JP2009236339A - チラーユニット - Google Patents

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【課題】チラー装置の設置に伴う作業にかかる労力を軽減でき、水配管内の流れをフロースイッチによりほぼ正確に検出でき、フロースイッチのメンテナンス性を向上したチラーユニットを提供する。
【解決手段】冷凍サイクルに接続されるチラーユニット本体を備え、該チラーユニット本体の上段部には、複数に分割したプレート式熱交換器を取り付け、各プレート式熱交換器には冷媒および水媒体を分流し、該分流に供する配管類を該チラーユニット本体の下段部にまとめて配置すると共に、少なくとも流出側水媒体配管90をチラーユニット本体の下面91に沿わせて略水平に導出し、この略水平に延びた配管部にパドル式のフロースイッチ93を設けた。
【選択図】図8

Description

本発明は、冷媒と水媒体との間で熱交換を行う熱交換器を備えるチラーユニットに関する。
一般に、冷凍サイクルに接続されるチラーユニット本体を備えたチラー装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のチラー装置は、チラーユニット本体の底部に、複数に分割したプレート式熱交換器を取り付け、各プレート式熱交換器には冷媒および水媒体を分流し、該分流に供する配管類を該チラーユニット本体内に引き回し延在させたチラー装置が知られている。
このチラー装置においては、水媒体が熱交換器において過度に冷却され凍結する可能性があるが、水媒体が凍結した状態でチラー装置の稼動を続けた場合、水媒体配管や水媒体を流動するためのポンプが損傷する可能性がある。
これを防止するため、チラー装置の外部の水媒体配管に水媒体の凍結を検出するパドル式のフロースイッチを外付け式に設け、このフロースイッチが凍結を検出した場合、冷凍サイクルの運転を停止させるようにしたチラー装置がある。
特開2004−251486号公報
しかしながら、上述した従来のチラー装置では、チラー装置を屋外に設置した後にこのチラー装置に接続した水媒体配管の所定の位置に凍結検出用のフロースイッチを外付けするという作業が必要であると共に、フロースイッチの各種調整を行う必要があり、チラー装置の設置に伴う作業に労力を要していた。
また、従来のチラー装置では、チラー装置の内部にフロースイッチを設けた場合、チラーユニット本体の底部に、複数に分割したプレート式熱交換器や、分流に供する配管類が引き回されているため、フロースイッチのメンテナンスが困難になる。
このフロースイッチは振動で誤検出し易く、これをチラー装置の内部に設けると、例えば隣接配置の冷凍サイクルを構成する圧縮機の振動等の影響を受け易くなり、水配管内の流れの誤検出を招き易いといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、チラー装置の設置に伴う作業にかかる労力を軽減でき、水配管内の流れをフロースイッチによりほぼ正確に検出でき、フロースイッチのメンテナンス性を向上したチラーユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、チラーユニットにおいて、冷凍サイクルに接続されるチラーユニット本体を備え、該チラーユニット本体の上段部には、複数に分割したプレート式熱交換器を取り付け、各プレート式熱交換器には冷媒および水媒体を分流し、該分流に供する配管類を該チラーユニット本体の下段部にまとめて配置すると共に、少なくとも水配管の出口側をチラーユニット本体の底部に沿わせて略水平に導出し、この略水平に延びた配管部にパドル式のフロースイッチを設けたことを特徴とする。
ここで、上記発明のチラーユニットにおいて、前記略水平に延びた配管部を、固定具を介して、前記チラーユニット本体の底部に固定し、この固定具の近傍の配管部にパドル式のフロースイッチを設けるようにしてもよい。
また、上記発明のチラーユニットにおいて、前記チラーユニット本体が高さ方向の略中央部に支持架台を備え、該支持架台に前記プレート式熱交換器を載置し、該プレート式熱交換器を側方より支持プレートにより前記チラーユニット本体の側部に支持するようにしてもよい。
また、上記発明のチラーユニットにおいて、前記プレート式熱交換器の各々が、チラーユニット全体の重量バランスを考慮して、前記チラーユニット本体の対向する側部に取り付けるようにしてもよい。
本発明によれば、パドル式のフロースイッチをチラーユニット本体の内部に予め設けたため、チラー装置の設置に伴う作業にかかる労力を軽減することができる。さらに、スペースが確保された下段部にフロースイッチが設けられたため、フロースイッチのメンテナンス性が向上する。さらに、水媒体配管において震動の影響が少ない箇所にフロースイッチを設けたため、震動による誤作動を防止し、ほぼ正確に水媒体の流れを検出できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るチラーユニット12を備える冷凍装置10の冷媒回路図である。
この図1に示すように、冷凍装置10は、室外機11と、チラーユニット12とを備えており、室外機11の室外冷媒配管14Aとチラーユニット12のチラー側冷媒配管14Bとが閉鎖弁52,53を介して連結され冷凍サイクル10Aが形成されている。なお、以下の説明において室外冷媒配管14Aとチラー側冷媒配管14Bを特に区別しない場合は、「冷媒配管14」と称す。
室外機11の室外冷媒配管14Aには圧縮機16が配設されている。この圧縮機16は、Vベルト27を介してガスエンジン30により駆動されるものであり、吸込側にはアキュムレータ17が、吐出側にはオイルセパレータ17Aを介して四方弁18がそれぞれ配設されている。この四方弁18には、室外熱交換器19、室外膨張弁24、ドライコア25が順次配設されている。また、室外膨張弁24をバイパスして冷媒系バイパス管26が配設されており、この冷媒系バイパス管26には、冷媒の逆流を防止する逆止弁26Aが設けられている。室外熱交換器19に隣接して、この室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が配置されている。符号29は、圧縮機16の吐出側の冷媒圧力を圧縮機16の吸込側へ逃す安全弁である。
圧縮機16を駆動するガスエンジン30には、エンジン燃料供給装置31から混合気が供給される。このエンジン燃料供給装置31は、燃料供給配管32に、2個の燃料遮断弁33、ゼロガバナ34、燃料調整弁35及びアクチュエータ36が順次配設され、この燃料供給配管32のアクチュエータ36の側端部がガスエンジン30に接続されている。また、燃料供給配管32には、エアクリーナ36Aが接続されている。
また、ガスエンジン30には、エンジンオイル供給装置37が接続されている。このエンジンオイル供給装置37は、オイル供給配管38にオイル供給ポンプ40が配設されたものであり、ガスエンジン30へエンジンオイルを適宜供給する。この他、エンジンオイル供給装置37は、サブオイルパン37A及びオイルレベルスイッチ37Bを備えている。
また、室外機11には、ガスエンジン30に冷却水を循環させてガスエンジン30の熱を回収するためのエンジン冷却装置41が設けられており、このエンジン冷却装置41には、冷却水が流れる冷却水配管42に配管接続される電動クーラ三方弁43が設けられている。
この電動クーラ三方弁43の2つの出口の一方には、循環ポンプ44と排ガス熱交換器45とが順次配管接続されており、電動クーラ三方弁43、循環ポンプ44及び排ガス熱交換器45をつなぐ配管経路によって、ガスエンジン30を通過した冷却水をガスエンジン30に戻す経路が形成されている。ここで、排ガス熱交換器45は、ガスエンジン30の排気ガスと冷却水との間で熱交換を行う熱交換器であり、この排ガス熱交換器45には、排ガスを処理するための、排気マフラー46、排気トップ47が接続されている。
また、電動クーラ三方弁43の他の出口には、冷却水電動三方弁48の入口が配管接続されている。この冷却水電動三方弁48の一方の出口には、排熱回収熱交換器49の一端が配管接続され、また、冷却水電動三方弁48の他方の出口には、ラジエータ50の一端が配管接続されている。ここで、排熱回収熱交換器49は、室外冷媒配管14A内の冷媒と冷却水配管42内の冷却水との間で熱交換を行う熱交換器であり、本実施形態ではプレート式熱交換器が適用される。また、ラジエータ50は、ラジエータ50を通過する冷却水を冷却させるものであり、室外ファン20の送風空気が供給されるように、この室外ファン20に隣接して配置されている。なお、符号51は、冷却水配管42に適宜供給する冷却水を貯留する冷却水リザーブタンクである。
一方、チラーユニット12は、水媒体配管61内を通ってチラーユニット12内に流入した水媒体と、上述した室外冷媒配管14Aに接続されたチラー側冷媒配管14Bの冷媒との間で熱交換を行い、冷水又は温水を生成するものであり、冷媒と水媒体との間で熱交換を行うプレート式熱交換器62a,62bを備えている。
水媒体配管61は、プレート式熱交換器62a,62bへ流入する水媒体が流れる流入側水媒体配管89と、プレート式熱交換器62a,62bから流出する水媒体が流れる流出側水媒体配管90とを備えている。流入側水媒体配管89は、分岐点a1で分岐し、分岐した配管のうち一方の配管が接続部a2においてプレート式熱交換器62aと接続され、他方の配管が接続部a3においてプレート式熱交換器62bと接続される。さらに、プレート式熱交換器62aの接続部a4に接続された流出側水媒体配管90と、プレート式熱交換器62bの接続部a5に接続された流出側水媒体配管90とが合流点a6において合流し、チラーユニット12から導出している。
また、チラー側冷媒配管14Bには、チラー側冷媒配管14B内を流れる冷媒の流量を制御するための2つの電動弁60が接続されている。この電動弁60に接続されたチラー側冷媒配管14Bは、分岐点b1で分岐した後、分岐した配管の一方の配管が接続部b2においてプレート式熱交換器62aに接続され、他方の配管が接続部b3においてプレート式熱交換器62bに接続される。さらに、プレート式熱交換器62aの接続部b4に接続されたチラー側冷媒配管14Bと、プレート式熱交換器62bの接続部b5に接続されたチラー側冷媒配管14Bとが分岐点b6において接続されている。
このように、本実施形態のチラーユニット12では、2つのプレート式熱交換器62a,62bが水媒体配管61に対し並列に設けられると共に、2つのプレート式熱交換器62a,62bがチラー側冷媒配管14Bに対して並列に設けられている。このため、2台のプレート式熱交換器62a,62bのそれぞれに流入する冷媒の温度を略同一にすることができると共に、2台のプレート式熱交換器62a,62bのそれぞれに並列に流入する水媒体に対し、略同一の温度で冷却又は加熱を行うことができ、冷水又は温水を高い精度で所望の温度に生成することができる。
図2〜図4は、室外機11及びチラーユニット12が室外に設置されたときの状態を示す図であり、図2は室外機11及びチラーユニット12を正面側から見た図であり、図3は背面側から見た図であり、図4は、上方から見た様子を模式的に示す図である。
図2〜図4に示すように、本実施形態では、室外機11及びチラーユニット12は、専用の防振架台70に横並びに並べて載置,固定された状態で室外に設置される。この防振架台70は、図2及び図3に示すように、室外機11及びチラーユニット12が載置,固定される第1プレート71と、この第1プレート71の下方に配置された第2プレート72とを備え、これら第1プレート71と第2プレート72との間に緩衝材73が介在しており、室外機11の運転時に発生する振動を緩衝材73が吸収する構成となっている。この構成のため、室外機11の運転時に発生する振動に起因して、室外機11及びチラーユニット12に悪影響が及ぶことが緩和されている。
さらに、室外機11及びチラーユニット12は、専用の防振架台70に並べて設置されるものであるため、作業者等は、防振架台70の所定の位置に室外機11及びチラーユニット12を取り付けることにより容易に設置作業を行うことができ、作業効率の向上が図られている。
また、図2及び図4に示すように、室外機11の室外機本体76の前面側に、室外機11の各機器を制御するための電子機器が格納された電装箱74が設けられており、電装箱74の前方に設けられた前面パネル75を取り外すことにより、作業者がこの電装箱74に容易にアクセスできる構成となっている。同様に、チラーユニット12のチラーユニット本体77の前面側に、チラーユニット12の各機器を制御するための電子機器が格納された電装箱78が設けられており(図5及び図6も併せて参照)、電装箱78の前方に設けられた前面パネル79(図2)を取り外すことにより、作業者がこの電装箱78に容易にアクセスできる構成となっている。そして、電装箱74に格納された制御用電子機器と電装箱78に格納された制御用電子機器とは、配線(不図示)によって信号通信可能に接続されており、これら制御用電子機器が連携し作動して室外機11及びチラーユニット12の各機器を制御する構成となっている。
ここで、電装箱74,78は、電子機器を備えており比較的メンテナンスが多く発生するため、容易にアクセスできることが求められる。さらに、電装箱74,78の制御用電子機器は連携して作動するため、電装箱74,78は、同時にメンテナンスできることが求められる。本実施形態では、室外機11及びチラーユニット12が防振架台70条に並べて配置されると共に、室外機本体76の前面側に電装箱74が、チラーユニット12の前面側に電装箱78がそれぞれ設けられているため、作業者は、室外機11の前面パネル75及びチラーユニット12の前面パネル79を取り外すことにより、電装箱74,78に容易にアクセスすることができると共に、電装箱74,78を同時にメンテナンスすることができる。
また、図3に示すように、室外機本体76の背面に冷媒配管14が貫通する冷媒配管用貫通孔80a,80bが形成されると共に、チラーユニット本体77の背面に冷媒配管14が貫通する冷媒配管用貫通孔81a,81bが形成されている。そして、室外機本体76から冷媒配管用貫通孔80a,80bを介して導出した冷媒配管14が、冷媒配管用貫通孔81a,81bの近傍まで延出し、冷媒配管用貫通孔81a,81bを介してチラーユニット本体77へ導入されることにより、室外冷媒配管14A(図1)とチラー側冷媒配管14B(図1)とが接続されている。このように、本実施形態では、室外機本体76及びチラーユニット本体77の背面側に、外部に露出する冷媒配管14が位置することになるため、防振架台70に設置された状態の室外機11及びチラーユニット12を正面から見たとき、冷媒配管14が見えにくくなり、外観性の向上が図られている。
さらに、本実施形態では、図4に示すように、室外機11の奥行方向における幅H1と、チラーユニット12の奥行方向における幅H2とが略同一となるように形成されており、室外機11とチラーユニット12との統一感が高められ、外観性の向上が図られている。さらに、冷媒配管用貫通孔80a,80bと冷媒配管用貫通孔81a,81bとの間の冷媒配管14とをほぼ直線状に形成することができ、冷媒配管14の加工の容易性、コストダウンが図られている。
図5は、チラーユニット本体77を上述した電装箱78が配置された側から見た斜視図であり、図6は、チラーユニット本体77を電装箱78が配置されていない側から見た斜視図である。なお、これらの図では、チラーユニット本体77の側面を構成する側面パネル、及び、上面を構成する上面パネルは取り外されている。ただし、背面に設けられたパネルの一部である背面パネル82は説明の便宜のため取り付けた状態となっている。
図5及び図6に示すように、チラーユニット本体77は、略直方体形状に形成されており、チラーユニット本体77の各辺に対応する部分を構成するフレーム83を備えている。このフレーム83は、チラーユニット本体77の高さ方向におけるほぼ中央の位置に設けられた、水平方向に延びる中央横フレーム84を備え、この中央横フレーム84には、水平に延びる2枚の仕切板99a,99b(支持架台)が固定されており、これら仕切板99a,99bによってチラーユニット本体77の内部が上下段に仕切られている。また、チラーユニット本体77の側部において中央横フレーム84の上方には、水平に延びる上方横フレーム85a,85bが、垂直に延びるフレームに掛け渡された状態で設けられている。
仕切板99a,99bで仕切られたチラーユニット本体77の上段に形成された上段室86(上段部)には、上述した電装箱78が設けられるほか、プレート式熱交換器62a,62bが設けられている。これらプレート式熱交換器62a,62bは、仕切板99a,99bに載置、支持された状態で、側部に設けられた上方横フレーム85a,85bに支持プレート87a,87b(図5においては、支持プレート87aは、不図示)を介して固定されており、垂直方向及び水平方向にぶれが発生しない状態でチラーユニット本体77に強固に取り付けられている。
ここで、プレート式熱交換器62a,62bという他の機器と比べて重たい機器を上段室86に設けた場合、プレート式熱交換器62a,62bを下段室92(下段部)に設けた場合と比較して、チラーユニット本体77の重心が上方に移り、チラーユニット本体77自体の安定性が損なわれることが考えられる。これを鑑み、本実施形態では、プレート式熱交換器62a,62bは、チラーユニット本体77全体の重量バランスを考慮した上で、上段室86に配置されている。すなわち、プレート式熱交換器62aをチラーユニット本体77の一方の側部に配置された上方横フレーム85aの前面側に固定すると共に、このプレート式熱交換器62aに距離を設け対向した状態で、プレート式熱交換器62bを他方の側部に配置された上方横フレーム85bの背面側に固定している。これにより、上段室86において、プレート式熱交換器62a,62bが偏って配置されるのが防止され、従ってチラーユニット本体77の重心が偏るのが防止され、チラーユニット本体の安定性が確保されている。こうすることにより、特に、チラーユニット本体77を設置すべき場所に運ぶ際や、防振架台70に設置する際、チラーユニット12を安定した状態で移動することができ、作業が容易化する。
これらプレート式熱交換器62a,62bには、水媒体配管61及びチラー側冷媒配管14Bが接続されているが、まず、水媒体配管61の構成について説明する。
図6に示すように、背面パネル82の下部には、水媒体配管61が貫通する水媒体配管用貫通孔88a,88bが形成されており、これら水媒体配管用貫通孔88a,88bを水媒体配管61が貫通している。貫通の際、水媒体配管61は、水媒体配管用貫通孔88a,88bの縁に接触し、これら水媒体配管用貫通孔88a,88bの縁に支持された状態となる。ここで、水媒体配管61は水媒体が流れる配管であり、冷媒配管14と比較して径が大きく重いものが用いられているが、水媒体配管用貫通孔88a,88bを背面パネル82の下部に形成することにより、水媒体配管61から背面パネル82へ加わる負荷が軽減されている。
本実施形態では、2つの水媒体配管用貫通孔88a,88bのうち、図6における左側の水媒体配管用貫通孔88aに、プレート式熱交換器62a,62bへ流入する水媒体が流れる流入側水媒体配管89が貫通し、図6における右側の水媒体配管用貫通孔88bに、プレート式熱交換器62a,62bから流出する水媒体が流れる流出側水媒体配管90が貫通する構成となっている。
水媒体配管用貫通孔88aを介してチラーユニット本体77に導入された流入側水媒体配管89は、図6に示すように、所定の距離、チラーユニット本体77の下面91に沿って水平に延出した後、分岐点a1においてプレート式熱交換器62aへ流入する水媒体が流れる配管と、プレート式熱交換器62bへ流入する水媒体が流れる配管とに分岐し、分岐した各々の配管が、プレート式熱交換器62a,62bのそれぞれの上部に形成された接続部a2,a3に接続される。その際、図5及び図6に示すように、それぞれの配管は、接続部a2,a3よりも高い位置に延在しない構成となっている。つまり、プレート式熱交換器62a,62bに接続される接続配管たる流入側水媒体配管89が、プレート式熱交換器62a,62bの天部よりも高い箇所に位置しない構成となっている。
本実施形態のように水媒体配管61に対して並列にプレート式熱交換器62a,62bが設けられたチラーユニット12においては、プレート式熱交換器62a,62bのそれぞれに対して同等の流量の水媒体が流入することが求められる。そのためには、水媒体配管61における分岐点からプレート式熱交換器62a,62bまでの距離をなるべく長く確保し、それぞれのプレート式熱交換器62a,62bに同等の流量の水媒体が流入するよう調整する必要がある。本実施形態では、上述したように、プレート式熱交換器62a,62bが上段室に設けられているため、下段室92の分岐点a1と、上段室86に設けられたプレート式熱交換器62a,62bの接続部a2,a3との距離を長く確保できる。このため、下段室92にて流入側水媒体配管89を分岐した後、長い距離を確保した状態で、分岐点からプレート式熱交換器62a,62bとの接続箇所までの流入側水媒体配管89の形状をほぼ直線形状に形成することができる。これにより、水媒体配管61を鳥居状に蛇行させることにより流入側水媒体配管89の長さを長く確保する必要が無くなり、流入側水媒体配管89の経路においてエアが溜まる箇所を排除することができ、エアを抜くためのエア抜きの作業が必要なくなり、メンテナンス性が向上する。
特に、本実施形態では、分流に供する配管である流入側水媒体配管89がプレート式熱交換器62a,62bの接続部a2,a3よりも高い位置に延在しない構成となっている。このため、流入側水媒体配管89を鳥居状に形成することにより、流入側水媒体配管89を接続部a2,a3に接続する、という必要がなくなり、流入側水媒体配管89のうち鳥居状に形成された部分にエアが溜まることを防止することができる。
また、本実施形態では、プレート式熱交換器62a,62bが上段室86に設けられることにより、下段室92にスペースが確保されている。そして、流入側水媒体配管89等の分流に供する配管を下段室92にまとめて設けることにより、このスペースを有効活用することができる。
さて、プレート式熱交換器62a,62bから流出する水媒体が流れる流出側水媒体配管90は、図5及び図6に示すように、プレート式熱交換器62a,62bの下部に形成された接続部a4(図5)、接続部a5(図6)から導出した後、スペースが確保されている下段室92の所定の位置において合流点a6(図5)において合流し、所定の距離だけ、水媒体配管用貫通孔88bへ向かって下面91に沿って略水平に延出した後、水媒体配管用貫通孔88bを通ってチラーユニット本体77の外へ導出される。ここで、本実施形態では、プレート式熱交換器62a,62bが上段室86に配置されることにより下段室92に大きなスペースが確保されているため、流出側水媒体配管90を合流させるべく流出側水媒体配管90蛇行させて所定の位置に延出させることなく、下段室92のスペースを活用して流出側水媒体配管90をスムーズに合流することができる。
ここで、プレート式熱交換器62a,62bに接続される接続配管たる流出側水媒体配管90も、流入側水媒体配管89と同様、プレート式熱交換器62a,62bよりも高い箇所に位置しない構成となっている。この構成のため、流入側水媒体配管89と同様、流出側水媒体配管90を鳥居状に形成することにより流出側水媒体配管90を接続部a4,a5に接続する、という必要がなくなり、流出側水媒体配管90のうち鳥居状に形成された部分にエアが溜まることを防止することができる。
図7は、流出側水媒体配管90において、水媒体配管用貫通孔88bへ向かって下面91に沿って略水平に延出した箇所を上方から見た図であり、図8は、図7におけるVIII−VIII断面図であり、図9は、後述するフロースイッチ93が流出側水媒体配管90に取り付けられた様子を正面から見た図である。
図7及び図8に示すように、合流点a6の近傍から下流の流出側水媒体配管90の径H3は、合流点a6の上流の流出側水媒体配管90の径H4よりも径が大きく形成されている。これにより、合流点a6において合流し、容量が増大した水媒体が円滑に流出側水媒体配管90を流れる構成となっている。また、図7及び図8に示すように、径H3よりも大きい径に形成された貫通用配管90bが水媒体配管用貫通孔88bに支持された状態で貫通し、この貫通用配管90bに流出側水媒体配管90の先端がねじ込まれた状態となっている。この構成のため、作業者等は、貫通用配管90bに流出側水媒体配管90の先端をねじ込むという作業により容易に流出側水媒体配管90をチラーユニット本体77の外部へ導出することができる。
図5,図7及び図8に示すように、流出側水媒体配管90において下面91に沿って略水平に延出した箇所には、パドル式のフロースイッチ93が設けられている。このフロースイッチ93は、流出側水媒体配管90内を水媒体が流れているか否かを検出することにより、配管内の水媒体が凍結していないか否かを判定するスイッチであり、図7及び図9に示すように、流出側水媒体配管90内へ延出したパドル94を備えている。流出側水媒体配管90内を水媒体が流れる間は、水媒体がこのパドル94に衝突することにより、パドル94が水媒体が流れる側へ変位し、フロースイッチ93に設けられた図示せぬ接点が接続され、その旨の信号が電装箱78の制御用電子機器に送信される構成となっている。
フロースイッチ93は、流出側水媒体配管90の上部に設けられたねじ込み口90aに隙間なく、ねじ込まれて取り付けられており、フロースイッチ93の取り付け箇所からの水媒体の漏れが防止されている。また、パドル94は、正面視略長方形(図9)の薄い部材で形成されており、このパドル94が流出側水媒体配管90内を鉛直下方に延出し、配管内を流れる水媒体に確実に衝突する構成となっている。なお、図9のパドル94の形状は、一例であり、用途に応じて、適宜、形状や長さを変更することができる。
ここで、フロースイッチ93を精度よく作動させる場合、パドル94が水媒体の流れる方向に対し垂直に設けられることが望ましい。本実施形態では、上述したように、フロースイッチ93が略水平に延出する流出側水媒体配管90に設けられているため、重力に従って鉛直下方に延びるパドル94と管内を流れる水媒体の方向が直交することになり、パドル式のフロースイッチ93を精度よく作動させることができる。
また、本実施形態では、上述したようにプレート式熱交換器62a,62bが上段室86に設けられることにより、下段室92にスペースが確保されているが、このスペースが確保された下段室92にフロースイッチ93が設けられている。このため、スペースを活用してフロースイッチ93のメンテナンスを行うことができ、フロースイッチ93のメンテナンス性が向上している。
また、プレート式熱交換器62a,62bによって過度に冷却された水媒体の凍結は、プレート式熱交換器62a,62bから流出する側の水媒体配管61すなわち流出側水媒体配管90から順次始まっていく。これを鑑み、本実施形態では、水媒体配管61のうち、特に、流出側水媒体配管90にフロースイッチ93を設け、水媒体の凍結が起こった場合、フロースイッチ93によって迅速にその凍結を検出できる構成となっている。
また、チラーユニット12は、水媒体配管61内の水媒体が凍結して管内を流れておらず管内の水媒体が凍結していることをフロースイッチ93によって検出した場合、チラーユニット12の作動が一時停止する構成となっている。この構成のため、水媒体配管61内で水媒体が凍結した状態のまま、チラーユニット12が作動することが防止され、水媒体配管61や水冷媒を流動するためのポンプ(不図示)等が損傷することが防止される。
また、上述したように、本実施形態のチラーユニット12は、防振架台70の上に室外機11と並べて設置されるものであり、室外機11の稼動に伴って発生する振動がチラーユニット12に多少伝わることになる。ここで、フロースイッチ93は、パドル94の変位によって水媒体が流れているか否かを検出する装置であり、検出精度を向上するためには、パドル94に対しなるべく震動が伝わらないようにすることが求められる。これを鑑み、本実施形態では、図5,図7及び図8に示すように、下面91に支持フレーム91a(図5,図8)を固定し、この支持フレーム91aに、流出側水媒体配管90と支持フレーム91aとを固定するための固定具95を設け、この固定具95の近傍における流出側水媒体配管90にフロースイッチ93を設けている。これにより、流出側水媒体配管90のうち、固定具95によって固定されて最も震動が抑えられた箇所にフロースイッチ93が設けられることになり、フロースイッチ93に震動が伝わることが抑えられ、フロースイッチ93の検出精度の向上が図られ、ほぼ正確に水媒体の流れが検出できる構成となっている。
符号95bは、水媒体配管用貫通孔88b近傍において、下面91に対して流出側水媒体配管90を固定するための固定具である。
次いで、チラー側冷媒配管14Bの構成について説明する。
図6に示すように、背面パネル82には、チラー側冷媒配管14Bが貫通するための冷媒配管用貫通孔81a,81bが形成されており、これら冷媒配管用貫通孔81a,81bを冷媒配管14が貫通している(図3も併せて参照)。貫通の際、チラー側冷媒配管14Bは、冷媒配管用貫通孔81a,81bの縁に接触し、これら冷媒配管用貫通孔81a,81bの縁に支持された状態となる。
冷媒配管用貫通孔81aを貫通して、チラーユニット本体77に導入されたチラー側冷媒配管14Bは、図6に示すように、下面に沿って略水平に延出した後、下段室92において前面側に設けられた電動弁60に接続される。この電動弁60は、上述したように、チラー側冷媒配管14B内を流れる冷媒の流量を制御するための弁であり、図示を省略した配線によって電装箱78内の制御用電子機器と信号通信可能に接続され、この制御用電子機器によってその開閉状態が制御される。
この電動弁60は、図5及び図6に示すように、電装箱78の下方に配置されている。この電装箱78は、内部に備える電子機器に対して、電装箱78の外部の温度の影響がなるべく伝わらないよう断熱材96が巻かれて構成されている。このため、電子機器に対し外部の温度による悪影響が伝わることが防止されると共に、断熱材96によって電装箱78の表面の温度が、電装箱78の周囲の温度に対して極度に低くなることが防止され、電装箱78の表面に結露水が付着することが防止されている。本実施形態では、このように結露水が付着することが防止された電装箱78の下方に、電動弁60が配置されているため、この電装箱78が屋根となって、チラーユニット本体77内で発生した結露水が電動弁60に滴下するのが防止されている。特に、電動弁60への結露水の滴下を防止するために、結露水を防止するための機構を有した屋根を特別に設けることなく、既存の機器を利用して上記滴下を防止しているため、コストダウンが実現されている。
さらに、電動弁60と、この電動弁60に配線接続される電装箱78との物理的な距離が近くなり、電動弁60と電装箱78との間の配線の距離を短くすることができコストダウンが図れると共に、配線の緩み、弛みを防止することができ、配線の状態が複雑になることを防止できる。
電動弁60から導出したチラー側冷媒配管14Bは、スペースが確保されている下段室92における分岐点b1(図5)において分岐し、分岐した配管のそれぞれがプレート式熱交換器62a,62bのそれぞれの下部に形成された接続部b2(図6),接続部b3(図5)に接続される。本実施形態では、上述したように、プレート式熱交換器62a,62bが上段室86に設けられているため、下段室92に形成されたスペースを利用して、チラー側冷媒配管14Bを流れる冷媒の流量を調整可能な状態に維持したまま、チラー側冷媒配管14Bを分岐することができる。一方、プレート式熱交換器62a,62bの接続部b4(図5)、接続部b5(図6)に接続されたチラー側冷媒配管14Bは、分岐点b6(図5)において合流した後、冷媒配管用貫通孔81bへ向かって延出する。そして、チラー側冷媒配管14Bも、水媒体配管61と同様、下段室92に形成されたスペースにまとめて配置されると共に、プレート式熱交換器62a,62bの天部よりも高い位置に延在しない構成となっている。
以上説明したように、本実施の形態では、チラーユニット本体77の内部にパドル式のフロースイッチ93を設け、このフロースイッチ93を利用して、水媒体配管61内の水媒体の凍結を検出する構成となっている。ここで、フロースイッチ93を精度よく作動させる場合、パドル94が水媒体の流れる方向に対し垂直に設けられることが望ましい。本実施形態では、フロースイッチ93が略水平に延出する流出側水媒体配管90に設けられているため、重力に従って鉛直下方に延びるパドル94と管内を流れる水媒体の方向が直交することになり、パドル式のフロースイッチ93を精度よく作動させることができる。さらに、本実施形態では、上述したようにプレート式熱交換器62a,62bが上段室86に設けられることにより、下段室92にスペースが確保されているが、このスペースが確保された下段室92にフロースイッチ93が設けられている。このため、スペースを活用してフロースイッチ93のメンテナンスを行うことができ、フロースイッチ93のメンテナンス性が向上している。
また、本実施の形態では、流出側水媒体配管90において、下面91に沿って略水平に延出した箇所に、流出側水媒体配管90を下面91に対して固定するための固定具95を設けると共に、この固定具95の近傍における流出側水媒体配管90にフロースイッチ93を設けている。これにより、流出側水媒体配管90のうち、固定具95によって固定されて最も震動が抑えられた箇所にフロースイッチ93が設けられることになり、フロースイッチ93に震動が伝わることが抑えられ、フロースイッチ93の検出の精度の向上が図られ、水媒体の流れをほぼ正確に検出することができる。
また、本実施形態では、プレート式熱交換器62a,62bは、仕切板99a,99b(支持架台)に載置、支持された状態で、上方横フレーム85a,85bに支持プレート87a,87b(図5においては、支持プレート87aは、不図示)を介して固定される。このため、プレート式熱交換器62a,62bは、垂直方向及び水平方向にぶれが発生しない状態でチラーユニット本体77に強固に取り付けられる。
また、本実施形態では、プレート式熱交換器62a,62bは、チラーユニット本体77全体の重量バランスを考慮した上で、上段室86に配置されている。すなわち、プレート式熱交換器62aをチラーユニット本体77の一方の側部に配置された上方横フレーム85aの前面側に固定すると共に、このプレート式熱交換器62aに対向した状態で、プレート式熱交換器62bを他方の側部に配置された上方横フレーム85bの背面側に固定している。これにより、上段室86において、プレート式熱交換器62a,62bが偏って配置されるのが防止され、従ってチラーユニット本体77の重心が偏るのが防止され、チラーユニット本体の安定性が確保されている。こうすることにより、特に、チラーユニット本体77を設置すべき場所に運ぶ際や、防振架台70に設置する際、チラーユニット12を安定した状態で移動することができ、作業が容易化する。
<第2実施形態体>
上述した第1実施形態では、2台の電動弁及び2台のプレート式熱交換器を備えるチラーユニット12について説明したが、本実施形態では、3台の電動弁及び3台のプレート式熱交換器を備えるチラーユニット12について説明する。
なお、本実施形態の説明において、第1実施形態に係る構成要素と同じものについては同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、本実施形態に係るチラーユニット12を備える冷凍装置10の冷媒回路図である。
図10に示すように、本実施形態に係るチラーユニット12は、3台の電動弁60がチラー側冷媒配管14Bに対して並列に設けられている。さらに、3台のプレート式熱交換器62c,62d,62eが、チラー側冷媒配管14B及び水媒体配管61に対し並列に設けられており、第1実施形態と比較し、大容量の冷水又は温水を生成することが可能となっている。
具体的には、流入側水媒体配管89が分岐点c1で分岐した後、分岐した配管のそれぞれが、プレート式熱交換器62cの接続部c2、プレート式熱交換器62dの接続部c3、プレート式熱交換器62eの接続部c4に接続される。さらに、プレート式熱交換器62cの接続部c5、プレート式熱交換器62dの接続部c6、プレート式熱交換器62eの接続部c7に接続された流出側水媒体配管90が合流点c8に接続され、チラーユニット12の外部へ導出されている。
また、電動弁60に接続されたチラー側冷媒配管14Bは、分岐点d1で分岐した後、分岐した配管のそれぞれが、プレート式熱交換器62cの接続部d2、プレート式熱交換器62dの接続部d4に接続される。さらに、プレート式熱交換器62cの接続部d5、プレート式熱交換器62dの接続部d6、プレート式熱交換器62eの接続部d7に接続されたチラー側冷媒配管14Bは、分岐点d8で合流し、室外冷媒配管14Aに接続される。
図11は、チラーユニット本体77を上述した電装箱78が配置された側から見た斜視図であり、図12は、チラーユニット本体77を電装箱78が配置されていない側から見た斜視図である。なお、本実施形態に係るチラーユニット12は、防振架台70(図2及び図3参照)上に室外機11と並べて配置されるものであり、前面側に電装箱78が設けられているため、第1実施形態と同様、作業者は、室外機11の電装箱74及びチラーユニット12の電装箱78に同時かつ容易にアクセスすることができる。
図11及び図12に示すように、本実施形態においても、プレート式熱交換器62a,62b,62cの全てが上段室86に配置されている。そして、これらプレート式熱交換器62a,62b,62cは、仕切板99aに載置、固定された状態で、支持プレート98を介して上方横フレーム85a,85bに強固に固定されている。また、本実施形態では、フロースイッチ93は、設けられていない。
本実施形態であっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。具体的には、流入側水媒体配管89の分岐点が下段室92に設けられており、分岐した流入側水媒体配管89のそれぞれが、距離を長く確保した状態で、略直線形状で、プレート式熱交換器62c,62d,62eの上部の接続部c2,c3,c4に接続される。このため、プレート式熱交換器62c,62d,62eのそれぞれに同等の流量の水媒体が流入するよう調整することが可能な状態で、水媒体配管61の経路においてエアが溜まる箇所を排除することができる。従って、エアを抜くためのエア抜きの作業が必要なくなり、メンテナンス性の向上が図られている。また、3つの電動弁60が電装箱78の下方に配置されているため、この既存の装置である電装箱78が屋根となり、電動弁60に対し結露水が滴下することが防止される。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上述した2つの実施形態では、プレート式熱交換器を2つ、又は、3つ備えるチラーユニット12を例にして本発明を説明したが、プレート式熱交換器の数はこれに限らず、生成すべき冷水又は温水の容量に応じて適宜の数設けることができる。
また、本実施形態では、チラーユニット本体77が仕切板99aによって上段室86と、下段室92とに別れている場合を例にして説明したが、必ずしも上段室86と下段室92に別れている必要は無い。すなわち、プレート式熱交換器62がチラーユニット本体77において上段に設けられていればよい。
第1実施形態に係るチラーユニットを備える冷凍装置の冷媒回路図である。 チラーユニット及び室外機が並べて配置された様子を前面側から見た図である。 チラーユニット及び室外機が並べて配置された様子を背面側から見た図である。 チラーユニット及び室外機が並べて配置された様子を上方から見た図である。 チラーユニットを電装箱が配置された側から見た斜視図である。 チラーユニットを電装箱が配置されていない側から見た斜視図である。 フロースイッチ近傍の流出側水媒体配管を上方から見た図である。 図7におけるVIII−VIII断面図である。 流出側水媒体配管に取り付けられた状態のフロースイッチを正面視した図である。 第2実施形態に係るチラーユニットを備える冷凍装置の冷媒回路図である。 チラーユニットを電装箱が配置された側から見た斜視図である。 チラーユニットを電装箱が配置されていない側から見た斜視図である。
符号の説明
10 冷凍装置
10A 冷凍サイクル
12 チラーユニット
14B チラー側冷媒配管
61 水媒体配管
62a,62b,62c,62d,62e プレート式熱交換器
77 チラーユニット本体
86 上段室(上段部)
87a,87b,98 支持プレート
88a,88b 水媒体配管用貫通孔
90 流出側水媒体配管
91 下面(底部)
91a 支持フレーム
92 下段室(下段部)
93 フロースイッチ
94 パドル
95 固定具
99a,99b 仕切板(支持架台)

Claims (4)

  1. 冷凍サイクルに接続されるチラーユニット本体を備え、該チラーユニット本体の上段部には、複数に分割したプレート式熱交換器を取り付け、各プレート式熱交換器には冷媒および水媒体を分流し、該分流に供する配管類を該チラーユニット本体の下段部にまとめて配置すると共に、少なくとも水配管の出口側をチラーユニット本体の底部に沿わせて略水平に導出し、この略水平に延びた配管部にパドル式のフロースイッチを設けたことを特徴とするチラーユニット。
  2. 前記略水平に延びた配管部を、固定具を介して、前記チラーユニット本体の底部に固定し、この固定具の近傍の配管部にパドル式のフロースイッチを設けたことを特徴とする請求項1に記載のチラーユニット。
  3. 前記チラーユニット本体が高さ方向の略中央部に支持架台を備え、
    該支持架台に前記プレート式熱交換器を載置し、該プレート式熱交換器を側方より支持プレートにより前記チラーユニット本体の側部に支持したことを特徴とする請求項1又は2に記載のチラーユニット。
  4. 前記プレート式熱交換器の各々が、チラーユニット全体の重量バランスを考慮して、前記チラーユニット本体の対向する側部に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のチラーユニット。
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