JP2009220607A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃検出手段等の数の増加を抑え、簡素な構成で車両への衝突を的確に判断することができる車両用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】車両用乗員保護装置1は、フロントセンサ10と、衝突予知装置11と、制御装置12とから構成されている。制御装置12は、前後加速度センサ120と、マイクロコンピュータ124とを備えている。フロントセンサ10の通信が正常なときには、マイクロコンピュータ124は、フロントセンサ10と前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。これに対し、フロントセンサ10の通信が異常なときには、衝突予知装置11の予知結果と前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。そのため、従来のように、制御装置12内に、セーフィングセンサを別途設けることなく、簡素な構成で車両への衝突を判定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の乗員を保護する車両用乗員保護装置に関する。
従来、車両の乗員を保護する車両乗員保護装置として、例えば特許文献1に開示されているサイドエアバッグシステムがある。このサイドエアバッグシステムは、サイドエアバッグ用電子制御ユニットを備えている。サイドエアバッグ用電子制御ユニットは、内部に、横方向の加速度を検出するセーフィングセンサと、横加速度センサとを備えている。車両への衝突が発生すると、その衝撃に伴ってセーフィングセンサがオン状態となり、スクイブの一端が電源に接続される。さらに、横加速度センサの検出結果に基づいてトランジスタがオン状態となり、スクイブの他端が接地される。これにより、スクイブで電流が流れ、サイドエアバッグが展開する。
特開平10−129401号公報
ところで、前述したエアバッグシステムに対して、電子制御ユニットの外部に、新たに加速度センサや衝突予知センサを追加したシステムが提案されている。しかも、これらの検出結果や予知結果を通信ラインを介して送信するシステムが提案されている。これにより、センサを最適な位置に配置することができる。このようなエアバッグシステムでは、例えば、内部のセーフィングセンサと外部の加速度センサの検出結果、及び、外部の衝突予知センサの予知結果に基づいてスクイブの一端を電源に接続する。さらに、内部の加速度センサの検出結果に基づいてスクイブの他端を接地する。そのため、従来のように、内部のセーフィングセンサと加速度センサの検出結果に基づいて作動する場合に比べ、車両への衝突をより的確に判定することができる。しかし、システム全体としてセンサの数が増加し、構成が複雑になってしてしまうという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、通信ラインを介して結果を送信する衝撃検出手段や衝突予知手段を備えつつ、全体として衝撃検出手段の数の増加を抑え、簡素な構成で車両への衝突を判定できる車両用乗員保護装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、第1衝撃検出手段の通信状態に応じて、第1衝撃検出手段又は衝突予知手段のいずれかを選択し、選択したいずれかの検出結果又は予知結果と第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定することで、衝撃検出手段の増加を抑え、簡素な構成で車両への衝突を的確に判断できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の車両用乗員保護装置は、車両に加わる衝撃を検出し、通信ラインを介して検出結果を送信する第1衝撃検出手段と、車両への衝突を予知し、第1衝撃検出手段の通信ラインとは異なる通信ラインを介して予知結果を送信する衝突予知手段と、車両に加わる衝撃を検出し、検出結果を出力する第2衝撃検出手段と、通信ラインを介して受信した第1衝撃検出手段の検出結果及び衝突予知手段の予知結果、並びに、入力した第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定して対応する乗員保護手段の起動を制御する制御手段と、を備えた車両用乗員保護装置であって、制御手段は、第1衝撃検出手段の検出結果を正常に受信できるときには、第1衝撃検出手段の検出結果及び第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定し、第1衝撃検出手段の検出結果を正常に受信できないときには、衝突予知手段の予知結果及び第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定することを特徴とする。
この構成によれば、車両用乗員保護装置は、通信ラインを介して結果を送信する第1衝撃検出手段と衝突予知手段とを備えている。そして、第1衝撃検出手段の通信が正常なときには、第1衝撃検出手段と第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。これに対し、第1衝撃検出手段の通信が異常なときには、衝突予知手段の予知結果と第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。そのため、前述したような、セーフィングセンサに相当する衝撃検出手段を別途設けることなく、車両への衝突を判定することができる。しかも、第1衝撃検出手段の通信が異常となっても車両への衝突を判定することができる。従って、通信ラインを介して結果を送信する衝撃検出手段や衝突予知手段を備えつつ、全体として衝撃検出手段の数の増加を抑え、簡素な構成で車両への衝突を判定できる。
請求項2に記載の車両用乗員保護装置は、請求項1に記載の車両用乗員保護装置において、制御手段は、第1衝撃検出手段の検出結果を正常に受信できたときには、その後に正常に受信できなくなっても、正常に受信できた第1衝撃検出手段の検出結果及び第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて車両への衝撃を判定することを特徴とする。この構成によれば、第1衝撃検出手段の検出結果が正常に受信できていれば、その後に、通信ラインの断線等が発生し、正常に受信できなくなったとしても、正常に受信できた第1衝突検出手段の検出結果に基づいて車両への衝突を判定することができる。そのため、衝突予知手段の予知結果に基づいて判定する場合に比べ、より的確に衝突を判定することができる。
請求項3に記載の車両用乗員保護装置は、請求項1又は2のいずれか1項に記載の車両用乗員保護装置において、第1衝撃検出手段は、車両の前部に配設され、車両の前後方向の衝撃を検出することを特徴とする。この構成によれば、車両の前後方向の衝撃の検出結果に基づいて衝突を判定することができる。
請求項4に記載の車両用乗員保護装置は、請求項3に記載の車両用乗員保護装置において、衝突予知手段は、車両の前部への衝突を予知することを特徴とする。この構成によれば、車両の前部への衝突の予知結果に基づいて衝突を判定することができる。
次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して車両用乗員保護装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1実施形態における車両用乗員保護装置のブロック図である。図2は、車両上方から見た車両用乗員保護装置の配置図である。なお、図1中におけるマイコンはマイクロコンピュータを、通信I/Fは通信インタフェース回路を示すものである。また、図2中における前後方向及び左右方向は、車両の前後方向及び左右方向を示すものである。
図1及び図2に示す車両用乗員保護装置1は、車両の前部への衝突を検出して乗員を保護する装置である。車両用乗員保護装置1は、フロントセンサ10(第1衝撃検出手段)と、衝突予知装置11(衝突予知手段)と、制御装置12とから構成されている。
フロントセンサ10は、車両の前部中央に配設され、前後方向の衝撃を加速度として検出し、通信ラインB10を介して検出結果を送信するセンサである。フロントセンサ10は、通信ラインB10によって制御装置12に接続されている。
衝突予知装置11は、車両の前部に配設され、車両の前部への衝突を予知し、通信ラインB10とは異なる通信ラインB11を介して予知結果を送信する装置である。具体的には、予知結果を衝突予知信号として送信する装置である。衝突予知装置11は、衝突予知センサ110と、衝突予知判定装置111とから構成されている。
衝突予知センサ110は、車両の前部に配設され、前方の他車両等との距離や相対速度を検出し出力するセンサである。衝突予知センサ110は、衝突予知判定装置111に接続されている。
衝突予知判定装置111は、衝突予知センサ110の検出結果に基づいて他車両等との衝突の可能性を判定、つまり、衝突の予知判定を行い、通信ラインB11を介して衝突予知信号を送信する装置である。衝突予知判定装置111は、通信ラインB11によって制御装置12に接続されている。
制御装置12は、フロントセンサ10、後述する内部センサの検出結果及び衝突予知装置11の予知結果に基づいて車両への衝突を判定して、エアバッグ(乗員保護手段)の起動を制御する装置である。制御装置12は、車両の左右方向中央部であって、前席の足元付近のフロアーに配設されている。図2に示すように、制御装置12は、前後加速度センサ120(第2衝撃検出手段)と、通信インタフェース回路121、122と、点火回路123と、マイクロコンピュータ124(制御手段)とから構成されている。
前後加速度センサ120は、制御装置12の内部に配設され、車両の前後方向の衝撃を加速度として検出し出力するセンサである。前後加速度センサ120は、配線基板に実装され、配線パターンによってマイクロコンピュータ124に接続されている。
通信インタフェース回路121は、フロントセンサ10から通信ラインB10を介して送信される検出結果を所定形式に変換し、通信によってマイクロコンピュータ124に送信する回路である。通信インタフェース回路122は、衝突予知装置11から通信ラインB11を介して送信される予知結果を所定形式に変換し、通信によってマイクロコンピュータ124に送信する回路である。通信インタフェース回路121は、通信ラインB10によってフロントセンサ10に接続されている。また、マイクロコンピュータ124に接続されている。通信インタフェース回路122は、通信ラインB11によって衝突予知判定装置111に接続されている。また、マイクロコンピュータ124に接続されている。
点火回路123は、マイクロコンピュータ124から入力される点火信号に基づいてエアバッグを起動させる回路である。点火回路123は、セーフィングFET123aと、メインFET123bとから構成されている。セーフィングFET123aとメインFET123bとは、エアバッグを起動させるためのスクイブ13を挟んで直列接続されている。セーフィングFET123aのソースは電源に接続されている。メインFET123bのドレインは接地されている。
マイクロコンピュータ124は、通信ラインB10、B11を介して受信したフロントセンサ10の検出結果、衝突予知装置11の予知結果及び直接入力される前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定し、エアバッグを起動するための点火信号を出力する素子である。具体的には、フロントセンサ10の検出結果を正常に受信できるとき、つまり通信正常時には、フロントセンサ10の検出結果及び前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定して点火信号を出力する。これに対し、フロントセンサ10の検出結果を正常に受信できないとき、つまり通信異常時には、衝突予知装置11の予知結果及び前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定して点火信号を出力する。マイクロコンピュータ124は、配線基板に実装され、配線パターンによって前後加速度センサ120、通信インタフェース回路121、122及び点火回路123にそれぞれ接続されている。マイクロコンピュータ124は、機能的には、ソフトウェアによって構成されるメイン判定部124aと、セーフィング判定部124b、124cと、通信異常検出部124dと、セーフィング判定切替部124eとを備えている。
メイン判定部124aは、前後加速度センサ120の検出結果に基づいてメインFET123bをオンするための点火信号としてメインオン信号を出力するブロックである。具体的には、前後加速度センサ120の検出した加速度の区間積分値が所定閾値を超えている場合、メインオン信号を出力する。メイン判定部124aは、前後加速度センサ120に接続されている。また、メインFET123bのゲートに接続されている。
セーフィング判定部124bは、フロントセンサ10の検出結果に基づいてセーフィングFET123aをオンするための点火信号としてセーフィングオン信号を出力するブロックである。具体的には、フロントセンサ10の検出した加速度の区間積分値が所定閾値を超えている場合、セーフィングオン信号を出力する。セーフィング判定部124bは、通信インタフェース回路121に接続されている。また、セーフィング判定切替部124eに接続されている。
セーフィング判定部124cは、衝突予知装置11の予知結果に基づいてセーフィングFET123aをオンするための点火信号としてセーフィングオン信号を出力するブロックである。具体的には、入力された衝突予知信号が衝突の可能性が高いことを示すオン状態である場合、セーフィングオン信号を出力する。セーフィング判定部124cは、通信インタフェース回路122に接続されている。また、セーフィング判定切替部124eに接続されている。
通信異常検出部124dは、フロントセンサ10の通信異常を検出し、検出結果に基づいてセーフィング判定切替部124eの接続を切替えるための切替信号を出力するブロックである。具体的には、フロントセンサ10と通信インタフェース回路121の間の通信異常、又は、通信インタフェース回路121自体の異常が発生した場合、切替信号を出力する。通信異常検出部124eは、通信インタフェース回路121に接続されている。また、セーフィング判定切替部124eに接続されている。
セーフィング判定切替部124eは、通信異常検出部124dから入力される切替信号に基づいてセーフィング判定部124b、124cとセーフィングFET123aの接続を切替えるブロックである。具体的には、フロントセンサ10との通信が正常であるときには、セーフィング判定部124bをセーフィングFET123aに接続する。これに対し、フロントセンサ10との通信が異常となり、切替信号が入力されると、セーフィング判定部124cをセーフィングFET123aに接続する。セーフィング判定切替部124eは、セーフィング判定部124b、124c及び通信異常検出部124dにそれぞれ接続されている。また、セーフィングFET123aのゲートに接続されている。
次に、図1及び図2を参照して車両用乗員保護装置1の動作について説明する。図1及び図2において、車両の前部への衝突の可能性が高くなると、衝突予知装置11は、衝突を予知する。その後、車両の前部への衝突が発生すると、それに伴って前後方向の加速度が発生する。この加速度は、フロントセンサ10によって検出される。また、制御装置12の内部の前後加速度センサ120によって検出される。衝突予知装置11の予知結果は、通信ラインB11を介して制御装置12に送信される。そして、通信インタフェース回路122によって所定形式に変換され、マイクロコンピュータ124に入力される。フロントセンサ10の検出結果は、通信ラインB10を介して制御装置12に送信される。そして、通信インタフェース回路121によって所定形式に変換され、マイクロコンピュータ124に入力される。前後加速度センサ120の検出結果もマイクロコンピュータ124に入力される。
フロントセンサ10との通信が正常であるとき、マイクロコンピュータ124は、フロントセンサ10の検出結果に基づいてセーフィングFET123aをオンするとともに、前後加速度センサ120の検出結果に基づいてメインFET123bをオンする。これに対し、フロントセンサ10との通信が異常であるとき、マイクロコンピュータ124は、衝突予知装置11の予知結果に基づいてセーフィングFET123aをオンするとともに、前後加速度センサ120の検出結果に基づいてメインFET123bをオンする。これにより、スクイブ13に点火電流が流れ、エアバッグが展開し乗員を保護する。
次に、図1、図3及び図4を参照してセーフィングFET123aをオンするための
セーフィング判定について詳細に説明する。ここで、図3は、セーフィング判定に関する第1のフローチャートである。図4は、図3の第1のフローチャートに続く第2のフローチャートである。
まず、衝突予知装置11の予知結果に基づくセーフィング判定について説明する。図1及び図3に示すように、マイクロコンピュータ124は、通信インタフェース回路122を介して衝突予知装置11の送信する衝突予知信号を受信する(ステップS100)。セーフィング判定部124cは、衝突予知信号が衝突の可能性が高いことを示すオン状態であるか否かを判定する(ステップS101)。そして、ステップS101において、衝突予知信号がオン状態であるとき、セーフィング判定部124cは、セーフィングFET123aをオンするためのセーフィングオン信号をオンし、次のステップに進む(ステップS102)。
これに対し、ステップS101において、衝突予知信号がオン状態でないとき、セーフィング判定部124cは、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるか否かを判定する(ステップS103)。そして、ステップS103において、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるとき、オン状態が1s経過しているか否かを判定する(ステップS104)。さらに、ステップS104において、オン状態が1s経過しているとき、セーフィングオン信号をオフし、次のステップに進む(ステップS105)。
一方、ステップS103において、セーフィングオン信号がオン状態継続中でないとき、セーフィング判定部124cは、セーフィングオン信号をオフし、次のステップに進む(ステップS106)。また、ステップS104において、オン状態が1s経過していないとき、そのまま次のステップに進む。
これらステップS100〜S106が繰返されることで、衝突予知信号がオンしたとき、セーフィング判定部124cからセーフィングオン信号が1s間出力されることとなる。
次に、フロントセンサ10の通信状態に基づくセーフィング判定の切替えについて説明する。図1及び図4に示すように、マイクロコンピュータ124は、通信インタフェース回路121を介してフロントセンサ10の送信する加速度データを受信する(ステップS107)。通信異常検出部124dは、加速度データが正常に受信できているか否かを判定する(ステップS108)。具体的には、通信インタフェース回路121による通信がレスポンスタイムアウトであるか否かを判定する。ここで、レスポンスタイムアウトとは、通信が正常なとき、所定時間内に送信されてくる検出結果等が、所定時間を超えても送信されてこない状態をいう。そのため、レスポンスタイムアウトであるか否かによって、通信の異常を判定することができる。そして、ステップS108において、加速度データが正常に受信できているとき、フロントセンサ10との通信が正常であると判断し、セーフィング判定切替部124eは、セーフィング判定部124bをセーフィングFET123aに接続し、次のステップに進む(ステップS109)。
これに対し、ステップS108において、加速データが正常に受信できていないとき、通信異常検出部124dは、異常状態が5ms以上継続しているか否かを判定する(ステップS110)。そして、ステップS110において、異常状態が5ms未満であるとき、通信が一時的に異常になったものと判断し、マイクロコンピュータ124は、今回受信した加速度データをクリアし、ステップS109に進む(ステップS111)。具体的には、加速度データを0Gに固定し、ステップS109に進む。
一方、ステップS110において、異常状態が5ms以上継続しているとき、フロントセンサ10との通信が異常であると判断し、セーフィング判定部124bは、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるか否かを判定する(ステップS112)。ステップS112において、セーフィングオン信号がオン状態継続中でないとき、セーフィング判定切替部124eは、通信異常検出部124dの切替信号に基づいてセーフィング判定部124cをセーフィングFET123aに接続し、次のステップに進む(ステップS113)。これに対し、ステップS112において、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるとき、セーフィング判定切替部124eは切替えをせず、そのまま次のステップに進む。
これらステップS107〜S113により、フロントセンサ10との通信が正常であるときには、フロントセンサ10の検出結果に基づいて判定するセーフィング判定部124bが、フロントセンサ10との通信が異常であるときには、衝突予知装置11の予知結果に基づいて判定するセーフィング判定部124cが、それぞれセーフィングFET123aに接続されることとなる。また、フロントセンサ10との通信が異常であっても、セーフィング判定部124bのセーフィングオン信号がオン状態継続中であるときは、セーフィング判定切替部124eの切替えは行われない。つまり、セーフィング判定部124bが、セーフィングFET123aに接続されたままとなる。
次に、フロントセンサ10の検出結果に基づくセーフィング判定について説明する。図1及び図4に示すように、ステップS109において、セーフィング判定部124bがセーフィングFET123aに接続されると、セーフィング判定部124bは、受信した加速度データを10ms毎に区間積分する(ステップS114)。そして、この区間積分値が所定閾値以上であるか否かを判定する(ステップS115)。さらに、ステップS115において、区間積分値が所定閾値以上であるとき、セーフィングオン信号をオンし、ステップS100に戻る(ステップS116)。
これに対し、ステップS115において、区間積分値が所定閾値未満であるとき、ステップS113において、セーフィング判定部124cがセーフィングFET123aに接続されたとき、又は、ステップS112において、セーフィング判定部124bのセーフィングオン信号がオン状態継続中であるとき、セーフィング判定部124bは、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるか否かを判定する(ステップS117)。そして、ステップS117において、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるとき、オン状態が200ms経過しているか否かを判定する(ステップS118)。さらに、ステップS118において、オン状態が200ms経過しているとき、セーフィングオン信号をオフし、ステップS100に戻る(ステップS119)。
一方、ステップS117において、セーフィングオン信号がオン状態継続中でないとき、セーフィング判定部124bは、セーフィングオン信号をオフし、ステップS100に戻る(ステップS120)。また、ステップS118において、オン状態が200ms経過していないとき、そのままステップS100に戻る。
これらステップS114〜S120が繰返されることで、区間積分値が所定閾値以上であるとき、セーフィング判定部124bからセーフィングオン信号が200ms間出力されることとなる。
以上のステップS100〜S120の処理により、フロントセンサ10との通信が正常であるときには、フロントセンサ10の検出結果に基づいて、フロントセンサ10との通信が異常であるときには、衝突予知装置11の予知結果に基づいてセーフィングFET123aをオンすることができる。また、フロントセンサ10との通信が正常であったが、その後異常になったときには、異常になる直前の正常に受信できたフロントセンサ10の検出結果に基づいてセーフィングFET123aをオンすることができる。
最後に、効果について説明する。第1実施形態によれば、車両用乗員保護装置1は、通信ラインB10、B11を介して結果を送信するフロントセンサ10と衝突予知装置11とを備えている。そして、フロントセンサ10の通信が正常なときには、フロントセンサ10と前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。つまり、車両の前部における前後方向の加速度と、前席の足元付近における前後方向の加速度に基づいて車両への衝突を判定できる。これに対し、フロントセンサ10の通信が異常なときには、衝突予知装置11の予知結果と前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。つまり、車両の前部への衝突の予知結果と、前席の足元付近における前後方向の加速度に基づいて車両への衝突を判定できる。そのため、従来のように、制御装置12内に、セーフィングセンサを別途設けることなく、車両への衝突を判定することができる。しかも、フロントセンサ10の通信が異常となっても車両への衝突を判定することができる。従って、通信ラインB10、B11を介して結果を送信するフロントセンサ10や衝突予知装置11を備えつつ、全体として衝撃を検出するセンサの数の増加を抑え、簡素な構成で車両への衝突を判定できる。
また、第1実施形態によれば、フロントセンサ10との通信が正常であったが、その後異常になったときには、異常になる直前の正常に受信できたフロントセンサ10の検出結果と前後加速度センサ120の検出結果に基づいて車両への衝突を判定する。そのため、衝突予知装置11の予知結果と前後加速度センサ120の検出結果に基づいて判定する場合に比べ、より的確に衝突を判定することができる。
なお、第1実施形態では、セーフィング判定部124b、124cが、受信した結果に基づいて所定時間セーフィングオン信号を出力する例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、セーフィング判定切替部124eが、選択したセーフィングオン信号を保持し、所定時間出力するようにしてもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の車両用乗員保護装置について説明する。第2実施形態の車両用乗員保護装置は、第1実施形態の車両用乗員保護装置に対して、フロントセンサを左右2つ設けるとともに、それに伴って衝突の判定方法を一部変更したものである。
まず、図5及び図6を参照して車両用乗員保護装置について説明する。ここで、図5は、第2実施形態における車両用乗員保護装置のブロック図である。図6は、車両上方から見た車両用乗員保護装置の配置図である。なお、図5中におけるマイコンはマイクロコンピュータを、通信I/Fは通信インタフェース回路を示すものである。また、図6中における前後方向及び左右方向は、車両の前後方向及び左右方向を示すものである。ここでは、第1実施形態の車両用乗員保護装置との相違部分である、右側及び左側フロントセンサ、並びに、これらに関連するマイクロコンピュータ内の機能的ブロックについてのみ説明し、共通する部分については、必要とされる箇所以外説明を省略する。
図5に示すように、車両用乗員保護装置2は、右側及び左側フロントセンサ20、21(第1衝撃検出手段)と、衝突予知装置22(衝突予知手段)と、制御装置23とから構成されている。
右側フロントセンサ20は、車両の右側前部に配設され、前後方向の衝撃を加速度として検出し、通信ラインB20を介して検出結果を送信するセンサである。左側フロントセンサ21は、車両の左側前部に配設され、前後方向の衝撃を加速度として検出し、通信ラインB21を介して検出結果を送信するセンサである。右側フロントセンサ20は通信ラインB20によって、左側フロントセンサ21は通信ラインB21によってそれぞれ制御装置22に接続されている。
衝突予知装置22は、第1実施形態における衝突予知装置11と同一構成である。衝突予知装置22は、通信ラインB22によって制御装置22に接続されている。
制御装置23は、右側及び左側フロントセンサ20、21、後述する内部センサの検出結果及び衝突予知装置22の予知結果に基づいて車両への衝突を判定して、エアバッグ(乗員保護手段)の起動を制御する装置である。制御装置23は、前後加速度センサ230(第2衝撃検出手段)と、通信インタフェース回路231〜233と、点火回路234と、マイクロコンピュータ235(制御手段)とから構成されている。前後加速度センサ230と、通信インタフェース回路231、232と、通信インタフェース回路233と、点火回路234とは、第1実施形態における前後加速度センサ120と、通信インタフェース回路121と、通信インタフェース回路122と、点火回路123と同一構成である。
マイクロコンピュータ235は、通信ラインB20〜B23を介して受信した右側及び左側フロントセンサ20、21の検出結果、衝突予知装置22の予知結果及び直接入力される前後加速度センサ230の検出結果に基づいて車両への衝突を判定し、エアバッグを起動するための点火信号を出力する素子である。具体的には、右側及び左側フロントセンサ20、21の少なくともいずれかの検出結果を正常に受信できるとき、その正常に受信できる検出結果に基づいて車両への衝突を判定して点火信号を出力する。これに対し、右側及び左側フロントセンサ20、21の検出結果をともに正常に受信できないとき、衝突予知装置22の予知結果及び前後加速度センサ230の検出結果に基づいて車両への衝突を判定して点火信号を出力する。マイクロコンピュータ235は、配線基板に実装され、配線パターンによって前後加速度センサ230、通信インタフェース回路231〜233及び点火回路234にそれぞれ接続されている。マイクロコンピュータ235は、機能的には、ソフトウェアによって構成されるメイン判定部235aと、セーフィング判定部235b〜235dと、セーフィング判定合成部235eと、通信異常検出部235fと、セーフィング判定切替部235gとを備えている。
メイン判定部235aは、前後加速度センサ230の検出結果に基づいてメインFET234bをオンするための点火信号としてメインオン信号を出力するブロックである。具体的には、前後加速度センサ230の検出した加速度の区間積分値が所定閾値を超えている場合、メインオン信号を出力する。メイン判定部235aは、前後加速度センサ230に接続されている。また、メインFET234bのゲートに接続されている。
セーフィング判定部235b、235cは、右側及び左側フロントセンサ20、21の検出結果に基づいてセーフィングFET234aをオンするための点火信号としてセーフィングオン信号をそれぞれ出力するブロックである。具体的には、右側及び左側フロントセンサ20、21の検出した加速度の区間積分値が所定閾値を超えている場合、セーフィングオン信号をそれぞれ出力する。セーフィング判定部235b、235cは、通信インタフェース回路231、232にそれぞれ接続されている。また、セーフィング判定合成部235eに接続されている。
セーフィング判定部235dは、衝突予知装置22の予知結果に基づいてセーフィングFET234aをオンするための点火信号としてセーフィングオン信号を出力するブロックである。具体的には、衝突予知信号が衝突の可能性が高いことを示すオン状態である場合、セーフィングオン信号を出力する。セーフィング判定部235cは、通信インタフェース回路233に接続されている。また、セーフィング判定切替部235gに接続されている。
セーフィング判定合成部235eは、セーフィング判定部235b又はセーフィング判定部235cのセーフィングオン信号を出力するブロックである。具体的には、セーフィング判定部235b、235cのセーフィングオン信号の論理和をとって出力する。つまり、いずれかのセーフィングオン信号がオン状態のときにはオン状態の信号を出力し、いずれもオフ状態のときにはオフ状態の信号を出力する。セーフィング判定合成部235eは、セーフィング判定部235b、235cに接続されている。また、セーフィング判定切替部235gに接続されている。
通信異常検出部235fは、右側及び左側フロントセンサ20、21の通信異常を検出し、検出結果に基づいてセーフィング判定切替部235gの接続を切替えるための切替信号を出力するブロックである。具体的には、通信インタフェース回路231、232も含め、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信がともに異常となったとき、切替信号を出力する。通信異常検出部235fは、通信インタフェース回路231、232にそれぞれ接続されている。また、セーフィング判定切替部235gに接続されている。
セーフィング判定切替部235gは、通信異常検出部235fから入力される切替信号に基づいてセーフィング判定合成部235e及びセーフィング判定部235dと、セーフィングFET234aの接続を切替えるブロックである。具体的には、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信のうち少なくともいずれかが正常であるときは、セーフィング判定合成部235eをセーフィングFET234aに接続する。これに対し、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信がともに異常となり、切替信号が入力されると、セーフィング判定部235dをセーフィングFET234aに接続する。セーフィング判定切替部235gは、セーフィング判定部235d、セーフィング判定合成部235e及び通信異常検出部235fにそれぞれ接続されている。また、セーフィングFET234aのゲートに接続されている。
次に、図5及び図6を参照して車両用乗員保護装置の動作について説明する。図5及び図6において、車両の前部への衝突の可能性が高くなると、衝突予知装置22は、衝突を予知する。その後、車両の前部への衝突が発生すると、それに伴って前後方向の加速度が発生する。この加速度は、右側及び左側フロントセンサ20、21によって検出される。また、制御装置23の内部の前後加速度センサ230によって検出される。衝突予知装置22の予知結果は、通信ラインB22を介して制御装置23に送信される。そして、通信インタフェース回路233によって所定形式に変換され、マイクロコンピュータ235に入力される。右側及び左側フロントセンサ20、21の検出結果は、通信ラインB20、B21を介して制御装置23に送信される。そして、通信インタフェース回路231、232によって所定形式に変換され、マイクロコンピュータ235に入力される。前後加速度センサ230の検出結果もマイクロコンピュータ235に入力される。
右側及び左側フロントセンサ20、21との通信のうち、いずれかの通信が正常であるとき、マイクロコンピュータ235は、通信が正常であるフロントセンサの検出結果に基づいてセーフィングFET234aをオンするとともに、前後加速度センサ230の検出結果に基づいてメインFET234bをオンする。これに対し、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信がともに異常であるとき、マイクロコンピュータ235は、衝突予知装置22の予知結果に基づいてセーフィングFET234aをオンするとともに、前後加速度センサ230の検出結果に基づいてメインFET234bをオンする。これにより、スクイブ24に点火電流が流れ、エアバッグが展開し乗員を保護する。
次に、図5及び図7〜図9を参照してセーフィングFET234aをオンするための
セーフィング判定について詳細に説明する。ここで、図7は、セーフィング判定に関する第1のフローチャートである。図8は、図7の第1のフローチャートに続く第2のフローチャートである。図9は、図8の第2のフローチャートに続く第3のフローチャートである。なお、図9中におけるIGオフは、車両のイグニッションスイッチのオフを示すものである。
まず、衝突予知装置22の予知結果に基づくセーフィング判定について説明する。図7に示すように、このセーフィング判定の処理は、ステップS200〜S206に従って行われる。これらステップS200〜S206は、第1実施形態におけるステップS100〜S106と同様の処理である。
次に、右側及び左側フロントセンサ20、21の通信状態の判定、並びに、これらのフロントセンサの検出結果に基づくセーフィング判定について説明する。図8に示すように、マイクロコンピュータ235は、通信インタフェース回路231を介して右側フロントセンサ20の送信する加速度データを受信する(ステップS207)。通信異常検出部235fは、加速度データが正常に受信できているか否かを判定する(ステップS208)。具体的には、通信インタフェース回路231による通信がレスポンスタイムアウトであるか否かを判定する。そして、ステップS208において、加速度データが正常に受信できているとき、右側フロントセンサ20との通信が正常であると判断し、右側フロントセンサ通信正常フラグをセットし、次のステップに進む(ステップS209)。
これに対し、ステップS208において、加速データが正常に受信できていないとき、通信異常検出部235fは、異常状態が5ms以上継続しているか否かを判定する(ステップS210)。そして、ステップS210において、異常状態が5ms未満であるとき、通信が一時的に異常になったものと判断し、マイクロコンピュータ235は、今回受信した加速度データをクリアし、次のステップに進む(ステップS211)。具体的には、加速度データを0Gに固定し、次のステップに進む。
一方、ステップS210において、異常状態が5ms以上継続しているとき、右側フロントセンサ20との通信が異常であると判断し、右側フロントセンサ通信正常フラグをクリアし、次のステップに進む(ステップS212)。
これらステップS207〜S212により、右側フロントセンサ20との通信状態に基づいて、右側フロントセンサ通信正常フラグがセット又はクリアされることとなる。
その後、セーフィング判定部235bは、受信した加速度データを10ms毎に区間積分する(ステップS213)。そして、この区間積分値が所定閾値以上であるか否かを判定する(ステップS214)。さらに、ステップS214において、区間積分値が所定閾値以上であるとき、セーフィングオン信号をオンし、次のステップに進む(ステップS215)。これに対し、ステップS214において、区間積分値が所定閾値未満であるとき、そのまま次のステップに進む。
これらステップS213〜S215により、区間積分値が所定閾値以上であるとき、セーフィング判定部235bからセーフィングオン信号が出力される。
以降、左側フロントセンサ21の検出結果に対しても、ステップS216〜S224において、ステップS207〜S215と同様の処理が行われる。
次に、右側及び左側フロントセンサ20、21の通信状態に基づくセーフィング判定の切替え、並びに、これらのフロントセンサの検出結果に基づいて出力されたセーフィングオン信号の処理について説明する。図9に示すように、マイクロコンピュータ235は、セーフィング判定切替部235gが、セーフィング判定部235dをセーフィングFET234aに接続しているか否かを判定する(ステップS225)。そして、ステップS225において、セーフィング判定切替部235gが、セーフィング235dをセーフィングFET234aに接続していないとき、右側及び左側フロントセンサ通信正常フラグが、ともにクリアされているか否かを判定する(ステップS226)。つまり、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信がともに異常であるか否かを判定する。さらに、ステップS226において、右側及び左側フロントセンサ通信正常フラグの少なくともいずれかがセットされているとき、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信の少なくともいずれかが正常であると判断し、セーフィング判定切替部235gは、セーフィング判定合成部235eをセーフィングFET234aに接続し、次のステップに進む(ステップS227)。
これに対し、ステップS226において、右側及び左側フロントセンサ通信正常フラグが、ともにクリアされているとき、右側及び左側フロントセンサ20、21の通信がともに異常であると判断し、セーフィング判定切替部234gは、通信異常検出部235fの切替信号に基づいて、車両のイグニッションスイッチがオフされるまで、セーフィング判定部235dをセーフィングFET234aに接続し、次のステップに進む(ステップS228)。
これらステップS225〜S228により、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信のうち、いずれかの通信が正常であるときには、通信が正常であるフロントセンサの検出結果に基づいて判定するセーフィング判定部が、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信がともに異常であるときには、衝突予知装置22の予知結果に基づいて判定するセーフィング判定部235dが、それぞれセーフィングFET234aに接続されることとなる。
その後、セーフィング判定部235bは、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるか否かを判定する(ステップS229)。そして、ステップS229において、セーフィングオン信号がオン状態継続中であるとき、オン状態が200ms経過しているか否かを判定する(ステップS230)。さらに、ステップS230において、オン状態が200ms経過しているとき、セーフィングオン信号をオフし、次のステップに進む(ステップS231)。
これに対し、ステップS229において、セーフィングオン信号がオン状態継続中でないとき、セーフィング判定部235bは、セーフィングオン信号をオフし、次のステップに進む(ステップS232)。また、ステップS230において、オン状態が200ms経過していないとき、そのまま次のステップに進む。
これらステップS229〜S232により、区間積分値が所定閾値以上であるとき、セーフィング判定部235bからセーフィングオン信号が200ms間出力されることとなる。
以降、セーフィング判定部235cのセーフィングオン信号に対しても、ステップS233〜S236において、ステップS229〜S232と同様の処理が行われる。
以上のステップS200〜S236の処理により、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信のうち、少なくともいずれかの通信が正常であるときには、通信が正常であるフロントセンサの検出結果に基づいて、右側及び左側フロントセンサ20、21の通信がともに異常であるときには、衝突予知装置22の予知結果に基づいてセーフィングFET234aをオンすることができる。
最後に、効果について説明する。第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、
通信ラインB20〜B22を介して結果を送信する右側及び左側フロントセンサ20、21や衝突予知装置11を備えつつ、全体として衝撃を検出するセンサの数の増加を抑え、簡素な構成で車両への衝突を判定できる。また、右側及び左側フロントセンサ20、21を有することから、車両の前部の衝突検出に対して冗長性を確保することができる。
なお、第2実施形態では、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信がともに異常であるとき、衝突予知装置22の予知結果に基づいてセーフィングFET234aをオンする例を挙げているが、これに限られるものではない。例えば、右側及び左側フロントセンサ20、21との通信のうち、いずれかの通信が異常であれば、衝突予知装置22の予知結果に基づいてセーフィングFET234aをオンするようにしてもよい。
第1実施形態における車両用乗員保護装置のブロック図である。 車両上方から見た車両用乗員保護装置の配置図である。 セーフィング判定に関する第1のフローチャートである。 図3における第1のフローチャートに続く第2のフローチャートである。 第2実施形態における車両用乗員保護装置のブロック図である。 車両上方から見た車両用乗員保護装置の配置図である。 セーフィング判定に関する第1のフローチャートである。 図7における第1のフローチャートに続く第2のフローチャートである。 図8における第2のフローチャートに続く第3のフローチャートである。
符号の説明
1、2・・・車両用乗員保護装置、10・・・フロントセンサ(第1衝撃検出手段)、11、22・・・衝突予知装置(衝突予知手段)、110・・・衝突予知センサ、111・・・衝突予知判定装置、12、23・・・制御装置、120、230・・・前後加速度センサ(第2衝撃検出手段)、121、122、231〜233・・・通信インタフェース回路、123、234・・・点火回路、123a、234a・・・セーフィングFET、123b、234b・・・メインFET、124、235・・・マイクロコンピュータ(制御手段)、124a、235a・・・メイン判定部、124b、124c、235b〜235d・・・セーフィング判定部、124d、235f・・・通信異常検出部、124e、235g・・・セーフィング判定切替部、13、24・・・スクイブ、B10、B11、B20〜B22・・・通信ライン、20、21・・・右側、左側フロントセンサ(第1衝撃検出手段)、235e・・・セーフィング判定合成部

Claims (4)

  1. 車両に加わる衝撃を検出し、通信ラインを介して検出結果を送信する第1衝撃検出手段と、
    前記車両への衝突を予知し、前記第1衝撃検出手段の通信ラインとは異なる通信ラインを介して予知結果を送信する衝突予知手段と、
    前記車両に加わる衝撃を検出し、検出結果を出力する第2衝撃検出手段と、
    通信ラインを介して受信した前記第1衝撃検出手段の検出結果及び前記衝突予知手段の予知結果、並びに、入力した前記第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて前記車両への衝突を判定して対応する乗員保護手段の起動を制御する制御手段と、
    を備えた車両用乗員保護装置であって、
    前記制御手段は、前記第1衝撃検出手段の検出結果を正常に受信できるときには、前記第1衝撃検出手段の検出結果及び前記第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて前記車両への衝突を判定し、前記第1衝撃検出手段の検出結果を正常に受信できないときには、前記衝突予知手段の予知結果及び前記第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて前記車両への衝突を判定することを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1衝撃検出手段の検出結果を正常に受信できたときには、その後に正常に受信できなくなっても、正常に受信できた前記第1衝撃検出手段の検出結果及び前記第2衝撃検出手段の検出結果に基づいて前記車両への衝撃を判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
  3. 前記第1衝撃検出手段は、前記車両の前部に配設され、前記車両の前後方向の衝撃を検出することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の車両用乗員保護装置。
  4. 前記衝突予知手段は、前記車両の前部への衝突を予知することを特徴とする請求項3に記載の車両用乗員保護装置。
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