JP2009239531A - カラー画像処理装置,カラー画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の色彩画像を含む領域の面積や形状を検出し,その検出結果(面積や形状)に応じて表示手法を変えることで,予め定められた色彩が含まれる領域がどんな面積であっても常に見やすい識別表現を含んだ画像を形成することのできる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出された前記領域の面積或いは形状を検出し,検出された前記領域の面積或いは形状を用いて,前記領域の面積或いは形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する面積など−表現手法対応テーブルを参照し,検出された面積或いは形状に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加するようにしたカラー画像処理装置。
【選択図】図2

Description

本発明は,色覚異常者などが識別しやすく,健常者も違和感なく画像を認識することの出来る画像処理手法に係り,特に,画像部分の見やすさについて改良されたカラー画像処理装置及びカラー画像形成処理をコンピュータに実行させるためのカラー画像処理プログラムに関するものである。
色覚異常者の場合,例えば,赤や緑を茶色と誤認するようなケースが多い。そのため,誤認を生じる可能性がある色彩を含む画像を,誤認を含まない可能性の高い色彩に変換すれば,色覚異常者にとって色彩における誤認の問題はほぼなくなる。
しかしながら,その手法では,色覚異常者にとって誤認を生じない色彩に変換してしまうので,健常者にとってはかえって異常な色彩の画像に感じられてしまう。
このようなことをなくすためには,色覚異常者が識別しやすく,健常者も違和感なく画像を認識することの出来る画像処理手法を採用することが望ましい。
そのような画像処理手法の1つとして,特許文献1が知られている。
この手法は,2色以上の色彩を有する画像について,その色彩に色覚異常者が判別しにくい色彩が含まれている場合には,その色彩の部分を色覚異常者に理解できる別の色彩に変換したり,その色彩領域にハッチングを重ねて表示するというものである。
このようなハッチングを重ねて表示することで,健常者にとっては,ハッチングという余分な画像が重なってはいるが,色彩については原画の色彩が見ることができるので,違和感を感じることが少ない。
また色覚異常者にとっては,色彩を正しく判断できないものの,ハッチングが付加されていることで,その領域が色覚異常を生じる可能性のある領域であることを認識することが出来,自分の関知している色彩が,間違ったものであることを知ることが出来るので,色彩に関する誤認を生じることが少なくなる効果がある。
しかしながら,ハッチングを付する場合には,その色彩領域が,ある程度の面積を持っている場合には,見やすいが,面積が小さいと,ハッチングによって色彩部分が見えなくなったり,色彩部分は見えても,ハッチングが見えない等の不都合が生じやすい。
また,色変換処理を行う方法では,健常者にとって理解できない色彩に変換されるので,前記領域が広いと,健常者にとっては,分かりづらいものとなる可能性が高い。
また別の方法として,上記色覚異常者が間違う色彩の領域があると,その領域或いはその領域の近くに,正しい色彩の名称を表示する技術がある。例えば,特許文献2は,そのような技術を公開するものである。
この方法は,色彩そのものを変換したり,ハッチングを施したりするものではないので,健常者にとって見やすい表示となる。また,色覚異常者にとっても,正しい色彩が教えられるので,分かりやすい方法といえる。
しかしながら,このような領域内に色彩名称を付する場合には,上記相当広い領域が必要で,上記領域自身に相当の面積が無いと,かかる方法は採用できない。
これらの問題は,いずれも領域の面積或いは形状との関係で生じるものであり,予め上記領域の面積を検出し,面積に応じて表示手法を選択しうるようにしておけば,解決可能と思われる。
特開2007−240508号公報 特開2001−257867号公報
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,所定の色彩画像を含む領域の面積や形状を検出し,その検出結果(面積や形状)に応じて表示手法を変えることで,予め定められた色彩が含まれる領域がどんな面積であっても常に見やすい識別表現を含んだ画像を形成することのできる画像処理装置を提供することである。
上記目的を達成するために,本発明に係るカラー画像処理装置は,
印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出する特定色彩領域抽出手段と,
前記特定色彩領域抽出手段によって抽出された前記領域の面積或いは形状を検出する面積−形状検出手段と,
前記面積−形状検出手段によって検出された前記領域の面積或いは形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する面積など−表現手法対応テーブル記憶手段と,
前記特定色彩領域抽出手段によって印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,前記面積−形状検出手段によって検出された前記領域の面積或いは形状を用いて前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段を参照し,検出された面積或いは形状に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する表示付加手段と,
を備えてなるカラー画像処理装置として構成されている。
上記本発明では,検出された面積に応じた適切な表現手法が採用されるので,小さい面積や狭い形状領域に大きいハッチングや色彩名称を書き込むと言った無理な表現を採用することがないので,見やすい表示となる。
また,この場合,前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段は,前記領域についての複数段階の面積或いは形状に対応する複数の表現手法を記憶するものである。
そして,前記表現形式としては,前記領域にハッチングを施すこと,前記領域或いはその近傍に前記色彩の名称を付すること,或いは,前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付することが考えられ,実際にはその内の少なくとも2以上を含むものが採用される。
具体的には,面積−形状検出手段が,前記領域の面積を検出するものである場合には,前記表示付加手段は,前記面積−形状検出手段が予め定められた第1の面積以上の面積を検出したときは前記領域或いはその近傍にその領域の色彩の名称を付し,予め定められた前記第1の面積より小さい第2の面積以下の面積を検出したときは前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付し,前記第1の面積と第2の面積との間の面積を検出したときは,前記領域にハッチングを施すものが実現性が高い。
さらに,前記面積−形状検出手段として,前記領域の形状を検出するものを採用することも可能である。この場合には,前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段が,前記領域の複数の形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶するものである。
本発明は,カラー画像処理プログラムとしても把握できる。
本発明は,印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出する特定色彩領域抽出手段と,前記特定色彩領域抽出手段によって抽出された前記領域の面積或いは形状を検出する面積−形状検出手段と,前記面積−形状検出手段によって検出された前記領域の面積或いは形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する面積など−表現手法対応テーブル記憶手段と,前記特定色彩領域抽出手段によって印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,前記面積−形状検出手段によって検出された前記領域の面積或いは形状を用いて前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段を参照し,検出された面積或いは形状に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する表示付加手段と,を備えてなるカラー画像処理装置であるから,所定の色彩画像を含む領域の面積や形状を検出し,その検出結果(面積や形状)に応じて表示手法を変えることで,予め定められた色彩が含まれる領域がどんな面積であっても常に見やすい識別表現を含んだ画像を形成することができる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の一実施形態に係るカラー画像形成装置の一例であるカラー複写機について説明する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は,本発明の一実施形態に係る画像形成装置Xの主要部の構成を表すブロック図,図2は,画像形成装置Xにおける画像処理の手順を表すフローチャート,図3は,面積―表現手法対応テーブルを示す図表,図4は,色彩と表現手法の対応関係を説明する図である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置Xは,例えばカラー複写機やカラープリンタ,ファクシミリ装置,スキャナ等の画像処理装置であって,事前にハードディスク等のデータ記憶部に記憶された複数ページ分のページ画像に関する印刷用データに基づいて,そのページ画像に所定の色彩を備えた画像を検出する機能を備えている。
まず,図1に示すブロック図を参照しつつ,本発明の実施形態に係る画像形成装置Xの主要部の構成について説明する。
画像形成装置Xは,スキャナ機能,プリント機能,コピー機能及びファクシミリ機能を備えたいわゆるカラー複合機である。
図1に示すように,画像形成装置Xは,メイン制御部1,操作・表示部2,データ記憶部3,画像処理演算部4,NIC5,スキャナ部6,プリント部7及びファクシミリ部8等を備え,それらがバス11を通じて情報の受け渡しが可能な状態で接続されている。
前記操作・表示部2は,情報を入力するための操作部2aと情報(画像を含む)を表示する表示部2bとを備えるものである。その操作部2aは,例えば,液晶表示装置の表面に設けられたタッチパネルやシートキー等である。また,前記表示部2bは,例えば,液晶表示装置である。この操作・表示部2により,利用者に対するマンマシンインターフェースが構成されている。
前記データ記憶部3は,原稿から読み取って得られた画像データの処理や,画像データのプリント処理等の際に,必要に応じてその処理データを記憶する読み書き自在な大容量の不揮発メモリである。
前記画像処理演算部4は,専用の信号処理回路或いはDSP(Digital Signal Processor)等により構成され,画像データについて各種画像処理を行い,所定の印刷ジョブ記述言語で記述された印刷ジョブを画像形成に用いるビットマップ画像データに変換する処理や,外部装置へ送信する画像データ(例えば,JPEG形式等の所定の符号化がなされた画像データ等)の生成処理等を行うものである。
この発明の主要な構成である特定色彩領域抽出手段(工程),面積−形状検出手段(工程),表示付加手段(工程)などの処理は,全てこの画像処理演算部4において実行される。
前記NIC5は,例えば標準規格IEEE802.3に準拠したLAN及びインターネット等からなるネットワークを通じて,情報処理端末や電子メールサーバ等の外部装置との間でデータ(スキャナ部6による読み取り画像のデータを含む)の送受信を行う通信インターフェースである。
前記スキャナ部6は,不図示のガラス製の原稿台上に載置された原稿や,不図示のADFにより搬送される原稿から,その原稿に形成された画像をそのカラー(R,G,B)を区別して読み取るカラースキャナである。
前記プリント部7は,前記メイン制御部1によって制御されるいわゆるプリントエンジンであり,不図示の給紙カセットに収容された記録紙を1枚ずつ順次送り出し,所定の画像形成位置を経て排紙トレイまで搬送するとともに,その画像形成位置において,前記スキャナ部6により原稿から読み取られた原稿の画像データや,画像処理演算部4により生成された印刷用の画像データ等に基づいて,記録紙(記録材の一例)に画像を形成(出力)する機器及びその機器を制御するMPU等の部品の集合である。また,プリント部7は,記録紙のおもて面とうら面との両方に画像形成を行う両面印刷処理を実行する機能を備えている。
前記ファクシミリ部8は,NCU(Network Control Unit)やモデム等の通信手段を備え,ダイヤルアップや通信相手(相手局)との間で通信方法を決定するネゴシエーション処理等を行い,電話回線を通じて他のファクシミリ装置とファクシミリデータ(スキャナ部6による読み取り画像データ)の送受信を行うものである。
前記メイン制御部1は,前記スキャナ部6,前記プリント部7,前記ファクシミリ部8,前記操作・表示部2,前記データ記憶部3及び前記画像処理演算部4の各々を制御するものである。
メイン制御部1は,スキャナ部6に,原稿からその原稿に形成された画像を読み取るスキャン処理を実行させる。
また,メイン制御部1は,前記スキャナ部6により原稿から読み取った1ページ分又は複数ページ分の画像(以下,ページ画像という)に関する印刷用データ(画像データなど)を作成する。
続いて,色覚異常者が判別困難な色領域に対する処理を例にとって,図2に示すフローチャート,及び図4に示すグラフを参照しつつ,画像処理装置Xの前記画像処理演算部4が実行するカラー画像処理の手順について説明する。
尚,下に説明する「色覚異常者が判別困難な色領域に対する処理」は一例であって,本発明は,一般的なハッチングのある画像にハッチングを重ねたり,ディザ処理のスクリーンにハッチングを重ねたり,適宜の色彩領域を別の色彩に変換する場合などにも適用可能であることは,言うまでもない。
ここにS1,S2,…は画像処理演算部4の処理手順(ステップ)の識別記号である。
画像処理演算部4は,最初,カラー画像形成装置の一例であるプリンタに入力され,前記データ記憶部3に記憶された画像データをスキャンして,まず写真部以外の画像データを抽出する(S1)。写真部は特定の色を抽出してハッチング処理を施すと画像として問題があるためハッチングの対象から外される。
次に,画像処理演算部4は,抽出された画像データから色覚異常者が判別困難な色彩の画像が含まれる領域を抽出し,その面積を検出する(S2)。色覚異常者は一般的には赤、緑がいずれも茶色に見えその識別ができないといわれているので,このような予め定められた赤や緑色を含む領域が抽出される。本発明において,抽出の方法は特に限定せず,既存の周知の方法が採用される。
上記印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出する処理を実現するのが本発明における特定色彩領域抽出手段の一例であり,ここの特定色彩領域抽出手段によって抽出された前記領域の面積或いは形状を検出する処理を実行するのが,本発明における面積−形状検出手段の一例である。
前記データ記憶部3には,上記のようにして,画像処理演算部4によって検出された色覚異常者が判別困難な色彩の画像の前記領域の面積と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する「面積など−表現手法対応テーブル」が記憶されており,画像処理演算部4は,検出された領域の面積に対応する「前記領域にハッチングを施すこと」,「前記領域或いはその近傍に前記色彩の名称を付すること」,「前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付すること」といった表現手法をこの「面積など−表現手法対応テーブル」を参照して抽出する。
前記のように,印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,画像処理演算部4は,前記検出された領域の面積に基づいて前記データ記憶部3に記憶された前記「面積など−表現手法対応テーブル」を参照し,検出された面積に対応する表現形式を抽出して,その表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する。
このように,印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,抽出された領域の面積に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する機能を実現する画像処理演算部4の機能が本発明における表示付加手段の一例である。
具体例で説明する。
図4は,ある国の他国への輸出割合を示した棒グラフである。この画像データでは,米国50%(面積5cm2),中国30%(面積3cm2),日本14%(面積1.4cm2),その他の国6%(面積0.6cm2)となっており,米国向けの部分が赤,中国向けの部分が黄色,日本向けが緑,その他の国向けが黄緑となっている。
この場合,上の色彩をそのまま付したグラフを表示すると,米国の赤の部分,日本の緑の部分,及びその他の黄緑の部分について,色覚異常者には全て茶色に見えてしまうことになり不便である。
そこで,この実施形態では,色覚異常者が誤認することが予め分かっている上記赤,緑,黄緑について,色覚異常者にも分かる表示を付することにしてある。
この実施形態では,表現手法として,前記した「前記領域にハッチングを施すこと」,「前記領域或いはその近傍に前記色彩の名称を付すること」,「前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付すること」の3種類の手法が用意されており,それぞれ前記したデータ記憶手段3に記憶された「面積など−表現手法対応テーブル」を参照していずれの表現手法が採用されるかが決定される。
即ち,この実施形態は,面積−形状検出手段が,前記領域の面積を検出するものである場合である。そして,前記表示付加手段が,前記面積−形状検出手段が予め定められた第2の面積b以下の面積であることを検出したときは,その領域が狭くて,色彩名称を付したり,ハッチングを付したりすることが出来ない場合である。そのため,前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付すことにしている。
また,前記面積−形状検出手段が予め定められた前記第2の面積より大きい第1の面積a以上の面積であることを検出したときは,相当広い面積の領域であることが分かるので,前記領域或いはその近傍にその領域の色彩の名称を付す処理を行う。
さらに,前記第1の面積aと第2の面積bとの間の面積であることを検出したときは,色彩名称を付すには狭いが,色彩を別の色彩に変換するほどは狭くないので,そのような面積に適切なハッチングを前記領域に施すものである。
このように前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段は,前記領域についての複数段階の面積(或いは形状)に対応する複数の表現手法を記憶するものである。
例えばこの実施形態では,2つの面積閾値a(第1の面積),b(第2の面積)が記憶されている。ここにa>bであり,具体例として,a=2.5cm2,b=1cm2とする。
そして,色覚異常者が誤認する可能性のある赤,緑,黄緑などの領域の面積が上記a以上であれば,その領域内或いはその近傍に色彩表示を付する処理を行い,領域の面積が上記aより小さくbより大きければ,その領域内にハッチングを付する処理を行い,b以下であれば,その領域内の色彩を色覚異常者が理解できる別の色に変換する処理をおこなう。
このルールを示したのが,図3の面積−表現手法対応テーブルである。
前記図4のグラフの場合,米国は5cm2,日本=1.4cm2,その他=0.6cm2であるから,米国の面積>a,a>日本の面積>b,その他<bである。このように,米国の部分については,面積が5cm2であるので,a以上であり,その領域内或いはその近傍に色彩表示を付する処理を行う。日本については,領域の面積(1.4cm2)が上記bより大きくaより小さいので,その領域内にハッチングを付する処理を行う。またその他の国の部分は,面積がb以下の0.6であるので,その領域内の色彩を色覚異常者が理解できる別の色に変換する処理を行う。
上記ルールに従って,図4では,米国の領域に四角で囲まれたレッドの色彩表示が付されている。日本については,ハッチングが付されている。またその他の国については,別の色に変換され表示されている。
なお,中国は,もともと色覚異常者でも正しく認識できることが予め分かっている黄色であるので,何も特別な表示は付されていない。
上の処理をフローチャートで具体的に示したのが,図2のS3以降の処理である。
即ち,S3では,S2で検出された領域の面積が,前記第2の閾値としての面積b以下か否かが画像処理演算部4において判断される。ここで,面積b以下である(YES)と判断された場合には,その領域の色彩を色覚異常者が理解できる色彩に変換される(S4)。
またS3で面積がbを超える(NO)と判断された場合には,領域の面積が第1の閾値としてのa以上かどうかが判断される(S5)。
ここで検出面積がa未満(即ち,b<検出面積<a)と判断された場合(S5でNO)には,検出領域にハッチング処理が施される(S6)。
検出面積がa以上(即ち,検出面積≧a)と判断された場合(S5でYES)には,検出領域或いはその近傍に色彩名称表示処理が施される(S7)。
上の実施形態では,検出された領域の面積を表現手法選択の基準としたが,検出された領域の形状を問題とすること或いは形状と面積の両方を問題とすることも出来る。
特に,面積が大きくても,あまりに細長い領域では,色彩名称やハッチングを行うことが難しいからである。
このように形状を問題とする場合には,面積など−表現手法対応テーブルとして,形状と表現手法の対応テーブルが用意される。
上記のような処理は,前記画像処理演算部4が実行するプログラムとして実現される。そのようなプログラムは,印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出する特定色彩領域抽出工程と,前記特定色彩領域抽出工程によって抽出された前記領域の面積或いは形状を検出する面積−形状検出工程と,前記特定色彩領域抽出工程によって印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,前記面積−形状検出工程によって検出された前記領域の面積或いは形状を用いて,前記領域の面積或いは形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する面積など−表現手法対応テーブルを参照し,検出された面積或いは形状に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する表示付加工程とをコンピュータに実行可能なカラー画像処理プログラムである。
本発明は,カラー画像形成装置やカラー画像形成処理プログラムに利用可能である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置Xの主要部の構成を表すブロック図。 画像形成装置Xにおける画像処理の手順を表すフローチャート。 面積―表現手法対応テーブルを示す図表。 色彩と表現手法の対応関係を説明する図。
符号の説明
X :画像形成装置
1 :メイン制御部
3 :データ記憶部
4 :画像処理演算部
5 :NIC(ネットワークインターフェースカード)
S1,S2,…:処理手順(ステップ)の識別記号

Claims (8)

  1. 印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出する特定色彩領域抽出手段と,
    前記特定色彩領域抽出手段によって抽出された前記領域の面積或いは形状を検出する面積−形状検出手段と,
    前記面積−形状検出手段によって検出された前記領域の面積或いは形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する面積など−表現手法対応テーブル記憶手段と,
    前記特定色彩領域抽出手段によって印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,前記面積−形状検出手段によって検出された前記領域の面積或いは形状を用いて前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段を参照し,検出された面積或いは形状に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する表示付加手段と,
    を備えてなるカラー画像処理装置。
  2. 前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段は,前記領域についての複数段階の面積或いは形状に対応する複数の表現手法を記憶するものである請求項1記載のカラー画像処理装置。
  3. 前記表現形式が,前記領域にハッチングを施すこと,前記領域或いはその近傍に前記色彩の名称を付すること,或いは,前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付することの内の少なくとも2以上を含むものである請求項1或いは2のいずれかに記載されたカラー画像処理装置。
  4. 面積−形状検出手段が,前記領域の面積を検出するものであり,
    前記表示付加手段が,前記面積−形状検出手段が予め定められた第1の面積以上の面積を検出したときは前記領域或いはその近傍にその領域の色彩の名称を付し,予め定められた前記第1の面積より小さい第2の面積以下の面積を検出したときは前記色彩を別の色彩に変換してその領域に付し,前記第1の面積と第2の面積との間の面積を検出したときは,前記領域にハッチングを施すものである請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像処理装置。
  5. 前記面積−形状検出手段が,前記領域の形状を検出するものであり,
    前記面積など−表現手法対応テーブル記憶手段が,前記領域の複数の形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶するものである請求項1〜3のいずれかに記載のカラー画像処理装置。
  6. 前記予め定めた色彩が,色覚異常者が混同を生じる色彩である請求項1〜5のいずれかに記載のカラー画像処理装置。
  7. 印字対象の画像データを分析して,予め定めた色彩の画像が含まれる領域を抽出する特定色彩領域抽出工程と,
    前記特定色彩領域抽出工程によって抽出された前記領域の面積或いは形状を検出する面積−形状検出工程と,
    前記特定色彩領域抽出工程によって印字対象の画像データ内に予め定めた色彩の画像が含まれる領域が抽出された場合に,前記面積−形状検出工程によって検出された前記領域の面積或いは形状を用いて,前記領域の面積或いは形状と,これに対応する表現手法とを対応づけて記憶する面積など−表現手法対応テーブルを参照し,検出された面積或いは形状に対応する表現形式による表示を前記領域或いはその近傍に付加する表示付加工程とをコンピュータに実行可能なカラー画像処理プログラム。
  8. 前記予め定めた色彩が,色覚異常者が混同を生じる色彩である請求項7に記載のカラー画像処理プログラム。
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