JP2009232254A - 車載用の中継接続ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】中継要否判断時間を短縮する。
【解決手段】電子制御ユニット30を接続した通信線間に介設され、異なる通信線31に属する電子制御ユニット間で送受信するメッセージmを中継する中継接続ユニット10であって、中継接続ユニット10は、送受信部21,22と、記憶部27と、処理部24,25を備え、記憶部は、受信するメッセージmのIDと該メッセージmの送信先とをIDの大小順に並べて記憶したルーティングテーブルT1と、大小順に並べたIDを複数のグループに区分けすると共に区分けしたグループの最小または最大のIDを参照IDとして記憶したグループ検索テーブルT2を備え、処理部は、受信したメッセージmのIDをグループ検索テーブルT2の参照IDと比較して所属するグループを特定し、ルーティングテーブルT1の特定したグループ内でバイナリサーチ法を用いて中継を行うか否かを判断している。
【選択図】図1
【解決手段】電子制御ユニット30を接続した通信線間に介設され、異なる通信線31に属する電子制御ユニット間で送受信するメッセージmを中継する中継接続ユニット10であって、中継接続ユニット10は、送受信部21,22と、記憶部27と、処理部24,25を備え、記憶部は、受信するメッセージmのIDと該メッセージmの送信先とをIDの大小順に並べて記憶したルーティングテーブルT1と、大小順に並べたIDを複数のグループに区分けすると共に区分けしたグループの最小または最大のIDを参照IDとして記憶したグループ検索テーブルT2を備え、処理部は、受信したメッセージmのIDをグループ検索テーブルT2の参照IDと比較して所属するグループを特定し、ルーティングテーブルT1の特定したグループ内でバイナリサーチ法を用いて中継を行うか否かを判断している。
【選択図】図1
Description
本発明は、車載用の中継接続ユニットに関し、詳しくは、中継接続ユニットの中継処理に要する時間を短縮するものである。
従来、車両に搭載される機器を制御する電子制御ユニット(Electronic Control Unit:以下ECUと称す)を多重通信用のバス同士を中継接続ユニット(ゲートウェイ)を介して接続してネットワークを構築し、異なるバスに属するECU間で送受信されるメッセージを該中継接続ユニットで中継する車載用通信システムが採用されている。
車載用通信システムのプロトコルとしては、非特許文献1に示すCAN(Control Area Network)が標準となりつつある。CANをプロトコルとする車載用通信システムにおいては、送受信される各メッセージ毎にID(識別子)を備えていると共に、中継接続ユニットはメッセージのIDと中継送信先バスとの関係を示すルーティングテーブルを備えている。中継接続ユニットは、メッセージのうちID部までをバス1から受信すると,該メッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているかを判断する。記載されている場合にはルーティングテーブルから中継送信先バスを判別して、該中継送信先バスにメッセージを中継している。
メッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているか否かを判断するために、バイナリサーチ法(2分探索法)が用いられることが多い。バイナリサーチ法は、データが大きい順または小さい順にソートされたリスト内に検索対象のデータが存在するか否かを判断するものである。
詳細には、図7及び図8に示すように、リストの中央に位置する値(リストの数が偶数の場合には、中央に最も近い位置の値)と検索対象データとの大小を比較し、検索データがリストの中央値より小さければ、検索対象データは中央値より前にあると判断し、検索データがリストの中央値より大きければ、検索対象データは中央値より後ろにあると判断する。中央値より前または後ろの範囲で再び中央値を定め、検索対象データとの大小を比較する。このように、中央値と検索対象データを比較してリストの検索範囲を狭めていき、検索対象データがリストに存在するか否かを判断している。
図8の場合においては、リスト数が12の場合に図8(A)〜(D)の4回の比較演算を行うことで、検索対象データがリストに存在することを判断している。
詳細には、図7及び図8に示すように、リストの中央に位置する値(リストの数が偶数の場合には、中央に最も近い位置の値)と検索対象データとの大小を比較し、検索データがリストの中央値より小さければ、検索対象データは中央値より前にあると判断し、検索データがリストの中央値より大きければ、検索対象データは中央値より後ろにあると判断する。中央値より前または後ろの範囲で再び中央値を定め、検索対象データとの大小を比較する。このように、中央値と検索対象データを比較してリストの検索範囲を狭めていき、検索対象データがリストに存在するか否かを判断している。
図8の場合においては、リスト数が12の場合に図8(A)〜(D)の4回の比較演算を行うことで、検索対象データがリストに存在することを判断している。
一方、近年では、自動車の高機能化および高性能化に伴い、自動車に搭載される電装機器および該電装機器を制御するECUの数は急増しており、中継接続ユニットにおいて中継されるメッセージの数及びルーティングテーブルに記載されるメッセージIDの数も増加している。このため、中継接続ユニットは高速に中継処理を行うことが求められている。
しかし、受信したメッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているか否かの判断にバイナリサーチ法を用いた場合、ルーティングテーブルに記載されたメッセージIDの数が多くなると、より多くの比較演算処理が必要となる。このため、図9に示すように,受信元バスからメッセージのIDを受信してから中継送信先バスに該メッセージの中継を開始するまでの中継要否判断時間tが長くなり,この結果,中継接続ユニットが受信元バスからメッセージを受信してから中継送信先のバスにメッセージを送信するまでに要する中継遅延時間も長くなる。
しかし、受信したメッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているか否かの判断にバイナリサーチ法を用いた場合、ルーティングテーブルに記載されたメッセージIDの数が多くなると、より多くの比較演算処理が必要となる。このため、図9に示すように,受信元バスからメッセージのIDを受信してから中継送信先バスに該メッセージの中継を開始するまでの中継要否判断時間tが長くなり,この結果,中継接続ユニットが受信元バスからメッセージを受信してから中継送信先のバスにメッセージを送信するまでに要する中継遅延時間も長くなる。
CAN入門 発行:2003年10月1日 発行者:ルネサステクノロジ インターネット(URL:http://www.renesas.com/jpn/products/mpumcu/specific/can_lin_mcu/candoc/rjj99z0001_entry_0400.pdf)
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、中継接続ユニットにおいて中継要否判断時間を短縮することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、電子制御ユニットを接続した通信線間に介設され、異なる通信線に属する前記電子制御ユニット間で送受信するメッセージを中継する中継接続ユニットであって、
前記中継接続ユニットは、送受信部と、記憶部と、処理部を備え、
前記記憶部は、受信するメッセージのIDと該メッセージの送信先とをIDの大小順に並べて記憶したルーティングテーブルと、前記大小順に並べたIDを複数のグループに区分けすると共に区分けしたグループの最小または最大のIDを参照IDとして記憶したグループ検索テーブルを備え、
前記処理部は、受信したメッセージのIDを前記グループ検索テーブルの参照IDと比較して所属するグループを特定し、前記ルーティングテーブルの前記特定したグループ内でバイナリサーチ法を用いて中継を行うか否かを判断していることを特徴とする車載用の中継接続ユニットを提供している。
前記中継接続ユニットは、送受信部と、記憶部と、処理部を備え、
前記記憶部は、受信するメッセージのIDと該メッセージの送信先とをIDの大小順に並べて記憶したルーティングテーブルと、前記大小順に並べたIDを複数のグループに区分けすると共に区分けしたグループの最小または最大のIDを参照IDとして記憶したグループ検索テーブルを備え、
前記処理部は、受信したメッセージのIDを前記グループ検索テーブルの参照IDと比較して所属するグループを特定し、前記ルーティングテーブルの前記特定したグループ内でバイナリサーチ法を用いて中継を行うか否かを判断していることを特徴とする車載用の中継接続ユニットを提供している。
前記構成によれば,中継接続ユニットが受信したメッセージの中継を行うか否かを判断する際に,まず,グループ検索テーブルの参照IDと受信メッセージのIDを比較して,受信メッセージのIDがルーティングテーブルのどのグループに属するかを特定する。
次に,該特定したルーティングテーブルのグループを検索領域とし,該検索領域に受信メッセージのIDが記載されているかをバイナリサーチ法を用いて検索する。該IDがルーティングテーブルに記載されている場合には,該メッセージは中継が必要であると判断する。
次に,該特定したルーティングテーブルのグループを検索領域とし,該検索領域に受信メッセージのIDが記載されているかをバイナリサーチ法を用いて検索する。該IDがルーティングテーブルに記載されている場合には,該メッセージは中継が必要であると判断する。
このように,受信したメッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているか否かを、ルーティングテーブル全体を検索して判断するのではなく,ルーティングテーブル内のグループを特定し,該グループ内を検索領域として該IDをバイナリサーチ法で検索しているため,検索領域を狭めてメッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているか否かの判断に要する時間,即ち中継要否判断時間を短縮することができる。このため,中継接続ユニットの中継処理を高速化することができる。
ルーティングテーブルを区分けするグループの数は,ルーティングテーブル内のID数を2の乗数で示した場合、2以上2の乗数以下(ルーティングテーブルが1024ならば2以上10以下)が好ましい。
以下に ルーティングテーブルを1024として説明する。
グループの数を2以下とすると,各グループに属するメッセージの数が多くなり,バイナリサーチ法による検索に時間を要するからである。また,グループの数を11以上とするとバイナリサーチ法を実施する処理部の構成が複雑になるからである。
以下に ルーティングテーブルを1024として説明する。
グループの数を2以下とすると,各グループに属するメッセージの数が多くなり,バイナリサーチ法による検索に時間を要するからである。また,グループの数を11以上とするとバイナリサーチ法を実施する処理部の構成が複雑になるからである。
前記処理部は集積回路で形成していることが好ましい。
グループ検索テーブルと受信したメッセージのIDとの比較を1回のクロックで行うように処理部を集積回路からなるハードウェアで構成することで,グループ検索テーブルと該IDとの比較にかかる時間を少なくすることができる。
グループ検索テーブルと受信したメッセージのIDとの比較を1回のクロックで行うように処理部を集積回路からなるハードウェアで構成することで,グループ検索テーブルと該IDとの比較にかかる時間を少なくすることができる。
前述したように、本発明の中継接続ユニットによれば、ルーティングテーブル内のグループを特定し,該グループ内を検索領域として該IDをバイナリサーチ法で検索しているので,検索領域を狭めることができ,受信したメッセージのIDがルーティングテーブルに記載されているか否かの判断に要する時間を短縮することができる。
図1乃至図6に本発明の実施形態を示す。
車載用の中継接続ユニット10は、電子制御ユニット(ECU)30を夫々接続しているバス31間に介在させ、異なるバス31に属する前記ECU30間で送受信するメッセージmを中継している。
本実施形態では、中継接続ユニット10を2本のバス31A、31Bの間に介在させ、2本のバス31A、31Bに夫々1つのECU30A、30Bを接続している。通信プロトコルはCANである。
車載用の中継接続ユニット10は、電子制御ユニット(ECU)30を夫々接続しているバス31間に介在させ、異なるバス31に属する前記ECU30間で送受信するメッセージmを中継している。
本実施形態では、中継接続ユニット10を2本のバス31A、31Bの間に介在させ、2本のバス31A、31Bに夫々1つのECU30A、30Bを接続している。通信プロトコルはCANである。
図1に示すように,中継接続ユニット10は,同一基板上に、中継接続ユニット用LSI40と、EEPROM11と、電源12と、ドライバ13と、コネクタ14を備えている。
中継接続ユニット用LSI40(Large scale Integrated Circuit)は集積回路(IC)であり、中継接続ユニット用に設計されたASICでハードウェアとして構成している。中継接続ユニット用LSI40はEEPROM11と接続してパラメータを読み込むと共に,電源12と接続してLSI駆動用電力を取得している。また,ドライバ13と接続してメッセージmの送受信を行っている。
EEPROM11は記憶部を構成し,中継接続ユニット10が用いるルーティングテーブルT1やグループ検索テーブルT2などのパラメータを記憶している。
コネクタ14は中継接続ユニット10とバス31を接続している。
中継接続ユニット用LSI40(Large scale Integrated Circuit)は集積回路(IC)であり、中継接続ユニット用に設計されたASICでハードウェアとして構成している。中継接続ユニット用LSI40はEEPROM11と接続してパラメータを読み込むと共に,電源12と接続してLSI駆動用電力を取得している。また,ドライバ13と接続してメッセージmの送受信を行っている。
EEPROM11は記憶部を構成し,中継接続ユニット10が用いるルーティングテーブルT1やグループ検索テーブルT2などのパラメータを記憶している。
コネクタ14は中継接続ユニット10とバス31を接続している。
中継接続ユニット用LSI40は,受信回路21と,送信回路22と,中継処理回路23を備えている。
受信回路21はドライバ13A,コネクタ14を介してバス31Aと接続しており,バス31Aに接続されたECU30Aが送信したメッセージmを受信している。CANプロトコルに準拠するメッセージmは,図6(A)(B)に示すように,メッセージmの先頭にID部m1を備えている。受信回路21はメッセージmをID部m1まで受信すると,該IDの値を中継処理回路23に渡している。
また,受信回路21はドライバ13B,コネクタ14を介してバス31Bと接続しており,バス31Bにメッセージmを送信している。
なお,図1はバス31Aから受信したメッセージmをバス31Bに中継する場合の中継接続ユニット10の構成を示した図であり,バス31Aに接続した送信回路やバス31Bに接続した受信回路等は図示していない。
受信回路21はドライバ13A,コネクタ14を介してバス31Aと接続しており,バス31Aに接続されたECU30Aが送信したメッセージmを受信している。CANプロトコルに準拠するメッセージmは,図6(A)(B)に示すように,メッセージmの先頭にID部m1を備えている。受信回路21はメッセージmをID部m1まで受信すると,該IDの値を中継処理回路23に渡している。
また,受信回路21はドライバ13B,コネクタ14を介してバス31Bと接続しており,バス31Bにメッセージmを送信している。
なお,図1はバス31Aから受信したメッセージmをバス31Bに中継する場合の中継接続ユニット10の構成を示した図であり,バス31Aに接続した送信回路やバス31Bに接続した受信回路等は図示していない。
中継処理回路23は処理部を構成しており,検索領域特定回路24と,ルーティングテーブル検索回路25と,処理回路26と,記憶回路27を備えている。
記憶回路27はRAMにより構成され,EEPROM11と接続しており,中継接続ユニット10の起動時にEEPROM11からルーティングテーブルT1とグループ検索テーブルT2を読み込んで記憶している。記憶回路27はEEPROM11と同様に記憶部を構成している。
記憶回路27はRAMにより構成され,EEPROM11と接続しており,中継接続ユニット10の起動時にEEPROM11からルーティングテーブルT1とグループ検索テーブルT2を読み込んで記憶している。記憶回路27はEEPROM11と同様に記憶部を構成している。
図2はルーティングテーブルT1の例であり,中継接続ユニット10が中継すべきメッセージmのIDと該メッセージmの中継送信先のバスを,IDの小さい順に記載している。また,ルーティングテーブルT1をIDの小さい方から複数のグループに区分けしており,本実施形態ではルーティングテーブルT1をグループA?Dの4つに区分けしている。
なお,本実施形態ではバス31Aからバス31Bにメッセージmを中継する例を示しているため,中継送信先は全てバス31Bとなっている。
なお,本実施形態ではバス31Aからバス31Bにメッセージmを中継する例を示しているため,中継送信先は全てバス31Bとなっている。
図3はグループ検索テーブルT2の例であり,図2のルーティングテーブルT1の各グループにおいて,最もIDが小さい値を取り出して参照IDとしてテーブルにしたものである。例えば,グループBのメッセージmのIDのうちIDの最も小さい値は「100h」,グループCのIDの最も小さい値は「250h」,グループDのIDの最も小さい値は「350h」であるため,これらの値を参照IDとし,テーブルとしてIDの小さい順に記載している。
なお,グループAのメッセージmのIDのうちIDの最も小さい値である「000h」は,本実施形態では参照IDとしていない。これは,検索領域特定回路24でメッセージmのIDとグループ検索テーブルT2の各参照IDとの値の大きさを比較してメッセージmのIDがどのグループに属するかを判断する際に,メッセージmのIDがグループBの参照IDよりも小さければ,メッセージmのIDはグループAに属することが明らかであるためである。
検索領域特定回路24は,受信回路21と接続して該受信回路21からメッセージmを受け取ると共に,記憶回路27と接続してグループ検索テーブルT2を読み込んでいる。メッセージmのIDとグループ検索テーブルT2の各参照IDとの値の大きさを比較し,メッセージmのIDがルーティングテーブルT1のどのグループに属するかを特定している。
グループ検索テーブルT2と受信したメッセージmのIDとの比較を1回のクロックで行っている。
グループ検索テーブルT2と受信したメッセージmのIDとの比較を1回のクロックで行っている。
ルーティングテーブル検索回路25は検索領域特定回路24及び処理回路26と接続しており,検索領域特定回路24で特定したルーティングテーブルT1のグループ内の検索領域に受信したメッセージmのIDが記載されているか否かを,従来技術と同様のバイナリサーチ法を用いて判断し,判断結果を処理回路26に渡す。グループ内に記載されている場合には中継送信先のバス31の情報も処理回路26に渡す。
処理回路26は,ルーティングテーブル検索回路25から得た判断結果に基づき所定の処理を行う。即ち,ルーティングテーブルT1にメッセージmのIDが記載されている場合には,中継送信先のバス31にメッセージmを送信する。また,ルーティングテーブルT1にメッセージmのIDが記載されていない場合には,該メッセージmを破棄する。
なお,本発明の中継接続ユニット10は,メッセージmのID部m1までを受信するとメッセージmを最後まで受信していなくても該メッセージmの中継送信先を判断する,所謂カットスルー方式としている。
なお,本発明の中継接続ユニット10は,メッセージmのID部m1までを受信するとメッセージmを最後まで受信していなくても該メッセージmの中継送信先を判断する,所謂カットスルー方式としている。
次に,本発明の中継接続ユニット10の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
ステップS11では,中継接続ユニット10の電源12をオンにしている。
次に,ステップS12では,中継接続ユニット10の初期化処理を行っている。具体的には,中継接続ユニット用LSI40の記憶回路27であるRAM故障をチェックする処理に加え,EEPROM11からルーティングテーブルT1を読み込んで記憶回路27に記憶する処理や,参照IDからなるグループ検索テーブルT2を読みこんで記憶回路27に記憶する処理を行う。
ステップS11では,中継接続ユニット10の電源12をオンにしている。
次に,ステップS12では,中継接続ユニット10の初期化処理を行っている。具体的には,中継接続ユニット用LSI40の記憶回路27であるRAM故障をチェックする処理に加え,EEPROM11からルーティングテーブルT1を読み込んで記憶回路27に記憶する処理や,参照IDからなるグループ検索テーブルT2を読みこんで記憶回路27に記憶する処理を行う。
以下,中継接続ユニット10の中継処理の動作を示している。
ステップS13では,中継接続ユニット10がバス31Aからメッセージmを受信している。受信回路21がメッセージmのID部m1まで受信するとIDの値を検索領域特定回路24に渡す。
ステップS14では,検索領域特定回路24がメッセージmのIDとグループ検索テーブルT2の参照IDと比較している。
ステップS13では,中継接続ユニット10がバス31Aからメッセージmを受信している。受信回路21がメッセージmのID部m1まで受信するとIDの値を検索領域特定回路24に渡す。
ステップS14では,検索領域特定回路24がメッセージmのIDとグループ検索テーブルT2の参照IDと比較している。
例えば,受信したメッセージmのIDが「400h」であった場合,「400h」を図3の参照IDとそれぞれ比較すると,グループDの参照IDである「350h」より大きい。このため,図5(A)に示すように,検索領域特定回路24はグループDを検索領域として特定する。なお,図5(B)は比較例として従来方式であるルーティングテーブルT1全体を検索領域とした場合を示している。
また,受信したメッセージmのIDが「300h」であった場合,該IDは,グループCの参照IDである「250h」より大きく,グループDの参照IDである「350h」より小さいため,グループCが検索領域であると特定する。
また,受信したメッセージmのIDが「300h」であった場合,該IDは,グループCの参照IDである「250h」より大きく,グループDの参照IDである「350h」より小さいため,グループCが検索領域であると特定する。
ステップS15では,ルーティングテーブル検索回路25は,検索領域特定回路24で特定されたルーティングテーブルT1の検索領域内で,受信したメッセージmのIDが記載されているか否かをバイナリサーチ法で判断している。
例えば,受信したメッセージmのIDが「400h」であった場合,グループDの検索領域のみを検索する。グループDの検索領域のみを検索しているので,図6(A)に示すように,図6(B)の従来方式に比べて中継要否判断時間tが短くなる。
ルーティングテーブル検索回路25が,受信したメッセージmのIDはルーティングテーブルT1に記載されていると判断した場合には,ルーティングテーブルT1から該メッセージmの中継送信先のバス31を読み出している。
ステップS16では,処理回路26は該メッセージmを中継送信先のバス31に送信している。
例えば,受信したメッセージmのIDが「400h」であった場合,グループDの検索領域のみを検索する。グループDの検索領域のみを検索しているので,図6(A)に示すように,図6(B)の従来方式に比べて中継要否判断時間tが短くなる。
ルーティングテーブル検索回路25が,受信したメッセージmのIDはルーティングテーブルT1に記載されていると判断した場合には,ルーティングテーブルT1から該メッセージmの中継送信先のバス31を読み出している。
ステップS16では,処理回路26は該メッセージmを中継送信先のバス31に送信している。
なお,ルーティングテーブル検索回路25において,ルーティングテーブルT1に受信したメッセージmのIDが記載されていないと判断された場合には,処理回路26は該メッセージmを破棄している。
本発明によれば,中継接続ユニット10が受信したメッセージmのIDがルーティングテーブルT1に記載されているか否かを判断する際に,まず,グループ検索テーブルT2の参照IDと受信メッセージmのIDを比較して,ルーティングテーブルT1を区分けしたグループのうち,受信メッセージmのIDがどのグループに属するかを特定する。次に,該特定したルーティングテーブルT1のグループの検索領域内で,受信メッセージmのIDが記載されているかをバイナリサーチ法を用いて検索し,記載されている場合には中継送信先の通信線を特定する。
このように,受信したメッセージmのIDが記載されているか否かを,ルーティングテーブルT1全体を検索して判断するのではなく,まずルーティングテーブルT1内のグループを特定し,該グループ内で該IDをバイナリサーチ法で検索しているので,検索領域を狭めることができ,受信したメッセージmのIDがルーティングテーブルT1に記載されているか否かの判断に要する時間を短縮することができる。
10 中継接続ユニット
11 EEPROM
21 受信回路
22 送信回路
23 中継処理回路
24 検索領域特定回路
25 ルーティングテーブル検索回路
26 処理回路
27 記憶回路
30 電子制御ユニット(ECU)
31 バス
m メッセージ
T1 ルーティングテーブル
T2 グループ検索テーブル
11 EEPROM
21 受信回路
22 送信回路
23 中継処理回路
24 検索領域特定回路
25 ルーティングテーブル検索回路
26 処理回路
27 記憶回路
30 電子制御ユニット(ECU)
31 バス
m メッセージ
T1 ルーティングテーブル
T2 グループ検索テーブル
Claims (1)
- 電子制御ユニットを接続した通信線間に介設され、異なる通信線に属する前記電子制御ユニット間で送受信するメッセージを中継する中継接続ユニットであって、
前記中継接続ユニットは、送受信部と、記憶部と、処理部を備え、
前記記憶部は、受信するメッセージのIDと該メッセージの送信先とをIDの大小順に並べて記憶したルーティングテーブルと、前記大小順に並べたIDを複数のグループに区分けすると共に区分けしたグループの最小または最大のIDを参照IDとして記憶したグループ検索テーブルを備え、
前記処理部は、受信したメッセージのIDを前記グループ検索テーブルの参照IDと比較して所属するグループを特定し、前記ルーティングテーブルの前記特定したグループ内でバイナリサーチ法を用いて中継を行うか否かを判断していることを特徴とする車載用の中継接続ユニット。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9541937B2 (en) | 2012-03-14 | 2017-01-10 | Autonetworks Technologies, Ltd. | In-vehicle communication system |
US9619003B2 (en) | 2012-02-17 | 2017-04-11 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Communication system, relay device, and method for controlling power supply |
CN115022225A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-09-06 | 东风电驱动系统有限公司 | 报文转发方法、装置、设备及可读存储介质 |
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2008
- 2008-03-24 JP JP2008076323A patent/JP2009232254A/ja not_active Withdrawn
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CN115022225B (zh) * | 2022-05-31 | 2023-11-10 | 东风电驱动系统有限公司 | 报文转发方法、装置、设备及可读存储介质 |
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