JP2009239343A - 監視装置、監視システムおよび監視プログラム - Google Patents

監視装置、監視システムおよび監視プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009239343A
JP2009239343A JP2008079048A JP2008079048A JP2009239343A JP 2009239343 A JP2009239343 A JP 2009239343A JP 2008079048 A JP2008079048 A JP 2008079048A JP 2008079048 A JP2008079048 A JP 2008079048A JP 2009239343 A JP2009239343 A JP 2009239343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
server
message
monitoring
sip
sip server
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008079048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5225725B2 (ja
Inventor
Takeshi Kubo
健 久保
Takeshi Usui
健 臼井
Yoshinori Kitatsuji
佳憲 北辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2008079048A priority Critical patent/JP5225725B2/ja
Publication of JP2009239343A publication Critical patent/JP2009239343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5225725B2 publication Critical patent/JP5225725B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

【課題】大容量のデータを取得し解析することなく、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの監視を行うことができる。
【解決手段】記憶部33は、SIPサーバ1が送信および受信したメッセージの数を含んだ監視情報を記憶する。制御部32は、記憶部33より読み出した監視情報に基づいて、SIPシステムの通信状態を判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの監視を行う監視装置、監視システムおよび監視プログラムに関する。
近年、通信キャリア網において、交換機による電話サービスを置き換える形で、IP(Internet Protocol)を用いたVoIP(Voice over Internet Protocol)サービスの提供が活発になってきている。VoIPサービスでは、通信キャリアはユーザからの発呼・ユーザへの着呼をSIP(Session Initiation Protocol)というプロトコルで管理を行う(非特許文献1参照)。VoIPサービスの提供において、SIPサーバは重要な役割を担っていため、SIPサーバの正常性の確認、SIPシグナリングの伝搬が正常性に行われていることを確認することは非常に重要になってきている。
通信キャリアなどVoIPサービスを展開するネットワーク上に広域分散配置されたSIPサーバの障害監視に関して、SIPサーバの不良または中間経路上のネットワーク障害に起因するシグナリングメッセージのロスを検知し、SIPサーバのオペレータにアラートを上げる運用支援技術が知られている。この技術により、SIPサーバのオペレータは、ネットワーク上におけるSIPサーバの障害やネットワーク障害などに起因するシグナリングメッセージのロスを検知することができる。
SIPサーバの障害やネットワーク障害などに起因するシグナリングメッセージのロスを検知するシステムとしては、SIPサーバに流入・流出する全シグナリングメッセージのパケットをキャプチャーすることにより、各SIPサーバ間のシーケンス、正常性を確認するツール・システムが知られている(例えば、非特許文献2参照)。
RFC3261「SIP:Session Initiation Protocol」. [online]. [retrieved on 2008-02-28]. Retrieved from Internet: <URL: http://www.faqs.org/rfcs/rfc3261.html> NetCall Monitor. [online]. Softfront. [retrieved on 2008-02-28]. Retrieved from Internet: <URL: http://www.softfront.co.jp/products/applience/netcall/netcall_monitor.html>
しかしながら、非特許文献2に示されるようなシステムでは、シグナリングメッセージのを全てキャプチャーする必要があり、シグナリングメッセージの数が増加してきた場合やSIPサーバの数が増加した場合では、多くの拠点で大容量のデータを取得し解析する必要があり、監視の負荷が高くなるという問題があった。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、大容量のデータ(各サーバ間およびサーバ・端末装置間でやり取りされる全シグナリングメッセージ)を取得し解析することなく、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの監視を行うことができる監視装置、監視システムおよび監視プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの通信状態を監視する監視装置において、前記サーバが送信および受信したメッセージの数を含んだ監視情報を記憶する記憶部と、前記記憶部より読み出した前記監視情報に基づいて、前記システムの通信状態を判断する判断部と、を備えたことを特徴とする監視装置である。
また、本発明の監視装置において、前記判断部は、前記監視情報に含まれている前記メッセージの送信数と受信数の差に基づいて、前記システムの通信状態を判断することを特徴とする。
また、本発明の監視装置において、前記判断部は、前記監視情報に含まれている前記メッセージの再送信数に基づいて、前記サーバに接続されている他のサーバ側で障害が起こっているかを判断することを特徴とする。
また、本発明の監視装置において、前記判断部は、前記監視情報に含まれている前記メッセージの再受信数に基づいて、前記サーバに接続されている端末装置側で障害が起こっているかを判断することを特徴とする。
また、本発明の監視装置において、前記判断部は、前記システムに含まれる各前記サーバについて、前記監視情報に含まれている前記メッセージの再送信数と再受信数とに基づいて、前記サーバに接続されている端末装置側で障害が起こっているか、それ以外で障害が起こっているか判断し、各前記サーバの前記判断結果に基づいて、前記システムに含まれる前記サーバ間を接続するネットワークのうち、障害が起こっている前記サーバ間のネットワークを判断することを特徴とする。
また、本発明は、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの通信状態を監視する監視システムにおいて、サーバが他の装置に送信および受信したメッセージの数を監視情報として記憶する取得装置記憶部と、前記取得装置記憶部が記憶する前記監視情報を送信する送信部とを備えたメッセージ数取得装置と、前記メッセージ数取得装置より送信された前記監視情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記監視情報を記憶する記憶部と、前記記憶部より読み出した前記監視情報に基づいて、前記システムの通信状態を判断する判断部とを備えた監視装置と、を備えたことを特徴とする監視システムである。
また、本発明は、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの通信状態を監視する監視装置としてコンピュータを機能させるための監視プログラムにおいて、前記サーバが送信および受信したメッセージの数を含んだ監視情報を記憶する記憶部と、前記記憶部が記憶する前記監視情報に基づいて、前記システムの通信状態を判断する判断部としてコンピュータを機能させるための監視プログラムである。
本発明によれば、大容量のデータを取得し解析することなく、シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの監視を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態におけるネットワークの構成を示した図である。図示する例では、ネットワークにはSIPサーバ1と、ユーザ端末2(SIPクライアント)と、監視装置3とが含まれる。SIPサーバ1はユーザ端末2からの発呼、およびユーザ端末2への着呼の制御を行う装置である。本実施形態では、SIPサーバ1は、自身が送信・受信・再送信・再受信したSIPシグナリングメッセージの数を自身が備える記憶部に記憶している。
なお、SIPサーバ1が送信・受信・再送信・再受信したSIPシグナリングメッセージの数を取得するメッセージ数取得装置を別途設け、SIPサーバ1が送信・受信・再送信・再受信したSIPシグナリングメッセージの数を、メッセージ数取得装置が取得してもよい。ユーザ端末2は、他のユーザ端末2に対して発呼し、SIPサーバ1によって接続が行われた後、互いに通信を行う装置である。例えば、ユーザ端末2は電話などである。監視装置3はSIPサーバ1の監視を行う装置である。
また、図示する例では、ネットワークにはSIPサーバ1が4台含まれており、他の3台のSIPサーバ1と互いに通信を行うことができるように接続されている。また、本実施形態では、SIPサーバ1は東京と、大阪と、広島と、福岡とに設置されている。また、各SIPサーバ1は、それぞれ複数のユーザ端末2と接続している。また、監視装置3は、各SIPサーバ1と通信を行うことができるように接続されている。
図2は、本実施形態における監視装置3の構成を示した構成図である。図示する例では、監視装置3は通信部31と、制御部32と、記憶部33とを備える。通信部31は、SIPサーバ1より監視情報を受信する。監視情報は、各SIPサーバ1が送信及び受信した「SIPシグナリングメッセージ」の数、および各SIPサーバ1が再送信及び再送信した「SIPシグナリングメッセージ」の数である。制御部32は、監視装置3の制御を行う。記憶部33は、監視装置3が使用する情報を記憶する。
次に、SIPサーバ1が送受信するSIPシグナリングメッセージについて説明する。図3は、本実施形態において、SIPサーバ1が1台のみでSIP制御を行う場合でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。
(ステップS301)ユーザ端末2はSIPサーバ1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS302)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「AUTH」メッセージを送信する。
(ステップS303)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「ACK」メッセージを送信する。
なお、ステップS301からステップS303のシーケンスをタイプAのシーケンスとする。
(ステップS304)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS305)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS306)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS307)「INVITE」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS308)「INVITE」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「Ringing」メッセージを送信する。
(ステップS309)「Ringing」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「Ringing」メッセージを送信する。
なお、ステップS304からステップS309のシーケンスをタイプB1のシーケンスとする。
(ステップS310)「Ringing」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「PRACK」メッセージを送信する。
(ステップS311)「PRACK」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「PRACK」メッセージを送信する。
なお、ステップS308からステップS311のシーケンスをタイプC1のシーケンスとする。
(ステップS312)ユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「200OK」メッセージを送信する。
(ステップS313)「200OK」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「200OK」メッセージを送信する。
(ステップS314)「200OK」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「ACK」メッセージを送信する。
(ステップS315)「ACK」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「ACK」メッセージを送信する。
なお、ステップS312からステップS315のシーケンスをタイプC1のシーケンスとする。
また、ステップS312〜315において、「200OK」メッセージの代わりに「BYE」メッセージとなり、「ACK」メッセージの代わりに「200OK」メッセージとなる場合もある。
図4は、本実施形態において、SIPサーバ1が2台でSIP制御を行う場合でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。本図に関しては、SIPサーバ1が2台あるため、一方をSIPサーバ1−1とし、他方をSIPサーバ1−2とする。また、SIPサーバ1−1と接続しているユーザ端末をユーザ端末2−1とし、SIPサーバ1−2と接続しているユーザ端末をユーザ端末2−2とする。
(ステップS401)ユーザ端末2−1はSIPサーバ1−1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS402)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、ユーザ端末2−1に対して「AUTH」メッセージを送信する。
(ステップS403)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2−1は、SIPサーバ1−1に対して「ACK」メッセージを送信する。
なお、ステップS401からステップS403のシーケンスをタイプAのシーケンスとする。
(ステップS404)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2−1は、SIPサーバ1−1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS405)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、SIPサーバ1−2に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS406)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、ユーザ端末2−1に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS407)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、ユーザ端末2−2に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS408)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、SIPサーバ1−1に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS409)「INVITE」メッセージを受信したユーザ端末2−2は、SIPサーバ1−2に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS410)「INVITE」メッセージを受信したユーザ端末2−2は、SIPサーバ1−2に対して「Ringing」メッセージを送信する。
(ステップS411)「Ringing」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、SIPサーバ1−1に対して「Ringing」メッセージを送信する。
(ステップS412)「Ringing」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、ユーザ端末2−1に対して「Ringing」メッセージを送信する。
なお、ステップS404からステップS412のシーケンスをタイプB2のシーケンスとする。
(ステップS413)「Ringing」メッセージを受信したユーザ端末2−1は、SIPサーバ1−1に対して「PRACK」メッセージを送信する。
(ステップS414)「PRACK」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、SIPサーバ1−2に対して「PRACK」メッセージを送信する。
(ステップS415)「PRACK」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、ユーザ端末2−2に対して「PRACK」メッセージを送信する。
なお、ステップS410からステップS415のシーケンスをタイプC2のシーケンスとする。
(ステップS416)ユーザ端末2−1は、SIPサーバ1−1に対して「200OK」メッセージを送信する。
(ステップS417)「200OK」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、SIPサーバ1−2に対して「200OK」メッセージを送信する。
(ステップS418)「200OK」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、ユーザ端末2−2に対して「200OK」メッセージを送信する。
(ステップS419)「200OK」メッセージを受信したユーザ端末2−2は、SIPサーバ1−2に対して「ACK」メッセージを送信する。
(ステップS420)「ACK」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、SIPサーバ1−1に対して「ACK」メッセージを送信する。
(ステップS421)「ACK」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、ユーザ端末2−1に対して「ACK」メッセージを送信する。
なお、ステップS416からステップS421のシーケンスをタイプC2のシーケンスとする。
また、ステップS416〜421において、「200OK」メッセージの代わりに「BYE」メッセージとなり、「ACK」メッセージの代わりに「200OK」メッセージとなる場合もある。また、ステップS416〜ステップS421では、ユーザ端末2−1からシーケンスが開始しているが、ユーザ端末2−2からシーケンスが開始する場合もある。
次に、本実施形態におけるSIPサーバ1の監視方法について説明する。本実施形態での監視方法は、サーバ障害の検出と、「ユーザ側」「非ユーザ側」での障害の検出と、サーバ間論理障害の検出との3つの検出方法を含む。なお、監視装置3が各検出方法を実施する前に各SIPサーバ1は監視装置に対して監視情報を送信する。また、SIPサーバ1より送信された監視情報を監視装置3の通信部31は受信し、制御部32は受信した監視情報を記憶部33に記憶させる。
なお、先述したとおり、メッセージ数取得装置を別途設けても良い。この場合は、監視装置3が各検出方法を実施する前にメッセージ数取得装置は監視装置に対して監視情報を送信する。また、メッセージ数取得装置より送信された監視情報を監視装置3の通信部31は受信し、制御部32は受信した監視情報を記憶部33に記憶させる。
なお、「ユーザ側」「非ユーザ側」の定義について図5を参照して説明する。「ユーザ側」「非ユーザ側」の定義については、着目(監視)対象のSIPサーバ1に応じて定義する。図示する例では、SIPサーバ1−1,1−2と、ユーザ端末2−1,2−2とが含まれている。SIPサーバ1−1とユーザ端末2−1とが接続している。また、SIPサーバ1−2とユーザ端末2−2とが接続している。また、SIPサーバ1−1とSIPサーバ1−2とが接続している。
図示する例では、SIPサーバ1−1を着目対象とする。なお、着目対象ではないSIPサーバ1−2を非着目サーバと定義する。着目対象のSIPサーバ1−1に接続しているユーザ端末2−1側の障害を「ユーザ側障害」と定義する。また、着目対象のSIPサーバ1−1と接続しているSIPサーバ1−2側の障害を「非ユーザ側障害」と定義する。
(サーバ障害の検出)
本実施形態におけるサーバ障害の検出は、SIPサーバ1毎に計測したSIPシグナリングメッセージの送信数および受信数に基づいて行う。サーバ障害の検出で使用するSIPシグナリングメッセージは、図3および図4で示した「PRACK」「200OK」「BYE」「ACK」「AUTH」である。
SIPサーバ1が正常に動作している場合、SIPサーバ1は、他の装置よりシグナリングメッセージを受信すると、受信したシグナリングメッセージに対応したシグナリングメッセージを他の装置に対して送信する。すなわち、SIPサーバ1に障害が起きていない場合は、SIPサーバ1が送信するシグナリングメッセージの数と、受信するシグナリングメッセージの数は同数となる。
SIPサーバ1で障害が起こると、SIPサーバ1は、他の装置よりシグナリングメッセージを受信した場合においても、受信したシグナリングメッセージに対応したシグナリングメッセージを他の装置に対して送信しない。または、シグナリングメッセージを受信していないにも関わらず、SIPサーバ1は他の装置にシグナリングメッセージを送信する。すなわち、SIPサーバ1に障害が起きている場合は、SIPサーバ1が送信するシグナリングメッセージの数と、受信するシグナリングメッセージの数は異なる。
以下、SIPサーバ1での障害の検出方法について説明する。
(ステップS11)監視装置3の通信部31は、SIPサーバ1より監視情報を受信する。その後、ステップS12に進む。監視情報は、SIPサーバ1が送信及び送信した「PRACK」「200OK」「BYE」「ACK」「AUTH」のメッセージの数である。
(ステップS12)制御部32は、通信部31が受信した監視情報に基づいて、SIPサーバ1が送信した「PRACK」「200OK」「BYE」「ACK」「AUTH」のメッセージ数の和を算出する。また、制御部32は、通信部31が受信した監視情報に基づいて、SIPサーバ1が受信した「PRACK」「200OK」「BYE」「ACK」「AUTH」のメッセージ数の和を算出する。その後、ステップS13に進む。
(ステップS13)制御部32は、算出した送信メッセージの和と、受信メッセージの和との差の絶対値を算出する。その後、ステップS14に進む。
(ステップS14)制御部32は、予め決められている閾値と、ステップS13で算出した値とを比較する。予め決められている閾値よりステップS13で算出した値の方が大きければ、制御部32は、SIPサーバ1で障害が起こっていると判断する。
ステップS11からステップS14で説明したサーバ障害判定方法を式で表すと以下の通りとなる。なお、Eは閾値である。以下の式を満たす場合(閾値Eを超えた場合)、SIPサーバ1で障害が起こっていると判断する。
E<|(SIPサーバ1が受信したメッセージ数の総和)−(SIPサーバ1が送信したメッセージ数の総和)|
なお、閾値Eに関しては、システム利用者が設定する。また、シグナリングメッセージをカウントするタイミングによる誤差を踏まえて、システム利用者は閾値Eを決定する。
上述したとおり、SIPサーバ1より受信した監視情報に基づいてSIPサーバ1の障害発生を判断することができる。
(「ユーザ側」「非ユーザ側」での障害の検出)
本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」での障害の検出は、SIPサーバ1毎に計測したSIPシグナリングメッセージの再送信数および再受信数に基づいて行う。SIPサーバ間でやり取りされるSIPシグナリングメッセージは、リクエストとそれに対応する応答という関係がある。例えば、図4で示した例では、RINGINGメッセージを受信した場合、PRACKメッセージを送信する関係がある。
本実施形態では、SIPシグナリングメッセージの受信と送信との関係に着目し、図4で示した通り、SIPサーバ1が1台でSIP制御を行う場合は、SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプをタイプA,タイプB1,タイプC1の3つに分類している。また、SIPサーバ1が2台でSIP制御を行う場合は、SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプをタイプA,タイプB2,タイプC2の3つに分類している。
シーケンスのタイプにより「ユーザ側」「非ユーザ側」での障害の検出を行う方法について以下説明する。「ユーザ側」「非ユーザ側」の定義については、図5を参照して説明した定義と同様である。
(ステップS21)監視装置3の通信部31は、SIPサーバ1より監視情報を受信する。その後、ステップS22に進む。監視情報は、「AUTH」「RINGING」「PRACK」「ACK」メッセージについて、各メッセージの受信数、再受信数、送信数、再送信数である。
なお、SIPシグナリングメッセージの受信数、再受信数、送信数、再送信数について、SIPサーバ1は、ユーザ端末2(SIPサーバ1に接続している全てのユーザ端末2)に対して送受信および再送受信した数と、他のSIPサーバ1に対して送受信および再送受信した数とを区別してカウントする。
ここで、着目サーバに複数の非着目サーバが接続している場合、すなわち、非ユーザ側に複数のSIPサーバ1が接続している場合について説明する。非着目サーバ毎に障害を判定する場合、非着目サーバ毎に着目サーバがSIPシグナリングメッセージを送信した数・受信した数・再送信した数・再受信した数をカウントする(カウント方法1)。非ユーザ側のいずれかに障害が起きていることを判断する場合、着目サーバが全ての非着目サーバに対してSIPシグナリングメッセージを送信した数・受信した数・再送信した数・再受信した数をカウントする(カウント方法2)。
(ステップS22)制御部32は、通信部31が受信した監視情報に基づいて障害の判定を行う。判定方法は以下の通りである。
・「Auth」メッセージをユーザ側に対して再送信している場合は、ユーザ側に障害があると判定する。(SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプAのケース)
・「RINGING」メッセージをユーザ側に対して再送信している場合は、ユーザ側に障害があると判定する。(SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプBのケース)
・「PRACK」メッセージまたは「ACK」メッセージをユーザ側に対して再送信している場合は、ユーザ側に障害があると判定する。(SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプC2のケース)
・「PRACK」メッセージまたは「ACK」メッセージをユーザ側から再受信している場合は、非ユーザ側に障害があると判定する。(SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプC2のケース)
以下、一例として、SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプが、タイプAの場合とタイプB2の場合における障害判定の根拠を説明する。
(タイプAの場合)
図6は、本実施形態におけるSIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプAであり、正常にメッセージが送受信されている場合のメッセージの送信順を示したシーケンス図である。図示する例では、以下の手順でユーザ端末2とSIPサーバ1とはメッセージの送受信を行っている。
(ステップS601)ユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS602)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「AUTH」メッセージを送信する。
(ステップS603)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「ACK」メッセージを送信する。
次に、SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプAであり、「AUTH」メッセージがロスした場合について説明する。図7は、本実施形態におけるSIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプAであり、「AUTH」メッセージがロスした場合のメッセージの送信順を示したシーケンス図である。図示する例では、以下の手順でユーザ端末2とSIPサーバ1とはメッセージの送受信を行っている。
(ステップS701)ユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS702)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「AUTH」メッセージを送信する。但し、送信した「AUTH」メッセージはユーザ端末2に届かない。
(ステップS703)ステップS702で送信した「INVITE」メッセージの返答メッセージである「ACK」メッセージが届かないため、SIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「AUTH」メッセージを再送信する。
(ステップS704)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「ACK」メッセージを送信する。
上述したとおり、ステップS702でSIPサーバ1が送信した「AUTH」メッセージがユーザ端末2に届かなかった場合、SIPサーバ1は再度「AUTH」メッセージユーザ端末2に対して送信する。これにより、ユーザ端末2とSIPサーバ1との間のネットワークで障害が起きており、「AUTH」メッセージがユーザ端末2に対して届かなかった場合、SIPサーバ1は再度「AUTH」メッセージを送信する。そのため、監視装置3は、SIPサーバ1が「AUTH」メッセージを再送信した場合、ユーザ端末2とSIPサーバ1との間のネットワーク(ユーザ側のネットワーク)で障害が起きていると判断する。
次に、SIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプAであり、「ACK」メッセージがロスした場合について説明する。図8は、本実施形態におけるSIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプAであり、「ACK」メッセージがロスした場合のメッセージの送信順を示したシーケンス図である。図示する例では、以下の手順でユーザ端末2とSIPサーバ1とはメッセージの送受信を行っている。
(ステップS801)ユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS802)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「AUTH」メッセージを送信する。
(ステップS803)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「ACK」メッセージを送信する。但し、送信した「ACK」メッセージはSIPサーバ1に届かない。
(ステップS804)ステップS802で送信した「INVITE」メッセージの返答メッセージである「ACK」メッセージが届かないため、SIPサーバ1は、ユーザ端末2に対して「AUTH」メッセージを再送信する。
(ステップS805)「AUTH」メッセージを受信したユーザ端末2は、SIPサーバ1に対して「ACK」メッセージを送信する。
上述したとおり、ステップS803でユーザ端末2が送信した「ACK」メッセージがSIPサーバ1に届かなかった場合、SIPサーバ1は再度「AUTH」メッセージユーザ端末2に対して送信する。これにより、ユーザ端末2とSIPサーバ1との間のネットワークで障害が起きており、「ACK」メッセージがSIPサーバ1に対して届かなかった場合、SIPサーバ1は再度「AUTH」メッセージを送信する。そのため、監視装置3は、SIPサーバ1が「AUTH」メッセージを再送信した場合、ユーザ端末2とSIPサーバ1との間のネットワーク(ユーザ側のネットワーク)で障害が起きていると判断する。
(タイプBの場合)
図9は、本実施形態におけるSIPシグナリングメッセージのシーケンスのタイプがタイプB2であり、正常にメッセージが送受信されている場合のメッセージの送信順を示したシーケンス図である。図示する例では、以下の手順でユーザ端末2−1,2−2とSIPサーバ1−1,1−2とはメッセージの送受信を行っている。
(ステップS901)ユーザ端末2−1は、SIPサーバ1−1に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS902)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、SIPサーバ1−2に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS903)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、ユーザ端末2−1に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS904)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、ユーザ端末2−2に対して「INVITE」メッセージを送信する。
(ステップS905)「INVITE」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、SIPサーバ1−1に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS906)「INVITE」メッセージを受信したユーザ端末2−2は、SIPサーバ1−2に対して「Trying」メッセージを送信する。
(ステップS907)「INVITE」メッセージを受信したユーザ端末2−2は、SIPサーバ1−2に対して「Ringing」メッセージを送信する。
(ステップS908)「Ringing」メッセージを受信したSIPサーバ1−2は、SIPサーバ1−1に対して「Ringing」メッセージを送信する。
(ステップS909)「Ringing」メッセージを受信したSIPサーバ1−1は、ユーザ端末2−1に対して「Ringing」メッセージを送信する。
上述したとおり、正常にメッセージが送受信されている場合ではメッセージの再送信は起こらない。しかしながら、タイプB2では、いずれかのメッセージがロスした場合(パケットロスした場合)、SIPサーバ1−1はユーザ端末2−1(ユーザ側)に対して「INVITE」または「RINGING」のいずれかの再送を必ず行う。ここで、「INVITE」メッセージについては、タイプAでの「INVITE」メッセージと区別してカウントするのは困難であるため、本実施形態では「RINGING」メッセージに着目し、監視装置3は、SIPサーバ1−1が「RINGING」メッセージをユーザ2−1に対して再送信した場合、SIPサーバ1−1とユーザ端末2−1との間のネットワーク(ユーザ側のネットワーク)で障害が起きていると判断する。
(SIPサーバ間の論理障害の検出1)
サーバ間論理リンクの障害の検出1を行う方法について以下説明する。なお、本実施形態では、図1に示した4台のSIPサーバ1からなるネットワークにおけるサーバ間論理リンクの障害の検出を行う。また、4台のSIPサーバ1をそれぞれSIPサーバS1、S2、S3、S4とする。
本実施形態におけるSIPサーバ間の論理障害(サーバ間論理リンクの障害)の検出1は、先述したカウント方法1を用いてカウントした監視情報に基づいて行った、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出で得た結果に基づいて行う。これにより、着目サーバと非着目サーバの組み合わせ毎に、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出の結果がわかる。なお、SIPシグナリングメッセージが通過する物理経路を「サーバ間論理リンク」と定義する。
(ステップS1001)監視装置3の制御部32は、着目サーバS1〜S4と非着目サーバS1〜S4の組み合わせ毎の「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を取得し、記憶部33に記憶させる。その後、ステップS1002に進む。
図10は、本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を示した図である。図示する例では、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果は行列形式で示されている。行は着目サーバ名を示し、列は非着目サーバ名を示す。なお。着目サーバおよび非着目サーバの定義は図5を参照して説明した定義と同様である。また、着目サーバと非着目サーバとの間において、「非ユーザ側」の障害の場合、値を「1」とする。着目サーバと非着目サーバとの間において、障害がない場合、または「ユーザ側」の障害の場合、値を「0」とする。また、着目サーバと非着目サーバが同一の場合、そのサーバ自身での障害検出結果を示す。SIPサーバ自身に障害がある場合、値を「1」とし、障害がない場合、値を「0」とする。
図示する例では、行の値がS1で、列の値がS4の値は0である。これは着目サーバS1と非着目サーバS4の間において、障害がない、または「ユーザ側」の障害が起きていることを示す。また、行の値がS1で、列の値がS2の値は1である。これは着目サーバS1と非着目サーバS2の間において「非ユーザ側」の障害が起きていることを示す。また、行の値がS1で、列の値がS1の値は0である。これは、SIPサーバS1に障害が起きていないことを示す。他の値については図示する通りである。
(ステップS1002)監視装置3の制御部32は、ステップS1001で記憶部33に記憶させた「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果に基づいて、2つのSIPサーバ間で互いに「非ユーザ側」で障害が起こっている組み合わせを探し出す。図示する例では、対称となる行列上の項目(例えば、行S1,列S2と、行S2,列S1との組み合わせ)の両方が1となっているSIPサーバの組み合わせを探し出す。その後、制御部32は、探し出した組み合わせのSIPサーバ間で障害が起きていると判断する。
具体的には、図10の例では、着目サーバS1と非着目サーバS3の間において「非ユーザ側」の障害が起きており、着目サーバS3と非着目サーバS1の間において「非ユーザ側」の障害が起きている。この場合、制御部32は、SIPサーバS1とSIPサーバS3との間の論理リンクで障害が起きていると判断する。また、図10の例では、制御部32は、SIPサーバS2とSIPサーバS3との間の論理リンクでも障害が起きていると判断する。
以下、一例として、SIPサーバ間の論理障害判定の根拠を説明する。図11および図12は、本実施形態でのSIPサーバとユーザ端末の接続状態を示した図である。図示する例では、SIPサーバS1とSIPサーバS2とがネットワークにて接続されている。また、SIPサーバS1とユーザ端末2−1とがネットワークにて接続されている。また、SIPサーバS2とユーザ端末2−2とがネットワークにて接続されている。
図11では、着目サーバはSIPサーバS1である。図示する例では、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果は「非ユーザ側」で障害が起きていると判定されている。よって、ユーザ端末2−1とSIPサーバS1との間では障害が起きておらず、SIPサーバS1とSIPサーバS2との間もしくはSIPサーバS2とユーザ端末2−2との間で障害が起きていることがわかる。
また、図12では、着目サーバはSIPサーバS2である。図示する例では、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果は「非ユーザ側」で障害が起きていると判定されている。よって、ユーザ端末2−2とSIPサーバS2との間では障害が起きておらず、SIPサーバS1とSIPサーバS2との間もしくはSIPサーバS1とユーザ端末2−1との間で障害が起きていることがわかる。
よって、この場合、SIPサーバS1とSIPサーバS2との間で障害が起きていることがわかる。
(SIPサーバ間の論理障害の検出2)
サーバ間論理リンクの障害の検出1を行う方法について以下説明する。なお、本実施形態では、図1に示した4台のSIPサーバ1からなるネットワークにおけるサーバ間論理リンクの障害の検出を行う。また、4台のSIPサーバ1をそれぞれSIPサーバS1、S2、S3、S4とする。
本実施形態におけるSIPサーバ間の論理障害(サーバ間論理リンクの障害)の検出2は、先述したカウント方法2を用いてカウントした監視情報に基づいて行った、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出で得た結果に基づいて行う。これにより、着目サーバは、非ユーザ側のいずれかに障害が起きているか否かを判断することができる。
(ステップS1101)監視装置3の制御部32は、着目サーバをSIPサーバS1〜S4とした場合の「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を取得し、記憶部33に記憶させる。その後、ステップS1002に進む。
図13は、本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を示した図である。図示する例では、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果は行列形式で示されている。行は着目サーバ名を示し、列は非着目サーバ名を示す。なお、着目サーバおよび非着目サーバの定義は図5を参照して説明した定義と同様である。また、着目サーバと非着目サーバとの間において、「非ユーザ側」に障害がある可能性がある場合は値を「?」とする。着目サーバと非着目サーバとの間において、「ユーザ側」の障害の場合は値を「1」とする。また、着目サーバと非着目サーバとの間において、障害が起きていない場合は値を「0」とする。また、着目サーバと非着目サーバが同一の場合、そのサーバ自身での障害検出結果を示す。SIPサーバ自身に障害がある場合は値を「1」とし、障害が起きていない場合は値を「0」とする。
図示する例では、行の値がS1で、列の値がS2の値は「?」である。これは着目サーバS1と非着目サーバS2の間において、「非ユーザ側」に障害がある可能性があることを示す。また、行の値がS2で、列の値がS1の値は「0」である。これは着目サーバS2と非着目サーバS1の間において障害が起きていないことを示す。また、行の値がS1で、列の値がS1の値は「0」である。これは、SIPサーバS1で障害が起きていないことを示す。また、行の値がS2で、列の値がS2の値は「1」である。これは、SIPサーバS1で障害が起きていることを示す。他の値については図示する通りである。
(ステップS1102)監視装置3の制御部32は、ステップS1101で記憶部33に記憶させた「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果に基づいて、対象サーバと非対象サーバを入れ替えると同一の組み合わせとなる組のSIPサーバ間のネットワーク情報について更新する。図示する例では、対称となる行列上の項目(例えば、行S1,列S2と、行S2,列S1との組み合わせ)について更新する。
更新は、一方の値が「0」で他方の値が「?」の場合は両方の値を「0」とする。また、両方の値が「0」の場合はそのまま「0」とする。両方が「?」の場合はそのまま「?」とする。これは、2つの装置間のネットワークの状態は、通信の向きによらず同一の状態であるためである。また、一方の値が「0」で他方の値が「1」であることはありえないため、この場合は利用者に対してアルゴリズム自体に問題があることを通知する。
具体的には、図13の例では、着目サーバS1と非着目サーバS4の間において「非ユーザ側」に障害がある可能性があり、着目サーバS4と非着目サーバS1の間において障害が起きていない。この場合、制御部32は、SIPサーバS1とSIPサーバS4との間の論理リンクで障害が起きていないと判断する。よって、制御部32は、行の値がS1で、列の値がS4の値を「0」と更新する。他の値についても同様に更新する。更新後の「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果は図14に示すとおりである。
図示する例では、行の値がS1で列の値がS2の値は「0」と更新されており、行の値がS1で列の値がS4の値は「0」と更新されており、行の値がS1で列の値がS2の値は「0」と更新されており、行の値がS3で列の値がS2の値は「0」と更新されており、行の値がS3で列の値がS4の値は「0」と更新されている。
(ステップS1103)監視装置3の制御部32は、ステップS1102で更新した「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果に基づいて、「?」の値を特定する。各行または各列に「?」が1つのみ存在する場合は、その「?」を「1」に更新する。
具体的には、図14の例では、行S1において、値が「?」である列は列S3のみである。この場合、制御部32は、SIPサーバS1とSIPサーバS3との間の論理リンクで障害が起きていると判断する。よって、制御部32は、行の値がS1で列の値がS3の値を「1」と更新する。他の値についても同様に更新する。更新後の「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果は図15に示すとおりである。
図示する例では、行の値がS1で列の値がS3の値は「1」と更新されており、行の値がS3で列の値がS1の値は「1」と更新されている。
(ステップS1104)監視装置3の制御部32は、ステップS1102で更新した「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果に基づいて、障害が起きている箇所を判断する。判断方法は、値が「1」である箇所は障害が起きていると判断し、値が「0」である箇所は障害が起きていないと判断し、値が「?」である箇所は障害が起きている可能性があると判断する。
具体的には、図15の例では、行の値がS1で列の値がS2の値は「0」である。よって、制御部32は、サーバS1とサーバS2の間において、障害が起きていないと判断する。また、行の値がS1で列の値がS3の値は「1」である。よって、制御部32は、サーバS1とサーバS3の間において障害が起きていると判断する。また、行の値がS1で列の値がS1の値は「0」である。よって、制御部32は、サーバS1とサーバS1に接続しているユーザ端末では障害が起きていないと判断する。また、行の値がS2で列の値がS2の値は「1」である。よって、制御部32は、サーバS2またはサーバS2に接続しているユーザ端末では障害が起きていると判断する。
上述したとおり、「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出で得た結果に基づいて、SIPサーバ間の論理障害を判断することができる。
以上、説明したとおり、本実施形態によれば、大容量のデータを取得し解析することなく、SIPサーバの監視を行うことができる。
なお、上述した実施形態における監視装置の機能全体あるいはその一部は、これらの機能実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
なお、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、本実施形態では、SIPプロトコルを使用するSIPシステムを例として説明したが、SIPプロトコルに関わらず、各ノード間でのメッセージのやり取りの手続きが決められた他のシグナリングメッセージをやり取りするシステムにおいても本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態におけるSIPサーバを備えたネットワークの構成を示した図である。 本実施形態における監視装置の構成を示した構成図である。 本実施形態でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。 本実施形態でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。 本実施形態でのSIPサーバとユーザ端末の接続状態を示した図である。 本実施形態でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。 本実施形態でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。 本実施形態でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。 本実施形態でのSIPシグナリングメッセージの送信順を示したシーケンス図である。 本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を示した図である。 本実施形態でのSIPサーバとユーザ端末の接続状態を示した図である。 本実施形態でのSIPサーバとユーザ端末の接続状態を示した図である。 本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を示した図である。 本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を示した図である。 本実施形態における「ユーザ側」「非ユーザ側」障害検出結果を示した図である。
符号の説明
1・・・SIPサーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・監視装置、31・・・通信部、32・・・制御部、33・・・記憶部

Claims (7)

  1. シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの通信状態を監視する監視装置において、
    前記サーバが送信および受信したメッセージの数を含んだ監視情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部より読み出した前記監視情報に基づいて、前記システムの通信状態を判断する判断部と、
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 前記判断部は、前記監視情報に含まれている前記メッセージの送信数と受信数の差に基づいて、前記システムの通信状態を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記判断部は、前記監視情報に含まれている前記メッセージの再送信数に基づいて、前記サーバに接続されている他のサーバ側で障害が起こっているかを判断する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の監視装置。
  4. 前記判断部は、前記監視情報に含まれている前記メッセージの再受信数に基づいて、前記サーバに接続されている端末装置側で障害が起こっているかを判断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の監視装置。
  5. 前記判断部は、前記システムに含まれる各前記サーバについて、前記監視情報に含まれている前記メッセージの再送信数と再受信数とに基づいて、前記サーバに接続されている端末装置側で障害が起こっているか、それ以外で障害が起こっているか判断し、各前記サーバの前記判断結果に基づいて、前記システムに含まれる前記サーバ間を接続するネットワークのうち、障害が起こっている前記サーバ間のネットワークを判断する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の監視装置。
  6. シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの通信状態を監視する監視システムにおいて、
    サーバが他の装置に送信および受信したメッセージの数を監視情報として記憶する取得装置記憶部と、前記取得装置記憶部が記憶する前記監視情報を送信する送信部とを備えたメッセージ数取得装置と、
    前記メッセージ数取得装置より送信された前記監視情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記監視情報を記憶する記憶部と、前記記憶部より読み出した前記監視情報に基づいて、前記システムの通信状態を判断する判断部とを備えた監視装置と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  7. シグナリングメッセージをやり取りするサーバと端末装置からなるシステムの通信状態を監視する監視装置としてコンピュータを機能させるための監視プログラムにおいて、
    前記サーバが送信および受信したメッセージの数を含んだ監視情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部が記憶する前記監視情報に基づいて、前記システムの通信状態を判断する判断部と
    としてコンピュータを機能させるための監視プログラム。
JP2008079048A 2008-03-25 2008-03-25 監視装置、監視システムおよび監視プログラム Expired - Fee Related JP5225725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008079048A JP5225725B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 監視装置、監視システムおよび監視プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008079048A JP5225725B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 監視装置、監視システムおよび監視プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009239343A true JP2009239343A (ja) 2009-10-15
JP5225725B2 JP5225725B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=41252835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008079048A Expired - Fee Related JP5225725B2 (ja) 2008-03-25 2008-03-25 監視装置、監視システムおよび監視プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5225725B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63245148A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 Tokyo Electric Co Ltd 通信システムの通信異常監視装置
JP2000151607A (ja) * 1998-09-11 2000-05-30 Hitachi Ltd Ipパケット通信装置及び光ネットワ―ク
JP2001356801A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Toshiba Corp プラント監視装置および記憶媒体
JP2003158550A (ja) * 2001-07-23 2003-05-30 Primary Networks Inc Dba Acme Packet Inc リアルタイム・トランスポート・プロトコル・データフローのフロー品質統計値を求めるシステム及び方法
JP2007134966A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Oki Electric Ind Co Ltd メッセージ入力管理装置、メッセージ入力管理方法、メッセージ入力管理プログラム及びip交換機
JP2008035266A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Ibm Japan Ltd 情報システムの状態を解析する技術

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63245148A (ja) * 1987-03-31 1988-10-12 Tokyo Electric Co Ltd 通信システムの通信異常監視装置
JP2000151607A (ja) * 1998-09-11 2000-05-30 Hitachi Ltd Ipパケット通信装置及び光ネットワ―ク
JP2001356801A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Toshiba Corp プラント監視装置および記憶媒体
JP2003158550A (ja) * 2001-07-23 2003-05-30 Primary Networks Inc Dba Acme Packet Inc リアルタイム・トランスポート・プロトコル・データフローのフロー品質統計値を求めるシステム及び方法
JP2007134966A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Oki Electric Ind Co Ltd メッセージ入力管理装置、メッセージ入力管理方法、メッセージ入力管理プログラム及びip交換機
JP2008035266A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Ibm Japan Ltd 情報システムの状態を解析する技術

Also Published As

Publication number Publication date
JP5225725B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7843842B2 (en) Method and system for initiating a remote trace route
CN101702712B (zh) 一种探测技术与语音呼叫备份联动方法及装置
JP2006340348A (ja) Voipネットワークの特性付け
US7508817B2 (en) Method and apparatus for measuring data transport quality over an internet protocol
US8737237B2 (en) Network fault detection method and apparatus
JP2007267151A (ja) 異常トラフィック検知装置、異常トラフィック検知方法および異常トラフィック検知プログラム
JP4857300B2 (ja) 監視装置、監視システムおよび監視プログラム
JP5225725B2 (ja) 監視装置、監視システムおよび監視プログラム
EP2738986B1 (en) Systems and methods of routing IP telephony data packet communications
US20140153562A1 (en) Systems and methods of routing ip telephony data packet communciations
JP2009188674A (ja) 送信装置、受信装置、動画音声伝送品質評価方法および動画音声伝送品質評価プログラム
US20140153409A1 (en) Systems and methods of routing ip telephony data packet communciations
JP6127615B2 (ja) サーバ、ネットワーク機器、サーバシステム、通信先決定方法
CN113890950A (zh) Voip终端网络检测方法、装置和voip终端
JP2011188450A (ja) ネットワーク監視装置
JP5305533B2 (ja) 疎通試験装置
JP6985606B2 (ja) 障害検知装置、障害検知方法、および障害検知プログラム
JP5018177B2 (ja) Ip電話端末およびプログラム
JP5798137B2 (ja) 輻輳制御方法および発呼サーバ
JP6340973B2 (ja) 通信課金システムおよび通信課金方法
KR101368693B1 (ko) Ims망에서 트래픽 처리 방법 및 장치
KR101705225B1 (ko) 통신단말의 호 처리 부가서비스를 이용한 VoIP 무료통화 방법
JP6340972B2 (ja) 通信課金システムおよび通信課金方法
CA2833904C (en) Systems and methods of routing ip telephony data packet communications
JP2012003575A (ja) 災害情報通知システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100716

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120806

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130122

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5225725

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees