JP2009221102A - 内側及び外側の同時堆積を使用して光ファイバ母材を製造する方法 - Google Patents

内側及び外側の同時堆積を使用して光ファイバ母材を製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバ母材を製造する方法及び装置を提供する。
【解決手段】開始用の菅の外面及び内面への同時プラズマ堆積を使用して光ファイバ母材を製造する方法及び装置。開始用の菅状部材(12)が回転され、「CFOT」化学物質(22)がプラズマトーチ(16)中に選択的に注入され、「CFIT」化学物質(24)が菅(12)の空洞を通って流れるように選択的に注入される。プラズマトーチは、煤煙を内面及び外面に同時に堆積させるために菅状部材に沿って移動される。一方又は両方の表面上の煤煙は、それが堆積される時にシリカ層に固化することができる。プラズマトーチ(16)は、一方又は両方の表面上に付加的な煤煙を堆積させ、及び/又は、以前に堆積した煤煙を固化するために再び移動される。処理は、菅状部材上に所定量のシリカが形成されるまで繰り返される。菅状部材は、次に崩壊される。任意的に、崩壊中又は崩壊後に追加のプラズマ堆積が実行される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ母材を製造する方法及び装置に関し、より詳細には、プラズマトーチを使用し、内側の堆積及び/又は固化と外側の堆積及び/又は固化とを実質的に同時に行う1つ又はそれ以上の段階を含む光ファイバ母材を製造する方法及び装置に関する。
光ファイバ母材を作るための様々な方法及び装置は、光ファイバ業界で知られており、その関連文献に説明されている。例えば、米国特許第6,253,580号(’580号特許)は、合成石英管を製造するための「プラズマの外側蒸着(POVD)」処理を説明している。この’580号特許の発明によって製造された合成石英管は、「修正化学気相成長(MCVD)」法による光ファイバ母材の製造において、基板又は被覆管として使用することができる。更に、’580特許に基づいて製造された合成石英管の処理速度と品質は、現在確立されている多くの判断基準に基づいて好ましいものである。しかし、処理速度と品質の改善は、常に望まれている。更に、コストも常に考慮されるべき別の要素である。
従来技術は、母材と他のファイバ関連のガラス及びシリカ製品とを作るための様々な方法を示している。これらには、例えば、Millerに付与された米国特許第3,982,916号、及びMacChesneyに付与された第4,217,027号によって開示されたような「MCVD」処理が含まれる。これらには、例えば、共にGeittner他に付与された米国特許第4,741,747号及び第4,857,091号に開示されたような「プラズマ化学気相成長」処理も含まれる。これに更に含まれるのは、例えば、Jaeger他に付与された米国特許第4,262,035号、及びFleming他に付与された第4,331,462号に開示されたような無線周波数(rf)プラズマ処理による「MCVD」、並びに、例えば、共にPartus他に付与された米国特許第5,397,372号及び第5,692,087号に開示されたようなプラズマトーチによる「MCVD」の方法である。
上に列挙した特許に開示された処理及び方法は、製造速度とファイバ品質に関する現在及び将来の要件に対して様々な欠点を有することを本発明人は認めていた。
従来技術で公知の他の方法は、Keckに付与された米国特許第3,737,292号、及びBlakenshipに付与された米国特許第3,932,162号に開示された外側蒸着処理(OVD)、並びに、例えば、共にIzawa他に付与された米国特許第4,062,665号及び第4,224,04号に開示された軸方向蒸着(VAD)処理を含む。しかし、本発明人は、上に列挙された特許に開示された処理及び方法には、例えば、堆積したシリカの焼結又は固化のために別の段階を実行する必要があることを含めて、様々な欠点があることを認めていた。
母材を作るための更に他の公知の方法は、例えば、Fleming他に付与された米国特許第5,578,106号に開示されたようなプラズマトーチか、又は、Perryに付与された米国特許第4,596,589号及びBaumgartに付与された米国特許第4,820,322号に開示されたような酸素−水素トーチを使用して主母材上で1つ又は複数の管にスリーブを付けて崩壊させる方法を含む。本発明人は、例えば、被覆処理に対する要件を含むこれらの方法の全てに関する欠点を認めていた。
従来技術はまた、Drourtに付与された米国特許第5,522,007号に開示されたような過剰被覆処理を含む。これらの方法は、プラズマトーチを使用して主母材上に被覆ガラスを堆積させることにより、大口径母材を蓄積する段階を含む。過剰被覆の典型的な欠点は、1つ又はそれ以上の付加的な段階を追加することが必要であり、すなわち、主母材が最初に作られ、次に過剰被覆層が追加されるので、時間と機器コストが追加されることである。
光ファイバ業界では公知であるが、コストを低減し、かつ処理速度を上げる1つの方法は、より大きな母材を作ることである。例えば、Glodis他により米国特許第6,105,396号(’396号特許)に報告されているように、約400キロメートルのファイバを生成する母材を作ることができる。
より大きな母材を作る恩典は、ファイバを製造する少なくとも2つのステージ又は段階、すなわち、母材製造段階及びファイバ引き抜き段階に示される。第1の段階に関して、より大きな母材の使用から得られる直接の恩典は、母材が大きいほどそれが生成するファイバの長さが大きいことである。
例えば、より大きな母材を作るための設定及び検査時間は、より小さな母材を作るための設定及び検査時間よりも実質的に長くなるべきではない。これは、母材を製造するための初期設定が、処理後の検査と共に、母材を製造するのに必要な時間の大きな割合を占めるので重要な考え方である。従って、母材製造中の設定及び検査時間がより小さな母材の場合と実質的に同じに維持されれば、より大きな母材を使用する時の製造効率のより大きな正味の増加が得られる。
ファイバ品質の改善は、より大きな母材の使用による別の恩典である。これは、ファイバの引き抜きが基本的に母材容積の延伸だからである。直径が大きい母材ほど単位長さの容積が大きく、従って、直径が小さな母材と比較して、同じ長さのファイバを形成するのに直線部分がより短い母材が必要である。母材の光学的品質は、一般的にその長さに沿って変動する。従って、より大きな母材が所定の長さのファイバを生成するのにより短い長さを要求するので、そこから引き抜かれたファイバは、より小さな母材から引き抜かれたファイバに見られるであろうものよりも単位長さあたりの変動率が相応に小さい。
より大きなサイズが製造効率の実際的で有効な増加をもたらすために、より大きな母材を製造する時に達成されるべき他の目的が存在する。低い機器コストは、これらの目的の一つである。すなわち、より大きな母材を製造することによって得ることができるコストの低減は、必要な新しい機器の購入及び設置が最小限で済む方法により最大化されることになる。
「MCVD」処理及びより大きな母材を作ることに関する別の問題は、管の空洞又は空隙を通って流れるドーパントの不完全な酸化である。その理由は、SiCl4のような基本ガラス化学物質と、GeCl4、POCl3、及びSF6のようなドーパント化学物質とが空洞の中に一緒に流れ込むためである。複数の反応物質が存在するために、その結果もたらされる多重化学反応も存在する。多重反応の典型的な効果は、本質的に1つだけが完了することであり、よく起きるのがSiCl4蒸気とO2との反応である。反対に、ドーパント酸化反応は、多くの場合完了しない。例えば、従来のゲルマニウムドープシリカの「MCVD」製造においては、ドーパントの多くの部分は、ガス状流出物中にGeCl4の形で現れる。「J.of Lightwave Technology」、LT−5、第2号、1987年、277−285ページに掲載の「光ファイバ製造に関するMCVD処理におけるゲルマニウムの化学的性質」のような論文の報告は、空洞の中に流れ込む最初のゲルマニウムの最大70%が流出物中にGeCl4として存在することを示している。
米国特許第6,253,580号 米国特許第3,982,916号 米国特許第4,217,027号 米国特許第4,741,747号 米国特許第4,857,091号 米国特許第4,262,035号 米国特許第4,331,462号 米国特許第5,397,372号 米国特許第5,692,087号 米国特許第3,737,292号 米国特許第3,932,162号 米国特許第4,062,665号 米国特許第4,224,04号 米国特許第5,578,106号 米国特許第4,596,589号 米国特許第4,820,322号 米国特許第5,522,007号 米国特許第6,105,396号
「光ファイバ製造に関するMCVD処理におけるゲルマニウムの化学的性質」、「J.of Lightwave Technology」、LT−5、第2号、277−285ページ、1987年
本発明は、石英管上へのプラズマ堆積を使用して光ファイバ母材を作るための装置及び方法を提供し、少なくとも処理の一部分は、管の内側及び外側上へのシリカの同時の堆積、固化、又は堆積/固化を実行する。説明する実施形態におけるいくつかの段階は、管の内面及び外面の一方に対して、内面及び外面の他方への煤煙の同時の堆積及び固化と並行して、固化なしで煤煙を堆積させる。他の段階は、固化なしの並行堆積を実行し、続いて、並行固化パスの間の付加的な煤煙の堆積あり又はなしで並行固化が実行される。全体の堆積速度は、管の内面及び外面上への煤煙の並行堆積のために、従来技術よりも増大する。堆積速度はまた、望ましい並行する内面及び外面堆積と望ましい内面及び外面固化とに従ってプラズマ炎の移動速度を設定する本発明よって増大される。
本発明の装置及び方法は、管の内側及び外側へのこのシリカ層の同時形成を、回転する管に沿ってプラズマを移動し、反応生成化学物質を管の空洞又は空隙に選択的に注入し、同時に他の反応生成化学物質をプラズマの中に選択的に注入する様々な多重段階の方法によって達成する。空洞に注入された化学物質は、一括して「CFIT」と称され、プラズマに注入された化学物質は、一括して「CFOT」と称されて、これらは、プラズマトーチからの熱による化学反応を受ける化学物質である。この反応は、管の内側及び/又は外側に対して1つ又はそれ以上の次の作動、すなわち、煤煙の堆積、石英ガラス層を形成するための予め堆積させた煤煙の固化、又は同時に行う煤煙の堆積及び石英ガラス層への煤煙の固化を引き起こす。この作動は、内側及び外側で同じとすることができ、又は、1つが外側で実行される間にもう1つが内側で実行されてもよい。プラズマトーチが管の下方に一方向に移動される時は、プラズマが反対方向に移動される時に実行される作動と比較して、それぞれの作動が異なる可能性がある。石英ガラス層は、「CFIT」及び「CFOT」化学物質の構成に応じて、ドープするか又はドープしないかのいずれかとすることができる。従って、「石英ガラス層」及び「シリカ層」という言い方は、それぞれ、特に断らない限り又はそれが使用される文脈から明白な場合を除いて、ドープした及びドープしないシリカの両方を含むように定められる。
本発明の装置は、例えば中空管状シリカ部材を中心軸線の周りに固定して回転させるためのガラス工芸用旋盤のような加工物回転装置と、プラズマトーチ用の可動支持体と、中空管状シリカ部材の外面に入射するプラズマ炎を生成するための可動支持体に固定されたプラズマ発生コイルを有するプラズマトーチと、可動支持体及びプラズマトーチを中心軸線と平行に選択可能な平行移動速度で移動させるための第1の平行移動アクチュエータと、コイルを管状部材の外面に対して選択的に間隔を空けて配置するために、可動支持体を中心軸線に向けて及びそれから離れるように選択的に移動させるための第2の平行移動アクチュエータと、管状部材が回転している間に「CFIT」ソース化学物質を管状部材の空洞の中に選択的に注入するためのソース化学物質コントローラ供給装置と、「CFOT」ソース化学物質をプラズマトーチによって生成されたプラズマ炎に選択的に注入するための別のソース化学物質コントローラ供給装置とを含む。
任意的に、距離センサは、プラズマトーチに対する基準点と管状部材の外面との間の距離を検出し、検出された距離に基づく距離信号を生成するために、第2の平行移動アクチュエータと作動的に接続される。プロセッサは、距離信号及び所定の距離値に基づいて平行移動制御信号を生成する。第2の平行移動アクチュエータは、平行移動制御信号を受信し、それに応じて移動する。
本発明の一態様は、(a)中心軸線に沿って延びる円筒形空隙を取り囲む内部表面と中心軸線と共軸の外部表面とを有するシリカ管状部材を準備する段階と、(b)中心軸線の周りにシリカ管状部材を回転させる段階と、(c)管の外面上に外側石英ガラス層を形成し、それと並行して選択的にドープした内側石英ガラス層を管の内面上に形成する段階と、(d)外側石英ガラス層上に外側煤煙層を堆積させる段階と、(e)段階(d)で堆積した外側煤煙層を外側石英ガラス層に固化し、並行して管の長さに沿って管の外面上に外側石英ガラス層を形成し、並行して管の内面上に選択的にドープした内側石英ガラス層を形成する段階と、(f)内側石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(d)及び(e)を繰り返す段階とを含む、光ファイバ母材を製造する方法である。
本発明のこの態様は、例えば、回転する管状部材に沿って第1の前方移動速度「TF1」でプラズマ炎を第1の方向に移動させ、同時に円筒形空隙中に「CFIT」化学物質を注入し、並行して「CFOT」化学物質をプラズマ中に注入することにより、段階(c)及び(e)を実行する。段階(c)及び(e)のこの例示的な実施に関して、プラズマの生成及び第1の移動速度は、プラズマが煤煙の外側層を堆積させてその煤煙を固化し、段階(e)に対しては、段階(d)で堆積した煤煙を「CFOT」化学物質に従って固化も行って外側石英ガラス層にするようなものである。プラズマの生成及び第1の前方移動速度はまた、プラズマが、外側石英ガラス層の堆積及び固化と実質的に同時に、内側煤煙粒子の堆積と、それと並行して、内側煤煙粒子を固化して「CFIT」化学物質に応じて選択的にドープした石英ガラスの内側層にすることとを達成するようなものである。
本発明の第1の態様は、例えば、空隙中に実質的に「CFIT」化学物質を流すことなくプラズマを第1の方向と逆の方向に第1の逆方向移動速度「TR1」で移動し、同時にプラズマ中に「CFOT」化学物質を注入することによって段階(d)を実行することができ、ここで、プラズマ、「CFOT」化学物質、及び第1の逆方向移動速度「TR1」は、「CFOT」化学物質に応じた煤煙が実質的な固化なしで堆積されるようなものである。
本発明の第2の態様は、(a)中心軸線に沿って延びる円筒形空隙を取り囲む内部表面と中心軸線と共軸の外部表面とを有するシリカ管状部材を準備する段階と、(b)中心軸線の周りにシリカ管状部材を回転させる段階と、(c)管の外面の上方に管の長さに沿って外側石英ガラス層を形成し、それと並行して選択的にドープした内側石英ガラス層を管の内面から内方に管の長さに沿って形成する段階と、(d)外側石英ガラス層に外側煤煙層を堆積させ、外側煤煙層の堆積と並行して、選択的にドープした内側煤煙層を内側石英ガラス層に堆積させる段階と、(e)段階(d)で堆積した外側煤煙層を固化し、それと並行して外側石英ガラス層を管の外面上に形成し、それと並行して段階(d)で堆積した内側煤煙層を固化し、それと並行して石英ガラス層を管の内面上に形成する段階と、(f)段階(d)及び(e)をそれらの段階によって石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで繰り返す段階とを含む、光ファイバ母材を製造する方法である。
本発明の第2の態様による方法は、例えば、回転する管状部材に沿って第2の前方移動速度「TF2」でプラズマ炎を第1の方向に移動し、同時に円筒形空隙中に「CFIT」化学物質を注入して第1の方向に流し、「CFOT」化学物質をプラズマ中に注入することにより、段階(c)及び(e)を実行することができる。段階(c)及び(e)のそのような例示的な実施に関するプラズマの生成及び第2の前方移動速度は、プラズマが煤煙の外側層を堆積させてその煤煙を固化し、段階(e)に対しては、段階(d)で堆積した外側煤煙層の固化も行って「CFOT」化学物質に応じた外側石英ガラス層にするようなものである。更に、外側石英ガラス層の堆積及び固化と実質的に同時に、プラズマは、内側煤煙粒子の堆積と、それと並行してその固化、及び段階(d)で堆積した内側煤煙層を固化して「CFIT」化学物質に応じて選択的にドープした石英ガラスの内側層にすることとを達成する。
本発明の第2の態様による方法は、例えば、第1の方向と反対の方向に第2の逆方向移動速度「TR2」でプラズマを移動し、同時に空隙中に「CFIT」化学物質を注入して第1の方向に流し、プラズマ中に「CFOT」化学物質を注入することによって段階(d)を実行することができ、ここで、プラズマ、「CFIT」化学物質、「CFOT」化学物質、及び第2の逆方向移動速度は、「CFIT」化学物質に応じた内側煤煙層と「CFOT」化学物質に応じた外側煤煙層とが実質的な固化なしで堆積されるようなものである。
本発明の第3の態様は、(a)中心軸線に沿って延びる円筒形空隙を取り囲む内部表面と中心軸線と共軸の外部表面とを有するシリカ管状部材を準備する段階と、(b)中心軸線の周りにシリカ管状部材を回転させる段階と、(c)管状部材の外面上に外側シリカ煤煙層を堆積させ、それと並行して管状部材の内面上の内方に内側煤煙層を堆積させる段階と、(d)段階(c)で堆積した外側煤煙層及び内側煤煙層を並行して固化し、それぞれ外側石英ガラス層及び内側石英ガラス層にする段階と、(f)段階(c)及び(d)をそれらの段階によって石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで繰り返す段階とを含む、光ファイバ母材を製造する方法である。
本発明の第3の態様による方法は、例えば、回転する管状部材に沿って第3の前方移動速度「TF3」でプラズマ炎を第1の方向に移動し、同時に円筒形空隙中に「CFIT」化学物質を注入して第1の方向に流し、「CFOT」化学物質をプラズマ中に注入することによって段階(c)を実行する。プラズマの生成及び第3の移動速度は、プラズマが「CFOT」化学物質に応じて煤煙の外側層を堆積させ、それと並行して「CFIT」化学物質に応じて煤煙の内側層の堆積を達成するようなものである。
本発明の第3の態様による方法の段階(d)は、例えば、好ましくは、実質的な「CFOT」化学物質のプラズマ中への注入なしで、かつ実質的な「CFIT」の空隙中への注入なしで、プラズマを第3の逆方向移動速度「TR3」で第1の方向と反対の方向に移動させることによって実行することができる。第3の逆方向移動速度「TR3」は、段階(c)で堆積した内側煤煙層及び外側煤煙層が、それぞれ内側石英ガラス層及び外側石英ガラス層に固化されるように設定される。
本発明の第4の態様は、第2の態様と類似であるが、管の内面上へのシリカの堆積及び固化の段階に関して異なっている。本発明の第4の態様は、(a)中心軸線に沿って延びる円筒形空隙を取り囲む内面と中心軸線と共軸の外面とを有するシリカ管状部材を準備する段階と、(b)中心軸線の周りにシリカ管状部材を回転させる段階と、(c)管状部材の外面上に外側煤煙層を堆積させ、それと並行して管状部材の内面上に実質的に純粋なシリカの内側煤煙層を堆積させる段階と、(d)第2の外側煤煙層を管状部材の外面上に堆積させ、それと並行して、堆積した第2の外側煤煙層と段階(c)で堆積した外側煤煙層とを外側石英ガラス層に固化し、それと並行してドーパント化学物質を円筒形空隙中に注入し、ドーパント化学物質及び内側の実質的に純粋なシリカ煤煙層を内側ドープ石英ガラス層に固化する段階と、(e)外側石英ガラス層及び内側ドープ石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(c)及び(d)を繰り返す段階とを含む、光ファイバ母材を製造する方法である。
本発明のこの第4の態様による方法は、例えば、円筒形空隙中に「CFIT」化学物質を注入して流れ方向に流し、「CFIT」化学物質が流れている間に、プラズマ炎を回転している管状部材に沿って第4の逆方向移動速度「TR4」で、「CFOT」化学物質をプラズマ中に注入する流れ方向と反対の方向に移動することによって段階(c)を実行する。「CFIT」化学物質は、実質的に純粋なシリカ煤煙の形成を促進する。この実施例では、プラズマの生成及び第4の逆方向移動速度は、プラズマが「CFOT」化学物質に応じて煤煙の外側層を堆積させ、それと並行して「CFIT」化学物質に応じた実質的に純粋なシリカ煤煙の内側層の堆積を達成するようなものである。
本発明の第4の態様による方法は、例えば、流れ方向に第4の前方移動速度「TF4」でプラズマを移動し、同時にプラズマ中に「CFOT」化学物質を注入し、また同時に空隙中に「CFIT」を注入することによって段階(d)を実行し、ここで、「CFIT」化学物質は、付加的なシリカ煤煙の形成を生じさせることなく、段階(c)で堆積した実質的に純粋なシリカの内側煤煙層の屈折率を修正するためのドーパントを含む。第4の前方移動速度と段階(d)の間に流れる「CFIT」化学物質とは、この段階のこの例示的な実施に関して、段階(c)で堆積した実質的に純粋なシリカ内側煤煙層の屈折率を修正するためのドーパントが、実質的に純粋なシリカ煤煙層と共に固化され、付加的なシリカ煤煙の形成を生じることなく、「CFIT」化学物質に応じてドープされた内側石英ガラス層を形成するようなものである。
本発明の第5の態様は、第1の態様と類似しているが、管の外面上へのシリカの堆積及び固化の段階に関して異なっている。本発明の第5の態様は、(a)中心軸線に沿って延びる円筒形空隙を取り囲む内面と中心軸線と共軸の外面とを有するシリカ管状部材を準備する段階と、(b)中心軸線の周りにシリカ管状部材を回転させる段階と、(c)管状部材の外面上に実質的に純粋なシリカの外側煤煙層を堆積させ、それと並行して管状部材の内面上にシリカ煤煙の内側層を堆積させ、その堆積した煤煙を石英ガラスの内側層に固化する段階と、(d)段階(c)で堆積した実質的に純粋なシリカ煤煙の外側層を実質的に純粋な石英ガラスの外側層に固化する段階と、(e)外側石英ガラス層及び内側石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(c)及び(d)を繰り返す段階とを含む、光ファイバ母材を製造する方法である。
本発明の第5の態様による方法は、例えば、回転する管状部材に沿って第5の前方移動速度「TF5」でプラズマ炎を第1の方向に移動し、同時に円筒形空隙中に「CFIT」化学物質を注入して第1の方向に流し、「CFOT」化学物質をプラズマ中に注入することによって段階(c)を実行する。「CFOT」化学物質は、好ましくは、実質的に純粋なシリカ煤煙の形成を促進するように選択される。プラズマの生成及び第5の前方移動速度「TF5」は、プラズマが「CFOT」化学物質に応じて実質的に純粋なシリカ煤煙の外側層を堆積させ、それと並行して「CFIT」化学物質に応じてシリカ煤煙の内側層の堆積を生じさせるようなものである。
第5の態様による方法は、例えば、付加的なシリカ煤煙の形成を生じさせることなく段階(c)で堆積した煤煙の追加形成を促進する「CFIT」化学物質を注入することなく、プラズマを第1の方向と反対の方向に第5の逆方向移動速度「TR5」で移動することによって段階(d)を実行する。第5の逆方向移動速度は、段階(c)で堆積した実質的に純粋なシリカ煤煙の外側層を実質的に純粋な石英ガラスの外側層に固化する。
本発明の第1から第5の態様の変形は、管状部材を母材に崩壊させる段階を含む。この変形の実施例は、管状部材の外面に対して所定の崩壊温度プロフィールを有するプラズマを生成し、管状部材の長さに沿ってプラズマトーチを繰返し移動することによって崩壊させる段階を実行する。
崩壊させる段階の変形は、管状部材が母材に崩壊するまで、温度プロフィールと管状部材の内面及び外面間の圧力差とを周期的に調節する段階を含む。
崩壊させる段階の別の変形は、崩壊する管状部材の長さに沿ったプラズマトーチの繰返しの移動の少なくとも一部分と並行して、管状部材の外面上方に付加的な石英ガラス層を形成する段階を実行する。この変形の実施例は、プラズマを繰返し移動する時にプラズマ中に「CFOT」化学物質を注入することにより、付加的な石英ガラス層を形成する段階を実行する。
本発明の第1から第5の態様の更に別の変形は、他の変形の有無に関わらず、崩壊させる段階の終了の後に付加的な石英ガラス層を「POVD」によって母材上に形成する更なる段階を含む。
本発明の第1から第5の態様の更に別の変形は、1つ又はそれ以上の他の変形の有無に関わらず、1つ又はそれ以上の堆積又は固化段階と並行して又はそれらに組み込まれて、プラズマトーチと管状部材の外面とに対する基準点からの距離を測定し、検出した距離に基づいてプラズマトーチを移動し、基準点と外面との間に所定の間隔を維持する段階を実行する。
本発明の更なる態様は、(a)中心軸線に沿って延びる円筒形空隙を取り囲む内部円筒形表面と中心軸線と共軸の外部円筒形表面とを有するシリカ管状部材を準備する段階と、(b)中心軸線の周りにシリカ管状部材を回転させる段階と、(c)管の外面上方に管の長さに沿って外側シリカ層を形成し、それと並行して管の内面から内方に管の長さに沿って内側煤煙層を堆積させる段階と、(d)段階(c)をその段階によって外側石英ガラス層又は内側煤煙層の所定の厚さが形成されるまで繰り返す段階と、(e)形成された外側石英ガラス層及び堆積した煤煙層を有する管状部材を乾燥させる段階と、(f)堆積した内側煤煙層を固化する段階と、 (g)管状部材を母材に崩壊する段階とを含む、母材を製造する方法である。
本発明の第1から第6の態様の変形は、1つ又はそれ以上の他の変形の有無に関わらず、プラズマ炎によってエッチングで除くことができる低品質の開始用の管を使用する。このエッチング処理は、プラズマ炎を移動させ、これは管の内側も加熱する。プラズマによる管の内側の加熱は、エッチングと並行して、管の内側への煤煙の堆積及び/又は固化を生じさせる。
この変形による例示的な方法は、2つの段階を有する。第1の段階は、プラズマを繰返し移動し、管を外側からエッチングし、好ましくはそれと並行して、シリカ煤煙を堆積させ、及び/又はシリカ煤煙を管の内側の石英ガラスに固化する。第1の段階は、開始用の管の内側に固化された石英ガラスから成る新しい管を残して開始用の管がエッチングで除去された時に完了する。第2の段階は、開始用の管として新しい管を使用し、この発明による上述の方法によって実行される並行した内側/外側の堆積、及び/又は堆積/固化を実行する。第1の段階は、内側煤煙を堆積させて固化するために、第2の段階によって使用されたのと同じ方法で内側煤煙を堆積させてその煤煙を固化することができる。代替的に、第1の段階は、内面に煤煙を堆積及び/又は固化するために、第2の段階で使用したのと異なる方法を使用して煤煙を内面に堆積及び/又は固化することができる。
この変形による例示的な第1の段階は、開始用の管に沿ってプラズマ炎を移動し、同時に「CFIT」化学物質を空隙中に注入する段階(A)を含む。移動の速度はE1である。速度E1は、プラズマ炎が開始用の管の外面をエッチングし、シリカ煤煙粒子を管内の高温領域の下流に堆積させ、煤煙粒子を石英ガラス層に固化するようなものである。段階(A)が完了すると、開始用の管はより薄くなり、開始用の管の内側に形成された薄くて新しい石英ガラス管が存在する。段階(A)は、開始用の管がエッチングで除去されるまで繰り返される。新しい管は、開始用の管をエッチングで除去するためにプラズマを移動した時に堆積及び固化した石英ガラスの度重なる層から成る。
従来技術の上記で特定された及び他の欠点に鑑みて、本発明の目的は、光ファイバ母材の高速生産のための装置及び方法である。
本発明の別の目的は、大口径光学母材の高速生産のための装置及び方法である。
この発明の更に別の目的は、従来技術で公知の方法に使用される固化、焼結、及び被覆の1つ又はそれ以上の段階を排除する光ファイバ母材の高速生産のための装置及び方法である。
この発明の別の目的は、管状部材の内側のドーパントの取り込みを増大させると共に処理速度を増大させる方法である。
本発明の上記及び他の目的、特徴、及び利点は、同じ特徴に同じ参照番号が付された添付図面を参照した本発明の好ましい実施形態の以下のより詳細な説明から当業者に一層明白となり、かつより良く理解されるであろう。
本発明による組み立てられた固定装置の側面投影図である。 本発明の第1の態様による方法の例示的な段階の流れ図である。 本発明の第2の態様による方法の例示的な段階の流れ図である。 本発明の第3の態様による方法の例示的な段階の流れ図である。 本発明の第4の態様による方法の例示的な段階の流れ図である。 本発明の第5の態様による方法の例示的な段階の流れ図である。 本発明の第6の態様による方法の例示的な段階の流れ図である。
1.定義
特に断らない限り、又は文脈からその文脈に相応の意味が使用されていることが明白な場合を除いて、本説明の目的に対しては、以下に示す定義が支配するものとし、すなわち、
「選択的にドープした」は、ゼロのドーピング濃度から任意のドーパントの任意の濃度までに及ぶ範囲を含み、「ドーパント」には、光ファイバ技術におけるその用語の普通の及び慣例的な用法に従った意味を与え、
管状部材の外面に関する「上に」は、管状部材の縦方向中心軸線に関して、外面と接触していること、及び外面から半径方向外側に間隔を空けて配置されていることの両方の位置的関係を含み、
管状部材の内面に関する「上に」は、管状部材の縦方向中心軸線に関して、内面と接触していること、及び内面から半径方向内側に間隔を空けて配置されていることの両方の位置的関係を含む。
2.説明
図1は、この発明の説明した方法と方法の態様とを実行することができる例示的な装置を示す。図1で示す例示的な装置は、例えば、ドイツのKGの製造業者であるハーバート・アーノルド・GmbH・アンド・カンパニーから入手可能な「型式T3080」のようなガラス加工用旋盤2を含む。例示的なガラス加工用旋盤2は、主軸台4、心押し台6、主軸台スピンドル8、及び心押し台スピンドル10を有する。主軸台スピンドル8は、ベアリング(図示せず)によってAX軸の周りに回転可能に主軸台4内に支持される。同様に、心押し台スピンドル10は、ベアリング(図示せず)によって同じAX軸の周りに回転可能に心押し台6内に支持される。管状部材12は、主軸台スピンドル8及び心押し台スピンドル10を貫通して支持される。管状部材は、チャック又はクランプ装置(図示しない)により、主軸台スピンドル8及び心押し台スピンドル10にそれぞれクランプ締めされる。そのような装置は、この発明が関係する当業者には公知である。管状部材12は、主軸台スピンドル8を通り、心押し台スピンドル10を通り、心押し台6の穴を通って排出管11まで延びる。排出管11は、管状部材12の空洞12aから外部位置までガスを誘導する。
電動モータ及びシャフト(図示しない)は、主軸台スピンドル8及び心押し台スピンドル10の両方に対して直接回転力を付与する。スピンドル8及び10、及び、従って管状部材12が回転する速度Rは、本明細書では毎分回転数(RPM)で参照され、当業技術で公知のように選択可能である。
例示的なガラス加工用旋盤2は、キャリッジ平行移動機構(図示しない)によってA1とA2の方向に動くキャリッジ14を更に有する。A1及びA2方向は、互いに逆方向でA軸に平行である。高周波数プラズマ恒温トーチ16が、キャリッジ14に取り付けられる。例示的な高周波数プラズマ恒温トーチ16は、米国特許第6,253,580号(’580特許)に説明されており、’580特許の全開示内容は、本明細書において引用により組み込まれている。プラズマ恒温トーチ16の電源は、市販ユニットの高周波数(HF)無線波発生装置(図示しない)によって供給される。トーチ16の発生装置として使用可能な一例は、ドイツの製造業者であるハッテンジャー・エレクトロニック・GmbH・アンド・カンパニーから入手可能な「モデルIG 120/3000」、又は同等の市販ユニットである。
上述の図1のガラス加工用旋盤2は、プラズマトーチ16を旋盤の進路(図示しない)に沿って動くようにキャリッジ14上に支持することにより、プラズマトーチ16をA1及びA2の方向に移動させる。代替の実施形態(図示しない)は、固定されたキャリッジ(図示しない)と、A1及びA2方向に一斉に動くことが可能な主軸台(図示しない)及び心押し台(図示しない)とを使用する。例えば、ドイツのKGのハーバート・アーノルド・GmbH・アンド・カンパニーのような製造業者は、ガラス加工用旋盤を提供するが、この旋盤は、固定キャリッジ、可動の主軸台及び心押し台、及び主軸台及び心押し台を一斉に移動させることができる機構を有する。主軸台と心押し台が固定されてキャリッジ14が可動のガラス加工用旋盤の主要な利点はサイズである。不利な点は、その多くはサイト特異重みを有するが、構造的な寿命が短い、及び/又はキャリッジのための移動機構(図示しない)に対する修復率が高いことである。別の不利な点は、動いているキャリッジに対して周囲の収納構造を結合するのが一般的に困難なことである。
図1は、プラズマトーチ16によって生成された例示的なプラズマ16aを示す。プラズマ16aは、使用されている特定の「CFIT」、及び/又は「CFOT」に部分的にに基づく(標識付けされていない)周波数を有し、従って、本発明に説明したそれぞれの相当する段階に対して異なることがある。HF発生装置の作動周波数は、プラズマの周波数によって規定される。HF発生装置の周波数選択と作動周波数は、従来技術の「POVD」からの判断基準及び選択指針を使用して容易に実行される。プラズマ16aの温度プロフィールは、一般的に、陽極(図示しない)の電圧、又はHF発生装置の3極管(図示しない)の陽極電流(図示しない)を変化させる「POVD」の技術分野で公知の方法によって設定される。プラズマトーチ16及び従ってプラズマ16aと管状部材12との間の間隔は、例えば、可動の支持スタンド(図示しない)によって制御され、このスタンドは、例えば超音波距離検出装置又はフレーム取り込みソフトウエアを使用する電荷結合素子(CCD)カメラ(図示しない)のような距離検出装置によって生成された制御信号(図示しない)に応答して、プラズマトーチ16をAX軸に対して垂直な方向に移動させる。適切なCCDカメラの例として、「Pulnix(登録商標)TM−1−1」や「Kodak(登録商標)ES1.0」がある。
図1を参照すると、本明細書に説明した方法とそれぞれの変形とを達成するために説明した例示的な装置は、プラズマトーチ16にプラズマガス(標識付けされていない)を供給するガスリザーバ又は供給装置20と、プラズマトーチ16に注入するためのプラズマ堆積及び/又はドーパント化学物質(標識付けされていない)を供給する第1の化学物質リザーバ又は「CFOT」供給装置22とを更に含む。図1の装置はまた、管状部材12の空洞又は空隙12aに注入するための堆積及び/又はドーパント化学物質を供給する第2の化学物質リザーバ又は「CFIT」供給装置24を更に含む。リザーバ22及び24は、それぞれ、以下に示す方法の詳細説明から理解されるように、好ましくは、それぞれ流量制御装置(図示しない)を備えたより小さな複数のリザーバ又は供給装置(図示しない)を含む。これによって、プラズマに注入するための「CFOT」化学物質と、管状部材12の空洞12aに注入するための「CFIT」化学物質とから成る化学物質の混合の選択と変更が容易になる。流量制御装置(図示しない)は、市販で入手可能なユニット(図示しない)であり、この発明が関連する技術分野の当業者に公知の多くの製造業者から入手可能である。
第1の接続ライン20aは、’580特許によって説明するように、ガスリザーバ又は供給装置20からプラズマトーチ16のコイル(図1には示されていない)の基部までの流路を提供し、第2の接続ライン22aは、同じく’580特許によって説明するように、第1の化学物質リザーバ又は供給装置22からトーチ16の注入口(図1には示されていない)までの流路を提供する。流量制御装置(図示しない)は、それぞれの接続ライン20a及び22aの中に組み込まれる。同様に、第3の接続ライン24aは、第2の化学物質リザーバ又は供給装置24から管状部材12の空洞12aまでの流路を提供する。図示のように、例示的な第3の接続ライン24aは、管状部材12の空洞12aの一端12a’の中に延びて主軸台スピンドル6の位置との実質的な一致が終了する遠位部分24a’を含む。図1の例に示すように、実質的に空洞の端部12a’の中心の位置で遠位部分24a’を支持するために、主軸台4に対して支持構造体26が取り付けられる。
プラズマトーチ16は、本明細書に説明した全ての堆積、固化、及び崩壊の段階のために使用されることになる。説明した段階は、同時に管状部材の内面及び外面に煤煙を堆積させ、堆積と並行して内面及び外面の煤煙の一方又は両方を固化する。外面への煤煙の堆積及び固化は’580特許に説明するように「POVD」処理である。石英管の内面に対する堆積及び/又は固化は、プラズマが外面に煤煙を堆積させる時に、管を通して「CFIT」化学物質を流すことによって実行される。次に、「CFIT」化学物質の存在下で管の内部への熱伝達が利用され、この化学物質は、反応して煤煙を堆積させ、及び/又は、堆積した煤煙を固化し、同じく依然のパスで堆積した煤煙を固化する。プラズマの特定のパスに対して管状部材の内面及び外面に煤煙を堆積させるか否かが判断され、それは、プラズマトーチが移動する時に「CFOT」及び「CFIT」化学物質の流れを切り換えることによって制御される。更に、煤煙は、それが堆積されている時に固化されるか又は固化されないで堆積だけ行われ、その固化は、プラズマ炎の次のパスによって行われる。煤煙が固化されたか否かは、プラズマトーチの移動速度と共に、管状部材の回転速度とプラズマ炎の温度プロフィールとによって判断される。更に、全体の堆積速度は、「前方」を「CFIT」化学物質が管状部材の空洞を通って流れる方向を意味するとして、プラズマトーチの前方パスの間の同時堆積によって増加し、また、逆方向移動の間の選択的で同時の堆積及び固化によって増加する。
本明細書に説明したプラズマ堆積、堆積/固化、及び崩壊の全ての段階に対して、管状部材の直径は増加するか(堆積)又は減少する(崩壊)ので、コイル(図示しない)と管状部材の外部円筒面との間の距離を維持することが望ましい。プラズマのエネルギやそれを生成するコイルの形状寸法を含めたサイト特異要素に依存して特別な間隔が維持されるべきである。堆積に関連して、本明細書に説明した方法によってシリカが堆積される時には管状部材の外径が増加するので、距離は、ランニングベースで調節されるのが望ましい。例示的な実施例は、プラズマトーチ及び管状部材の外面に対して、装置自体のような基準点との間の距離を検知するように構成された距離検知装置である。上述の図1の例示的な装置は、そのような装置を組込み、センサによって生成された信号と所定の基準間隔とに基づいて、AX軸に対して近付いたり離れたりするようにプラズマトーチを移動させるためのアクチュエータ機構を含む。従って、好ましくは、本明細書に説明したプラズマの堆積及び固化の全ての段階は、管状部材の外径に基づいて自動的にプラズマトーチの間隔を空ける段階を含むことが理解されるであろう。しかし、自動的に間隔を空けることは必須ではなく、代替的には、プラズマトーチと管状部材との間の周期的な手動の距離調節が適用されることも理解されるであろう。
図2は、光ファイバ母材を作るためのこの発明による第1の方法を示す。図2は、段階の組合せを示す段階の流れ図であり、任意の特定の装置上で実行されるように限定されたものではない。図2の流れ図は、図1を一例としてそれぞれの段階を実行するために構築された任意の装置上で実行される方法を説明し、実行可能にするように意図されている。本発明の理解を助けるために、図1の装置に関連した図2の方法の作動例が示されている。
ブロック200は、図1の品目12のような管状部材を図1の旋盤2のような装置に取り付ける作業を表す。上述のように、管状部材12は、図1のD1で示された直径の円筒形空洞又は空隙12aを有し、D2で示された外径を有する。D1の最初の値は、「D1init」として参照され、D2の最初の値は、「D2init」として参照される。段階202は、管状部材12をA軸の周りにR毎分回転(RPM)で回転させる。例示的な「D2init」は、57ミリメートルプラス/マイナス10ミリメートルで、対応する例示的なRは、60RPMプラス/マイナス10RPMである。このRの回転速度は、本明細書に説明した堆積処理を通して使用することができ、従って、特に説明しない限り回転速度RはR速度と理解される。また、段階202では、図1のプラズマ16aのようなプラズマは、品目16のようなプラズマトーチ内に配置されたコイル(図1には示されていない)から生成される。上述のように、プラズマトーチ16は、’580特許に開示されたプラズマトーチに従ってもよい。
図1によって示された例示的な装置を参照すると、プラズマガスの流れは、プラズマガスリザーバ20の流量制御装置(図示しない)の切替によって生じる。この例示的なプラズマガスは、プラズマ炎の温度プロフィールの制御性を改善するためにアルゴン又はヘリウムを添加した酸素と窒素の混合物である。更に、段階202において、コイル(図示しない)は、所定の温度プロフィールを確立する部分として管状部材の外側円筒面から距離(図示しない)を置いて配置される。例示的な間隔の値は、約5センチメータであるが、プラズマトーチの特定の構造と出力設定とに応じて他の間隔を使用することもできる。
図2を参照すると、段階204において、例えば’580特許によって説明したように、外部蒸着のための「CFOT」化学物質の流れがプラズマの中に開始される。図1によって示された例示的な装置では、「CFOT」化学物質の流れは、「CFOT」化学物質供給装置又はリザーバ22の流量制御装置(図示しない)の切替によって生じ、流れは、流路22aを通ってトーチ16の注入ノズル(図1には示されていない)に入るようになる。例示的な「CFOT」化学物質は、基本ガラス成分としてSiCl4、O2のキャリア、屈折率を下げるためのSF6、及び/又は、屈折率を上げてファイバの機械的強度も改善するためのTiCl4を含有する。
また、段階204において、「CFIT」化学物質の流れは、A1とラベルが付けられた第1の方向に回転する管状部材12の空洞又は空隙12aの中に開始される。本説明に対しては、AX軸に沿ったプラズマトーチ16の方向に関する用語「前方」は、「CFIT」化学物質が空隙12aを通って流れる方向を意味する。図1の例では、「前方」は、「CFIT」化学物質が注入される主軸台4から心押し台6までである。
段階204の「CFIT」化学物質は、堆積のための基本ガラス成分としてのSiCl4と、シリカの屈折率を上げるためのGeCl4及びPOCl3、及び屈折率を下げるためのSF6、SiF4、CF4、及びBCl3から1つ又はそれ以上と、キャリアガスとしてのO2とを含有する。「CFIT」化学物質がプラズマの高温領域に到達すると、化学反応が起きる。この化学反応により、使用された特定の化学物質に応じてシリカ又はドープしたシリカの煤煙粒子が形成され、この粒子は、キャリアガスと共に同じ方向に流れ、管状部材の内部表面上の下流に堆積する。
図1を参照すると、プラズマトーチ16の開始位置は、流路24aの遠位端24a’によって「CFIT」化学物質が注入される管状部材2の端部12a’を支持する主軸台8に向いている。
次に、段階206では、プラズマトーチ16(及びプラズマ16a)は、第1の前方移動速度「TF1」で前方に向きを変えられる。外径「D2init」が57ミリメートル、回転速度Rが60RPMと仮定すると、「TF1」の例示的な速度は、毎分20センチメートルである。「CFOT」化学物質を含有するプラズマ16aが管状部材12を下方に移動するので、外側煤煙粒子の層が堆積され、プラズマが入射する外面12ODの移動領域(番号が付けられていない)上の石英ガラスの外側層に固化される。石英ガラスの外側層の説明した形成と同時に、内側シリカ煤煙粒子が内面12ID上に堆積され、「CFIT」化学物質に従って石英ガラスの内側層に固化される。
第1の前方移動速度「TF1」は、プラズマ炎の回転速度Rと温度プロフィールとに応じて、管の外面及び管の内側の反対側表面の温度がそれぞれの堆積した煤煙粒子を十分に固化するように選択される。従って、単一の段階206の前方パスが完成するとすぐに、「CFIT」化学物質に対応する石英ガラスの内側層と、「CFOT」化学物質に対応する石英ガラスの外側層とは、主軸台スピンドル8から心押し台スピンドル10まで延びる管状部材12の実質的に全長に形成される。
次に、段階208において、内部表面12ID上に堆積したドープ石英ガラスの全厚が測定される。段階208の測定は、好ましくは、例えば光学ゲージ(図示しない)や超音波のような非接触法により、管状部材の壁厚を測定することによって実行することができる。想定される光学ゲージには、製造業者であるベータ・レーザマイクから入手可能な市販の「BenchMike(登録商標)」が含まれるが、それに限定されるわけではない。
参照用に「TH1」とラベルが付けられた所定値よりも厚さが小さい場合、処理は段階210に進み、「CFIT」化学物質を空隙12aに流す段階204を終了する。第1及び第2の化学物質リザーバ又は供給装置22及び24内で、例えば市販で入手可能な流量制御装置(図示しない)を使用して流れは終了される。「CFOT」化学物質の流れは維持される。次に、段階212において、プラズマトーチ16は、第1の逆方向移動速度「TR1」で、図1の例示的装置にA2としてラベルが付けられた反対向きに向きを変えられる。逆方向移動速度「TR1」は、プラズマの温度プロフィールが「CFOT」化学物質に対応してシリカ煤煙粒子の外側層を堆積させるが、その粒子を固化しないような値に設定される。外側シリカ粒子を堆積させるが固化しないことになる速度「TR1」は、一般的に、同時堆積/固化に対する移動速度よりも速い。例えば、60RPMの回転速度Rを使用して、段階210の外側煤煙層の望ましい堆積を取得する時に、毎分40センチメートルの「TR1」が観測された。これは、毎分20センチメートルの段階206の移動速度「TF1」よりもかなり速い。
空隙12a中への「CFIT」化学物質の流れは、段階210の間は遮断されるので、段階の完了時において煤煙の内部表面12ID上への実質的な付加的堆積はない。
処理は、次に段階206に戻り、「CFIT」及び「CFOT」化学物質に従って、それぞれ石英ガラスの別の内側層及び外側層を堆積させる。毎分20センチメートルの例示的速度のような第1の前方移動速度「TR1」は、段階210で堆積した外側煤煙層を、その時に堆積している煤煙と共に外側石英ガラス層に固化するのに十分である。測定段階208もまた繰り返される。
外面上の煤煙の同時堆積及び固化と共に内面上の煤煙の並行堆積及びその固化と、それに続く段階208の測定及び段階210及び212の速度「TR1」での煤煙の堆積とのために前方方向に速度「TF1」でプラズマトーチ16を移動する段階206の処理は、段階208が「TH1」よりも小さくない厚さを検出するまで繰り返される。段階208が「TH1」よりも小さくない厚さを検出すると、処理は、「CFOT」及び「CFIT」化学物質をオフに切り換える段階214に進み、次に、プラズマトーチ16を前後に移動して母材を崩壊させる段階216に進む。
段階216の崩壊が完了すると、処理は、完了したと見なすことができる。しかし、処理は段階218に進み、「CFOT」化学物質を有するプラズマトーチ16を使用して、母材が望ましい全外径に達するまで外側のプラズマ蒸着を実行することができる。
段階202、204、及び206のような図2に示す特定段階の分解は、本方法及びその煤煙の同時内側及び外側堆積の説明をするためであることが理解されるであろう。実際の作動では、段階202及び204と210及び212とは、単一の並行段階に統合することができる。同じように、上述の方法を実行する上で、これらの段階は、図2に示すように必ずしも連続して実行される必要はない。例えば、「CFOT」及び「CFIT」化学物質の切替段階204は、段階202としてラベルが付けられた管状部材の回転の開始に先行することができる。
測定段階208は、段階206の前方堆積/固化に対して、その段階のそれぞれが完了してから実行されるのではなく、周期的に実行することができることも更に理解されるであろう。
ブロック216’を参照すると、本発明の上述の例示的な変形は、崩壊させる段階の期間にプラズマの外側蒸着(POVD)を実行する。段階216’の「POVD」は、この作動を例えば崩壊作動の間にプラズマ中に「CFOT」化学物質を注入することによって実行する。崩壊の段階216及び216’中に熱と圧力のパラメータを維持することが重要なので、崩壊作動の後半の段階中に段階216’が「POVD」を実行しないことが望ましい。
段階210及び212を除外し、段階204及び206の前方パスだけを使用して、本発明の新しい態様を実行することができることもまた理解されるであろう。これは、プラズマの堆積機能を除去し、同時に段階206の各パスの最後に開始点に後戻りすることによって生産速度を遅くするが、いくつかの状況ではそのような実施例が有用であろう。
図3は、この発明による別の同時堆積方法の例示的な段階の流れ図を示す。図3の例示的な流れ図で示す方法は、図2に関連して上述した方法と類似しているが、段階212の逆方向パスの間の「CFIT」化学物質の流れを維持する。従って、段階212の「CFIT」化学物質の遮断が除外され、段階212が段階212’で置換され、段階206が段階206’で置換されていることを除いて図3は図2と同一である。段階212’は、段階212で堆積したシリカ煤煙の外側層と並行して「CFIT」化学物質に関連するシリカ煤煙層が管状部材の内面上に堆積されるという点で、図2の段階212とは異なる。同様に、段階206が実行するように説明した新しい内側石英ガラス層の堆積及び固化に加えて、速度「TF2」の前方パスは、段階212’の反復の最後に堆積した内側煤煙層を固化するので、図3の段階206’は、図2の段階202と異なる。
段階206’の前方移動速度は、参照のために「TF2」とラベルが付けられ、逆方向移動速度は、「TR2」とラベルが付けられる。しかし、設計上の選択とサイト特異の物理的パラメータとに基づいて、図3の段階206’の前方移動速度「TF2」は、図2の段階206の速度「TF1」と同じ場合がある。同様に、図3の段階212’の逆方向移動速度「TR2」は、図2の段階212の逆方向移動速度「TR1」と同じ場合がある。
図3の例示的な流れ図によって示された方法の内側シリカ層に対する堆積速度は、図2の方法と比較して速い。単一モードファイバは、一般的に、その屈折率プロフィールに関して比較的単純な設計なので、本方法は、特に単一モード母材を作るのに適する。より詳細には、一般的に、単一モード母材は、断面ドーパント濃度における大きな複数の変化を要求しないし、一般的に、高いドーパント濃度を使用しない。更に、図3の流れ図に示す方法は、高い処理速度を有する。単一モードファイバの販売価格が下がると、高い処理速度の利点が大きくなる。
図4は、この発明による別の並行堆積方法の段階の流れ図を示す。ブロック400は、上述のブロック200と同一であり、図1の品目12のような管状部材を図1の旋盤2のような装置に取り付ける作業を示す。段階402は、プラズマを始動し、それを間隔を空けて配置し、管状部材の初期の外面に対して所定の温度プロフィールを保持するようにする。
次に、段階404では、例えば’580特許に説明したように、プラズマトーチ中への「CFOT」化学物質の流れが開始され、回転する管状部材12の空洞又は空隙12a中への「CFIT」化学物質の流れが開始される。本方法は、次に段階406に進み、「TF3」の速度でプラズマトーチを前方方向に移動するが、ここで、「前方」は、上述のように「CFIT」化学物質が管状部材の空洞又は空隙を通って流れる方向を意味する。次に、プラズマトーチは、図1の例示的な装置を使用して、心押し台6の方向に「TF3」の速度で管状部材に沿って移動する。速度「TF3」は、プラズマの熱が管状部材の内面及び外面の両方の煤煙層を実質的に固化しないで堆積だけするように、回転速度Rとプラズマ16aの温度プロフィールとに基づいて選択される。これは、いずれも管状部材の内面及び外面に堆積及び固化を並行して実行する、図2の方法の前方パスの段階206と図3の段階206’とは異なる。「TF3」の例示的な値は、毎分40センチメートルである。
段階406の前方パスが完了すると、図1に示すように、主軸台スピンドル8と心押し台スピンドル10との間の範囲のような縦方向に沿って管状部材の内側及び外側に煤煙層が堆積される。次に、処理は段階408に進み、プラズマトーチへの「CFOT」化学物質の流れ、及び管状部材の空洞又は空隙への「CFIT」化学物質の流れの両方を完了させる。次に、段階410では、プラズマトーチ16は、第3の逆方向移動速度「TR3」で反対方向に移動され、内側及び外側煤煙層を石英ガラス層に固化する。「TR3」の例示的な値は、毎分20センチメートルである。
次に、段階412は、管状部材のない表面に堆積した石英ガラス層の全厚を検出する。全厚が所定の閾値「TH3」よりも小さい場合は、処理は、段階404に戻り、プラズマトーチへの「CFOT」化学物質の流れと、空洞又は空隙12aへの「CFIT」化学物質の流れとを再度開始する。次に、処理は段階406に進み、プラズマトーチを前方方向に移動して別の煤煙層を管状部材の内側及び外側に堆積させ、次に段階408及び410に進み、煤煙層を石英ガラスに固化する。
段階412が、管状部材の内面に堆積した石英ガラスの全厚が「TH3」よりも小さくないことを検出すると、処理は段階414に進み、プラズマトーチを前後に移動して母材を崩壊させる。段階414の崩壊が完了すると、処理は完了したものと見なすことができる。
図4による方法の更に別の態様は、414’として示され、段階414に関して説明した崩壊の段階を実行し、崩壊作動の少なくとも一部分の間に「CFOT」化学物質をプラズマ中に追加注入する。従って、段階414’は、管状部材が崩壊されている間に、煤煙を堆積させてそれを付加的な石英ガラスに固化する。熱は、崩壊作動の後半の段階中、特に遮断前の最後のパス中及び遮断段階中により注意して制御されるべきであるために、「CFOT」化学物質は、その時に終了させるのが好ましい。
図4による方法の更に別の態様は、段階416として示され、例えば’580特許に説明したように、段階414で生成された崩壊母材上で「POVD」を実行する。
図4の例示的な流れ図によって表された方法は、多重モード母材を作るのに特に適する。重要な理由は、前方移動方向において、すなわち段階406においては、移動速度が、実質的な固化がなく煤煙の堆積だけが発生するように温度を維持するためである。より低いこの温度は、GeO2のようなドーパントの化学反応に有利であり、その組み込みを強化する。
図5は、この発明による更に別の同時堆積の方法の段階の流れ図を示す。ブロック500は、図1の品目12のような管状部材を図1の旋盤2のような装置に取り付ける作業を表す。段階502は、速度Rで管状部材の回転を開始し、プラズマを開始してそれを管状部材の初期の外面に対して所定の温度プロフィールを有するように間隔を空けて配置する。Rの例示的な値は、60RPMであり、例示的な間隔は、約5センチメートルである。
次に、段階504において、例えば’580特許に説明するように、「CFOT」化学物質の流れは、プラズマトーチの中に開始され、「CFIT」化学物質の流れは、回転する管状部材の空洞又は空隙12aの中に開始される。「CFIT」化学物質は、実質的に純粋なシリカ煤煙だけの形成を促進するものである。次に、図5の方法は段階506に進み、プラズマトーチを第4の逆方向移動速度「TR4」で逆方向に移動する。上述のように、「前方」と「逆方向」は、それぞれ、「CFIT」化学物質が管状部材の空洞又は空隙を通って流れる方向とその逆の方向とを意味する。図1の例示的な装置を使用して、「逆方向」とは、心押し台6から離れる方向である。
速度「TR4」は、プラズマ炎16aの熱が段階506の間に管状部材の内側表面に実質的に純粋なシリカ煤煙層を堆積させ、「CFOT」化学物質に応じてドープされた外側表面へのシリカ煤煙層の堆積を行うように、回転速度Rとプラズマの温度プロフィールとに基づいて選択される。速度「TR4」は、実質的に純粋なシリカの内側煤煙層の実質的な固化がないようなものであるべきである。その理由は、以下に説明する段階510がGeCl4のようなドーパント化学物質を有する「CFIT」を注入し、同時に煤煙及びドーパントをGeCl4の例に対してはゲルマニウムによってドープした石英ガラス層に固化するからである。段階506で堆積した実質的に純粋なシリカ煤煙が固化された場合、段階510で注入されたドーパントは、シリカ中に適切に拡散しないことがある。
段階506の後で、本方法は段階508に進み、シリカ煤煙の形成を引き起こす化学物質が遮断されるか又はベント(図示しない)に送られ、GeCl4のような固化される内側煤煙層の屈折率を修正する化学物質だけが含まれるように「CFIT」化学物質が変更される。次に、処理は、第4の前方速度「TF4」で管状部材に沿って前方方向にプラズマ炎16aを移動する段階510に進む。移動速度「TF4」により、プラズマ炎16aの熱は、段階506において「CFIT」化学物質を用いて堆積した実質的に純粋なシリカ煤煙の内側層を固化させ、屈折率が修正され、「CFIT」化学物質に応じて選択的にドープした内側石英ガラス層が形成される。内側ドープ石英ガラス層の形成と並行して、プラズマ16aは、管状部材の外面の上方に付加的なシリカ煤煙を堆積させ、同時に、その煤煙と段階506で堆積した外側煤煙とを「CFOT」化学物質に応じてドープされた石英ガラスの外側層に固化する。第4の前方移動速度「TF4」は、一般的に第4の逆方向移動速度「TR4」よりも遅い。
段階510の完了時に、段階506において堆積した実質的に純粋なシリカ煤煙と段階510で空隙中に導入された「CFIT」屈折率変更化学物質とに基づいて内側石英ガラス層が形成され、段階506において堆積した煤煙と段階510において堆積した煤煙とに基づいて外側石英ガラス層が形成されて、その両方は、段階510において固化される。
段階510の後で、段階512は、管状部材に堆積した石英ガラス層の全厚を検出する。全厚が閾値「TH4」よりも小さい場合、処理は、「CFIT」化学物質を実質的に純粋なシリカ煤煙だけの形成を促進する化学物質に戻して速度「TR4」でプラズマトーチを逆方向に移動する段階504に戻る。これは、「CFOT」化学物質に応じて、実質的に純粋なシリカ煤煙の別の内側層とシリカ煤煙の外側層とを堆積させる。段階510が、管状部材の内面に堆積したドープ石英ガラスの全厚を「TH4」よりも小さくないと検出した場合、処理は、プラズマトーチを前後に移動することによって母材を崩壊する段階512に進む。段階512の崩壊が完了すると、処理は完了したものと見なすことができる。
図5による方法の更に別の態様は、段階512の代わりに段階512’を実行する。上述のように段階512’は、崩壊作動の少なくとも一部分の間に「CFOT」化学物質をプラズマ中に注入し、付加的な煤煙を堆積させてそれを付加的な石英ガラス層に固化する。また、上述のように、最終の母材崩壊の間の温度及び圧力のより良い制御を可能にするために、固化の後半の段階の間に「CFOT」の注入を終了することが好ましい。
図5による方法の更に別の態様は、例えば’580特許に説明したような段階512又は512’で生成された崩壊母材上にプラズマの外側蒸着を実行する段階514である。
図5の例示的な流れ図に表された方法は、多重モードの母材を作るのに特に適する。それは、部分的には、GeO2又はFのようなドーパントの組込みを改善するので特に適する。更に、管状部材内部の処理環境が良好に制御される。より具体的には、段階506の逆方向移動の間の唯一の反応は、実質的に純粋なシリカ煤煙を生成するSiCl4の反応である。これは、プラズマ炎16aの温度プロフィールを制御することにより、ドープされていないシリカ煤煙の圧縮密度又は空隙率に対するより良好な制御を可能にする。更に、段階510の間の処理は、屈折率を変更する「CFIT」化学物質とO2及び他のキャリアガスの注入、並びに、付加的なシリカ煤煙を形成することなくそれらを以前に堆積したシリカと共に固化することに限定される。これによって、屈折率を変更する「CFIT」化学物質に対してより完全な酸化反応が可能となる。後者の利点は、典型的な「MCVD」処理が一般的に管内に過剰な塩素ガスを含み、それがドーパントに対する酸化反応を熱力学的に不利にするために、それらに対する大きな改善である。
従来の「MCVD」処理と比較した時に、図5の方法によってドーパントの酸化が改善される理由は、段階506で純粋なシリカ煤煙を堆積させ、続いて段階510でドーパントを注入し、同時に煤煙及びドーパントを石英ガラス層に固化するためである。従来の「MCVD」処理は、シリカ煤煙を形成するために、ドーパントと共にSiCl4を注入する。上述のように、結果的にドーパントの酸化が不完全となり、結局のところ大きな割合が流出物になる。図5の方法は、段階506の堆積の間にSiCl4だけを注入し、続いて固化段階510の間にGeCl4のようなドーパント化学物質を注入することによって反応を分離する。
図6は、この発明による別の同時堆積方法の例示的な段階の流れ図を示す。ブロック600において、図1の品目12のような管状部材が図1の旋盤2のような装置に取り付けられる。段階602は、回転速度Rで管状部材の回転を開始し、プラズマを開始してそれを管状部材の初期の外面に対して所定の温度プロフィールを有するように間隔を空けて配置する。Rの例示的な値は、60RPMであり、例示的な間隔は、約5センチメートルである。例えば、’580特許に説明したように、段階604で「POVD」のための「CFOT」化学物質のプラズマ中への流れが開始される。この図6の方法によって実行される「POVD」のための「CFOT」化学物質は、実質的に純粋なシリカ煤煙、すなわちドープされていないものの形成を促進するように選択されることが好ましい。また、段階604では、回転している管状部材12の空洞又は空隙12a中への「CFIT」化学物質の流れが開始される。「CFIT」化学物質がシリカ煤煙及びGeO2ドーパントの形成を促進することが好ましい。上述のその後の各段階は、シリカ煤煙及びGeO2ドーパントをゲルマニウムドープ石英ガラス層に固化することになる。
次に、段階606において、プラズマトーチ16(及び、プラズマ16a)は、第5の移動速度「TF5」で前方方向に移動される。「TF5」の例示的な値は、外径「D2init」を57ミリメートル、回転速度を60RPMと仮定すると、毎分20センチメートルである。「CFOT」化学物質を有するプラズマ16aが管状部材12を下方に移動するので、プラズマが入射する外面12ODの移動領域(番号が付けられていない)上に外側煤煙粒子の層が堆積される。「TF5」の速度は、回転速度Rとプラズマ炎の温度プロフィールとに応じて、管の外面の温度が約1800°、管の内側の温度が約1500°になるように選択される。この温度は、外側煤煙粒子のドープされていない(純粋な)シリカ層を固化するためには不十分である。しかし、空隙12a内の温度は、「CFIT」化学物質に応じて内面12ID上へのGeO2ドープSiO2内側煤煙粒子の堆積と、これらのGeO2ドープSiO2内側煤煙粒子の酸化ゲルマニウムドープシリカ層への固化とを同時に引き起こす。
プラズマトーチ16の前方パスの1つの段階606が完了すると、管状部材の外面12OD上に外側煤煙層が形成され、内面12ID上に酸化ゲルマニウムドープシリカ層が形成される。
次に、段階608では、プラズマ16aに対する「CFOT」化学物質の段階604の流れ、及び空隙12a中への「CFIT」化学物質の流れが終了する。次に、段階610では、プラズマトーチ16は、流れの方向A1に反対の方向である逆方向のA2に第5の逆方向移動速度「TR5」で移動される。第5の逆方向移動速度「TR5」は、プラズマ16aの温度プロフィールが段階206で堆積した外側シリカの煤煙層を固化するように設定される。「CFOT」化学物質が遮断され、従って、プラズマがA2方向に移動して戻る時に外面12OD上にシリカが全く堆積されないために、段階606の間に12OD上に堆積されたが固化されていない煤煙層の固化を引き起こす速度「TR5」は、通常、移動速度「TR1」よりも速い。例えば、段階606で堆積した外側煤煙層の望ましい固化が得られる時に、60RPMの回転速度を使用して毎分30センチメートルの「TR5」が観測された。これは、毎分20センチメートルの段階606の移動速度「TR5」よりもかなり速い。
段階610の完了時に、内面12aに形成された酸化ゲルマニウムドープ石英ガラスの層と、外面12OD上に形成されたドープなしの石英ガラスの層とが存在する。
次に、段階612において、内面12ID上に堆積した酸化ゲルマニウムドープ石英ガラスの全厚が測定される。厚さが閾値「TH5」よりも小さい場合、並行する内面上への煤煙の堆積及びその固化、及び外面上への煤煙の同時堆積のために速度「TF5」で前方方向にプラズマトーチ16を移動する段階606と、それに続く外面煤煙の固化のための段階608及び610とが繰り返される。段階612が「TH5」よりも小さくない厚さを検出すると、処理は、「CFOT」及び「CFIT」化学物質をオフに切り替える段階614に進み、次に、プラズマトーチ16を前後に移動することによって母材を崩壊する段階616に進む。
崩壊させる段階616が完了すると、処理は完了と見なすことができる。しかし、処理は段階618に進み、「CFOT」化学物質を有するプラズマトーチ16を使用して、母材が望ましい全外径に到達するまで外側プラズマ蒸着を実行することができる。
図7は、この発明による別の同時堆積方法の例示的な段階の流れ図を示す。図7を参照すると、処理は、図1の品目12のような管状部材を図1の旋盤2のような装置に取り付けることにより、ブロック700で開始される。段階702は、速度Rで管状部材の回転を開始し、プラズマを開始してそれを管状部材の初期の外面に対して所定の温度プロフィールを有するように間隔を空けて配置する。Rの例示的な値は、60RPMであり、例示的な間隔は、約5センチメートルである。次に、段階704は、プラズマ炎16aに「CFOT」化学物質を注入し、空隙12aにA1の方向に流すように「CFIT」化学物質を注入する。次に、処理は段階706に進み、「TF6」の速度で管状部材に沿って前方方向にプラズマ炎16aを移動する。速度「TF6」は、管状部材の外面上への堆積及び固化の両方があり、それと並行して内面上への煤煙を堆積させるように選択される。段階706の完了時に、「CFOT」化学物質に従ってドープした石英ガラス層が管状部材の外面上に形成され、「CFIT」化学物質に従うドーパントを有するシリカ煤煙粒子の層が内面に堆積される。次に、処理は、第6の逆方向移動速度「TR6」で管状部材に沿ってA2の方向に移動して戻す段階708に進む。前方移動速度「TF6」と同様に、速度「TR6」は、管状部材の外面上に堆積及び固化の両方を発生させ、内面には堆積だけを発生させるように選択される。従って、段階706及び708の繰返しが一度完了した後に、管状部材の外側に形成された石英ガラスの2つの層と、内側表面に形成されたシリカ煤煙の2つの層とが存在する。
段階708を完了した後に、処理は段階710に進み、堆積したシリカの厚さを測定する。測定厚みが閾値「TH6」に等しくなくかつそれ以上でない場合、処理は、段階706及び次に段階708に戻り、管状部材の外側に石英ガラスの別の2つの層と、内側にシリカ煤煙の別の2つの層とを堆積させる。
段階710が閾値「TH6」よりも小さくない厚さを測定すると、処理は段階712に進み、「CFIT」は、O2、Cl2、及びHeのガス混合物に変更される。これらの「CFIT」化学物質は、段階706及び708で堆積した煤煙を乾燥させるように機能する。次に、処理は段階714に進み、少なくとも一度、速度「T10」で管状部材の長さに沿ってプラズマ炎16aを移動する。必要な移動の正確な数は、試験片の水分含有率を分析することによって判断することができる。本発明人は、プラズマ炎16aの単一の移動で十分であったことを観測した。プラズマ炎16aの移動速度「T10」及び温度プロフィールは、煤煙粒子の乾燥だけが起きて固化が起きないように設定される。段階716の乾燥作動の後で、処理は、管状部材を崩壊する段階718に進み、この処理において、段階706及び708で堆積させて段階714で乾燥させたシリカ煤煙及びドーパントを固化する。
図7の方法に従って作られた母材の観測された水分含有率は、10億分の1よりも下のレベルであった。
本発明は、光ファイバ母材の製造に関連して大きな利点及び恩典を有する。主要な利点は、管状部材の内面及び外面上へのその同時堆積によって達成される生産速度である。生産速度は、上述のように外側の堆積を通常の堆積段階、すなわち崩壊段階に先行する堆積の間、及び崩壊段階の間に行うことができるので、更に速くなる。従って、本発明は、従来技術で要求される付加的な段階、機器、及び時間なしに、大きな母材の高速製造を提供する。これは、米国特許第5,522,007号に説明されたような付加的な被覆ガラスを堆積させるか又は別の管による被覆法を使用するかのいずれかである大きな母材を作るための典型的な処理から見て明らかである。
プラズマトーチの使用から部分的に生じる本発明の他の恩典が存在する。プラズマトーチは、典型的な「MCVD」法のような水素及び酸素を使用せず、従って、水の発生が回避される。この理由のために、プラズマトーチは、「MCVD」法の使用で遭遇する場合があるH2及びOH-のコア中への拡散の可能性を更に低減する。プラズマトーチを使用する更に別の恩典は、それが酸素水素トーチよりも遥かに大きな加熱出力を有するので、直径125ミリメートル又はそれ以上で母材を作ることを可能にすることである。別の恩典は、本発明の方法の全てが既存の「MCVD」及び「PCVD」法と類似の管を使用することである。更に別の恩典は、堆積した層が堆積管の壁によって周囲環境から分離され、母材が作られる時に酸素水素熱源によって発生して堆積領域内に押しやられたH2又はOH-のような他のH含有種によってそれ以上汚染されることがないために、堆積したシリカの水分含有率が一般的に非常に低いことである。
以上の説明は、図1の品目12のような開始用管状部材が最終母材内に組み込まれることを仮定している。低強度の管を使用することができるが、それは、堆積段階でプラズマ炎によってエッチングで除去される。より具体的には、処理の始めに、空洞内の「CFIT」化学物質によって引き起こされた化学反応は、プラズマが外面をエッチングで除去する時に内面上の堆積又は堆積/固化を引き起こすことになる。堆積段階が何回か繰り返された後で、開始用管状部材は完全にエッチングで除去され、内側堆積処理によって形成された高品質かつ高強度のガラスだけが残ることになる。並行する内側/外側堆積は、次に、目標として新しい管を使用して進行することができる。これは、低強度の犠牲目標管の使用を可能にするので、母材を設計する上で更なる自由度がもたらされる。すなわち、それは、開始用の管の屈折率に関して何の制約も持たない。
本発明をいくつかの好ましい実施形態に関連して開示したが、これらは、本発明を制限するように考えるべきではない。当業者は、これらの実施形態の変形が可能であり、その各々が特許請求の範囲に示す本発明の範囲に該当することを容易に認識するであろう。
また、好ましい態様として、本発明を次のように実施することもできる。
1.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
(b)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(c)第2の外側シリカ煤煙層を前記円筒形外面上に堆積させる段階と、
(d)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層及び前記第2の外側煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(e)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(c)及び(d)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
2.
段階(d)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第1の移動速度(TF1)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF1」は、前記プラズマ炎が、前記管状部材の前記内面上への前記堆積及び固化と、それに並行する前記外面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記1に記載の方法。
3.
段階(c)は、
外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第2の速度「TR1」で移動させ、同時に「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入する段階と、
を含み、
「TR1」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じて前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積を達成するようなものである、
ことを特徴とする上記1に記載の方法。
4.
段階(d)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記2に記載の方法。
5.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、プラズマ炎によってエッチング可能な開始用管状部材を準備する段階と、
(b)(b1)内側煤煙層の前記内面上への堆積、及びプラズマ炎を使用する該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階、
(b2)前記プラズマ炎を用いて前記管状部材の前記外面から材料をエッチングする段階、及び
(b3)前記空隙を取り囲む内面と前記中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、前記管状部材がエッチングで除去されるまで前記石英ガラス層を含む新しい管状部材を形成するために、前記管状部材がエッチングで除去されるまで段階(b1)及び(b2)を繰り返す段階、
により前記開始用管状部材の内側に新しい管状部材を形成する段階と、
(c)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(d)第2の外側シリカ煤煙層を前記円筒形外面上に堆積させる段階と、
(e)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層及び前記第2の外側煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(f)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(d)及び(e)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
6.
段階(e)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第1の移動速度(TF1)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF1」は、前記プラズマ炎が、前記新しい管状部材の前記内面上への前記堆積及び固化と、それに並行する前記外面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記5に記載の方法。
7.
段階(d)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第2の速度「TR1」で移動させ、同時に「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入する段階と、
を含み、
「TR1」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じて前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積を達成するようなものである、
ことを特徴とする上記1に記載の方法。
8.
段階(e)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記6に記載の方法。
9.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
(b)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(c)第2の外側シリカ煤煙層を前記円筒形外面上に堆積させ、それと並行して第2のシリカ煤煙層を前記内面上に堆積させる段階と、
(d)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層及び前記第2の外側煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層及び前記第2の内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(e)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(c)及び(d)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
10.
段階(d)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第1の移動速度(TF1)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF1」は、前記プラズマ炎が、前記管状部材の前記内側表面上への前記堆積及び固化と、それに並行する前記外側表面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記9に記載の方法。
11.
段階(c)は、
外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第2の速度「TR2」で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TR2」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じた前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積と、実質的な固化なしに前記「CFIT」化学物質に応じた前記第2の内側シリカ煤煙層の堆積とを達成するようなものである、
ことを特徴とする上記9に記載の方法。
12.
段階(d)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記10に記載の方法。
13.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、プラズマ炎によってエッチング可能な開始用管状部材を準備する段階と、
(b)(b1)内側煤煙層の前記内面上への堆積、及びプラズマ炎を使用する該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階、
(b2)前記プラズマ炎を用いて前記管状部材の前記外面から材料をエッチングする段階、及び
(b3)前記空隙を取り囲む内面と前記中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、前記管状部材がエッチングで除去されるまで前記石英ガラス層を含む新しい管状部材を形成するために、前記管状部材がエッチングで除去されるまで段階(b1)及び(b2)を繰り返す段階、
により前記開始用管状部材の内側に新しい管状部材を形成する段階と、
(c)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(d)第2の外側シリカ煤煙層を前記外面上に、及び第2のシリカ煤煙層を前記内面上に堆積させる段階と、
(e)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積、該外側シリカ煤煙層及び前記第2の外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化、内側煤煙層の前記内面上への堆積、及び該内側煤煙層と前記第2の内側シリカ煤煙層との石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(f)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(d)及び(e)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
14.
段階(e)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第3の移動速度(TF2)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF2」は、前記プラズマ炎が、前記新しい管状部材の前記内側表面上への前記堆積及び固化と、それに並行する前記外側表面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記13に記載の方法。
15.
段階(d)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第4の移動速度「TR2」で移動させ、同時に「CFOT」化学物質を第1の速度で該プラズマ炎中に注入する段階と、
を含み、
「TR2」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じた前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積と、実質的な固化なしに前記第2の内側シリカ煤煙層の堆積とを達成するようなものである、
ことを特徴とする上記13に記載の方法。
16.
段階(e)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記14に記載の方法。
17.
段階(d)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記15に記載の方法。
18.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
(b)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積と内側煤煙層の堆積とを同時に行う段階と、
(c)前記外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化と、前記内側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化とを同時に行う段階と、
(d)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(b)及び(c)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
19.
段階(b)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第5の移動速度(TF3)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF3」は、前記プラズマ炎が、前記「CFOT」化学物質に応じた前記外側シリカ煤煙層の前記堆積と、前記「CFIT」化学物質に応じた前記内側シリカ煤煙層の前記堆積とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記18に記載の方法。
20.
段階(c)は、
外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第6の速度「TR3」で移動させる段階と、
を含み、
「TR3」は、前記プラズマ炎が、前記内側シリカ煤煙層の前記固化と前記外側シリカ煤煙層の前記固化とを達成するようなものである、
ことを特徴とする上記18に記載の方法。
21.
段階(b)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記19に記載の方法。
22.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、プラズマ炎によってエッチング可能な開始用管状部材を準備する段階と、
(b)(b1)内側煤煙層の前記内面上への堆積、及びプラズマ炎を使用する該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階、
(b2)前記プラズマ炎を用いて前記管状部材の前記外面から材料をエッチングする段階、及び
(b3)前記空隙を取り囲む内面と前記中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、前記管状部材がエッチングで除去されるまで前記石英ガラス層を含む新しい管状部材を形成するために、前記管状部材がエッチングで除去されるまで段階(b1)及び(b2)を繰り返す段階、
により前記開始用管状部材の内側に新しい管状部材を形成する段階と、
(c)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積と、内側煤煙層の前記内面上への堆積とを同時に行う段階と、
(d)前記外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化と、前記内側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化とを同時に行う段階と、
(e)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(c)及び(d)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
23.
段階(c)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第5の移動速度(TF3)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF3」は、前記プラズマ炎が、前記「CFOT」化学物質に応じた前記外側シリカ煤煙層の前記堆積と、前記「CFIT」化学物質に応じた前記内側シリカ煤煙層の前記堆積とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記22に記載の方法。
24.
段階(d)は、
外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第6の速度「TR3」で移動させる段階と、
を含み、
「TR3」は、前記プラズマ炎が、前記内側シリカ煤煙層の前記固化と前記外側シリカ煤煙層の前記固化とを達成するようなものである、
ことを特徴とする上記22に記載の方法。
25.
段階(c)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記23に記載の方法。
26.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
(b)外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積と、実質的に純粋なシリカ煤煙の内側煤煙層の前記内面上への堆積とを同時に行う段階と、
(c)第2の外側シリカ煤煙層の前記円筒形外面上への堆積、前記外側シリカ煤煙層及び該第2の外側煤煙層の石英ガラス層への固化、ドーパントの前記内側煤煙層上への堆積、及び、該内側煤煙層及び該ドーパントの、該ドーパントに応じてドープされた石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(d)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(b)及び(c)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
27.
段階(b)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第7の移動速度(TF4)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF4」は、前記プラズマ炎が、前記管状部材の前記内側表面上への前記ドーパントの堆積及び固化と、それに並行する前記外側表面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記26に記載の方法。
29.
段階(b)は、
外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第8の移動速度「TR4」で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TR4」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じた前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積と、実質的な固化なしに実質的に純粋なシリカの内側煤煙層の堆積とを達成するようなものであり、
前記「CFIT」化学物質は、基本的にSiCl4から成る、
ことを特徴とする上記26に記載の方法。
30.
段階(b)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向と反対の方向に行われる、
ことを特徴とする上記27に記載の方法。
31.
段階(c)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記27に記載の方法。
32.
(a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、プラズマ炎によってエッチング可能な開始用管状部材を準備する段階と、
(b)(b1)内側煤煙層の前記内面上への堆積、及びプラズマ炎を使用する該内側煤煙層の石英ガラス層への固化を同時に行う段階、
(b2)前記プラズマ炎を用いて前記管状部材の前記外面から材料をエッチングする段階、及び
(b3)前記空隙を取り囲む内面と前記中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有し、前記管状部材がエッチングで除去されるまで前記石英ガラス層を含む新しい管状部材を形成するために、前記管状部材がエッチングで除去されるまで段階(b1)及び(b2)を繰り返す段階、
により前記開始用管状部材の内側に新しい管状部材を形成する段階と、
(c)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積と、実質的に純粋なシリカ煤煙の内側煤煙層の前記内面上への堆積とを同時に行う段階と、
(d)第2の外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積、前記外側シリカ煤煙層及び該第2の外側煤煙層の石英ガラス層への固化、ドーパントの前記内側煤煙層上への堆積、及び、該内側煤煙層及び該ドーパントの、該ドーパントに応じてドープされた石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
(e)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(c)及び(d)を繰り返す段階と、
を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
33.
段階(d)は、
前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第7の移動速度(TF4)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TF4」は、前記プラズマ炎が、前記新しい管状部材の前記内側表面上への前記ドーパントの堆積及び固化と、それに並行する前記外側表面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
ことを特徴とする上記32に記載の方法。
34.
段階(c)は、
外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
前記プラズマ炎を前記外面に沿って第8の移動速度(TR4)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記空隙中に注入する段階と、
を含み、
「TR4」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じた前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積と、実質的な固化なしに前記実質的に純粋なシリカの内側煤煙層の堆積とを達成するようなものであり、
前記「CFIT」化学物質は、基本的にSiCl4から成る、
ことを特徴とする上記32に記載の方法。
35.
段階(c)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向と反対の方向に行われる、
ことを特徴とする上記33に記載の方法。
36.
段階(d)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
ことを特徴とする上記34に記載の方法。

Claims (12)

  1. (a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
    (b)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積と内側煤煙層の堆積とを同時に行う段階と、
    (c)前記外側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化し、この石英ガラス層の外側は前記管状部材の外面となり、同時に、前記内側シリカ煤煙層の石英ガラス層への固化を行う段階と、
    (d)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(b)及び(c)を繰り返す段階と、
    を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
  2. 段階(b)は、
    前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
    前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
    前記プラズマ炎を前記外面に沿って第5の移動速度(TF1)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
    を含み、
    「TF3」は、前記プラズマ炎が、前記「CFOT」化学物質に応じた前記外側シリカ煤煙層の前記堆積と、前記「CFIT」化学物質に応じた前記内側シリカ煤煙層の前記堆積とを引き起こすようなものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 段階(b)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
    前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 段階(c)は、
    外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
    前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
    前記プラズマ炎を前記外面に沿って第6の速度「TR3」で移動させる段階と、
    を含み、
    「TR3」は、前記プラズマ炎が、前記内側シリカ煤煙層の前記固化と前記外側シリカ煤煙層の前記固化とを達成するようなものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. (a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
    (b)外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積と、実質的に純粋なシリカ煤煙の内側煤煙層の前記内面上への堆積とを同時に行う段階と、
    (c)第2の外側シリカ煤煙層の予め堆積された外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積、前記外側シリカ煤煙層及び該第2の外側煤煙層の石英ガラス層への固化、この石英ガラス層の外側は前記管状部材の外面となり、ドーパントの前記内側煤煙層上への堆積、及び、該内側煤煙層及び該ドーパントの、該ドーパントに応じてドープされた石英ガラス層への固化を同時に行う段階と、
    (d)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(b)及び(c)を繰り返す段階と、
    を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
  6. 段階(b)は、
    前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
    前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
    前記プラズマ炎を前記外面に沿って第7の移動速度(TF4)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
    を含み、
    「TF4」は、前記プラズマ炎が、前記管状部材の前記内側表面上への前記ドーパントの堆積及び固化と、それに並行する前記外側表面上への前記堆積及び固化とを引き起こすようなものである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 段階(b)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
    前記移動させる段階は、前記流れ方向と反対の方向に行われる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 段階(c)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
    前記移動させる段階は、前記流れ方向に行われる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
  9. 段階(b)は、
    外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
    前記管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
    前記プラズマ炎を前記外面に沿って第8の移動速度「TR4」で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記空隙中に注入する段階と、
    を含み、
    「TR4」は、前記プラズマ炎が、実質的な固化なしに前記「CFOT」化学物質に応じた前記第2の外側シリカ煤煙層の堆積と、実質的な固化なしに実質的に純粋なシリカの内側煤煙層の堆積とを達成するようなものであり、
    前記「CFIT」化学物質は、基本的にSiCl4から成る、
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  10. (a)中心軸線と、円筒形空隙と、該空隙を取り囲む内面と、該中心軸線の周りに該内面と互いに同軸の外面とを有する管状部材を準備する段階と、
    (b)実質的な固化のない外側シリカ煤煙層の前記外面上への堆積と、内側煤煙層の内面への堆積と、前記内側煤煙層の石英ガラス層への固化とを同時に行う段階と、
    (c)前記外側煤煙層の石英ガラス層への固化を行う段階と、
    (d)前記石英ガラス層の所定の厚さが形成されるまで段階(b)及び(c)を繰り返す段階と、
    を含むことを特徴とする、光ファイバ母材を製造する方法。
  11. 段階(b)は、
    前記外面に対する温度プロフィールを有するプラズマ炎を生成する段階と、
    前記新しい管状部材を前記中心軸線の周りに速度Rで回転させる段階と、
    前記プラズマ炎を前記外面に沿って第9の移動速度(TF5)で移動させ、同時に、「CFOT」化学物質を該プラズマ炎中に注入し、「CFIT」化学物質を前記円筒形空隙中に注入する段階と、
    を含み、
    「TF5」は、前記プラズマ炎が、前記管状部材の前記内側表面上への前記ドーパントの堆積及び固化と、それに並行する前記外側表面の固化のない前記堆積とを引き起こすようなものである、
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 段階(b)は、前記「CFIT」化学物質を前記中心軸線と実質的に平行な流れ方向に流れるように注入し、
    前記移動させる段階は、前記流れ方向と反対の方向に行われる、
    ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
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