JP2009224920A - デジタルテレビジョン放送受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像や音声の乱れ等を低減することができるデジタルテレビジョン放送受信機を提供する。
【解決手段】同一のチャネルであり異なる周波数帯から抽出されたデジタルテレビジョン放送信号をバッファリングするバッファメモリ18と、バッファメモリ18のバッファリングされている信号を読み出してデコードするデコーダ14と、第1の周波数帯から抽出された設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号がバッファメモリ18からデコーダ14によって読み出されてデコードされるように制御した後、その設定チャネルの映像が連続するように、第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯から抽出された設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号がバッファメモリ18からデコーダ14によって読み出されてデコードされるように制御を切り替える切替制御部20と、を備えるデジタルテレビジョン放送受信機100とする。
【選択図】図1
【解決手段】同一のチャネルであり異なる周波数帯から抽出されたデジタルテレビジョン放送信号をバッファリングするバッファメモリ18と、バッファメモリ18のバッファリングされている信号を読み出してデコードするデコーダ14と、第1の周波数帯から抽出された設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号がバッファメモリ18からデコーダ14によって読み出されてデコードされるように制御した後、その設定チャネルの映像が連続するように、第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯から抽出された設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号がバッファメモリ18からデコーダ14によって読み出されてデコードされるように制御を切り替える切替制御部20と、を備えるデジタルテレビジョン放送受信機100とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動体等に搭載されるデジタルテレビジョン放送受信機に関する。
地上デジタルテレビジョン放送において、携帯電話やカーナビゲーションシステムに搭載される受信機において高画質・高音質の受信を実現することが望まれている。
例えば、日本における地上デジタル放送では13のセグメントに分けられた周波数帯のうち1つに低解像度(320×240画素又は320×180画素)の画像データを割り当て、携帯機器において小画面のテレビジョン放送の受信を可能としたワンセグ放送と呼ばれるシステムが採用されている。このような地上デジタル放送に対する受信機を移動させた場合であっても高画質・高音質の受信を実現することが望まれている。
ところが、移動体に搭載された受信機や受信機を持って視聴者が移動する際に、図9に示すように、同一のチャネルに対して異なる周波数帯が割り付けられている基地局aの地域A及び基地局bの地域Bを跨いだ移動があると、その境界領域ABで周波数帯の切り替え作業を行わなければならない。
例えば、図9に示す例において、チャネルCh1の放送プログラムを視聴しつつ地域Aから地域Bへと移動を行った場合、地域Aでは基地局aから周波数帯A1でチャネルCh1の放送が行われており、地域Bでは基地局bから周波数帯B1でチャネルCh1の放送が行われている。したがって、その境界領域ABにおいて、受信機における受信周波数帯を周波数帯A1から周波数帯B1へと切り替える作業が必要となる。
従来の受信機では、境界領域で映像や音声が途切れ、良好な視聴環境を提供することができない。また、切り替え作業をユーザに負担させることになり、ユーザの利便性を低下させてしまう。
本発明の1つの態様は、同一のチャネルであり異なる周波数帯から抽出されたデジタルテレビジョン放送信号をバッファリングするバッファメモリと、前記バッファメモリのバッファリングされている信号を読み出してデコードするデコーダと、第1の周波数帯から抽出された設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号が前記バッファメモリから前記デコーダによって読み出されてデコードされるように制御した後、前記設定チャネルの映像が連続するように、前記第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号が前記バッファメモリから前記デコーダによって読み出されてデコードされるように制御を切り替える切替制御部と、を備えるデジタルテレビジョン放送受信機である。
例えば、前記デジタルテレビジョン放送信号はトランスポートパケットとして送信され、各トランスポートパケットはその同期タイミングを示すタイミング信号を含み、前記切替制御部は、前記切り替え前に前記デコーダでデコードされる前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号のトランスポートパケットのタイミング信号と、前記切り替え後の前記デコーダでデコードされる前記第2の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号のトランスポートパケットのタイミング信号と、が一致するように制御を切り替える。
前記切替制御部における前記切り替えは、前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号が所定のレベル以下となった場合に行うことが好適である。
チューナが1つのみである場合、前記切替制御部における前記切り替え前に、前記バッファメモリへのバッファリングを前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号から前記第2の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号へ切り替えることが好適である。
チューナが複数ある場合、前記切替制御部における前記切り替え後も前記バッファメモリへの前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号のバッファリングを継続することが好適である。
このようなデジタルテレビジョン放送信号受信機は、基地局毎に同一チャネルの周波数帯が異なる地上波デジタルテレビジョン放送信号において特に有効である。
本発明によれば、地域間を跨ってデジタル放送を受信する際に映像や音声の途切れや乱れ等を低減することができるデジタルテレビジョン放送受信機を提供することができる。
本発明の実施の形態におけるデジタルテレビジョン受信装置100は、図1に示すように、入力インターフェース(入力I/F)12、デコーダ14、メモリ16、切替制御部20及び出力インターフェース(出力I/F)22を含んで構成される。デジタルテレビジョン受信装置100は、チューナ10及びバッファメモリ18に接続される。本実施の形態では、チューナ10が1つであるシングルチューナのデジタルテレビジョン受信装置100について説明する。
本実施の形態におけるデジタルテレビジョン受信装置100は、専用の回路として構成してもよいし、全部又は一部の処理をコンピュータによるデジタル信号処理として実現してもよい。
チューナ10は、デジタルテレビジョン受信装置100のフロントエンド部を構成し、デジタル放送の信号を受信して、受信信号を復調し、デジタル信号を抽出して入力I/F12へ出力する。チューナ10は、例えば、RF部とOFDM復調部を含んで構成される。チューナ10は、切替制御部20から受信周波数帯設定信号を受けて、RF部において受信周波数帯設定信号で指定された受信周波数帯の信号を一旦中間周波数帯(IF)信号に変換し、OFDM復調部においてIF信号からデジタル信号(TP:トランスポートパケット)を抽出する。TP信号は、入力I/F12を介して、デコーダ14、メモリ16、バッファメモリ18等で構成されるバックエンド部に渡される。
例えば、日本におけるワンセグ放送では、動画はH.264/MPEG−4 ACC規格、音声はMPEG−2 ACC規格で圧縮され、QPSK変調方式で変調されて送信されている。また、デジタル信号の各TPは、動画及び音声を再生する際に同期タイミングをとるためのタイミング信号を含んでいる。ワンセグ放送の場合、受信された信号に対してQPSK復調及び伸張処理を行い、動画信号及び音声信号を抽出して入力I/F12へ出力する。
バッファメモリ18は、入力I/F12を介して入力された動画信号及び音声信号を一旦格納するメモリである。バッファメモリ18は、例えば、Nandフラッシュメモリとすることが好適である。
バッファメモリ18は、図2に示すように、現在表示されている周波数帯の受信信号をバッファリングするメモリ領域Mem_Ch1a1と、次に表示される周波数帯の受信信号をバッファリングするメモリ領域Mem_Ch1b1とを含む。メモリ領域Mem_Ch1a1及びMem_Ch1b1はそれぞれリングバッファとして管理される。
例えば、図9における基地局aの地域AにおいてチャネルCh1の受信を行っている場合、チューナ10によってチャネルCh1の周波数帯A1の信号のみを受信し、書込アドレスWPa1で指定されるメモリ空間に入力I/F12を介して入力されるチャネルCh1の周波数帯A1の動画信号及び音声信号を格納する。格納処理後、書込アドレスWPa1を格納データ量だけ進める。
また、バッファメモリ18からのデータの読み出しは、読出アドレスRPa1で示されるメモリ空間から所定のデータ長のデータを読み出すことによって行われる。読出処理後、読出アドレスRPa1は読出データ量だけ進める。
このとき、書込アドレスWPa1はメモリ領域Mem_Ch1a1の先頭アドレスから開始され、書込アドレスWPa1を増加させた際にメモリ領域Mem_Ch1a1の最終アドレスを超えると、書込アドレスWPa1をメモリ領域Mem_Ch1a1の先頭アドレスに戻す。読出アドレスRPa1も同様である。これによって、メモリ領域Mem_Ch1a1はリングバッファとして管理される。
同様に、基地局bの地域BにおいてチャネルCh1の受信を行っている場合、チューナ10によってチャネルCh1の周波数帯B1の信号のみを受信し、書込アドレスWPb1で指定されるメモリ空間に入力I/F12を介して入力されるチャネルCh1の周波数帯B1の動画信号及び音声信号を格納する。格納処理後、書込アドレスWPb1を格納データ量だけ進める。
また、バッファメモリ18からのデータの読み出しは、読出アドレスRPb1で示されるメモリ空間から所定のデータ長のデータを読み出すことによって行われる。読出処理後、読出アドレスRPb1は読出データ量だけ進める。
このとき、書込アドレスWPb1はメモリ領域Mem_Ch1b1の先頭アドレスから開始され、書込アドレスWPb1を増加させた際にモリ領域Mem_Ch1b1の最終アドレスを超えると、書込アドレスWPb1をメモリ領域Mem_Ch1b1の先頭アドレスに戻す。読出アドレスRPa1も同様である。これによって、メモリ領域Mem_Ch1b1はリングバッファとして管理される。
なお、動画信号及び音声信号は、図2に示すように、TP毎にバッファメモリにバッファリングされる。各TPは、再生時の同期をとるためのタイミング情報、チャネルを表すチャネル情報、及び、実際の動画データ及び音声データを含む実データを含んで構成される。すなわち、動画信号及び音声信号に含まれるタイミング情報及びチャネル信号を一致させることによって、異なる基地局から異なるタイミングで送信された同一のチャネルの放送を同期させて再生することができるようになっている。
デコーダ14は、切替制御部20からの読出アドレスRPa1又はRPb1を受けて、バッファメモリの読出アドレスRPa1又はRPb1で示されるメモリ領域に格納されている動画及び信号のTPを読み出し、表示装置(図示しない)に表示できる信号に変換する処理を行う。
例えば、切替制御部20から読出アドレスRPa1が入力された場合、メモリ領域Mem_Ch1a1の読出アドレスRPa1で示されるメモリ領域に格納されているTPを読み出してデコードする。切替制御部20から読出アドレスRPb1が入力された場合、メモリ領域Mem_Ch1b1の読出アドレスRPb1で示されるメモリ領域に格納されているTPを読み出してデコードする。
メモリ16は、デジタルテレビジョン受信装置100における処理に必要なデータ等を格納及び保持するためのメモリである。例えば、デコーダ14におけるデコード処理の際にバッファメモリ18から読み出されたTPを一時的に格納したり、デコードに必要なパラメータ等を格納したりするために用いられる。また、各部で処理されるプログラム等を格納してもよい。メモリ16は、デジタルテレビジョン受信装置100に内蔵されるものとしてもよいし、外付けされるメモリチップとしてもよい。
切替制御部20は、チューナ10における受信周波数帯の切替処理、及び、デコーダ10でのデコードの対象となる信号の読み出し先をメモリ領域Mem_Ch1a1又はメモリ領域Mem_Ch1b1のいずれかに設定する切替処理を行う。より具体的には、書込アドレスWPa1,WPb1、読出アドレスRPa1,RPb1を設定することによって、受信強度が弱くなった周波数帯の信号から受信強度が強くなった周波数帯の信号へと受信対象及びデコード対象を切り替える処理を行う。
切替制御部20における処理によって、同一のチャネルに対して異なる周波数帯が割り付けられている複数の地域を跨いだ移動があった場合でも、映像や音声を乱すことなく自動で周波数帯の切り替え処理を行うことができる。
出力I/F22は、デコーダ14においてデコードされた動画信号及び音声信号を表示装置(図示しない)へ出力するためのインターフェースである。例えば、表示装置が液晶ディスプレイである場合、出力I/F22は液晶ディスプレイ用のインターフェースとする。
<受信切替処理>
以下、図3のフローチャートを用いて、デジタルテレビジョン受信装置100の受信切替処理について説明する。ここでは、図9に示す例において、チャネルCh1の放送プログラムを視聴しつつ地域Aから地域Bへと移動を行う場合を例に説明する。
以下、図3のフローチャートを用いて、デジタルテレビジョン受信装置100の受信切替処理について説明する。ここでは、図9に示す例において、チャネルCh1の放送プログラムを視聴しつつ地域Aから地域Bへと移動を行う場合を例に説明する。
受信切替処理は、現在受信を行っている基地局からの受信信号に対する処理を継続しつつ行われる。
ここでは、切替制御部20から現在受信を行っている基地局aのチャネルCh1の周波数帯A1を示す受信周波数帯設定信号をチューナ10に出力し、チューナ10は受信周波数帯設定信号で特定される周波数帯A1の信号を受信しているものとする。チューナ10は、受信信号から動画信号及び音声信号を含むTPを抽出し、入力I/F12を介してバックエンド部に入力する。
また、切替制御部20は、書込アドレスWPa1で示されるメモリ領域にステップS10で抽出されたTPを格納し(図4(a))、書込アドレスWPa1をTPのデータ量分だけ増加させる(図4(b))。
同時に、切替制御部20は、デコーダ14に読出アドレスRPa1を出力する(図5(a))。デコーダ14は、読出アドレスRPa1で示されるメモリ領域から動画信号及び音声信号を含むTPを読み出してデコード処理し、出力I/F22を介して出力する。デコーダ14によってTPが読み出されると、切替制御部20は、読出アドレスRPa1をTPのデータ量分だけ増加させる(図5(b))。
このような処理によって、基地局aのチャネルCh1の周波数帯A1を示す放送が出力I/F22に接続された表示装置(図示しない)により表示される。
なお、書込アドレスWPa1の初期値はメモリ領域Mem_Ch1a1の先頭アドレスとする。また、読出アドレスRPa1は、図4及び図5に示すように、書込アドレスWPa1より後ろ(過去の信号を示す)のアドレスに設定する。すなわち、書込アドレスWPa1で示されるメモリ領域にデータを書き込んだ後、そのメモリ領域に格納されているデータが遅れて読み出されるように読出アドレスRPa1を設定する。
また、書込アドレスWPa1及び読出アドレスRPa1は、上記のように、メモリ領域Mem_Ch1a1がリングバッファとして管理されるようにサイクリックに設定する。
このような受信処理が行われている状態において、チャネルCh1の放送プログラムを視聴しつつ地域Aから地域Bへと移動を行う場合の切替処理は以下のように行われる。
ステップS10では、切替制御部20において、チューナ10から入力された信号が所定の強度以上であるか否かを判定する。信号が所定の強度以上であればステップS12に処理を移行させて上記通常の受信処理を継続し、そうでなければステップS14へ処理を移行させる。判定に用いる信号の強度は、例えば、TPの動画信号の実データの平均値等とすることが好適である。
ステップS14では、現在受信を行っている基地局からの受信の停止処理及び切替開始処理が行われる。切替制御部20は、基地局aのチャネルCh1の周波数帯A1を示す受信周波数帯設定信号のチューナ10への出力を停止する。また、これに伴って書込アドレスWPa1の増加も停止する。
なお、ステップS26における処理が開始されるまで、デコーダ14によるメモリ領域Mem_Ch1a1からのデータの読み出し処理、デコード処理、及び、読出アドレスRPa1の増加は継続する。これにより、切替処理中においても、バッファメモリ18に予めバッファリングされているデータによって映像及び音声を出力し続けることができる。
ステップS16では、基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1へのチューニングが行われる。切替制御部20は、基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1を示す受信周波数帯設定信号をチューナ10へ出力する。チューナ10は、受信周波数帯設定信号で特定される周波数帯B1を受信し、動画信号及び音声信号を抽出し、入力I/F12を介して、バックエンド部に入力する。
なお、設定する周波数帯は、メモリ16に予め経度及び緯度に対する各チャネルの周波数帯の情報を記憶させておき、GPS等を用いてデジタルテレビジョン受信装置100の絶対位置を検出し、その経度及び緯度に基づいて基地局aから受信していたチャネルと同一のチャネルの周波数帯を選択するものとすることができる。また、受信信号に含まれるチャネル情報を利用して、基地局aから受信していた信号のチャネル情報と一致するチャネル情報を含む信号の周波数帯をスキャンして選んでもよい。なお、新たな周波数帯の設定方法はこれらに限定されるものではなく、基地局aから受信していた信号のチャネルと同一のチャネルの信号を受信できるものであればよい。
ステップS18では、新しい基地局からの受信信号に対するデータの格納処理が開始される。切替制御部20は、書込アドレスWPb1を設定し、その書込アドレスWPb1で示されるメモリ領域にチューナ10で抽出された動画信号及び音声信号を含むTPを格納し、書込アドレスWPb1をそのTPのデータ量だけ増加させる。この処理を所定時間繰り返すことによってメモリ領域Mem_Ch1b1に動画信号及び音声信号をバッファリングする。
なお、書込アドレスWPb1の初期値はメモリ領域Mem_Ch1b1の先頭アドレスとする。また、書込アドレスWPb1は、上記のように、メモリ領域Mem_Ch1b1がリングバッファとして管理されるようにサイクリックに設定する。
ステップS20では、比較アドレスCPa1を設定する。切替制御部20は、図6に示すように、メモリ領域Mem_Ch1a1の書込アドレスWPa1(書込処理停止中)と読出アドレスRPa1(読出処理継続中)との間に、読出アドレスRPa1からアドレスWだけ先に比較アドレスCPa1を設定する。
ステップS22では、比較アドレスCPb1を設定する。切替制御部20は、図6に示すように、バッファメモリ18のメモリ領域Mem_Ch1a1における比較アドレスCPa1で示されるメモリ領域からデータを読み出し、そのタイミング情報と一致するタイミング情報が記憶されているメモリ領域Mem_Ch1b1のアドレスを比較アドレスCPb1として設定する。
ステップS24では、メモリ領域Mem_Ch1b1に対する読出アドレスRPb1を設定する。切替制御部20は、図6に示すように、ステップS22で設定された比較アドレスCPb1に対してアドレスWだけ後のアドレスを読出アドレスRPb2として設定する。この読出アドレスRPb1は、メモリ領域Mem_Ch1a1において現在読出処理に用いられている読出アドレスRPa1で示されるメモリ領域に格納されているデータのタイミング情報と一致するタイミング情報を有するデータがメモリ領域Mem_Ch1b1において格納されているアドレスを示すものとなる。
ステップS26では、新たな基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1から抽出された動画信号及び音声信号に対してデコード処理が開始される。ステップS18において開始された書込アドレスWPb1に対する動画信号及び音声信号の書き込み処理を継続しつつ、デコーダ14によるデコード処理も開始する。
すなわち、切替処理部20は読出アドレスRPb1をデコーダ14へ出力する。デコーダ14は、メモリ領域Mem_Ch1b1における読出アドレスRPb1で示されるメモリ領域から動画信号及び音声信号を読み出してデコード処理し、出力I/F22を介して出力する。デコーダ14によって動画信号及び音声信号を含むTPが読み出されると、切替制御部20は、読出アドレスRPb1をそのTPのデータ量分だけ増加させる。デコーダ14から出力された動画信号及び音声信号は出力I/F22に接続された表示装置(図示しない)により表示される。
なお、読出アドレスRPb1は、上記のように、メモリ領域Mem_Ch1b1がリングバッファとして管理されるようにサイクリックに設定する。
このような処理によって、基地局aのチャネルCh1の周波数帯A1の受信状態から基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1の受信状態への切替処理をスムーズに行うことができ、映像や音声を途切れさせることなくデコードして出力することができる。
<変形例>
上記実施の形態ではチューナ10を1つ備えたデジタルテレビジョン受信装置100について説明したが、チューナ10を2つ備える構成としてもよい。本変形例におけるデジタルテレビジョン受信装置102は、図7に示すように、入力インターフェース(入力I/F)12、デコーダ14、メモリ16、切替制御部20及び出力インターフェース(出力I/F)22を含んで構成される。デジタルテレビジョン受信装置100は、チューナ10a,10b及びバッファメモリ18に接続される。
上記実施の形態ではチューナ10を1つ備えたデジタルテレビジョン受信装置100について説明したが、チューナ10を2つ備える構成としてもよい。本変形例におけるデジタルテレビジョン受信装置102は、図7に示すように、入力インターフェース(入力I/F)12、デコーダ14、メモリ16、切替制御部20及び出力インターフェース(出力I/F)22を含んで構成される。デジタルテレビジョン受信装置100は、チューナ10a,10b及びバッファメモリ18に接続される。
この場合、切替制御部20は、基地局aのチャネルCh1の周波数帯A1を示す受信周波数帯設定信号をチューナ10aに設定し、基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1を示す受信周波数帯設定信号をチューナ10bに設定する。これによって、チューナ10aは周波数帯A1の放送信号を受信し、その動画信号及び音声信号を入力I/F12を介してバックエンド部へ入力する。チューナ10bは周波数帯B1の放送信号を受信し、その動画信号及び音声信号を入力I/F12を介してバックエンド部へ入力する。
切替制御部20は、書込アドレスWPa1を設定し、チューナ10aから入力された動画信号及び音声信号のTPをバッファメモリ18の書込アドレスWPa1で示されるメモリ領域に順次格納する。また、切替制御部20は、書込アドレスWPb1を設定し、チューナ10bから入力された動画信号及び音声信号のTPをバッファメモリ18の書込アドレスWPb1で示されるメモリ領域に順次格納する。これらの処理は上記実施の形態と同様に行うことができる。なお、本変形例では、書込処理は、以下の切替処理の前後を問わず、信号が受信できる間は継続して行ってもよい。
また、切替制御部20は、読出アドレスRPa1を設定し、デコーダ14に設定する。デコーダ14は、バッファメモリ18の読出アドレスRPa1で示されるメモリ領域に格納されている動画信号及び音声信号のTPを読み出してデコードする。デコードされた動画信号及び音声信号は出力I/F22を介して表示装置(図示しない)に出力される。
書込アドレスWPa1,WPb1及び読出アドレスRPa1は、上記実施の形態と同様にサイクリックに増加され、バッファメモリ18はメモリ領域Mem_Ch1a1,Mem_Ch1b1というリングバッファとして利用される。
このようにして、基地局a及び基地局bからの放送信号の両方をメモリ領域Mem_Ch1a1及びMem_Ch1b1にバッファリングしつつ、メモリ領域Mem_Ch1a1から動画信号及び音声信号のTPを読み出してデコードを行う。
このような受信処理が行われている状態において、チャネルCh1の放送プログラムを視聴しつつ地域Aから地域Bへと移動を行う場合の切替処理は図8のフローチャートを用いて以下のように行われる。
ステップS10では、切替制御部20において、チューナ10aから入力された信号が所定の強度以上であるか否かを判定する。信号が所定の強度以上であればステップS12に処理を移行させて上記通常の受信処理を継続し、そうでなければステップS34へ処理を移行させる。
ステップS34では、現在受信を行っている基地局からの受信を継続しつつ切替開始処理が行われる。切替制御部20は、基地局aのチャネルCh1の周波数帯A1を示す受信周波数帯設定信号のチューナ10aへの出力及び書込アドレスWPa1の増加を継続する。
ステップS36では、基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1へのチューニングが行われる。切替制御部20は、基地局bのチャネルCh1の周波数帯B1を示す受信周波数帯設定信号をチューナ10bへ出力する。チューナ10bは、受信周波数帯設定信号で特定される周波数帯B1を受信し、動画信号及び音声信号を抽出し、入力I/F12を介して、バックエンド部に入力する。
ステップS18では、新しい基地局からの受信信号に対するデータの格納処理が開始される。切替制御部20は、書込アドレスWPb1を設定し、その書込アドレスWPb1で示されるメモリ領域にチューナ10bで抽出された動画信号及び音声信号を含むTPを格納し、書込アドレスWPb1をそのTPのデータ量だけ増加させる。この処理を所定時間繰り返すことによってメモリ領域Mem_Ch1b1に動画信号及び音声信号をバッファリングする。
次に、比較アドレスCPa1を設定する。切替制御部20は、メモリ領域Mem_Ch1a1の書込アドレスWPa1(書込処理は継続中)と読出アドレスRPa1(読出処理継続中)との間に、読出アドレスRPa1からアドレスWだけ先に比較アドレスCPa1を設定する。次に、比較アドレスCPb1を設定する。切替制御部20は、バッファメモリ18のメモリ領域Mem_Ch1a1における比較アドレスCPa1で示されるメモリ領域からデータを読み出し、そのタイミング情報と一致するタイミング情報が記憶されているメモリ領域Mem_Ch1b1のアドレスを比較アドレスCPb1として設定する。そして、メモリ領域Mem_Ch1b1に対する読出アドレスRPb1を設定する。切替制御部20は、比較アドレスCPb1に対してアドレスWだけ後のアドレスを読出アドレスRPb2として設定する。
これらの処理は上記実施の形態におけるステップS20〜S24と同様に行うことができる。
このようにして読出アドレスRPb1を設定することによって、デコーダ14はメモリ領域Mem_Ch1b1において読出アドレスRPb1で示されるメモリ領域から動画信号及び音声信号を含むTPを読み出してデコードする。すなわち、これまで表示対象となっていた基地局aからの信号に同期させて基地局bからの信号を表示対象に切り替えることができる。
なお、読出アドレスRPb1は、メモリ領域Mem_Ch1b1がリングバッファとして管理されるようにサイクリックに設定する。
なお、受信する信号のアナログ処理を行うRF処理部を2つ備え、RF処理部が出力する信号を復調する復調部を1つ備えるチューナを用いる場合、本変形例を用いて受信信号の切り替え処理を行うことが好適である。このとき、上記チューナでは、復調部がRF処理部の出力する信号を時分割で処理して、復調信号をデジタルテレビジョン受信装置102へ出力する。1つの復調部による2つの受信信号の復調処理の負荷が大きく、規定時間内に2つのチャネルの復調処理が完了できない場合は、本変形例のようにチューナ10を2つ設ける構成とすることが好適である。
10(10a,10b) チューナ、12 入力インターフェース(入力I/F)、14 デコーダ、16 メモリ、18 バッファメモリ、20 切替制御部、22 出力インターフェース(出力I/F)、100,102 デジタルテレビジョン受信装置。
Claims (6)
- 同一のチャネルであり異なる周波数帯から抽出されたデジタルテレビジョン放送信号をバッファリングするバッファメモリと、
前記バッファメモリのバッファリングされている信号を読み出してデコードするデコーダと、
第1の周波数帯から抽出された設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号が前記バッファメモリから前記デコーダによって読み出されてデコードされるように制御した後、前記設定チャネルの映像が連続するように、前記第1の周波数帯とは異なる第2の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号が前記バッファメモリから前記デコーダによって読み出されてデコードされるように制御を切り替える切替制御部と、
を備えるデジタルテレビジョン放送受信機。 - 請求項1に記載のデジタルテレビジョン放送受信機であって、
前記デジタルテレビジョン放送信号はトランスポートパケットとして送信され、各トランスポートパケットはその同期タイミングを示すタイミング信号を含み、
前記切替制御部は、前記切り替え前に前記デコーダでデコードされる前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号のトランスポートパケットのタイミング信号と、前記切り替え後の前記デコーダでデコードされる前記第2の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号のトランスポートパケットのタイミング信号と、が一致するように制御を切り替えることを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信機。 - 請求項1又は2に記載のデジタルテレビジョン放送受信機であって、
前記切替制御部における前記切り替えは、前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号が所定のレベル以下となった場合に行うことを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信機。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放送受信機であって、
前記切替制御部における前記切り替え前に、前記バッファメモリへのバッファリングを前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号から前記第2の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号へ切り替えることを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信機。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放送受信機であって、
前記切替制御部における前記切り替え後も前記バッファメモリへの前記第1の周波数帯から抽出された前記設定チャネルのデジタルテレビジョン放送信号のバッファリングを継続することを特徴とするデジタルテレビジョン放送受信機。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放送受信機であって、
前記デジタルテレビジョン放送信号は地上波デジタルテレビジョン放送信号であることを特徴とするデジタルテレビジョン放送信号受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008065162A JP2009224920A (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | デジタルテレビジョン放送受信機 |
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JP2008065162A JP2009224920A (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | デジタルテレビジョン放送受信機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015511458A (ja) * | 2012-02-07 | 2015-04-16 | ヒルシュマン カー コミュニケーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHirschmann Car Communication GmbH | 複数の代替伝送経路を迅速に切り替える方法 |
-
2008
- 2008-03-14 JP JP2008065162A patent/JP2009224920A/ja active Pending
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JP2015511458A (ja) * | 2012-02-07 | 2015-04-16 | ヒルシュマン カー コミュニケーション ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHirschmann Car Communication GmbH | 複数の代替伝送経路を迅速に切り替える方法 |
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