JP2009234241A - 電子機器,処理関連モジュール処理方法,プログラム,および記録媒体 - Google Patents

電子機器,処理関連モジュール処理方法,プログラム,および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 多くの記憶手段(メモリ)を使用しなくても、複数の異なるデータを処理可能にする。
【解決手段】 印刷装置5,6はそれぞれ、データの処理(印刷データをビットマップ状の画像データ等に変換する処理)を開始するのに先立ち、そのデータを判別し、その判別結果に応じてデータの処理に利用可能なPDLプログラム(処理関連モジュール)をネットワーク7上のホスト装置1〜4を含む外部機器のいずれかからダウンロードし、そのダウンロードしたPDLプログラムを内部のメモリに書き込む。
【選択図】 図1

Description

この発明は、データを処理するデータ処理手段を有する画像形成装置(プリンタ,複写機,ファクシミリ装置,複合機等)や画像読取装置(スキャナ装置等)等の事務処理機器を含む電子機器、その電子機器における処理関連モジュール取得方法、上記電子機器を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実現させるためのプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
例えば、プリンタ等の画像形成装置では、PDL(ページ記述言語)を解釈するためのPDLプログラムをメモリに記憶しており、外部機器からのPDLからなる印刷データ(PDLデータ)をPDLプログラムによってビットマップ状の画像データ(ビットマップデータ)に変換し、その画像データを用紙等の印刷媒体上に可視画像として印刷(形成)するようにしている。
一方、例えば特許文献1には、メモリの空き領域に応じて印刷方法を変更する構成が開示されている。
特許第3373476号公報
しかしながら、このような従来の画像形成装置では、PDLが異なる複数の印刷データをビットマップ状の画像データに変換するために、対応する複数のPDLプログラムをメモリにまとめて記憶保存するようにしており、多くのメモリを使用する必要があった。
特許文献1に記載のものは、メモリの使用に関するものとは異なる。つまり、メモリの空きをダウンロードしたプログラムの保存に使用するものではない。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、多くの記憶手段(メモリ)を使用しなくても、複数の異なるデータを処理可能にすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、電子機器、その電子機器における処理関連モジュール処理方法、その電子機器を制御するコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
この発明による電子機器は、データを処理するデータ処理手段と、上記データの処理に必要な処理関連モジュールを記憶する記憶手段とを有する電子機器であって、上記データの処理を開始するのに先立ち、該データを判別するデータ判別手段と、該データ判別手段による判別結果に応じて上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する処理関連モジュール取得手段と、該処理関連モジュール取得手段によって取得した処理関連モジュールを上記記憶手段に書き込む処理関連モジュール書込手段とを設けたものである。
なお、外部機器と通信可能に接続する通信接続手段を設け、上記処理関連モジュール取得手段を、上記外部機器から上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する手段とすればよい。
この場合、上記データ判別手段による判別結果から上記データの処理に上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用可能か否かを判定する利用可否判定手段を設け、上記処理関連モジュール取得手段が、上記利用可否判定手段によって上記データの処理に上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定された場合にのみ、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを上記外部機器から取得することが望ましい。
さらに、上記データ判別手段を、上記データの内容から該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを判別する手段とし、上記利用可否判定手段を、上記記憶手段に処理関連モジュールが記憶されている場合に、該処理関連モジュールに上記データ判別手段によって判別した上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールと互換性があるか否かを検査し、その検査の結果、互換性がない場合に、上記データの処理に上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定する手段とすればよい。
さらにまた、上記外部機器から該外部機器に記憶されている処理関連モジュールに関する情報を取得する処理関連モジュール情報取得手段を設け、上記利用可否判定手段に、上記データの処理に上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定した場合に、上記処理関連モジュール情報取得手段によって取得した処理関連モジュールに関する情報に基づいて、上記外部機器に記憶されている処理関連モジュールに、上記データ判別手段によって判別した上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールと互換性があるか否かを検査し、その検査の結果、互換性がある場合に、上記データの処理に上記外部機器に記憶されている処理関連モジュールが利用可能と判定する手段を備え、上記処理関連モジュール取得手段が、上記利用可否判定手段によって上記データの処理に上記外部機器に記憶されている処理関連モジュールが利用可能と判定された場合に、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを上記外部機器から取得するとよい。
あるいは、上記利用可否判定手段によって上記データの処理に上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定した場合に、上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールの有無を上記外部機器に対して問い合わせる処理関連モジュール有無問合手段を設け、上記処理関連モジュール取得手段が、上記処理関連モジュール有無問合手段による問い合わせに対して、上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールがある旨の応答を上記外部機器から受けた場合に、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを上記外部機器から取得するようにしてもよい。
この場合、上記処理関連モジュール有無問合手段を、上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールに関する情報を含む該処理関連モジュールの有無を問い合わせるコマンドを上記外部機器へ送信する手段とすればよい。
また、上記データ処理手段によって上記データの処理が終了した後、上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去するか否かを外部からの操作信号によって設定する設定手段と、該設定手段によって上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去すると設定されていた場合に、上記データ処理手段によって上記データの処理が終了した後、上記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去する処理関連モジュール消去手段とを設けるとよい。
この発明による処理関連モジュール処理方法は、外部機器と通信可能に接続する通信接続手段と、データを処理するデータ処理手段と、上記データの処理に必要な処理関連モジュールを記憶する記憶手段とを有する電子機器における処理関連モジュール処理方法であって、上記データの処理を開始するのに先立ち、該データを判別するデータ判別工程と、該データ判別工程による判別結果に応じて上記外部機器から上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する処理関連モジュール取得工程と、該処理関連モジュール取得工程によって取得した処理関連モジュールを上記記憶手段に書き込む処理関連モジュール書込工程とを有することを備えたものである。
この発明によるプログラムは、上述した電子機器の各手段としての機能を実現させるためのプログラムである。
この発明による記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明によれば、電子機器が、データの処理(例えば印刷データをビットマップ状の画像データ等に変換する処理)を開始するのに先立ち、そのデータを判別し、その判別結果に応じて上記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得し、その取得した処理関連モジュールを記憶手段に書き込むことにより、記憶手段にはデータ処理に不要な処理関連モジュールを記憶せずに済むので、多くの記憶手段を使用しなくても、複数の異なるデータを処理することが可能になる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお、この実施形態では、電子機器を備えた電子システムとして、印刷装置を備えた印刷システムを用いた例について説明する。
〔印刷システムの構成例〕
まず、この発明の一実施形態である印刷システムの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、その印刷システムの概要例を示す図である。
この印刷システムでは、複数のホスト装置(外部機器)1〜4と、複数の印刷装置5,6と、それらを相互に通信可能に接続するためのLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワーク7とを備えている。なお、印刷装置(機器)5,6は、専用あるいは汎用(パラレル又はシリアル)のインタフェース(以下「I/F」という)ケーブルにてホスト装置1〜4と直接接続されていても構わない。この場合は、接続されたホスト装置1〜4は、プリンタサーバとして役割を果たすことも可能である。
ホスト装置1〜4はそれぞれ、CPUや、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報処理装置であり、OS(オペレーティングシステム),アプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア),および印刷ドライバ(プリンタドライバ)を含む各種プログラムが記憶されたメモリを備え、CPUがアプリケーションプログラムや印刷ドライバを用いてPDLからなる印刷データを作成し、それを印刷装置5,6へ選択的に送信して印刷を行わせることができる。
印刷装置5,6はそれぞれ、スキャナ機能,プリンタ機能,コピー機能,ファックス機能を有するマルチファンクションなマシンである複合機、プリント機能単体のプリンタ装置(プリンタ機器)、コピー機能単体の複写機、あるいはファックス機能単体のファクシミリ装置であり、後述するCPUがホスト装置1〜4のいずれかから受信した印刷データを後述するプログラムによってビットマップ状の画像データに変換し、その画像データを用紙等の印刷媒体上に可視画像として印刷することができる。
次に、図1の印刷装置5,6の印刷に関わる部位について、図2を参照して説明する。 図2は、図1の印刷装置(機器)5,6の印刷に関わる部位であるコントローラの概略構成例を示すブロック図である。この構成は、説明のための概要を記すため、その説明に必要な最小限の構成を例に図示している。従って、一般的な機器の構成を詳しく、正しく図示しているわけではない。本来は、機器の役割に適した構成であるべきものであり、ここでは便宜的に図2を記しているに過ぎない。
印刷装置5,6は、コントローラ10と印刷エンジン装置20とからなる。
コントローラ10は、メモリ11,パネル12,エンジンI/F13,外部I/F14,および印刷コントローラシステム15からなる。
メモリ11は、印刷データに基づいて、ビットマップ状の画像データを生成する(印刷データをビットマップ状の画像データに変換する)と共に、その画像データを印刷するために必要な内部データを生成する印刷関連モジュール(処理関連モジュール)であるPDLプログラムや、他の書き換え可能なプログラムを記憶するプログラムメモリ、および生成した画像データや内部データを記憶するデータメモリ等として使用するRAM等の半導体メモリ(記憶手段)である。
なお、図示は省略するが、メモリ11とは別に、フラッシュROM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性メモリやHDD(ハードディスク装置)などの不揮発性記憶手段を備え、そこに各種プログラムを保存しており、電源投入時等に必要なプログラムを読み出してメモリ11に書き込む(ロードする)ようにしている。上記の不揮発性記憶手段には、画像データなど、プログラム以外のデータも保存し、必要に応じて読み出してメモリ11に書き込むこともできる。
パネル12は、各種設定情報等の入力を行うための操作部と、機器の動作状態を含む各種情報を表示するためのLCD等の表示部とからなる。
エンジンI/F13は、印刷エンジン装置20と通信可能に接続する通信接続手段である。
外部I/F14は、外部装置であるホスト装置1〜4および他の印刷装置と通信可能に接続する通信接続手段である。
印刷コントローラシステム14は、メモリ11,パネル12,およびエンジンI/F13,および外部I/F14を含む機器全体を制御するための制御手段であり、少なくともCPU,ROM,RAMを備えている。ROMには、固定のプログラムやデータが記憶保持されている。CPUは、ROMやプログラムメモリ(メモリ11に予め確保した一部のエリア)に記憶されているプログラムに従って動作し、機器を制御することにより、データ処理手段,データ判別手段,処理関連モジュール取得手段,処理関連モジュール書込手段,利用可否判定手段,処理関連モジュール情報取得手段,処理関連モジュール有無問合手段,設定手段,および処理関連モジュール消去手段としての機能を実現することができる。
次に、印刷装置5におけるこの発明に関わるPDLプログラム,印刷データ(PDLデータ),およびPDLプログラムの更新処理を含むこの発明に関わる動作について、図3〜図6を参照して説明する。なお、印刷装置6も同様なので、説明は省略する。
図3は、図1の印刷装置5がホスト装置1又は印刷装置6からPDLプログラムをダウンロードしてプログラムメモリ上のPDLプログラムを更新する動作を説明するための図であり、図1と図2とを融合した図となっている。ここでは、図1の印刷装置5を図2に示したコントローラをベースに記し、PDLプログラムの流れを示している。
PDLプログラムは、上述したように、印刷装置5が、印刷データをホスト装置1〜4のいずれかから受信したとき、その印刷データを印刷エンジン装置20が印刷媒体に印刷可能にするためのデータ(ビットマップ状の画像データ等)に変換する役割を持つ。
印刷データは様々な形式を持ちえるが、一般的には、ホスト装置1〜4上のアプリケーションプログラムや印刷ドライバといった類のプログラムにより生成されるようになっており、印刷装置5のPDLプログラムがサポートする形式に印刷データを生成するのが常である。
この実施形態では、PDLプログラムを容易に更新(変更)できる仕組みを提供する。つまり、PDLプログラムに対する入力情報としての印刷データの形式は独自形式(ベンダユニークな印刷データの形式)またはPCL(Printer Control Language)やPS(ポストスクリプト)等の標準的な形式であることを許すのである。そして、PDLプログラムが印刷データ(PDLデータ)を印刷エンジン装置20への出力の形式で必ず出力することを保証する仕組みを持つ。
このことから、例えば、以下の表1に示すように、ホスト装置1〜4のいずれかからの印刷データの入力の形式(PDL形式)が異なったとしても、印刷エンジン装置20への出力の形式(エンジン形式)は同一(論理的互換性,物理的互換性があることが仕組み上憂慮されていること)、つまり互換性が保たれるようになっている。
Figure 2009234241
この仕組みの上で、様々な形式(サポート内)の中から、対応する形式のPDLプログラムを外部機器(図3の例ではホスト装置1又は印刷装置6)からダウンロード(取得)し、そのPDLプログラムでプログラムメモリに記憶されているPDLプログラムを必要に応じて置き換える(更新する)ことにより、多くの様々な形式の印刷データを印刷することが可能となる。なお、プログラムメモリにPDLプログラムが記憶されていない状態でPDLプログラムをダウンロードした場合には、そのPDLプログラムをそのままプログラムメモリに書き込む。
このPDLプログラム更新の仕組みとしては、PDLプログラムを使わない(印刷を実行しようとしていない)時には、不要としてプログラムメモリから消去(削除)し、必要な時に外部I/F14を経由して外部機器からダウンロードする仕組みを持つことが考えられる。その際には、まずどの形式を入力形式としてサポートするPDLプログラムが必要なのかを知ることが重要であることは云うまでもない。この情報は、ホスト装置1〜4上のアプリケーションプログラムや印刷ドライバといった類のプログラムにより生成され、印刷装置(機器)5又は6に送信される(機器視点でみると受信)印刷データを調査することから始まる。
以下、図3の印刷装置5,6によるこの発明に関わる動作の異なる各実施例について、図4〜図11を参照して具体的に説明する。なお、印刷装置5が外部機器である印刷装置6からPDLプログラムをダウンロードする場合の実施例について説明するが、印刷装置6が外部機器である印刷装置5から、印刷装置5又は6が外部機器であるホスト装置1〜4のいずれかから、それぞれPDLプログラムをダウンロードすることも勿論できる。
〔第1実施例〕
まず、第1実施例について、図4〜図7を参照して説明する。
図4は図3の印刷装置5による印刷時の動作例を、図5は図3の印刷装置6によるPDLプログラムに関する情報の問い合わせ時およびPDLプログラムのダウンロード要求時の動作例をそれぞれ示すフローチャートである。この図4,図5において、ステップを「S」と略記している。
図6は、印刷データに挿入されるコマンドの構成例を示す図である。
図7は、図1の印刷装置5によるPDLプログラムのダウンロード要求時の印刷装置6(外部機器)との通信の一例を示す説明図である。
印刷装置5は、ホスト装置1〜4のいずれかから印刷が要求され、印刷データを受信すると、図4に示す動作を開始する。
受信した印刷データの入力形式から印刷エンジン装置20への出力形式への変換(以下単に「受信した印刷データの変換」ともいう)に必要なPDLプログラムを特定するためのPDL情報(印刷データの入力形式)の調査・判別(S1)は、印刷コントローラシステム15が、印刷データ内のコマンドを読み取ることによって実現可能である。印刷データ内には、PDLの種別(種類)を示すコマンドが挿入されている。そのコマンドの一例を、図6に示す。以下、そのコマンドを例にとって説明する。
図6の例では、「@RPJL PDL = PDLTYPE1」という構文にて、PDLの種別が記載されている。よって、この構文により、印刷コントローラシステム15が印刷の要求された印刷データ、つまり受信した印刷データの入力形式を「PDLTYPE1」と判別する。
次に、図4では図示を省略しているが、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムに先に受信した印刷データの変換(データ処理)に必要なPDLプログラムと互換性があるか否かを、受信した印刷データ内のコマンドを構成するPDLの種別「PDLTYPE1」および先ほどそれと同時に入手した「PDLVERSION」の情報を元に検査(チェック)する。ここでは、PDLの種別は完全一致、バージョンは上位互換という特性とする。
ここで、PDLの種別は完全一致、バージョンは上位互換という特性が得られた場合(PDLの種別およびバージョンが完全一致していてもよい)、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムをそのまま利用可能と判断するので、そのPDLプログラムを利用して、印刷コントローラシステム15が印刷制御を司り、先に受信した印刷データを印刷エンジン装置20への出力形式に変換し、それを印刷エンジン装置20へ送信して印刷を行わせる。
また、PDLの種別の完全一致、またはバージョンは上位互換という特性が得られなかった場合には、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムは利用不可能という判断を実施する。このことは、指示・要求された印刷を実施するために、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムを受信した印刷データの変換に必要な互換性のあるPDLプログラムに入れ替えを実施しなければならないという判断をするわけである。
さて、そのPDLプログラムの置き換えをどのように実現するかであるが、これは、印刷装置5にネットワーク等で接続されている外部機器であるホスト装置1〜4あるいは他の印刷装置6にPDLプログラムに関する情報の問い合わせを実施し、そしてそれを見つけ出すという動作をするわけである。つまり、それらの外部機器に対して、PDLプログラムのダウンロードのための問い合わせコマンドをパケットして送信する(S2)。なお、図4には図示を省略しているが、PDLプログラムの問い合わせ時に図示しない時限タイマをスタートさせるようにしている。
一方、外部装置(印刷装置6等)は、定期的に図5に示す動作を開始し、まず自己が待機状態か否かを調査・判定して(S21)、待機状態でなければそのまま図5の処理を終了する。
自己が待機状態の場合には、印刷装置5からPDLプログラムに関する情報の問い合わせを受けたかどうかを調査・判定し(S22)、その問い合わせを受けていなければそのまま図5の処理を終了する。
印刷装置5からPDLプログラムに関する情報の問い合わせを受けた場合には、自己が所持する(プログラムメモリに記憶されている)ダウンロード可能なPDLプログラムを調査し(S23)、そのPDLプログラムに関する情報(外部機器が持つダウンロード可能なPDLプログラムのPDLの名称,そのPDLプログラムのバージョン)を自己に関する情報(外部機器を特定する機器情報)と共に印刷装置5へ送信して、PDLプログラムのダウンロード要求の受信を待つ(S24〜S26)。
図4の説明に戻り、印刷装置5は、PDLプログラムに関する情報の問い合わせに対して、時限タイマによる計測時間が所定のタイムアウト時間を経過する前に応答があった場合に(S3,S4)、その応答のあった外部機器を順次登録する。つまり、その応答のあった外部機器に関する情報であるその外部機器を特定する機器情報(IPアドレス等)、その外部機器が持つダウンロード可能なPDLプログラムに関する情報であるPDLの名称(PDL種別)およびそのPDLプログラムのバージョン(PDLバージョン)をプログラムメモリ内の表2に示すような登録リストに順次登録し(S12)、それらの登録情報に対応する応答のあった時間(時間情報)およびダウンロード回数を更新する(S13)。
Figure 2009234241
ここで、登録リスト中の時間情報は情報の鮮度を保つため活用する。つまり、外部機器から情報を入手してから、一定の時間が経過したものは再度、その外部機器に対して上述の問い合わせを実施し、その応答を待つこととする。このリフレッシュのための時間の設定は、可能である、無限大の設定も可能である。
応答のあった外部機器のIPアドレスは、その外部機器を特定するためのものである。
ダウンロード可能なPDLプログラムのPDLの名称(PDL名称),およびそのPDLプログラムのバージョン(PDLバージョン)等の情報は、印刷するために必要なPDLプログラムを特定するためのものである。
とりわけ、PDLプログラムのバージョンは、PDLプログラムの互換性を示すためのものであり、重要である。そのバージョンは通常、ユニークな(特定の)取り決めがなされるであろうが、この発明ではその方法や互換性へのルールについて言及はしない(実施形態では便宜的に上位互換とする)。
ダウンロード回数は、過去何度その機器よりダウンロードを試み成功したかを示す。
印刷装置5の印刷コントローラシステム15は、登録リストに従い、PDLプログラムのダウンロード先(PDLプログラムをダウンロードする相手先)を決定する(S5,S6,S14)。
このとき、外部機器に記憶されているPDLプログラムに先に受信した印刷データの変換に必要なPDLプログラムと互換性があるか否かを、上述と同様に、受信した印刷データ内のコマンドに基づいて検査する。
また、ダウンロード先決定の優先順位(優先度)の決め方には何らかのルールがあり、そのルールに従う。例えば、登録リストの各情報の新しい順に優先度を付ける。あるいは、過去のダウンロードの実績により優先度を付けてもよい。この発明では、そのルールについて言及はしないが、この実施形態では、複数の優先度付けモードを予め保持し、そのいずれかを選択できるものとする。ここでは、複数の優先度付けモードとして、以下の時間優先モードとダウンロード回数優先モードの2つがあるものとし、そのいずれかをパネル12からの操作信号により選択可能とする。
時間優先モードは、上述したPDLの種別の完全一致とバージョンの上位互換のもと、最も新しい情報よりダウンロード先(ダウンロードする相手先)を選定するものである。
ダウンロード回数優先モードは、PDLの種別の完全一致とバージョンの上位互換に加えて、ダウンロード回数を信頼性という尺度に置き換え、ダウンロード回数にてダウンロード先を選定するものである。
この実施形態では、ダウンロード回数優先モードを選択し、そのモードで動作しているものとする。
登録リストを表2に示したものとすると、応答があった外部機器のうち、機器情報が「1xx.xxx.xxx.111」の外部機器では、その外部機器が持つダウンロード可能なPDLプログラムのPDLの種別が「PDLTYPE1」、そのPDLプログラムのバージョンが「Version1.03」であるため、受信した印刷データの変換に必要な互換性のあるPDLプログラムのPDLの種別「PDLTYPE1」およびバージョン「Version1.02」(図6)に対してそれぞれ完全一致,上位互換性を有している。
さらに、同じ見方では、機器情報が「1xx.xxx.xxx.115」の外部機器でも同じ条件となるが、表3にも示すように、ダウンロード回数優先モードを加味すると、機器情報が「1xx.xxx.xxx.111」の外部機器を互換性のある外部機器と判断し、ダウンロード先として決定することになり、その外部機器からPDLの種別が「PDLTYPE1」で且つバージョンが「Version1.03」のPDLプログラムをダウンロードすることが可能になる。
Figure 2009234241
PDLプログラムのダウンロード先を決定するために重要な要素は、互換性である。この互換性は、PDLプログラムのダウンロード前に必ずチェックしなければならない。この実施形態では、バージョン情報により互換性をチェックするという簡単な方法を例として示したが、厳密な方法としては様々な手法がある。その様々な手法については、ここでは言及しない。互換性のあるPDLプログラムのダウンロードを実施することが肝要なのである。
PDLプログラムのダウンロード先(互換性のある相手先)を決定した後は、図7に示すように、そのダウンロード先の外部装置(ここでは「印刷装置6」とする)へ互換性のあるPDLプログラム(受信した印刷データの変換に必要なPDLプログラム)のダウンロードを要求するコマンドをパケット(ダウンロード要求パケット)として送信する(S7)。
PDLプログラムのダウンロード要求先の印刷装置6は、印刷装置5からダウンロード要求パケットを受信すると、PDLプログラムの被ダウンロード処理を実施する(S25〜S27)。このとき、ダウンロード要求元の印刷装置5へ要求のあった互換性のあるPDLプログラムをダウンロードさせるため情報(応答)を送信する。例えば、ダウンロード要求先の印刷装置6がFTP(File Transfer Protocol)サーバ機能を有しているような構成の場合、PDLプログラムの保管場所あるいはユーザID(USERID)/パスワード(Password)等の情報が、互換性のあるPDLプログラムをダウンロードさせるための情報になりうる。
その情報を受信した印刷装置5(要求元)は、印刷コントローラシステム15が、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムの更新(置き換え)処理のため、互換性のあるPDLプログラムのダウンロード処理(例えばFTP転送)を実施し、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムの更新処理を実施する(S8,S9)。
そして、その更新処理の実施(成功)後、更新したPDLプログラムを起動し、それによって先に受信した印刷データを印刷エンジン装置20への出力形式に変換する(このとき変換後のビットマップ状の画像データを画像メモリに記憶する)処理を行い(S10)、その変換後のデータを印刷エンジン装置20へ印刷エンジンに引き渡して印刷を行わせ(S11)、印刷を完了させる。
また、PDLプログラムのダウンロード処理又は更新処理が完了した後、図4では図示を省略するが、ダウンロードが完了した旨をPDLプログラムのダウンロード先へ通知する。
さらに、印刷データの印刷処理後、プログラムメモリ(メモリ11)のエリアを空けるために、PDLプログラムを消去することが可能である。これは、パネル12又は外部機器からの操作信号により、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムを消去するか否か(残す)の設定を可能にし、そのPDLプログラムを消去すると設定した場合に、PDLプログラムによる印刷データの変換が終了した後、実行するようにすればよい。
プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムを消去しない(残す)と設定した場合でも、機器の事情により、例えば機器がコピー機能やファックス機能を実現させるためスキャン動作を実施する際に、メモリ11を使いたいときに、メモリ11の空きを必要とする場合、積極的にこの一部のエリアであるプログラムエリアに記憶されているPDLプログラムを消去することができる。あるいは、ファックスデータを受信し、それをメモリ11に保持したいとき、メモリ11に空きを必要とする場合、あるいは、スキャン動作自体をする際にメモリ11を必要とするとき、などなどが考えられる。その他、どのような理由であっても構わず、この発明で理由を限定しているものではない。
なお、単数又は複数のPDLプログラムを記憶した記録媒体を着脱可能に備え、そこから印刷データの変換に必要なPDLプログラムを取得することも可能である。
第1実施例によれば、以下の(1)〜(4)に示すような作用効果を得られる。
(1)印刷装置(PDLプログラムを求める側)が、データの処理(印刷データをビットマップ状の画像データ等に変換する処理)を開始するのに先立ち、そのデータを判別し、その判別結果に応じてデータの処理に利用可能なPDLプログラム(処理関連モジュール)を取得し、その取得したPDLプログラムを内部のメモリ(記憶手段)に書き込むことにより、そのメモリにはデータ処理に不要なPDLプログラムを記憶せずに済むので、省メモリを期待できる。つまり、多くのメモリを使用しなくても、複数の異なるデータを処理することが可能になる。よって、コストを抑えた安価な印刷装置の提供が可能となる。
(2)データの処理に利用可能なPDLプログラムを外部機器に求めることにより、様々な種類のPDLに対応できるので、省メモリ+印刷機会の向上が期待できる。
(3)外部機器に記憶されているPDLプログラムが利用可能(データの処理に利用可能なPDLプログラムと互換性がある)か否かを検査することで、利用可能な互換性のあるPDLプログラムのみをダウンロードできるため、ユーザの求める印刷をより正確に実施することが可能となる。
(4)必要ではない時に、メモリからPDLプログラムを消去することにより、メモリを空けることができるので、他の様々な機能の実現のためにメモリを開放でき、ユーザへの機能向上を期待できる。
〔第2実施例〕
次に、第2実施例について、図8〜図11参照して説明する。なお、第1実施例と同様の処理もあるため、その処理の一部については簡単な説明に止める。
図8は、図3の印刷装置5による印刷時の他の動作例を、図9は図3の印刷装置6による所望のPDLプログラムの有無の問い合わせ時およびそのPDLプログラムのダウンロード要求時の動作例をそれぞれ示すフローチャートである。
図10は所望のPDLプログラムの有無を問い合わせるコマンド(PDL問い合わせコマンド)およびそのコマンドに対する応答(PDL問い合わせ応答)の構成例を、図11は所望のPDLプログラムのダウンロードを要求するコマンド(PDLダウンロード要求コマンド)およびそのコマンドに対する応答(PDLダウンロード要求応答)の構成例を示す図である。
印刷装置5は、ホスト装置1〜4のいずれかから印刷が要求され、印刷データを受信すると、図8に示す動作を開始する。
受信した印刷データの変換(受信した印刷データの入力形式から印刷エンジン装置20への出力形式への変換)に必要なPDLプログラムを特定するためのPDL情報(印刷データの入力形式)の調査・判別(S31)は、印刷コントローラシステム15が、印刷データ内のコマンドを読み取ることによって実現可能である。
次に、図8でも図示を省略しているが、第1実施例と同様に、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムに先に受信した印刷データの変換に必要なPDLプログラムと互換性があるか否かを検査・判定し、PDLの種別は完全一致、バージョンは上位互換という特性が得られた場合、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムをそのまま利用可能と判断するので、そのPDLプログラムを利用して、印刷コントローラシステム15が印刷制御を司り、先に受信した印刷データを印刷エンジン装置20への出力形式に変換し、それを印刷エンジン装置20へ送信して印刷を行わせる。
また、PDLの種別の完全一致、またはバージョンは上位互換という特性が得られなかった場合には、プログラムメモリに記憶されているPDLプログラムは利用不可能(所望のPDLプログラムがない)という判断を実施する。
そして、外部機器に所望のPDLプログラム(利用可能なPDLプログラム)の提供を求めるため、そのPDLプログラムの有無の問い合わせを外部機器(最初の問い合わせ先をここでは「印刷装置6」とする)に対して実施する(S32)。つまり、例えば図10の(a)に示すように、所望のPDLプログラムに関する情報(PDLの種別およびバージョン等)が付帯情報として付与されたそのPDLプログラムの有無を問い合わせるコマンド(PDL問い合わせコマンド)を他の印刷装置6へ送信する。なお、図8には図示を省略しているが、そのコマンド送信時に図示しない時限タイマをスタートさせるようにしている。
一方、印刷装置6は、定期的に図9に示す動作を開始し、まず自己が待機状態か否かを調査・判定して(S41)、待機状態でなければそのまま図9の処理を終了する。
自己が待機状態の場合には、印刷装置5から所望のPDLプログラムの有無の問い合わせを受けたかどうかを調査・判定し(S42)、その問い合わせを受けていなければそのまま図9の処理を終了する。
印刷装置5から所望のPDLプログラムの有無の問い合わせを受けた場合には、自己が所持する(プログラムメモリに記憶されている)PDLプログラムを調査し(S43)、そのPDLプログラムを問い合わせのあったPDLプログラムと比較・照合して、その互換性(利用可能性)を判定し(S44)、その判定結果を図10の(b)に示すような応答情報(PDL問い合わせ応答)として印刷装置5へ返信して、PDLプログラムのダウンロード要求の受信を待つ(S45〜S47)。
図8の説明に戻り、印刷装置5は、所望のPDLプログラムの有無の問い合わせに対して、時限タイマによる計測時間が所定のタイムアウト時間を経過する前にPDLプログラムに互換性がある(利用可能なPDLプログラムがある)旨を示す応答情報を受信できなかった場合には(S33,S39)、所望のPDLプログラムの有無の問い合わせを行っていない他の外部機器の有無を調査・判定し(S40)、その外部機器があればステップS32に戻り、その外部機器(例えばホスト装置1)に対して所望のPDLプログラムの有無の問い合わせを実施し、以後上述と同様の処理を行う。
時限タイマによる計測時間が所定のタイムアウト時間を経過する前にPDLプログラムに互換性がある旨を示す応答情報を受信した場合には(S33,S39)、PDLプログラムのダウンロード先の外部装置(ここでは「印刷装置6」とする)へ互換性のあるPDLプログラム(受信した印刷データの変換に必要なPDLプログラム)のダウンロードを要求するコマンドをパケット(ダウンロード要求パケット)として送信する(S34)。そのコマンド(PDLダウンロード要求コマンド)の構成例を図11の(a)に示す。
PDLプログラムのダウンロード要求先の印刷装置6は、印刷装置5からダウンロード要求パケットを受信すると、PDLプログラムの被ダウンロード処理を実施する(S46〜S48)。このとき、印刷装置5に対してダウンロードレディ(準備完了)のステータスにて応答を返す。その応答(PDLダウンロード要求応答)の構成例を図11の(b)に示す。
ダウンロードレディの応答を印刷装置6から受けた印刷装置5は、早速印刷装置6より互換性のあるPDLプログラムのダウンロード処理を実施し、そのダウンロード処理が完了した後、自らのプログラムメモリへの書き込み(PDLプログラムの更新)を実施する(S36)。
そして、PDLプログラムの書き込みの実施(成功)後、そのPDLプログラムを起動し、それによって先に受信した印刷データを印刷エンジン装置20への出力形式に変換する処理を行い(S37)、その変換後のデータを印刷エンジン装置20へ印刷エンジンに引き渡して印刷を行わせ(S38)、印刷を完了させる。
また、PDLプログラムのダウンロード処理又は書き込み処理が完了した後、図8では図示を省略するが、ダウンロードが完了した旨をPDLプログラムのダウンロード先へ通知する。
ここで、上述した印刷装置6によるPDLプログラムの互換性の判定から印刷装置5による印刷までの間の動作について、もう少し詳しく説明する。
印刷装置5は、印刷装置6において、その印刷装置6が所持するPDLプログラムの所望のPDLプログラムとの互換性の判定の結果、PDLの種別は完全一致、バージョンは上位互換という特性が得られた場合(PDLの種別およびバージョンが完全一致していてもよい)、互換性がある旨(利用可能なプログラムがある旨)の応答を受けるので、そのPDLプログラムをダウンロードして自己のプロクラムメモリに書き込み、そのPDLプログラムを利用して、印刷コントローラシステム15が印刷制御を司り、先に受信した印刷データを印刷エンジン装置20への出力形式に変換し、それを印刷エンジン装置20へ送信して印刷を行わせる。
また、印刷装置6において、PDLの種別の完全一致、またはバージョンは上位互換という特性が得られなかった場合には、互換性がない旨(利用可能なプログラムがない旨)の応答を受けるので、印刷装置6からPDLプログラムをダウンロードできなかった印刷装置5は、別の外部機器(ホスト装置1〜4のいずれか)からダウンロードすべく、動作することになる。どこからもダウンロードできなかった場合には、先に受信した印刷データの印刷に失敗することとなる。
第2実施例によれば、第1実施例の(1),(2),(4)に示した作用効果に加え、以下に示す作用効果も得られる。
すなわち、印刷装置(PDLプログラムを求める側)が、データの処理に利用可能なPDLプログラムの有無を外部機器に対して問い合わせ、そのPDLプログラムがある旨(データの処理に利用可能なPDLプログラムと互換性がある旨)の応答を外部機器から受けた場合に、そのPDLプログラムを外部機器から取得することにより、利用可能な互換性のあるPDLプログラムのみをダウンロードできるため、ユーザの求める印刷をより正確に実施することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、機器(印刷装置)のメモリへロード可能なプログラムを、印刷時のPDLプログラムとしているが、その他のプログラムでも構わない。ファクシミリ送信を実施するプログラムでも構わないし、例えば、機器の提供時にはその機能を実現するためのプログラムを抜いておき、機能を利用したいユーザが何らかの方法で利用料金を支払うことや利用する権利を獲得することで、機能を実現するためのプログラムをダウンロードし、利用できるような応用も考えられる。その折、ダウンロードを一旦自分の端末(パーソナルコンピュータ)等のホスト装置にしておき、利用したい機能をシーンにあわせて選択(自動的でも手動でも構わない)することも可能である。メモリ節約のため、プログラムを利用する度に消去されるような運用であれば、なおさらこのようなことを考慮することが望ましい。
また、この発明は、画像の印刷や読み取り、ファクシミリ送信等の事務処理機あるいは、小型低コストな印刷機等の各種の電子機器に適用可能である。
〔この発明に関わるプログラム〕
このプログラムは、印刷装置等の電子機器を制御するCPU(コンピュータ)に、データ処理手段,データ判別手段,処理関連モジュール取得手段,処理関連モジュール書込手段,利用可否判定手段,処理関連モジュール情報取得手段,処理関連モジュール有無問合手段,設定手段,および処理関連モジュール消去手段としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをCPUに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめから電子機器に備えるROM、あるいは不揮発性メモリ(フラッシュROM,EEPROM等)、あるいはHDD(ハードディスク装置)などの記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROM、あるいはメモリカード,フレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAM等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムを電子機器にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそれらの記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、多くの記憶手段を使用しなくても、複数の異なるデータを処理することが可能になる。したがって、省メモリが期待できる電子機器を提供できる。
この発明の一実施形態である印刷システムの構成例を示す図である。 図1の印刷装置5,6の印刷に関わる部位であるコントローラの概略構成例を示すブロック図である。 図1の印刷装置5がホスト装置1又は印刷装置6からPDLプログラムをダウンロードしてプログラムメモリ上のPDLプログラムを更新する動作を説明するための図である。 図3の印刷装置5による印刷時の動作例を示すフロー図である。 図3の印刷装置6によるPDLプログラムに関する情報の問い合わせ時およびPDLプログラムのダウンロード要求時の動作例を示すフロー図である。 印刷データに挿入されるコマンドの構成例を示す図である。 図1の印刷装置5によるPDLプログラムのダウンロード要求時の印刷装置6との通信の一例を示す説明図である。 図3の印刷装置5による印刷時の他の動作例を示すフロー図である。 図3の印刷装置6による所望のPDLプログラムの有無の問い合わせ時およびそのPDLプログラムのダウンロード要求時の動作例を示すフロー図である。 PDL問い合わせコマンドおよびPDL問い合わせ応答の構成例を示す図である。 PDLダウンロード要求コマンドおよびPDLダウンロード要求応答の構成例を示す図である。
符号の説明
1〜4:ホスト装置 5,6:印刷装置 7:ネットワーク 10:コントローラ
11:メモリ 12:パネル 13:エンジンI/F 14:外部I/F
15:印刷コントローラシステム 20:印刷エンジン装置

Claims (17)

  1. データを処理するデータ処理手段と、前記データの処理に必要な処理関連モジュールを記憶する記憶手段とを有する電子機器であって、
    前記データの処理を開始するのに先立ち、該データを判別するデータ判別手段と、
    該データ判別手段による判別結果に応じて前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する処理関連モジュール取得手段と、
    該処理関連モジュール取得手段によって取得した処理関連モジュールを前記記憶手段に書き込む処理関連モジュール書込手段とを設けたことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    外部機器と通信可能に接続する通信接続手段を設け、
    前記処理関連モジュール取得手段は、前記外部機器から前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する手段であることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器において、
    前記データ判別手段による判別結果から前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用可能か否かを判定する利用可否判定手段を設け、
    前記処理関連モジュール取得手段は、前記利用可否判定手段によって前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定された場合にのみ、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを前記外部機器から取得することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3記載の電子機器において、
    前記データ判別手段は、前記データの内容から該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを判別する手段であり、
    前記利用可否判定手段は、前記記憶手段に処理関連モジュールが記憶されている場合に、該処理関連モジュールに前記データ判別手段によって判別した前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールと互換性があるか否かを検査し、その検査の結果、互換性がない場合に、前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定する手段であることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4記載の電子機器において、
    前記外部機器から該外部機器に記憶されている処理関連モジュールに関する情報を取得する処理関連モジュール情報取得手段を設け、
    前記利用可否判定手段は、前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定した場合に、前記処理関連モジュール情報取得手段によって取得した処理関連モジュールに関する情報に基づいて、前記外部機器に記憶されている処理関連モジュールに、前記データ判別手段によって判別した前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールと互換性があるか否かを検査し、その検査の結果、互換性がある場合に、前記データの処理に前記外部機器に記憶されている処理関連モジュールが利用可能と判定する手段を有し、
    前記処理関連モジュール取得手段は、前記利用可否判定手段によって前記データの処理に前記外部機器に記憶されている処理関連モジュールが利用可能と判定された場合に、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを前記外部機器から取得することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項3又は4記載の電子機器において、
    前記利用可否判定手段によって前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定した場合に、前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールの有無を前記外部機器に対して問い合わせる処理関連モジュール有無問合手段を設け、
    前記処理関連モジュール取得手段は、前記処理関連モジュール有無問合手段による問い合わせに対して、前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールがある旨の応答を前記外部機器から受けた場合に、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを前記外部機器から取得することを特徴とする電子機器。
  7. 請求項6記載の電子機器において、
    前記処理関連モジュール有無問合手段は、前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールに関する情報を含む該処理関連モジュールの有無を問い合わせるコマンドを前記外部機器へ送信する手段であることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記データ処理手段によって前記データの処理が終了した後、前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去するか否かを外部からの操作信号によって設定する設定手段と、
    該設定手段によって前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去すると設定されていた場合に、前記データ処理手段によって前記データの処理が終了した後、前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去する処理関連モジュール消去手段とを設けたことを特徴とする電子機器。
  9. 外部機器と通信可能に接続する通信接続手段と、データを処理するデータ処理手段と、前記データの処理に必要な処理関連モジュールを記憶する記憶手段とを有する電子機器における処理関連モジュール処理方法であって、
    前記データの処理を開始するのに先立ち、該データを判別するデータ判別工程と、
    該データ判別工程による判別結果に応じて前記外部機器から前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する処理関連モジュール取得工程と、
    該処理関連モジュール取得工程によって取得した処理関連モジュールを前記記憶手段に書き込む処理関連モジュール書込工程とを有することを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  10. 請求項9記載の処理関連モジュール処理方法において、
    前記データ判別工程による判別結果から前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用可能か否かを判定する利用可否判定工程を有し、
    前記処理関連モジュール取得工程は、前記利用可否判定工程によって前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定された場合にのみ、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを前記外部機器から取得することを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  11. 請求項10記載の処理関連モジュール処理方法において、
    前記データ判別工程は、前記データの内容から該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを判別する工程であり、
    前記利用可否判定工程は、前記記憶手段に処理関連モジュールが記憶されている場合に、該処理関連モジュールに前記データ判別工程によって判別した前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールと互換性があるか否かを検査し、その検査の結果、互換性がない場合に、前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定する工程であることを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  12. 請求項11記載の処理関連モジュール処理方法において、
    前記外部機器から該外部機器に記憶されている処理関連モジュールに関する情報を取得する処理関連モジュール情報取得工程を有し、
    前記利用可否判定工程は、前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定した場合に、前記処理関連モジュール情報取得工程によって取得した処理関連モジュールに関する情報に基づいて、前記外部機器に記憶されている処理関連モジュールに、前記データ判別工程によって判別した前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールと互換性があるか否かを検査し、その検査の結果、互換性がある場合に、前記データの処理に前記外部機器に記憶されている処理関連モジュールが利用可能と判定する工程を有し、
    前記処理関連モジュール取得工程は、前記利用可否判定工程によって前記データの処理に前記外部機器に記憶されている処理関連モジュールが利用可能と判定された場合に、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを前記外部機器から取得することを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  13. 請求項10又は11記載の処理関連モジュール処理方法において、
    前記利用可否判定工程によって前記データの処理に前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールが利用不可能と判定した場合に、前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールの有無を前記外部機器に対して問い合わせる利用可能処理関連モジュール有無問合工程を有し、
    前記処理関連モジュール取得工程は、前記利用可能処理関連モジュール有無問合工程による問い合わせに対して、前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールがある旨の応答を前記外部機器から受けた場合に、該データの処理に利用可能な処理関連モジュールを前記外部機器から取得することを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  14. 請求項13記載の処理関連モジュール処理方法において、
    前記利用可能処理関連モジュール有無問合工程は、前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールに関する情報を含む該処理関連モジュールの有無を問い合わせるコマンドを前記外部機器へ送信する工程であることを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の処理関連モジュール処理方法において、
    前記データ処理手段によって前記データの処理が終了した後、前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去するか否かを外部からの操作信号によって設定する設定工程と、
    該設定工程によって前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去すると設定されていた場合に、前記データ処理手段によって前記データの処理が終了した後、前記記憶手段に記憶されている処理関連モジュールを消去する処理関連モジュール消去工程とを有することを特徴とする処理関連モジュール処理方法。
  16. データを処理するデータ処理手段と、前記データの処理に必要な処理関連モジュールを記憶する記憶手段とを有する電子機器を制御するコンピュータに、
    前記データの処理を開始するのに先立ち、該データを判別するデータ判別機能と、
    該データ判別手段による判別結果に応じて前記データの処理に利用可能な処理関連モジュールを取得する処理関連モジュール取得機能と、
    該処理関連モジュール取得手段によって取得した処理関連モジュールを前記記憶手段に書き込む処理関連モジュール書込機能とを実現させるためのプログラム。
  17. 請求項16記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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