JP2009230355A - 災害用物資の販売管理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 災害用物資を備蓄する建物の居住関連情報に応じて、備蓄する必要がある災害用物資の販売を支援し、災害用物資の耐用期限に応じて、備蓄された災害用物資の期限管理を支援することができる災害用物資の販売管理システム1を提供する。
【解決手段】 災害用物資の販売管理システム1は、CPU101が居住状況に関連する居住情報を受け付けて、備蓄すべき災害用物資の種類及び数量を決定し、災害用物資が販売された日、種類、及び数量をHDD103に記憶し、備蓄されている災害用物資が耐用期間を経過したか否か判断し、災害物資の耐用期限を経過したと判断した場合に、耐用期限を経過した災害用物資のリストをプリンタ200に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、災害用物資の販売管理プログラムに関し、特に、入力された顧客の居住関連情報に基づいて、備蓄すべき災害用物資を決定して販売し、備蓄された災害用物資の耐用期間を管理する災害用物資の販売管理プログラムに関する。
地震や水害などの大規模災害が発生してすぐに救助が期待できない場合に備えて、最低限必要な飲食料品や生活用品等の災害用物資を居住している住居に常備することが求められる。特に近年自然災害が多発しており、災害時の備えに対する関心はますます高まってきている(例えば非特許文献1)。そこで種々の災害用物資が提案され販売されているが、個々の災害用物資を需要者が買い揃えることは面倒であり、被災時に必要と思われる災害用物資のセットが種々販売され、また、提案されている(例えば特許文献1、非特許文献2)。
横浜市磯子区総務課 防災マップ 非常持ち出し袋と保管〔平成20年3月5日検索〕、インターネット<URL:http://www.city.yokohama.jp/me/isogo/somu/kinkyu/mochi.html> タナカシンソー株式会社〔平成20年3月5日検索〕、インターネット<URL:http://www.tanakasinso.co.jp/index.htm> 特開2007−086927号公報
しかし、常備することが必要な災害用物資は居住者の人数構成や居住する建物の構造、居住地域などによって変化するので、災害用物資のセットを購入したとしても、災害用物資を備える建物の居住人数や建物の構造などによっては、不必要な災害用物資を購入することとなり、また必要な災害用物資を購入できないといった問題がある。また、災害用物資の中には耐用期限や保存期限等があるものも多い。災害用物資は長期間保管することとなるので、耐用期限や保存期限が経過して、いざという時に使用できない虞がある。
本発明は、災害用物資を備蓄する建物の居住者の構成、建物の構造、及び建物の所在地等の居住関連情報に応じて、備蓄する必要がある災害用物資の販売を支援し、災害用物資の耐用期限に応じて、備蓄された災害用物資の期限管理を支援することができる災害用物資の販売管理プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る災害用物資の販売管理プログラムは、外部から所定の情報の入力を受け付ける入力手段と、自装置の処理に関連する情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力された情報及び前記記憶手段に記憶された情報に基づいて情報処理を行う制御手段と、該制御手段により処理された情報を出力する出力手段と、を具備する情報処理装置において、実行される災害用物資の販売管理プログラムであって、前記入力手段により、顧客の識別情報とともに、居住状況に関連する居住関連情報を受け付ける居住情報受付ステップと、前記居住関連情報と、予め前記記憶手段に記憶された必要物資判定テーブルと、に基づいて、前記制御手段により、備蓄すべき災害用物資の種類及び数量を決定する災害用物資決定ステップと、前記災害用物資決定ステップにおいて決定された災害用物資の種類及び数量を、前記出力手段により、前記顧客の識別情報毎に出力する必要物資出力ステップと、前記入力手段により、顧客の識別情報とともに、災害用物資が販売された日、種類、及び数量の入力を受け付ける販売情報受付ステップと、前記販売情報受付ステップにおいて受け付けた災害用物資が販売された日、種類、及び数量を前記記憶手段により、前記顧客の識別情報毎に記憶する備蓄物資記憶ステップと、予め災害用物資の種類と当該災害用物資の耐用期間とを関連付けて前記記憶手段により記憶された耐用期間記憶テーブルと、前記備蓄物資記憶ステップにおいて記憶した災害用物資が販売された日、種類、及び数量と、に基づいて、前記制御手段により、備蓄されている災害用物資の耐用期間が経過したか否か判断する耐用期限判断ステップと、前記耐用期限判断ステップにおいて災害物資の耐用期限を経過したと判断した場合に、前記出力手段により、耐用期限を経過した災害用物資のリストを前記顧客の識別情報毎に出力する期限到来物資出力ステップと、を備えることを特徴としている。
請求項2の発明に係る災害用物資の販売管理プログラムは、前記居住関連情報は、少なくとも居住者に関連する居住者情報、居住建物に関する建物情報、又は居住地域に関する地域情報を含むことを特徴としている。
請求項3の発明に係る災害用物資の販売管理プログラムは、前記記憶手段により、予め災害用物資の販売価格が記憶された販売価格記憶テーブルと、前記災害用物資決定ステップにおいて決定された備蓄すべき災害用物資の種類及び数量と、に基づいて、前記制御手段により、備蓄すべき災害用物資の販売価格の合計を算出する販売価格算出ステップを更に備え、前記必要物資出力ステップは、前記出力手段により、前記販売価格算出ステップにおいて算出された販売価格の合計を更に出力することを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の災害用物資の販売管理プログラムによると、居住情報受付ステップにおいて、入力手段により居住状況に関連する居住関連情報が受け付けられる。そして、受け付けられた居住関連情報に基づいて、災害用物資決定ステップにおいて、制御手段により備蓄すべき災害用物資の種類及び数量が決定される。このようにして決定された災害用物資の種類及び数量は、必要物資出力ステップにおいて出力手段により出力される。このように、居住状況に関連する居住関連情報を入力するだけで、簡単に備蓄すべき災害物資の種類及び数量を知ることができる。
また、販売情報受付ステップにおいて、入力手段により災害用物資が販売された日、種類、及び数量の入力は受け付けられ、備蓄物資記憶ステップにおいて記憶手段により記憶される。災害用物資の種類と当該災害用物資の耐用期間とは、予め記憶手段に記憶された耐用期間記憶テーブルによって相互に関連付けて記憶されている。備蓄された災害用物資が販売された日、種類、及び数量と、耐用期間記憶テーブルと、に基づいて、耐用期間判断ステップにおいて、制御手段により備蓄されている災害用物資が耐用期限を経過したか否か判断される。そして、耐用期間を経過したと判断された場合には、期限経過物資出力ステップにおいて、出力手段により耐用期限を経過した災害用物資のリストが出力される。このように、長期間備蓄される災害物資の耐用期限が経過した場合に、耐用期限が経過した災害用物資のリストが出力されるので、新しい災害用物資と交換する必要がある時期を適切に判断することができる。
請求項2に記載の災害用物資の販売管理プログラムによると、居住関連情報には、少なくとも居住者に関連する居住者情報、居住建物に関する建物情報、又は居住地域に関する地域情報を含むので、例えば居住者の人数等の居住者情報によって備蓄する必要がある飲料や非常食などを決定することができ、建物情報によって避難用の梯子や消火器が必要か否か決定することができ、地域情報によって備えるべき災害の種類や防寒具の種類及び数量を決定することができる。
請求項3に記載の災害用物資の販売管理プログラムによると、記憶手段に予め記憶された販売価格記憶テーブルにより災害用物資の販売価格が記憶されており、災害用物資決定ステップにおいて決定された備蓄すべき災害用物資の種類及び数量と、販売価格記憶テーブルに記憶された販売価格とに基づいて、販売価格算出ステップにおいて、制御手段により備蓄すべき災害用物資の販売価格の合計が算出され、必要物資出力ステップにおいて、出力手段により販売価格の合計が出力されるので、備蓄すべき災害物資の種類及び数量とともに、それらを購入する場合の費用を簡単に知ることができる。
以下、本発明に係る災害用物資の販売管理プログラム5について、適宜図面を参照しつつ説明する。まず、災害用物資の販売管理プログラム5を実行するPC(Personal Computer)100を含むLAN(Local Area Network)1の概略構成について、図1を参照しつつ説明する。図1は、LAN1の概略構成を示すブロック図である。LAN1は、インターネット3を介して、他のインターネットに接続された顧客PC2との間で情報の送受信が可能なものである。LAN1は、種々の情報処理を行うPC100、PC100で処理されたデータを印刷するプリンタ200、外部の顧客PC2からインターネット3を介して送信された情報を受信するとともに、外部の顧客PC2に対して情報を送信するモデム300と、をLANケーブル400で接続して構成されている。
PC100はCPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、LAN−I/F(Local Area Network−interface)104、キーボード105、マウス106、及びディスプレイ107を具備する。CPU101は、HDD103に格納されている災害用物資の販売管理プログラム5をはじめとした各種制御プログラムに従って、PC100で行われる情報処理を制御する。RAM102は、CPU101の情報処理に用いる各種データ等を、読み出し及び書き込みが可能な状態で記憶するものである。HDD103は、CPU101を動作させる各種の制御プログラムやCPU101の情報処理で用いる各種のデータを記憶するものである。HDD103は、災害用物資の販売管理プログラム5の他に、例えば災害が起こったときに必要となる災害用物資を居住関連情報と対応付けて記憶する必要物資判定テーブル30や災害用物資毎に販売価格や耐用期間を記憶する販売価格・耐用期間記憶テーブル40等の情報も記憶している。
LAN−I/F104は、プリンタ200に対して印刷すべき情報を送信し、また、モデム300を介して外部の顧客PC2との間で情報の送受信を行う。また、キーボード105及びマウス106は、PC100の操作入力を受け付けるものである。そして、ディスプレイ107は、CPUが情報処理した各種データを画面上に表示するものである。
次に、以上のような構成を有するLAN1及びPC100を用いて災害用物資の販売管理プログラム5を実行する処理の一例について図2を参照しつつ説明する。図2では、HDD103に記憶された災害用物資の販売管理プログラム5にしたがって、主にインターネット3及びLAN−I/F104を介して顧客の居住情報を受け付ける居住情報受付ステップ、CPU101がこの居住情報に対応する災害用物資を決定する災害用物資決定ステップ、CPU101が決定された災害用物資の合計価格を算出する販売価格決定ステップ、インターネット3及びLAN−I/Fを介して決定された災害用物資をその合計価格と共に顧客PC2等に出力する必要物資出力ステップ、購入を決定した災害用物資の入力を受け付ける販売情報受付ステップ、及び販売した災害用物資の販売日と種類と数量とHDD103が記憶する備蓄物資記憶ステップを行う。
災害に備えて備蓄する災害用物資の購入を希望する顧客が、自身の顧客PC2を操作してインターネット3を介してPC100にアクセスすると、CPU101はHDD103に記憶されている情報入力フォーム21a、21bを呼び出して、顧客PC2にこの情報入力フォーム21a、21bを送信する処理を行う(S500)。情報入力フォーム21a、21bが送信されると、顧客PC2の図示しないディスプレイに情報入力フォーム21a、21bが表示され、顧客に対して情報の入力を促す。
この情報入力フォーム21a、21bは、図3及び図4に示すように、顧客の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の情報の入力を受け付ける顧客識別情報入力領域22と、災害用物資を備蓄する建物の所在地情報の入力を受け付ける地域情報入力領域23と、災害用物資を備蓄する建物の形態や構造の情報の入力を受け付ける建物情報入力領域24と、災害用物資を備蓄する建物の居住者の情報の入力を受け付ける居住者情報入力領域25と、からなる。そして、各領域にはそれぞれ記入欄が設けられており、顧客PC2の図示しないキーボードやマウス等により情報が入力される。顧客が入力した情報は、例えば顧客PC2のマウス等を用いて顧客PC2のディスプレイ上の「送信」ボタン26をクリックすることにより顧客PC2から送出され、インターネット3を介してPC100が受信する。
図2に戻って、情報入力フォームの送信を行うと(S500)、CPU101は、顧客PC2から顧客識別情報、地域情報、建物情報、及び居住者情報を受信したか否か判断する(S502)。なお、ここで顧客の地域情報、建物情報及び居住者情報は、本実施形態においては居住関連情報と呼ぶ。顧客PC2から居住関連情報を受信していないと判断すると(S502:NO)、居住関連情報を受信するまで待機する。一方、顧客PC2から顧客識別情報、及び居住関連情報を受信したと判断すると(S502:YES)、CPU101は、受信した情報をRAM102に記憶させ、この情報を解析して居住関連情報を読み出す(S504)。具体的には、地域情報として、予めHDD103に記憶されている地域毎の災害リスクに関する情報の一覧の中から、備蓄する建物の所在地の情報を抽出する。例えば、建物の所在地が「寒冷地か否か」「地震地域か否か」「水害地域か否か」等の情報を抽出する。そして建物情報として、「居住空間は3階以下か、4階以上か」「延べ床面積は何平方メートルか」等の情報を抽出する。さらに居住者情報として、「同居人数」「大人人数」「乳幼児人数」「歩行困難者人数」等の情報を抽出する。
地域情報、建物情報、居住者情報の解析処理を行うと(S504)、次に、CPU101は、HDD103に記憶されている災害時必要物資判定テーブル30を参照して(S506)、備蓄する必要のある災害用物資の種類、数量を判断する必要物資決定処理を行う(S508)。
災害時必要物資判定テーブル30は、図5に便宜的に示すように、予め災害時に必要となる可能性がある災害用物資について一列に示し、その災害用物資を備蓄する必要がある条件を各災害物資毎に一行に示すものである。各災害用物資にはそれぞれ「必須」「同居人数」「大人人数」「乳幼児人数」「歩行困難者人数」「寒冷地」「水害地域」「3階以下」「4階以上」「延べ床面積」等の情報欄が設けられており、各災害用物資を備蓄する必要がある条件が記憶されている。
必要物資決定処理(S508)では、具体的にCPU101は、例えば災害用物資「飲料水」については、顧客PC2から受信し解析された情報の中から同居人数に関する情報を抜き出して、飲料水(500ml×2)に同居人数を乗じた数が備蓄する必要がある飲料水の量と判断する。又、例えば災害用物資「粉ミルク」については、顧客PC2から受信し解析された情報の中から乳幼児数に関する情報を抜き出して、粉ミルク(3日分)に乳幼児数を乗じた数が備蓄する必要のある粉ミルクの量と判断する。同様に、例えば災害用物資「アルミブランケット」については、顧客PC2から受信した建物の所在地情報から解析された情報が「寒冷地か否か」に基づいて、寒冷地である場合には、アルミブランケット1枚に同居人数を乗じた数が備蓄する必要があるアルミブランケットの数と判断する。
以上のようにして、備蓄すべき災害用物資の種類及び数量を判断すると(S508)、次に、CPU101は災害用物資毎にその販売単価が記憶されている販売価格・耐用期間記憶テーブル40を参照する(S510)。この販売価格・耐用期間記憶テーブル40は、HDD103に予め記憶されている。そして、CPU101はこれらに示された単価から備蓄すべき災害用物資の単価を抽出し、備蓄すべき災害用物資の数量を乗じて、その和を算出することで、備蓄すべき災害用物資の販売価格の合計金額を算出する(S512)。
備蓄すべき災害用物資の販売価格の合計を算出すると(S512)、次に、CPU101は算出した合計価格とともに、備蓄する必要のある災害物資の一覧を顧客PC2にインターネット3を介して送信する(S514)。このようにすると、顧客PC2の画面上には、図7に示すように、災害用物資の種類及び数量が一覧に示される必要物資リスト50が出力される。この必要物資リスト50の上部には、「購入」ボタン51、及び合計金額欄52が設けられており、その下に「災害用物資名」「数量」「単価」「金額」「耐用期間」等の情報が一覧表示される。また、各災害用物資の右側には、チェックボックス53がそれぞれ設けられており、このチェックボックス35を図示しないマウス等でクリックすることで購入を希望する災害用物資の選択をすることができる。
災害用物資の購入を希望する顧客は全てのチェックボックス53を選択した状態で、購入ボタン51をクリックすると、この必要物資リスト50に表示された全ての災害用物資を購入する旨の情報が顧客PC2からインターネット3を介して、PC100に送信される。一方、チェックボックス35のうち一部のチェックボックス53を選択した状態で、購入ボタン51をクリックすると、選択した災害用物資のみを購入する旨の情報が顧客PC2からインターネット3を介して、PC100に送信される。
図2に戻って、顧客PC2から災害用物資を購入する旨の情報の受信をしていないとCPU101が判断すると(S516:NO)、処理を待機する。一方、顧客PC2から災害用物資を購入する旨の情報を受信したとCPU101が判断すると(S516:YES)、購入する災害用物資リストをプリンタ200により印刷出力し(S518)、さらに、図8に示すように、CPU101は、HDD103に顧客毎に記憶する顧客テーブル60を作成し、このテーブル60に災害用物資の販売日、種類、及び数量を記憶し(S520)、この処理を終了させる。なお、ステップS518で印刷された災害用物資リストに基づいて、災害用物資は郵送等される。また、この時、災害用物資の代金については、クレジットカード、代金引換、振込み等の公知の種々の決済方法を用いることができることは云うまでもない。
以上のように、本実施形態の災害用物資の販売管理プログラム5を用いると、顧客PC2から受信した顧客の居住関連情報、すなわち、居住者情報、建物情報、地域情報に基づいて、顧客毎に適切な備蓄すべき災害用物資が示される。したがって、災害用物資を購入しようとする顧客は、適切な種類及び数量の災害用物資を、簡単にまとめて購入することができる。
次に、販売した災害用物資の耐用期限管理について説明する。図9は、主にCPU101がHDD103に記憶された災害用物資の販売管理プログラム5に従って、備蓄されている災害用物資の耐用期限が到来したか否か判断する耐用期限判断処理と、耐用期限が到来した災害物資のリストを顧客毎に出力する耐用期限出力処理と、を行う。前述のように、災害用物資を販売したときに、HDD103には顧客毎に記憶される図8に示すような顧客テーブル60が作成され、災害用物資が販売された日、種類、及び数量が記憶される。
災害用物資の耐用期限管理においては、まず、CPU101はこの顧客テーブル60に記憶されている災害用物資のうち、未だ耐用期限が経過したか否かの判断がなされていない災害用物資の販売日を抽出する(S600)。なお、ここで耐用期限が経過したか否かの判断がなされたか否かについては、例えばHDD103の所定領域に設けられたフラグがONになっているか否かで判断することができる。
そして次に、CPU101は、図6に示すような販売価格・耐用期間記憶テーブル40を参照して、ステップS600で抽出した災害用物資の耐用期間を抽出する(S602)。なお、販売価格・耐用期間記憶テーブル40には、例えば非常用持ち出し袋や万能サバイバルナイフ等のように消費期限・耐用期限が無く又は極めて長い災害用物資については、耐用期間を設定していないので、CPU101は、このような災害用物資の耐用期間を抽出する場合には、耐用期間が無限であるものとして処理を行う。また、例えば粉ミルクや紙オムツなどのように乳幼児の期間だけ必要な災害用物資については、図6では、耐用期間を設定しているが、このような期間を設定しないものとしても良い。
そして次に、CPU101は、ステップS600において抽出した販売日とステップS602で抽出した耐用期間とに基づいて、備蓄されている災害用物資の耐用期限が経過したか否か判断する(S604)。すなわち、CPU101は、災害用物資の販売日から現在までに災害用物資の耐用期間以上経過しているか否か判断する。なお、ここで図示しないが災害物資の耐用期限が経過したか否かの判断をした場合には(S604)、経過したか否かに関わらず、CPU101はHDD103の所定領域に設けられたフラグをONにする処理も行う。備蓄されている災害用物資の耐用期限が経過したと判断すると(S604:YES)、CPU101は、耐用期限経過物資として、HDD103に顧客毎に設けられる耐用期限経過物資一覧に記憶され(S606)、ステップS608に進む。一方、備蓄されている災害用物資の耐用期限が経過していないと判断すると(S604:NO)、ステップS606の処理を行わずに、ステップS608に進む。
ステップS608では、CPU101は顧客テーブルに記載された全ての災害用物資について、耐用期限を経過したか否かの判断を行ったか否か判断する(S608)。具体的には、例えばHDD103の所定領域に災害用物資毎に関連付けられて設けられたフラグが全てONとなっているか否か判断する。全ての災害用物資について耐用期限を経過したと判断すると(S608:YES)、CPU101は、図10に示すような耐用期限到来物資一覧表をプリンタ200を用いて印刷する処理を行い(S610)、この処理を終了する。一方、全ての災害用物資について耐用期限を経過していないと判断すると(S608:NO)、ステップS600に戻り、この処理を繰り返す。
耐用期限経過物資一覧70は、図10に示すように、耐用期限が経過した災害用物資毎に、新たに備蓄すべき災害用物資の数量、単価、販売価格、耐用期間、及び前回販売日が示される。したがって、これに基づいて例えばDM(Direct Mail)等の方法で、新しいものと交換すべき災害用物資に関する情報を顧客に提供することができる。災害用物資の多くは長期間備蓄されるものであるので、耐用期限の経過を顧客が常に確認することは困難である。したがって、本実施形態の災害用物資の販売管理プログラム5を用いることで、災害用物資の耐用期限の到来を忘れることなく確認することができ、新しいものと交換しておくことで、いざという時に災害用物資の耐用期限が経過して使用できないといった問題を解消することができる。
なお、本実施形態においては、耐用期限経過物資一覧70は、LAN1内のプリンタ200から印刷される構成としたが、例えば、耐用期限経過物資一覧70を顧客の電子メールアドレスに宛てて、自動的に送信する構成としても良い。
なお、本発明の災害用物資の販売管理プログラム5の実施形態は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができることは云うまでもない。
例えば、本実施形態においてはインターネット3を利用して顧客PC3から顧客の識別情報及び居住関連情報を受信する構成であり、LAN−I/F104が、本発明の入力手段及び出力手段を担っているが、キーボード105及びマウス106を入力手段として用いて、直接顧客の識別情報及び居住関連情報の入力を受け付ける構成とし、また、ディスプレイ107をCPU101の情報処理の結果を出力する出力手段として用いてもよい。この場合、例えば顧客から電話、郵便、又は対面等の方法で顧客の識別情報及び居住関連情報を得て、この情報をオペレータがPC100に入力することで、インターネットを利用しない販売方式にも適用することができ、営業支援ツールとして用いることができる。
本発明は、災害用物資の販売及び管理を支援する災害用物資の販売管理プログラムとして好適に用いることができる。
LAN1及びPC100の概略構成を示すブロック図。 災害用物資の販売管理プログラムを実行した場合の前半のルーチンを示すフローチャート。 情報入力フォーム21aが示された状態の顧客PC2を示す図。 情報入力フォーム21bが示された状態の顧客PC2を示す図。 災害時必要物資判定テーブル30を示す一覧表図。 販売価格・耐用期間記憶テーブルを示す一覧表図。 必要物資リスト50を示す一覧表図。 顧客テーブルの一例を示す一覧表図。 耐用期限管理処理のルーチンの一例を示すフローチャート。 耐用期限到来物資一覧の一例を示す一覧表図。
符号の説明
30 必要物資判定テーブル(災害用物資決定手段)
40 販売価格・耐用期限記憶テーブル(耐用期間記憶テーブル、販売価格記憶テーブル)
100 PC(情報処理装置)
101 CPU(制御手段)
103 HDD(記憶手段)
107 LAN−I/F(入力手段・出力手段)

Claims (3)

  1. 外部から所定の情報の入力を受け付ける入力手段と、自装置の処理に関連する情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段により入力された情報及び前記記憶手段に記憶された情報に基づいて情報処理を行う制御手段と、該制御手段により処理された情報を出力する出力手段と、を具備する情報処理装置において実行される災害用物資の販売管理プログラムであって、
    前記入力手段により、顧客の識別情報とともに、居住状況に関連する居住関連情報を受け付ける居住情報受付ステップと、
    前記居住関連情報と、予め前記記憶手段に記憶された必要物資判定テーブルと、に基づいて、前記制御手段により、備蓄すべき災害用物資の種類及び数量を決定する災害用物資決定ステップと、
    前記災害用物資決定ステップにおいて決定された災害用物資の種類及び数量を、前記出力手段により、前記顧客の識別情報毎に出力する必要物資出力ステップと、
    前記入力手段により、顧客の識別情報とともに、災害用物資が販売された日、種類、及び数量の入力を受け付ける販売情報受付ステップと、
    前記販売情報受付ステップにおいて受け付けた災害用物資が販売された日、種類、及び数量を前記記憶手段により、前記顧客の識別情報毎に記憶する備蓄物資記憶ステップと、
    予め災害用物資の種類と当該災害用物資の耐用期間とを関連付けて前記記憶手段により記憶された耐用期間記憶テーブルと、前記備蓄物資記憶ステップにおいて記憶した災害用物資が販売された日、種類、及び数量と、に基づいて、前記制御手段により、備蓄されている災害用物資の耐用期間が経過したか否か判断する耐用期限判断ステップと、
    前記耐用期限判断ステップにおいて災害物資の耐用期限を経過したと判断した場合に、前記出力手段により、耐用期限を経過した災害用物資のリストを前記顧客の識別情報毎に出力する期限到来物資出力ステップと、を備えることを特徴とする災害用物資の販売管理プログラム。
  2. 前記居住関連情報は、少なくとも居住者に関連する居住者情報、居住建物に関する建物情報、又は居住地域に関する地域情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の災害用物資の販売管理プログラム。
  3. 前記記憶手段により、予め災害用物資の販売価格が記憶された販売価格記憶テーブルと、前記災害用物資決定ステップにおいて決定された備蓄すべき災害用物資の種類及び数量と、に基づいて、前記制御手段により、備蓄すべき災害用物資の販売価格の合計を算出する販売価格算出ステップを更に備え、
    前記必要物資出力ステップは、前記出力手段により、前記販売価格算出ステップにおいて算出された販売価格の合計を更に出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の災害用物資の販売管理プログラム。
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