JP2009229046A - 水素酸素混合ガス燃焼システムの背圧自動制御逆火防止システム - Google Patents

水素酸素混合ガス燃焼システムの背圧自動制御逆火防止システム Download PDF

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Abstract

【課題】水素酸素混合ガスの供給圧力を適切に制御でき、逆火を確実に防止可能な水素酸素混合ガス燃焼システムの背圧自動制御逆火防止システムを提案すること。
【解決手段】水素酸素混合ガス燃焼システム1では、その供給ライン11のガス供給遮断弁10の下流側に、流量計21、流量調整弁22および圧力計23a、23bがこの順序に配置されている。メインコントローラ8は、流量計21によって計測されるガスバーナ12に流れる水素酸素混合ガスの流量に基づき流量調整弁22の開度を調整して、ガスバーナ12に供給されるガス流量を制御し、これによって、圧力計23a、23bによって計測される供給ガス圧力が所定圧力になるように制御する。測定圧力に基づきガス供給量を増減して供給圧力を所定に維持する従来の制御に比べて、圧力制御を確実に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属の燃焼炉、塵焼却炉などにおける燃焼装置として用いられるブラウンガスあるいはゼットガス(登録商標)の名称で知られている水素酸素混合ガスを燃料とする水素酸素混合ガス燃焼システムに関する。さらに詳しくは、ガスバーナの供給される水素酸素混合ガスの逆火防止制御技術の改良、および、逆火防止のための背圧制御技術の改良に関する。
ブラウンガスあるいはゼットガスと呼ばれる水素酸素混合ガスは水を電気分解して得られ、燃焼温度が高く、有害な燃焼物質の発生もなく、化石燃料の代替燃料として注目されている。例えば、特許文献1には水素酸素混合ガスをガスタービンに用いた発明が開示されており、特許文献2には水素酸素混合ガスを発電に用いた発明が開示されている。
特開2006−177161号公報 特開2006−177162号公報
水素酸素混合ガスを用いた燃焼システムでは、水素酸素混合ガスに酸素が含まれているので、ガスバーナからの逆火によってシステム全体がダウンする危険性が極めて高い。また、水素酸素混合ガスを用いた燃焼システムにおいて発生する逆火は、その他の液体燃料、気体燃料を用いた燃料システムの場合に比べて逆火の伝播速度が速いので、逆火を迅速に検知して直ちに消火を行う必要がある。
逆火はガス供給ラインの圧力(背圧)が下がると発生しやすい。そこで、従来における水素酸素混合ガスを用いた燃焼システムでは、逆火の発生を恐れて、ガス供給ラインのガス供給圧力を高めに設定している。ガスバーナに供給されるガスの供給圧力の監視は、ガス供給ラインに配置した圧力計によって行い、圧力が低下した場合にはガス発生器からのガス供給量を増加させ、圧力が増加した場合にはガス供給量を減少させて、供給圧力(背圧)を一定の許容圧力範囲内に維持している。
しかしながら、逆火の戻り速度は、ガス供給圧力に比例して増加するので、ガス供給圧力が高い場合には逆火の戻り速度も速い。逆火の戻り速度が速いと、逆火を検知してガス供給ラインを遮断する動作が逆火の戻りよりも遅れてしまい、ガス供給タンクまで逆火が到達して大きな爆発が発生するおそれがあり、極めて危険である。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、水素酸素混合ガスの背圧を適切に制御でき、ガスバーナからの逆火を確実に防止できる水素酸素混合ガス燃焼システムの背圧自動制御逆火防止システムを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明による水素酸素混合ガス燃焼システムの背圧自動制御逆火防止システムは次にように構成されていることを特徴としている。なお、後述の実施の形態における対応する部分に付した符号を括弧書きで記載してあるが、これは、本発明の理解を容易することのみを意図したものであり、本発明の各構成を実施の形態に限定することを意図したものではない。
すなわち、本発明は、
純水供給部(3、4、5)と、
前記純水供給部(3、4、5)から供給される純水を電気分解して水素酸素混合ガスを生成する電解槽(2a)を備えた水素酸素混合ガス発生器(2)と、
水素酸素混合ガスを燃料として用いるガスバーナ(12)と、
前記水素酸素混合ガス発生器(2)で生成された水素酸素混合ガスを前記ガスバーナ(12)に供給するためのガス供給ライン(11)とを有する水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
前記ガス供給ライン(11)を流れる前記水素酸素混合ガスの供給圧力を計測する圧力計(23)と、
前記ガス供給ライン(11)を流れる前記水素酸素混合ガスの供給流量を計測する流量計(21)と、
前記ガス供給ライン(11)を流れる前記水素酸素混合ガスの供給流量を制御する流量調整弁(22)と、
前記圧力計(23)の計測圧力が予め定めた許容圧力範囲内の値となるように、前記流量計(21)の計測流量に基づき、前記流量調整弁(22)の開度を調整するメインコントローラ(8)とを有していることを特徴とする。
また、前記メインコントローラ(8)は、前記流量調整弁(22)の開度が予め定めた許容開度範囲内となるように制御を行うことを特徴としている。
本発明のシステムでは、ガスバーナに供給される水素酸素混合ガスの供給圧力の制御を、流量計による計測流量に基づき流量調整弁の開度を調整することにより行っている。従来のように圧力計に基づき供給圧力を制御する場合には、ガスの供給圧力が低下すると、圧力低下を補償するために、ガス発生器の電解槽に対する給電電流を増加し、ガス供給量を増加させるようにしている。このような制御では、ガス漏れなどの異常時に、大量のガスが供給されることになり危険である。また、ガスバーナなどの個体差などに起因して同一圧力であってもガスバーナに対する供給流量にバラツキが生じ、適切な火炎を形成できない場合がある。本発明による流量制御によってガスの供給圧力制御(背圧制御)を行うことにより、これらの弊害を解消できる。
また、ガスの供給圧力を検出して、その値が一定の範囲内に保持されるようにガス供給量を増減する場合に比べて、流量調整弁によってガスの流量を調整することにより、ガスの供給圧力を制御すると、ガス供給ラインにおけるガスの供給圧力の平均値を、許容圧力範囲内においてより低い値に維持できる。供給圧力を低くできるので、逆火の戻り速度が従来のシステムに比べて遅くなり、逆火防止上の観点からは極めて有効である。
ここで、本発明では、前記メインコントローラ(8)は、次の(a)〜(h)の場合が検出されると、ガス供給異常が発生したものと判断している。これにより、ガス漏れなどの異常事態の発生を確実に検出でき、安全性の高いシステムを構築できる。
(a)前記計測流量が、前記流量調整弁(22)の開度が前記許容開度範囲の下限値の場合における下限供給流量を下回っている場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスの供給を制御する電磁弁などが誤動作して十分に開いていない場合など)
(b)前記計測流量が、前記流量調整弁(22)の開度が前記許容開度範囲の上限値の場合における上限供給流量を上回っている場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(c)前記流量調整弁(22)の開度が前記下限値になっても、前記計測圧力が前記許容圧力範囲の上限値を上回っている場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスバーナの先端の詰まりなど)
(d)前記流量調整弁(22)の開度が前記上限値になっても、前記計測圧力が前記許容圧力範囲の下限値を下回っている場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(e)前記流量調整弁(22)の前記開度が前記許容開度範囲の前記上限値を上回った場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(f)前記流量調整弁(22)の前記開度が前記許容開度範囲の前記下限値を下回った場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスバーナ先端の詰まりなど)
(g)前記圧力計(23)の前記計測圧力が低下している状態において、前記流量調整弁(22)の開度を増加しても、前記計測流量あるいは前記計測圧力が上昇しない場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(h)前記圧力計(23)の前記計測圧力が増加している状態において、前記流量調整弁(22)の開度を減少させても、前記計測流量あるいは前記計測圧力が低下しない場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスバーナ先端の詰まりなど)
次に、本発明において、前記流量調整弁(22)は、前記ガス供給ライン(11)における前記流量計(21)よりも下流側の位置に配置されており、前記圧力計(23)は、前記ガス供給ライン(11)における前記流量調整弁(22)よりも下流側の位置に配置されていることが望ましい。
また、前記圧力計(23)は、前記ガス供給ライン(11)における前記流量調整弁から前記ガスバーナ(12)までの間において複数個所に配置されていることが望ましい。
次に、本発明の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムは、
前記ガス供給ライン(11)における前記流量計(21)よりも上流側の位置に配置されたガス供給遮断弁(10)と、
エアタンク(15)と、
前記エアタンク(15)から前記ガス供給ライン(11)における前記圧力計(23)よりも下流側の位置に消火エアを供給する消火エアライン(24)と、
前記消火エアライン(24)を開閉するための第1制御バルブ(25)とを有し、
前記メインコントローラ(8)は、前記ガスバーナ(12)の消火時には、前記ガス供給遮断弁(10)を閉じると共に、前記第1制御バルブ(25)を開き、前記消火エアを前記ガス供給ライン(11)に送り込むことを特徴としている。
また、本発明の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムは、更に、
前記ガス供給ライン(11)における前記消火エアの供給位置よりも下流側の位置に配置された逆火防止フィルタ(31)と、
前記ガス供給ライン(11)における前記逆火防止フィルタ(31)よりも下流側の位置に配置され、前記ガスバーナ(12)の側から前記ガス供給ライン(11)に沿って上流側に向かう逆火を検出するための逆火感知センサ(32)と、
前記消火エアライン(24)の途中において前記第1制御バルブ(25)を迂回する状態に並列接続されたバイパスライン(33)と、
このバイパスライン(33)を開閉するための第2制御バルブ(34)と、
前記メインコントローラ(8)とは独立して当該メインコントローラ(8)よりも短い駆動周期で動作制御を行う逆火防止用コントローラ(35)とを備え、
前記逆火感知センサ(32)によって前記逆火が検出されると、前記メインコントローラ(8)の制御の下に前記ガス供給遮断弁(10)が開状態から閉状態に切り替えられ、
前記逆火感知センサ(32)によって前記逆火が検出されると、前記逆火防止用コントローラ(35)の制御の下に、前記第2制御バルブ(34)は閉状態から開状態まで前記ガス供給遮断弁(10)よりも短い時間で切り替わり、前記消火エアの前記ガス供給ライン(11)への送り込みが開始され、前記ガス供給遮断弁(10)が閉状態に切り替わるために必要な時間が経過した後に、開状態から閉状態に復帰することを特徴としている。
本発明のシステムにおいては、消火エアを吹き込むことにより、逆火が検出された際に逆火およびガスバーナの炎を直ちに消すことができる。逆火検出時には、短い駆動周期で高速動作制御を行う逆火防止用コントローラによって、消火エアの供給を制御するための第2制御バルブを直ちに開くことができるので、逆火が上流側に回り込む前に当該逆火を消すことができる。よって、逆火が水素酸素混合ガスのタンクに到達して大爆発に至る事態を確実に回避できる。
さらに、複数のガスバーナに対する供給ラインのそれぞれにガス供給遮断弁および第2制御バルブを取り付けておくことにより、各供給ラインによるガスの供給を他の供給ラインから独立して制御できる。よって、一つの供給ラインにおいて逆火が発生した場合に、当該供給ラインのみを止めて防爆処理を行い、しかる後に復帰させることができ、燃焼システム全体を停止させる必要がない。したがって、安全で効率のよい燃焼動作を実現できる。
本発明によれば、各ガスバーナに対するガス供給を適切に制御でき、ガス供給異常も確実に検出できる。また、逆火発生時には迅速に消火エアをガス供給ラインに吹き込み、逆火が上流側にまで回り込むことを防止できる。よって、安全で効率の良い水素酸素混合ガス燃焼システムを実現できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した背圧自動制御システムおよび逆火防止制御システムを備えた水素酸素混合ガス燃焼システムの実施の形態を説明する。
図1は水素酸素混合ガス燃焼システムの全体構成を示す説明図であり、図2はそのガス供給系の部分回路図である。水素酸素混合ガス燃焼システム1は、電解槽2aを備えた水素酸素混合ガス発生器2を備えており、ここには、給水タンク5から純水が供給される。給水タンク5への純水の補給は、原水タンク3からろ過装置4を介して行われる。また、受電設備6、直流化装置7およびメインコントローラ8を介して、水素酸素混合ガス発生器2に対して直流電流が供給される。水素酸素混合ガス発生器2の電解槽2aにおいて純水が電気分解されて、ブラウンガス、ゼットガスなどと呼ばれている水素酸素混合ガスが生成される。
発生した水素酸素混合ガスはヘッダー(ガスタンク)9に供給され、ここから、各ガス供給ライン11(図においては、ガス供給ライン11(1)〜11(3))に分配され、ガス供給遮断弁10(10(1)〜10(3))を経由してガスバーナ12(12(1)〜12(3))に供給され、ガスバーナ12において燃焼して火炎を発生する。ガス供給遮断弁10などの駆動は、エアタンク15から制御エアライン16を経由して供給される制御エアによって行われる。水素酸素混合ガス発生器2には熱交換器13が接続されており、冷却塔14からの冷却水との間で熱交換が行われて冷却される。
各ガス供給ライン11(1)〜11(3)の構成は同一であるので、以下においてはガス供給ライン11(1)についてのみ説明するものとする。
ガス供給ライン11(1)にはガスバーナ12に供給される水素酸素混合ガスの背圧自動制御システムが付設されている。背圧自動制御システムは、メインコントローラ8と、ガス供給ライン11を流れる水素酸素混合ガスの流量を計測する流量計21と、ガス供給ライン11における流量計21よりも下流側の位置に配置された流量調整弁22と、ガス供給ライン11における流量調整弁22よりも下流側の異なる位置にそれぞれ配置された2個の圧力計23a、23bとを備えている。流量調整弁22は、流量計21の計測流量に基づきガス供給ライン11(1)を介してガスバーナ12に供給される水素酸素混合ガスのガス流量を制御するためのものである。
メインコントローラ8は、流量調整弁22によりガス流量を制御することにより、ガスバーナ12に供給される水素酸素混合ガスの供給圧力(背圧)が予め定めた一定の許容圧力範囲内の値となるように制御する。また、メインコントローラ8は、流量調整弁22の開度を予め定めた一定の許容開度範囲内となるように制御する。
さらに、メインコントローラ8は、次のような場合には、異常が発生したものと判断して、ガス供給遮断弁10を閉じてガスの供給を強制的に停止する。
(a)前記計測流量が、前記流量調整弁(22)の開度が前記許容開度範囲の下限値の場合における下限供給流量を下回っている場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスの供給を制御する電磁弁などが誤動作して十分に開いていない場合など)
(b)前記計測流量が、前記流量調整弁(22)の開度が前記許容開度範囲の上限値の場合における上限供給流量を上回っている場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(c)前記流量調整弁(22)の開度が前記下限値になっても、前記計測圧力が前記許容圧力範囲の上限値を上回っている場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスバーナの先端の詰まりなど)
(d)前記流量調整弁(22)の開度が前記上限値になっても、前記計測圧力が前記許容圧力範囲の下限値を下回っている場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(e)前記流量調整弁(22)の前記開度が前記許容開度範囲の前記上限値を上回った場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(f)前記流量調整弁(22)の前記開度が前記許容開度範囲の前期下限値を下回った場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスバーナ先端の詰まりなど)
(g)前記圧力計(23)の前記計測圧力が低下している状態において、前記流量調整弁(22)の開度を増加しても、前記計測流量あるいは前記計測圧力が上昇しない場合
(原因:ガス供給ラインのガス漏れなど)
(h)前記圧力計(23)の前記計測圧力が増加している状態において、前記流量調整弁(22)の開度を減少させても、前記計測流量あるいは前記計測圧力が低下しない場合
(原因:ガス供給ラインの詰まり、ガスバーナ先端の詰まりなど)
次に、本例の水素酸素混合ガス燃焼システム1は、エアタンク15からガス供給ライン11における圧力計23aよりも下流側の位置に消火エアを供給する消火エアライン24と、消火エアライン24を開閉するための第1制御バルブ25とを有している。メインコントローラ8は、ガスバーナ12の消火時には、ガス供給遮断弁10を閉じると共に、第1制御バルブ25を開き、消火エアをガス供給ライン11(1)に送り込み、ガスバーナ12の消火を確実に行うようにしている。
一方、本例の水素酸素混合ガス燃焼システム1には、上記構成に加えて、ガス供給ライン11(1)に防爆用の逆火防止システムが付設されている。逆火防止システムは、ガス供給ライン11(1)に取り付けた逆火防止フィルタ31および逆火感知センサ32と、逆火検出時にエアタンク15からガス供給ライン11(1)を経由してガスバーナ12に消火エアを供給するために消火エアライン24の第1制御バルブ25をバイパスするバイパスライン33と、このバイパスライン33を開閉するための電磁バルブからなる第2制御バルブ34と、表示盤を備えた逆火防止用コントローラ35とを備えている。逆火感知センサ32は光および熱を感知可能なセンサである。なお、図2に示すように、ガス供給ライン11(1)には一般に多段に逆火防止フィルタが取り付けられる。
図3はガス供給ライン11(1)に取り付けた逆火防止フィルタ31および逆火感知センサ32を示す説明図である。逆火感知センサ32は、ガス供給ライン11(1)における逆火防止フィルタ31の下流側(ガスバーナ12の側)に取り付けられている。
逆火防止フィルタ31は、円筒状胴部31aと、その一方に形成されている開口部31bと、その他方の開口部を封鎖している封鎖端部31cとを備えた円筒状の焼結フィルタ、例えばステンレススチール製の焼結フィルタであり、開口部31bが下流側を向く状態でガス供給ライン11(1)に装着されている。ガスバーナ12からの逆火は逆火防止フィルタ31によって冷却される。逆火によって逆火防止フィルタ31の円筒状胴部31aの内周面31dが加熱される。これが逆火感知センサ32によって検出される。
このように、逆火防止フィルタ31は、一般的に使用される場合とは逆向きにガス供給ライン11(1)に装着されており、ガスバーナ12からの逆火によって逆火防止フィルタ31における円筒状胴部31aの内周面31dが加熱される。したがって、外周面が加熱される場合に比べて熱反応が強く、逆火感知センサ32による逆火検知感度が改善され、逆火検知を迅速に行うことができる。
また、消火エアライン24に配置した第2制御バルブ34は、逆火感知センサ32によって逆火が検知されると開くようになっている。逆火が発生すると、第2制御バルブ34が開き、消火エアが消火エアライン24のバイパスライン33を経由して、ガス供給ライン11におけるメインバルブ10(ガス供給遮断弁)の下流側の部位からガスバーナ12に向けて吹き込まれる。この消火エアによって逆火およびガスバーナ12の炎を直ちに消すことができる。
ここで、ガス供給ライン11(1)を介してガスバーナ12に供給される水素酸素混合ガス量を制御するガス供給遮断弁10は、装置全体の制御を司るメインコントローラ8によって駆動制御される。逆火感知センサ32によって逆火が検出されると、メインコントローラ8の制御の下に制御エアライン16を介して制御エアが供給されてガス供給遮断弁10が開状態から閉状態に切り替えられる。例えば、メインコントローラ8の駆動制御周期は1秒程度であり、逆火の検出から閉状態に切り替わるまでに1秒以上の時間を要する。
これに対して、消火エアのバイパスライン33を開閉する第2制御バルブ34はメインコントローラ8による制御とは独立して動作して、ガス供給遮断弁10よりも高速で閉状態から開状態に切り替わる。例えば、第2制御バルブ34を駆動制御する逆火防止用コントローラ35は10m秒程度の短い駆動周期で動作制御を行うので、第2制御バルブ34は10m秒程度の高速で閉状態から開状態に切り替わる。第2制御バルブ34が開いて消火エアが供給されている間にガス供給遮断弁10が閉状態に切り替わる。ガス供給遮断弁10が閉状態に切り替わった後は、逆火防止用コントローラ35の制御の下に、第2制御バルブ34は再び閉状態に復帰し、消火エアの供給が止まる。例えば、逆火防止用コントローラ35は逆火の検出時点からの時間を計測し、この計測時間が予め定めた時間になると、第2制御バルブ34を閉状態に復帰させる。
このように、本例の逆火防止システムは、消火エアの供給を制御するための第2制御バルブ34として高速動作可能な電磁弁などを用いると共に、メインコントローラ8の制御とは独立させて、それよりも短い駆動制御周期で動作制御を行う逆火防止用コントローラ35によって駆動するようにしている。したがって、逆火が検出された場合に直ちに炎を消すことができ、ヘッダー9にまで逆火が回り込み、水素酸素混合ガスが爆発するという事態を確実に防止できる。また、複数のガスバーナに対する供給ラインのそれぞれにガス供給遮断弁10および逆火防止用のバイパスライン、第2制御バルブを取り付けておくことにより、各供給ラインによるガスの供給を他の供給ラインから独立して制御できる。例えば、図2に示すように、3つの供給ライン11(1)、11(2)、11(3)にそれぞれバイパスラインおよび第2制御バルブを配置しておけば、各ラインを独立して制御できる。よって、一つの供給ラインにおいて逆火が発生した場合に、当該供給ラインのみを止めて防爆処理を行い、しかる後に復帰させることができ、燃焼システム全体を停止させる必要がない。したがって、安全で効率のよい燃焼動作を実現できる。
本発明を適用した水素酸素混合ガス燃焼制御システムの全体構成の説明図である。 図1の装置の部分回路図である。 図1の装置の逆火防止フィルタの部分を示す説明図である。
符号の説明
1 水素酸素混合ガス燃焼システム
2 水素酸素混合ガス発生器
3 原水タンク
4 ろ過装置
5 給水タンク
6 受電設備
7 直流化装置
8 メインコントローラ
9 ヘッダー(ガスタンク)
10 ガス供給遮断弁
11 ガス供給ライン
12 ガスバーナ
13 熱交換器
14 冷却塔
15 エアタンク
16 制御エアライン
21 流量計
22 流量調整弁
23a、23b 圧力計
24 消火エアライン
25 第1制御バルブ
31 逆火防止フィルタ
31a 円筒状胴部
31b 開口部
31c 封鎖端部
31d 内周面
32 逆火感知センサ
33 バイパスライン
34 第2制御バルブ
35 逆火防止用コントローラ

Claims (7)

  1. 純水供給部(3、4、5)と、
    前記純水供給部(3、4、5)から供給される純水を電気分解して水素酸素混合ガスを生成する電解槽(2a)を備えた水素酸素混合ガス発生器(2)と、
    水素酸素混合ガスを燃料として用いるガスバーナ(12)と、
    前記水素酸素混合ガス発生器(2)で生成された水素酸素混合ガスを前記ガスバーナ(12)に供給するためのガス供給ライン(11)とを有する水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記ガス供給ライン(11)を流れる前記水素酸素混合ガスの供給圧力を計測する圧力計(23)と、
    前記ガス供給ライン(11)を流れる前記水素酸素混合ガスの供給流量を計測する流量計(21)と、
    前記ガス供給ライン(11)を流れる前記水素酸素混合ガスの供給流量を制御する流量調整弁(22)と、
    前記圧力計(23)の計測圧力および前記流量計(21)の計測流量に基づき、前記流量調整弁(22)の開度を調整して、前記供給圧力が予め定めた許容圧力範囲内の値となるように制御するメインコントローラ(8)とを有していることを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
  2. 請求項1に記載の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記メインコントローラ(8)は、前記流量調整弁(22)の開度が予め定めた許容開度範囲内となるように制御を行うことを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
  3. 請求項2に記載の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記メインコントローラ(8)は、次の(a)〜(h)のうちの少なくとも一つの場合が検出されると、ガス供給異常が発生したものと判断することを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
    (a)前記計測流量が、前記流量調整弁(22)の開度が前記許容開度範囲の下限値の場合における下限供給流量を下回っている場合
    (b)前記計測流量が、前記流量調整弁(22)の開度が前記許容開度範囲の上限値の場合における上限供給流量を上回っている場合
    (c)前記流量調整弁(22)の開度が前記下限値になっても、前記計測圧力が前記許容圧力範囲の上限値を上回っている場合
    (d)前記流量調整弁(22)の開度が前記上限値になっても、前記計測圧力が前記許容圧力範囲の下限値を下回っている場合
    (e)前記流量調整弁(22)の前記開度が前記許容開度範囲の前記上限値を上回った場合
    (f)前記流量調整弁(22)の前記開度が前記許容開度範囲の前記下限値を下回った場合
    (g)前記圧力計(23)の前記計測圧力が低下している状態において、前記流量調整弁(22)の開度を増加しても、前記計測流量あるいは前記計測圧力が上昇しない場合
    (h)前記圧力計(23)の前記計測圧力が増加している状態において、前記流量調整弁(22)の開度を減少させても、前記計測流量あるいは前記計測圧力が低下しない場合
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記流量調整弁(22)は、前記ガス供給ライン(11)における前記流量計(21)よりも下流側の位置に配置されており、
    前記圧力計(23)は、前記ガス供給ライン(11)における前記流量調整弁(22)よりも下流側の位置に配置されていることを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
  5. 請求項4に記載の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記圧力計(23)は、前記ガス供給ライン(11)における前記流量調整弁から前記ガスバーナ(12)までの間において複数個所に配置されていることを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項に記載の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記ガス供給ライン(11)における前記流量計(21)よりも上流側の位置に配置されたガス供給遮断弁(10)と、
    エアタンク(15)と、
    前記エアタンク(15)から前記ガス供給ライン(11)における前記圧力計(23)よりも下流側の位置に消火エアを供給する消火エアライン(24)と、
    前記消火エアライン(24)を開閉するための第1制御バルブ(25)とを有し、
    前記メインコントローラ(8)は、前記ガスバーナ(12)の消火時には、前記ガス供給遮断弁(10)を閉じると共に、前記第1制御バルブ(25)を開き、前記消火エアを前記ガス供給ライン(11)に送り込むことを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
  7. 請求項6に記載の水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システムにおいて、
    前記ガス供給ライン(11)における前記消火エアの供給位置よりも下流側の位置に配置された逆火防止フィルタ(31)と、
    前記ガス供給ライン(11)における前記逆火防止フィルタ(31)よりも下流側の位置に配置され、前記ガスバーナ(12)の側から前記ガス供給ライン(11)に沿って上流側に向かう逆火を検出するための逆火感知センサ(32)と、
    前記消火エアライン(24)の途中において前記第1制御バルブ(25)を迂回する状態に並列接続されたバイパスライン(33)と、
    このバイパスライン(33)を開閉するための第2制御バルブ(34)と、
    前記メインコントローラ(8)とは独立して当該メインコントローラ(8)よりも短い駆動周期で動作制御を行う逆火防止用コントローラ(35)とを備え、
    前記逆火感知センサ(32)によって前記逆火が検出されると、前記メインコントローラ(8)の制御の下に前記ガス供給遮断弁(10)が開状態から閉状態に切り替えられ、
    前記逆火感知センサ(32)によって前記逆火が検出されると、前記逆火防止用コントローラ(35)の制御の下に、前記第2制御バルブ(34)は閉状態から開状態まで前記ガス供給遮断弁(10)よりも短い時間で切り替わり、前記消火エアの前記ガス供給ライン(11)への送り込みが開始され、前記ガス供給遮断弁(10)が閉状態に切り替わるために必要な時間が経過した後に、開状態から閉状態に復帰することを特徴とする水素酸素混合ガス燃焼システム(1)の背圧自動制御逆火防止システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011092988A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Nippon Steel Corp ホットスカーフ装置における溶削酸素圧制御系統の自動診断方法及び装置
CN102514766A (zh) * 2011-12-26 2012-06-27 宁波和利氢能源科技有限公司 一种用于安瓿灌封的氢氧焰安全熄火装置
CN107436096A (zh) * 2017-08-04 2017-12-05 开封中新洁能科技有限公司 用于烧结设备的节能供氧系统
CN108758633A (zh) * 2018-07-13 2018-11-06 深圳市佳运通电子有限公司 全自动高效天然气燃烧器

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