JP2009223954A - ヘッドスライダ、ヘッドアッセンブリ及び情報記憶装置 - Google Patents

ヘッドスライダ、ヘッドアッセンブリ及び情報記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】浮上量を適度に維持しつつ、磁気ディスクとの間への塵埃の入り込みを効果的に抑制することが可能なヘッドスライダを提供する。
【解決手段】ヘッドスライダ本体50が、空気ベアリング表面(62等)と、空気流入端に、空気ベアリング表面よりも突出しかつ幅方向に添って設けられた防塵レール58と、を有するので、ヘッドスライダの浮上姿勢が磁気ディスク表面に対して傾斜していても、磁気ディスクとの間への塵埃の入り込みを抑制することができる。また、防塵レールと空気ベアリング表面との間に、幅方向に延びる溝部(70a、70b)が形成されていることから、防塵レールにより流れが遮られた空気が、防塵レールを回り込んで溝部を通ることにより、空気ベアリング表面側に空気が効率よく送られる。これにより、浮上量を適度に維持することができる。
【選択図】図4

Description

本発明はヘッドスライダ、ヘッドアッセンブリ及び情報記憶装置に関し、特に記録再生ヘッドを備えるヘッドスライダ、該ヘッドスライダを具備するヘッドアッセンブリ、及び当該ヘッドアッセンブリを具備する情報記憶装置に関する。
従来より、磁気記憶装置、例えばハードディスクドライブ(以下、「HDD」と呼ぶ)は、コンピュータの外部磁気記憶装置や民生用ビデオ記憶装置等に用いられている。近年、ユーザは、データ量の大きな情報(例えば動画など)を扱うことが多くなってきているため、これら情報を保存するためのHDDには、大容量化、高速化、低コスト化、高信頼性化が求められてきている。
HDDにおいて用いられる磁気ヘッドは、ヘッドスライダにより保持されており、当該ヘッドスライダが、磁気ディスク媒体に対して数十nm程度浮上した状態を維持している間に、磁気ヘッドによる記録再生動作が実行される。この場合、ヘッドスライダの浮上量が小さくなればなるほど(ヘッドスライダと磁気ディスク媒体との間の間隔が狭くなればなるほど)、磁気ディスク媒体のビット長を短くすることができるため、磁気ディスク媒体の高密度化を図るためには、浮上量の低減が非常に有効である。
しかるに、HDD内を浮遊する異物(コンタミネーション)がヘッドスライダと磁気ディスク媒体との間に挟まった場合、ヘッドスライダと磁気ディスク媒体との間の間隔、すなわちヘッドスライダの浮上量が低いほど、ヘッドスライダの姿勢変動や、磁気ディスク媒体あるいは磁気ヘッドの損傷を引き起こす可能性が高く、これにより、HDDの記録再生性能が低下してしまうおそれがある。
これに対し、近年においては、磁気ヘッド(磁気ヘッドコア部)に侵入する塵埃量の減少を目的としたシールド板に関する発明(特許文献1参照)や、ディスク媒体に付着している異物から磁気ヘッド(磁気トランデューサ)の損傷を防ぐためのコンタクト部に関する発明(特許文献2参照)が提案されている。
特開昭55−129970号公報 特開平8−279130号公報
しかるに、最近のヘッドスライダは、例えば、特開2005−182883号公報(図1)に記載されているように、磁気ディスク媒体表面に対して傾斜した状態で浮上している。この場合、空気が流入する側の端部(すなわち空気流入端)の方が、空気が流出する側の端部よりも磁気ディスク媒体表面から離れている。この最近のヘッドスライダの空気が流入する側の端部に、上記特許文献1、2に記載のシールド板(コンタクト部)を設けたとしても、当該シールド板(コンタクト部)は、ヘッドスライダのディスク媒体に対向する面(浮上面)と同一高さであるので、ヘッドスライダと磁気ディスク媒体との間に入り込む異物(塵埃)を減少させることができない。
また、シールド板(コンタクト部)をヘッドスライダに設けることにより、ヘッドスライダの浮上特性に何らかの影響が生じることも考えられる。例えば、シールド板(コンタクト部)をヘッドスライダに設けることによりヘッドスライダの浮上量が減少した場合には、磁気ヘッドと磁気ディスク媒体とが接触して損傷し、記録再生エラー等が発生することが考えられる。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ディスク媒体との間への異物(塵埃)の入り込みを抑制しつつ、適度な浮上量を得ることが可能なヘッドスライダ、ヘッドアッセンブリを提供することを目的とする。また、本発明は、高精度な記録再生かつ高記録密度化を実現することが可能な情報記憶装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書開示のヘッドスライダは、突出した浮上面を有する本体部と、前記本体部の一軸方向一端部近傍において、前記浮上面よりも突出し、かつ前記浮上面内の他軸方向に沿って延設された壁部と、を有し、前記本体部の前記壁部と前記浮上面との間に前記他軸方向に延びる溝部が形成されたヘッドスライダ本体と、前記ヘッドスライダ本体の前記一軸方向他端部近傍に設けられた記録再生ヘッドと、を備えることを特徴とする。
これによれば、記録再生ヘッドの一軸方向一端側に設けられた壁部が、浮上面よりも突出しているため、ヘッドスライダ本体の浮上姿勢が、ディスク媒体表面に対して傾いていても、ヘッドスライダ本体とディスク媒体との間への異物(塵埃)の入り込みを効果的に抑制することが可能となる。また、壁部を設けることにより、浮上面側に送られるべき空気の流れが遮られても、壁部を回りこんだ空気が壁部近傍に設けられた溝部を通って、浮上面側に効率よく送られるため、ヘッドスライダ本体の浮上量を適度に維持することが可能となる。
また、本明細書開示のヘッドアッセンブリは、サスペンションと、前記サスペンションの先端部近傍に搭載された、上記ヘッドスライダと、を備えることを特徴とする。
これによれば、例えば、ディスク媒体上を浮上している間、ディスク媒体との間への異物(塵埃)の入り込みを抑制しつつ、適度な浮上力を維持することが可能なヘッドスライダを備えているので、ディスク媒体や記録再生ヘッドの異物(塵埃)による損傷を抑制するとともに、ディスク媒体と記録再生ヘッドとの間に適度な浮上量を維持することが可能となる。
また、本明細書開示の情報記憶装置は、ディスク媒体と、前記ディスク媒体に対する情報の書込み或いは情報の読み出し時に駆動されるアームと、前記アームに接続され、前記アームと一体的に駆動される上記ヘッドアセンブリと、を備えることを特徴とする。
これによれば、ディスク媒体や記録再生ヘッドの損傷を抑制するとともに、ディスク媒体との間に適度な浮上量を維持することが可能なヘッドアッセンブリを備えているので、ディスク媒体や記録再生ヘッドの損傷による記録再生エラーの発生を抑制するとともに、ディスク媒体と記録再生ヘッドとの間の適度な間隔の維持による記録密度の向上を図ることができる。これにより、高精度な記録再生かつ高記録密度化を実現することが可能となる。
本明細書に開示のヘッドスライダ及びヘッドアッセンブリは、ディスク媒体との間への異物(塵埃)の入り込みを抑制しつつ、適度な浮上量を得ることができるという効果を奏する。また、本明細書に開示の情報記憶装置によれば、高い装置信頼性を確保しつつ、高記録密度化を実現することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る情報記憶装置の一例としてのハードディスクドライブ(HDD)100の内部構成を示している。この図1に示すように、HDD100は、ベース10と、ベース10上に設けられた3枚の磁気ディスク12A、12B、12C、スピンドルモータ14、ヘッド・スタック・アッセンブリ(HSA)20等と、を備える。なお、ベース10は、実際には、ベース10の上面を覆う状態で設けられる上蓋(トップ・カバー)とともに箱型の筺体を構成するが、図1では、図示の便宜上、トップ・カバーの図示を省略している。
磁気ディスク12A〜12Cは、表面と裏面のそれぞれが記録面となっており、各磁気ディスクは、スピンドルモータ14によって、その回転軸回りに一体となって、例えば4200rpm〜15000rpmなどの高速度で回転駆動される。
HSA20は、支軸18に対して回転自在に連結され、ボイスコイルモータ24により支軸18を中心とした揺動が実現される。このHSA20は、6本のヘッド・アーム26と、各ヘッド・アーム26の先端部に取り付けられた6つのヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)30と、を有している。
ヘッド・アーム26は、平面視(上方から見て)略二等辺三角形状の形状を有し、例えばステンレス板を打ち抜き加工したり、アルミニウム材料を押し出し加工することにより成型される。
HGA30は、弾性サスペンション28と、各弾性サスペンション28の一端部(支軸18とは反対側の端部)に設けられたヘッドスライダ16と、を有している。
以下、図2(a)、図2(b)に基づいて、HGA30の具体的な構成について詳述する。図2(a)は、図1における6つのHGA30のうち、最上部に位置するHGA30を、ヘッドスライダ16側(裏側)から見た状態を示す斜視図であり、図2(b)は、HGA30の縦断面図である。
これらの図に示すように、HGA30を構成する弾性サスペンション28は、ヘッド・アーム26の一端部(支軸18とは反対側の端部)に固定されたスペーサ34と、スペーサ34にその一部が固定されたロードビーム36と、ロードビーム36に固定された補強板38と、を有している。
ロードビーム36は、例えば、ステンレス鋼から構成されており、図2(a)に示すように、その一端部(スペーサ34が固定されているのとは反対側の端部)近傍には略U字状のスリット42が形成されている。このように、スリット42がロードビーム36に形成されることにより、ロードビーム36には、ジンバル40が一体的に形成される。ジンバル40は、その一側の面(図2(a)における上面、図2(b)における下面)が、ヘッドスライダ16を保持するためのヘッドスライダ保持面44とされている。また、ロードビーム36のうち、補強板38が固定された部分とスペーサ34が固定された部分との間に位置する部分が、弾性変形可能なバネ部36aとされている。
補強板38は、例えばステンレス鋼から形成されており、図2(b)に示すように、ジンバル40と対向する面(図2(b)における下面)の一部には、半球状のピポット46が設けられている。ピポット46は、ジンバル40に対して上側から当接しているため、ジンバル40は、ピポット46を支点として上下方向、ピッチ方向、ロール方向に変形することが可能となっている。このため、ジンバル40によって保持されるヘッドスライダ16も、同様の方向に姿勢を変更することが可能である。
次に、ヘッドスライダ16の構成等について、図3〜図7に基づいて詳述する。
図3はヘッドスライダ16の斜視図、図4(a)はヘッドスライダ16の平面図、図4(b)はヘッドスライダ16の側面図である。これらの図に示すように、ヘッドスライダ16は、ヘッドスライダ本体50と、ヘッドスライダ本体50の空気流出端50b側に設けられた記録再生ヘッド素子17とを有している。ヘッドスライダ本体50の材料としては、例えば、Al23・TiC(アルティック)を用いることができる。
記録再生ヘッド素子17としては、例えば、薄膜コイルパターンで生成される磁界を利用して磁気ディスク12Aにデータを書き込む記録素子と、スピンバルブ膜やトンネル接合膜の抵抗変化を利用して磁気ディスク12Aからデータを読み出す巨大磁気抵抗効果素子(GMR)やトンネル接合磁気抵抗効果素子(TuMR)などの再生素子とから構成される。なお、記録再生ヘッド素子17が設けられた空気流出端50bには、記録再生ヘッド素子17を覆うような状態で数十μmのアルミナ膜が形成されている。
ヘッドスライダ本体50は、図3における上面部分が、複数の凹凸を有する複雑な形状となっている。この上面部分を構成する高さの異なる各面は、図4(b)に示すように、高い方から順に「+2レベル」、「+1レベル」、「0(基準)レベル」、「−1レベル」の各レベルに位置しているものとする。本実施形態では、例えば、+2レベルと+1レベルとの間の寸法が50nmであり、+1レベルと0レベルとの間の寸法が0.2μmであり、+1レベルと−1レベルとの間の寸法が2μmであるものとする。なお、図3、図4(b)等においては、図示及び説明の便宜上、これらの寸法とは必ずしも合致していない。
ヘッドスライダ本体50は、より具体的には、図3に示すように、空気流入端50a側に配置されたフロントレール52と、フロントレール52よりも空気流出端50b側に配置されたリアセンタレール54及びリアサイドレール56a,56bと、フロントレール52よりも空気流入端50a側に配置された防塵レール58とを有している。これら各レールは、元々+2レベル以上の高さを有していた直方体状の部材(最終的にヘッドスライダ本体50になる部材)を、フォトマスクやレジスト等を用いた露光技術によってミリングすることにより形成される。また、各レールの表面には、例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)の保護膜が形成されている。
フロントレール52は、+1レベルの高さにおいて、ヘッドスライダ本体50の幅方向に広がる浮上面としての空気ベアリング表面62と、0(標準)レベルの高さに位置するステップ面(64a,64b,66a,66b,68a,68b)とを有している。ステップ面は、より具体的には、空気ベアリング表面62の空気流入端50a側に位置する一対のフロントステップ面64a,64bと、空気ベアリング表面62の空気流出端50b側に位置する一対のサイドステップ面66a,66b及び一対のセンタステップ面68a,68bと、を含んでいる。
リアセンタレール54は、フロントレール52よりも空気流出端50b側の、ヘッドスライダ本体50の幅方向に関する略中央部に設けられ、+1レベルの高さに位置する浮上面としての空気ベアリング表面72と、0(標準)レベルの高さに位置するステップ面74とを有している。
リアサイドレール56a,56bは、フロントレール52よりも空気流出端50b側の、ヘッドスライダ本体50の幅方向に関する両端部近傍に設けられている。このうち、一方のリアサイドレール56aは、+1レベルの高さに位置する浮上面としての空気ベアリング表面76aと、0レベルの高さに位置するステップ面78aと、を有している。また、他方のリアサイドレール56bは、+1レベルの高さに位置する浮上面としての空気ベアリング表面76bと、0レベルの高さに位置するステップ面78bとを有している。
防塵レール58は、略長方形板状の形状を有し、ヘッドスライダ本体50の空気流入端50aに、ヘッドスライダ本体50の幅方向全域にわたって、その高さが+2レベルの高さとなるように設けられている。
上述したフロントレール52、リアセンタレール54、リアサイドレール56a,56b、及び防塵レール58を除く他の部分は、全て−1レベルの高さに設定されている。より具体的には、フロントレール52よりも空気流出端50b側で、リアセンタレール54とリアサイドレール56a,56bとを除く部分が、比較的広い面積を有する凹部82とされており、また、防塵レール58とフロントレール52との間が、ヘッドスライダ本体50の幅方向に延びる一対の溝部70a,70bとされている。
以上のように構成されるヘッドスライダ本体50は、換言すると、突出した浮上面(空気ベアリング表面(62,72,76a,76b))を有する本体部(防塵レール58を除く部分)と、その空気流入端50a近傍において、浮上面(空気ベアリング表面(62,72,76a,76b))よりも突出した状態で、かつ幅方向に沿って延設された防塵レール58と、を有し、防塵レール58と浮上面(空気ベアリング表面(62,72,76a,76b))との間に幅方向に延びる溝部70a,70bが形成された構造である、と言うことができる。
次に、ヘッドスライダ16の磁気ディスク12A上での浮上原理について、図4,図5に基づいて説明する。
磁気ディスク12Aがスピンドルモータ14によって所定の回転方向(図5の黒塗り矢印X1方向)に回転駆動されている間に、ヘッドスライダ16がボイスコイルモータ24によって磁気ディスク12A上に位置決めされると、磁気ディスク12Aの回転によってその表面上に発生した空気流が、防塵レール58と磁気ディスク12Aとの間に入り込む一方で、防塵レール58に衝突した空気流の一部が、図4(a)の点線矢印AR1に示すように、防塵レール58を回り込んで溝部70a,70bに侵入するようになっている。そして、溝部70a,70bに侵入した空気及び防塵レール58と磁気ディスク12Aとの間に入り込んだ空気は、図4(a)の点線矢印AR2に示すように、フロントレール52のフロントステップ面64a,64bと空気ベアリング表面62の間の段差に衝突し、その衝突により圧縮される(圧力が増加する)。
次いで、圧縮された空気が、図4(a)の点線矢印AR3に示すように、空気ベアリング表面62と磁気ディスク12Aとの間に移動すると、当該圧縮空気は、図5において白抜き矢印F1にて示すように、空気ベアリング表面62と磁気ディスク12Aとの間に圧力を及ぼして浮力を発生する。
その後、空気ベアリング表面62と磁気ディスク12Aとの間に圧力を及ぼした圧縮空気は、図4(a)の点線矢印AR4に示すように、フロントレール52から凹部82に向かって移動する。この凹部82に流れ込んだ空気は、凹部82において膨張するため、負圧を生じる。この負圧により、図5において白抜き矢印F2にて示すように、ヘッドスライダ16から磁気ディスク12Aに向かう力が発生する。
更に、リアセンタレール54及びリアサイドレール56a,56bにおいても、図4(a)の点線矢印AR5に示すように、ステップ面74,78a,78bと空気ベアリング表面72,76a,76bとの間の段差に、空気が衝突すると、空気が圧縮され、その圧縮空気が、図5において白抜き矢印F3にて示すように、空気ベアリング表面72,76a,76bと磁気ディスク12Aとの間に圧力を及ぼして浮力を発生する。
ここで、ヘッドスライダ16には、磁気ディスク12Aの表面に向かって弾性サスペンション28からの押し付け力が作用しているので、この押し付け力と、ヘッドスライダ16に作用する浮力(F1,F3)及び負圧による力(F2)と、のバランスにより、ヘッドスライダ16は、磁気ディスク12Aの回転中に比較的高い剛性で、磁気ディスク12A上を浮上し続けるようになっている。
この場合、フロントレール52を構成する空気ベアリング表面62の面積の方が、リアセンタレール54とリアサイドレール56a,56bの空気ベアリング表面72,76a,76bの面積の合計よりも大きいことから、フロントレール52において発生する浮力(図5のF1)の方が、リアセンタレール54及びリアサイドレール56a,56bにおいて発生する浮力(図5のF2)よりも大きくなる。したがって、本実施形態のヘッドスライダ16の浮上姿勢は、図5に示すように、磁気ディスク12Aに対して空気流入端50a側の方が空気流出端50b側よりも高くなる。この場合のヘッドスライダ16の傾き角度(ピッチ角)は、例えば、200[μrad]とされている。
本実施形態では、上述のように、ヘッドスライダ16の浮上姿勢が傾斜(空気流入端50a側の方が空気流出端50b側よりも高くなるように傾斜)していることから、ヘッドスライダ16と磁気ディスク12Aとの間に塵埃が入り込みやすくなっている。このため、本実施形態では、塵埃の入り込みを極力抑制するために、ヘッドスライダ本体50の空気流入端50aに設けた防塵レール58を、空気ベアリング表面(62,76a,76b,72)よりも突出した状態とすることとした。以下においては、この防塵レール58の効果を検証した実験について簡単に説明する。
図6(a)は、従来のヘッドスライダ116(防塵レールが設けられていないヘッドスライダ)の平面図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A線断面図である。この従来のヘッドスライダも、磁気ディスク12A上での浮上姿勢は、図6(c)に示すように、本実施形態のヘッドスライダ16と同様、空気流入端50a側の方が空気流出端50b側よりも高くなる。
本発明者は、この従来のヘッドスライダ116と、本実施形態のヘッドスライダ16とを、意図的に汚染させた磁気ディスク12A(非常に多くの塵埃を付着させた磁気ディスク12A)上で浮上させ、磁気ディスク12Aが所定時間(又は所定回数)回転する間に、各ヘッドスライダ116,16の特定の部分にどれだけ塵埃が付着するかを集計した。ここで、特定の部分とは、従来のヘッドスライダ116に関しては、空気流入端部近傍(図6(c)における符号W部分)であり、本実施形態のヘッドスライダ16に関しては、防塵レール58の下端部近傍(図5における符号V部分)である。なお、この場合の集計方法として、本発明者は、SEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)により、1ショット(例えば幅70μm)などの所定範囲を観察し、その範囲に付着した塵埃数を、塵埃の大きさ(直径)毎に計数する方法を採用した。図7(a)、図7(b)は、上記集計の結果を表及びグラフにて示したものである。
この集計結果(図7(a),図7(b))を見ると、本実施形態の防塵レール58において捕捉される塵埃量は、従来のヘッドスライダ116の空気流入端において捕捉される塵埃量よりも格段に多くなっている(ここでは、総数にして約6倍)ことが分かる。すなわち、この結果からは、本実施形態において新たに設けた防塵レール58により、従来のヘッドスライダ116では捕捉できなかった塵埃を効果的に捕捉することができるようになっているので、ヘッドスライダ16と磁気ディスク12Aとの間に入り込む塵埃量を、従来に比べて低減することができたものと推測できる。
なお、塵埃数の計数方法としては、上記方法に限られるものではなく、各ヘッドスライダの特定の部分全域にわたって、塵埃数を計数することとしても良いし、SEMの複数ショットを観察し、各結果の平均値などの統計演算結果を算出することとしても良い。また、塵埃の大きさを考慮した重み付け演算等をすることにより塵埃数(塵埃量)を計数(算出)しても良い。
本実施形態では、上述したように、防塵レール58を設けることにより、従来に比べてヘッドスライダ16と磁気ディスク12Aとの間に入り込む塵埃量を減少させることができるとともに、溝部70a,70bを設けることにより、空気流入端側から空気ベアリング表面62等に送られるべき空気の流れが防塵レール58によって遮られても、防塵レール58を回りこんだ空気が防塵レール58近傍に形成された溝部70a,70bを通って、空気ベアリング表面62等に効率よく送られるため(図4(a)の点線矢印AR1、AR2、AR3参照)、防塵レール58を設けても、問題なく、ヘッドスライダ16の浮上量を適度に維持することが可能である。
図1に戻り、HSA20を構成するその他のHGA30(上から2番目〜6番目に位置するHGA)についても、上記と同様の構成となっている。したがって、これらその他のHGAについての説明は省略するものとする。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、ヘッドスライダ16が防塵レール58を有しており、この防塵レール58により、ヘッドスライダ16と磁気ディスク12Aとの間に塵埃が入り込むのが抑制されているので、ヘッドスライダ16と磁気ディスク12Aとの間に塵埃が挟みこまれることによる、磁気ディスク12Aや記録再生ヘッド素子17の損傷、記録再生エラーの発生を抑制することができる。また、本実施形態では、防塵レール58を設けることにより、空気ベアリング表面62等に送られるべき空気の流れが遮られても、防塵レール58を回りこんだ空気が防塵レール58近傍に形成された溝部70a,70bを通って、空気ベアリング表面62等に効率よく送られるため、ヘッドスライダ16の浮上量を適度に維持することが可能である。また、本実施形態のHDD100によると、適度な浮上量を維持することが可能なヘッドスライダ16(又はHGA30)を具備しているので、高精度な記録再生及び高記録密度化を実現することが可能である。
また、本実施形態では、ヘッドスライダ16の磁気ディスクに対向する部分が、高さの異なる4種類の面の組み合わせにより構成されていることから、ウエハ等のミリングのみによって(すなわち、研磨等を行うことなく)、ヘッドスライダ16を成形することが可能である。
なお、上記実施形態では、防塵レールとして、略長方形板状の防塵レール58を採用した場合を例にとって説明したが、これに限られるものではなく、その他の形状を有する防塵レールを採用することとしても良い。
すなわち、例えば、図8(a)〜図8(c)に示すように、防塵レールとして、空気流入端側の端部と、空気流出端側の端部との高さを異ならせた(後者の方を低くした)防塵レール(158,258,358)を採用することとしても良い。この場合、例えば、図8(a)に示す防塵レール158のように、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて段階的に(階段状に)高さを異ならせることとしても良い。すなわち、防塵レール158の突出側の端面(図8(a)における上面)が、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて段階的に空気ベアリング表面62等に近づくように設定しても良い。なお、図8(a)のように、高さを1段階だけ異ならせる場合に限らず、2段階以上異ならせても良い。
また、図8(b)に示す防塵レール258のように、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて直線的に(連続的に)高さを異ならせることとしても良いし、図8(c)に示す防塵レール358のように、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて曲線的に(連続的に)高さを異ならせることとしても良い。すなわち、防塵レール(258,358)のように、突出側の端面(図8(b),図8(c)における上面)が、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて直線的又は曲線的に空気ベアリング表面62等に近づくように設定しても良い。これらのうち、防塵レール258、358は、例えば、上記実施形態の防塵レール58のように平板状(長方形状)の形状を有する防塵レールをヘッドスライダに形成した後、所定の回転数で回転する研磨媒体上にヘッドスライダを浮上させ、適当な角度(ピッチ角)及び適当な押圧力で研磨媒体に防塵レールを接触させることで、製造(形成)することができる。
これら図8(a)〜図8(c)のいずれにおいても、図9(a)〜図9(c)に示すように、ヘッドスライダ16が磁気ディスク12A上を浮上したときに、空気流出端側の端部が、空気流入端側の端部(図9(a)の場合は、端部近傍)よりも低い位置とならないようにすることができる。このようにすることで、防塵レールによる防塵効果を維持しつつ、磁気ディスクとの間の浮上量を確保することが可能である。
なお、図9(b)に代えて、図9(d)に示すように、ヘッドスライダ16が磁気ディスク上を浮上したときに、磁気ディスク表面と平行になる下端部を有する防塵レール258’を採用することとしても良い。この場合、防塵レール258’の下端部の角度を、ヘッドスライダ16の傾斜角(例えば、200[μrad])と同一角度に設定すれば良い。このようにすることで、磁気ディスク12Aの回転が急に停止するなどして、磁気ディスク12A表面と防塵レール258とが接触したとしても、防塵レール258と磁気ディスク12Aとの間の接触面積を図9(b)等よりも大きくすることができる。これにより、磁気ディスク12A表面の損傷を抑制することが可能である。
なお、上記実施形態では、ヘッドスライダ16の幅方向に関して、一律の高さを有する防塵レール58を採用したが、これに限らず、例えば、図10(a)〜図10(c)に示すように、幅方向に関する中央部と、幅方向に関する両端部との高さを異ならせた(両端部の方を低くした)防塵レール(458,558,658)を採用することとしても良い。例えば、図10(a)に示す防塵レール458のように、ヘッドスライダ16の幅方向中央部から幅方向両端部にかけて、段階的に高さを低くしても良い。すなわち、防塵レール458の突出側の端面(図9(a)における上面)が、幅方向中央部から幅方向両端部にかけて段階的に空気ベアリング表面62等に近づくように設定しても良い。なお、図10(a)では、2段階で高さを低くしているが、これに限らず、1段階又は多数段階で高さを低くすることとしても良い。また、図10(b)に示す防塵レール558のように、ヘッドスライダ16の幅方向中央部から幅方向両端部にかけて、直線的に(連続的に)高さを低くしても良いし、図10(c)に示す防塵レール658のように、ヘッドスライダ16の幅方向中央部から幅方向両端部にかけて、曲線的に(連続的に)高さを低くしても良い。すなわち、防塵レール(558、658)のように、突出側の端面(図9(b),図9(c)における上面)が、幅方向中央部から幅方向両端部にかけて連続的(直線的又は曲線的)に空気ベアリング表面62等に近づくように設定しても良い。いずれの場合においても、ヘッドスライダ16が、ある程度ローリングしても(空気が流入する方向回りの回転動作を行っても)、防塵レール458,558,658と磁気ディスク12A表面との間の接触を抑制することができる。なお、塵埃の捕捉効率を考慮すると、各防塵レール458,558,658の幅方向両端部の高さは、図4(b)に示す「+1レベル」以上の高さに設定しておくことが望ましい。
これらのうち、防塵レール558は、例えば、上記実施形態の防塵レール58のように平板状(長方形状)の形状を有する防塵レールをヘッドスライダに形成した後、所定の回転数で回転する研磨媒体上にヘッドスライダを浮上させ、適当な角度(ローリング角度)及び適当な押圧力で研磨媒体に防塵レールの角部それぞれを接触させることで、製造(形成)することができる。また、防塵レール658は、平板状(長方形状)の形状を有する防塵レールをヘッドスライダに形成した後、所定の回転数で回転する研磨媒体上にヘッドスライダを浮上させ、研磨媒体に防塵レールを接触させつつ、所定角度(ローリング角度)間を所定回数往復させることにより、製造(形成)することができる。
また、図8(a)〜図8(c)(又は図9(a)〜図9(d))の変形例の概念と、図10(a)〜図10(c)の変形例の概念とを組み合わせても良い。例えば、図11(a)の防塵レール758のように、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて直線的に(連続的に)高さを異ならせて、かつ、幅方向中央部から両端部にかけて直線的に(連続的に)高さを異ならせることとしても良いし、例えば、図11(b)の防塵レール858のように、空気流入端側の端部から空気流出端側の端部にかけて曲線的に(連続的に)高さを異ならせて、かつ、幅方向中央部から両端部にかけて曲線的に(連続的に)高さを異ならせることとしても良い。このようにすることで、両変形例において奏する効果を同時に実現することが可能である。なお、図11(a)、図11(b)の組み合わせに限らず、図8(a)〜図8(c)のいずれかと、図10(a)〜図10(c)のいずれかとを適宜組み合わせた防塵レールを採用することとしても良い。いずれの場合にも、図11(a)、図11(b)と同様の効果を奏することができる。
なお、上記実施形態では、図3に示すように、防塵レール58が、ヘッドスライダ16の幅方向全域にわたって設けられた(形成された)場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ヘッドスライダ(ヘッドスライダ本体)を製造する際に、複数のヘッドスライダを1部材(1つのウエハ)に一括して形成し、最後にそれら複数のヘッドスライダを細断するような方法を採用する場合、細断マージンを確保するために(細断による防塵レールの変形や破損を防止するために)、防塵レール58の幅方向両端部を、ヘッドスライダ本体50の幅方向両端よりもやや内側に位置させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、HSA20の支軸18の回転軸を中心とした揺動により、ヘッドスライダ16が、図12(a)のように、磁気ディスク12A上を回転軸Oを中心として円弧状に移動(シーク)することから、磁気ディスク12Aの最も内側にヘッドスライダ16が位置するとき(図12(a)では、符号「16’」が付されている)に、記録再生ヘッド素子17に空気流AR(すなわち空気流ARによって流れてくる塵埃)が当たらないようにし、磁気ディスク12Aの最も外側にヘッドスライダ16が位置するとき(図12(a)では、符号「16”」が付されている)に、記録再生ヘッド素子17に空気流(塵埃)が当たらないようにすることが可能な範囲にのみ防塵レールを設けることとしても良い。具体的には、図12(b)に示す防塵レール958のように、シーク時の最大ヨー角α(直線Inと直線Outとの間の角)を含む幅に設定すれば良い。このようにすることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、防塵レールの幅を最大限小さくすることができるので、ヘッドスライダの軽量化を図ることも可能である。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 突出した浮上面を有する本体部と、前記本体部の一軸方向一端部近傍において、前記浮上面よりも突出し、かつ前記浮上面内の他軸方向に沿って延設された壁部と、を有し、前記本体部の前記壁部と前記浮上面との間に前記他軸方向に延びる溝部が形成されたヘッドスライダ本体と、
前記ヘッドスライダ本体の前記一軸方向他端部近傍に設けられた記録再生ヘッドと、を備えるヘッドスライダ。
(付記2) 前記壁部は、前記他軸方向中央部の方が、前記他軸方向の両端部近傍よりも突出していることを特徴とする付記1に記載のヘッドスライダ。
(付記3) 前記壁部の突出側の端面は、前記他軸方向中央部から両端部にかけて、段階的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする付記2に記載のヘッドスライダ。
(付記4) 前記壁部の突出側の端面は、前記他軸方向中央部から両端部にかけて、連続的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする付記2に記載のヘッドスライダ。
(付記5) 前記壁部の突出側の端面は、前記他軸方向中央部から両端部までの間に、曲線的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とすることを特徴とする付記4に記載のヘッドスライダ。
(付記6) 前記壁部は、前記一軸方向の一端側の方が、前記一軸方向の他端側よりも突出していることを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載のヘッドスライダ。
(付記7) 前記壁部の突出側の端面は、前記一軸方向の一端側から、前記一軸方向の他端側にかけて、段階的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする付記6に記載のヘッドスライダ。
(付記8) 前記壁部の突出側の端面は、前記一軸方向の一端側から、前記一軸方向の他端側にかけて、連続的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする付記6に記載のヘッドスライダ。
(付記9) 前記壁部の突出側の端面は、前記一軸方向の一端側から他端側までの間に、曲線的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする付記8に記載のヘッドスライダ。
(付記10) 前記壁部は、前記スライダ本体の前記他軸方向の全幅にわたって、設けられていることを特徴とする付記1〜9のいずれか一項に記載のヘッドスライダ。
(付記11) サスペンションと、前記サスペンションの先端部近傍に搭載された、付記1〜10のいずれか一項に記載のヘッドスライダと、を備えるヘッドアセンブリ。
(付記12) ディスク媒体と、前記ディスク媒体に対する情報の書込み或いは情報の読み出し時に駆動されるアームと、前記アームに接続され、前記アームと一体的に駆動される付記11に記載のヘッドアセンブリと、を備える情報記憶装置。
(付記13) ディスク媒体と、前記ディスク媒体に対する情報の書込み或いは情報の読み出し時に駆動されるアームと、前記アームに接続されたサスペンションと、前記サスペンションの先端部に搭載された、付記1〜9のいずれか一項に記載のヘッドスライダと、を備え、前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体上を浮上しながら、円弧状にシークし、前記壁部の前記他軸方向に関する幅は、前記シーク時の最大ヨー角を含む幅に設定されていることを特徴とする情報記憶装置。
(付記14) 前記壁部は、前記ヘッドスライダが前記ディスク媒体上を浮上する際に前記ディスク媒体と対向する部分が、前記ディスク媒体表面と平行になるように設定されていることを特徴とする付記12又は13に記載の情報記憶装置。
一実施形態に係るHDDの内部構成を示す斜視図である。 図1のHGAを示す斜視図及び縦断面図である。 ヘッドスライダを示す斜視図である。 ヘッドスライダの平面図及び側面図である。 ヘッドスライダの浮上状態を示す図である。 従来のヘッドスライダを説明するための図である。 一実施形態のヘッドスライダに設けられた防塵レールの効果を、従来のヘッドスライダと比較して示す表及びグラフである。 防塵レールの変形例を示す図(その1)である。 図8の変形例の作用を説明するための図である。 防塵レールの変形例を示す図(その2)である。 防塵レールの変形例を示す図(その3)である。 防塵レールの変形例を示す図(その4)である。
符号の説明
12A〜12C 磁気ディスク(ディスク媒体)
16 ヘッドスライダ
28 弾性サスペンション
30 HGA
58 防塵レール(壁部)
62 空気ベアリング表面(浮上面)
70a,70b 溝部
100 ハードディスクドライブ(情報記憶装置)

Claims (10)

  1. 突出した浮上面を有する本体部と、前記本体部の一軸方向一端部近傍において、前記浮上面よりも突出し、かつ前記浮上面内の他軸方向に沿って延設された壁部と、を有し、前記本体部の前記壁部と前記浮上面との間に前記他軸方向に延びる溝部が形成されたヘッドスライダ本体と、
    前記ヘッドスライダ本体の前記一軸方向他端部近傍に設けられた記録再生ヘッドと、を備えるヘッドスライダ。
  2. 前記壁部は、前記他軸方向中央部の方が、前記他軸方向の両端部近傍よりも突出していることを特徴とする請求項1に記載のヘッドスライダ。
  3. 前記壁部の突出側の端面は、前記他軸方向中央部から両端部にかけて、段階的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする請求項2に記載のヘッドスライダ。
  4. 前記壁部の突出側の端面は、前記他軸方向中央部から両端部にかけて、連続的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする請求項2に記載のヘッドスライダ。
  5. 前記壁部は、前記一軸方向の一端側の方が、前記一軸方向の他端側よりも突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のヘッドスライダ。
  6. 前記壁部の突出側の端面は、前記一軸方向の一端側から、前記一軸方向の他端側にかけて、段階的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする請求項5に記載のヘッドスライダ。
  7. 前記壁部の突出側の端面は、前記一軸方向の一端側から、前記一軸方向の他端側にかけて、連続的に前記浮上面の高さに近づくことを特徴とする請求項5に記載のヘッドスライダ。
  8. サスペンションと、
    前記サスペンションの先端部近傍に搭載された、請求項1〜7のいずれか一項に記載のヘッドスライダと、を備えるヘッドアセンブリ。
  9. ディスク媒体と、
    前記ディスク媒体に対する情報の書込み或いは情報の読み出し時に駆動されるアームと、
    前記アームに接続され、前記アームと一体的に駆動される請求項8に記載のヘッドアセンブリと、を備える情報記憶装置。
  10. 前記ヘッドスライダは、前記ディスク媒体上を浮上しながら、円弧状にシークし、
    前記壁部の前記他軸方向に関する幅は、前記シーク時の最大ヨー角を含む幅に設定されていることを特徴とする請求項9に記載の情報記憶装置。
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