JP2009227763A - 燃料組成物 - Google Patents

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光彰 大友
Hiroshi Miyagawa
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Abstract

【課題】本発明の目的は、ガソリン等の燃料に、フラン系物質を添加しても、ガソリン等の燃料の蒸留特性と比べて変化が少なく、且つオクタン価を向上させることができる燃料組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明の燃料組成物は、燃料と、沸点の異なる3種以上のフラン系物質の混合物とを含み、前記フラン系物質の混合物は、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、フラン系物質を含有する燃料組成物に関する。
自動車のガソリンエンジン等の火花点火機関の燃焼においては、火炎前方の未燃焼燃料空気混合気が火炎伝播による圧力、温度の上昇により自動着火を起こして、きわめて短時間に燃焼し、金属性騒音を発することがある。この現象はノッキングと称される。圧縮比の大きいエンジンに対しては、これを防ぐために適正なアンチノック性、すなわち、高いオクタン価をもつガソリン等の燃料を使用する必要がある。このため、従来から四エチル鉛をオクタン価向上剤としてガソリン等の燃料に添加することにより、オクタン価の高い燃料が製造されていたが、現在では、鉛による公害を防止するために、四エチル鉛の添加は禁止されている。
この代替技術として、メチル−t−ブチルエーテル(以下、このものをMTBEと略す。)をガソリン等の燃料に添加し、燃料のオクタン価を向上させる技術が知られている。このMTBEは、エンジンのノッキングを防止し、排気ガス中の一酸化炭素や炭化水素の発生を抑制する効果がある。しかし、ガソリン等の燃料のオクタン価を上げるために、MTBEの添加量を増やすと、密度低下による燃費の低下や排気ガス中のNOx が増加するため、添加量が制限されるという問題があり、燃料のオクタン価を十分に向上させることができない。
また、例えば、特許文献1及び2には、フラン系物質をガソリン等の燃料に添加し、燃料のオクタン価を向上させる技術が開示されている。
特開平5−32981号公報 特開平6−313178号公報
しかし、特許文献1及び2のように、ガソリン等の燃料に、単一のフラン系物質を混合させると、ガソリン等の燃料の蒸留特性から大きく変化した蒸留特性を有する燃料組成物が得られ、自動車の良好な始動性、アンチノック性、加速性等の運転性能を確保し難い場合がある。
そこで、本発明の目的は、ガソリン等の燃料に、フラン系物質を添加しても、ガソリン等の燃料の蒸留特性と比べて変化が少なく、且つオクタン価を向上させることができる燃料組成物を提供することにある。
本発明の燃料組成物は、燃料と、沸点の異なる3種以上のフラン系物質の混合物とを含み、前記フラン系物質の混合物は、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下である。
また、前記燃料組成物において、前記フラン系物質の混合物は、沸点が60℃未満のフラン系物質A、沸点が60℃以上〜120℃未満の範囲のフラン系物質B、沸点が120℃以上のフラン系物質Cを含み、前記フラン系物質の混合物の全量に対して、前記フラン系物質Aの割合は5容量%以上〜50容量%以下、前記フラン系物質Bの割合は5容量%以上〜70容量%以下、前記フラン系物質Cの割合は5容量%以上〜50容量%以下であることが好ましい。
本発明によれば、フラン系物質を添加しても、ガソリン等の燃料の蒸留特性と比べて変化が少なく、且つオクタン価を向上させた燃料組成物を提供することができる。
本発明の実施の形態について以下説明する。
本実施形態の燃料組成物は、燃料と、沸点の異なる3種以上のフラン系物質の混合物とを含む。そして、フラン系物質は、下記一般式
Figure 2009227763
(式中R,R,R,Rはそれぞれ水素、直鎖若しくは分岐型のアルキル基、CHO基、COOH基、OH基、CHOH基、フリル基により結合された複素環式基又はアリール基等から独立に選択される)により表されるフラン、フラン誘導体である。具体的には、フラン、2−メチルフラン、2,5−ジメチルフラン、3,4−ジメチルフラン、フルフラール、カルボキシフラン、ヒドロキシフラン、フランメタノール、5−ヒドロキシメチルフルフラール等が挙げられる。このようなフラン、フラン誘導体には、沸点が、例えば約30℃のものから約170℃のものまで、様々な沸点を示すものが存在する。
そして、沸点の異なる3種以上のフラン系物質(フラン、フラン誘導体)を混合させることによって得られる本実施形態のフラン系物質の混合物は、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下の範囲の蒸留特性を有する。ここで、蒸留特性とは、JIS K 2254で規定された方法で測定される値をいう。
沸点の異なる3種以上のフラン系物質の混合物が上記蒸留特性の範囲を満たすものであれば、該混合物を燃料に添加しても、燃料の蒸留特性とほとんど変わらない蒸留特性を有する燃料組成物が得られる。上記蒸留特性の範囲を満たしていないフラン系物質の混合物を燃料に添加すると、燃料の蒸留特性と比較して大きく変化した燃料組成物が得られ、運転性能を悪化させる場合がある。燃料の蒸留特性において、例えば、10%留出温度が低下すると、気化した燃料が大気中に放出し易くなり、10%留出温度が上昇すると、低温時に燃料が気化しにくく、始動性が悪化する場合がある。また、例えば、50%留出温度が低下すると、燃料が気化しやすくなり、過渡特性が悪化し、50%留出温度が上昇すると、燃料がスムーズに気化せず加速性が悪化する場合がある。また、例えば、90%留出温度が低下すると、高負荷時の燃料噴射による冷却効果が低減し、90%留出温度が上昇すると、気化しない燃料が増加し、不完全燃焼しやすくなるため、オイルパンに燃料が流れ、オイルが希釈される場合がある。本実施形態では、沸点の異なる3種以上のフラン系物質を混合させることにより、燃料の蒸留特性に近い蒸留特性を有する混合物を調製することができるため、混合物と燃料とを混合しても、燃料の蒸留特性とほとんどかわらない蒸留特性を有する燃料組成物が得られる。また、混合物はフラン系物質から構成されているため、フラン系物質を含まない燃料よりオクタン価を向上させることができる。
また、本実施形態において、フラン系物質の混合物は、沸点が60℃未満のフラン系物質A、沸点が60℃以上〜120℃未満の範囲のフラン系物質B、沸点が120℃以上のフラン系物質Cを含む混合物であり、フラン系物質の混合物の全量に対して、フラン系物質Aの割合は好ましくは5容量%以上〜50容量%以下、より好ましくは10容量%以上〜50容量%以下、フラン系物質Bの割合は好ましくは5容量%以上〜70容量%以下、より好ましくは10容量%以上〜70容量%以下、フラン系物質Cの割合は好ましくは5容量%以上〜50容量%以下、より好ましくは10容量%〜50容量%以下であるものがよい。これにより、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下の蒸留特性を有する混合物が得られ易い。
また、フラン系物質の混合物は、フラン系物質A、フラン系物質Aの沸点より10℃以上高い沸点を有するフラン系物質B、フラン系物質Bの沸点より10℃以上高い沸点を有するフラン系物質Cを含み、フラン系物質Aとフラン系物質Cとの沸点の差が40℃以上であって、フラン系物質の混合物の全量に対して、フラン系物質Aの割合は好ましくは5容量%以上〜50容量%以下、より好ましくは10容量%以上〜50容量%以下、フラン系物質Bの割合は好ましくは5容量%以上〜70容量%以下、より好ましくは10容量%以上から70容量%以下、フラン系物質Cの割合が好ましくは5容量%以上〜50容量%以下、より好ましくは10容量%以上から50容量%以下でもよい。これにより、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下の蒸留特性を有する混合物が得られ易い。
本実施形態において、フラン系物質の混合物の含有量は、特に制限されるものではないが、燃料組成物のオクタン価を向上させることができる点で、燃料組成物の全量に対して、3〜50容量%の範囲が好ましく、5〜30容量%の範囲がより好ましい
本実施形態の燃料組成物において用いられる燃料は、特に制限されるものではないが、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下の蒸留特性を示すものが好ましい。例えば、軽油、灯油、ガソリン、重油、等が挙げられる。フラン系物質の溶解性等を考慮すると、ガソリンが好ましい。
ガソリンの主成分は、約25〜約230℃の温度範囲に沸点を有する炭化水素混合物である。このガソリンは、飽和炭化水素、オレフィン系炭化水素及び芳香族炭化水素等を任意に含んでいてもよく、一般走行用、レース用ガソリン等、その目的に応じて適宜調製することが可能である。例えば、一般走行用の燃料は、火花点火機関に適した性状の燃料となるように、直留ガソリン、分解ガソリン、改質ガソリン、アルキレートガソリン、異性化ガソリン、重合ガソリン、またはそれらを蒸留カットすることにより得られた成分等を適宜組み合わせることにより得られる。
また、ガソリンはアルキルフェノール等の非イオン性界面活性剤、フェノール物質等のような酸化防止剤、染料、金属失活剤、ポリエステルタイプのエトキシ化アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂のような脱曇化剤等の他の慣用の添加剤を含有し得る。
以下に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を変えない限り、以下の実施例により何ら制限されるものではない。
<蒸留特性>
フラン(沸点31℃)、2,5−ジメチルフラン(沸点94℃)、フルフラール(沸点160℃)を下記表1に示す割合で混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例1とした。
フラン、2,5−ジメチルフラン、フルフラールを下記表1に示す割合で混合したフラン系物質の混合物30容量%と、市販レギュラーガソリン70容量%と、を混合した燃料組成物を実施例2とした。
フラン、2−メチルフラン(64℃)、フルフラールを下記表1に示す割合で混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例3とした。
市販レギュラーガソリン単品を比較例1とした。また、市販レギュラーガソリン80容量%と、フラン20容量%とを混合したものを比較例2とし、2,5−ジメチルフラン20容量%とを混合したものを比較例3とし、フルフラール20容量%とを混合したものを比較例4とした。また、フラン、2,5−ジメチルフランを下記表1に示す割合で混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合したものを比較例5とし、フラン、フルフラールを下記表1に示す割合で混合したフラン系物質20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合したものを比較例6とし、2,5−ジメチルフラン、フルフラールを下記表1に示す割合で混合したフラン系物質20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合したものを比較例7とした。
Figure 2009227763
図1は、実施例1,2及び比較例1〜7の蒸留特性を示す図である。図2は、実施例3及び比較例1の蒸留特性を示す図である。蒸留特性は、JIS K 2254で規定された方法に基づいて測定した。図1及び2に示すように、市販レギュラーガソリンに沸点の異なる3種のフラン系物質の混合物を混合させた実施例1〜3では、市販レギュラーガソリンの蒸留特性、すなわち比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃以上の違いがある部分は存在しなかった。これは、実施例1〜3の沸点の異なる3種のフラン系物質の混合物は、T10が70℃以下であり、T50が75℃から110℃の範囲であり、T90が180℃以下の蒸留特性を示すからである。
一方、比較例2〜7では、比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃以上の違いがある部分が広範囲に亘って存在した。これは、比較例2〜7のようなフラン系物質単品又は沸点の異なる2種のフラン系物質の混合物では、T10が70℃以下、T50が75℃から110℃の範囲、T90が180℃以下を示す蒸留特性が得られないためである。
次に、フラン(沸点31℃)、2,5−ジメチルフラン(沸点94℃)、フルフラール(沸点160℃)を下記表2に示す割合でそれぞれ混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例4〜9とした。
Figure 2009227763
図3〜5は、実施例4〜9及び比較例1の蒸留特性を示す図である。図3〜5に示すように、フラン系物質の混合物の全量に対して、沸点31℃のフランの割合が50容量%以下、沸点94℃の2,5−ジメチルフランの割合が70容量%以下、沸点160℃のフルフラールの割合が50容量%以下の値をそれぞれ満たす実施例4,6,8は、比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃以上の違いがある部分が存在しなかった。しかし、フラン系物質の混合物の全量に対して、沸点31℃のフランの割合が60容量%である実施例5、沸点94℃の2,5−ジメチルフランの割合が80容量%である実施例7、沸点160℃のフルフラールの割合が60容量%である実施例9は、比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃以上の違いがある部分が存在した。したがって、フラン系物質の混合割合は、フラン系物質の混合物の全量に対して、沸点31℃のフラン(実質的には沸点60℃未満のフラン系物質)の割合の上限値が50容量%以下であり、沸点94℃の2,5−ジメチルフラン(実質的には沸点60℃以上〜120℃未満のフラン系物質)の割合の上限値が70容量%以下であり、沸点160℃のフルフラール(実質的には沸点120℃以上のフラン系物質)の割合の上限値が50容量%以下であることが好ましい。
次に、フラン(沸点31℃)、2,5−ジメチルフラン(沸点94℃)、フルフラール(沸点160℃)を下記表3に示す割合でそれぞれ混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例10〜12とした。
Figure 2009227763
図6は、実施例10〜12及び比較例1の蒸留特性を示す図である。図6に示すように、フラン系物質の混合物の全量に対して、沸点31℃のフランの割合が10容量%である実施例10、沸点94℃の2,5−ジメチルフランの割合が10容量%である実施例11、沸点160℃のフルフラールの割合が10容量%である実施例12は、比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃以上の違いがある部分が存在しなかった。
したがって、フラン系物質の混合割合は、フラン系物質の混合物の全量に対して、沸点31℃のフラン(実質的には沸点60℃未満のフラン系物質)の割合の下限値が10容量%以上であり、沸点94℃の2,5−ジメチルフラン(実質的には沸点60℃以上〜120℃未満のフラン系物質)の割合の下限値が10容量%以上であり、沸点160℃のフルフラール(実質的には沸点120℃以上のフラン系物質)の割合の下限値が10容量%以上であることが好ましい。
次に、3,4−ジメチルフラン(沸点79℃)、2,5−ジメチルフラン(沸点94℃)、フルフラール(沸点160℃)を下記表4に示す割合で混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例13とした。また、2−メチルフラン(沸点64℃)、2,5−ジメチルフラン、フルフラールを下記表4に示す割合で混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例14とした。また、2−メチルフラン、3,4−ジメチルフラン、フルフラールを下記表4に示す割合で混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物を実施例15とした。また、2−メチルフラン、3,4−ジメチルフラン、2,5−ジメチルフランを下記表4に示す割合でそれぞれ混合したフラン系物質の混合物20容量%と、市販レギュラーガソリン80容量%と、を混合した燃料組成物をそれぞれ実施例16,17とした。
Figure 2009227763
図7は、実施例13〜17及び比較例1の蒸留特性を示す図である。図7に示すように、沸点79℃の3,4−ジメチルフラン、沸点94℃の2,5−ジメチルフラン、沸点160℃のフルフラールを組み合わせた実施例13、沸点64℃の2−メチルフラン、沸点94℃の2,5−ジメチルフラン、沸点160℃のフルフラールを組み合わせた実施例14、沸点64℃の2−メチルフラン、沸点79℃の3,4−ジメチルフラン、沸点160℃のフルフラールを組み合わせた実施例15は、比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃以上の違いがある部分が存在しなかった。しかし、沸点64℃の2−メチルフラン、沸点79℃の3,4−ジメチルフラン、沸点94℃の2,5−ジメチルフランを組み合わせた実施例16,17は、比較例1の蒸留特性に対して、同じ蒸発率で10℃の違いがある部分が存在した。燃料の蒸留特性をほとんど変化させないためには、実施例13〜15のように各フラン系物質の沸点がある程度離れている方が好ましい。フラン系物質の混合物として好ましくは、フラン系物質A、フラン系物質Aの沸点より10℃以上高い沸点を有するフラン系物質B、フラン系物質Bの沸点より10℃以上高い沸点を有するフラン系物質Cを含み、フラン系物質Aとフラン系物質Cの沸点の差が40℃以上のものである。
本実施例1〜17の燃料組成物のオクタン価(リサーチ法)をJIS K 2280に準拠して測定した結果、市販レギュラーガソリンよりオクタン価が向上していることを確認した。
実施例1,2及び比較例1〜7の蒸留特性を示す図である。 実施例3及び比較例1の蒸留特性を示す図である。 実施例4,5及び比較例1の蒸留特性を示す図である。 実施例6,7及び比較例1の蒸留特性を示す図である。 実施例8,9及び比較例1の蒸留特性を示す図である。 実施例10〜12及び比較例1の蒸留特性を示す図である。 実施例13〜17及び比較例1の蒸留特性を示す図である。

Claims (2)

  1. 燃料と、沸点の異なる3種以上のフラン系物質の混合物とを含み、
    前記フラン系物質の混合物は、10%留出温度が70℃以下であり、50%留出温度が75℃から110℃の範囲であり、90%留出温度が180℃以下であることを特徴とする燃料組成物。
  2. 請求項1記載の燃料組成物であって、前記フラン系物質の混合物は、沸点が60℃未満のフラン系物質A、沸点が60℃以上〜120℃未満の範囲のフラン系物質B、沸点が120℃以上のフラン系物質Cを含み、
    前記フラン系物質の混合物の全量に対して、前記フラン系物質Aの割合は5容量%以上〜50容量%以下、前記フラン系物質Bの割合は5容量%以上〜70容量%以下、前記フラン系物質Cの割合は5容量%以上〜50容量%以下であることを特徴とする燃料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2466713A (en) * 2008-12-31 2010-07-07 Shell Int Research Gasoline compositions

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