JP2009224433A - 配線基板、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
可撓性基板のコネクタ部の導出部が破断することを防止することが可能な配線基板、電気光学装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】
第1の補強部材40が可撓性基材20のコネクタ部3Cの他面側に設けられており、第1の補強部材40がコネクタ部3Cから導出部3B側に延在して設けられた幅H1、長さEの延在部40Aを有している。このため、導出部3Bとコネクタ部3Cとの境界Kで回路基板3の硬さ(柔軟性)をほぼ同じにすることができ、液晶装置1が落下する等して外力が回路基板3に働き回路基板3の導出部3Bが撓むときに、この境界Kに応力が集中することを防ぎ、この境界Kで回路基板3の導出部3Bが破断することを防止することができる。
【選択図】 図4
可撓性基板のコネクタ部の導出部が破断することを防止することが可能な配線基板、電気光学装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】
第1の補強部材40が可撓性基材20のコネクタ部3Cの他面側に設けられており、第1の補強部材40がコネクタ部3Cから導出部3B側に延在して設けられた幅H1、長さEの延在部40Aを有している。このため、導出部3Bとコネクタ部3Cとの境界Kで回路基板3の硬さ(柔軟性)をほぼ同じにすることができ、液晶装置1が落下する等して外力が回路基板3に働き回路基板3の導出部3Bが撓むときに、この境界Kに応力が集中することを防ぎ、この境界Kで回路基板3の導出部3Bが破断することを防止することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、パーソナルコンピュータや携帯電話機等の電子機器並びにこれらの電子機器に用いられる配線基板及び電気光学装置に関する。
従来、パーソナルコンピュータや携帯電話機等といった電子機器の表示装置として液晶装置等が用いられている。この液晶装置は、例えば2枚の対向する基板の間に液晶が封入された液晶パネルと、液晶パネルに接続されたフレキシブルプリント基板とを備えている。
例えばフレキシブルプリント基板は、コネクタに接続するコネクタ挿入接続部を有し、コネクタ挿入接続部には、複数の接続用導電パターンが隣接して形成されている。接続用導電パターンの隣接する隙間に感光性カバーレイフィルムをフレキシブルプリント基板の先端まで形成することで、導電パターン露出部と、導電パターン非露出部と境界でのフレキシブルプリント基板の柔軟性の差を少なくすようにし、曲げが1ヶ所に集中することを防止し、この境界で導電パターンが切れること等を防止しようとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、フレキシブルプリント基板のコネクタ接続部分に、パターンランドよりパターン箔の方向に沿って先細るテーパ部を形成し、パターンランド側でテーパ部が太くなった終端より1mmパターンランドの方向に後退した位置からフレキシブルプリント基板の端部まで補強板を接続することで、曲げ等のせん断応力が補強板の端部のフレキシブルプリント基板に集中することを防止し、フレキシブルプリント基板が切れることを防止しようとする技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平10−190157号公報(段落[0017]、[0018]、図1)。
実開平6−82874号公報(段落[0004]、図2)。
しかしながら、上述した技術では、例えば、フレキシブルプリント基板等の可撓性基板に補強部材が配置された場所と配置されていない場所との境界で、可撓性基板の硬さ(柔軟性)が異なるにもかかわらず、補強部材が配置される位置を考慮していないため、電子機器が落下する等して可撓性基板に外力が加えられたときに、この境界に応力が集中し、可撓性基板が切れるおそれがある、という問題がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、可撓性基板のコネクタ部の導出部が破断することを防止することが可能な配線基板、電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る配線基板は、基部と、前記基部から導出された導出部と、接続端子を備え前記導出部の端に前記導出部より広い幅で設けられたコネクタ部とを有する可撓性基板と、前記可撓性基板上に前記コネクタ部から前記導出部の一部に重なるように延在して形成された補強部材とを具備することを特徴とする。
本発明では、可撓性基板上にコネクタ部から導出部の一部に重なるように延在して形成された補強部材を備えているので、導出部とコネクタ部との境界で可撓性基板の硬さ(柔軟性)が急激に変わることを防止し硬さ(柔軟性)をほぼ同じにすることができ、外力が可撓性基板に働いたときに、この境界に応力が集中することを防ぎ、この境界で可撓性基板(の導出部)が破断することを防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記補強部材は、前記延在された側の側端部が円弧状に形成されていることを特徴とする。これにより、例えば可撓性基板に外力が働き可撓性基板の導出部が撓んだときに、延在した部分の側端部が直角に尖っている場合に比べて、延在した円弧状の部分により、導出部に生じる応力を分散し緩和することができ、円弧状付近の導出部の破断を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記補強部材は、前記延在された側の側端部がテーパ状に形成されていることを特徴とする。これにより、例えば可撓性基板に外力が働き可撓性基板の導出部が撓んだときに、延在した部分の側端部が直角に尖っている場合に比べて、延在した部分のテーパ部が、導出した部分に生じる応力を分散し緩和することができ、テーパ部付近の導出部の破断を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記補強部材は、前記コネクタ部に重なる部分が前記導出部に重なる部分の幅より広い幅を有することを特徴とする。これにより、補強部材のうちコネクタ部に重なる部分によりコネクタ部の強度を向上させることができると共に、補強部材のうち導出部に重なる部分により導出部の破断を防止することができる。
本発明の一の形態によれば、前記補強部材は、第1及び第2の補強部材を有し、前記第1の補強部材は、前記可撓性基板と前記第2の補強部材との間に、当該第1の補強部材の延在側端部が、前記第2の補強部材の延在側端部より延在方向に張出して設けられていることを特徴とする。これにより、第1の補強部材の延在側の端と、第2の補強部材の延在側の端とが、延出される方向で異なることになり、可撓性基板と第1の補強部材が延在した部分とが重なる領域と、可撓性基板、第1の補強部材が延在した部分及び第2の補強部材が延在した部分が重なる領域が形成され、導出部の硬さ(柔軟性)を段階的に変化させ、外力等により導出部が撓むときに、コネクタ部と導出部との境界等に応力が集中することをより確実に防ぎ、この境界等で可撓性基板が破断することをより確実に防止することができる。
本発明の他の観点に係る配線基板は、基部と、前記基部から導出され接続端子を備えたコネクタ部とを有する可撓性基板と、前記可撓性基板上に一端が前記基部の端と異なる位置に形成された補強部材とを具備し、前記補強部材は、側端部が円弧状又はテーパ状に形成されていることを特徴とする。
本発明では、例えば可撓性基板に外力が働き可撓性基板が撓んだときに、補強部材の側端部が直角に尖っている場合に比べて、補強部材の側端部に形成された円弧状又はテーパ状の部分により、可撓性基板に生じる応力を分散し緩和することができ、円弧状又はテーパ状付近の可撓性基板の破断を防止することができる。
本発明の他の観点にかかる電気光学装置は、上述した配線基板を備え、前記配線基板に接続され電気光学物質を保持する一対の基板を具備することを特徴とする。
本発明では、可撓性基板上にコネクタ部から導出部の一部に重なるように延在して形成された補強部材を備えているので、導出部とコネクタ部との境界で可撓性基板の硬さ(柔軟性)をほぼ同じにすることができ、外力が可撓性基板に働いたときに、この境界に応力が集中することを防ぎ、この境界で可撓性基板(の導出部)が破断することを防止することができる。従って、可撓性基板のコネクタ部の接続信頼性を向上させることができる。
本発明の他の観点にかかる電子機器は、上述した電気光学装置を備えたことを特徴とする。
本発明では、可撓性基板のコネクタ部の導出部が破断することを防止することが可能な電気光学装置を備えているので、電気的な信頼性に優れた電子機器を得ることができる。
以下、本発明に係る第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下第1の実施形態を説明するにあたっては、電気光学装置としての液晶装置、具体的には反射半透過型のTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリックス方式の液晶装置及びその液晶装置を用いた電子機器について説明するが、これらに限られるものではない。また、以下の図面においては各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る第1の実施形態の液晶装置の概略斜視図、図2は図1の液晶装置の背面側の概略斜視図、図3は図1の液晶装置のA−A断面図である。
(液晶装置の構成)
液晶装置1は、図1及び図2に示すように、液晶パネル2と、液晶パネル2に接続された回路基板3とを備えている。なお、液晶装置1は、液晶パネル2を支持するフレーム4等のその他の付帯機構が必要に応じて付設されている。
液晶パネル2は、基板5と、基板5に対向するように設けられた基板6と、基板5、6の間に設けられたシール材7及び基板5、6により封止された図示しない液晶とを備えている。液晶には、例えばTN(Twisted Nematic)が用いられている。
基板5及び基板6は、例えばガラスや合成樹脂といった透光性を有する材料からなる板状部材である。基板5の液晶側には、ゲート電極8、ソース電極9、薄膜トランジスタ素子S及び画素電極10が形成されており、基板6の液晶側には、共通電極6aが形成されている。
ゲート電極8はX方向に、ソース電極9はY方向に、それぞれ例えばアルミニウム等の金属材料等によって形成されている。ソース電極9は、例えば図1及び図2に示すように上半分が左側に、下半分が右側に引き回されて形成されている。なお、ゲート電極8及びソース電極9の本数は、液晶装置1の解像度や表示領域の大きさに応じて適宜変更可能である。
薄膜トランジスタ素子Sは画素電極10、ゲート電極8及びソース電極9に電気的に接続されている。これにより、ゲート電極8に電圧を印加したときにソース電極9から画素電極10に又はその逆に電流が流れるように構成されている。
また、基板5は、基板6の外縁から張り出した領域(以下、「張り出し部」と表記する)5aを備えている。張り出し部5aの面上には、出力配線11〜13、入力配線14〜16が付設されていると共に、例えば液晶を駆動するためのドライバIC17が実装されている。
出力配線11は、図3に示すように一端部18がドライバIC17のドライバ側出力端子19に接続され、他側がゲート電極8に繋がっている。出力配線12及び出力配線13は、一端部がドライバIC17の図示しないドライバ側出力端子に接続され、他側がソース電極9に繋がっている。ドライバIC17は例えばACF(anisotropic conductive Film)等の接着材により基板5側に実装されている。
入力配線14は、図3に示すように一端部21がドライバIC17のドライバ側入力端子22に接続され、他端部が回路基板3の可撓性基材20の一面側に付設された配線23に図示しないACF等を介して接続されている。なお、入力配線15、16は、それぞれ一端部がドライバIC17の図示しないドライバ側入力端子に接続され、他端部が可撓性基材20の一面側に付設された図1に示す配線24、25に図示しないACF等を介して接続されている。
回路基板3は、図1〜図3に示すように、基材となる可撓性基材20と、可撓性基材20の一面側に設けられた配線23、24及び25とを備えている。
可撓性基材20は、回路基板3の基材として用いられており、例えば構成材料には樹脂材料等が用いられている。樹脂材料としては、例えばポリイミドが用いられている。可撓性基材20には、例えばこの他にも図3に示すLED(Light Emitting Diode)28等が実装されている。
配線23、24及び25は、図1に示すように可撓性基材20の一面側に設けられている。配線23は、図3に示すように一端部が図示しない接着材を介して入力配線14に接続されており、他端部は例えば図示しない電源用ICに接続されている。配線24、25は、一端部が図示しない接着材を介して入力配線15、16に接続されており、他端部は例えば図示しないLEDなどに接続されている。
可撓性基材20(回路基板3)は、図1及び図2に示すように、張り出し部5aに例えば接着材等を介して接続され曲げて設けられた基部3A、基部3Aから導出された導出部3B及び導出部3Bの端に設けられたコネクタ部3Cを有している。
基部3Aは、可撓性基材20(回路基板3)の例えば主要部を構成し、例えば矩形状を有している。基部3Aは、図3に示すように、一端部が例えば接着材を介して張り出し部5a側に接続され、湾曲して、他端部が反射板29に接続されている。反射板29は、導光板30を介して基板5に重なるように設けられている。
図4は図2のコネクタ部3C付近の拡大平面図、図5は図4のコネクタ部3C付近のB−B断面図である。なお、図4では、コネクタ部3Cが挿入される図2では図示しない外部コネクタについても図示した。
導出部3Bは、図2に示すように、基部3Aから液晶パネル2の外側に導出されている。導出部3Bの導出方向(図4のY方向)に直角に交わる幅方向(図4のX方向)の幅は、図4に示すように、幅H1となっている。
コネクタ部3Cは、導出部3Bの端に一体的に接続して設けられており、図示しない電子機器の外部コネクタ33に接続される。可撓性基板のコネクタ部3Cの図4のX方向の幅は、幅H1より広い幅H2となっている。
可撓性基材20の例えば導出部3Bとコネクタ部3Cとの一方の面側には、図5に示すように、例えば電源供給用の配線31等が引き回されている。配線31は、外部コネクタ33の接続端子に接続される接続端子31Aを除いて絶縁層34で覆われている。絶縁層34は、例えば導出部3Bとコネクタ部3Cとの境界Kよりコネクタ部3C側にまで配置されている。絶縁層34の端Fは、境界Kよりコネクタ部3Cの先端側に位置している。なお、この端Fの位置は、境界Kの位置と異なれば特に限定されない。
可撓性基材20の接続端子31Aが配置されている一方の面とは反対の面には、図4及び図5に示すように、コネクタ部3Cから導出部3Bの一部に亘って、第1の補強部材40が配置されている。
第1の補強部材40は、図5に示すように、第1の補強基材41と、第1の補強基材41を可撓性基材20に接着するための第1の接着剤42とで構成されている。第1の補強基材41は、第1の接着剤42により可撓性基材20に接着されている。第1の補強部材40は、コネクタ部3Cから導出部3B側に延在して設けられた延在部40Aを有している。第1の補強部材40(延在部40A)の導出部3B側の端Tは、境界Kよりコネクタ部3Cの先端側(図5で左側)とは反対側に位置している。延在部40Aの延在方向(図4のY方向)の長さEは、例えば0.5mm以上とされている。第1の補強部材40の延在部40Aの幅方向(図4のX方向)の幅は幅H1とされており、導出部3Bの幅と略同じ幅となっている。第1の補強部材40のコネクタ部3Cと重なる部分の幅は、コネクタ部3Cの幅H2と略同じ長さになっている。なお、端Tは直線形状を有しているが曲線形状を有するようにしてもよい。
(液晶装置1の製造方法)
次に、液晶装置1の製造方法について図面を参照しながら説明する。
液晶パネル2を製造する一方で、コネクタ部3Cに第1の補強部材40が接着された回路基板3を製造する。この回路基板3は、例えば予め可撓性基材20の一面に配線31が形成され配線31が絶縁層34で被覆された部分(コネクタ部3C及び導出部3Bとなる部分)を有する回路基板を用いて製造する。
まず、絶縁層34の一部を除去し、配線31の端部を露出させて接続端子31Aを形成する。次に、コネクタ部3Cから導出部3Bの一部に亘って、第1の接着剤42を介して第1の補強基材41を貼り付け、第1の補強部材40を形成する。このとき、第1の補強部材40がコネクタ部3Cから導出部3Bに延在するようにする。つまり、図4に示すように第1の補強部材40に延在部40Aが形成されるようにする。この延在部40Aの長さEは、例えば0.5mm以上とする。
液晶パネル2と回路基板3とを、図示しないACF等の接着剤を介して接続し、液晶パネル2にフレーム4、導光板30等を固定する等し、回路基板3を図3に示すように略U字状に曲げて回路基板3の他端部を例えば反射板29に接着する等して液晶装置1を製造する。
以上で液晶装置1の製造方法についての説明を終了する。
その後、例えば、図示しない電子機器内の所定の位置に液晶装置1を固定し、回路基板3の導出部3Bの形状を適切な形状に変形する等してコネクタ部3Cを図示しない電子機器の外部コネクタ33内に挿入する。これにより、図示しない電子機器内に液晶装置1が固定された状態で、外部コネクタ33の接続端子にコネクタ部3Cの接続端子31Aが接続される。
このように本実施形態によれば、第1の補強部材40が可撓性基材20のコネクタ部3Cの他面側に設けられており、この第1の補強部材40がコネクタ部3Cから導出部3B側に延在して設けられた幅H1、長さEの延在部40Aを有している。このため、導出部3Bとコネクタ部3Cとの境界Kで回路基板3の硬さ(柔軟性)をほぼ同じにすることができ、液晶装置1が落下する等して外力が回路基板3に働き回路基板3の導出部3Bが撓むときに、この境界Kに応力が集中することを防ぎ、この境界Kで回路基板3の導出部3Bが破断することを防止することができる。
(第1の変形例)
次に、第1の変形例の液晶装置を図面を参照しながら説明する。なお、本変形例以降においては、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素等については、第1の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
図6は本発明に係る第1の変形例の液晶装置のコネクタ部付近の拡大平面図、図7は図6のコネクタ部付近のC−C断面図である。なお、図6では、コネクタ部が挿入される外部コネクタ33についても図示した。
本変形例では、上記第1の実施形態に比べて、コネクタ部3Cの代わりにコネクタ部50Cを備え、第1の補強部材40の代わりに第1の補強部材51を備える点が異なる。
コネクタ部50Cは、例えば導出部50Bの幅H1と同じ幅H1である。コネクタ部50Cを構成する可撓性基材20の一方の面には、接続端子31Bが配置されている。
コネクタ部50Cの一方の面には、図6及び図7に示す第1の補強部材51が貼り付けられている。
第1の補強部材51は、図7に示すように、補強基材52と、補強基材52を可撓性基材20に接着する接着剤53とで構成されている。第1の補強部材51は、図6に示すように、外力が加えられたときに導出部50B(境界K)に生じる応力を緩和するために導出部50B側の両側端部に形成された円弧状部Rを有する。第1の補強部材51の導出部50B側の端Tは、例えば境界Kに重なる位置に位置している。円弧状部Rのアールが0.5mm以上とされている。
このように本変形例によれば、回路基板3に外力が働き回路基板3の導出部50Bが撓んだときに、補強部材の両側端部が例えば直角に尖っている場合に比べて、第1の補強部材51の円弧状部Rにより、この境界K等に生じる応力を分散し緩和することができ、円弧状部R付近の導出部50Bの破断を防止することができる。
(第2の変形例)
図8は第2の変形例のコネクタ部付近の拡大平面図、図9は図8のコネクタ部付近のD−D断面図である。なお、図8では、コネクタ部が挿入される外部コネクタ33についても図示した。
本変形例では、第1の変形例に比べて、第1の補強部材51の代わりに第1の補強部材61を備えている点が異なる。
第1の補強部材61は、図9に示すように、補強基材62と、補強基材62を可撓性基材20に接着する接着剤63とで構成されている。第1の補強部材61は、図9に示すようにコネクタ部50Cに設けられていると共に、導出部50Bとコネクタ部50Cとの境界Kより導出部50B側に延出して設けられた延在部61Aを有している。延在部61Aの両側端部には、図8に示すように円弧状部Rが形成されている。第1の補強部材61(延在部61A)の端Tは、境界Kよりコネクタ部50Cの先端側とは反対側(図9で右側)に位置している。延在部61Aの延在方向(図8のY方向)の長さEは、例えば0.5mm以上とされている。
このように本変形例によれば、第1の補強部材61が導出部50B側に幅H1で延在して設けられた延在部61Aを有している。このため、導出部50Bとコネクタ部50Cとの境界Kで回路基板3の硬さ(柔軟性)をほぼ同じにすることができ、外力が回路基板3に働き回路基板3の導出部50Bが撓むときに、この境界Kに応力が集中することを防ぎ、この境界Kで回路基板3の導出部3Bが破断することを防止することができる。これと共に、補強部材の延在部の両側端部が直角に尖っている場合に比べて、第1の補強部材61の円弧状部Rにより導出部50Bに生じる応力を分散し緩和することができ、円弧状部R付近の導出部50Bの破断を防止することができる。
(第3の変形例)
図10は第3の変形例のコネクタ部付近の拡大平面図である。
本変形例は、図4に示す第1の補強部材40の代わりに図10に示す第1の補強部材40´を備える点が異なる。
第1の補強部材40´は、図4に示す延在部40Aの代わりに延在部40A´を備えている。
延在部40A´は、図10に示すように、コネクタ部3C側とは反対側の両側端部に円弧状部Rを有している。
本変形例では、回路基板3の導出部3Bが撓むときに、延在部40A´により境界Kに応力が集中することを防ぎ、この境界Kで回路基板3の導出部3Bが破断することを防止することができることに加えて、更に第1の補強部材40´の円弧状部Rにより、導出部3Bに生じる応力を分散し緩和することができ、円弧状部R付近の導出部3Bの破断を防止することができる。
(第4の変形例)
図11は第4の変形例のコネクタ部付近の拡大平面図である。
本変形例は、図10に示す第1の補強部材40´の代わりに図11に示す第1の補強部材70を備える点が異なる。
第1の補強部材70は、図10に示す第1の補強部材40´の代わりに図11に示す第1の補強部材70を備えている点が異なる。
第1の補強部材70の延在部70Aは、図11に示すようにコネクタ部3C側とは反対側の両側端部にテーパ部Pを有している。テーパ部Pは、図11に示すように、長さaと、長さbとが共に0.5mm以上とされている。長さaはテーパ部Pの長さ方向(図11のY方向)の長さであり、長さbはテーパ部Pの幅方向(図11のX方向)の長さである。
本変形例では、回路基板3に外力が働き導出部3Bが撓んだときに、延在部の両側端部が尖っている場合に比べて、延在部70Aのテーパ部Pにより、導出部3Bに生じる応力を分散し緩和することができ、テーパ部P付近の導出部3Bの破断を防止することができる。
(第5の変形例)
図12は第5の変形例のコネクタ部付近の拡大平面図、図13は図12のコネクタ部付近のM−M断面図である。なお、図12では、コネクタ部が挿入される外部コネクタ33についても図示した。
本変形例は、図4及び図5に示す第1の補強部材40の他に更に図12及び図13に示す第2の補強部材80が積層されている点が異なる。
第2の補強部材80は、図13に示すように、第2の補強基材81と、第2の補強基材81を第1の補強基材41に接着するための第2の接着剤82とで構成されている。第2の補強部材80は、コネクタ部3Cから導出部3B側に幅H1で延在して設けられた延在部80Aを有している。第2の補強部材80(延在部80A)の端T2は、端Tと境界Kとの間に位置している。延在部40Aの延在方向(図12、図13のY方向)の長さEは、例えば1.0mm以上とされ、延在部80Aの延在方向の長さGは、例えば0.5mm以上とされている。
本変形例では、第1の補強部材40の延在部40Aの端Tと、第2の補強部材80の延在部80Aの端T2とが、延在部40A、80Aの延出される方向(図12、図13のY方向)で異なる位置で重なることになり、図13に示すように可撓性基材20と延在部40Aとが重なる領域と、可撓性基材20、延在部40A及び延在部80Aが重なる領域が形成され、導出部3Bの硬さ(柔軟性)を段階的に変化させ、外力等により導出部3Bが撓むときに、コネクタ部3Cと導出部3Bとの境界Kに応力が集中することをより確実に防ぎ、この境界Kで回路基板3の導出部3Bが破断することをより確実に防止することができる。
なお、第4の変形例では、延在部40Aと、延在部80Aとの2層の延在部が重なる例を示した。しかし、異なる長さの延在部が3層以上重なるようにしてもよい。
なお、本変形例では、図12、図13に示すように、第1の補強部材40と第2の補強部材80とがほぼ同じ厚さ(強度)の例を示した。しかし、これに限定されず、例えば、図12、図13に示す可撓性基材20と第1の補強部材40(又は第2の補強部材80)との強度の差をなくすようにそれぞれ部材の強度の関係が保たれていることが好ましい。
つまり、例えば可撓性基材20と第1の補強部材40と第2の補強部材80との強度の関係を、可撓性基材20<第1の補強部材40<第2の補強部材80とすることが好ましい。例えば、可撓性基材20から外側にいくにつれて強度が高くなるように各補強部材が配置すればよい。この強度の関係を実現するために、例えば可撓性基材20、第1の補強部材40及び第2の補強部材80の厚さが、可撓性基材20<第1の補強部材40<第2の補強部材80の関係を満たすようにすればよい。また、例えば可撓性基材20と、第1の補強部材40と、第2の補強部材80との材質の強度が、可撓性基材20<第1の補強部材40<第2の補強部材80の関係を満たすようにしてもよい。
これにより、例えば外力が働いたときに、可撓性基材20に働く応力を緩和する効果を得ることができる。逆に、第1の補強部材40及び第2の補強部材80により可撓性基材20を補強していても各部材の強度の差が大きいときには、外力が働いたときなどに応力が生じ、破断してしまう可能性がある。
(第2の実施形態・電子機器)
次に、上述した液晶装置1を備えた電子機器について説明する。
図14は本発明に係る携帯電話機の外観概略図、図15はパーソナルコンピュータの外観概略図である。
例えば、携帯電話機500は、図14に示すように複数の操作ボタン571の他、受話口572、送話口573を有する外枠に例えば、液晶装置1を備えている。
また、パーソナルコンピュータ600は、図15に示すようにキーボード681を備えた本体部682と、液晶表示ユニット683とから構成されており、液晶表示ユニット683は外枠に例えば、液晶装置1を備えている。
これらの電子機器は、液晶装置1の他に図示しないが表示情報出力源、表示情報処理回路等の様々な回路及びそれらの回路に電力を供給する電源回路等からなる表示信号生成部等を含んで構成される。
更に液晶装置1には例えば、パーソナルコンピュータ600の場合にあってはキーボード681から入力された情報に基づき表示信号生成部によって生成された表示信号が供給されることによって、表示画像が液晶装置1に表示される。
本実施形態によれば、回路基板3のコネクタ部3Cの導出部3Bが破断することを防止することが可能な液晶装置1を備えるので、電気的信頼性に優れた電子機器を得ることができる。
尚、電子機器としては、他に液晶装置が搭載されたタッチパネル、プロジェクタ、液晶テレビやビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション、ページャ、電子手帳、電卓等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、上述した例えば液晶装置1が適用可能なのは言うまでもない。
また、本発明は上述したいずれの実施形態や変形例にも限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施できる。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態及び変形例を組み合わせ得る。
例えば上述した各実施形態では、液晶装置の一例として薄膜トランジスタ素子アクティブマトリクス型の液晶装置について説明したがこれに限られるものではなく、例えば、薄膜ダイオード素子アクティブマトリクス型やパッシブマトリクス型の液晶装置であってもよい。
上述した実施形態及び変形例では、例えば図4に示すように外部コネクタ33に挿入するタイプのコネクタ部3Cを例示した。しかし、コネクタ部3C等の形状は、これに限定されず、例えば突出した接続端子を有するコネクタ部と、突出した接続端子が嵌合する凹状部を有する外部のコネクタとを接続する場合にも同様に本発明を適用可能である。
上述した変形例では、例えば図10に示すように、第1の補強部材40´が幅H1でY方向に延在され両側端部に円弧状部Rが形成されている例を示した。しかし、図10に示す延在部40A´の代わりに、図10で円弧状部Rが形成されている付近にのみコネクタ部3Cから延在する延在部を設けるようにしてもよい。つまり、図10に示す延在部40A´の代わりに、図10に示す幅方向(X方向)の中央部に延在部を設けず幅方向(X方向)の両端部付近にのみ延在部を設けるようにしてもよい。この場合にも、コネクタ部3Cと導出部3Bとの境界で硬さ(柔軟性)が急激に変わることを最も大きな応力が働く両側端部で防止し、外力が働いたとき等にこの境界に発生する応力を分散しこの境界で導出部3Bが破断することを防止することができる。
上記実施形態等では、可撓性基材20の一方の面に配線31が形成されている回路基板3を例示した。しかし、これに限定されず、例えば可撓性基材20の他方の面側にも配線を備える回路基板に本発明を適用してもよい。
K 境界、 S 薄膜トランジスタ素子、 T,T2 端、 R 円弧状部、 P テーパ部、 1 液晶装置、 2 液晶パネル、 3 回路基板、 3A 基部、 3B,50B 導出部、 3C,50C コネクタ部、 4 フレーム、 5,6 基板、 5a 張り出し部、 6a 共通電極、 7 シール材、 8 ゲート電極、 9 ソース電極、 10 画素電極、 11〜13 出力配線、 14〜16 入力配線、 17 ドライバIC、 18,21 一端部、 19 ドライバ側出力端子、 20 可撓性基材、 22 ドライバ側入力端子、 23,24,25,31 配線、 28 LED、 29 反射板、 30 導光板、 31A,31B 接続端子、 33 外部コネクタ、 34 絶縁層、 40,40´,51,61,70 第1の補強部材、 40A,40A´,61A,70A,80A 延在部、 41 第1の補強基材、 42 第1の接着剤、 52,62 補強基材、 53,63 接着剤、 80 第2の補強部材、 81 第2の補強基材、 82 第2の接着剤、 500 携帯電話機、 600 パーソナルコンピュータ
Claims (7)
- 基部と、前記基部から導出された導出部と、接続端子を備え前記導出部の端に前記導出部より広い幅で設けられたコネクタ部とを有する可撓性基板と、
前記可撓性基板上に前記コネクタ部から前記導出部の一部に重なるように延在して形成された補強部材と
を具備することを特徴とする配線基板。 - 請求項1に記載の配線基板であって、
前記補強部材は、前記延在された側の側端部が円弧状に形成されていることを特徴とする配線基板。 - 請求項1に記載の配線基板であって、
前記補強部材は、前記延在された側の側端部がテーパ状に形成されていることを特徴とする配線基板。 - 請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の配線基板であって、
前記補強部材は、第1及び第2の補強部材を有し、
前記第1の補強部材は、前記可撓性基板と前記第2の補強部材との間に、当該第1の補強部材の延在側端部が、前記第2の補強部材の延在側端部より延在方向に張出して設けられていることを特徴とする配線基板。 - 基部と、前記基部から導出され接続端子を備えたコネクタ部とを有する可撓性基板と、
前記可撓性基板上に一端が前記基部の端と異なる位置に形成された補強部材と
を具備し、
前記補強部材は、側端部が円弧状又はテーパ状に形成されていることを特徴とする配線基板。 - 請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の配線基板を備え、
前記配線基板に接続され電気光学物質を保持する一対の基板を具備することを特徴とする電気光学装置。 - 請求項6に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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WO2021162420A1 (en) * | 2020-02-11 | 2021-08-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Rigid-flexible printed circuit board and electronic device including same |
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