JP2009226836A - 開閉蓋の閉塞維持機構およびこれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉蓋の跳ね上げと閉塞状態を維持することができる開閉蓋の閉塞維持機構、電子機器を提供することである。
【解決手段】作動突起51と、作動レバー機構52と、作動ばね53と、を備え、作動レバー機構52は、開閉蓋22に対し回動始端位置と回動終端位置との間で回動自在に構成されると共に、回動終端位置と閉塞維持位置との間で移動自在に構成され、作動突起51は、開閉蓋22の閉塞動作に連動し、作動ばね53に抗して作動レバー機構52を回動始端位置から回動終端位置に回動させ、且つ作動ばね53を介して作動レバー機構52により回動終端位置から回動始端位置に回動して、開閉蓋22を跳ね上げる押圧突起61と、閉塞維持位置に移動した作動レバー機構52に係合し、作動ばね53を介して作動レバー機構52により押圧され、開閉蓋22を閉塞状態に維持する被押圧突起62と、を有している。
【選択図】図3
【解決手段】作動突起51と、作動レバー機構52と、作動ばね53と、を備え、作動レバー機構52は、開閉蓋22に対し回動始端位置と回動終端位置との間で回動自在に構成されると共に、回動終端位置と閉塞維持位置との間で移動自在に構成され、作動突起51は、開閉蓋22の閉塞動作に連動し、作動ばね53に抗して作動レバー機構52を回動始端位置から回動終端位置に回動させ、且つ作動ばね53を介して作動レバー機構52により回動終端位置から回動始端位置に回動して、開閉蓋22を跳ね上げる押圧突起61と、閉塞維持位置に移動した作動レバー機構52に係合し、作動ばね53を介して作動レバー機構52により押圧され、開閉蓋22を閉塞状態に維持する被押圧突起62と、を有している。
【選択図】図3
Description
本発明は、電子機器の筐体に設けられ、ヒンジ部を中心に開閉される開閉蓋の閉塞状態を維持する開閉蓋の閉塞維持機構およびこれを備えた電子機器に関するものである。
従来、この種の開閉蓋の閉塞維持機構として、テープ印刷装置のカートリッジ収容部に組み込まれた閉塞ロック機構が知られている(特許文献1参照)。この閉塞ロック機構は、開閉蓋の開閉動作に連動して、印刷ヘッドとプラテンとを離接する操作部材と、印刷ヘッドとプラテンが圧接した状態で操作部材をロックするロック部材と、操作部材をロック解除の方向に付勢するばねと、ロック部材のロックを解除操作する解除ボタンと、開閉蓋に設けられ、閉塞状態で操作部材に係止される係止片と、を有している。
開閉蓋を閉じてゆくと、操作部材がロック部材にロックされると共に、係止片を介して開閉蓋が操作部材にロックされる。この閉塞ロック状態から、解除ボタンを押すと、ロック部材のロックが解除され、操作部材が回動して開閉蓋を跳ね上げる。
特許第3671526号公報
開閉蓋を閉じてゆくと、操作部材がロック部材にロックされると共に、係止片を介して開閉蓋が操作部材にロックされる。この閉塞ロック状態から、解除ボタンを押すと、ロック部材のロックが解除され、操作部材が回動して開閉蓋を跳ね上げる。
このような従来の閉塞ロック機構では、開閉蓋をロック・アンロックするロック部材の他、ロック部材を解除操作する解除ボタンが必要であり、構造が複雑になるだけでなく、開閉蓋の近傍に解除ボタンを配置するスペースが必要となる問題があった。
本発明は、解除ボタンを不要とする簡単な構造で、開閉蓋の跳ね上げと閉塞状態を維持することができる開閉蓋の閉塞維持機構およびこれを備えた電子機器を提供することをその課題としている。
本発明の開閉蓋の閉塞維持機構は、電子機器の筐体に設けられ、ヒンジ部を中心に開閉される開閉蓋の閉塞状態を維持する開閉蓋の閉塞維持機構であって、開閉蓋に設けた作動突起と、作動突起に係合し、開閉蓋の開閉動作に連動して作動し開閉蓋を完全閉塞状態に維持する作動レバー機構と、作動レバー機構を一方向に付勢する作動ばねと、を備え、作動レバー機構は、開閉蓋に対し連動状態となる回動始端位置と開閉蓋の完全閉塞前の回動終端位置との間で回動自在に構成されると共に、回動終端位置と開閉蓋を完全閉塞して回動阻止状態となる閉塞維持位置との間で移動自在に構成され、作動突起は、開閉蓋の閉塞動作に連動し、作動ばねに抗して作動レバー機構を回動始端位置から回動終端位置に回動させ、且つ作動ばねを介して作動レバー機構により回動終端位置から回動始端位置に回動して、開閉蓋を跳ね上げる押圧突起と、閉塞維持位置に移動した作動レバー機構に係合し、作動ばねを介して作動レバー機構により押圧され、開閉蓋を閉塞状態に維持する被押圧突起と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、開閉蓋を閉じてゆくと、作動レバー機構は、押圧突起に押され、作動ばねに抗して回動始端位置から回動終端位置に回動する。さらに開閉蓋の閉塞が進むと、作動レバー機構は、作動ばねに引かれて回動終端位置から閉塞維持位置に移動する。作動レバー機構が閉塞維持位置に移動すると、作動レバー機構は、押圧突起に代わって被押圧突起と係合して完全閉塞状態となる。完全閉塞状態となった開閉蓋は、被押圧突起および作動レバー機構を介して作動ばねにより閉塞方向に引っ張られ、完全閉塞状態を維持する。一方、この完全閉塞状態から、作動ばねに抗して開閉蓋を開いてゆくと、被押圧突起が作動レバー機構を閉塞維持位置から回動終端位置に移動させる。作動レバー機構が回動終端位置に移動すると、作動レバー機構は、被押圧突起に代わって押圧突起に係合し、作動ばねによって回動終端位置から回動始端位置に勢いよく回動する。これにより、開閉蓋が開放方向に跳ね上げられる。このように、完全閉塞状態に移動した開閉蓋は、作動ばねにより閉塞方向に付勢されている状態となるため、ロック部材や解除ボタン等が不要となり、構造の単純化とスペース効率の向上を図ることができる。また、開閉蓋の開放に際し、開閉蓋が作動ばねにより跳ね上げられる。すなわち、閉塞維持機構が開閉蓋のロック機能と開閉蓋の跳ね上げ機能とを兼ねているため、この点でも構造の単純化を図ることができる。
この場合、作動レバー機構は、作動突起に係合し、開閉蓋の開閉動作に連動して回動始端位置と回動終端位置との間で回動自在に、且つ回動終端位置と閉塞維持位置との間で移動自在に構成された作動レバーと、作動レバーを回動始端位置と回動終端位置との間で回動自在に支持する回動支軸と、回動支軸に対し離間して配設され、作動レバーに係合する係合ピンと、作動レバーに設けられ、回動支軸と協働して作動レバーの回動動作および移動動作をガイドする直線状の軸側ガイドと、作動レバーに設けられ、係合ピンと協働して作動レバーの回動動作をガイドする円弧状ガイド部、および円弧状ガイド部に連なり作動レバーの移動動作をガイドする直線状ガイド部とを含むピン側ガイド、を有し、軸側ガイドと直線状ガイド部とは、同一方向に且つ作動ばねの付勢力が作用する方向に延在していることが、好ましい。
この構成によれば、開閉蓋の閉塞動作において、回動支軸を中心に、係合ピンが円弧状ガイド部に沿って相対的に移動することで、作動レバーが、回動始端位置から回動終端位置に回動する。回動終端位置に移動した作動レバーは、作動ばねの付勢力を受け、回動支軸および係合ピンが、それぞれ軸側ガイドおよび直線状ガイド部に沿って相対的に移動するとことで、回動始端位置から閉塞維持位置に相対的に移動する。また、開閉蓋の開放動作では、逆の動作となる。このように、回動支軸、係合ピン、軸側ガイドおよびピン側ガイドの協働により、簡単な構造で、開閉蓋の閉塞維持および跳ね上げを円滑に行うことができる。
この場合、回動始端位置における作動レバーと押圧突起との接触点における閉塞力の作用方向に対し、回動支軸は、作動ばねによる付勢方向と逆方向に位置ズレして配設されていることが、好ましい。
この構成によれば、作動レバーおよび押圧突起の接触点と、回動支軸と、を結ぶ線分は、予め作動レバーが回動する方向に傾斜している。このため、作動レバーが、ロックしたり逆方向に回動してしまうのを防止することができる。
この場合、押圧突起は、作動レバーを回動始端位置から回動終端位置に向って移動させるカム斜面を有していることが、好ましい。
この構成によれば、開閉蓋の閉塞動作において、カム斜面により、回動始端位置にある作動レバーに回動方向の力を作用させることができ、作動レバーのロックや逆方向への回動を有効に防止することができる。
これらの場合、ピン側ガイドは、溝底が、復帰ガイド部から円弧状ガイド部に向って上り傾斜となり、且つ復帰ガイド部と円弧状ガイド部との接続部分が段部となるガイド溝で構成され、係合ピンは、ガイド溝に係合するピン本体と、ピン本体を溝底に向って付勢するばね部材と、を有していることが、好ましい。
この構成によれば、ユーザが、開閉蓋を開放した状態で直接、作動レバーを作動させる等の誤った操作をした場合、係合ピンが、閉塞維持位置を超えた位置から復帰ガイド部に沿って相対的に移動するため、作動レバーを回動始端位置に自動復帰させることができる。
この場合、ピン側ガイドは、溝底が、復帰ガイド部から円弧状ガイド部に向って上り傾斜となり、且つ復帰ガイド部と円弧状ガイド部との接続部分が段部となるガイド溝で構成され、係合ピンは、ガイド溝に係合するピン本体と、ピン本体を溝底に向って付勢するばね部材と、を有していることが、好ましい。
この構成によれば、係合ピンは、溝底へ向って付勢されているため、閉蓋動作の開始時において、係合ピンが、誤って復帰ガイド部に相対的に侵入してしまうのを、防止することができる。
本発明の電子機器は、開閉蓋により開閉され、印刷テープを収容したテープカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ収容部と、カートリッジ収容部に装着したテープカートリッジから印刷テープを繰り出して印刷を行う印刷機構と、上記した開閉蓋閉塞機構と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、解除ボタンを不要とする簡単な構造で、開閉蓋の跳ね上げと閉塞状態を維持することができると共に、小型のテープテーププリンタ(電子機器)を構成することができる。
この場合、印刷機構の印刷ヘッドをプラテンに対し相対的に離接させるヘッドリリース機構を、更に備え、作動ばねが、印刷ヘッドをプラテンに対し相対的に押圧するヘッドリリース機構のヘッド押圧ばねを兼ねていることが、好ましい。
この構成によれば、作動ばねが伸縮することで、印刷ヘッドをプラテンに対し押圧する(印刷待機状態)ことができるため、印刷ヘッドとプラテンとを離接させる機構を別に設ける必要がない。したがって、電子機器の部品点数を削減することができると共に、電子機器の小型化を図ることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る開閉蓋維持機構を有するテーププリンタを用いたテープ印刷システムについて説明する。このテープ印刷システムは、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という。)と、テーププリンタ(電子機器)と、を接続して、パソコンの有するデータ処理機能を利用して印刷テープに所望の印刷を行うものである。また、テーププリンタは、キーボード、ディスプレイ、蓋開放ボタン等を廃し、極めてシンプルかつコンパクトに構成したものである。
図1に示すように、テープ印刷システム1は、パソコン2と、これにリンクするテーププリンタ3と、から構成されている。パソコン2は、パソコン本体11と、印刷データなどを入力および編集するするキーボード12およびマウス13と、印刷データなどを表示するディスプレイ14と、から構成されている。
図2に示すように、テーププリンタ3は、装置ケース21により外郭が形成され、装置ケース21の上面にはヒンジ部5を中心に開閉される開閉蓋22が取り付けられている。詳細は後述するが、この開閉蓋22は、閉塞維持機構4によって閉塞状態を維持すると共に、開放方向に跳ね上げられるようになっている。開閉蓋22の内側にはテープカートリッジCを横向きにして装着するためのカートリッジ収容部23が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋22の開放状態でカートリッジ収容部23に着脱自在に装着される。また、開閉蓋22には、閉塞状態でテープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓24が形成されている。
横向きに装着されるテープカートリッジCに対応して、装置ケース21の前面には、カートリッジ収容部23と外部とを連通するテープ排出口25が形成され、このテープ排出口25には、送り出した印刷テープTを切断するためのテープカッタ26が臨んでいる。装置ケース21の前面におけるテープ排出口25の部分には、半円状に窪み部8が形成されており、前面の上半部まで覆う開閉蓋22の前面も、これに倣って半円状に窪んでいる。また、装置ケース21の前面の中段位置には、閉塞時の開閉蓋22を受ける左右一対の段部9が設けられている。そして、左側の段部9と上記の窪み部8との間隙に指を入れて、開閉蓋22を開放するようになっている。さらに、装置ケース21の背面には、パソコン2に接続するためのインターフェース(図示省略)が設けられている。
一方、カートリッジ収容部23には、ヘッドカバー27内にサーマルタイプの印刷ヘッド28が内蔵されたヘッドユニット29と、印刷ヘッド28に対峙するプラテン駆動軸30と、後述のインクリボンRを巻き取る巻き取り駆動軸31と、後述のテープリール32の位置決め突起33と、が配設されている。
ヘッドユニット29は、印刷ヘッド28と、印刷ヘッド28を保持するヘッドホルダと、ヘッドホルダを介して印刷ヘッド28をプラテンローラ37に離接させるヘッド支持軸と、を有している。印刷ヘッド28は、ヘッドホルダを介してヘッド支持軸に回動自在に支持されているヘッド操作アームに取付けられている(いずれも図示省略)。ヘッド操作アームは、印刷ヘッド28とプラテンローラ37とを離間させるヘッドリリースばねと、印刷ヘッド28とプラテンローラ37とを当接させる作動ばね(ヘッド押圧ばね)53と、によって相互に逆方向に付勢されている。
開閉蓋22を閉塞してゆくと、後述する閉塞維持機構4を介して作動ばね53が引かれ、ヘッド操作アームを介して印刷ヘッド28がプラテンローラ37に押し付けられる。すなわち、開閉蓋22を閉塞すると、印刷ヘッド28がプラテンローラ37に接触し、印刷待機状態となる。一方、この状態から開閉蓋22を開放してゆくと、作動ばね53が収縮し、ヘッドリリースばねによって印刷ヘッド28がプラテンローラ37から離れる。すなわち、印刷ヘッド28が退避位置に回動し、テープカートリッジCの着脱が可能になる。
カートリッジ収容部23の下側には、プラテン駆動軸30および巻き取り駆動軸31を回転させるテープ送りモータ(図示省略)が内蔵されている。また、カートリッジ収容部23には、その隅部に、複数のマイクロスイッチ等で構成されたテープ識別センサ(マイクロスイッチ)が配設され、テープカートリッジCに搭載した印刷テープTの種別(テープ幅やテープ色等)を検出する。
テープカートリッジCは、カートリッジケース34の内部に、印刷テープTを巻回したテープリール32、インクリボンRを巻回したリボンリール35およびインクリボンRを巻き取るリボン巻き取りリール38を収容すると共に、プラテン駆動軸30に嵌合して回転駆動するプラテンローラ37を収容して、構成されている。また、カートリッジケース34の下面には、上記したテープ識別センサに対応して、印刷テープTの種別を判別するための複数の孔(図示省略)が設けられている。一方、印刷テープTは、裏面に粘着層が形成された記録テープTaと、この粘着層により記録テープTaに貼り付けられた剥離テープTbとから構成されている。
テープカートリッジCがカートリッジ収容部23に装着され、開閉蓋22が閉塞されると、印刷テープTおよびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド28がプラテンローラ37に当接して印刷が可能になる。その後、ユーザが、パソコン2によりディスプレイ14を確認しながら所望の情報を入力し、印刷を指示すると、パソコン2が印刷データを生成し、テーププリンタ3に送信する。テーププリンタ3は、テープカートリッジCから印刷テープTを繰り出し、印刷ヘッド28の発熱素子を選択的に発熱させることにより、印刷テープTに所望の印刷を行う。印刷テープTの印刷済み部分は、テープ排出口25から随時外部に送り出され、印刷を完了すると、余白分を含んだ送りが行われた後、切断される。これにより、テープラベルが作成される。
次に、図3および図4を参照して、開閉蓋22の閉塞維持機構4について説明する。閉塞維持機構4は、開閉蓋22の裏面に突設した押圧突起61および被押圧突起62から成る作動突起51と、カートリッジ収容部23の奥側に配設され開閉蓋22の開閉時に作動突起51に係合して作動する作動レバー機構52と、作動レバー機構52の下端部に掛け止めされ作動レバー機構52を図示の左方に付勢する上記の作動ばね53と、で構成されている。開閉蓋22のヒンジ部5とカートリッジ収容部23との間には、小型のフレーム54が内蔵されており、フレーム54の後部に開閉蓋22のヒンジ部5が支持され、前部に作動レバー機構52が支持されている。
完全開放状態にある開閉蓋22は、後方に幾分反った状態にあり、この状態から開閉蓋22を閉塞してゆくと、前傾姿勢になったところで作動突起51が作動レバー機構52に係合し、作動レバー機構52と開閉蓋22とが連動状態となる。作動ばね53に抗してさらに開閉蓋22を閉塞してゆくと、完全閉塞の直近で作動ばね53のばね力が、作動レバー機構52を介して開閉蓋22を閉塞する方向に作用する。これにより、開閉蓋22は完全閉塞し且つ作動ばね53のばね力で完全閉塞状態を維持する。一方、完全閉塞状態から作動ばね53に抗して開閉蓋22を開放してゆくと、完全閉塞の直近で作動ばね53のばね力が、作動レバー機構52を介して開閉蓋22を開放する方向に作用する。これにより、開閉蓋22は軽く跳ね上げられ、作動レバー機構52と開閉蓋22との連動状態が解除される。この状態で開閉蓋22は前傾姿勢となり、ユーザはそのまま開閉蓋22を完全開放状態にする。
この場合、開閉蓋22は左右方向に延びる軸(ヒンジ部5)を中心に回動し、これに伴って作動レバー機構52に係合した作動突起51は、ほぼ上下方向に移動する。一方、上記したようにフレーム54の前面に添設された作動レバー機構52は、この前面の面内で移動する。このため、作動突起51は、左右方向に延在する形態となり、一方、作動レバー機構52は、これに平行に対峙する。また、作動突起51は開閉蓋22の裏面基部側に配設され、作動レバー機構52はカートリッジ収容部23の奥側に配設されている。したがって、本実施形態の閉塞維持機構4は、テープカートリッジCの着脱に際し、邪魔になることがない。
一方、作動突起51と連動してフレーム54の前面の面内で移動する作動レバー機構52の動きは、その作動レバー71が、閉塞動作時には、開閉蓋22の前傾姿勢に対応する回動始端位置から完全閉塞直近に対応する回動終端位置に回動する(以下、単に「回動動作」という。)。さらに、閉塞動作が進むと、回動終端位置から開閉蓋22の完全閉塞状態に対応する閉塞維持位置に移動する(以下、単に「移動動作」という。)。また、開放動作時における作動レバー71は、逆に閉塞維持位置から回動終端位置に移動(以下、単に「逆移動動作」という。)した後、回動終端位置から回動始端位置に勢いよく回動する(以下、単に「逆回動動作」という。)。
作動突起51は、開閉蓋22と一体に成形されており、開閉蓋22の基端寄りに配設した上記の押圧突起61と、先端寄りに配設した上記の被押圧突起62とを有している。押圧突起61は、開閉蓋22の開閉動作において、上記の回動始端位置と回動終端位置との間で回動する作動レバー71に係合し、被押圧突起62は、開閉蓋22の開閉動作において、回動終端位置と閉塞維持位置との間で移動する作動レバー71に係合する。すなわち、押圧突起61は、作動ばね53の力が作動レバー71を介して開閉蓋22を開放する方向に作用している状態で、作動レバー71に係合し、被押圧突起62は、作動ばね53の力が作動レバー71を介して開閉蓋22を閉塞する方向に作用している状態で、作動レバー71に係合する。そして、詳細は後述するが、押圧突起61は、作動レバー71の上端面に係合し、被押圧突起62は、作動レバー71の上端部に突設した閉塞突起76に係合する。
押圧突起61は、略方形の板状に形成され、左右方向に延在している。押圧突起61の係合端面は、右端部のカム斜面63とこれに連なるカム平坦面64とから成り、このカム斜面63により、回動始端位置にある作動レバー71の回動開始が円滑に行われるようになっている。回動始端位置にある作動レバー71は、回動動作の死点近傍に位置しており、このカム斜面63により、作動レバー71のロックや逆方向への回動が有効に防止される。
被押圧突起62は、断面「L」字形状に形成されており、その先端部には、作動レバー71と係合するフック部65が設けられている。作動レバー71が、閉塞維持位置に移動すると、押圧突起61に代わって、被押圧突起62のフック部65が作動レバー71の閉塞突起76と係合することで、開閉蓋22を閉塞方向に引き込み且つ閉塞状態に維持する。
作動レバー機構52は、作動レバー71と、回動支軸72と、係合ピン73と、軸側ガイド74と、ピン側ガイド75とを有している。作動レバー71は、回動始端位置、回動終端位置および閉塞維持位置の間で、回動および移動自在に構成される。回動支軸72は、作動レバー71を回動始端位置と回動終端位置との間で回動自在に支持する。係合ピン73は、作動レバー71に係合される。軸側ガイド74は、回動支軸72が係合して作動レバー71の回動動作および移動動作をガイドする。ピン側ガイド74は、係合ピン73が係合して作動レバー71の回動動作および移動動作をガイドする。すなわち、作動レバー71は、回動支軸72および係合ピン73が、軸側ガイド74およびピン側ガイド75にガイドされて相対的に移動することで、回動始端位置、回動終端位置および閉塞維持位置の間を回動動作および移動動作するようになっている。
作動レバー71は、上下に長い略菱形形状に形成されており、回動支軸72を介してフレーム54に支持されている。作動レバー71の上端部には、被押圧突起62と係合する閉塞突起76が突設されており、下端部には、作動ばね53が掛け止めされるばね掛止部77が延設されている。また、作動レバー71の中央部には、軸側ガイド74およびピン側ガイド75がそれぞれ形成されている。作動ばね53により付勢された作動レバー71は、回動支軸72が軸側ガイド74の左端に、係合ピン73がピン側ガイド75の右端にそれぞれ相対的に位置し、回動始端位置に定位している。また、この状態で、押圧突起61が係合する作動レバー71の上端面(の接触点)から下した垂線に対し、回動支軸72が右側に位置しており、作動レバー71の逆方向への回動が阻止されている。
回動支軸72は、フレーム54の表面に突設され、フレーム54の表面に添わせた作動レバー71を軸側ガイド74と協働して、回動および移動自在に支持している。図示では省略したが、回動支軸72の先端にはヘッド部が設けられており、このヘッド部が作動レバー71の回動支軸72からの脱落(抜止め)を防止している。上述したように、作動レバー71と押圧突起61との接触点に対し回動支軸72は、作動ばね53の非開放方向に位置ズレしており、押圧突起61の押圧力が作動レバー71を半時計回りに回動させる方向に作用する。
係合ピン73は、ピン側ガイド75に係合するピン本体81と、ピン本体81を作動レバー71側に付勢するばね部材82とで構成されており、ばね部材82の基部でフレーム54に取付けられている。そして、ピン本体81は、回動支軸72の斜め下方に配設されている。
軸側ガイド74は、作動レバー71の中心部から右側部に直線状に延びる長孔であり、作動レバー71が上記の回動動作および逆回動動作を行っている間は、回動支軸72が相対的に左端に位置し、上記の移動動作では左端から右端に、逆移動動作では右端から左端に相対的に移動する。
ピン側ガイド75は、作動レバー71の裏側にガイド溝として形成されており、作動レバー71の回動動作および逆回動動作をガイドする円弧状ガイド部83と、円弧状ガイド部83に連なり軸側ガイド74と共に作動レバー71の移動動作および逆移動動作をガイドする直線状ガイド部84と、円弧状ガイド部83および直線状ガイド部84に連なり、作動レバー71を閉塞維持位置を越えた位置(以下、単に「閉塞超過位置」という。)から回動始端位置に直接復帰させる(以下、単に「復帰動作」という。)復帰ガイド部85と、から構成されている。
円弧状ガイド部83は、軸側ガイド74の左端に位置した回動支軸72を中心とする円弧に倣った円弧形状(約1/4の円弧)に形成され、作動レバー71の下端部から左端部に向かって延在している。直線状ガイド部84は、円弧状ガイド部83の左端から軸側ガイド74と同一方向に、且つ同長に延びている。係合ピン73が相対的に円弧状ガイド部83の右端に位置している状態が、作動レバー71の回動始端位置であり、左端に位置している状態が、作動レバー71の回動終端位置である。
回動動作により作動レバー71が回動終端位置に到達すると、回動動作が規制されると同時に、作動ばね53のばね力が軸側ガイド74および直線状ガイド部84の延在方向に作用し、軸側ガイド74および直線状ガイド部84に倣って、作動レバー71が斜め左下方に直線的に移動する。この場合、作動レバー71が回動終端位置に到達したときに、作動レバー71の閉塞突起76は、押圧突起61の基部と被押圧突起62との間隙に入り込み、作動レバー71が斜め左下方に移動する瞬間、閉塞突起76が被押圧突起62に係合しこれを下方に引っ張る。これにより、開閉蓋22が閉塞方向に引き込まれ、完全閉塞状態となる。開閉蓋22が完全閉塞状態になると、作動レバー71の移動が停止し、回動支軸72は、相対的に軸側ガイド74の延在方向の途中の位置に、また係合ピン73は、相対的に直線状ガイド部84延在方向の途中の位置に、すなわち閉塞維持位置にそれぞれ定位する。
一方、逆の手順で、開閉蓋22を開放してゆくと、被押圧突起62が、作動ばね53に抗して作動レバー71を斜め右上方に引き上げてゆく(逆移動動作)。作動レバー71が、回動終端位置に到達すると、係合ピン73が相対的に円弧状ガイド部83に入り込み、作動レバー71の逆回動動作が可能になる。すなわち、係合ピン73が円弧状ガイド部83に入り込んだ瞬間、作動ばね53のばね力が、作動レバー71を逆回動動作させる方向に作用し、作動レバー71は瞬時に逆回動動作する。これにより、作動レバー71は、押圧突起61を介して開閉蓋22を跳ね上げる。
ところで、閉塞維持位置に移動した作動レバー71は、回動が規制され、且つ作動ばね53により斜め左下方に引かれている。このため、ユーザが、直接作動レバー71を押して閉塞維持位置に移動させてしまうと、作動レバー71を元の位置に復帰させることが困難になる可能性がある。そこで、本実施形態では、ピン側ガイド75に復帰ガイド部85を設けている。復帰ガイド部85は、円弧状ガイド部83および直線状ガイド部84を円弧形状に結ぶように形成されている。より具体的には、回動支軸72が右端から左端に相対的に移動する間に、係合ピン73が直線状ガイド部84の右端から円弧状ガイド部83の右端に相対的に移動するように形成されている。よって、復帰ガイド部85に案内されて復帰動作する作動レバー71は、相対的に軸側ガイド74および係合ピン73に沿って移動することになる。
復帰ガイド部85の溝底は、直線状ガイド部84から円弧状ガイド部83に向って上り傾斜となっており、且つ復帰ガイド部85と円弧状ガイド部83とが一端で交わる部分(交会部分)が段部となっている。したがって、閉塞超過位置での作動レバー71は、直接、閉塞超過位置から回動始端位置に復帰する。また、復帰ガイド部85と円弧状ガイド部83との交会部分が段部となっているため、初期回動動作において、係合ピン73が復帰ガイド部85に誤って侵入することがない。
作動ばね53は、テーププリンタ3の左右方向に延在するコイルスプリングで構成され、作動レバー71を正面視時計廻りに付勢している。このため、作動レバー71の回動動作はユーザにより作動ばね53に抗して為され、逆回動動作は作動ばね53により瞬時に為される。また、作動レバー71の移動動作は、作動ばね53により瞬時に為され、逆移動動作はユーザにより作動ばね53に抗して為される。
次に、図4を参照して、開閉蓋22の一連の開閉動作について説明する。完全開放状態の開閉蓋22を前傾姿勢まで閉塞してゆくと、回動始端位置にある作動レバー71の上端面に、押圧突起61のカム斜面63が当接する(図4(a))。さらに、作動ばね53に抗して開閉蓋22の閉塞動作を進めて行くと、作動レバー71は、回動動作する(図4(b))。作動レバー71が回動動作を終了すると、作動レバー71の閉塞突起76が被押圧突起62に臨む(図4(c))と同時に、作動レバー71が移動動作する(図4(d))。これにより、開閉蓋22は被押圧突起62に引っ張られるようにして完全閉塞し、この状態を維持する。
一方、完全閉塞状態から、作動ばね53に抗して開閉蓋22を開放して行くと、被押圧突起62により、作動レバー71が逆移動動作する(図4(c))。作動レバー71が逆移動動作を終了すると、作動ばね53が作用して、作動レバー71を逆回動動作させる(図4(b))。これにより、作動レバー71は、開閉蓋22を跳ね上げるようにして開放する(図4(a))。
次に、図5を参照して、ユーザが、誤って直接作動レバー71を押圧してしまう場合について説明する。ユーザにより作動レバー71が押し込まれると(図5(a))、上記と同様に、作動レバー71は、回動動作し、さらに移動動作する。しかし、この場合、作動レバー71は、閉塞維持位置を通過して閉塞超過位置まで移動する(図5(b))。閉塞超過位置に移動した作動レバー71は、次の瞬間、復帰ガイド部85に倣って閉塞超過位置から回動始端位置に移動する(図6(c))。すなわち、作動レバー71は、回動始端位置に復帰する。
次に、図6ないし図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る作動レバー機構52について説明する。なお、重複した記載を避けるべく第1実施形態と異なる部分のみ記載する。この実施形態の作動レバー機構52は、上記した作動レバー71、回動支軸72、係合ピン73、軸側ガイド74およびピン側ガイド75の他に、軸側ガイド74の一方の端部に連なったサブ軸側ガイド92と、ピン側ガイド75の一方の端部に連なったサブピン側ガイド93と、を有している(図6参照)。
作動レバー71は、第1実施形態と同様に、上下に長い略菱形に形成されている。作動レバー71の上端部には押圧突起61と係合する係合延部91が左方向に延在しており、下端部にはばね掛止部77が延設されている。また、係合延部91の付け根には、閉塞突起76が突設されている。さらに、作動レバー71の中央付近には、軸側ガイド74およびサブ軸側ガイド92と、ピン側ガイド75およびサブピン側ガイド93と、がそれぞれ一体に、貫通形成されている。
回動支軸72は、フレーム54の表面に突設され、軸側ガイド74およびサブ軸側ガイド92と協働して、作動レバー71を回動および移動自在に支持している。また、係合ピン73は、フレーム54の表面に突設され、ピン側ガイド75およびピン側ガイド75と協働して、回動支軸72と共に、作動レバー71を回動および移動自在に支持している。
サブ軸側ガイド92は、軸側ガイド74の左端に連なっており、回動始端位置における作動レバー71と押圧突起61との接触点の位置に向かって斜め左上方に延びるように形成されている。この場合、回動支軸72が相対的に軸側ガイド74の左端に位置している状態が、作動レバー71の回動始端位置であり(図7(a))、言い換えれば、回動支軸72が相対的にサブ軸側ガイド92の右下端に位置している状態が、作動レバー71の回動始端位置である。そして、押圧突起61による初期回動動作において、回動支軸72が相対的にサブ軸側ガイド92の左上端まで移動し、その間に作動レバー71が僅かに回動するようになっている。
サブピン側ガイド93は、ピン側ガイド75の円弧状ガイド部83の右端に連なっており、サブ軸側ガイド92と略同方向に、かつピン側ガイド75の右端から右下に向って同長に形成されている。この場合、係合ピン73が相対的にサブピン側ガイド93の右下端に位置している状態が、作動レバー71の回動始端位置である(図7(a))。そして、回動支軸72が相対的にサブ軸側ガイド92の左上端まで移動する間に、係合ピン73が相対的にサブピン側ガイド93の左上端に、すなわち、円弧状ガイド部83の右端に移動する。
作動レバー71が、回動動作を開始すると(図7(a))、回動支軸72がサブ軸側ガイド92に沿って左上端に相対的に移動すると共に、係合ピン73がサブピン側ガイド93に沿って斜め左上に相対的に移動して、サブピン側ガイド93から抜け出すことで、作動レバー71が回動しながら右下に移動する(図7(b))。さらに、回動動作が進むと、作動レバー71が、サブ軸側ガイド92の左上端に位置した回動支軸72を軸として回動することで、係合ピン73が円弧状ガイド部83の左端まで移動すると共に、回動支軸72がサブ軸側ガイド92の左上端から右下端に相対的に移動する(図7(c))。そして、作動レバー71が、作動ばね53のばね力により移動動作して閉塞維持位置に移動して完全閉塞状態を維持する(図7(d))。
一方、逆の手順で、開閉蓋22を開放してゆくと、作動レバー71が逆移動動作により回動終端位置に到達した瞬間、作動ばね53のばね力が作動レバー71を逆回動動作させる方向に作用し、作動レバー71は瞬時に逆回転動作する。これにより、作動レバー71は、押圧突起61を介して開閉蓋22を跳ね上げる。
復帰ガイド部85は、円弧状ガイド部83および直線状ガイド部84を結ぶように形成されており、閉塞超過位置にある作動レバー71が回動始端位置に復帰できるようになっている。具体的には、回動支軸72が軸側ガイド74の右端から左端に移動する間に、係合ピン73が直線状ガイド部84の右端からサブピン側ガイド93の右下端に相対的に移動するように形成されている。(図8参照)。
以上の構成によれば、開閉蓋22を閉じようとすると、回動始端位置にある作動レバー71は、作動ばね53に抗して、回動終端位置へ回動動作した後、閉塞維持位置へ移動動作する。そして、作動レバー71は、被押圧突起62と係合すると共に、作動ばね53で付勢され、開閉蓋22の閉塞状態を維持する。また、開閉蓋22を開こうとすると、閉塞維持位置にある作動レバー71は、作動ばね53に抗して、回動終端位置へ逆移動動作する。そして、作動レバー71は、作動ばね53によって勢いよく回動始端位置へ逆回動動作をすると共に、開閉蓋22を跳ね上げる。したがって、解除ボタンを不要とする簡単な構造で、開閉蓋22の跳ね上げと閉塞状態を維持することができる。
なお、本実施形態では、作動レバー71は、その後面がフレーム54に取付けられるようになっているが、作動レバー71の前面から取付けられるようにしてもよい。
2…パーソナルコンピュータ 3…テーププリンタ 4…閉塞維持機構 5…ヒンジ部 22…開閉蓋 23…カートリッジ収容部 51…作動突起 52…作動レバー機構 53…作動ばね 61…押圧突起 62…被押圧突起 63…カム斜面 72…回動支軸 73…係合ピン 74…軸側ガイド 75…ピン側ガイド 82…ばね部材 83…円弧状ガイド部 84…直線状ガイド部 85…復帰ガイド部 92…サブ軸側ガイド 93…サブピン側ガイド C…テープカートリッジ T…印刷テープ
Claims (8)
- 電子機器の筐体に設けられ、ヒンジ部を中心に開閉される開閉蓋の閉塞状態を維持する開閉蓋の閉塞維持機構であって、
前記開閉蓋に設けた作動突起と、
前記作動突起に係合し、前記開閉蓋の開閉動作に連動して作動し前記開閉蓋を完全閉塞状態に維持する作動レバー機構と、
前記作動レバー機構を一方向に付勢する作動ばねと、を備え、
前記作動レバー機構は、前記開閉蓋に対し連動状態となる回動始端位置と前記開閉蓋の完全閉塞前の回動終端位置との間で回動自在に構成されると共に、前記回動終端位置と前記開閉蓋を完全閉塞して回動阻止状態となる閉塞維持位置との間で移動自在に構成され、
前記作動突起は、前記開閉蓋の閉塞動作に連動し、前記作動ばねに抗して前記作動レバー機構を回動始端位置から回動終端位置に回動させ、且つ前記作動ばねを介して前記作動レバー機構により回動終端位置から回動始端位置に回動して、前記開閉蓋を跳ね上げる押圧突起と、
前記閉塞維持位置に移動した前記作動レバー機構に係合し、前記作動ばねを介して前記作動レバー機構により押圧され、前記開閉蓋を閉塞状態に維持する被押圧突起と、を有していることを特徴とする開閉蓋の閉塞維持機構。 - 前記作動レバー機構は、前記作動突起に係合し、前記開閉蓋の開閉動作に連動して前記回動始端位置と前記回動終端位置との間で回動自在に、且つ前記回動終端位置と前記閉塞維持位置との間で移動自在に構成された作動レバーと、
前記作動レバーを前記回動始端位置と前記回動終端位置との間で回動自在に支持する回動支軸と、
前記回動支軸に対し離間して配設され、前記作動レバーに係合する係合ピンと、
前記作動レバーに設けられ、前記回動支軸と協働して前記作動レバーの回動動作および移動動作をガイドする直線状の軸側ガイドと、
前記作動レバーに設けられ、前記係合ピンと協働して前記作動レバーの回動動作をガイドする円弧状ガイド部、および前記円弧状ガイド部に連なり前記作動レバーの移動動作をガイドする直線状ガイド部とを含むピン側ガイド、を有し、
前記軸側ガイドと前記直線状ガイド部とは、同一方向に且つ前記作動ばねの付勢力が作用する方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載の開閉蓋の閉塞維持機構。 - 前記回動始端位置における前記作動レバーと前記押圧突起との接触点における閉塞力の作用方向に対し、前記回動支軸は、前記作動ばねによる付勢方向と逆方向に位置ズレして配設されていることを特徴とする請求項2に記載の開閉蓋の閉塞維持機構。
- 前記押圧突起は、前記作動レバーを前記回動始端位置から前記回動終端位置に向って移動させるカム斜面を有していることを特徴とする請求項2または3に記載の開閉蓋の閉塞維持機構。
- 前記ピン側ガイドは、一端が前記円弧状ガイド部に連なると共に他端が前記直線状ガイド部に連なり、前記作動レバーを前記閉塞維持位置を超えた位置から前記回動始端位置に直接復帰させる復帰ガイド部を、更に有していることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の開閉蓋の閉塞維持機構。
- 前記ピン側ガイドは、溝底が、前記復帰ガイド部から前記円弧状ガイド部に向って上り傾斜となり、且つ前記復帰ガイド部と前記円弧状ガイド部との接続部分が段部となるガイド溝で構成され、
前記係合ピンは、前記ガイド溝に係合するピン本体と、前記ピン本体を前記溝底に向って付勢するばね部材と、を有していることを特徴とする請求項5に記載の開閉蓋の閉塞維持機構。 - 前記開閉蓋により開閉され、印刷テープを収容したテープカートリッジが着脱自在に装着されるカートリッジ収容部と、
前記カートリッジ収容部に装着した前記テープカートリッジから前記印刷テープを繰り出して印刷を行う印刷機構と、
請求項1ないし6のいずれかに記載の開閉蓋閉塞機構と、を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記印刷機構の印刷ヘッドをプラテンに対し相対的に離接させるヘッドリリース機構を、更に備え、
前記作動ばねが、前記印刷ヘッドを前記プラテンに対し相対的に押圧する前記ヘッドリリース機構のヘッド押圧ばねを兼ねていることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008077485A JP2009226836A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 開閉蓋の閉塞維持機構およびこれを備えた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2008077485A Pending JP2009226836A (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 開閉蓋の閉塞維持機構およびこれを備えた電子機器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015037137A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2017-03-02 | 日立マクセル株式会社 | 投写型映像表示装置 |
CN110584351A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-12-20 | 欧蒙医学诊断(中国)有限公司 | 一种tip头盒定位机构及定位方法 |
-
2008
- 2008-03-25 JP JP2008077485A patent/JP2009226836A/ja active Pending
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