JP2009220313A - 消音・断熱材製造方法と消音・断熱材 - Google Patents

消音・断熱材製造方法と消音・断熱材 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造作業を容易にしてコストの低減を図るとともに、任意の形状のものが容易に製造でき、高温条件下で優れた消音・断熱効果を発揮できる消音・断熱材製造方法と消音・断熱材を提供する。
【解決手段】 グラスウール3を芯材とし、グラスウール3の表裏両面にポリプロピレン不織布からなるバインダー5を積層させ、表面側バインダー5の表面にアルミガラスクロス7からなる表面材を積層させ、裏面側バインダーの表面にステンレスウール9からなる裏面材を積層させ、上記積層物11を熱プレスにより加熱・冷却加圧することにより熱溶着させて消音・断熱材1を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、輸送機器等の消音器の消音材やエンジンヘッドカバー等に使用される消音・断熱材の製造方法と消音・断熱材に係り、特に、製造作業を容易にしてコストの低減を図ることができるものに関する。
例えば、自動二輪車用の消音器における消音材やエンジンヘッドカバー等に使用される消音・断熱材の製造方法としては図6に示すようなものがある。まず、原反から繰り出されたグラスウール101を外側にし、原反から繰り出されたステンレスウール103を内側として積層させ、上記積層体105を所定寸法にカットした後、水溶性のり(澱粉のり)等のバインダーを含浸させながら巻き取り、筒状積層体107を得る。次に、この筒状積層体107を台車109に所定数配置し、乾燥炉111内に搬入して約30分間乾燥させる。次に、この乾燥した筒状積層体107を所定寸法にカットし、製品113を得る。後は製品113の梱包、ラベル、搬出となる。
上記従来の製造方法によると次のような問題があった。まず、グラスウール101とステンレスウール103の積層体105に水溶性のりを含浸させて成形する方法では、乾燥に長時間を要してしまい、コストを上昇させてしまうという問題があった。また、製造できる積層体105の形状にも限界があり、たとえば、三角錐状のような場合には成形が困難であって、作業に長い時間と多くの労力を要してしまうという問題があった。
本発明はこのような点に基づいてなさたものであってその目的とするところは、製造作業を容易にしてコストの低減を図るとともに、任意の形状のものが容易に製造でき、高温条件下で優れた消音・断熱効果を発揮できる消音・断熱材製造方法と消音・断熱材を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明による消音・断熱材製造方法は、グラスウールを芯材とし、グラスウールの表裏両面にポリプロピレン不織布からなるバインダーを積層させ、表面側バインダーの表面にアルミガラスクロスからなる表面材を積層させ、裏面側バインダーの表面にステンレスウールからなる裏面材を積層させ、上記積層物を熱プレスにより加熱・冷却加圧することにより熱溶着させて消音・断熱材を得るようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明による消音・断熱材は、芯材としてグラスウールを用い、グラスウールの表裏両面のバインダーとしてポリプロピレン不織布を用い、表面側の表面材としてアルミガラスクロスを用い、裏面側の表面材としてステンレスウールを用い、これらの積層物を加熱・冷却加圧することにより熱溶着させて一体化したことを特徴とするものである。
本発明の消音・断熱材製造方法の場合には、グラスウールの表裏両面にポリプロピレン不織布からなるバインダーを介して表面側にアルミガラスクロス、裏面側にステンレスウールを積層させ、上記積層物を熱プレスにより加熱・冷却加圧して熱溶着により一体化させるものである。また、本発明の消音・断熱材は上記製造方法により製造されたものである。
本発明の消音・断熱材製造方法と消音・断熱材によると、所定の機能を有する消音・断熱材を短時間で容易に製造でき、コストの低減を図ることができる。また、製造できる消音・断熱材の形状の自由度が大きく、且つこれを容易に製造できる。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。本実施の形態の消音・断熱材1は、芯材としてグラスウール3を用い、グラスウール3の表裏両面のバインダー5としてポリプロピレン不織布を用い、表面側の表面材としてアルミガラスクロス7を用い、裏面側の表面材としてステンレスウール9を用い、これらの積層物11を加熱・冷却加圧することにより熱溶着させて一体化したものである。芯材となるグラスウール5は、表1に示すように、一例として、肉厚3mm、密度100kg/m2 、線径9〜13μmのものを使用する。また、グラスウールで肉厚2.4〜10mm、密度140〜150kg/m2
、線径9〜13μmのものを使用することもできる。また、グラスウールの一種としてSガラスを使用することもできる。該Sガラスは耐熱性を向上するため酸化硅素の含有量を増加させたものである。このSガラスで肉厚4mm、密度120kg/m2
、線径9〜13μmのものを使用する。これらは、ローラーに巻き付けた状態で提供される。
Figure 2009220313
また、バインダー5としてポリプロピレン不織布(長繊維ポリプロピレン不織布)を使用する。また、表面側の表面材としてアルミガラスクロス7(AL20μm、GC0.11mm、密度186g/m2 )を使用する。また、裏面側の表面材としてステンレスウール9を使用する。ステンレスウール9は、表2に示すようにRO50(密度300kg/m2
、線径35μm)からSUS430(密度1000kg/m2 、線径100μm)の範囲内のものでフェルト化したものを使用する。これらは、ローラーに巻き付けた状態で提供される。
Figure 2009220313
上記グラスウール3とアルミガラス5とステンレスウール9とを積層したものを所定の寸法にカットし、200℃前後に加熱した状態で30mm厚寸法のものを5mm厚寸法に圧縮して一体化したものである。上記5mm厚前後に圧縮されたものは、図2または図3に示すように意図した形状に成形される。
図4は上記消音・断熱材1を製造する製造装置100である。グラスウール3は、シート状のものがローラーR1から引き出される。上記グラスウール3の表裏両面に付設されるバインダー5として長繊維ポリプロピレン不織布が上下のローラーR3から引き出される。上記バインダー5の表面に重ねられるアルミガラスクロス(AL 20μm,GC 0.11mm,186g/m2 )7が上のローラーR2から引き出される。上記バインダーの裏面に重ねられるステンレスウール9が下のローラーR4から引き出される。上記グラスウール3の表裏両面にアルミガラスクロス7とステンレスウール9を重ねた積層物11は、重ねた厚さが30mm前後であり、所定長さの寸法に裁断された後に、加熱手段のヒーターH1,H2に導かれる。ここで200〜210℃に約60秒間加熱される。
続いて、一対のプレス金型K1,K2と加圧シリンダCからなる加圧手段に導かれる。ここで、7〜10kg/cm2 の加圧力が約30秒間付与されて厚さ寸法5mmに圧縮されて一体化した立体形状の消音・断熱材1に形成される。尚、このとき、プレス金型K2である加圧板に下からコンプレッサーPにより空気を送り、約60℃に冷却して冷却加圧を行う。上記消音・断熱材1は、1分〜1分30秒程度の短時間のうちに所定の厚さの製品となる。尚、立体形状の消音・断熱材1の端縁1Aは、切除しない場合と、後で縁(不要部分)を切除する場合がある。
上記消音・断熱材1は、例えば、図2に示すように、自動二輪車の消音器の消音材として使用される。この場合は、三角錐を半割りした形状の消音・断熱材1を製造する。そして、上記半割りした形状の消音・断熱材1を2枚合わせ、端部を目止めして消音器の内筒13と外筒15との間に挿入・配置する。挿入時は収縮した状態であるが、暖気運転により膨張して密着し、消音材12として機能する。また、バインダー5として使用したボリプロピレン不織布は上記運転により溶融して消失し、外層がアルミガラスクロス7、中層がグラスウール3、内層がステンレスウール9となる。上記消音・断熱材1は消音材16として必要な構造を有しており、よって、所定の消音性能を発揮できるとともに、高温下での耐熱性を備えたものとなる。
また、上記消音・断熱材1は、図3に示すように、自動二輪車のエンジンヘッドカバー16として使用される。この場合は、自動二輪車のエンジンヘッド側にステンレスウール9が配置される。上記消音・断熱材1は断熱材として所望の断熱効果を発揮できるとともに、上記と同様に高温下での耐熱性を備えたものとなる。
次に、図5を参照して本発明の消音・断熱材1の耐熱性試験について説明する。この耐熱性試験は、試料にバーナBの火炎を30分間噴射し、5分毎の状態変化について目視で確認したものである。尚、バーナ温度は1400°C、噴射距離は100mmである。上記断熱性試験結果を表3で示す。結果としては、噴射直後のバインダー5が溶融する時の白煙と臭いが出ただけでその後は特に問題となるような変化はなく、ステンレスウール9については表面が銅色に変化したが特に性質に影響することはなく、表面側のアルミガラスクロス7については表面の変色や穴あき等の変化はなかった。これにより本実施の形態の消音・断熱材1は高温下で所定の断熱性能を発揮できるとともに十分な耐熱性を備えていることが確認された。
Figure 2009220313
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。まず、消音・断熱材1の製造作業において、グラスウール3の表裏両面にポリプロピレン不織布からなるバインダー5を介して表面側にアルミガラスクロス7を積層させ、裏面側にステンレスウール9を積層させ、上記積層物11を熱プレスにより加熱・冷却加圧して熱溶着により一体化させる構成としたので、製造作業が簡単になった。また、乾燥工程を省略することによって作業時間を大幅に短縮することができ、所定形状の消音・断熱材を従来の約半分のコストで製造することができる。また、製造できる製品の形状も任意の形状のものを製造できる。例えば、三角錐状のような場合でも容易に成形が可能であり、作業時間が大幅に短縮されるとともに製造に要する労力が軽減される。よって、任意の形状で高温条件下で優れた消音・断熱効果を発揮する消音・断熱材を低コストで製造できる。
尚、本発明は前記第1の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨内での適宜な設計変更が可能である。まず、グラスウール、バインダー、アルミガラスクロス、ステンレスウール等の組成や厚み等は上記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、対象物の要求する性能との関係で適宜決定すれば良い。また、成形する製品の形状も任意であり、広範囲の対象物の形状に応じて変更できる。また、製造方法の実施に使用される積層手段、加熱手段、成形プレス等の形式や構造は上記の実施の形態に例示したものに限られずそれ以外のものでもよい。
本発明は、自動二輪車のエンジンヘッドカバーや消音器の消音材の実施例で説明したが、四輪自動車、汎用エンジン等の消音材・断熱材としても適用できる。また、様々な産業分野における発音体・発熱体に対する消音材・断熱材としての適用が可能である。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、消音・断熱材の断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、消音・断熱材の使用例を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、消音・断熱材の他の使用例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の態様を示す図で、消音・断熱材の製造工程を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、耐熱性試験装置の説明図である。 従来の消音・断熱材の製造工程を示す説明図である。
符号の説明
1 消音・断熱材
3 グラスウール
5 バインダー
7 アルミガラスクロス
9 ステンレスウール
11 積層体
C シリンダ
P コンプレッサー
H1,H2 ヒーター
K1〜K2 プレス金型
R1〜R4 ローラー
100 製造装置

Claims (2)

  1. グラスウールを芯材とし、グラスウールの表裏両面にポリプロピレン不織布からなるバインダーを積層させ、表面側バインダーの表面にアルミガラスクロスからなる表面材を積層させ、裏面側バインダーの表面にステンレスウールからなる裏面材を積層させ、上記積層物を熱プレスにより加熱・冷却加圧することにより熱溶着させて消音・断熱材を得るようにしたことを特徴とする消音・断熱材製造方法。
  2. 芯材としてグラスウールを用い、グラスウールの表裏両面のバインダーとしてポリプロピレン不織布を用い、表面側の表面材としてアルミガラスクロスを用い、裏面側の表面材としてステンレスウールを用い、これらの積層物を加熱・冷却加圧することにより熱溶着させて一体化したことを特徴とする消音・断熱材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103899397A (zh) * 2012-12-26 2014-07-02 上海申龙客车有限公司 一种客车消声器隔热罩
CN104985830A (zh) * 2015-05-29 2015-10-21 南通澳兰德复合材料有限公司 玻璃钢格栅的防腐阻燃处理工艺
JP2019148031A (ja) * 2018-02-27 2019-09-05 井前工業株式会社 三次元形状成形体及びその製造方法
JP7444188B2 (ja) 2022-03-23 2024-03-06 いすゞ自動車株式会社 排気管の遮熱構造

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