JP2009237105A - 帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置 - Google Patents

帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造過程において隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子のみを効果的に除去することができ、画像品質の向上を図ることが可能な帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】互いに対向配置した少なくとも一方が透明な二枚の基板10,20間に、隔壁30で区画された複数のセル40を有し、各セル40内に帯電粒子41を封入した帯電粒子移動型表示パネルの製造方法であって、隔壁30を設けた基板20上に帯電粒子41を散布する粒子散布工程と、隔壁30の全部又は一部に対応するが各セル40に対応しないパターンの第1導電性部材62を備えた粒子除去板60を基板20に対向配置した後、第1導電性部材62に帯電粒子41と異なる極性の電圧を印加し、隔壁30の上端面に載った帯電粒子41を第1導電性部材62に吸着させて除去する粒子除去工程とを含む方法としてある。
【選択図】 図6

Description

透明基板と背面基板との間に隔壁で区画された複数のセルを有し、各セル内に帯電粒子を封入した帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置に関し、特に、製造過程において隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子のみを効果的に除去することができる帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置に関する。
従来から携帯端末、電子ペーパーなどの画像表示装置として、帯電粒子を移動させて表示を行う表示パネル(以下、「帯電粒子移動型表示パネル」という)の研究開発が行われている。帯電粒子移動型表示パネルは、共通電極が形成された透明基板と、複数の画素電極が形成された背面基板と、これら透明基板と背面基板との間に配置された隔壁とを備え、隔壁によって区画された複数のセル内に、例えば、黒色などの濃色帯電粒子及び白色などの淡色帯電粒子を封入した構成となっている。そして、各画素電極に所定の電圧を印加して背面基板と透明基板の間に電界を生じさせることにより、透明基板側に濃色又は淡色帯電粒子を移動させて黒、白又はグレーなどの表示を行う。
このような帯電粒子移動型表示パネルは、主として、背面基板に画素電極及び隔壁を形成し、隔壁に区画された各セル内に帯電粒子を散布した後、この背面基板に対向配置した透明基板を接着剤で密閉固定することにより製造していた。
特開2004−264399号公報
ところが、上述した従来の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法では、その製造過程において、各セル内に散布した帯電粒子が隔壁の上端面に載ってしまうことがあった。隔壁の上端面に載った帯電粒子が、帯電粒子移動型表示パネルの製造後も残留する場合は、透明基板と背面基板との間の距離が不均一となり、これが原因で、表示に色むらが生じたり、セル内の帯電粒子の応答速度にばらつきが生じたりするという問題があった。
なお、特開2004−264399号公報(特許文献1)には、隔壁に区画された各セル内に帯電粒子を散布した後、透明基板を背面基板に対向配置する前において、隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子を粒子除去板に接触させて除去する製造方法が開示されている。この製造方法に用いられる粒子除去板は、銅、アルミニウム等の金属板、カーボン板、酸化インジウム錫(ITO)付きガラス板などの導電性部材からなり、この粒子除去板の全体に、不要な帯電粒子と逆極性の電圧を印加して該帯電粒子を吸着させていた。
しかし、特許文献1の製造方法では、隔壁のみならずセルにも対応する粒子除去板の全体に、除去する帯電粒子と逆極性の電圧を印加して該帯電粒子を吸着させていたので、セル内に収容された必要な帯電粒子までが粒子除去板に吸着除去されてしまい、セル内の帯電粒子の不足を原因とする、いわゆる「ドット抜け」などの画素不良が生じてしまうという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、製造過程において隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子のみを効果的に除去することができ、画像品質の向上を図ることが可能な帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法は、互いに対向配置した少なくとも一方が透明な二枚の基板間に、隔壁で区画された複数のセルを有し、各セル内に帯電粒子を封入した帯電粒子移動型表示パネルの製造方法であって、前記隔壁を設けた前記基板上に前記帯電粒子を散布する粒子散布工程と、前記隔壁の全部又は一部に対応するが各セルに対応しないパターンの第1導電性部材を備えた粒子除去板を前記基板に対向配置した後、前記第1導電性部材に前記帯電粒子と異なる極性の電圧を印加し、前記隔壁の上端面に載った前記帯電粒子を前記第1導電性部材に吸着させて除去する粒子除去工程とを含むようにしてある。
このような方法によれば、粒子除去板に形成した第一導電性部材を、隔壁にのみ対応するパターンとしたことにより、セル内に収容された必要な帯電粒子を吸着することなく、隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子のみを効果的に除去することができる。
この結果、透明基板と背面基板との間の距離を均一にして、表示の色むらやセル内の帯電粒子の応答速度の均一化を図ることができるとともに、ドット抜けなどの画素不良を防止することが可能となる。
具体的には、上述した本発明の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法において、前記第1導電性部材のパターンを、縦横二方向に交差する前記隔壁に対応する格子状とし、1回又は複数回の前記粒子除去工程を行って、前記隔壁の上端面に載った前記帯電粒子を前記第1導電性部材に吸着させて除去するようにする。
また、前記導電性部材のパターンを、縦横二方向に交差する前記隔壁の一方に対応するストライプ状とし、複数回の前記粒子除去工程を行って、前記隔壁の上端面に載った前記帯電粒子を前記第1導電性部材に吸着させて除去するようにしてもよい。
好ましくは、上述した本発明の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法において、前記隔壁を設けた前記基板に対向配置したときに、各セルの全部又は一部に対応するが前記隔壁に対応しないパターンの第2導電性部材を前記粒子除去板に形成し、前記粒子除去工程において、前記第2導電性部材に前記帯電粒子と同極性の電圧を印加し、各セル内の前記帯電粒子を吸着させないようにする。
このような方法によれば、粒子除去板の第1導電性部材によって隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子を吸着する際に、第2導電性部材によって各セル内の必要な帯電粒子を反発させ、該帯電粒子を各セル内に止めることができる。これにより、隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子のみを高精度に吸着除去することが可能となる。
より好ましくは、前記隔壁を設けた前記基板に対向配置したときに、各セルの全部又は一部に挿入される複数の凸部を設けた粒子除去板、又は前記凸部の下端面に前記第2導電性部材を形成した粒子除去板を用いるようにしてもよい。
このような方法によれば、粒子除去板の第1導電性部材によって隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子を吸着する際に、各凸部が各セルを塞ぎ、必要な帯電粒子の吸着を機械的に阻止して、該帯電粒子を各セル内に止めることができる。また、各凸部の下端面に第2導電性部材を形成した場合は、該帯電粒子の機械的な吸着阻止と相俟って、該帯電粒子の電気的な反発が作用し、該帯電粒子をより確実に各セル内に止めることが可能となる。
一方、上記目的を達成するために、本発明の帯電粒子移動型表示パネルは、上述した本発明の各製造方法で製造されたことを特徴とする。また、本発明の電粒子移動型表示装置は、本発明の帯電粒子移動型表示パネルを備えたことを特徴とする。これら帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置は、透明基板と背面基板との間の距離が均一であり、また、表示の色むらやセル内の帯電粒子の応答速度が均一であり、さらに、セル内の帯電粒子の不足によるドット抜けなどの画素不良が生じにくいという作用効果を奏する。
本発明の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置によれば、粒子除去板に形成した第1導電性部材を、隔壁にのみ対応するパターンとしたことにより、セル内に収容された必要な帯電粒子を吸着することなく、隔壁の上端面に載った不要な帯電粒子のみを効果的に除去することができる。
この結果、透明基板と背面基板との間の距離を均一にして、表示の色むらやセル内の帯電粒子の応答速度の均一化を図ることができるとともに、ドット抜けなどの画素不良を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法及び帯電粒子移動型表示パネルについて、図面を参照しつつ説明する。
<帯電粒子移動型表示パネルの概要>
まず、本実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの概要について、図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルを模式的に示す側面断面図である。図2は上記帯電粒子移動型表示パネルを模式的に示す部分断面平面図である。
なお、図1中のA,Aは省略線である。説明の便宜上、図1は、省略線A,Aの内側に本帯電粒子移動型表示パネル1の一部の構成のみを示し、また、省略線A,Aの外側に本帯電粒子移動型表示パネル1の両端側を示した略図となっている。実際は、図2に示すように、透明基板10と背面基板20との間の領域が、隔壁30によって複数のセル40,40,40…に区画されている。一つのセル40は一画素に対応しており、図1の省略線A,Aの内側に示す構成がマトリクス状に多数連続した全体構成となっている。もちろん、一画素に複数のセル40を設けた構成としてもよいし、一つのセル40に複数の画素を設けた構成としてもよい。
図1において、本帯電粒子移動型表示パネル1は、表示側(図中上側)に設けられた透明基板10と、この透明基板10と所定間隔を隔てて略平行に配置された背面基板20とを備えている。透明基板10の背面には、透明な部材で形成された共通電極11が形成してある。背面基板20の上面には、各画素ごとに設けられた複数の画素電極21が形成してある。
また、上述のとおり透明基板10と背面基板20との間には、縦横格子状に複数の隔壁30,30,30…が配設してある。透明基板10、背面基板20及び隔壁30によって区画された各セル40,40,40…内には、白色帯電粒子(淡色帯電粒子)41及び黒色帯電粒子(濃色帯電粒子)42が充填してある。さらに、透明基板10及び背面基板20の外周縁を、紫外線硬化樹脂等の接着剤50によって固定することにより、各セル40を密閉封止している。
ここで、透明基板10は、高い透明性と高い絶縁性を有する材料によって形成してあり、例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルホン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ガラス等を用いることができる。また、共通電極11は、高い透明性を有し、電極として利用することができる材料によって形成してある。共通電極11の材料として、例えば、金属酸化物である酸化インジウムに錫をドープした酸化インジウム錫(ITO)、フッ素がドープされた酸化錫、インジウムがドープされた酸化亜鉛等を用いることができる。
また、背面基板20は、高い絶縁性を有する材料によって形成してあり、例えば、ガラスや絶縁処理された金属フィルム等の無機材料や、ポリエチレンテレフタレート等の有機材料を用いることができる。なお、背面基板20は、透明基板10と異なり、透明でも不透明でもよい。また、画素電極21は、例えば、金や銅材料のような電気伝導度の高い材料によって形成してある。
隔壁30は、有機化合物や無機化合物の絶縁性材料によって形成することができる。また、本実施形態では、隔壁30を背面基板20と別個独立に設けているが、これに限定されるものではない。隔壁30を背面基板20の表面側に一体成形した構成としてもよい。なお、本実施形態では、隔壁30によって一画素ごとに区画しているが、所定数の画素をまとめて区画する構成としてもよい。
各セル40内は、帯電粒子41,42のみを封入した乾式構造、又は帯電粒子41,42とともに液体分散媒43を封入した湿式構造のいずれとしてもよい。液体分散媒43としては、炭化水素、シリコーンオイルのような高い絶縁性を有する溶液と、界面活性剤やアルコール類のような分散剤との混合液を用いることができる。液体分散媒43を黒又は白色に着色することで、帯電粒子41,42を白色又は黒色のいずれか一色とする構成を採用することも可能である。
帯電粒子41,42は帯電可能な材料、例えば、有機化合物や無機化合物からなる顔料や染料、又は顔料や染料を合成樹脂で被覆したものを用いることができる。また、白色帯電粒子41と黒色帯電粒子42とは、互いに正又は負の異なる極性に帯電させる。なお、帯電粒子41,42は、白色及び黒色に限定されるものではなく、白色以外の淡色帯電粒子、黒色以外の濃色帯電粒子を用いることもできる。
ここで、上述した各部の寸法を例示すると、隔壁30を短手方向の幅25μm、高さ25μmとし、各セル40を230μm×230μmの正方形としてある。また、帯電粒子41,42の平均粒子径は1〜100μmの範囲内とし、本実施形態では帯電粒子41,42を共に粒子径5μmの球状としてある。なお、説明の便宜上、図面には隔壁30と比較して帯電粒子41,42の直径を大きく示している。
<帯電粒子移動型表示パネルの表示原理>
次に、上述した本帯電粒子移動型表示パネル1の表示原理について簡単に説明する。図1において、例えば、白色帯電粒子41を負に、黒色帯電粒子42を正に帯電させたとする。透明基板10側の電位を基準電位として、画素電極21に所定の電圧を印加して背面基板20側を負にした場合は、白色帯電粒子41が透明基板10の近傍に分布するとともに、黒色帯電粒子42が背面基板20の近傍に分布する。これにより、透明基板10には白色が表示される。
また、透明基板10側の電位を基準電位として、画素電極21に所定の電圧を印加して背面基板20側を正にした場合は、白色帯電粒子41が背面基板20の近傍に分布するとともに、黒色帯電粒子42が透明基板10の近傍に分布する。これにより、透明基板10には黒色が表示される。
以上のような原理に基づき、画素電極21に所定の電圧を印加して、透明基板10側と背面基板20側との間の電界を制御することで各帯電粒子41,42を移動させ、各画素ごとの表示の書き換えを行なうことができる。
<帯電粒子移動型表示パネルの製造方法>
以下、本発明の実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法について、図3〜図11を参照しつつ説明する。
<<粒子除去板>>
まず、本発明の第1実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法に用いられる粒子除去板について図3を参照しつつ説明する。図3は本発明の第1実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法に用いられる粒子除去板を示す概略平面図である。
同図において、粒子除去板60は、上述した帯電粒子移動型表示パネル1の製造過程において、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42を除去するためのものである。この粒子除去板60は、絶縁性基板61の一面に所定パターンの第1導電性部材62を形成した構成となっている。
絶縁性基板61としては、背面基板20と同様に、高い絶縁性を有する無機材料又は有機材料を用いることができる。一方、第1導電性部材62は、隔壁30の全部又は一部に対応するが各セル40に対応しない縦横格子状のパターンとしてある。第1導電性部材62としては、例えば、金、銅、アルミニウム等の金属やカーボン、ITO又はポリアセチレン、ポリチオフェン等の導電性高分子などの材料を用いることが可能である。
このような粒子除去板60(絶縁性基板61)の面積は、帯電粒子移動型表示パネル1(背面基板20)の全体に対応する大きさ、又は帯電粒子移動型表示パネル1の一部に対応する大きさのいずれとしてもよい。粒子除去板60の面積を帯電粒子移動型表示パネル1の全体に対応する大きさとした場合は、1回の工程で不要な帯電粒子41,42を全て除去することができる。また、粒子除去板60の面積を帯電粒子移動型表示パネル1の一部に対応する大きさとした場合は、数回の工程を繰り返すことで不要な帯電粒子41,42を全て除去することができる。
<<帯電粒子移動型表示パネルの製造方法>>
<<第1実施形態>>
次に、上記の粒子除去板を用いた帯電粒子移動型表示パネルの製造方法について、図4〜図7を参照しつつ説明する。
図4は第1実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法の全体の流れを示すフローチャートである。図5は上記製造方法中の粒子除去工程の流れを示すフローチャートであり、同図(a),(b)の2パターンの粒子除去工程を例示するものである。図6(a)〜(f)は上記粒子除去工程の流れを模式的に示す説明図である。図7(a)〜(c)は上記粒子除去板による帯電粒子の除去を模式的に示す説明図である。
<<<表示パネルの製造方法の全体の流れ>>>
まず、図4を参照しつつ帯電粒子移動型表示パネル1の製造方法の全体の流れについて説明する。なお、以下の説明において、透明基板10に共通電極11を形成する工程、背面基板20に画素電極21や隔壁30を形成する工程など、従来技術と同様の工程については詳細な説明を省略する。また、本方法により製造される帯電粒子移動型表示パネル1は、各セル40内に帯電粒子41,42と液体分散媒43とが封入される湿式構成とする。
同図において、本製造方法は、画素電極21や隔壁30を形成した背面基板20に帯電粒子41,42を散布する工程S1と、不要な帯電粒子41,42を粒子除去板60により除去する粒子除去工程S2と、この工程を経た背面基板20に透明基板10を接着固定し、液体分散媒43を封入するパネル組立工程S3とに分けられる。
<<<粒子散布工程>>>
まず、粒子散布工程S1を実施する。この粒子散布工程S1では、図6(a)に示す背面基板20上に、図示しないノズルを用いて白色帯電粒子41又は黒色帯電粒子42を散布する(以下、白色帯電粒子41を散布した場合を例に説明する)。図6(b)に示すように、背面基板20上に白色帯電粒子41を散布すると、隔壁30により区画された各セル40,40,40…内に必要な白色帯電粒子41が収容されるとともに、隔壁30の上端面に不要な白色帯電粒子41が載ってしまう(図7(a)参照)。
<<<粒子除去工程>>>
次いで、粒子除去工程S2を実施する。この粒子除去工程S2では、まず、粒子除去板配置工程S11を実施する。この粒子除去板配置工程S11では、図6(c)に示す粒子除去板60を背面基板20に対向配置する。そして、粒子除去板60の縦横格子状の第1導電性部材62(図7(b)参照)が、同じく縦横格子状の隔壁30(図7(a)参照)に一致するように、粒子除去板60を背面基板20に対して位置決めする。
次いで、粒子吸着工程S12を実施する。この粒子吸着工程S12では、図6(d)に示すように、グランドGに接地した背面基板20の画素電極21を基準電位とし、電源回路70から第1導電性部材62に白色帯電粒子41と逆極性の電圧を印加する。これにより、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41が、第1導電性部材62に吸着される。
具体的に、白色帯電粒子41を負に帯電させた場合は、電源回路70から第1導電性部材62に正の電圧を印加する。この印加電圧は約5〜200Vの範囲とし、本実施形態では20Vとした。なお、第1導電性部材62により不要な白色帯電粒子41を吸着する場合には、第1導電性部材62を隔壁30の上端面(不要な白色帯電粒子41)に接触させる必要はない。第1導電性部材62を隔壁30の上端面に接近させるだけで、不要な白色帯電粒子41を電気的に吸引し、第1導電性部材62に吸着させることが可能である。
次いで、粒子除去板移動工程S13を実施する。この粒子除去板移動工程S13では、図6(e)に示すように、第1導電性部材62により不要な白色帯電粒子41を吸着したまま、粒子除去板60を背面基板20から移動させ、該白色帯電粒子41を除去する。これにより、各セル40内に収容された必要な白色帯電粒子41を吸着することなく、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41のみを効果的に除去することができる。(図6(f)及び図7(c)参照)。
帯電粒子移動型表示パネル1に使用する帯電粒子が白色帯電粒子41のみの場合は、以上のS11〜S13の工程により粒子除去工程S2が完了する(ステップS14のYES)。但し、白色帯電粒子41及び黒色帯電粒子42の両方を使用する場合は、例えば、図5(a),(b)に示すような2パターンの粒子除去工程S2の流れが想定される。
<<<粒子除去工程フロー1>>>
図5(a)に示す粒子除去工程フロー1では、白色帯電粒子41と黒色帯電粒子42とについて、その散布工程と除去工程とをそれぞれ別工程S1,S2及びS1’,S2’で行うようにしている。
まず、白色帯電粒子41について、図4のステップS1,S11〜S13と同様の白粒子散布工程S1、粒子除去板配置工程S101、白粒子吸着工程S102、粒子除去板移動工程S103を実施する。これにより、各セル40内に必要な白色帯電粒子41を収容するとともに、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41を除去する。
次いで、黒色帯電粒子42について、上記S1,S101〜S103と同様の黒粒子散布工程S1’、粒子除去板配置工程S105、黒粒子吸着工程S106、粒子除去板移動工程S107を実施する。但し、黒粒子吸着工程S106及び粒子除去板移動工程S107では、正に帯電した黒色帯電粒子42と逆極性の負の電圧を第1導電性部材62に印加する。これにより、白色帯電粒子41が収容された各セル40内に、必要な黒色帯電粒子42を追加するとともに、隔壁30の上端面に載った不要な黒色帯電粒子42を除去する。以上により、白色帯電粒子41と黒色帯電粒子42とについての粒子除去工程S2,S2’が完了する(図4のステップS14 YES)。
<<<粒子除去工程フロー2>>>
図5(b)に示す粒子除去工程フロー2では、白色帯電粒子41の散布工程S1と、黒色帯電粒子42の散布工程S1’とを実施した後に、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42を一工程S2で同時に除去するようにしている。
まず、図4のステップS1と同様の白粒子散布工程S1を実施して、背面基板20上に白色帯電粒子41を散布する。次いで、上記S1と同様の黒粒子散布工程S1’を実施して、背面基板20上に黒色帯電粒子42を散布する。これにより、各セル40内に必要な白色帯電粒子41と黒色帯電粒子42とが収容されるとともに、隔壁30の上端面に不要な白色帯電粒子41と黒色帯電粒子42とが載ることになる。
次いで、上記S11、S12と同様の粒子除去板配置工程S111及び白粒子吸着工程S112を実施する。この白粒子吸着工程S112では、負に帯電した白色帯電粒子41と逆極性で、かつ正に帯電した黒色帯電粒子42と同極性である正の電圧を第1導電性部材62に印加する。これにより、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41が第1導電性部材62に吸着される同時に、隔壁30の上端面に載った不要な黒色帯電粒子42が第1導電性部材62に反発され、不要な黒色帯電粒子42が隔壁30の上端面から除去される。
その後、上記S13と同様の粒子除去板移動工程S113を実施し、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41を除去する。以上により、白色帯電粒子41と黒色帯電粒子42とについての粒子除去工程S2が完了する(図4のステップS14のYES)。
<<<パネル組立工程>>>
上記のように、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41及び黒色帯電粒子42の除去が完了すると(図4のステップS14のYES)、これに引き続いて図4のパネル組立工程S3を実施する。
まず、接着剤塗布工程S21を実施する。この接着剤塗布工程S21では、粒子除去工程S2を経た背面基板20の外周縁に沿って、紫外線硬化樹脂等の接着剤50(図1及び図2参照)を塗布する。次いで、透明基板接着工程S22を実施する。この透明基板接着工程S22では、外周縁に接着剤50を塗布した背面基板20に、透明基板10(図1及び図2参照)を対向配置し、背面基板20と透明基板10の互いの外周縁を接着剤50によって密閉固定する。
次いで、液体分散媒注入工程S23を実施する。液体分散媒注入工程S23では、透明基板10又は背面基板20に形成された図示しない注入口から、これら基板10,20間に液体分散媒43を注入する。前記注入口から注入された液体分散媒43は、各セル40内に満たされる。その後、注入口封止工程S24において、前記注入口を封止剤により封止する。以上により、パネル組立工程S3が完了し、図1及び図2に示す帯電粒子移動型表示パネル1が完成する。
<<第2実施形態>>
上述した第1実施形態では、背面基板20の縦横格子状の隔壁30に対し、粒子除去板60にも、隔壁30と同じ縦横格子状の第1導電性部材62を設けた(図3及び図7(b)参照)。しかし、第1導電性部材62のパターンは縦横格子状に限定されるものではない。例えば、第1導電性部材62を縦又は横方向のストライプ状としてもよい。
図8(a)〜(f)は本発明の第2実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示すものであり、第1導電性部材をストライプ状とした粒子除去板による帯電粒子の除去工程を模式的に示す説明図である。
図8(a)〜(f)に示すように、粒子除去板60にストライプ状の第1導電性部材62を形成した場合は、縦方向の隔壁30Aと横方向の隔壁30Bとについて、図4の粒子除去板配置工程S11、粒子吸着工程S12、粒子除去板移動工程S13を2回繰り返すことで、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41又は42を除去することができる(以下、白色帯電粒子41を例示して説明する)。
すなわち、1回目の粒子除去板配置工程S11では、粒子散布工程S1を経た背面基板20(図8(a)参照)に対し、ストライプ状の第1導電性部材62が縦方向となるように粒子除去板60(図8(b)参照)を対向配置する。この状態で、1回目の粒子吸着工程S12、粒子除去板移動工程S13を実施することにより、縦方向の隔壁30Aの上端面に載った不要な白色帯電粒子41を除去する(図8(c)参照)。
次いで、2回目の粒子除去板配置工程S11では、1回目の粒子除去板移動工程S13を経た背面基板20(図8(d)参照)に対し、ストライプ状の第1導電性部材62が横方向となるように粒子除去板60(図8(e)参照)を対向配置する。この状態で、2回目の粒子吸着工程S12、粒子除去板移動工程S13を実施することにより、横方向の隔壁30Bの上端面に載った不要な白色帯電粒子41を除去する(図8(f)参照)。
以上により、白色帯電粒子41についての粒子除去工程S2が完了する。黒色帯電粒子42を用いる場合は、黒色帯電粒子42についても図8(a)〜(f)と同様の粒子除去工程S2を経て、縦横の隔壁30A,30Bの上端面に載った不要な黒色帯電粒子42を除去する。
<<第3実施形態>>
図9(a)〜(c)は本発明の第3実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示すものであり、隔壁の幅と第1導電性部材の幅との関係を模式的に示す説明図である。
上述した第1及び第2実施形態では、図9(a)に示すように、粒子除去板60に形成した第1導電性部材62の幅L1を隔壁30の幅L2と同じ寸法にした(L1=L2)。しかし、第1導電性部材62の幅L1は、印加電圧に対する帯電粒子41,42の応答速度に応じて、図9(b),(c)に示すように変更することが可能である。
印加電圧に対する帯電粒子41,42の応答速度は、帯電粒子41,42の帯電量、粒子径の大きさ、第1導電性部材62と帯電粒子41,42との距離などの要因により変化する。そこで、印加電圧に対する帯電粒子41,42の応答速度が比較的速い場合には、図9(b)に示すように、第1導電性部材62の幅L1は、下式(1)の範囲内で隔壁30の幅L2よりも狭くすることが好ましい。
L2−L3<L1<L2・・・(1)
但し、L1は第1導電性部材の幅、L2は隔壁の幅、L3は帯電粒子の平均粒子径であって、L2>L3を満たす。
このように、第1導電性部材62の幅L1を、上式(1)の範囲内で隔壁30の幅L2よりも狭くすることによって、たとえ帯電粒子41,42の応答速度が速い場合でも、各セル40内の必要な帯電粒子41,42が第1導電性部材62に吸着されてしまうことがなく、不要な帯電粒子41,42のみを確実に除去することが可能となる。
一方、印加電圧に対する帯電粒子41,42の応答速度が比較的遅い場合には、図9(c)に示すように、第1導電性部材62の幅L1は、下式(2)の範囲内で隔壁30の幅L2よりも広くすることが好ましい。
L2<L1<L2+L3・・・(2)
但し、L1は第1導電性部材の幅、L2は隔壁の幅、L3は帯電粒子の平均粒子径であって、L2>L3を満たす。
このように、第1導電性部材62の幅L1を、上式(2)の範囲内で隔壁30の幅L2よりも広くすることによって、たとえ帯電粒子41,42の応答速度が遅い場合でも、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42を第1導電性部材62により確実に吸着することが可能となる。
<<第4実施形態>>
図10(a)〜(c)は本発明の第4実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示す模式的な説明図である。同図(a)において、本実施形態では、粒子除去板60の各セル40と対応する箇所に複数の第2導電性部材63,63,63…を形成した構成としてある。各第2導電性部材63は、各セル40に対応する四角形状をしている。また、第2導電性部材63は、縦横格子状の第1導電性部材62に非接触の状態で囲まれている。
このような粒子除去板60による帯電粒子の除去工程について、図10(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、白色帯電粒子41のみの除去工程について説明する。また、白色帯電粒子41の散布工程は、図10(a)の前に実施されたものとして詳細な説明を省略する。
まず、図10(a)に示すように、白色帯電粒子41を散布した背面基板20に粒子除去板60を対向配置する。そして、粒子除去板60の縦横格子状の第1導電性部材62が、同じく縦横格子状の隔壁30に一致するように、粒子除去板60を背面基板20に対して位置決めする。これにより、粒子除去板60の各第2導電性部材63が、背面基板20の各セル40に一致する。なお、粒子除去板60を背面基板20に対向配置するに際し、第1導電性部材62と隔壁30(不要な白色帯電粒子41)とは互いに接触させてもよいし、接触させずに近接させてもよい。
次いで、図10(b)に示すように、グランドGに接地した背面基板20の画素電極21を基準電位とし、電源回路70から第1導電性部材62に白色帯電粒子41と逆極性の正の電圧を印加する。これと同時に、電源回路70から第2導電性部材63に白色帯電粒子41と同極性の負の電圧を印加する。これにより、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41が第1導電性部材62に吸着される。一方で、各セル40内の必要な白色帯電粒子41が各第2導電性部材63によって反発される。この結果、必要な白色帯電粒子41が、第1導電性部材62に吸着されることなく各セル40内に止まる。
その後、図10(c)に示すように、第1導電性部材62に不要な白色帯電粒子41を吸着させたまま、粒子除去板60を背面基板20から移動させ、該白色帯電粒子41を除去する。このとき、粒子除去板60が背面基板20から離間することで、各セル40内の必要な白色帯電粒子41が、移動する第1導電性部材62に吸着されることはないと考えられる。しかし、印加電圧に対する白色帯電粒子41の応答速度が極めて速い場合などは、本工程においても第2導電性部材63への電圧印加を継続し、必要な白色帯電粒子41を反発させて各セル40内に止めることとしてもよい。
このような本実施形態の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法によれば、粒子除去板60の第1導電性部材62によって隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42を吸着する際に、第2導電性部材63によって各セル40内の必要な帯電粒子を反発し、該帯電粒子41,42を各セル40内に止めることができる。これにより、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42のみを高精度に吸着除去することが可能となる。
<<第5実施形態>>
図11(a)〜(d)は本発明の第5実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示す模式的な説明図である。同図(a)において、本実施形態では、粒子除去板60の各セル40と対応する箇所に複数の凸部64,64,64…を形成した構成としてある。各凸部64は、各セル40に対応する四角柱状の突起である。これら凸部64は、縦横格子状の第1導電性部材62に囲まれている。
このような粒子除去板60による帯電粒子の除去工程について、図11(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、説明の便宜上、白色帯電粒子41のみの除去工程について説明する。また、白色帯電粒子41の散布工程は、図11(a)の前に実施されたものとして詳細な説明を省略する。
まず、図11(a)に示すように、白色帯電粒子41を散布した背面基板20に粒子除去板60を対向配置する。そして、粒子除去板60の縦横格子状の第1導電性部材62が、同じく縦横格子状の隔壁30に一致するように、粒子除去板60を背面基板20に対して位置決めする。これにより、粒子除去板60の各凸部64が、背面基板20の各セル40内に挿入される。上記と同様に、本工程でも、第1導電性部材62と隔壁30(不要な白色帯電粒子41)とは互いに接触させてもよいし、接触させずに近接させてもよい。
次いで、図11(b)に示すように、グランドGに接地した背面基板20の画素電極21を基準電位とし、電源回路70から第1導電性部材62に白色帯電粒子41と逆極性の正の電圧を印加する。これにより、隔壁30の上端面に載った不要な白色帯電粒子41が第1導電性部材62に吸着される。このとき、各セル40内に挿入された各凸部が、必要な白色帯電粒子41の吸着を機械的に阻止し、該白色帯電粒子41を各セル40内に止める。
その後、図11(c)に示すように、第1導電性部材62に不要な白色帯電粒子41を吸着させたまま、粒子除去板60を背面基板20から移動させ、該白色帯電粒子41を除去する。このとき、粒子除去板60が背面基板20から十分に離間されるまで、各凸部64が各セル40を塞ぎ、必要な白色帯電粒子41を各セル40内に止める。
このような本実施形態の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法によれば、粒子除去板60の第1導電性部材62によって隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42を吸着する際に、各凸部64が各セル40を塞ぎ、必要な帯電粒子41,42の吸着を機械的に阻止し、該帯電粒子41,42を各セル40内に止めることができる。これにより、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42のみを確実に吸着除去することが可能となる。
好ましくは、上記製造方法において、図11(d)に示すように、各凸部64の下端面に第2導電性部材63,63,63…を形成した粒子除去板60を用いることとしてもよい。この場合は、不要な白色帯電粒子41を吸着する工程において、第1導電性部材62に白色帯電粒子41と逆極性の正の電圧を印加するとともに、第2導電性部材63に白色帯電粒子41と同極性の負の電圧を印加する。これにより、各凸部64が各セル40を塞ぐとともに、第2導電性部材63が各セル40内の必要な白色帯電粒子41を反発し、該帯電粒子41を各セル40内に止めることができる。
このような図11(d)の製造方法によれば、各セル40内の必要な帯電粒子41,42の機械的な吸着阻止と相俟って、該帯電粒子41,42の電気的な反発が作用し、該帯電粒子41,42をより確実に各セル内に止めることが可能となる。これによって、隔壁30の上端面に載った不要な帯電粒子41,42のみをより高精度に吸着除去することが可能となる。
また、粒子除去板60を背面基板20に対向配置する際に、各凸部64と各セル40とがガイドの役割を果たし、粒子除去板60の第1導電性部材62を隔壁30に容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
なお、本発明の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法、帯電粒子移動型表示パネル及び帯電粒子移動型表示装置は、上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、「粒子除去板」との用語は、これを板状のものに限定する趣旨ではない。本発明に用いられる粒子除去板としては、例えば、各セルに対応する複数箇所を打ち抜いて、隔壁と全く同一の縦横格子状の枠状としたもの、ある程度厚みを有する箱状のもの、フレキシブルなシート状のものなど、種々形態の粒子除去板とすることが可能である。
また、上記実施形態では、白色及び黒色帯電粒子41,42の2色を用いた構成としたが、これに限らず、本発明の対象となる帯電粒子移動型表示パネルは、淡色又は濃色いずれか1色の帯電粒子(例えば、白色帯電粒子)と、濃色又は淡色いずれか1色に着色した液体分散媒(例えば、黒色の液体分散媒)とを備え、1色の帯電粒子が透明基板10側又は背面基板20側に移動することで表示を切り替える構成のものでもよい。
さらに、本発明の対象となる帯電粒子移動型表示パネルは、帯電粒子の色は白色又は黒色に限らず、これら以外の色の帯電粒子を組み合わせたて表示を行う構成のものでもよい。さらに、3色の帯電粒子を一つのセル40内に収容した構成のものでもよい。この場合は、3色それぞれの帯電粒子をセル40内に散布するごとに粒子除去工程S2を実施してもよいし、あるいは3色の帯電粒子のうち、帯電量だけが異なり、極性が同じ2色の粒子を一括して除去してもよい。
これに加え、本発明の対象となる帯電粒子移動型表示パネルは、上記実施形態のようなセル40内に液体分散媒43を封入した湿式構造のものに限らず、液体分散媒43を用いない乾式構造のものであってもよい。さらに、セル40内の帯電粒子の水平方向の分布状態の変化によって表示を切り替える構成のものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルを模式的に示す側面断面図である。 上記帯電粒子移動型表示パネルを模式的に示す部分断面平面図である。 本発明の第1実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法に用いられる粒子除去板を示す概略平面図である。 第1実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法の全体の流れを示すフローチャートである。 上記製造方法中の粒子除去工程の流れを示すフローチャートであり、同図(a),(b)の2パターンの粒子除去工程を例示するものである。 同図(a)〜(f)は上記粒子除去工程の流れを模式的に示す説明図である。 同図(a)〜(c)は上記粒子除去板による帯電粒子の除去を模式的に示す説明図である。 同図(a)〜(f)は本発明の第2実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示すものであり、第1導電性部材をストライプ状とした粒子除去板による帯電粒子の除去工程を模式的に示す説明図である。 同図(a)〜(c)は本発明の第3実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示すものであり、隔壁の幅と第1導電性部材の幅との関係を模式的に示す説明図である。 同図(a)〜(c)は本発明の第4実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示す模式的な説明図である。 同図(a)〜(d)は本発明の第5実施形態に係る帯電粒子移動型表示パネルの製造方法を示す模式的な説明図である。
符号の説明
1 帯電粒子移動型表示パネル
10 透明基板
11 共通電極
20 背面基板
21 画素電極
30 隔壁
40 セル
41 白色帯電粒子(淡色帯電粒子)
42 黒色帯電粒子(濃色帯電粒子)
43 液体分散媒
50 接着剤
60 粒子除去板
61 絶縁性基板
62 第1導電性部材
63 第2導電性部材
64 凸部
70 電源回路

Claims (8)

  1. 互いに対向配置した少なくとも一方が透明な二枚の基板間に、隔壁で区画された複数のセルを有し、各セル内に帯電粒子を封入した帯電粒子移動型表示パネルの製造方法であって、
    前記隔壁を設けた前記基板上に前記帯電粒子を散布する粒子散布工程と、
    前記隔壁の全部又は一部に対応するが各セルに対応しないパターンの第1導電性部材を備えた粒子除去板を前記基板に対向配置した後、前記第1導電性部材に前記帯電粒子と異なる極性の電圧を印加し、前記隔壁の上端面に載った前記帯電粒子を前記第1導電性部材に吸着させて除去する粒子除去工程と
    を含むことを特徴とする帯電粒子移動型表示パネルの製造方法。
  2. 前記第1導電性部材のパターンを、縦横二方向に交差する前記隔壁に対応する格子状とし、1回又は複数回の前記粒子除去工程を行って、前記隔壁の上端面に載った前記帯電粒子を前記第1導電性部材に吸着させて除去することを特徴とする請求項1記載の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法。
  3. 前記導電性部材のパターンを、縦横二方向に交差する前記隔壁の一方に対応するストライプ状とし、複数回の前記粒子除去工程を行って、前記隔壁の上端面に載った前記帯電粒子を前記第1導電性部材に吸着させて除去することを特徴とする請求項1記載の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法。
  4. 前記隔壁を設けた前記基板に対向配置したときに、各セルの全部又は一部に対応するが前記隔壁に対応しないパターンの第2導電性部材を前記粒子除去板に形成し、
    前記粒子除去工程において、前記第2導電性部材に前記帯電粒子と同極性の電圧を印加し、各セル内の前記帯電粒子を吸着させないようにしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法。
  5. 前記隔壁を設けた前記基板に対向配置したときに、各セルの全部又は一部に挿入される複数の凸部を設けた粒子除去板を用いることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法。
  6. 前記凸部の下端面に前記第2導電性部材を形成した粒子除去板を用いることを特徴とする請求項5記載の帯電粒子移動型表示パネルの製造方法。
  7. 請求項1〜6いずれか記載の方法により製造されたことを特徴とする帯電粒子移動型表示パネル。
  8. 請求項7記載の帯電粒子移動型表示パネルを備えたことを特徴とする帯電粒子移動型表示装置。
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JP2012189782A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示装置の製造方法

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