JP2009223983A - 緩衝部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】可搬型の情報処理装置における外部記憶装置のデタッチャブル機能に適合しつつ外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めることができる緩衝部材の提供。
【解決手段】摺動保持部13を格納スロット4の係合溝15とスライド係合させれば、硬質材どうしの滑り性のあるスライド係合によってHDD5を円滑にスライド移動させることができ、HDD5のスライドによる着脱を容易に行える。そして緩衝部12の保持面部12dが、HDD5の側端部6aに嵌り込むため、情報処理装置1が振動や衝撃を強く受けたとしてもHDD5を三次元方向で弾性支持することができ、HDD5の耐振動性、耐衝撃性を大きく高めることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置に対して外部記憶装置をスライドにより装着し、振動や衝撃から保護するのに用いる緩衝部材に関する。特に、例えばノートブックタイプのパーソナルコンピュータ、携帯オーディオプレーヤ等の携帯機器、またカーオーディオ装置、カーナビゲーション装置等の車載機器のような可搬型の情報処理装置に内蔵するハードディスク装置(以下「HDD」という。)等の外部記憶装置を、スライドにより装着し、また振動や衝撃から保護するために用いる緩衝部材に関する。
可搬型の情報処理装置では、製商品の特性上、強い振動や衝撃を受けることがあり得ることから、情報処理装置に内蔵する外部記憶装置を緩衝支持するのが一般的である。例えば外部記憶装置がHDDの場合、ゴム状弾性体でなる軟質の緩衝部材を取付けて、HDDを情報処理装置の内部で弾性支持するのが一般的である。特許文献1は本出願人の提案による緩衝部材の一例である。
特開2005−38538号公報
ところで、緩衝部材を取付けたとしても、想定外の強い衝撃が加わったような場合には、HDDの磁気ヘッドが磁気ディスクと接触するなどしてHDDが使用不可能となってしまうことがある。この場合には、HDDを新しいものに交換するために、HDDを情報処理装置から取り外す必要がある。また、例えばカーナビゲーション装置では、地図データ等を最新のものに書き換えるために、装置からHDDを取り外す必要がある。
こうしたHDDのデタッチャブル機能を実現するために、可搬型の情報処理装置の中には、HDDをカードのようにして情報処理装置の格納スロットに差し込んで取付けたり取外したりすることができるものが提案されている。
しかしながら、従来の緩衝部材は、HDDのデタッチャブル機能に適合していないことから、HDDやそれを収容する格納スロットに対して粘着テープで固定されていたり、またHDDや格納スロットに対して形状的に係合することで固定されていることが多い。したがってHDDを取外しにくく、また取り外せたとしても作業が困難である。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、可搬型の情報処理装置における外部記憶装置のデタッチャブル機能に適合しつつ外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めることができる緩衝部材を提供することにある。
この目的を達成すべく、本発明にて提案する緩衝部材は2つのタイプとして把握することができ、それぞれの具体的構成は以下のとおりである。
第1のタイプ:情報処理装置側に取付ける緩衝部材
第2のタイプ:外部記憶装置側に取付ける緩衝部材
第1のタイプ:情報処理装置側に取付ける緩衝部材
(1)情報処理装置に外部記憶装置を差込ませて収容する格納スロットを備えており、この格納スロットに外部記憶装置をスライド移動させて装着するために、格納スロットに設ける緩衝部材であって、
格納スロットへの差込方向に沿う外部記憶装置の側端部とスライド係合しつつ該側端部を保持する保持面部を有する硬質材でなる摺動保持部と、
外部記憶装置を保持する摺動保持部との固着部を有し、格納スロットの内部で外部記憶装置及びそれを保持する摺動保持部を弾性支持するゴム状弾性体でなる緩衝部と、を備える緩衝部材。
格納スロットへの差込方向に沿う外部記憶装置の側端部とスライド係合しつつ該側端部を保持する保持面部を有する硬質材でなる摺動保持部を備えるため、本発明では外部記憶装置を硬質材でなる保持面部にて円滑にスライドさせることができる。したがって外部記憶装置のスライドによる着脱を容易に行うことができる。
格納スロットの内部で外部記憶装置及びそれを保持する摺動保持部を弾性支持するゴム状弾性体でなる緩衝部を備えるため、本発明では摺動保持部及び摺動保持部で保持する外部記憶装置を緩衝部で弾性支持することで、外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めることができる。
緩衝部には外部記憶装置を保持する摺動保持部との固着部を有するため、本発明では硬質材でなる摺動保持部とゴム状弾性体でなる緩衝部とが構造的に一体の部品となる。緩衝部には外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めるための柔らかさが求められるため、それ自体には形状保持性が乏しい。しかしながら、硬質材でなり形状保持性のある摺動保持部との固着部を有することから、摺動保持部が芯材となって緩衝部の形状を保持することができる。したがって、緩衝部材を情報処理装置に組み込む際のハンドリング性を高めることができる。
(2)本発明の緩衝部材は、外部記憶装置の差込方向前端部に端子が設けられ、格納スロットの内部に外部記憶装置の端子と接続する端子が突出しており、摺動保持部又は緩衝部に、前記端子どうしが接触する前に外部記憶装置と接触して、外部記憶装置のスライド移動を減速させるスライド抑制手段を有するものとして構成される。
摺動保持部又は緩衝部に設けるスライド抑制手段が、前記端子どうしが接触する前に外部記憶装置と接触して、そのスライド移動を減速させる。このため、情報処理装置に外部記憶装置を格納した後だけでなく、情報処理装置に外部記憶装置を取付ける際にも、端子どうしの衝突による衝撃によって外部記憶装置自体が故障して使用不能となったり端子が変形したり破損したりすることを防止できる。
(3)スライド抑制手段は、緩衝部材の奥側端部に突設されており、先端面が摺動保持部を貫通し保持面部に露出し、外部記憶装置の側端部に対して弾性変形しつつ摺動接触するスライド緩衝突起として構成できる。
スライド抑制手段としてのスライド緩衝突起が、緩衝部材の奥側端部に突設されており、先端面が摺動保持部を貫通し保持面部に露出し、外部記憶装置の側端部に対して弾性変形しつつ摺動接触する。このためスライド移動する外部記憶装置を端子どうしが接触する前に確実に減速させることができる。
また、スライド緩衝突起は緩衝部の一部として構成することができる。このため部品点数を増加させずにスライド抑制手段を実現できる。
さらに、スライド緩衝突起は保持面部に露出する。このため緩衝部材それ自体の大きさを大きくしたりする必要がなく、情報処理装置の薄型化・小型化に適応することができる。
(4)スライド緩衝突起は、保持面部から突出するものとして構成できる。
スライド緩衝突起が保持面部から突出するので、外部記憶装置の側端部の通り道(保持面部により形成されるスライド空間)が狭くなる。スライド移動する外部記憶装置は、この保持面部から突出するスライド緩衝突起に対して柔らかく接触してから狭くなった通り道を通過する。このためスライド移動する外部記憶装置をさらに確実に減速させることができる。
(5)スライド抑制手段は、摺動保持部の奥側端部に突設されており、スライド移動する外部記憶装置の差込方向前端部が突き当たりつつ撓み変形する硬質緩衝ばね片として構成できる。
スライド抑制手段としての硬質緩衝ばね片が、摺動保持部の奥側端部に突設されており、スライド移動する外部記憶装置の差込方向前端部が突き当たりつつ撓み変形する。このためスライド移動する外部記憶装置を端子どうしが接触する前に確実に減速させることができる。
また、この硬質緩衝ばね片は摺動保持部の一部として構成することができる。このため部品点数を増加させずにスライド抑制手段を実現できる。
(6)保持面部に、外部記憶装置の側端部に対して圧接することで、該側端部のスライド移動を許容する保持面部と該側端部との隙間を解消し、外部記憶装置を格納スロットに対して固定的に保持する固定突部を有するものとして構成できる。
固定突部が外部記憶装置の側端部に対して圧接することで、該側端部のスライド移動を許容する保持面部と該側端部との隙間を解消するので、外部記憶装置を格納スロットに対して隙間によるがたつきがなく固定的に保持することができる。
第2のタイプ:外部記憶装置側に取付ける緩衝部材
(7)情報処理装置に外部記憶装置を差込ませて収容する格納スロットを備えており、この格納スロットに外部記憶装置をスライド移動させて装着するために、外部記憶装置に設ける緩衝部材であって、
格納スロットへの差込方向に沿う外部記憶装置の側端部をその長さ方向に亘って保持する保持面部を有するゴム状弾性体でなる緩衝部と、
外部記憶装置を保持する緩衝部との固着部を有し、格納スロットに該差込方向に沿って設けられた長溝状又は長突起状のスライド受け部とスライド係合しつつ、格納スロットの内部で外部記憶装置及びそれを保持する緩衝部を弾性支持する硬質材でなる摺動保持部と、を備える緩衝部材。
格納スロットへの差込方向に沿う外部記憶装置の側端部をその長さ方向に亘って保持する保持面部を有するゴム状弾性体でなる緩衝部を備えるため、本発明では緩衝部が外部記憶装置の側端部を弾性的に保持することで外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めることができる。
また、緩衝部の保持面部がゴム状弾性体でなるため、柔軟で形状追従性があり外部記憶装置の側端部に密着することから、確実に外部記憶装置を保持することができる。
格納スロットに該差込方向に沿って設けられた長溝状又は長突起状のスライド受け部とスライド係合する硬質材でなる摺動保持部を備える。このため、外部記憶装置を硬質材でなる摺動保持部にて円滑にスライドさせることができる。したがって外部記憶装置のスライドによる着脱を容易に行うことができる。
摺動保持部は、格納スロットの内部で外部記憶装置及びそれを保持する緩衝部を支持する。このため、硬質材でなる摺動保持部を骨格材として、緩衝部及び緩衝部にて確実に保持される外部記憶装置が支持されることで、外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めることができる。
摺動保持部には外部記憶装置を保持する緩衝部との固着部を有する。このため、硬質材でなる摺動保持部とゴム状弾性体でなる緩衝部とが構造的に一体の部品となる。緩衝部には外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めるための柔らかさが求められるため、それ自体には形状保持性が乏しい。しかしながら、硬質材でなり形状保持性のある摺動保持部に緩衝部との固着部を有することから、摺動保持部が芯材となって緩衝部の形状を保持することができる。したがって、緩衝部材を情報処理装置に組み込む際のハンドリング性を高めることができる。
(8)本発明の緩衝部材は、外部記憶装置の差込方向前端部に端子が設けられ、格納スロットの内部に外部記憶装置の端子と接続する端子が突出しており、緩衝部に、前記端子どうしが接触する前に格納スロットに対して接触して、外部記憶装置のスライド移動を減速させるスライド抑制手段を有するものとして構成できる。
緩衝部に設けるスライド抑制手段が、前記端子どうしが接触する前に外部記憶装置と接触して、そのスライド移動を減速させる。このため、情報処理装置に外部記憶装置を格納した後だけでなく、情報処理装置に外部記憶装置を取付ける際にも、端子どうしの衝突による衝撃によって外部記憶装置自体が故障して使用不能となったり端子が変形したり破損したりすることを防止できる。
(9)スライド抑制手段は、緩衝部における差込方向後端部に突設されており、先端面が摺動保持部を貫通して摺動保持部における格納スロットとの対向面から突出し、格納スロットに対して弾性変形しつつ摺動接触するスライド緩衝突起として構成できる。
スライド抑制手段としてのスライド緩衝突起が、緩衝部材における差込方向後端部に突設されており、先端面が摺動保持部を貫通して摺動保持部における格納スロットとの対向面から突出し、格納スロットに対して弾性変形しつつ摺動接触する。このためスライド移動する外部記憶装置を端子どうしが接触する前に確実に減速させることができる。
また、スライド緩衝突起は緩衝部の一部として構成することができる。このため部品点数を増加させずにスライド抑制手段を実現できる。
さらに、スライド緩衝突起は摺動保持部における格納スロットとの対向面から突出するが、格納スロットに対して弾性変形しつつ摺動接触する。このため使用状態ではスライド緩衝突起の突出量が小さくなるため、情報処理装置の薄型化・小型化に適応することができる。
(10)スライド抑制手段は、緩衝部における差込方向前端部に突設されており、格納スロットに対して突き当たりつつ弾性変形する突き当て緩衝突起として構成できる。
スライド抑制手段としての突き当て緩衝突起が、緩衝部における差込方向前端部に突設されており、格納スロットに対して突き当たりつつ弾性変形する。このためスライド移動する外部記憶装置を端子どうしが接触する前に確実に減速させることができる。
また、このスライド緩衝突起は緩衝部の一部として構成することができる。このため部品点数を増加させずにスライド抑制手段を実現できる。
第1、第2のタイプの緩衝部材に共通適用できる本発明の構成
(11)保持面部に、外部記憶装置と接触せずに空気の通路を形成する溝状通気部を設けることができる。
これによれば、保持面部に設ける溝状通気部が空気の通路となって外部記憶装置の放熱性を高めることができる。
(12)外部記憶装置を情報処理装置に備える接地接続部材に対して導電接続するアース接続部材をさらに備えるものとすることができる。
これによれば、外部記憶装置に帯電する静電気を逃がすことができるので、静電気の帯電による外部記憶装置の誤動作等を回避することができる。
(13)緩衝部は、複数に区分した分割緩衝部と、各分割緩衝部の膨出変形を許容する溝部とを有するものとして構成できる。
これによれば、振動や衝撃を受けた際に、各分割緩衝部を溝部(空間)に向けて膨出変形させることができる自由度が高まるので、外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性をさらに高めることができる。
(14)固着部は、摺動保持部と緩衝部との金型一体成形により形成される成形固着部として構成できる。
これによれば、硬質材でなる摺動保持部とゴム状弾性体でなる緩衝部との界面を成形固着部として強固に一体化することができる。このため、ノートPC等の携帯機器や、カーナビゲーション装置等の車載機器のように、使用時に振動、衝撃を頻繁に受ける可搬型の情報処理装置に継続使用されても、緩衝部と摺動保持部とが分離せず、緩衝部と摺動保持部との協働による耐振動性、耐衝撃性を有効に機能させ続けることができる。
本発明の緩衝部材によれば、可搬型の情報処理装置における外部記憶装置のデタッチャブル機能に適合して外部記憶装置のスライドによる取付け取外しを容易に行うことが可能であり、尚かつ情報処理装置に取付けた状態で外部記憶装置の耐振動性、耐衝撃性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお、背景技術との共通部分や各実施形態間の共通部分は同一の符号を付して重複説明を省略する。なお、以下の各実施形態では、「外部記憶装置」としてHDDを例に挙げて説明する。
情報処理装置及びHDDの概略構成〔図1〕:
可搬型の情報処理装置1の筐体2には、前面に開口3を有する格納スロット4が設けられている。格納スロット4はHDD5の収容空間であり、後述の各実施形態では硬質材(例えば金属又は硬質樹脂)で形成されている。なお、ここでは格納スロット4として5面構成の箱形のものを例示するが、これに限られるものではない。最も構成面が少ない場合として、HDD5の筐体6の両側面と対向する側面を有するだけでもよい。したがってこの場合の収容空間は、格納スロットと情報処理装置の他の内部構造要素とによって構成される。
格納スロット4の最深部には雌型コネクタ7が取付けられている。この雌型コネクタ7には、HDD5の差込方向(スライド方向)の前端部に突出する雄型コネクタ8のピン端子9が差し込まれて端子どうしが接触する。これによりHDD5と情報処理装置1とが電気的に接続される。
以下に説明する各実施形態の緩衝部材は、このように情報処理装置1の雌型コネクタ7とHDD5の雄型コネクタ8とが接続された状態で、HDD5と格納スロット4との間に介在し、HDD5を弾性支持するためのものである。これによってHDD5に対する振動や衝撃を緩衝してHDD5を保護するとともに、振動や衝撃によってHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9と情報処理装置1の雌型コネクタ7との接続が緩んだり外れたりしないようにする。
先ず第1実施形態〜第7実施形態ではHDD5に予め取付けるタイプの緩衝部材を説明する。次に、第8実施形態〜第13実施形態で情報処理装置1の格納スロット4に取付けるタイプを説明する。
第1:HDD取付用の緩衝部材
第1実施形態〔図2〜図4〕
部材構造(図2):
緩衝部材11は、緩衝部12と摺動保持部13とで構成される。緩衝部12はゴム状弾性体の成形体にて形成され、摺動保持部13は硬質樹脂の成形体にて形成されている。緩衝部12は断面コ字状に形成されており、またHDD5と同程度の長さで形成されている。
緩衝部12は、HDD5の筐体6の側端部6aにおける上面6b、左右の側面6c、底面6dにそれぞれ対応する上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cを有しており、これらの内面によって形成される溝状の保持面部12dにてHDD5の側端部6aを長手方向に亘って保持する。
緩衝部12をなすゴム状弾性体には、硬度がJIS TYPE E10〜E50の軟質で柔軟性のある弾性体を用いる。本実施形態ではこの弾性体についてさらに粘着性を有するものを用いる。具体的には、寸法精度、耐熱性、機械的強度、耐久性、信頼性、防振特性、制御特性などの要求性能に応じて、熱可塑性エラストマー、熱硬化性ゴム等を用いることができる。硬度がJIS TYPE E10より低いとHDD5を安定的に保持することが困難となり、E50より高いと要求する振動減衰効果が得られず衝撃を緩衝することもできない。熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、熱硬化性ゴムとしては、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。そしてこうしたゴム状弾性体については難燃剤や滑剤などを添加したものでもよい。
摺動保持部13は、緩衝部12の側面保持部12bの外面を覆う薄板状として形成されている。この摺動保持部13は、後述する格納スロット4に設けられた長溝状の「スライド受け部」に対して緩衝部12が接触しない状態で摺動保持部13のみがスライド係合することのできる板厚のものとして形成されている。
摺動保持部13は、非粘着性であり摺動性、高い耐摩耗性を有する硬質樹脂にて形成される。なお、本実施形態で例示する硬質樹脂の他、樹脂フィルム、金属、セラミックスなどの単体、又はこれらの複合体も使用できる。硬質樹脂としては、機械的強度、耐熱性、耐久性、寸法精度、信頼性等の要求性能、及び軽量化や加工性により、熱可塑性樹脂が好ましい。例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂、あるいはこれらの複合樹脂が挙げられる。熱可塑性樹脂に粉末形状や繊維形状の金属、ガラス、フィラー等の充填剤を添加することで剛性、寸法精度、耐熱性の更なる向上もでき、また難燃剤や滑剤などを添加したものでもよい。
製造方法:
以上のような緩衝部材11を製造するには、緩衝部12として熱可塑性エラストマーを用い、摺動保持部13として熱可塑性樹脂を用いた場合、二色成形が可能となる。具体的には、先ず射出成形にてポリプロピレン樹脂でなる摺動保持部13を成形する。次に金型内に摺動保持部13を残し、この金型を緩衝部12の成形用に変更してスチレン系熱可塑性エラストマーでなる緩衝部12を成形する。この時、摺動保持部13と緩衝部12との界面は金型成形によって固着されて成形固着部14が形成される。最後に緩衝部11を成形するための金型から、相互に固着している緩衝部12と摺動保持部13を脱型することで緩衝部材11を得ることができる。なお、緩衝部12と摺動保持部13を金型成形によって固着する際に、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーに改質剤や接着剤を混合すれば、さらに強固な成形固着部14を形成することができる。
使用方法(図3):
緩衝部材11を使用するには、先ずHDD5の筐体6の左右の側端部6aに、それぞれ緩衝部12の保持面部12dを嵌め込む。このとき緩衝部12は軟質で柔軟性があり、しかも粘着性を有するので、HDD5の側端部6aの形状と追従するように密着させ保持させることができる。
次に、HDD5に装着した左右の緩衝部材11の摺動保持部13を、情報処理装置1の格納スロット4に設けた「スライド受け部」としての係合溝15と位置合わせをしてそのままHDD5を押し込む。押し込み続けていくと摺動保持部13と係合溝15とのスライド係合により、HDD5がスライド移動していき、雄型コネクタ8のピン端子9が格納スロット4の内部にある情報処理装置1の雌型コネクタ7に対して嵌合接続されることで、HDD5の取付けが完了する。これによって図3で示すように、HDD5は緩衝部12によって弾性支持されるとともに、HDD5及びHDD5を保持する緩衝部12は成形固着部14を介して摺動保持部13により格納スロット4の内部で浮動状態で支持されることになる。
作用・効果:
第1実施形態の緩衝部材11及びそれを用いるHDD5の緩衝構造によれば、以下の作用・効果を奏することができる。
(1)HDD5の耐振動性、耐衝撃性の向上:
緩衝部12における断面コ字状の保持面部12dが、HDD5の側端部6aに対して長さ方向に亘って嵌り込み、HDD5の側端部6aは上面6b、側面6c、底面6dについて軟質で柔軟性のある緩衝部12によって覆われる。このため情報処理装置1が振動や衝撃を強く受けたとしてもHDD5を三次元方向で弾性支持することができる。したがって、HDD5の耐振動性、耐衝撃性を大きく高めることができる。
(2)HDD5に対する緩衝部材の保持力:
緩衝部12が軟質で柔軟性があり、本実施形態ではさらに粘着性を有することから、保持面部12dがHDD5の側端部6aの形状に追従しつつ密着して保持することができる。よって予めHDD5に緩衝部材11を取付けておいても容易に外れることなく確実にHDD5を保持することができる。
(3)HDD5の取付けの容易性:
摺動保持部13を格納スロット4の係合溝15とスライド係合させれば、HDD5を取付けることができる。このため硬質材どうしの滑り性のあるスライド係合によってHDD5を円滑にスライド移動させることができる。よってHDD5のスライドによる着脱を容易に行うことができる。
前述のとおり、緩衝部12は軟質で柔軟性がある反面、形状保持性に乏しい。しかしながら、成形固着部14を介して形状保持性のある摺動保持部13と強固に固着するため、摺動保持部13を芯材として緩衝部12の形状を保持することができる。よって、緩衝部材11をHDD5に取付ける際の取扱性を高めることができる。
変形例(図4):
第1実施形態の緩衝部材11については、摺動保持部13を格納スロット4の係合溝15にスライド係合させる例を示したが、例えば図4〜図6のようにすることもできる。
図4(A)は、摺動保持部13の長手方向に亘って係合突条16を設ける例である。この係合突条16は格納スロット4の内面に設けた「スライド受け部」としての係合長溝17に対してスライド係合する。
図4(B)は、摺動保持部13の長手方向に亘って係合長溝18を設ける例である。この係合長溝18は格納スロット4の内面に設けた「スライド受け部」としての係合突条19に対してスライド係合する。
図4(C)は、蟻継ぎ構造の係合突条20と係合長溝21とする例であり、何れも摺動保持部13及び格納スロット4の長手方向に亘って形成されている。これによれば格納スロット4の内面に対して摺動保持部13が離れないように、摺動保持部13を確実に固定することができる。
第2実施形態〔図5〕
部材構造(図5):
本実施形態の緩衝部材22と第1実施形態の緩衝部材11との相違点は、摺動保持部23の構成であり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の摺動保持部23は、緩衝部12の長手方向に亘って設けられており、緩衝部12の上面保持部12aと底面保持部12cとをそれぞれ被覆する上面支持部24と底面支持部25とを有するものである。格納スロット4には「スライド受け部」としての係合溝26が形成されている。
したがって緩衝部材22をHDD5の側端部6aに装着し、上面支持部24及び底面支持部25を格納スロット4の係合溝26に位置合わせしてHDD5を押し込めば、第1実施形態と同様にHDD5を装着することができる。
作用・効果:
第1実施形態の緩衝部材11では、軟質で柔軟性のある緩衝部12の上面保持部12aと底面保持部12cとが硬質樹脂製の摺動保持部13に対して片持ち梁状に突出しており、格納スロット4の内面との間には隙間がある。したがって、HDD5に図3における上下方向に過剰に振れる非常に強い外力が作用した場合、HDD5の雄型コネクタ8と情報処理装置1の雌型コネクタ7との接続箇所から離間するにつれて、上面保持部12aと底面保持部12cが隙間中を大きく弾性変形する可能性があり、その際に保持面部12dによるHDD5の側端部6aの確実な保持を損ねるおそれがある。
しかしながら本実施形態の緩衝部材22では、摺動保持部23の上面支持部24が成形固着部14を介して緩衝部12の上面保持部12aと全面固着しており、摺動保持部23の底面支持部25も成形固着部14を介して緩衝部12の底面保持部12cと全面固着していることから、第1実施形態で見られる隙間が存在しない。このため、図3の上下方向に過剰に振れる非常に強い外力が作用した場合でも、緩衝部材12の上面保持部12aと底面保持部12cの弾性変形が摺動保持部23により制限されることから、第1実施形態と比較して構造的にHDD5の変位量を小さく抑えることができる。この結果、HDD5に対する振動や衝撃を緩衝してHDD5をより効果的に保護するとともに、振動や衝撃によってHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9と情報処理装置1の雌型コネクタ7との接続が緩んだり外れたりすることをより効果的に防ぐことができる。
変形例(図4参照):
上面支持部24及び底面支持部25と格納スロット4とのスライド係合構造は、前述の第1実施形態において変形例として示した図4の各例と同様に変形して実施することが可能である。
第3実施形態〔図6、図7〕
部材構造(図6):
本実施形態の緩衝部材27は、摺動保持部28の構成について第1、第2実施形態と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の摺動保持部28は、緩衝部12の長手方向に亘って設けられており、緩衝部12の上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cをそれぞれ被覆する上面支持部29、側面支持部30、底面支持部31を有する断面コ字状に形成したものである。この摺動保持部28は、格納スロット4の内面を溝状の「スライド受け部」としてスライド係合する。
したがって緩衝部材27をHDD5の側端部6aに装着し、摺動保持部28を格納スロット4の内面に位置合わせしてHDD5を押し込めば、HDD5を装着することができる。
作用・効果:
第2実施形態の緩衝部材22では緩衝部12の側面保持部12bと格納スロット4との間に隙間が存在する。このため、HDD5に図5における左右方向に過剰に振れる強い外力が作用した場合、HDD5の雄型コネクタ8と情報処理装置1の雌型コネクタ7との接続箇所を支点として、そこから離間するにつれて側面保持部12bが隙間中を大きく弾性変形する可能性があり、そして保持面部12dによるHDD5の側端部6aの確実な保持を損ねたり、雄型コネクタ8と雌型コネクタ7との接続に緩みが生じるおそれがある。
しかしながら本実施形態の緩衝部材27では、緩衝部12のコ字状外面が成形固着部14を介して摺動保持部28のコ字状内面と全面固着しており、第2実施形態で見られる隙間が存在しない。よって、緩衝部12の側面保持部12bの前記左右方向における過剰な弾性変形が制限され、HDD5の前記左右方向への変位量を第2実施形態よりも小さく抑えることができる。この結果、HDD5に対する振動や衝撃を緩衝してHDD5をより効果的に保護するとともに、振動や衝撃によってHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9と情報処理装置1の雌型コネクタ7との接続が緩んだり外れたりすることをより効果的に防ぐことができる。
また、本実施形態の緩衝部材27は、粘着性のある緩衝部12のコ字状外面の全面が摺動保持部28のコ字状内面によって覆われており、格納スロット4の内面に対して露出しておらず、誤って緩衝部12が格納スロット4の内面に対して粘着することが無いことから、取付けを円滑に行うことができる。
変形例(図4参照、図7):
摺動保持部28と格納スロット4とのスライド係合構造は、前述の第1実施形態において変形例として示した図4の各例と同様に変形して実施することが可能である。例えば摺動保持部28の側面支持部30を、図4の各例で示す摺動保持部13と同様にして変形したスライド係合構造とすることができる。また、摺動保持部28の上面支持部29、底面支持部31についても、第2実施形態の変形例で説明したとおり、図4の各例で示すのと同様に変形したスライド係合構造とすることができる。
さらに第3実施形態の緩衝部材27は図7のような変形実施も可能である。すなわち、図7の緩衝部材27は、摺動保持部28が格納スロット4に「スライド受け部」として設けた係合長溝32に対してスライド係合するようになっており、且つその肉厚を係合長溝32の深さ以上に形成したものである。これによれば、格納スロット4の内面に対して摺動保持部28が離れないように、摺動保持部28を確実に固定することができる。
第4実施形態〔図8、図9〕
部材構造(図8):
本実施形態の緩衝部材33は、緩衝部12の構成について第3実施形態の緩衝部材27と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の緩衝部12には、格納スロット4への差込方向前端部に、保持面部12dのコ字状端部を閉塞する閉塞端部34が形成されている。この閉塞端部34には、緩衝部材33の長手方向に伸長する「スライド抑制手段」としての突き当て緩衝突起35が形成されている。
作用・効果(図9):
第1〜第3実施形態では緩衝部12の両端において、コ字状内面により形成される保持面部12dが開放されていることから、格納スロット4に対してHDD5を非常に急速に押し込んでしまうような場合に、保持面部12dの粘着によるHDD5の側端部6aの保持位置がずれて緩衝部材11,22,27が置き去りになってしまうようなおそれがある。
これに対して本実施形態の緩衝部12には、閉塞端部34が形成されているため、HDD5を非常に急速に押し込むようにしても、HDD5の差込方向前端部が閉塞端部34に対して必ず突き当たって係止することから、緩衝部材33が置き去りになってしまうおそれを回避することができる。
前述のようにHDD5を非常に強く押し込んで急速にスライド移動させた場合、第1〜第3実施形態ではHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9が格納スロット4の中にある雌型コネクタ7に対して衝突し、その衝撃によってHDD5自体が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりするおそれがある。
しかしながら本実施形態では緩衝部12の突き当て緩衝突起35が、図9で示すように作用する。すなわち、HDD5が格納スロット4の内部を急速にスライド移動する場合でも、HDD5のピン端子9が雌型コネクタ7と接触する前に、突き当て緩衝突起35が格納スロット4に対して突き当たり、HDD5の急速なスライド移動を減速させることができる。したがって、雄型コネクタ8及びそのピン端子9が雌型コネクタ7及びそのピン端子と衝突し、その衝撃によってHDD5が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりすることを防止できる。
変形例:
突き当て緩衝突起35については円柱状のものを例示したが、突き当て緩衝突起35の軸方向に対する形状保持力が弱い場合には、角柱状、円錐状、角錐状といった形状としたり、基端側から先端側にかけて段階的に徐々に外径を細くなる形状とすることができる。
また、図9(B)では突き当て緩衝突起35が軸方向で圧縮変形して潰れる例を示したが、軸方向の中間位置で折れ曲がって座屈するようにしてもよい。
第5実施形態〔図10、図11〕
部材構造(図10):
本実施形態の緩衝部材36は、緩衝部12と摺動保持部28の細部構成について第3実施形態の緩衝部材27と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の摺動保持部28には側面支持部30の肉厚を貫通する孔37が形成されている。他方、緩衝部12には側面保持部12bから孔37を通じて延在し、側面支持部30の外面に突出する「スライド抑制手段」としてのスライド緩衝突起38を形成したものである。
作用・効果(図11):
前述のようにHDD5を非常に強く押し込んで急速にスライド移動させた場合、第1〜第3実施形態ではHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9が格納スロット4の中にある雌型コネクタ7に対して衝突し、その衝撃によってHDD5自体が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりするおそれがある。
しかしながら本実施形態では摺動保持部28の側面支持部30から突出するスライド緩衝突起38が、図11で示すように作用する。すなわち、HDD5が格納スロット4の内部を急速にスライド移動する場合でも、HDD5のピン端子9が雌型コネクタ7と接触する前に、スライド緩衝突起38が先ず格納スロット4の開口3に対して弾性接触することでHDD5の急速なスライド移動を減速させる。このとき、スライド緩衝突起38は、HDD5のスライド移動方向に沿う前端側から漸次傾きが大きくなる傾斜面38aとなっているため、HDD5のスライド移動が急激に停止することはない。むしろ傾斜面38aと格納スロット4の内側面との接触により発生する摺動抵抗は、傾斜面38aが徐々に弾性変形しながら格納スロット4と接触するにつれて徐々に増加していく。そしてこの摺動抵抗は、ピン端子9が雌型コネクタ7に対して接続するまで続き、接続後もその状態が維持される。このようにしてHDD5の急速なスライド移動を減速させることができるので、雄型コネクタ8及びそのピン端子9が雌型コネクタ7及びそのピン端子と衝突し、その衝撃によってHDD5が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりすることを防止できる。
変形例:
スライド緩衝突起38については、摺動保持部28の側面支持部30から突出する例を示したが、上面支持部29、側面支持部30、底面支持部31の少なくとも何れかから突出するように形成することができる。また各部について複数箇所に形成してもよい。
第6実施形態〔図12〕
部材構造(図12):
本実施形態の緩衝部材39は、緩衝部12について第3実施形態の緩衝部材27と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の緩衝部12では保持面部12dを形成する上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cに長溝40が形成されている。
作用・効果:
保持面部12dの全面がHDD5の側端部6aと接触している場合、その接触部分についてHDD5の駆動により生じる熱が籠もるおそれがある。
しかしながら、保持面部12dに長溝40を形成すると、長溝40の部分ではHDD5と接触せず、そこが空気の通路となってHDD5の側端部6aにおける放熱性を高める「溝状通気部」とすることができる。
また、長溝40を形成した結果、上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cは、それぞれ長溝40を介してHDD5との接触面が分割されることになる。このため振動や衝撃を受けて、分割された上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cが弾性変形する際に、長溝40の内部へ膨出変形させることができるようになる。即ち上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cが複数に分割した「分割緩衝部」を構成し、長溝40がその分割緩衝部の膨出を許容する「溝部」を構成する。これによってHDD5の耐振動性、耐衝撃性を改善することができる。
そして、このような長溝40の内部への膨出変形によって、長溝40の空間容積は変化する。したがって膨出変形時には長溝40の内部に溜まるHDD5からの熱を長溝40の外へと排出することができ、原形状への復帰時には長溝40の内部に格納スロット4の内部の空気を取り込むことができる。このように振動や衝撃を受ければ受けるほど、長溝40の内部の空気を吸排気させることができるので、HDD5の側端部6aにおける放熱性を高めることができる。
変形例:
長溝40については、保持面部12dの長手方向に沿う例を示したが、例えば上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cのそれぞれの幅方向に溝を形成してもよい。また、上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cに形成した長溝40どうしを繋ぐような溝を形成してもよい。
第7実施形態〔図13、図14〕
部材構造(図13、図14):
本実施形態の緩衝部材41は、アース接続部材42を備える点で第3実施形態の緩衝部材27と異なり、残余の構成は同一であるため重複説明を省略する。
アース接続部材42は例えば導電性を有する樹脂フィルムにより形成したものである。これを取付ける緩衝部12の上面保持部12aと摺動保持部28の上面支持部29には、取付凹部43,44が形成されている。したがってアース接続部材42は、一端と他端を取付凹部43,44に固定させることで取付けられる。その固定は例えば粘着テープ、粘着剤等を使用して行う。このようにして取付けたアース接続部材42は、一端側が保持面部12dに露出してHDD5の側端部6aに対して接触する。他端側は格納スロット4に対して接触する。これによってHDD5と格納スロット4との間に接地接続用の導電経路を形成することができる。
作用・効果:
アース接続部材42によってHDD5と格納スロット4との間に接地接続用の導電経路を形成することができることから、HDD5に帯電する静電気を逃がすことができる。したがって静電気の帯電に起因するHDD5の誤動作の発生等を回避することができ、動作信頼性を改善することができる。
第2:格納スロット取付用の緩衝部材
第8実施形態〔図15〕
部材構造(図15):
本実施形態の緩衝部材45は緩衝部12と摺動保持部28で構成されるが、第3実施形態の緩衝部材27とは相互の固着面が異なる。製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の摺動保持部28は、HDD5の筐体6の側端部6aにおける上面6b、左右の側面6c、底面6dにそれぞれ対応する上面支持部29、側面支持部30、底面支持部31を有しており、これらの内面によって形成される溝状の保持面部46はHDD5の側端部6aとスライド係合しつつ側端部6aを保持する。
本実施形態の緩衝部12は、摺動保持部28の上面支持部29、側面支持部30、底面支持部31の各外面をそれぞれ被覆する上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cを形成したものである。そして緩衝部12の内面は摺動保持部28の外面に対し成形固着部14を介して全面固着しており、緩衝部12の外面は内部に接触する。
使用方法(図15):
緩衝部材45を使用するには、先ず情報処理装置1における格納スロット4の内部に2つの緩衝部材45を摺動保持部28が相互に対向するようにして緩衝部12の外面側を嵌め込む。緩衝部12は軟質で柔軟性があり、しかも粘着性を有するので、格納スロット4の内部に密着させ保持させることができる。
次に、HDD5の筐体6の左右の側端部6aを、向かい合う摺動保持部28の保持面部46に合わせ押し込む。押し込み続けていくと摺動保持部28の保持面部46と筐体6の側端部6aとのスライド係合により、HDD5がスライド移動していき、雄型コネクタ8のピン端子9が格納スロット4の内部にある情報処理装置1の雌型コネクタ7に対して嵌合接続されることで、HDD5の取付けが完了する。これによって図15で示すように、HDD5及びHDD5を保持する摺動保持部28は緩衝部12によって弾性支持されることになる。
作用・効果:
硬質樹脂でなる摺動保持部28がHDD5の側端部6aとスライド係合しつつその側端部6aを保持する保持面部46を有している。このためHDD5を保持面部46にて円滑にスライドさせることができる。よってHDD5のスライドによる着脱を容易に行うことができる。
軟質で柔軟性のある緩衝部12が格納スロット4の内部でHDD5及びHDD5を保持する摺動保持部28を弾性支持している。このため情報処理装置1が振動や衝撃を強く受けたとしてもHDD5を三次元方向で弾性支持することができる。したがって、HDD5の耐振動性、耐衝撃性を大きく高めることができる。
緩衝部12と摺動保持部28とが成形固着部14を介する構造的に一体の部品であることから、摺動保持部28が芯材となって形状保持性に乏しい緩衝部12の形状を保持することができる。よって緩衝部材45を情報処理装置1に組み込む際のハンドリング性を高めることができる。
第9実施形態〔図16,図17〕
部材構造(図16(A)):
本実施形態の緩衝部材47と第8実施形態の緩衝部材45の相違点は、摺動保持部48の構成であり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の摺動保持部48は、緩衝部12の長手方向に亘って設けられており、断面矩形状の角柱に形成される。緩衝部12の上面保持部12a、側面保持部12b、底面保持部12cの各内面に対し摺動保持部48が1つずつ成形固着部14を介して固着する。即ち3つ摺動保持部48が離間して緩衝部12の内面に固着している。これら摺動保持部48における成形固着部14との反対側がHDD5の保持面部46を構成する。
したがって緩衝部材47を格納スロット4の内部に嵌め込み、HDD5の側端部6aを保持面部46に合わせてHDD5を押し込めば、第8実施形態と同様にHDD5を装着することができる。
作用・効果:
摺動保持部48が離間して緩衝部12の内面に固着しているため、保持面部46にHDD5と接触せずに空気の通路を形成する「溝状通気部」を設けることができ、この溝状通気部が空気の通路となってHDD5の放熱性を高めることができる。
第1変形例(図16(B)):
断面矩形状の摺動保持部48を例示したが、図16(B)で示すように、断面L字形状の摺動保持部49を設けることもできる。
このようにすれば、装着時に振動や衝撃を受けて緩衝部材47が位置ずれしようとしても断面L字状の摺動保持部49がHDD5における側端部6aの角部に引っかかり、緩衝部材47が格納スロット4の内部で位置ずれすることを防止できる。よって当初の衝撃吸収性や振動減衰性を持続的に発揮できる。
第2変形例(図17):
断面矩形状の摺動保持部48を緩衝部12の長手方向に亘って連続的(一体物)に例示したが、図17で示すように、摺動保持部48を断続的に分割片として設けることもできる。
第10実施形態〔図18〕
部材構造(図18):
本実施形態の緩衝部材50は、摺動保持部28の細部構成について第8実施形態の緩衝部材45と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態における摺動保持部28には、上面支持部29と底面支持部31との対向面に相互に突出する固定突起51が形成されている。即ち保持面部46に固定突起51が設けられている。
作用・効果:
保持面部46に設けた固定突部51がHDD5の側端部6aに対して圧接することで、側端部6aのスライド移動を許容する保持面部46と側端部6aとの隙間を解消することができ、HDD5を格納スロット4に対して隙間によるがたつきがなく固定的に保持することができる。
第11実施形態〔図19,図20〕
部材構造(図19):
本実施形態の緩衝部材52は、緩衝部12と摺動保持部28の細部構成について第8実施形態の緩衝部材45と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態の摺動保持部28には側面支持部30の奥側端部に肉厚を貫通する孔37が形成されている。他方、緩衝部12には側面保持部12bから孔37を通じて延在し、側面支持部30の内面に突出する「スライド抑制手段」としてのスライド緩衝突起38を形成したものである。
作用・効果(図20):
HDD5を非常に強く押し込んで急速にスライド移動させた場合、第8,第9実施形態ではHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9が格納スロット4の中にある雌型コネクタ7に対して衝突し、その衝撃によってHDD5自体が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりするおそれがある。
しかしながら本実施形態では摺動保持部28の側面支持部30から突出するスライド緩衝突起38が、図20で示すように作用する。すなわち、HDD5が摺動保持部28の保持面部46を急速にスライド移動する場合でも、HDD5のピン端子9が雌型コネクタ7と接触する前に、スライド緩衝突起38が先ずHDD5の側面6cに対して弾性接触することでHDD5の急速なスライド移動を減速させる。このとき、スライド緩衝突起38は、HDD5のスライド移動方向に沿う前端側から漸次傾きが大きくなる傾斜面38aとなっているため、HDD5のスライド移動が急激に停止することはない。むしろ傾斜面38aとHDD5との接触により発生する摺動抵抗は、傾斜面38aが徐々に弾性変形しながらHDD5と接触するにつれて徐々に増加していく。そしてこの摺動抵抗は、ピン端子9が雌型コネクタ7に対して接続するまで続き、接続後もその状態が維持される。このようにしてHDD5の急速なスライド移動を減速させることができるので、雄型コネクタ8及びそのピン端子9が雌型コネクタ7及びそのピン端子と衝突し、その衝撃によってHDD5が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりすることを防止できる。またスライド緩衝突起38は緩衝部12の一部として構成することができるため、部品点数を増加させずに「スライド抑制手段」を実現できる。さらにスライド緩衝突起38は保持面部46に露出するため、緩衝部材52それ自体の大きさを大きくしたりする必要がなく、情報処理装置1の薄型化・小型化に適応することができる。そしてスライド緩衝突起38が保持面部46から突出するので、HDD5の側端部6aの通り道が狭くなり、スライド移動するHDD5は保持面部46から突出するスライド緩衝突起38に対して柔らかく接触してから狭くなった通り道を通過する。このためスライド移動するHDD5をさらに確実に減速させることができる。
第12実施形態〔図21,図22〕
部材構造(図21):
本実施形態の緩衝部材53は、摺動保持部28の細部構成について第8実施形態の緩衝部材45と異なり、残余の構成、製造方法は同一であるため重複説明を省略する。
本実施形態における摺動保持部28には、側面支持部30の奥側端部にその一部が屈曲して突出する「スライド抑制手段」としての硬質緩衝ばね片54が形成されている。即ち保持面部46の奥側端部に硬質緩衝ばね片54が設けられている。
作用・効果(図22):
HDD5を非常に強く押し込んで急速にスライド移動させた場合、第8,第9実施形態ではHDD5の雄型コネクタ8のピン端子9が格納スロット4の中にある雌型コネクタ7に対して衝突し、その衝撃によってHDD5自体が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりするおそれがある。
しかしながら本実施形態では摺動保持部28の側面支持部30から突出する硬質緩衝ばね片54が、図22で示すように作用する。すなわち、HDD5が摺動保持部28の保持面部46を急速にスライド移動する場合でも、HDD5のピン端子9が雌型コネクタ7と接触する前に、硬質緩衝ばね片54が先ずHDD5の差込方向前端部に対して突き当たり、硬質緩衝ばね片54が撓み変形することでHDD5の急速なスライド移動を減速させる。このとき、HDD5のスライド移動が急激に停止することはなく、硬質緩衝ばね片54が徐々に撓み変形しながら摺動抵抗が徐々に増加していき、この摺動抵抗はピン端子9が雌型コネクタ7に対して接続するまで続き、接続後もその状態が維持される。このようにしてHDD5の急速なスライド移動を減速させることができるので、雄型コネクタ8及びそのピン端子9が雌型コネクタ7及びそのピン端子と衝突し、その衝撃によってHDD5が故障して使用不能となったり、それらの端子が変形したり破損したりすることを防止できる。また硬質緩衝ばね片54は摺動保持部28の一部として構成することができるため、部品点数を増加させずに「スライド抑制手段」を実現できる。さらに硬質緩衝ばね片54は保持面部46に突設しているため、緩衝部材53それ自体の大きさを大きくしたりする必要がなく、情報処理装置1の薄型化・小型化に適応することができる。
第13実施形態〔図23、図24〕
部材構造(図23、図24):
本実施形態の緩衝部材55は、アース接続部材42を備える点で第8実施形態の緩衝部材45と異なり、残余の構成は同一であるため重複説明を省略する。
アース接続部材42は例えば導電性を有する樹脂フィルムにより形成したものである。これを取付ける緩衝部12の上面保持部12aと摺動保持部28の上面支持部29には、取付凹部43,44が形成されている。したがってアース接続部材42は、一端と他端を取付凹部43,44に固定させることで取付けられる。その固定は例えば粘着テープ、粘着剤等を使用して行う。このようにして取付けたアース接続部材42は、一端側が格納スロット4に対して接触する。他端側は保持面部46に露出してHDD5の側端部6aに対して接触する。これによってHDD5と格納スロット4との間に接地接続用の導電経路を形成することができる。
作用・効果:
アース接続部材42によってHDD5と格納スロット4との間に接地接続用の導電経路を形成することができることから、HDD5に帯電する静電気を逃がすことができる。したがって静電気の帯電に起因するHDD5の誤動作の発生等を回避することができ、動作信頼性を改善することができる。
各実施形態に共通の変形例
以上の各実施形態及び各変形例における特徴的な構成は、他の実施形態についても適用することができる。その一例としては、第1実施形態の緩衝部材11における緩衝部12の格納スロット4への差込方向前端部に、第4実施形態の緩衝部材33の閉塞端部34及び突き当て緩衝突起35を形成することも可能である。これと同様に第2、第5〜第7実施形態の各緩衝部材22,36,39,41にも第4実施形態の緩衝部材33の閉塞端部34及び突き当て緩衝突起35を形成できる。また、第1、第2、第4、第6、第7実施形態の各緩衝部材11,22,33,39,41に第5実施形態の緩衝部材36のスライド緩衝突起38を形成することも可能である。第1、第2、第4、第5、第7実施形態の各緩衝部材11,22,33,36,41に第6実施形態の緩衝部材39の長溝40を形成することも可能である。第1、第2、第4〜第6実施形態の各緩衝部材11,22,33,36,39に第6実施形態の緩衝部材41のアース接続部材42を形成することも可能である。
さらに、第9、第11〜第13実施形態の各緩衝部材47,52,53,55に第10実施形態の緩衝部材50の固定突起51を形成することも可能である。第9、第10、第12、第13実施形態の各緩衝部材47,50,53,55に第11実施形態の緩衝部材52のスライド緩衝突起38を形成することも可能である。第9、第10、第11、第13実施形態の各緩衝部材47,50,52,55に第12実施形態の緩衝部材53の硬質緩衝ばね片54を形成することも可能である。第9、第10、第11、第12実施形態の各緩衝部材47,50,52,53に第13実施形態の緩衝部材55のアース接続部材42を形成することも可能である。
第8実施形態、第10〜第13実施形態の緩衝部材45,50,52,53,55については、図1で示すHDD5における筐体6の側面6cネジ孔10に、側面6cから突出するネジやピンのような筐体6の側端部としての係合突起を設けるようにし、他方、摺動保持部28における側面支持部30の内面にスライド方向に伸長し、ネジやピンによる係合突起の移動をガイドする長溝を形成することができる。このようにすれば、HDD5のネジやピンによる係合突起を側面支持部30の長溝に係合させてHDD5を押込むことができる。
情報処理装置にHDDを装着する際の説明図であり、分図(A)はその外観斜視図、分図(B)はその側面図。 第1実施形態の緩衝部材をHDDに装着する際の外観斜視図。 第1実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す内部説明図。 第1実施形態における緩衝部材の変形例をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す拡大内部説明図。 第2実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す内部説明図。 第3実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す内部説明図。 第3実施形態における緩衝部材の変形例をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す拡大内部説明図。 第4実施形態の緩衝部材の説明図であり、分図(A)はその外観斜視図、分図(B)はその縦断面図。 第4実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納する際の説明図であり、分図(A)はスライド移動を模式的に示す内部説明図、分図(B)は収納後の取付構造を模式的に示す内部説明図。 第5実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第5実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納する際の説明図であり、分図(A)はスライド移動を模式的に示す内部説明図、分図(B)は収納後の取付構造を模式的に示す内部説明図。 第6実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第7実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第7実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す内部説明図。 第8実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す内部説明図。 分図(A)は第9実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す拡大内部説明図、分図(B)は第9実施形態における緩衝部材の第1変形例をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す拡大内部説明図。 第9実施形態における緩衝部材の第2変形例を示す外観斜視図。 第10実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第11実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第11実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納する際の説明図であり、分図(A)はスライド移動を模式的に示す内部説明図、分図(B)は収納後の取付構造を模式的に示す内部説明図。 第12実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第12実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納する際の説明図であり、分図(A)はスライド移動を模式的に示す内部説明図、分図(B)は収納後の取付構造を模式的に示す内部説明図。 第13実施形態の緩衝部材を示す外観斜視図。 第13実施形態の緩衝部材をHDDに装着し格納スロットに収納した取付構造を模式的に示す内部説明図。
符号の説明
1 情報処理装置
2 筐体
3 開口
4 格納スロット
5 HDD(外部記憶装置)
6 筐体
6a 側端部
6b 上面
6c 側面
6d 底面
7 雌型コネクタ
8 雄型コネクタ
9 ピン端子
10 ネジ孔
11 緩衝部材(第1実施形態)
12 緩衝部
12a 上面保持部
12b 側面保持部
12c 底面保持部
12d 保持面部
13 摺動保持部
14 成形固着部
15 係合溝(スライド受け部)
16 係合突条(第1変形例)
17 係合長溝(第1変形例)
18 係合長溝(第2変形例)
19 係合突条(第2変形例)
20 係合突条(第3変形例)
21 係合長溝(第3変形例)
22 緩衝部材(第2実施形態)
23 摺動保持部
24 上面支持部
25 底面支持部
26 係合溝(スライド受け部)
27 緩衝部材(第3実施形態)
28 摺動保持部
29 上面支持部
30 側面支持部
31 底面支持部
32 係合長溝(スライド受け部)
33 緩衝部材(第4実施形態)
34 閉塞端部
35 突き当て緩衝突起(スライド抑制手段)
36 緩衝部材(第5実施形態)
37 孔
38 スライド緩衝突起(スライド抑制手段)
38a 傾斜面
39 緩衝部材(第6実施形態)
40 長溝(溝状通気部、溝部)
41 緩衝部材(第7実施形態)
42 アース接続部材
43 取付凹部
44 取付凹部
45 緩衝部材(第8実施形態)
46 保持面部
47 緩衝部材(第9実施形態)
48 摺動保持部
49 摺動保持部
50 緩衝部材(第10実施形態)
51 固定突起
52 緩衝部材(第11実施形態)
53 緩衝部材(第12実施形態)
54 硬質緩衝ばね片
55 緩衝部材(第13実施形態)

Claims (14)

  1. 情報処理装置に外部記憶装置を差込ませて収容する格納スロットを備えており、この格納スロットに外部記憶装置をスライド移動させて装着するために、格納スロットに設ける緩衝部材であって、
    格納スロットへの差込方向に沿う外部記憶装置の側端部とスライド係合しつつ該側端部を保持する保持面部を有する硬質材でなる摺動保持部と、
    外部記憶装置を保持する摺動保持部との固着部を有し、格納スロットの内部で外部記憶装置及びそれを保持する摺動保持部を弾性支持するゴム状弾性体でなる緩衝部と、
    を備える緩衝部材。
  2. 外部記憶装置の差込方向前端部に端子が設けられ、格納スロットの内部に外部記憶装置の端子と接続する端子が突出しており、
    摺動保持部又は緩衝部に、前記端子どうしが接触する前に外部記憶装置と接触して、外部記憶装置のスライド移動を減速させるスライド抑制手段を有する
    請求項1記載の緩衝部材。
  3. スライド抑制手段が、緩衝部材の奥側端部に突設されており、先端面が摺動保持部を貫通し保持面部に露出し、外部記憶装置の側端部に対して弾性変形しつつ摺動接触するスライド緩衝突起である請求項2記載の緩衝部材。
  4. スライド緩衝突起が保持面部から突出する請求項3記載の緩衝部材。
  5. スライド抑制手段が、摺動保持部の奥側端部に突設されており、スライド移動する外部記憶装置の差込方向前端部が突き当たりつつ撓み変形する硬質緩衝ばね片である請求項2記載の緩衝部材。
  6. 保持面部に、外部記憶装置の側端部に対して圧接することで、該側端部のスライド移動を許容する保持面部と該側端部との隙間を解消し、外部記憶装置を格納スロットに対して固定的に保持する固定突部を有する請求項1〜請求項5何れか1項記載の緩衝部材。
  7. 情報処理装置に外部記憶装置を差込ませて収容する格納スロットを備えており、この格納スロットに外部記憶装置をスライド移動させて装着するために、外部記憶装置に設ける緩衝部材であって、
    格納スロットへの差込方向に沿う外部記憶装置の側端部をその長さ方向に亘って保持する保持面部を有するゴム状弾性体でなる緩衝部と、
    外部記憶装置を保持する緩衝部との固着部を有し、格納スロットに該差込方向に沿って設けられた長溝状又は長突起状のスライド受け部とスライド係合しつつ、格納スロットの内部で外部記憶装置及びそれを保持する緩衝部を弾性支持する硬質材でなる摺動保持部と、
    を備える緩衝部材。
  8. 外部記憶装置の差込方向前端部に端子が設けられ、格納スロットの内部に外部記憶装置の端子と接続する端子が突出しており、
    緩衝部に、前記端子どうしが接触する前に格納スロットに対して接触して、外部記憶装置のスライド移動を減速させるスライド抑制手段を有する請求項7記載の緩衝部材。
  9. スライド抑制手段が、緩衝部における差込方向後端部に突設されており、先端面が摺動保持部を貫通して摺動保持部における格納スロットとの対向面から突出し、格納スロットに対して弾性変形しつつ摺動接触するスライド緩衝突起である請求項8記載の緩衝部材。
  10. スライド抑制手段が、緩衝部における差込方向前端部に突設されており、格納スロットに対して突き当たりつつ弾性変形する突き当て緩衝突起である請求項8記載の緩衝部材。
  11. 保持面部に、外部記憶装置と接触せずに空気の通路を形成する溝状通気部を設ける請求項1〜請求項10何れか1項記載の緩衝部材。
  12. 外部記憶装置を情報処理装置に備える接地接続部材に対して導電接続するアース接続部材をさらに備える請求項1〜請求項11何れか1項記載の緩衝部材。
  13. 緩衝部が、複数に区分した分割緩衝部と、各分割緩衝部の膨出変形を許容する溝部とを有する請求項1〜請求項12何れか1項記載の緩衝部材。
  14. 固着部が、摺動保持部と緩衝部との金型一体成形により形成される成形固着部である請求項1〜請求項12何れか1項記載の緩衝部材。
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