JP2009221911A - 過給機付き内燃機関の制御装置 - Google Patents

過給機付き内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009221911A
JP2009221911A JP2008065491A JP2008065491A JP2009221911A JP 2009221911 A JP2009221911 A JP 2009221911A JP 2008065491 A JP2008065491 A JP 2008065491A JP 2008065491 A JP2008065491 A JP 2008065491A JP 2009221911 A JP2009221911 A JP 2009221911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
state
turbo
supply
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008065491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5045510B2 (ja
Inventor
Satoshi Sugiyama
怜 杉山
Osamu Igarashi
修 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008065491A priority Critical patent/JP5045510B2/ja
Publication of JP2009221911A publication Critical patent/JP2009221911A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5045510B2 publication Critical patent/JP5045510B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02T10/144

Landscapes

  • Supercharger (AREA)

Abstract

【課題】潤滑油の粘性抵抗を考慮して過給機を過給作動用の高速回転状態にする時間を短縮する装置を提供する。
【解決手段】内燃機関1の制御装置は、軸受けとしてボールベアリングを有する過給機(セカンダリターボ14)を備える。ボールベアリングに潤滑油を供給する潤滑装置20を備える。過給機を過給作動用の高速回転状態にする時、潤滑装置20はボールベアリングへの潤滑油の供給を停止する。潤滑装置20は、潤滑油の供給が停止または抑制された時点以降に開始される潤滑油供給制御期間が経過した後に、ボールベアリングへの潤滑油の供給の停止状態を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機付き内燃機関の制御装置に関し、特に過給機を過給作動用の高速回転状態にする時の潤滑油の供給を制御する装置に関する。
過給機付き内燃機関では、加速要求に対する応答性を良くするため、過給機の回転状態を速やかに過給作動用の高速回転状態にする必要がある。
特許文献1は、エンジン回転数など運転状態に応じてセカンダリターボの過給作動のオン状態とオフ状態とが切り替えられるパラレルツインターボシステムを構成する内燃機関を開示する。この内燃機関では、セカンダリターボの過給作動がオフ状態の時にも、セカンダリターボは低速回転状態にされる。回転状態が維持されることにより、回転停止状態にしておく形態に比べて、セカンダリターボの過給作動をオフ状態からオン状態に切り替えて、高速回転状態にする時間を早くすることが可能になる。
実開平07−25241号公報
しかしながら、特許文献1のように、予備回転としてセカンダリターボを低速回転状態に維持したとしても、セカンダリターボの軸受けに介在する潤滑油の粘性抵抗に起因する回転抵抗により、セカンダリターボの回転状態を過給作動用の高速回転状態にまで上昇させる時間を十分に短縮することは出来ない。
したがって本発明の目的は、潤滑油の粘性抵抗を考慮して過給機を過給作動用の高速回転状態にする時間を短縮する装置を提供することである。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、軸受けとしてボールベアリングを有する過給機と、ボールベアリングに潤滑油を供給する潤滑装置とを備え、過給機を過給作動用の高速回転状態にする時、潤滑装置はボールベアリングへの潤滑油の供給を停止または抑制する。
潤滑油供給を一時的に停止または抑制することにより、その間、潤滑油による粘性抵抗を減らし、過給機の回転抵抗を減らす。これにより、過給機が回転しやすくなり、過給機を高速回転状態にするための時間を短縮することが可能になる。なお、過給機は、ボールベアリングを使った軸受けがされているため、一時的に、潤滑油の供給が停止されたとしても、軸受けの信頼性が大きく低下することはない。
好ましくは、内燃機関は、プライマリターボと、運転状態によって過給作動のオン状態とオフ状態とが切り替えられるセカンダリターボとを有し、潤滑装置から潤滑油の供給が停止または抑制されるボールベアリングは、セカンダリターボの軸受けである。
シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える時など、セカンダリターボの過給作動をオフ状態からオン状態に切り替えて、高速回転状態にする際のセカンダリターボの回転抵抗を減らして回転しやすくし、高速回転状態にするための時間を短縮することが可能になる。これにより、セカンダリターボの過給作動をオン状態に切り替える際のトルク段差発生を抑制することも可能になる。
また、好ましくは、潤滑装置は、潤滑油の供給が停止または抑制された時点以降に開始される潤滑油供給制御期間が経過した後に、ボールベアリングへの潤滑油の供給の停止状態または抑制状態を解除する。
潤滑油の供給を停止または抑制する期間(潤滑油供給制御期間)を設定し、経過時間との関係で潤滑油の供給の停止状態または抑制状態を解除する。これにより、別途過給機の回転数センサなど、停止状態または抑制状態の解除を判断するための状態監視手段を設けることなく、潤滑油供給制御を行うことが可能になる。
さらに好ましくは、潤滑油供給制御期間は、加速要求度合いと加速要求時点における内燃機関の運転状態の少なくとも一方とボールベアリングの軸受信頼性とに基づいて設定される。
これにより、加速要求度合いなど対応して、最適な潤滑油供給制御期間を設定することが可能になる。
また、好ましくは、潤滑装置は、過給機の回転数または出口圧力に基づいて、ボールベアリングへの潤滑油の供給の停止状態または抑制状態を解除する。
過給機の回転数、または過給機の出口圧力が、過給に必要な所定回転数または所定出口圧力に達したと判断された場合に、潤滑油の供給の停止状態または抑制状態が解除される。これにより、潤滑油の供給の停止後または抑制後の運転状態に応じて、停止状態または抑制状態の解除を行うことが可能になる。
以上のように本発明によれば、潤滑油の粘性抵抗を考慮して過給機を過給作動用の高速回転状態にする時間を短縮する装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図を用いて説明する。内燃機関1は、制御部5、プライマリターボ13、セカンダリターボ14、潤滑装置20、エンジン本体30、コンプレッサ入口側吸気通路51、コンプレッサ出口側吸気通路52、タービン入口側排気通路72、及びタービン出口側排気通路73を備える(図1参照)。
制御部5は、CPU、制御プログラムを格納したROM、及び各種データを格納するRAM等を有し、各種センサからの信号が入力され、また、吸気切替弁19等に制御信号を出力して内燃機関1を含む車両の各部を制御する。制御部5は、特に、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時に、セカンダリターボ14のオイル供給バルブ25やオイルドレンバルブ26の開閉制御を行う。
内燃機関1の運転中、エンジン本体30の各シリンダーの燃焼室には、コンプレッサ入口側吸気通路51、及びコンプレッサ出口側吸気通路52を介して、空気が吸入される(図1の細点線矢印参照)。インジェクタから噴射された燃料は、吸入された空気と共に混合気を形成する。制御部5からの点火信号に基づく点火プラグの点火によって、混合気は燃焼する。混合気の燃焼による爆発力に応じたピストンの往復運動により、クランクシャフト(不図示)が回転する。燃焼により発生した排気ガスは、タービン入口側排気通路72、及びタービン出口側排気通路73を介して排出される(図1の破線矢印参照)。
潤滑装置20は、第1、第2オイル通路21、22、第1、第2リターン通路23、24、オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26を有する。第1オイル通路21は、エンジン本体30に設けられたオイルパンからオイルポンプ(不図示)でくみ出した潤滑油をプライマリターボ13の軸受けに導く潤滑油通路であり、第2オイル通路22は、オイルパンからオイルポンプでくみ出した潤滑油をセカンダリターボ14の軸受けに導く潤滑油通路である。第1リターン通路23は、プライマリターボ13の軸受けを潤滑した潤滑油をエンジン本体30のオイルパンに戻す潤滑油通路であり、第2リターン通路24は、セカンダリターボ14の軸受けを潤滑した潤滑油をエンジン本体30のオイルパンに戻す潤滑油通路である。第2オイル通路22上に設けられたオイル供給バルブ25は、オイルパンからセカンダリターボ14の軸受けに供給される潤滑油の流量を調整するバルブであり、第2リターン通路24上に設けられたオイルドレンバルブ26は、セカンダリターボ14の軸受けからオイルパンに戻される潤滑油の流量を調整するバルブである。なお、潤滑装置20は、図示しない他の部位、例えばクランク軸などにも潤滑油を供給する。オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26の開閉制御については後述する。
次に、プライマリターボ13、及びセカンダリターボ14を中心に、内燃機関1の各部の構成を説明する。プライマリターボ13、及びセカンダリターボ14は、並列に接続され、プライマリターボ13が主ターボチャージャーの役割を果たし、セカンダリターボ14が副ターボチャージャーの役割を果たす。低吸入空気量域では、セカンダリターボ14が過給に使用されずプライマリターボ13が過給に使用されるシングルターボモードで運転が行われ、高吸入空気量域では、プライマリターボ13、及びセカンダリターボ14が過給に使用されるツインターボモードで運転が行われる。
プライマリターボ13は、第1タービン13a、第1コンプレッサ13b、及び第1シャフト13cを有し、セカンダリターボ14は、第2タービン14a、第2コンプレッサ14b、及び第2シャフト14cを有する。第1シャフト13cの軸受けには、ボールベアリングまたはフルフロート式軸受けが使用され、第2シャフト14cの軸受けには、ボールベアリングが使用される。
第1、第2タービン13a、14aの入口側は、排気マニホールド(不図示)に連通するタービン入口側排気通路72と接続する。第1、第2タービン13a、14aの出口側は、排気ガス浄化触媒(不図示)に連通するタービン出口側排気通路73と接続する。
第1、第2コンプレッサ13b、14bの入口側は、コンプレッサ入口側吸気通路51と接続する。コンプレッサ入口側吸気通路51には、エアクリーナ(不図示)などが設けられる。第1、第2コンプレッサ13b、14bの出口側は、吸気マニホールド(不図示)に連通するコンプレッサ出口側吸気通路52と接続する。コンプレッサ出口側吸気通路52には、インタークーラ(不図示)などが設けられる。
ツインターボモードとシングルターボモードとの切り替え、すなわちセカンダリターボ14の過給作動のオン状態とオフ状態との切り替えを行うために、タービン入口側排気通路72の第2タービン14aの入口側に、第2タービン14aへの排気ガスの流れの遮断と開放との切り替えを行う排気切替弁31が設けられ、コンプレッサ出口側吸気通路52の第2コンプレッサ14bの出口側に、第2コンプレッサ14bからエンジン本体30への空気の流れの遮断と開放との切り替えを行う吸気切替弁19が設けられる。
シングルターボモードからツインターボモードへの切り替えを円滑に行うため、コンプレッサ出口側吸気通路52上であって第2コンプレッサ14bの出口と吸気切替弁19との間と、コンプレッサ入口側吸気通路51とを連通する吸気バイパス通路53が設けられる。吸気バイパス通路53には、空気の流れの遮断と開放との切り替えを行う吸気バイパス弁17が設けられる。
シングルターボモードの場合には、吸気切替弁19、及び排気切替弁31の両方が閉弁するが、吸気バイパス弁17は開弁し、これにより、セカンダリターボ14は過給に使用されず、プライマリターボ13が作動して過給に使用される。ツインターボモードの場合には、吸気切替弁19、及び排気切替弁31の両方が開弁するが、吸気バイパス弁17は閉弁し、これによりプライマリターボ13、及びセカンダリターボ14が作動して過給に使用される。
プライマリターボ13の軸受け、及びセカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油の供給は、内燃機関1の運転中行われる。但し、シングルターボモードからツインターボモードに切り替えられる時の潤滑油供給制御期間Δtは、すなわちツインターボモードに切り替えるために制御部5が排気切替弁31を開弁状態にする指示を行った時点から潤滑油供給制御期間Δtが経過するまでの間は、セカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油の供給は停止される。潤滑油の供給の停止は、オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26を閉弁状態にすることにより行われる。
シングルターボモードからツインターボモードに切り替えられる時、セカンダリターボ14は、低速回転状態から、過給を行うのに必要な高速回転状態にされる。かかる回転数上昇の際、セカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油供給を停止することにより、セカンダリターボ14の軸受けに介在する潤滑油の粘性抵抗に起因する回転抵抗が、潤滑油供給が行われている場合に比べて少なくなる。そのため、セカンダリターボ14が回転しやすくなり、高速回転状態にするために必要な時間、すなわちセカンダリターボ14の回転数を過給に必要な所定回転数にまで上昇させるために必要な時間を短くすることが可能になり、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替えにおける応答性を良くすることが可能になる(図2参照)。
なお、潤滑油供給制御期間Δtは、セカンダリターボ14を高速回転状態にするために必要な時間であり、且つ第2シャフト14cの軸受けとして使用されるボールベアリングの軸受信頼性を考慮した値、すなわち潤滑油の供給を停止しても軸受信頼性を損ねない程度の時間以下の値が設定される。上述の条件であれば、内燃機関1の開発時などに予め、潤滑油供給制御期間Δtを設定することも可能であるが、潤滑油供給制御期間Δtは、加速要求度合いや、内燃機関1の加速要求時点における運転状態に基づいてさらに補正するのが望ましい。具体的には、加速要求度合いが大きく、すなわちアクセル開度が大きい場合は、アクセル開度が小さい場合に比べて、排気流量が多く、短い時間でセカンダリターボ14を高速回転状態に出来るため、潤滑油供給制御期間Δtが小さい値に設定される。また、加速要求時点における運転状態が、シングルターボモードとツインターボモードとの切り替え領域(ヒステリシス領域)における運転状態に近い場合には、排気流量が多く、短い時間でセカンダリターボ14を高速回転状態に出来るため、潤滑油供給時間Δtが小さい値に設定される。例えば、図3における加速開始時点の運転状態がa点に対応するエンジン回転数やトルクの場合よりも、b点に対応するエンジン回転数やトルクの場合の方が、潤滑油供給時間Δtが小さい値に設定される。このように、加速要求度合いなど対応して、最適な潤滑油供給制御期間Δtを設定することが可能になる。
次に、制御部5によるオイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26の開閉制御手順を図4のフローチャートを用いて説明する。かかる開閉制御は内燃機関1がシングルターボモードでの運転中に行われる。なお、内燃機関1が運転を開始した時点、すなわち、かかる開閉制御を開始した時点では、オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26はいずれも開弁状態にされる。開閉制御が開始されると、ステップS11で、シングルターボモードからツインターボモードに切り替えるため、排気切替弁31を閉弁状態から開弁状態に切り替える指示を制御部5が行ったか否かが判断される。シングルターボモードとツインターボモードとの切り替え判断は、エンジン回転数、燃料噴射量など内燃機関1の運転状態に基づいて行われる。
制御部5が排気切替弁31を閉弁状態から開弁状態に切り替える指示を行っていない場合は、ステップS11が繰り返される。すなわち、オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26の開弁状態が維持される。従って、セカンダリターボ14の軸受けには潤滑油の供給が行われている状態が維持される。
制御部5が排気切替弁31を閉弁状態から開弁状態に切り替える指示を行った場合は、ステップS12で、加速要求度合いや、内燃機関1の加速要求時点における運転状態に基づいて、潤滑油供給制御期間Δtが設定される。また、制御部5の制御により、オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26が閉弁状態にされる。これにより、セカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油の供給が停止される。また、閉弁状態にされた時点からの経過時間tの計測が開始される。ステップS13で、経過時間tが潤滑油供給制御期間Δt以上になったか否かが判断される。なっていない場合はステップS13が繰り返される。経過時間tが潤滑油供給制御期間Δt以上になった場合は、ステップ15で、オイル供給バルブ25、及びオイルドレンバルブ26が開弁状態にされ終了する。
パラレルツインターボシステムを構成する内燃機関1では、シングルターボモードからツインターボモードへ切り替える時、セカンダリターボ14の第2タービン14aにも排気ガスが流入するため、プライマリターボ13の第1タービン13aの入口に流入する排気ガスの流量が減少する。これにより、プライマリターボ13における過給圧が一時低下し、過給圧段差が生じる。過給圧段差は、トルク段差発生の原因になるため、出来るだけ早くセカンダリターボ14を高速回転状態にして過給圧を上げる必要がある。本実施形態では、シングルターボモードからツインターボモードに切り替える時に、セカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油供給を一時的に停止させて、その間、潤滑油による粘性抵抗を減らし、セカンダリターボ14の回転抵抗を減らす。これにより、セカンダリターボ14が回転しやすくなり、セカンダリターボ14を高速回転状態にするための時間を短縮することが可能になり、トルク段差発生を抑制することが可能になる。
なお、セカンダリターボ14の第2シャフト14cの軸受けには、ボールベアリングが使用されているため、潤滑油供給制御期間Δtに、潤滑油の供給が停止されたとしても、ボールベアリングにおけるボールの信頼性が大きく低下することはない。
また、潤滑油の供給を停止または抑制する期間(潤滑油供給制御期間Δt)を設定し、経過時間tとの関係で潤滑油の供給の停止状態が解除される。これにより、別途セカンダリターボ14の回転数を計測するセンサなど、停止状態の解除を判断するための状態監視手段を設けることなく、潤滑油供給制御を行うことが可能になる。
また、トルク段差発生の抑制手段としては、セカンダリターボ14を高速回転状態にするまでの間、燃料噴射量を増加してトルクをほぼ一定に保つことが考えられるが、この場合、エミッションが悪化するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、エミッション悪化の問題は生じない。
また、本実施形態では、パラレルツインターボシステムを構成する内燃機関1におけるセカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油の供給制御を行う形態を説明したが、内燃機関に1つだけ設けられたターボの軸受けへの潤滑油の供給制御を行う形態であってもよい。この場合は、加速要求があった時点以降に設定される供給停止時点から、該ターボの回転数を過給に必要な所定回転数にまで上昇させるために必要な時間(潤滑油供給制御期間Δt)が経過するまで、ターボ軸受けへの潤滑油の供給が停止される。
また、セカンダリターボ14への潤滑油の供給の停止状態の解除を、供給停止後の経過時間に基づいて判断する形態を説明したが、セカンダリターボ14に別途設けられた回転数センサや、出口圧力センサからの情報に基づいて判断する形態であってもよい。この場合は、セカンダリターボ14の回転数、またはセカンダリターボ14の出口圧力が、過給に必要な所定回転数または所定出口圧力に達したと判断された場合に、潤滑油の供給の停止状態が解除される。これにより、潤滑油の供給の停止後または抑制後の運転状態に応じて、停止状態または抑制状態の解除を行うことが可能になる。
また、シングルターボモードからツインターボモードへの切り替え時に、セカンダリターボ14の軸受けへの潤滑油の供給が停止される形態を説明したが、完全に停止せずに、潤滑油の供給を抑制する、すなわち供給量を減らす形態であってもよい。セカンダリターボ14の軸受けへ供給される潤滑油の量が減るため、潤滑油による粘性抵抗が減り、セカンダリターボ14の回転抵抗が減り、回転しやすい状態になる。
本実施形態における内燃機関の構成図である。 シングルターボモードからツインターボモードに切り替えた時の、セカンダリターボの回転数の時間推移を示すグラフである。 エンジン全負荷性能グラフである。 潤滑油の供給の停止制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
5 制御部
13 プライマリターボ
14 セカンダリターボ
13a、14a 第1、第2タービン
13b、14b 第1、第2コンプレッサ
13c、14c 第1、第2シャフト
20 潤滑装置
21、22 第1、第2オイル通路
23、24 第1、第2リターン通路
25 オイル供給バルブ
26 オイルドレンバルブ
30 エンジン本体
51 コンプレッサ入口側吸気通路
52 コンプレッサ出口側吸気通路
53 吸気バイパス通路
72 タービン入口側排気通路
73 タービン出口側排気通路

Claims (5)

  1. 軸受けとしてボールベアリングを有する過給機と、
    前記ボールベアリングに潤滑油を供給する潤滑装置とを備え、
    前記過給機を過給作動用の高速回転状態にする時、前記潤滑装置は前記ボールベアリングへの潤滑油の供給を停止または抑制することを特徴とする過給機付き内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関は、プライマリターボと、運転状態によって過給作動のオン状態とオフ状態とが切り替えられるセカンダリターボとを有し、
    前記潤滑装置から潤滑油の供給が停止または抑制されるボールベアリングは、前記セカンダリターボの軸受けであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記潤滑装置は、前記潤滑油の供給が停止または抑制された時点以降に開始される潤滑油供給制御期間が経過した後に、前記ボールベアリングへの潤滑油の供給の停止状態または抑制状態を解除することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記潤滑油供給制御期間は、加速要求度合いと加速要求時点における前記内燃機関の運転状態の少なくとも一方と前記ボールベアリングの軸受信頼性とに基づいて設定されることを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記潤滑装置は、前記過給機の回転数または出口圧力に基づいて、前記ボールベアリングへの潤滑油の供給の停止状態または抑制状態を解除することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
JP2008065491A 2008-03-14 2008-03-14 過給機付き内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP5045510B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008065491A JP5045510B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 過給機付き内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008065491A JP5045510B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 過給機付き内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009221911A true JP2009221911A (ja) 2009-10-01
JP5045510B2 JP5045510B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=41238957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008065491A Expired - Fee Related JP5045510B2 (ja) 2008-03-14 2008-03-14 過給機付き内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5045510B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120003075A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Mazda Motor Corporation Lubrication device of turbocharger of engine for vehicle

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61171828A (ja) * 1985-01-28 1986-08-02 Nissan Motor Co Ltd タ−ボチヤ−ジヤの潤滑装置
JPH0726971A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Mazda Motor Corp ターボ過給機付エンジンの潤滑装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61171828A (ja) * 1985-01-28 1986-08-02 Nissan Motor Co Ltd タ−ボチヤ−ジヤの潤滑装置
JPH0726971A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Mazda Motor Corp ターボ過給機付エンジンの潤滑装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120003075A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Mazda Motor Corporation Lubrication device of turbocharger of engine for vehicle
US8615998B2 (en) * 2010-06-30 2013-12-31 Mazda Motor Corporation Lubrication device of turbocharger of engine for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP5045510B2 (ja) 2012-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10087822B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
EP2480775B1 (en) Method of controlling an engine during transient operating conditions
JP6874889B2 (ja) ウェストゲートバルブの制御方法
JP2006266216A (ja) ディーゼルエンジンの吸排気装置
JP2001510261A (ja) ターボチャージャーを制御するシステム及び方法
JP5649343B2 (ja) 内燃機関の吸気絞り弁制御方法
JP2003184532A (ja) 排気ターボ過給式内燃機関用のクランクケースベンチレーション装置
JP2013096247A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2014034959A (ja) 過給機付きエンジンの排気還流装置
JP2010180770A (ja) エンジンの吸気システム
JP4853484B2 (ja) ターボ過給機の潤滑油供給システム
JP5045510B2 (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
US10584655B2 (en) Engine exhaust device
JP4735437B2 (ja) 内燃機関用過給システム
JP4501761B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010185302A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008184935A (ja) ブローバイガス還元装置
JP2008115792A (ja) 過給制御装置
JP2016138502A (ja) 内燃機関の気筒休止制御装置
JP2015178811A (ja) ターボ過給機付エンジンの制御装置
JP2006097558A (ja) 過給機付エンジンの制御装置
JP2014231821A (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP2009203856A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP2011241723A (ja) 過給機付き内燃機関のegr装置
JP2013174219A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100820

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120511

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150727

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5045510

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees