JP2009237259A - 画像形成装置 - Google Patents

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拓哉 佐々木
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拓也 岡田
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Abstract


【課題】現像装置において現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量を安定化でき、ひいてはそれだけ良好な画像を安定的に形成することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤担持体41と、現像領域への現像剤搬送量等を規制する規制部材43、44と、現像担持体へ現像剤を供給する供給部材42と、部材42に接触して部材42から現像剤担持体41へ供給される現像剤の量を規制するとともに現像剤に予備荷電する予備規制部材48を備えている現像装置4を有する画像形成装置A。予備規制部材48にはバイアスVrbが、供給部材42にはバイアスVrが、現像剤担持体41にはバイアスVbが印加され、|現像バイアスVb|≧|供給バイアスVr|且つ|現像バイアスVb|≧|予備荷電用バイアスVrb|の関係を満足する範囲において、検知部SEにより検知される現像装置状態に応じて、バイアスVrb及びVrのうち少なくとも一方が調整される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置では、静電潜像担持体の表面を帯電装置で帯電させ、該帯電域に露光装置から画像露光を施して静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置で現像してトナー像を形成し、該トナー像を被転写体に転写できるものが一般的である。
ここで、「被転写体」とは、モノクロ画像形成装置では、記録紙等の記録媒体が一般的であり、カラー画像形成装置のように、静電潜像担持体上のトナー像を1次転写する中間転写体を採用している場合は、該中間転写体及び該中間転写体からトナー像が2次転写される記録媒体のいずれもが被転写体であると言える。
このような画像形成装置における現像装置は、現像剤を担持して静電潜像担持体上の静電潜像を現像する現像領域へ搬送する現像剤担持体を備えているのが一般的であり、さらに、現像領域へ搬送される途中で現像剤担持体上の現像剤の厚さ等を規制する現像剤規制部材や、現像剤担持体へ現像剤を供給する現像剤供給部材等を備えている。
小型、低速の画像形成装置において採用されていることが多い、トナーを主体とする所謂一成分現像剤を用いる現像装置では、現像剤担持体へ一成分現像剤を供給する現像剤供給部材に予備規制部材を接触させたものも知られている。
例えば、特開平7−72732号公報には、現像ローラとこれに一成分現像剤(トナー)を供給する供給ローラの相互接触部より供給ローラの回転方向において上流側で該供給ローラと接触する予備規制部材を設け、この予備規制部材により供給ローラから現像ローラへ供給される現像剤の量を規制するとともに該現像剤に予備荷電し、それにより、ひいては、該現像ローラにて静電潜像現像のために現像領域へ供給される現像剤の量及び帯電量を安定化して良好に現像を行えるようにすることが記載されている。
特開平8−87174号公報には、現像ローラに一成分現像剤(トナー)を供給する供給ローラを有する現像装置において、該供給ローラに予備規制部材を接触させ、該予備規制部材に供給ローラに印加するバイアスと同電位のバイアスを印加するか、又は現像剤を供給ローラ側へ移行させるバイアスを印加することで、ひいては、現像ローラにて静電潜像現像のために現像領域へ供給される現像剤の量及び帯電量を安定化させることが記載されている。
現像領域へ供給される現像剤(トナー)の量及びその帯電量を安定させることは、良好な画像を安定的に形成するうえで大切である。
特開平7−72732号公報 特開平8−87174号公報
しかしながら、特開平7−72732号公報や特開平8−87174号公報に記載された現像装置によると、高温高湿環境におけるように現像剤(トナー)の荷電性が低下する条件下では、供給ローラとこれに接触させた規制部材との間にバイアスを印加して現像剤の荷電性をアシストすることができるが、低温低湿環境におけるように現像剤(トナー)の荷電性が増す条件下では、現像剤が荷電過多になり、荷電過多になった現像剤が現像ローラに供給される恐れがある。このように現像ローラに供給される荷電過多の現像剤は、現像ローラに対して設けられている規制部材では十分規制されないまま現像領域へ向け搬送され、これにより現像領域へ搬送される現像剤量が増加し、そのために現像装置から現像剤こぼれが発生する等の問題が発生するようになる。
現像ローラに対して設けられている規制部材を強く現像ローラに押圧して現像剤搬送量を所期のものに規制しようとすると、現像剤が現像ローラ表面に擦り付けられ、これにより所謂現像剤のフィルミングが発生し、その後の現像に支障を来すようになる。
また、現像装置について一般的に言えることであるが、一成分現像剤(トナー主体の現像剤)を用いる現像装置においても、現像領域へ供給されたトナーのうち現像に消費されなかったトナーは現像装置内へ戻ってきて、現像装置構造に応じた動きを示し、再び現像領域へ向け搬送されていくことになるが、現像領域で消費されずに現像装置内へ戻ってくるトナーは、ストレスを繰り返し受け、トナーに添加されている流動化剤等(シリカ等)の外添剤がトナーから剥落したり、トナーに埋め込まれるなどして、現像性の低い劣化トナー、すなわち、正規帯電に対し逆極性に帯電したトナーや正規帯電ではあるが帯電量の低い弱帯電トナーといった劣化トナーになっていく。
特に低カバレッジの画像、換言すれば低印字率の画像(画像形成可能領域に占めるトナーが付着した領域の割合が低い画像)を何枚も形成し続けると、画像形成枚数の割りには現像剤(トナー)消費量は少なく済むので、現像装置内で同じ現像剤が現像装置駆動に伴い繰り返しストレスを受け、それにより現像剤劣化が進む。すなわち、現像剤消費率が低いと現像剤は劣化し易くなる。
このようなトナーの劣化は、特開平7−72732号公報や特開平8−87174号公報に記載された現像装置においても発生し、たとえ供給ローラに予備規制部材を接触させてバイアスを印加していても、このような現像剤劣化のために、供給ローラから現像ローラへ供給される現像剤が該現像ローラに対して設けられている規制部材を通過し難くなり、そのため現像領域へ供給される現像剤量が不安定となり画像濃度ムラが発生する恐れがある。
そこで本発明は、
静電潜像担持体、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置、該帯電装置により帯電した静電潜像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する露光装置及び該静電潜像をトナー主体の一成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像装置を含み、該トナー像を被転写体へ転写でき、現像装置は少なくとも一つ含んでおり、少なくとも一つの現像装置は一成分現像剤を担持して該現像装置に対応する静電潜像担持体に臨む現像領域へ搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体により現像領域へ搬送される途中の現像剤を規制する規制部材と、該現像担持体へ一成分現像剤を供給する供給部材と、該供給部材に接触して該供給部材から前記現像剤担持体へ供給される該現像剤の量を規制するとともに該現像剤に予備荷電する予備規制部材を備えており、該予備規制部材は予備荷電用電源からの予備荷電用バイアス印加のもとに該現像剤に予備荷電し、該供給部材は供給バイアス電源からの供給バイアス印加のもとに該現像剤を現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体は現像バイアス電源からの現像バイアス印加のもとに該現像剤で前記静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成装置であって、
予備規制部材を備えた現像装置については、その現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態の変動に応じて、現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量を安定化させる方向に予備規制部材による該現像剤の予備荷電を行うことができ、ひいてはそれだけ良好な画像を安定的に形成することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明は前記課題を解決するため次の画像形成装置を提供する。
静電潜像担持体、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置、該帯電装置により帯電した静電潜像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する露光装置及び該静電潜像をトナー主体の一成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像装置を含み、該トナー像を被転写体へ転写でき、現像装置は少なくとも一つ含んでおり、少なくとも一つの現像装置は一成分現像剤を担持して該現像装置に対応する静電潜像担持体に臨む現像領域へ搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体により現像領域へ搬送される途中の現像剤を規制する規制部材と、該現像担持体へ一成分現像剤を供給する供給部材と、該供給部材に接触して該供給部材から前記現像剤担持体へ供給される該現像剤の量を規制するとともに該現像剤に予備荷電する予備規制部材を備えており、該予備規制部材は予備荷電用電源からの予備荷電用バイアスVrbの印加のもとに該現像剤に予備荷電し、該供給部材は供給バイアス電源からの供給バイアスVrの印加のもとに該現像剤を現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体は現像バイアス電源からの現像バイアスVbの印加のもとに該現像剤で前記静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成装置であり、
前記予備規制部材を備えた現像装置における現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態を検知する現像装置状態検知部と、
前記予備規制部材を備えた現像装置のための前記予備荷電用電源及び供給バイアス電源の制御部とを含んでおり、
該制御部は、|現像バイアスVb|≧|供給バイアスVr|且つ|現像バイアスVb|≧|予備荷電用バイアスVrb|の関係を満足する範囲において、該現像装置状態検知部により検知される現像装置状態に応じて、現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量が安定化するための該現像剤の予備荷電状態を得るように予備荷電用バイアスVrb及び供給バイアスVrのうち少なくとも一方を調整すべく前記予備荷電用電源及び前記供給バイアス電源のうち少なくとも一方を制御する画像形成装置である。
ここで、「現像装置状態検知部」において検知すべき「現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態」としては、
(1) 現像装置がどのような温湿度環境に置かれているか、換言すれば、現像装置周囲の温湿度、及び
(2) その現像装置による現像剤の消費率
のうち少なくとも一方を例示できる。
現像装置周囲の温湿度を検知するにあたっては、画像形成装置内の温湿度を検知し、その検知結果を現像装置周囲の温湿度として用いてもよい。
いずれにしても、環境温湿度は、一成分現像剤の荷電性を左右する。一般的に言って、一成分現像剤(トナー)は、低温低湿環境においては荷電性が増し、高温高湿環境では荷電性が低下する。
現像装置における現像剤の消費率は、これが低いと同じ現像剤(トナー)が現像装置内で繰り返し循環して繰り返しストレスを受けるので現像剤が劣化し易く、現像剤の荷電性が低下し易くなる。
本発明に係る画像形成装置によると、予備規制部材を備えた現像装置については、|現像バイアスVb|≧|供給バイアスVr|且つ|現像バイアスVb|≧|予備荷電用バイアスVrb|の関係が電源制御部により維持され、それにより、一成分現像剤は予備荷電された状態で、供給部材から現像剤担持体へ供給され、現像剤担持体にて現像領域へ搬送されて静電潜像の現像に供される。
さらに、予備規制部材を備えた現像装置については、現像装置状態検知部により検知される、一成分現像剤(トナー)の荷電性を左右する現像装置状態に応じて、現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量が安定化するための該現像剤の予備荷電状態を得るように予備荷電用バイアスVrb及び供給バイアスVrのうち少なくとも一方を調整すべく前記予備荷電用電源及び前記供給バイアス電源のうち少なくとも一方が制御される。
かくして、予備規制部材を備えた現像装置については、その現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態の変動に応じて、現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量を安定化させる方向に予備規制部材による該現像剤の予備荷電を行うことができ、ひいては、画像形成装置全体として、それだけ良好な画像を安定的に形成することができる。
なお、本発明に係る画像形成装置において、前記予備規制部材を備えた現像装置において、現像剤担持体や現像剤供給部材としては代表例として回転可能のローラ形態のものを挙げることができる。
また、供給部材に接触する予備規制部材や現像剤担持体に対する規制部材としては,ブレードタイプのものを例示できる。
本発明に係る画像形成装置は、モノクロ画像形成装置でもカラー画像形成装置でもよい。モノクロ画像形成装置の場合は、現像装置は通常一つであるが、カラー画像形成装置の場合は、それぞれが担当色トナーを用いる複数の現像装置を備えており、そのような複数の現像装置のうち少なくとも一つ(全部でもよい)を本発明に係る現像装置とすればよい。
以上説明したように本発明によると、
静電潜像担持体、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置、該帯電装置により帯電した静電潜像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する露光装置及び該静電潜像をトナー主体の一成分現像剤を用いて現像してトナー像を形成する現像装置を含み、該トナー像を被転写体へ転写でき、現像装置は少なくとも一つ含んでおり、少なくとも一つの現像装置は一成分現像剤を担持して該現像装置に対応する静電潜像担持体に臨む現像領域へ搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体により現像領域へ搬送される途中の現像剤を規制する規制部材と、該現像担持体へ一成分現像剤を供給する供給部材と、該供給部材に接触して該供給部材から前記現像剤担持体へ供給される該現像剤の量を規制するとともに該現像剤に予備荷電する予備規制部材を備えており、該予備規制部材は予備荷電用電源からの予備荷電用バイアス印加のもとに該現像剤に予備荷電し、該供給部材は供給バイアス電源からの供給バイアス印加のもとに該現像剤を現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体は現像バイアス電源からの現像バイアス印加のもとに該現像剤で前記静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成装置であって、
予備規制部材を備えた現像装置については、その現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態の変動に応じて、現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量を安定化させる方向に予備規制部材による該現像剤の予備荷電を行うことができ、ひいてはそれだけ良好な画像を安定的に形成できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の1例を示している。図1に示す画像形成装置はタンデム型のフルカラープリンタである。このプリンタAは駆動ローラ81とこれに対向するローラ82に巻き掛けられた無端の中間転写ベルト8を有している。転写ベルト8は、図示省略のベルト駆動部により駆動される駆動ローラ81により図中反時計方向(図中矢印方向)αに回される。
対向ローラ82には転写ベルト8上の2次転写残トナー等を清掃するクリーニング装置83が臨んでいる。転写ベルト8の駆動ローラ81に巻き掛けられた部分に2次転写ローラ9が臨んでいる。クリーニング装置83に回収されるトナー等は図示省略の搬送手段にて廃棄容器へ送られる。
2次転写ローラ9の表層部は弾性材料で形成されており、図示省略の押圧手段にて駆動ローラ81に支持された中間転写ベルト8の部分に押圧され、中間転写ベルト8との間にニップ部を形成し、中間転写ベルト8の回転に従動して、或いは、後述するように該ニップ部に送り込まれる記録媒体Sの移動に従動して回転することができる。2次転写ローラ9には、図示省略の電源から所定のタイミングで2次転写バイアスを印加することができる。
中間転写ベルト8及び2次転写ローラ9の上方には定着装置FXが配置されており、下方にはタイミングローラ対TRが配置されており、さらにその下方に、記録紙等の記録媒体Sを収容した記録媒体収容カセット10が配置されている。
定着装置FXはハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着加熱ローラとこれに圧接される加圧ローラとを含むものである。
記録媒体収容カセット10に収容された記録媒体Sは、媒体供給ローラ101にて1枚ずつ引き出してタイミングローラ対TRへ供給することができる。
中間転写ベルト8を巻き掛けたローラ81、82の間には、転写ベルト8に沿って、ローラ82から81に向けて、イエロー画像形成部Y、マゼンタ画像形成部M、シアン画像形成部C及びブラック画像形成部Kがこの順序で配置されている。
Y、M、C、Kの各画像形成部は、静電潜像担持体としてドラム型の感光体1を備えており、該感光体の周囲に帯電装置2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラ5及びクリーニング装置6がこの順序で配置されている。
各画像形成部においては感光体1、帯電装置2、現像装置4及びクリーニング装置6を含むプロセスカートリッジが形成されている。すなわち、イエロー画像形成部Yを形成するためのイエロープロセスカートリッジYC、マゼンタ画像形成部Mを形成するためのマゼンタプロセスカートリッジMC、シアン画像形成部Cを形成するためのシアンプロセスカートリッジCC、ブラック画像形成部Kを形成するためのブラックプロセスカートリッジKCである。各プロセスカートリッジは画像形成装置本体に対し着脱可能である。
1次転写ローラ5は転写ベルト8を間にして感光体1に対向しており、ベルトの走行に従動回転する。1次転写ローラ5には、感光体1上に形成されるトナー像をベルト8へ1次転写するための1次転写バイアスを図示省略の電源から所定のタイミングで印加できる。
露光装置3は、図示省略のパーソナルコンピュータ等から提供される画像情報に応じて、レーザービームの点滅により感光体1にドット(点)露光で画像露光を施せるものである。
各画像形成部における感光体1は、ここでは負帯電性の感光体であり、図示省略の感光体駆動モータにて図中時計方向回りに回転駆動できる。
各画像形成部における帯電装置2は、それには限定されないが、本例ではスコロトロン帯電器であり、所定のタイミングで図示省略の電源から帯電用の電圧が印加される。
各画像形成部における現像装置4は、トナーを主体とする所謂一成分現像剤を用いる一成分現像器である。現像装置4は、図2にも示すものであり、それには限定されないが本例では、非磁性トナー(ここでは負帯電性の非磁性トナー)を主体とする現像剤(所謂一成分現像剤)用いて、感光体1上に形成される静電潜像を、現像バイアス電源PW1(図2参照)から現像バイアスが印加される現像ローラ41で反転現像することができる。現像装置4については後ほどさらに説明する。
このプリンタAによると、画像形成装置動作を制御する制御部Cont(図4参照)の指示、制御のもとに、Y、M、C、Kの画像形成部のうち1又は2以上を用いて画像を形成することができる。
画像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像を形成し、これを転写ベルト8に1次転写する。
すなわち、イエロー画像形成部Yにおいて、感光体1が図中時計方向に回転駆動され、帯電装置2にて表面が一様に所定電位に帯電され、該帯電域に露光装置3からイエロー画像用の画像露光が施され、感光体1上にイエロー用静電潜像が形成される。この静電潜像はイエロートナーを有する現像装置4の現像バイアスが印加された現像ローラ41にて現像されて可視イエロートナー像となり、該トナー像が1次転写ローラ5にて転写ベルト8上に1次転写される。このとき、1次転写ローラ5には図示省略の電源から1次転写バイアスが印加される。
同様にして、マゼンタ画像形成部Mにおいてマゼンタトナー像が形成されて転写ベルト8に転写され、シアン画像形成部Cにおいてシアントナー像が形成されて転写ベルト8に転写され、ブラック画像形成部Kにおいてブラックトナー像が形成されて転写ベルト8に転写される。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト8上に重ねて転写されるタイミングで形成される。
かくして転写ベルト8上に形成された多重トナー像は転写ベルト8の回動により2次転写ローラ9へ向け移動する。
一方、記録媒体Sが記録媒体収容カセット10から媒体供給ローラ101にて引き出され、タイミングローラ対TRへ供給され、待機している。
このようにタイミングローラ対TRのところで待機する記録媒体Sは、中間転写ベルト8にて送られてくる多重トナー像に合わせて、転写ベルト8と2次転写ローラ9とのニップ部に供給され、図示省略の電源から2次転写バイアスが印加された2次転写ローラ9にて該多重トナー像が記録媒体S上に2次転写される。その後記録媒体Sは定着装置FXに通され、そこで多重トナー像が加熱加圧下に記録媒体Sに定着される。記録媒体Sはひき続き、排出ローラ対DRにて排出トレイTに排出される。
トナー像のベルト8への1次転写において感光体1上に残留する転写残トナー等はクリーニング装置6で清掃され、2次転写によりベルト8上に残留する2次転写残トナー等はクリーニング装置83で清掃される。これら清掃除去されたトナーはそれぞれ図示省略の搬送手段にて廃棄容器へ送られる。
図2は現像装置4の断面構造の概略を示しており、図3は現像装置4を背後からみたときの(感光体1とは反対側からみたときの)内部構造の概略を示している(但し、現像ローラ41及び供給ローラ42はその位置を鎖線で示している。後述する予備規制部材48は図示を省略している。)。
各現像装置4は、上室4Uと下室4Lとを備えており、これら上下の室の間には隔壁4Wが形成されている。
下室4Lには感光体1に臨む現像ローラ41及び現像ローラ41へトナーを供給するトナー供給ローラ42が設けられている。感光体1と現像ローラ41は僅かな現像ギャップDgをおいて対向している。供給ローラ42は現像装置内へ戻ってくるトナーを現像ローラ41から剥がし落とすことも行う。
トナー供給ローラ42は少なくとも表層部が発泡弾性材料からなるローラである。現像ローラ41とトナー供給ローラ42は図示省略の現像ローラ駆動モータにより共に図2中反時計方向に回される。現像ローラ41は、現像バイアス電源PW1から現像バイアスVbが印加される状態で感光体上潜像の現像に供される。電源PW1は本例では直流電圧に矩形波交番電圧を重畳したバイアスを現像ローラ41に印加するが、現像バイアスVbはそのバイアスのうち直流成分のバイアスである。
現像ローラ41に対しては、供給ローラ42のほか、ブレード型のトナー規制部材43、44及び除電部材45が設けられている。トナー規制部材43、44は、供給ローラ42にて現像ローラ41上へ供給され、現像領域へ向け搬送されるトナーの層厚を所定のものに規制するとともに該トナーを摩擦帯電させるものである。規制部材43、44には現像バイアスと同じタイミングで図示省略の電源から規制バイアスを印加してもよい。
トナー供給ローラ42にも現像ローラ41へのトナー供給のための供給バイアスVrが供給バイアス電源PW2から印加される。さらに、除電部材45にも図示省略の電源から除電バイアスが印加され、現像領域で消費されずに現像装置内へ戻ってくるトナーから除電する。供給ローラ42は現像装置内へ戻ってくるトナーを現像ローラ41から剥がし落とすことも行う。
図2に示すように、供給ローラ42には、ローラ41、42のニップ部よりローラ42の回転方向において上流側で予備規制部材48が接触している。予備規制部材48は、トナー規制部材43、44と同じくローラ41、44の回転軸線の方向に延在しており、供給ローラ42の下面側部分に接触している。この予備荷電部材48には予備荷電用電源PW3から予備荷電用バイアスVrbが印加される。
現像装置上室4Uには上側トナー搬送スクリュー46が、下室4Lの上部には下側トナー搬送スクリュー47が設けられている。図3に示すように、上下室間の隔壁4Wには、その一端部の近傍部位にトナー流通開口P1が、他端部にトナー流通開口P2が形成されている。
スクリュー46、47は図示省略の駆動モータ(前記の現像ローラ駆動モータでもよい)に回転駆動され、それにより、現像装置4内にトナーが循環するようになっている。さらに言えば、下室4L内のトナーは現像に供されものがある一方、下側トナー搬送スクリュー47により一方の隔壁開口P1の下方領域から隔壁開口P2の方へ搬送されて該開口から上室4Uへ供給され、上側トナー搬送スクリュー46にて開口P2から開口P1の方へ搬送され、開口P1から下室4Lへ移動するように循環するものもある。
上側トナー搬送スクリュー46は前記隔壁開口P1よりさらに外側へ(図中左側へ)延びており、その部分はトナーを、前記開口P2とは反対側から開口P1へ向け搬送するスクリュー羽根を備えている。この部分に対しトナー補給装置40(図1では図示省略)からトナーを補給できるようになっている。
トナー補給装置40から補給されるトナーは、上室4U内を隔壁開口P1の方へ送られ、同じく上室4U内を隔壁開口P2から隔壁開口P1の方へ循環搬送されてくるトナーと混じり合いながら開口P1から下室4Lへ落とされ、現像装置内の既存のトナーと循環攪拌されつつ現像に供されていく。
電源PW1、PW2、PW3等は制御部Contの指示のもとに所定のタイミングでバイアスを対応する現像ローラ41、供給ローラ42、予備規制部材48等にそれぞれ印加する。
また、制御部Contには図4に示すように、予備規制部材48を備えた各現像装置4におけるトナーの荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態を検知する現像装置状態検知部SEが接続されている。
プリンタAでは、検知部SEにおいて検知すべき「現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態」として、現像装置周囲の温湿度と、現像装置4によるトナーの消費率を採用している。
現像装置周囲の温湿度を検知するために、本例ではプリンタA内に、プリンタA内温度、ひいては各現像装置4の周囲温度を検出する温度センサTSが配置されているとともに(図1参照)、プリンタA内湿度、ひいては各現像装置4の周囲湿度を検出する湿度センサHSが配置されている。温度センサTSで検出される温度情報及び湿度センサHSで検出される湿度情報は制御部Contに入力される。センサTS、HSはここでは検知部SEの構成員である。制御部ContはセンサTS、HSから入力される温度、湿度情報に基づいて現像装置周囲の相対湿度を算出する。
現像装置の現像剤トナー消費率は、予め定めた印字可能領域に対する印字領域の割合として把握することができ、それは、その現像装置が含まれる画像形成部における画像露光装置3からの露光ドット数をドットカウンタでカウントして把握することができる。
プリンタAでは、そのドットカウンタは現像装置状態検知部SEの構成員となっている。制御部Contは該ドットカウントから入力されるカウント情報に基づいて現像装置4の現像剤消費率を算出する。
プリンタAによると、それを用いて画像形成される現像装置4においては、|現像バイアスVb|≧|供給バイアスVr|且つ|現像バイアスVb|≧|予備荷電用バイアスVrb|の関係が制御部Contにより維持され、それにより、トナーは予備荷電用バイアスVrb印加のもとに予備規制部材48により予備荷電された状態で、供給バイアスVrの印加のもとに供給ローラ42から現像ローラ41へ供給される。
そして現像バイアスVbの印加のもとに現像ローラ41から現像領域へ向け搬送され、その途中でトナー規制部材43、44により現像剤量が規制されるとともに該規制部材による摩擦帯電を経て、感光体1上の静電潜像の現像に供される。
さらに、現像装置状態検知部SEにより検知される、トナーの荷電性を左右する現像装置状態に応じて、現像領域へ搬送されるトナーの量及び帯電量が安定化するための該トナーの予備荷電状態を得るように予備荷電用バイアスVrb及び供給バイアスVrのうち少なくとも一方を調整すべく予備荷電用電源PW3及び供給バイアス電源PW2のうち少なくとも一方の出力が制御部Contにより制御される。
制御部Contには、現像領域へ搬送されるトナーの量及び帯電量が安定化するためのトナーの予備荷電状態を得ることができる、予めの実験等によって求められた現像装置周囲の温度、現像装置周囲の相対湿度や現像装置のトナー消費率と予備荷電用バイアスVrbや供給バイアスVrとの様々の組み合わせを記憶させてあり、制御部Contはその組み合わせに従って現像領域へ搬送されるトナーの量及び帯電量が安定化するためのトナーの予備荷電状態を得るように、予備荷電用バイアスVrb及び供給バイアスVrのうち少なくとも一方を調整すべく予備荷電用電源PW3及び供給バイアス電源PW2のうち少なくとも一方の出力を制御する。
かくして、トナーの荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態の変動に応じて、現像領域へ搬送されるトナーの量及び帯電量を安定化させる方向に予備規制部材48によるトナーの予備荷電を行うことができ、ひいては、プリンタA全体として、それだけ良好な画像を安定的に形成することができる。
なお、供給バイアスVrについては、変化させなくてもよい場合もあるが、例えば周囲温度が高く、しかもトナーの劣化が進んでいるような状態では、トナーの荷電が困難になってくるので、そのような場合には現像ローラへトナーが移行し易くなるように供給バイアスを調整してもよい。
次にコニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製のタンデム型フルカラープリンタmagicolor5570 を一部改造して行った実験について説明する。
プリンタmagicolor5570 の一つの現像装置(シアン現像装置)を、そのトナー供給ローラに図2に示すと同様に予備規制部材を接触させ、且つ、図2に示すと同様に現像ローラ、供給ローラ及び予備規制部材に現像バイアス電源から現像バイアス、供給バイアス電源から供給バイアス、予備荷電用電源から予備荷電用バイアスをそれぞれ印加できるようにした。
また、この予備規制部材を設けた現像装置におけるトナー消費率はプリンタにおけるドットカウンタによるドットカウントに基づいて算出するようにし、現像装置周囲の温度及び相対湿度はプリンタ内に図4に示すと同様に温度センサ及び湿度センサを配置して求めるようにした。
予備規制部材にはステンレススチール性の厚さ0.2mmの板状部材を用いた。現像ローラに印加する現像バイアスとして、ピークツーピーク電圧Vpp=1400Vの交流電圧に400Vの負の直流電圧を重畳したバイアスを採用した。
以上の条件のもとに実験機プリンタを運転し、且つ、現像装置については今説明した現像装置を用いて画像形成を行った。画像形成にあたっては以下に説明するように、供給ローラ及び予備規制部材のそれぞれに印加するバイアス等を変化させるなどした。
<設定1>(比較例1)
現像ローラに対する供給バイアスを片波−300Vに設定し、予備規制部材への印加バイアスを供給ローラと同電位に設定する。この設定では、供給ローラと予備規制部材とを短絡させる。
なお、「片波−300Vに設定」とは、現像バイアスの交番電圧におけるマイナス側部分に直流電圧−300Vを重畳する設定である。
<設定2>(比較例2)
現像ローラに対する供給バイアスを片波−300Vに設定し、予備規制部材への印加バイアスを片波−300Vに設定する。
<設定3>(比較例3)
現像ローラに対する供給バイアスを片波−300Vに設定し、予備規制部材にはバイアス印加しない設定(フロート設定)とする。
<設定4>(実施例1)
(温湿度に応じて供給ローラ、予備規制部材へのバイアス印加を制御)
プリンタ内に設置した温度と湿度センサの検出結果から相対湿度を得る。
(1) 検出温度が15℃未満で相対湿度が40%RH未満の場合
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−200Vに設定するとともに、予備 規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−100Vに設定する。
(2) 検出温度が15℃以上25℃未満で相対湿度が40%RH以上70%RH未満の場合 、
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−250Vに設定するとともに、予備 規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−250Vに設定する。
(3) 検出温度が25℃以上で相対湿度が70%RH以上の場合
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−300Vに設定するとともに、予備 規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−400Vに設定する。
<設定5>(実施例2)
(温湿度に応じて予備規制部材へのバイアス印加を制御)
プリンタ内に設置した温度と湿度センサの検出結果から相対湿度を得る。
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−300Vに固定し、
(1) 検出温度が15℃未満で相対湿度が40%RH未満の場合、
予備規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−200Vに設定する。
(2) 検出温度が15℃以上25℃未満で相対湿度が40%RH以上70%RH未満の場合 、
予備規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−300Vに設定する。
(3) 検出温度が25℃以上で相対湿度が70%RH以上の場合、
予備規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−400Vに設定する。
<設定6>(実施例3)
(トナー消費率に応じて供給ローラ及び予備規制部材へのバイアス印加を制御)
プリンタのドットカウンタによるドットカウント値から、トナー消費率を表す画像印字率を算出する。
(1) 画像印字率検知前の記録媒体500枚分の画像印字率が2%未満の場合、現像ローラ に対する供給ローラバイアスを片波−350Vに、予備規制部材に印加するバイアスを 現像ローラに対して片波−400に設定する。
(2) 画像印字率検知前の記録媒体500枚分の画像印字率が2%以上の場合、現像ローラ に対する供給ローラバイアスを片波−350Vに、予備規制部材に印加するバイアスを 現像ローラに対して片波−300に設定する。
<設定7>(実施例4)
(トナー消費率に応じて予備規制部材へのバイアス印加を制御)
プリンタのドットカウンタによるドットカウント値から、トナー消費率を表す画像印字率を算出する。
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−300Vに固定し、
(1) 画像印字率検知前の記録媒体500枚分の画像印字率が2%未満の場合、予備規制部 材に印加するバイアスを現像ローラに対して片波−400に設定する。
(2) 画像印字率検知前の記録媒体500枚分の画像印字率が2%以上の場合、予備規制部 材に印加するバイアスを現像ローラに対して片波−300に設定する。
<設定8>(実施例5)
(温湿度とトナー消費率に応じて供給ローラ及び予備規制部材へのバイアス印加を制御) プリンタ内に設置した温度センサと湿度センサの検出結果から相対湿度を得る。
プリンタのドットカウンタによるドットカウント値から、トナー消費率を表す画像印字率を算出する。
(1) 検出温度が15℃未満かつ相対湿度が40%RH未満の場合、
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−200Vに設定するとともに、予備 規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−100Vに設定する。
(2) 検出温度が15℃以上25℃未満かつ相対湿度が40%RH以上70%RH未満の場合、
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−250Vに設定するとともに、予備規 制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−250Vに設定する。
(3) 検出温度が25℃以上かつ相対湿度が70%RH未満の場合、
現像ローラに対する供給ローラバイアスを片波−300Vに設定するとともに、予備 規制部材に印加するバイアスを現像ローラに対し片波−400Vに設定する。
(4) 画像印字率が2%未満の場合、現像ローラに対する予備規制部材のバイアスを温湿度 検知での設定値に−50V加算した設定とする。
上記設定1から8の制御設定で白紙連続駆動(トナーを付着させない白色画像の印字を順次記録紙に行う駆動)を5000枚まで行い、連続駆動後にベタ画像(全体的にトナーを付着させた画像)を出力し、トナー供給不良に伴う画像濃度ムラの有無及び現像装置からのトナーこぼれの有無を調べた。
実験の環境は、
環境A:気温10℃、相対湿度15%RH
環境B:気温23℃、相対湿度65%RH
環境C:気温30℃、相対湿度85%RH とした。
画像評価基準として次の3段階の評価を採用した。
×:トナー供給不良による濃度ムラあり
△:画像形成を通じて濃度ムラが発生する場合あり
○:画像形成を通じて濃度ムラが発生なし
トナーこぼれの有無判断は、A、B、Cの三つの環境を通じて、各設定でのトナーこぼれ状態を、現像ローラに対するトナー規制部材付近を目視観測することで行った。
これらの結果を次表に纏めて示す。次表において「総合評価」における「○」は「良好」と認められる状態、「×」は「良好」とは認められない状態を示している。
Figure 2009237259
上記表中の比較例1〜3と実施例1、3及び5との比較から、現像装置の状態に応じて供給ローラ42と予備規制部材48にかかるバイアスを可変設定に制御することでトナーの予備荷電状態を適性に保ち、トナー供給量増加を抑制することができ、それにより、低温低湿度環境でのトナー搬送量増加によるトナーこぼれを抑制することができることがわかる。また、室温環境でも画像形成を通じて画像濃度ムラ発生を抑制することができることが分かる。さらに高温高湿の荷電性が低下する環境ではトナーの荷電性を向上させ、画像濃度ムラの発生を抑えことができることが分かる。
比較例1〜3と実施例2及び4との比較から、現像装置の状態に応じて予備規制部材にかかるバイアスのみを可変設定に制御することでもトナーの予備荷電状態を適性に保つことができることが分かる。
比較例1〜3と実施例1及び2との比較から、現像装置状態検知を画像形成装置内の温湿度検知で行うことにより供給ローラ42と予備規制部材48にかかるバイアス若しくは予備規制部材のみのバイアスを可変に制御することで環境に対するトナー帯電性変化に対しても予備荷電状態を適性に保つことができることが分かる。
比較例1〜3と実施例3及び4との比較から、現像装置状態検知をトナー消費率(画像印字率)検知で行い、供給ローラ42と予備規制部材48にかかるバイアス若しくは予備規制部材のみのバイアスを可変に制御することで、低トナー消費率の印字状態が続きトナー劣化を促進させる状況であっても、トナーの予備荷電状態を適性に保つことができることが分かる。
比較例1〜3と実施例5との比較から、画像形成装置内の温湿度環境とトナーの消費率の検知結果に基づいてバイアス制御を行うことで環境とトナー劣化両方の影響によるトナー荷電性の変化に対し、予備荷電状態を適性に保つことができることが分かる。
本発明は、現像領域へ搬送される一成分現像剤(トナー)の量及びその帯電量を安定化させることができる現像装置を備えることで、それだけ良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することに利用できる。
本発明に係る画像形成装置の1例の構成の概略を示す図である。 図1の画像形成装置における現像装置の断面構造の概略を示す図である。 図2の現像装置を背後からみたときの(感光体とは反対側からみたときの)内部構造の概略を示す図である。 制御回路の概略を示すブロック図である。
符号の説明
A プリンタ
Y イエロー画像形成部
M マゼンタ画像形成部
C シアン画像形成部
K ブラック画像形成部
1 感光体
2 帯電装置 3 画像露光装置
4 現像装置
41 現像ローラ
42 トナー供給ローラ
43、44 トナー規制ブレード
45 除電部材
48 予備規制部材
Dg 現像ギャップ
PW1 現像バイアス電源
PW2 供給バイアス電源
PW3 予備荷電用電源
TS 温度センサ
HS 湿度センサ
5 1次転写ローラ
6 クリーニング装置
8 中間転写ベルト
81 駆動ローラ
82 対向ローラ
83 クリーニング装置
9 2次転写ローラ
10 記録媒体供給カセット
101 記録媒体供給ローラ
TR タイミングローラ対
FX 定着装置
DR 記録媒体排出ローラ対
T 記録媒体排出トレイ
S 記録媒体

Claims (2)

  1. 静電潜像担持体、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電装置、該帯電装置により帯電した静電潜像担持体表面の帯電域に画像露光を施して静電潜像を形成する露光装置及び該静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置を含み、該トナー像を被転写体へ転写でき、現像装置は少なくとも一つ含んでおり、少なくとも一つの現像装置は一成分現像剤を担持して該現像装置に対応する静電潜像担持体に臨む現像領域へ搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体により現像領域へ搬送される途中の現像剤を規制する規制部材と、該現像担持体へ一成分現像剤を供給する供給部材と、該供給部材に接触して該供給部材から前記現像剤担持体へ供給される一成分現像剤の量を規制するとともに該現像剤に予備荷電する予備規制部材を備えており、該予備規制部材は予備荷電用電源からの予備荷電用バイアスVrbの印加のもとに該現像剤に予備荷電し、該供給部材は供給バイアス電源からの供給バイアスVrの印加のもとに現像剤を現像剤担持体へ供給し、該現像剤担持体は現像バイアス電源からの現像バイアスVbの印加のもとに一成分現像剤で前記静電潜像担持体上の静電潜像を現像する画像形成装置であり、
    前記予備規制部材を備えた現像装置における現像剤の荷電性を左右する、予め定めた種類の現像装置状態を検知する現像装置状態検知部と、
    前記予備規制部材を備えた現像装置のための前記予備荷電用電源及び供給バイアス電源の制御部とを含んでおり、
    該制御部は、|現像バイアスVb|≧|供給バイアスVr|且つ|現像バイアスVb|≧|予備荷電用バイアスVrb|の関係を満足する範囲において、該現像装置状態検知部により検知される現像装置状態に応じて、現像領域へ搬送される現像剤の量及び帯電量が安定化するための現像剤予備荷電状態を得るように予備荷電用バイアスVrb及び供給バイアスVrのうち少なくとも一方を調整すべく前記予備荷電用電源及び前記供給バイアス電源のうち少なくとも一方を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像装置状態検知部で検知すべき前記予め定めた種類の現像装置状態は、現像装置周囲の温湿度及び現像装置による現像剤消費率のうち少なくとも一方である請求項1記載の画像形成装置。
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