JP2009221983A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 OCVのクリアランスによるオイルリークを抑え、カムシャフトの進角保持の安定性の向上を図ることのできるVVTを提供する。
【解決手段】 OCV22は、固定部材27に形成された丸穴28の内部に直接挿入され、この丸穴28の内部において回転角度を変更することで、油路の切替えを実施するスプール31と、このスプール31の回転角度を第1〜第4回転パターンに切替えて進角室Aおよび遅角室Bの油圧制御を実施する回転駆動手段32とを備える。保持状態に、OCV22が進角室Aおよび遅角室Bのオイルをリークさせる可能性があるクリアランスの数は、固定部材27とスプール31の間の摺動クリアランスγの1箇所のみであるため、進角室Aおよび遅角室Bの油圧低下を防ぐことができ、例え油温が上昇してオイル粘度が低下してもカムシャフトの進角保持の安定性を向上できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関(以下、エンジンと称す)のカムシャフトの進角量を油圧制御によってコントロールし、吸気バルブまたは排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを可変させるバルブタイミング調整装置(以下、VVTと称す)に関する。
従来技術を、図6を参照して説明する(図中における各符号は後述する実施例と共通)。
VVTは、エンジンのカムシャフトに取り付けられて、バルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なバルブタイミング可変機構(以下、VCTと称す)2と、このVCT2の作動を油圧制御する油圧制御手段3と、この油圧制御手段3に設けられるオイル・フロー・コントロール・バルブ(以下、OCVと称す)22を電気的に制御するECU(エンジン・コントロール・ユニットの略:制御装置)4とから構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
VCT2は、エンジンのクランクシャフトによって回転駆動される入力側ロータ5と、エンジンのカムシャフトを回転駆動する出力側ロータ6とを備え、進角室A(出力側ロータ6を進角側へ変位させる油圧室)と遅角室B(出力側ロータ6を遅角側へ変位させる油圧室)に与えられる油圧差により、入力側ロータ5に対して出力側ロータ6を相対回転させて、クランクシャフトに対するカムシャフトの進角量の調整を行うものである。
ここで、従来のOCV22は、図7に示すように、スプール弁J1と電磁アクチュエータJ2を結合してなる電磁スプール弁を用いたものであった。
スプール弁J1は、筒状のスリーブJ3と、その内部で軸方向へ摺動するスプールJ4とを組み合わせたものである。スリーブJ3は、エンジン側の部材である固定部材(シリンダヘッド、カムカバー等)27に形成された丸穴28の内部に挿入配置されるものであるため、丸穴28の内周面と、スリーブJ3の外周面との間に、スリーブJ3を固定部材27に挿入組付するための第1クリアランスαが存在する。
一方、スプールJ4は、スリーブJ3の内部において軸方向に摺動可能なものであるため、スリーブJ3の内周面と、スプールJ4の大径部の外周面との間に、スプール摺動のための第2クリアランスβが存在する。
このため、従来の技術では、OCV22が進角室Aに通じる進角油路23、および遅角室Bに通じる遅角油路24を遮断した保持状態(目標値で進角量を固定している状態)であっても、第1クリアランスαによるオイルリークと、第2クリアランスβによるオイルリークとが同時に生じてしまう。このため、進角油路23および遅角油路24の閉塞状態が甘くなり、結果的にカムシャフトの進角保持の安定性が劣化する要因となっていた。
特に、油温が上昇するとオイルの粘度が低くなり、第1、第2クリアランスα、βのそれぞれのリーク量が増加することになるため、カムシャフトの進角保持の安定性が劣化し易い状態となる不具合があった。
特開2001−27107号公報 特開2005−54797号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、OCVのクリアランスによるオイルリークを抑え、カムシャフトの進角保持の安定性の向上を図ることのできるVVTの提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用するVVTのOCVは、ドレン油路が形成された固定部材の丸穴内においてスプールが直接回転することで、油路の切替えを行って進角室および遅角室の油圧をコントロールする。
このように、OCVは、油路が形成される固定部材に対して回転駆動されるスプールによって構成されるものである。このため、進角油路および遅角油路が他の油路と連通するのが遮断された保持状態(第1回転パターン設定時)に、OCVが進角油路および遅角油路のオイルをリークさせる可能性があるクリアランスの数を、固定部材とスプールの間の摺動クリアランスの1箇所のみにすることができる。
これにより、保持状態に進角油路および遅角油路のオイルリークを抑えることができ、その結果、保持状態において進角室および遅角室の油圧低下を防ぐことができ、カムシャフトの進角保持の安定性を向上できる。
また、保持状態において進角油路および遅角油路のオイルリークが抑えられるため、油温が上昇してオイルの粘度が低くなっても、進角室および遅角室の油圧低下を防ぐことができ、油温上昇時におけるカムシャフトの進角保持の安定性を向上できる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段を採用するVVTにおける進角切替部および遅角切替部は、それぞれスプールの外周面に溝として設けられる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段を採用するVVTにおいて進角切替部および遅角切替部を成すそれぞれの溝は、スプールの回転軸を垂直方向から見て傾斜する傾斜溝である。
これにより、進角室および遅角室の急激な油圧変動が抑えられ、例えば暖機時において急激なカムシャフトの進角量の変化の発生を防ぐことができる。また、スプールの回転変化によって、進角切替部および遅角切替部を成すそれぞれの溝と、各油路との重なり量を可変することが可能となり、進角室および遅角室の油圧制御の精度を高めることが可能となる。
〔請求項4の手段〕
オイルは、オイルの温度が低下することで粘度が高くなる。その結果、オイルの濾過を行うフィルタの通過抵抗が大きくなる。
このため、オイルの温度が低いエンジンの始動直度では、オイルポンプの発生油圧がフィルタにおいて流れ難くなり、OCVおよびVCT(具体的には進角室および遅角室)への油圧供給が遅れてしまい、エンジン始動直後に進角量調整の応答性が遅れてしまう不具合があった。
そこで、請求項4を採用する。
請求項4の手段を採用するVVTは、固定部材にフィルタをバイパスしたオイルポンプの発生油圧が導かれるサブ油圧発生路を設けるとともに、進角油路に合流して進角室に通じるサブ進角油路を設ける。
また、スプールは、進角切替部と遅角切替部の他に、回転角度に応じてサブ進角油路とサブ油圧発生路の連通状態を切替えるサブ切替部を備える。
さらに、回転駆動手段は、第1〜第3回転パターンの他に、スプールを第4回転パターンに切替え可能に設けられる。スプールは、第1〜第3回転パターンに設定された際にはサブ油圧発生路とサブ進角油路が遮断された状態を保ち、第4回転パターンに設定されると、サブ切替部がサブ油圧発生路とサブ進角油路を連通する。
このように、第4回転パターンに設定されて、フィルタをバイパスしたオイルが進角室に供給されることで、進角室の油圧供給能力を高められる。
これにより、低温始動時などオイルの粘度が高い状態であっても、第4回転パターンに設定されることで、進角室の油圧供給能力を高めることができ、VCTの進角側への応答性を高めることができる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段を採用するVVTのサブ切替部は、エンジンの暖機後にサブ油圧発生路とサブ進角油路を連通しない。
これにより、オイルの粘度が高い状態の時だけフィルタを通過しないオイルがVCT側へ供給されることになり、フィルタを通過しないオイルがVCT側に供給される率を小さく抑えることができる。
VVTは、エンジンのクランクシャフトによって回転駆動される入力側ロータに対してエンジンのカムシャフトを回転駆動する出力側ロータを油圧によって進角側に駆動する進角室、および入力側ロータに対して出力側ロータを油圧によって遅角側に駆動する遅角室を備えるVCTと、進角室に通じる進角油路、遅角室に通じる遅角油路、オイルポンプの発生油圧が導かれる油圧発生路、およびオイルの排出を行うドレン油路が形成され、エンジンの一部を成す固定部材と、この固定部材に形成された油路の切替えを行って進角室および遅角室の油圧をコントロールするOCVを備える油圧制御手段とを具備する。
OCVは、固定部材に形成された丸穴の内部に直接挿入され、この丸穴の内部において回転可能に支持されるスプールと、このスプールを、第1回転パターン、第2回転パターン、第3回転パターンに回転切替え可能な回転駆動手段とからなる。
スプールは、回転角度に応じて進角油路を油圧発生路またはドレン油路に連通させる進角切替部と、回転角度に応じて遅角油路を油圧発生路またはドレン油路に連通させる遅角切替部とを備える。
スプールは、第1回転パターンに設定されると、進角油路および遅角油路が他の油路と連通するのが遮断されるように設けられている。
また、スプールは、第2回転パターンに設定されると、進角切替部が進角油路とドレン油路を連通するとともに、遅角切替部が遅角油路と油圧発生路を連通するように設けられている。
さらに、スプールは、第3回転パターンに設定されると、進角切替部が進角油路と油圧発生路を連通するとともに、遅角切替部が遅角油路とドレン油路を連通するように設けられている。
本発明を適用した実施例1を、図1〜図5を参照して説明する。
(VVTの説明)
先ず、VVTの構造を図4、図5を参照して説明する。
VVTは、エンジンのカムシャフト(吸気バルブ用、排気バルブ用、吸排気兼用カムシャフトのいずれか)1に取り付けられて、吸気バルブまたは排気バルブの少なくとも一方のバルブの開閉タイミングを連続的に可変可能なVCT2と、このVCT2の作動を油圧によって制御する油圧制御手段3と、この油圧制御手段3を電気的に制御するECU4とから構成される。
(VCT2の説明)
VCT2は、エンジンのクランクシャフトに同期して回転駆動される入力側ロータ(ハウジングロータ)5と、この入力側ロータ5に対して相対回転可能に設けられ、カムシャフト1と一体に回転する出力側ロータ(ベーンロータ)6とを備えるものであり、入力側ロータ5内に構成される油圧アクチュエータによって入力側ロータ5に対して出力側ロータ6を相対的に回転駆動して、カムシャフト1を進角側あるいは遅角側へ変化させるものである。
入力側ロータ5は、エンジンのクランクシャフトにタイミングベルトやタイミングチェーン等を介して回転駆動されるスプロケット7と、略リング円盤形状のフロントプレート8と、スプロケット7とフロントプレート8に軸方向に挟まれるシューハウジング9との3部品が複数のボルト10によって結合されて、スプロケット7と一体回転するものである。なお、フロントプレート8とシューハウジング9とを、1つの部品で形成したものであっても良い。
シューハウジング9は、図5に示すように、内径方向に仕切り部材として複数(この実施例では4つ)のシュー9aを有しており、各シュー9aの間に略扇状凹部が形成される。なお、入力側ロータ5は、図5において時計方向に回転するものであり、この回転方向が進角方向である。
出力側ロータ6は、カムシャフト1の端部にノックピン11で一体回転するように位置決めされた後、センターボルト12によってカムシャフト1の端部に固定されるものであり、カムシャフト1と一体に回転する。
出力側ロータ6は、各シュー9aの間に形成される略扇状凹部を進角室Aと遅角室Bに区画する複数(この実施例では4つ)のベーン6aを備えるものであり、出力側ロータ6は入力側ロータ5に対して所定角度内で回転可能に設けられている。
進角室Aは、油圧によってベーン6aを進角側へ駆動するための油圧室であってベーン6aの反回転方向側の略扇状凹部内に形成される。逆に、遅角室Bは、油圧によってベーン6aを遅角側へ駆動するための油圧室である。各ベーン6aの外周面には、シューハウジング9の内周面に摺動するシール部材13が設けられており、進角室Aと遅角室Bの連通を遮断している。
VCT2は、出力側ロータ6を最遅角位置で入力側ロータ5に係合させるストッパピン14を備える。
ストッパピン14は、略円柱棒状を呈し、4つのベーン6aのうちの1つにおいて軸方向に貫通形成された略円穴形状のストッパ挿入穴15の内部に軸方向に摺動自在に挿入されている。このストッパピン14は、スプリング16によってスプロケット7側に付勢されており、最遅角位置においてスプロケット7に圧入固定されたストッパブッシュ17内に嵌合するように設けられている。なお、ストッパピン14とストッパブッシュ17の嵌合部にはテーパ部が形成されており、ストッパピン14がストッパブッシュ17に滑らかに嵌合するようになっている。
ストッパピン14の図4右側先端とスプロケット7との間に形成される第1ストッパ解除油室18は、進角室Aと連通しており、進角室Aに印加される油圧によりストッパピン14を図4左側へ押し戻し、ストッパピン14とストッパブッシュ17の嵌合を解除するように設けられている。
また、ストッパピン14は、図4左側が大径に設けられており、このストッパピン14の段差部とストッパ挿入穴15との間に形成される第2ストッパ解除油室19は、遅角室Bと連通しており、遅角室Bに印加される油圧によりストッパピン14を図4左側へ押し戻し、ストッパピン14とストッパブッシュ17の嵌合を解除するように設けられている。
(油圧制御手段3の説明)
次に、油圧制御手段3を説明する。
油圧制御手段3は、進角室Aおよび遅角室Bのオイルを給排して、進角室Aと遅角室Bに油圧差を発生させて出力側ロータ6を入力側ロータ5に対して相対回転させるための手段であり、クランクシャフト等によって駆動されるオイルポンプ(油圧発生源)21から圧送されるオイル(油圧)を進角室Aまたは遅角室Bに切替えて供給するOCV22を備える。
具体的に、OCV22は、(a)進角室Aに通じる進角油路23が他の油路と連通するのを遮断して進角室Aの油圧保持を行う進角保持状態、(b)進角室Aに通じる進角油路23とオイルの排出を行うドレン油路25の連通を行う進角排圧状態、(c)進角室Aに通じる進角油路23とオイルが導かれる油圧発生路26の連通を行う進角昇圧状態の設定を行うとともに、(a’)上記(a)の状態の時に遅角室Bに通じる遅角油路24が他の油路と連通するのを遮断して遅角室Bの油圧保持を行う遅角保持状態、(b’)上記(b)の状態の時に遅角室Bに通じる遅角油路24とオイルが導かれる油圧発生路26の連通を行う遅角昇圧状態、(c’)上記(c)の状態の時に遅角室Bに通じる遅角油路24とオイルの排出を行うドレン油路25の連通を行う遅角排圧状態の設定を行うものである。 即ち、OCV22は、上記(a)、(a’)による進角・遅角保持状態(保持状態)と、上記(b)、(b’)による進角排圧・遅角昇圧状態(遅角状態)と、上記(c)、(c’)による進角昇圧・遅角排圧状態(進角状態)との設定を行うものである。
(実施例1の背景1)
ここで、従来のOCV22は、図7に示すように、スプール弁J1と電磁アクチュエータJ2を結合してなる電磁スプール弁を用いたものであった。
スプール弁J1は、筒状のスリーブJ3と、その内部で軸方向へ摺動するスプールJ4とを組み合わせたものである。スリーブJ3は、エンジン側の部材である固定部材(シリンダヘッド、カムカバー等)27に形成された丸穴28の内部に挿入配置されるものであるため、丸穴28の内周面と、スリーブJ3の外周面との間に、スリーブJ3を固定部材27に挿入組付するための第1クリアランスαが存在していた。一方、スプールJ4は、スリーブJ3の内部において軸方向に摺動可能なものであるため、スリーブJ3の内周面と、スプールJ4の大径部の外周面との間に、スプール摺動のための第2クリアランスβが存在していた。
このため、従来の技術では、進角油路23および遅角油路24が他の油路に連通するのを遮断する進角・遅角保持状態に設定されても、第1クリアランスαによるオイルリークと、第2クリアランスβによるオイルリークとが同時に生じ、特にオイル粘度が低下する油温上昇時において、進角油路23および遅角油路24の遮断状態が甘くなり、結果的にカムシャフトの進角保持の安定性の劣化を招く懸念があった。
(実施例1の特徴1)
上記の不具合を解決するために、この実施例1では、図1に示すOCV22を採用している。この実施例1のOCV22は、油路(進角油路23、遅角油路24、ドレン油路25、油圧発生路26)が設けられる固定部材27に形成された丸穴28の内部に直接挿入され、この丸穴28の内部において回転角度を変更することで、油路(進角油路23、遅角油路24、ドレン油路25、油圧発生路26)の連通状態の切替えを実施するスプール31と、このスプール31の回転角度を、第1回転パターン、第2回転パターン、第3回転パターンに切替える回転駆動手段32とを備える。なお、第4回転パターンの関連事項については後述する。
この回転駆動手段32は、ECU4により通電状態が制御されてスプール31を正逆両方向に回転駆動して、固定部材27に対してスプール31を所定の回転角度に設定するものである。具体的に、回転駆動手段32は、通電により回転力を発生する電動モータだけ、あるいは電動モータと減速機とを組み合わせたものである。なお、ECU4によるスプール31の角度制御は、角度センサと電動モータの通電制御を組み合わせたフィードバック制御であっても良いし、基準位置の検出手段とステッピングモータの角度制御とを組み合わせたフィードフォワード制御であっても良い。
スプール31は、固定部材27の丸穴28の内周面との間に小さな摺動クリアランスγを介して直接挿入される円柱形状を呈するロータリバルブであり、回転角度に応じて進角油路23を油圧発生路26またはドレン油路25へ切替える進角切替部33と、回転角度に応じて遅角油路24を油圧発生路26またはドレン油路25へ切替える遅角切替部34とを備えるものである。
この進角切替部33および遅角切替部34のそれぞれは、スプール31の外周面に形成された溝によって設けられるものであり、この進角切替部33および遅角切替部34を成すそれぞれの溝は、図1に示すように、スプール31の回転軸を垂直方向から見て傾斜する傾斜溝として設けられている。
以下では、固定部材27の配置方向に対する各油路の位置関係を、図2のX軸、Y軸、Z軸方向として、各回転パターン毎における進角切替部33および遅角切替部34の位置を図3を用いて説明する。
先ず、回転駆動手段32によってスプール31が第1回転パターン(図3中、パターン1)に設定されると、図3の最上段に示すように、油圧発生路26およびドレン油路25がスプール31によって閉塞され、進角油路23および遅角油路24が他の油路と連通するのが遮断される。これにより、スプール31が第1回転パターンに設定されることで、上記(a)、(a’)による進角・遅角保持状態(保持状態)となる。
また、回転駆動手段32によってスプール31が第2回転パターン(図3中、パターン2:例えば、第1回転パターンを起点にしてスプール31を−50°回転させた位置)に設定されると、図3の上から2段目に示すように、進角切替部33が進角油路23とドレン油路25を連通するとともに、遅角切替部34が遅角油路24と油圧発生路26を連通する。これにより、上記(b)、(b’)による進角排圧・遅角昇圧状態(遅角状態)となる。
さらに、回転駆動手段32によってスプール31が第3回転パターン(図3中、パターン3:例えば、第1回転パターンを起点にしてスプール31を+50°回転させた位置)に設定されると、図3の上から3段目に示すように、進角切替部33が進角油路23と油圧発生路26を連通するとともに、遅角切替部34が遅角油路24とドレン油路25を連通する。これにより、上記(c)、(c’)による進角昇圧・遅角排圧状態(進角状態)となる。
(実施例1の背景2)
オイルは、温度が低下することで粘度が高くなる。このため、冬期におけるエンジン始動直後などの低温環境下ではオイルの粘度が高く、オイルの濾過を行うフィルタ35の通過抵抗が大きくなる。これにより、低温環境下におけるエンジン始動直後では、オイルポンプ21の発生油圧がフィルタ35において流れ難くなり、フィルタ35→OCV22→VCT2への油圧供給が遅れ、進角量調整の応答性が遅れてしまう。
特に、エンジンの始動時においてVCT2は、出力側ロータ6が最遅角に設定されており、ストッパピン14が入力側ロータ5のストッパブッシュ17に嵌合した状態になっているため、出力側ロータ6を進角側へ変位させるにはストッパピン14の嵌合状態を油圧上昇で解除させ、さらに出力側ロータ6を進角側へ駆動するために進角室Aの油圧上昇を行う必要があり、低温始動直後において進角側への応答速度が遅くなってしまう。
(実施例1の特徴2)
上記の不具合を解決するために、この実施例1の油圧制御手段3では、図1に示すように、オイルの濾過を行うフィルタ35を通過したオイルポンプ21の発生油圧をOCV22へ導く油圧発生路26の他に、フィルタ35をバイパスしたオイルポンプ21の発生油圧が導かれるサブ油圧発生路36が設けられるとともに、進角油路23に合流して進角室Aに連通するサブ進角油路37が設けられ、サブ油圧発生路36とサブ進角油路37との連通状態をスプール31によって切替えるように設けられている。
具体的に、スプール31には、進角切替部33と遅角切替部34の他に、回転角度に応じてサブ進角油路37とサブ油圧発生路36の連通状態を切替えるサブ切替部38が設けられている。このサブ切替部38は、スプール31に穴として形成されており、スプール31を第1〜第3回転パターンとは異なる第4回転パターンに設定した時のみ、サブ進角油路37とサブ油圧発生路36を連通するように設けられている。
実際には、スプール31が第4回転パターン(図3中、パターン4:例えば、第1回転パターンを起点にしてスプール31を180°回転させた位置)に設定されると、図3の最下段に示すように、進角油路23と遅角油路24がスプール31によって閉塞されて、進角油路23と遅角油路24が他の油路と連通するのが遮断され、サブ切替部38がサブ進角油路37とサブ油圧発生路36を連通するように設けられている。
ここで、サブ油圧発生路36およびサブ進角油路37は、オイルの温度が低くてオイルの粘度が高く、オイルが流れ難い状態の時に、オイルポンプ21の発生油圧を進角室Aへ導く油路であるため、油圧発生路26や進角油路23に比較して油路径が大きく設けられ、オイルが流れ易く設けられている。
なお、図1における符号41は、スプール31とは別体に設けられ、固定部材27に形成された丸穴28の端部を閉塞するプラグである。このプラグ41の周囲にはOリング42が設けられて、丸穴28とプラグ41の間からオイルが漏れ出るのを防いでいる。また、プラグ41の内部には、回転駆動手段32とスプール31とを結合するシャフト43が貫通配置されており、プラグ41の中心部においてシャフト43が回転可能に設けられている。
(ECU4の説明)
ECU4は、周知のコンピュータである。このECU4は、各種センサ等により読み込まれたエンジン運転状態(乗員の運転状態を含む)と、メモリに記憶されたプログラムとに基づいて第1〜第4回転パターンの決定を行い、決定された設定位置が得られるように回転駆動手段32に内蔵された電動モータを通電制御するVVT制御機能を備えている。即ち、ECU4は、回転駆動手段32の電動モータを制御することでスプール31を第1〜第4回転パターンのいずれかに設定して進角室Aおよび遅角室Bの油圧の制御を行い、カムシャフト1の進角位相(進角量)をエンジン運転状態に応じた進角位相に制御する。
また、VVT制御機能には、エンジンの始動直後で、エンジンの暖機が完了していない状態(例えば、エンジン始動後の所定時間内、あるいはエンジン冷却水温が所定温度以下の状態)、即ち低温始動時などオイルの粘度が高い状態で、且つ出力側ロータ6を進角側へ変位させる場合に、スプール31を第4回転パターンに設定することで進角室Aを急速に昇圧させる昇圧プログラムが設けられている。
これにより、オイルの粘度が高く、オイルの流れがフィルタ35で阻害される状態であっても、サブ油圧発生路36から進角室Aに油圧を供給することができ、フィルタ35を通過していないオイルポンプ21の吐出オイルを進角室Aに供給することができる。
なお、この昇圧プログラムには、エンジンの運転時に、第2回転パターンの設定でカムシャフト1を最遅角させ、ストッパピン14をストッパブッシュ17に嵌合させ、エンジンの停止によりオイルポンプ21の油圧供給が停止すると、スプール31を第4回転パターンに設定してVVTの運転を停止する機能が設けられている。
これにより、次回のエンジンの始動時にスプール31を動かさない状態で、スプール31が第4回転パターンに設定された状態になるため、回転駆動手段32を通電制御することなく進角室Aへフィルタ35をバイパスした油圧を供給できる。即ち、低温始動時などオイルの粘度が高い状態で、スプール31の動きが鈍い状態であっても、スプール31を移動させることなく素早く進角室Aへ油圧の供給を行うことができる。
一方、ECU4のVVT制御機能には、エンジンの暖機が完了した状態(例えば、エンジン始動後の所定時間後、あるいはエンジン冷却水温が所定温度より高い状態)、即ちオイルの粘度が低い状態の時に、OCV22が第4回転パターンに設定されるのを禁止するプログラムが設けられている。
これにより、暖機後にフィルタ35を通過していないオイルがVCT2側へ流れる不具合が生じない。
(エンジン始動時におけるVVTの作動説明)
エンジンの停止状態では、ストッパピン14はストッパブッシュ17に嵌合している。エンジンのクランキング状態では、オイルポンプ21から油圧が十分に供給されないため、ストッパピン14はストッパブッシュ17に嵌合したままであり、カムシャフト1は最遅角位置に保持されている。
エンジンが始動(完爆)することでオイルポンプ21の吐出油圧が上昇するが、オイルが冷えている状態ではオイルの粘度が高く、フィルタ35がオイルの流れを阻害する。しかるに、スプール31を動かさない状態で、スプール31が第4回転パターンに保たれることでフィルタ35をバイパスした油圧が進角室Aに供給される。
その後、スプール31を第3回転パターンに設定することで、遅角室Bのドレンが開始され、素早くカムシャフト1を進角させることができる。
第3回転パターンの設定により、出力側ロータ6が目標位相に到達すると、ECU4はスプール31を第1回転パターンに設定して、進角室Aおよび遅角室Bの駆動油圧を保持し、出力側ロータ6を目標位相に保持する。
なお、その後、出力側ロータ6をさらに進角側へ変位させる際、ECU4はスプール31を第3回転パターンに設定し、逆に、出力側ロータ6を遅角側へ変位させる際、ECU4はスプール31を第2回転パターンに設定して、カムシャフト1の進角量を制御する。
(実施例1の効果1)
上述したように、この実施例1のOCV22は、固定部材27の丸穴28内においてスプール31が回転制御されることで、油路(進角油路23、遅角油路24、ドレン油路25、油圧発生路26)の切替えを行って進角室Aおよび遅角室Bの油圧をコントロールする。
このように、OCV22は、固定部材27に対して回転駆動されるスプール31によって構成されるものであるため、進角油路23および遅角油路24を他の油路と遮断した保持状態(第1回転パターン設定時)に、OCV22が進角油路23および遅角油路24のオイルをリークさせる可能性があるクリアランスの数を、固定部材27とスプール31の間の摺動クリアランスγの1箇所のみにすることができる。
これにより、保持状態に進角油路23および遅角油路24のオイルリークを従来の半分に抑えることができ、その結果、保持状態において進角室Aおよび遅角室Bの油圧低下を防ぐことができ、カムシャフト1の進角保持の安定性を向上できる。
また、保持状態において進角油路23および遅角油路24のオイルリークが抑えられるため、油温が上昇してオイルの粘度が低くなっても、進角室Aおよび遅角室Bの油圧低下を防ぐことができ、油温上昇時におけるカムシャフト1の進角保持の安定性を向上できる。
また、進角切替部33および遅角切替部34のそれぞれの溝をスプール31の回転軸を垂直方向から見て傾斜する傾斜溝として設けている。
これにより、進角室Aおよび遅角室Bの急激な油圧変動が抑えられ、例えば暖機時において急激なカムシャフト1の進角量の変化の発生を防ぐことができる。また、スプール31を連続的に可変するように設け、スプール31の回転角度によって、進角切替部33および遅角切替部34を成すそれぞれの溝と、各油路との重なり量を可変することが可能となり、進角室Aおよび遅角室Bの油圧制御の精度を高めることができる。
(実施例1の効果2)
一方、この実施例1のVVTは、低温始動時などオイルの粘度が高い状態の時にスプール31を第4回転パターンに設定することで、フィルタ35をバイパスしたオイルポンプ21の吐出油圧を進角室Aに供給することができ、進角室Aの油圧を高めることができ、VCT2を進角側へ応答性良く可変することが可能になる。
また、エンジンの停止時にスプール31が第4回転パターンに設定されるため、次回のエンジン始動時にスプール31を駆動することなく進角室Aへフィルタ35をバイパスした油圧を供給できる。これにより、オイルの粘度が高いことによって生じるスプール31の応答遅れによる進角室Aの油圧上昇の遅れを防ぐことができ、スプール31の応答遅れに起因する進角応答性の劣化を防ぐことができる。
一方、ECU4によってエンジンの暖機後にスプール31が第4回転パターンに設定されないように設けられている。即ち、ECU4がエンジンの暖機を判断し、オイルの粘度低下を判定した場合に、第4回転パターンの設定が禁止される。これにより、オイルの粘度が高い状態の時だけフィルタ35を通過しないオイルがVCT2側へ供給されることになり、フィルタ35を通過しないオイルがVCT2側に供給される率を小さく抑えることができる。
さらに、進角室Aとサブ油圧発生路36の連通を行う第4回転パターンは、第1回転パターンを起点にしてスプール31を180°回転させた位置で達成されるものであり、暖機の完了後に進角量の制御のためにスプール31の変位する角度範囲が−50°〜+50°の範囲内であるため、暖機後の進角制御中においてスプール31が進角室Aとサブ油圧発生路36の連通を行わない。このため、暖機後にフィルタ35を通過しないオイルがVCT2側へ供給される不具合を回避することができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、第4回転パターンの設定時に、進角油路23が他の油路と連通するのを遮断した例を示したが、進角油路23と油圧発生路26とを連通するように設けても良い。
上記の実施例では、第4回転パターンの設定時に、進角油路23が他の油路と連通するのを遮断した例を示したが、遅角油路24とドレン油路25とを連通するように設けても良い。
上記の実施例では、油圧制御手段3に、フィルタ35をバイパスしたオイルを進角室Aへ導く手段を設ける例を示したが、フィルタ35をバイパスしたオイルを進角室Aへ導く手段を廃止しても良い。
または、フィルタ35をバイパスしたオイルを遅角室Bへ導入可能に設け、フィルタ35をバイパスしたオイルを遅角室Bへ導くか否かをスプール31で切替えるように設けても良い。
あるいは、フィルタ35をバイパスしたオイルを進角室Aへ導く手段を設けるとともに、フィルタ35をバイパスしたオイルを遅角室Bへ導く手段を設け、フィルタ35をバイパスしたオイルを進角室Aへ導くか否かをスプール31で切替えるとともに、フィルタ35をバイパスしたオイルを遅角室Bへ導くか否かをスプール31で切替えるように設けても良い。
上記の実施例では、VCT2をカムシャフト1に設ける例を示したが、VCT2をエンジンのクランクシャフトに設けるなど、他の部位に設けるものであっても良い。
上記の実施例では、入力側ロータ5内を4つのシュー9aにより4つの略扇状凹部に区画し、出力側ロータ6の外周部に4つのベーン6aを設けた例を示したが、シュー9aの数やベーン6aの数は構成上1つあるいはそれ以上であればいくつでも構わないものであり、シュー9aおよびベーン6aの数を他の数にしても良い。
上記の実施例では、ハウジングロータ(入力側ロータ5)がクランクシャフトと同期回転し、ベーンロータ(出力側ロータ6)がカムシャフト1と一体回転する例を示したが、逆にベーンロータをクランクシャフトと同期回転させ、ハウジングロータがカムシャフト1と一体回転するように構成しても良い。
油圧制御手段の概略図である(実施例1)。 固定部材に設けられる各油路の配置とスプールを示す概略斜視図である(実施例1)。 各回転パターンと油路の切替状態を示す説明図である(実施例1)。 VCTの軸方向に沿う断面を用いたVVTの概略図である(実施例1)。 軸方向から見たVCTの説明図である(実施例1)。 VVTの概略図である(従来例)。 固定部材に設けられたOCVの断面図である(従来例)。
符号の説明
1 カムシャフト
2 VCT(バルブタイミング可変機構)
3 油圧制御手段
4 ECU
5 入力側ロータ
6 出力側ロータ
21 オイルポンプ
22 OCV(オイルフローコントロールバルブ)
23 進角油路
24 遅角油路
25 ドレン油路
26 油圧発生路
27 固定部材
28 丸穴
31 スプール
32 回転駆動手段
33 進角切替部
34 遅角切替部
35 フィルタ
36 サブ油圧発生路
37 サブ進角油路
38 サブ切替部
A 進角室
B 遅角室

Claims (5)

  1. 内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動される入力側ロータに対して前記内燃機関のカムシャフトを回転駆動する出力側ロータを油圧によって進角側に駆動する進角室、および前記入力側ロータに対して前記出力側ロータを油圧によって遅角側に駆動する遅角室を備えるバルブタイミング可変機構と、
    前記進角室に通じる進角油路、前記遅角室に通じる遅角油路、オイルポンプの発生油圧が導かれる油圧発生路、およびオイルの排出を行うドレン油路が形成され、前記内燃機関の一部を成す固定部材と、
    この固定部材に形成された油路の切替えを行って前記進角室および前記遅角室の油圧をコントロールするオイルフローコントロールバルブを備える油圧制御手段と
    を具備するバルブタイミング調整装置において、
    前記オイルフローコントロールバルブは、
    前記固定部材に形成された丸穴の内部に直接挿入され、この丸穴の内部において回転可能に支持されるスプールと、
    このスプールを、第1回転パターン、第2回転パターン、第3回転パターンに回転切替え可能な回転駆動手段とからなり、
    前記スプールは、回転角度に応じて前記進角油路を前記油圧発生路または前記ドレン油路に連通させる進角切替部と、回転角度に応じて前記遅角油路を前記油圧発生路または前記ドレン油路に連通させる遅角切替部とを備えるものであり、
    前記スプールが前記第1回転パターンに設定されると、前記進角油路および前記遅角油路が他の油路と連通するのが遮断され、
    前記スプールが前記第2回転パターンに設定されると、前記進角切替部が前記進角油路と前記ドレン油路を連通するとともに、前記遅角切替部が前記遅角油路と前記油圧発生路を連通し、
    前記スプールが前記第3回転パターンに設定されると、前記進角切替部が前記進角油路と前記油圧発生路を連通するとともに、前記遅角切替部が前記遅角油路と前記ドレン油路を連通することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 請求項1に記載のバルブタイミング調整装置において、
    前記進角切替部および前記遅角切替部は、それぞれ前記スプールの外周面に溝として設けられることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  3. 請求項2に記載のバルブタイミング調整装置において、
    前記進角切替部および前記遅角切替部を成すそれぞれの溝は、前記スプールの回転軸を垂直方向から見て傾斜する傾斜溝であることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のバルブタイミング調整装置において、
    前記油圧発生路は、前記オイルポンプから供給されるオイルを濾過するフィルタを備え、
    前記固定部材は、前記フィルタをバイパスした前記オイルポンプの発生油圧が導かれるサブ油圧発生路を備えるとともに、前記進角油路と合流して前記進角室に通じるサブ進角油路を備え、
    前記スプールは、前記進角切替部と前記遅角切替部の他に、回転角度に応じて前記サブ進角油路と前記サブ油圧発生路の連通状態を切替えるサブ切替部を備え、
    前記回転駆動手段は、前記第1〜第3回転パターンの他に、前記スプールを第4回転パターンに切替え可能に設けられ、
    前記スプールが前記第1〜第3回転パターンに設定された際は、前記サブ油圧発生路と前記サブ進角油路が遮断された状態を保ち、前記スプールが前記第4回転パターンに設定されると、前記サブ切替部が前記サブ油圧発生路と前記サブ進角油路を連通することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  5. 請求項4に記載のバルブタイミング調整装置において、
    前記サブ切替部は、前記内燃機関の暖機後に前記サブ油圧発生路と前記サブ進角油路を連通しないことを特徴とするバルブタイミング調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104747246A (zh) * 2015-03-31 2015-07-01 安徽江淮汽车股份有限公司 一种进气vvt油路
CN104832245A (zh) * 2015-03-31 2015-08-12 安徽江淮汽车股份有限公司 一种油压控制阀阀座

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