JP2009224717A - 表示装置、表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる図柄を色を変えて表示可能な異図柄異色表示機能を有する表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】透明な板材の裏面にそれぞれ異なる図柄、或いはその背景部分を、半透明インキにより印刷した複数枚の単位表示パネル21、23、25を、パネルの法線方向に重ねて配置してなる表示パネルユニット20と、前記各単位表示パネル21、23、25に対応して個別に設けられて各単位表示パネル21、23、25をパネル端面側より個別に照らす複数個の照明用光源51、53、55からなり、かつ、その内の一が他の光源の発光色とは異なる発光色にて発光する多色照明装置と、前記多色照明装置の各照明用光源を個別に点灯制御する制御装置80と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置、表示方法に関する。
従来から、透明板よりなる表示パネル上に、所望の図柄を、照明光を利用して表示させる表示装置が広く提案されている(下記特許文献1)。この文献に開示の表示装置は、表示対象となる図柄の形に加工した各色の感光フィルムを透明板の表面に重ねて貼り付けておき、係る透明板をパネル端面から各色のLEDにて照らす構成を採用している。このようにすることで、ある色のLEDを点灯させ透明板の内部に光を透過させると、それに対応する感光フィルムが反応してある図柄がLEDの発光色にて表示される。また、別の色のLEDを点灯させ透明板の内部に光を透過させると、それに対応する感光フィルムが反応して別の図柄がLEDの発光色にて表示される。このように、上記装置は異なる図柄を異なる色で選択的に表示できるようになっている。
特開2007−15804公報
上記構成のものは、共通の透明板に各色の感光フィルムを重ねて貼り付けてある。その一方、光源となるLEDから出射される光のスペクトルは、ある程度の幅を持っているから、例えば、赤と青など波長の近いものを表示色として選択すると、赤色のLEDを点灯させたときに、赤色に対応する感光フィルムに加えて青色に対応する感光フィルムも反応してしまうことがある。すると、表示パネル上には赤色に対応する図柄に加えて、本来的には表示されない青色に対応する図柄が薄く写ってしまう(以下、このような予期せぬ図柄が写り込む現象をゴースト現象と呼ぶ)。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、複数の図柄を異なる表示色で表示可能な表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、透明な板材の裏面にそれぞれ異なる図柄、或いはその背景部分を、半透明インキにより印刷した複数枚の単位表示パネルを、パネルの法線方向に重ねて配置してなる表示パネルユニットと、前記各単位表示パネルに対応して個別に設けられて各単位表示パネルをパネル端面側より個別に照らす複数個の照明用光源からなり、かつ、その内の一が他の照明用光源の発光色とは異なる発光色にて発光する多色照明装置と、前記多色照明装置の各照明用光源を個別に点灯制御する制御装置と、を備えたところに特徴を有する。
尚、ここでいう「半透明インキ」というのは、顔料(主成分)と、添加剤、樹脂、溶剤などの副成分を所定比率で混合したものであり、主成分と副成分との重量比率(主成分1:副成分N)を、1対50から1対1000程度にすることが好ましい。また、顔料には白色系のもの、特に酸化チタンを使用することが好ましい。
本発明の実施態様として以下の構成とすることが好ましい。
・隣接して配置される単位表示パネル間に空気層を形成させる空気層形成手段を設ける。このようにしておけば、パネル間の通気性がよくなる。
・前記単位表示パネルのパネル表面に、前記空気層形成手段としての突起部を一体的に形成する。このようにしておけば、突起部を専用品とする場合に比して、表示装置の部品点数を少なくでき、コストメリットがある。
・前記表示パネルユニットを構成する最終段の単位表示パネルの裏面に、前記図柄、或いはその背景部分が印刷された領域を覆う大きさの光拡散シートを配置する。このようにしておけば、消灯時に、図柄を隠すことが可能となり、また、点灯時においても、光を表面側に反射させるので、図柄をより鮮明に発光表示させることが可能となる。
本発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の表示装置を用いた表示方法であって、前記制御装置により前記照明用光源を択一的に発光させることにより、前記表示パネルユニット上に各単位表示パネルに印刷された異なる図柄、或いはその背景部分を異なる表示色にて択一的に表示させるところに特徴を有する。
本発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の表示装置を用いた表示方法であって、前記各単位表示パネルの裏面に全体として一の全体図柄を形成する各部分図柄をそれぞれ印刷すると共に、前記制御装置により前記照明用光源を同時発光させることにより、前記表示パネルユニット上に前記全体図柄を各部分図柄ごとに多色で表示させるところに特徴を有する。
本発明によれば、表示対象となる図柄、或いはその背景部分に対応して、それぞれ別の単位表示パネルを設け、専用に設けた照明用光源によって、表示対象となる単位表示パネルを個別に照らす構成とした。このようにしておけば、照明用光源としてある程度、スペクトに幅をもった光源を使用したとしても、その光が、他の単位表示パネルに入射することがないので、いわゆるゴース現象を生じさせず、表示対象となる単位表示パネルに印刷された図柄のみを、確実に発光表示させることが可能となり、表示性能の高い表示装置の提供が可能となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図12によって説明する。
図1は表示装置10の斜視図、図2は表示装置10の分解斜視図である。図3は表示パネルユニット20の構造を示す図である。本表示装置10は表示パネルユニット20と、表示パネルユニット20を縦向きに支持する支持台40とから構成されている。
1.表示部の構成
表示パネルユニット20は、同じ大きさに形成された三枚の単位表示パネル21〜25を備えている。これら各単位表示パネル21、23、25は無色透明なアクリル板(無色透明なガラス板の代用が可能)よりなり、その厚みは約2mm程度とされている。
これら単位表示パネル21、23、25の裏面21R、23R、25Rには、表示対象となる各図柄が半透明インキによって、スクリーン印刷(メッシュT−270)してある。尚、本実施形態では、各単位表示パネル21、23、25に三様の異なる図柄を印刷してある(図10参照)。
上記半透明インキは、白色系の顔料(主成分)と、添加剤、樹脂及び溶剤などの(副成分)との重量比率を1対50から1対1000にて混合したものであればよく、具体的には上記白色系の顔料として酸化チタンを使用し、また上記樹脂として塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂を使用し、上記溶剤として、揮発性有機溶剤を使用することとしている。
尚、本実施形態のものは、希釈インキを希釈剤により薄めて上記半透明インキを調合しており、上記希釈インキとして帝国インキ製造株式会社製の製品名「13スクリーンインキ」の611特白コンクを使用し、上記希釈剤として同じく帝国インキ製造株式会社製の製品名「13スクリーンインキ」の000メジュウムを使用している。また、上記半透明インキによる印刷箇所(図柄)Y1〜Y3の膜厚は約10μmm程度とすることが好ましい。
本実施形態のものは、上記した図柄の印刷が施された三枚の単位表示パネルを、パネルの法線方向Lに、単位表示パネル21、単位表示パネル23、単位表示パネル25の順に重ね(パネル表面21F、23F、25F側を前に向けて順に重ね)、重ねた3枚の単位表示パネル21〜23のパネル周縁部(パネル下面を除く)を、不図面の粘着テープにより固定している。
そして、図3にて示すように、二段目の単位表示パネル23と、三段目の単位表示パネル25の各表面23FR、25Fの4隅に高さ約0.2mm程度の突起部27を形成してあり、単位表示パネル21と単位表示パネル23との間、及び単位表示パネル23と単位表示パネル25との間に、突起部27の高さ分の空気層Uを形成させるようになっている。
尚、本実施形態では、上記突起部27を、以下の要領で形成させている。すなわち、単位表示パネル23、25の表面23F、25Fの4隅に、UVインキ(紫外線硬化型のインキ)をスクリーン印刷し、その後、印刷箇所に紫外線を照射して、当該箇所を硬化させることによって突起部27を形成させている。このようにすることで、単位表示パネル23、25に図柄を印刷するときに、上記突起部27を、併せて形成することが可能となり、単位表示パネル23、25に対する図柄印刷、突起部27の形成を、印刷工程のみで行うことが可能となる。
また、図1、図2に示す符号30は光拡散シートである。光拡散シート30は白色の合成紙であって、厚さ約0.2mm程度となっている。係る光拡散シート30は、大きさが単位表示パネル21、25の大きさとほぼ同じ大きさとなっている。尚、本実施形態のものは、上記光拡散シート30として、日清紡績株式会社製の製品名「ピーチコートWER135DS」を使用している。
係る光拡散シート30は、表示パネルユニット20を構成する三段目(最終段)の単位表示パネル25の裏面25Rに対して、パネル周縁部に形成された接着層29によって貼り付けられている。尚、光拡散シート30には上記合成紙の他に、白色のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムによる代用が可能である。
2.LED基板40、支持台60の構成
LED基板40は本発明の「多色照明装置」に相当するものであって、図4にて示すように、基板40Aの上面に、複数個のLED(Light Emitting Diode)を基板長手方向に一列状に配置してなるLED列を、基板幅方向に一定距離離して三段設けている。これら各LED列51、53、55は、各単位表示パネル21、23、25にそれぞれ対応しており、各LED列51〜55の配置ピッチd2は、各表示単位パネル21〜25のパネル間ピッチ(図3参照、d1)に等しくなっている。
そして、これら各LED列51〜55は、列単位では同じ発光色のLEDを使用しているものの、各列間では、LEDの発光色をそれぞれ異ならせてあり、本実施形態では、一段目の単位表示パネル21に対応する一段目のLED列51の発光色は「赤色」とされ、二段目の単位表示パネル23に対応する二段目のLED列53の発光色は「青色」とされ、三段目の単位表示パネル25に対応する三段目のLED列55の発光色は「緑色」とされている。
上記LED基板40は、支持台60の底壁中央部にLEDの発光面を上に向けた状態で、取り付けられている。支持台60は、図2に示されるように箱型をなし、上面壁61には、差し込み溝63が形成されている。この差し込み溝63は、内部に収容されるLED基板40の丁度真上にあたる位置に形成してあり、表示パネルユニット20の大きさに対応して溝幅、溝の長さが設定されている。そのため、上方からの操作により表示パネルユニット20を溝内に差し入れることが可能となっている。
また、図6にて示すように、差し込み溝63には、下方に延設する位置決め壁65が、溝縁に沿って設けられており、溝内の表示パネルユニット20を板厚方向の両側(図6に示す左右両側)から挟んで、溝内の差し込まれた表示パネルユニット20を位置決めしつつ起立した姿勢に支持する構成となっている。以上のことからに、図1、図5にて示すように支持台60に対して表示パネルユニット20を起立状態にて固定出来る構成となっている。
そして、支持台60に対して表示パネルユニット20を組み付けたときには、図6、図7にて示すように、各LED列51〜55が、各単位表示パネル21〜25のパネル下端面に対して、LEDの中心線をパネル側の中心線に一致させつつ向かい合った状態となる。
より具体的に言えば、一段目の単位表示パネル21のパネル下端面に一段目のLED列51を構成する各LEDが向かい合った状態となり、また二段目の単位表示パネル23のパネル下端面に二段目のLED列53を構成する各LEDが向かい合った状態となり、また三段目の単位表示パネル25のパネル下端面に対して、三段段目のLED列55を構成する各LEDが向かい合った状態となる。
尚、本実施形態のものは、支持台60の内部に表示パネルストッパ(不図示)を設けており、差し込み溝63に挿入された表示パネルユニット20が、LED基板40上面のLEDに突き当たらないように、ユニット20の差し込み深さを規制している。
また、図7に示す符号45は遮光板である。遮光板45はLED列51〜55の長手方向に沿って延びており、各LED列間を仕切っている。このような遮光板45を設けることで、LED列51〜55を構成する各LEDから出射される光のうち側方に広がる光を遮光でき、LEDから出射された光を、それに対応する単位表示パネル21〜25に対してのみ入射させることが可能となる。
また、図1、図2にて示すように、支持台60の前面壁65には、回転操作子よりなる操作スイッチ70が設けられている。この操作スイッチ70は、表示状態の切替機能を担うものであって、「OFF」、「R(赤表示)」、「B(青表示)」、「G(緑表示)」に、切り替え操作可能となっている。
次に、上記表示装置10の電気的構成を説明する。本表示装置10は、図8にて示すように制御装置(LED基板40上に実装されている)80を備えており、係る制御装置80に操作スイッチ70、及び各段のLED列51〜55を構成する各LEDがそれぞれ電気的に連なっている。
そして、操作スイッチ70を「R(赤表示)」、「B(青表示)」、「G(緑表示)」のいずれかの位置に合わせると、制御装置80が、LED列51〜55を構成するLEDを、列単位で一斉点灯させ、操作スイッチ70を「OFF」の位置に合わせると、点灯状態にある全LEDを一斉に消灯させる構成となっている。
3.表示原理と、表示効果
<点灯時>
例えば、操作スイッチ70が「R(赤色)」の位置に操作された場合、図9の(a)にて示すように、一段目の単位表示パネル21に対応するLED列51を構成するLEDが一斉に点灯する。すると、LEDから出た光は、単位表示パネル21のパネル下端面からパネル内部に入る。本例では、単位表示パネル23との間に空気層Uを設けてあるので、光はパネル21から漏れることなく、パネル21内を進んでゆく。
そして、パネル21内を進む光は、単位表示パネル21の印刷箇所Y1で顔料に反応して散乱を起こす。以上のことから、単位表示パネル21に印刷された図柄がLED列51を構成するLEDの発光色、すなわち赤色で発光表示される。しかも、本表示装置10によれば、表示パネルユニット20の背後に光拡散シート30を配している。そのため、光拡散シート30が、後方(図9では右手側)に向かう散乱光を反射させ、表示面側(図9では、左手側)に集める。以上のことから、十分な光量が得られ、図柄を鮮明に表示できる。
同様にして、操作スイッチ70を「B(青色)」の位置に合わせると、図9の(b)にて示すように、二段目の単位表示パネル23に対応するLED列53を構成するLEDが一斉に点灯する。すると、LEDから出て、パネル23内を進む光は、単位表示パネル23の印刷箇所Y2で顔料に反応して散乱を起こす。以上のことから、二段目の単位表示パネル23に印刷された図柄が、LED列53を構成するLEDの発光色、すなわち青色で発光表示される。
そして、操作スイッチ70を「G(緑色)」の位置に合わせると、図9の(c)にて示すように、三段目の単位表示パネル25に印刷された図柄が、LED列55を構成するLEDの発光色、すなわち緑色で発光表示される。以上のことから、図10にて示すように、異なる図柄を、異なる発光色にて選択的に表示することが可能となる。
<消灯時>
また、操作スイッチ70を「OFF」の位置に合わせると、それまで、点灯していた全LEDは消灯する。すると、それまで、表示されていた図柄は、輪郭を含め、表示パネルユニット20上から消えて、見えなくなる。というのも、消灯時において、ユーザの視界に入る光は主として、表示パネルユニット20を裏面から表示面側に抜ける自然光であるが、この自然光は、図11にて示すように、光拡散シート30によって拡散し、弱められる。
弱められた光の一部は単位表示パネル21〜25上の印刷箇所Y1〜Y3にてインキ中の顔料に反応するが、印刷は半透明インキにより行っているから、反応は極弱くなり、結局のところ、表示パネルユニット20は光各拡散シート30による拡散の作用により、印刷箇所を含むパネル全体が白っぽく写る状態となる。以上のことから、ユーザから見て、半透明インキにより印刷を行った印刷箇所Yとそれ以外の箇所がほとんど区別できない状態となる。
以上述べたように、本表示装置10によれば、図10にて示すように、異なる図柄を、異なる発光色にて選択的に表示することが可能となる。しかも、本表示装置10では、表示対象となる三様の図柄に応じて、三枚の単位表示パネル21〜25を設けており、一の図柄を表示させるに際し、その図柄に対応する単位表示パネル(例えば、表示パネル21)にのみLEDの光を通している。言い換えると、LEDの光を、それ以外の他の単位表示ユニット(例えば、単位表示パネル23、25)には、全く入光させない構成となっている。
よって、ある程度、スペクトに幅をもった安価な光源(LED)を使用したとしても、いわゆるゴースト現象(表示対象以外の図柄が意に反して表示される現象)が原理上起ない。そのため、表示性能の高い表示装置10を安価で提供することが可能となる。
また、本実施形態のものは、各単位表示パネル21〜25間に一定距離の空気層Uを設けてある。このようにしておくことで、以下の効果が得られる。ここで仮に、上記空気層Uを形成していないとすると、当然、パネル間の通気性が悪くなり、場合によっては、パネル間に水滴が溜まって、薄い水の膜を形成する。すると、この水の膜によって光が屈折/反射して干渉を起し、パネル上に虹状のリング模様を形成させてしまう。この点、本表示装置10であれば、単位表示パネル21〜25間に空気層Uを設けてあるため、水の膜それ自体が出来ず、上記リング模様を形成させない。
また、本実施形態のものは、表示対象となる図柄を、単位表示パネル21〜25の裏面21R、23R、25R側に印刷しており、印刷箇所Yがパネル表面側に露出されない。ここで、仮に、印刷をパネルの表面側に行ってしまうと、ユーザが手で触れたり、使用状況によっては風雨に晒されるなどして、印刷箇所Yが剥げたり、傷付いたりする恐れがある。この点、本実施形態では、上記のような印刷箇所Yの劣化を生じさせることがなく、この点も、効果的である。
また、本実施形態のものは、表示対象となる図柄の印刷するための半透明インキに、白色系の顔料を含有したものを使用している。白色系の顔料であれば、あらゆる色に反応するので、発光色の異なる三様の図柄の全てを同じ半透明インキで印刷することが可能となり、この点も、効果的である。
加えて、半透明インキに使用する白色系の顔料に酸化チタンを用いることで、以下の効果を奏することが可能となる。出願人によれば、酸化チタンは粒子の大きさが小さく、また他の顔料に比べて粒の大きさに均一性がある。そのため、樹脂を溶解させた溶剤(透明樹脂剤)と混合させたときに、樹脂の内部に留まり易い傾向(言い換えると、樹脂の表面に顔料が浮き出て来ることが少ない)にあり、他の白色顔料に比して透明度が高い。従って、消灯時において、図柄を消す効果が高く、本表示装置10に使用する顔料として最適である。加えて、単位表示パネル21、23、25に印刷を行ったときに、印刷面をフラットに出来、表示図柄それ自体も歪みなく表示できる。
また、本表示装置10であれば、次のような表示方法も可能となる。まず、各単位表示パネル21〜25の裏面21R、23R、25Rに、全体として一の全体図柄を形成する各部分図柄をそれぞれ印刷する。そして、図柄を表示するときには、制御装置80により各LED列51〜55を構成する全LEDを一斉に同時発光させる。
このようにしてやれば、表示パネルユニット20上に全体図柄を各部分図柄ごとに多色で表示させることが可能となる。尚、図12には、全体図柄を多色にて表示させた具体例を示してある。この場合、図中の部分部柄S1を、単位表示パネル21の裏面21Rに印刷して「赤色」にて発光表示させ、図中の部分図柄S2を単位表示パネル23の裏面23Rに印刷して「青色」に発光表示させ、図中の部分図柄S3を単位表示パネル25の裏面25Rに印刷して「緑色」に発光表示させている。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図13ないし図19によって説明する。
図13は、実施形態2に係る表示装置100の全体構成を示す斜視図である。この表示装置100によれば、表示機能を担う表示部110と、表示を操作する操作ユニット200と、を別体としてあり、表示部110を操作ユニット200により遠隔操作可能な構成となっている。
表示部110は、3枚の表示パネルユニット121、123、125を重ねて配置してなる表示パネルユニット120と、同表示パネルユニット120を支える支持台150と、を備えてなる。
これら3枚の単位表示パネル121、123、125は無色透明のアクリル板からなり、実施形態1と同様に半透明インキにより、その裏面に表示対象となる図柄をスクリーン印刷してある。
また、支持台150は、実施形態1と同様に、表示パネルユニット120を起立状態に支持可能であると共に、内部に表示パネルユニット120を下から照らすLED基板「本発明の(多色照明装置)に相当」160を収容させている。図14にて示すように、実施形態2のLED基板160は、基板160Aの上面に、3色のLED161、163、165を一列状に、等間隔で交互に配置している。
その一方、各単位表示パネル121、123、125は、パネル下端面のうち入光口121a、123a、125aとなる一部の領域を残し、他の全ての領域を銀シールZによりマスキング処理している。
より具体的に説明すると、例えば、単位表示パネル121であれば、赤色のLED161に対応する部分のみパネル端面が露出(入光口121a)し、他の部分はマスキング処理が施されている。また、単位表示パネル123であれば、青色のLED163に対応する部分のみパネル端面が露出(入光口123a)し、他の部分はマスキング処理が施され、また、単位表示パネル125であれば、緑色のLED165に対応する部分のみパネル端面が露出(入光口125a)し、他の部分はマスキング処理が施されている。
このような構成とすることで、各単位表示パネル121〜125には、入光口121a〜125aの正面に位置するLEDの光のみが通され、入光口121a〜125aから外れた位置にある他のLEDの光は、銀シールZで全て遮光される。そのため、赤色のLED161を発光させたときには、その光は、入光口121aを通って単位表示パネル121にのみ入光し、また、青色のLED163を発光させると、その光は、入光口123aを通って単位表示パネル123にのみ入光し、緑色のLED165を発光させると、その光は、入光口125aを通って単位表示パネル125にのみ入光することとなる(図15〜17参照)。
次に、図13に戻って、操作ユニット200について説明を行う。操作ユニット200は箱型をなし、上面壁210に、3色のLED161、163、165に対応して3つの操作レバー221、223、225を設け、また、下部に、制御装置250を収容させている。
図18にて示すように、制御装置250と各操作レバー221、223、225とは電気的に接続されており、レバー操作すると、操作に応じた電気信号が制御装置250に入力される構成となっている。そして、制御装置250はケーブルを介して、表示部110側の各LED161、163、165に対して電気的に接続されており、各色のLED161〜163を点灯、或いは消灯状態に制御可能である他、各色のLEDの明るさ(光量)を強弱調整可能となっている。
尚、本実施形態のものは、操作レバー221が赤色のLED161の操作用であり、操作レバー223が青色のLED163を操作用であり、また、操作レバー225が緑色LED165の操作用となっている。
以上の構成とすることで、実施形態1と同様に、三様の図柄をそれぞれ異なる発光色にて発光表示できる。すなわち、例えば、操作レバー221〜225の操作により、赤色のLED161のみを点灯させ、他のLEDを消灯状態にしておけば、LED161の光は、入光口121aを通って単位表示パネル121に対してのみ入光するので、一段目の単位表示パネル121に印刷された図柄が、赤色で発光表示される(図19参照)。また、同様にして、青色のLED163のみ点灯させてやれば、二段目の単位表示パネル23に印刷された図柄が青色で発光表示され、緑色のLED165のみ点灯させてやれば、三段目の単位表示パネル23に印刷された図柄が緑色で発光表示される(図20、図21参照)。
また、一般に、人は色に対する感度に差があるので、例えば、「赤」のLED161と、「緑」のLED165を同じ条件で駆動させたとしても、「赤」の発光表示に比べて「緑」の発光表示は、暗く感じられ、表示差が起きてしまう。この点、本実施形態のものであれば、各色のLED161〜165の明るさを調整できるようになってので、「赤」のLED161に比べて、「緑」のLED163を強く駆動させるなどすることによって、表示の明るさを均等にでき、この点も効果的である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1、実施形態2では、表示パネルユニット20、120の構成として、単位表示パネル21〜25を三段重ねした構成例を示したが、単位表示パネルの段数は、三段に限定されるものでなく、二段或いは、三段以上としてもよい。
(2)実施形態1、実施形態2では、LED基板を、表示パネルユニット20、120の下側に配置し、各単位表示パネルをパネル下端面から照らす構成としたが、LED基板40、160の配置箇所は、表示パネルユニット20、120の下側に限定されるものではなく、例えば、LED基板40、160を、表示パネルユニット20、120の周囲の4方に配置し、各単位表示パネルを四方から照らす構成とすることも可能である。
(3)上記実施形態1、実施形態2ではいずれも、単位表示パネル21〜25、121〜125に表示対象となる図柄そのものを半透明インキにより印刷する構成のものを例示したが、例えば、図22にて示すように、背景を印刷しておき、図柄の背景部分を発光表示させる構成としてもよい。
(4)上記実施形態1では、本発明の「空気層形成手段」の一例として、二段目と三段目の単位表示パネル23、25に突起部27を一体的に形成したものを示したが、突起部27に替えてパネル間にスペーサを挿入することで、両間に空気層Uを形成させるなどしてもよい。
(5)実施形態2では、単位表示パネル121〜125に対するマスキング処理の一例として、パネル端面に銀シールZを貼り合わせた例を示したが、光を遮光/反射させることでパネルに対する光の入光を阻止できれるものでばよく、例えば、パネル端面に反射膜を印刷したり、黒色の塗装を行うなどしてもよい。
(6)上記実施形態1、実施形態2では、白色系の顔料として、酸化チタンを用いたが、酸化チタンに炭酸カルシウムなどを含ませてもよい。
<使用例>
実施形態1の表示装置10、実施形態2の表示装置100及び他の実施形態に係る表示装置の使用例としては、例えば、以下のものを挙げることが出来る。
・自動車のインナパネル部分に用いられ、オイル残量、バッテリ残量、サイドブレーキの使用状況を、表示する表示装置
・公共施設、会議室、駐車場の使用状態を、表示する表示装置
・昇降機のカゴの状況(通常運転/非常運転)を、表示する表示装置
・昇降機の行き先を、表示する表示装置
・昇降機の乗り場位置を、表示する表示装置
・自動販売機の状態(売り切れ/販売中)を、表示する表示装置
・ゲームセンターの遊技機の表示装置
・ATMの使用手順などを、表示する表示装置
・店舗等商業施設のディスプレー
実施形態1に係る、表示装置の斜視図 その分解斜視図 表示部の構成を示す図 LED基板の平面図 表示装置の正面図(一部を切り欠いて支持台の内部構造を示す) 表示装置の側面図(一部を切り欠いて支持台の内部構造を示す) 図6中のA部を拡大した図 表示装置の電気的構成を示すブロック図 表示原理を示す図(点灯時) 表示例を示す図 表示原理を示す図(消灯時) 他の表示例を示す図 実施形態2に係る、表示装置の斜視図 各単位表示パネルの各入光口に対する各LEDの位置関係を示す図 図14中のE−E線断面図 図14中のF−F線断面図 図14中のG−G線断面図 表示装置の電気的構成を示す図 表示例を示す図 表示例を示す図 表示例を示す図 他の表示例を示す図
符号の説明
10…表示装置
20…表示パネルユニット
21…単位表示パネル
23…単位表示パネル
25…単位表示パネル
27…突起部
30…光拡散シート
60…支持台
40…LED基板
45…遮光板
51…LED列(本発明の「照明用光源に相当」)
53…LED列(本発明の「照明用光源に相当」)
55…LED列(本発明の「照明用光源に相当」)
80…制御装置
Y…印刷箇所

Claims (6)

  1. 透明な板材の裏面にそれぞれ異なる図柄、或いはその背景部分を、半透明インキにより印刷した複数枚の単位表示パネルを、パネルの法線方向に重ねて配置してなる表示パネルユニットと、
    前記各単位表示パネルに対応して個別に設けられて各単位表示パネルをパネル端面側より個別に照らす複数個の照明用光源からなり、かつ、その内の一が他の照明用光源の発光色とは異なる発光色にて発光する多色照明装置と、
    前記多色照明装置の各照明用光源を個別に点灯制御する制御装置と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 隣接して配置される単位表示パネル間に空気層を形成させる空気層形成手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記単位表示パネルの表裏いずれかの面に、前記空気層形成手段としての突起部を一体的に形成したことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示パネルユニットを構成する最終段の単位表示パネルの裏面に、前記図柄、或いはその背景部分が印刷された領域を覆う大きさの光拡散シートを配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の表示装置を用いた表示方法であって、
    前記制御装置により前記照明用光源を択一的に発光させることにより、前記表示パネルユニット上に各単位表示パネルに印刷された異なる図柄、或いはその背景部分を異なる表示色にて択一的に表示させる表示方法。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の表示装置を用いた表示方法であって、
    前記各単位表示パネルの裏面に全体として一の全体図柄を形成する各部分図柄をそれぞれ印刷すると共に、前記制御装置により前記照明用光源を同時発光させることにより、前記表示パネルユニット上に前記全体図柄を各部分図柄ごとに多色で表示させる表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012089806A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Hiroshi Ninomiya ベアチップ実装面発光体の製造方法及びベアチップ実装面発光体

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