JP2009220204A - 空気工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアモータに供給される圧縮空気の供給量の調整を容易に行うことによってエアモータの変速操作性を高めることができる空気工具を提供すること。
【解決手段】圧縮空気によって駆動されるエアモータ3と、該エアモータ3への圧縮空気の供給量を制御する制御バルブ6と、該制御バルブ6を操作するトリガ14を備えたエアドライバ(空気工具)1において、前記制御バルブ6をテコの作用で動作するON/OFFバルブ10と変速バルブ9で構成し、これらのON/OFFバルブ10と変速バルブ9を空気流路に直列に配置する。又、前記変速バルブ9の前記トリガ14の操作ストロークに対する流路面積の変化率を前記ON/OFFバルブ10のそれよりも小さく設定するとともに、トリガ14の操作によってON/OFFバルブ10が開いた後に変速バルブ9が開くよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮空気によってエアモータを駆動してネジ締めや穿孔等を行うための空気工具に関するものである。
空気工具は、空気圧縮機等の圧縮空気供給源から供給される圧縮空気によってエアモータを回転駆動し、該エアモータの回転力によってドライバビットやソケット、ドリルビット等を回転させてネジ締めやボルト締め、穴あけ等の作業を行う工具である。例えば、エアドライバ等の空気工具においては、一端が圧縮空気供給源に接続されたエアホースの他端を工具本体に接続し、工具本体に設けられたトリガによって制御バルブを操作し、この制御バルブによって圧縮空気のエアモータへの供給を制御してエアモータを回転駆動するようにしている。
ところで、ドライバやレンチ、ドリル等の空気工具においては、小ネジ作業やネジの締込み初め等では出力を小さくしてエアモータを低速回転させ、ネジ締め過程の中期ではエアモータを大きな出力で高速回転させる等、ネジの締め込み負荷の変化に対応できるようにエアモータの出力のスムーズな微調整が必要となる。このため、エアモータへ供給される圧縮空気の流量を微細に制御することができる制御バルブとこれを外部から操作するトリガを設け、工具本体を把持している手によってトリガの引き操作を加減しながら制御バルブを操作してエアモータの回転をコントロールするようにしている。
ところで、制御バルブとしては2段変速式制御バルブと無段変速制御バルブが使用されている。ここで、2段変速式制御バルブと無段変速制御バルブの構成と特性を図5〜図8にそれぞれ示す。
図5は2段変速式制御バルブの一例を示す空気工具の部分側断面図であり、図示の2段変速式制御バルブ106は、小流量制御用のボール弁109と最大流量を得るための円筒状弁110を空気通路に並列に配置して構成されており、これらのボール弁109と円筒状弁110はそれぞれシール部109a,110aを有し、トリガ114の操作に応じて開閉動作を行う。即ち、トリガ114を図5の矢印方向(図5の右方)に引くと、スロットルロッド113がバルブブッシュ111内を同方向に移動し、ボール弁109と円筒状弁110のシール部109a,110aが順次開くことによってエアモータ103への圧縮空気の供給量が2段階に変化し、エアモータ103の回転速度が2段階で調整される。
ここで、図6に図5に示した2段変速式制御バルブ106の特性としてトリガ114のストローク(%)に対する流路面積(%)の変化を示すが、同図に実線a,b,c,dにて示すように流路面積(圧縮空気の流量=エアモータ103の回転速度)はトリガ114のストロークに対して2段階で変化し、流路面積(流量)の連続的な微調整はできない。即ち、トリガ114が引かれてスロットルロッド113によってボール弁109が開き始めると、流路面積は図6に直線aにて示すようにストロークに比例して直線的に変化し、その後、ボール弁109が完全に開くと流路面積は図6に直線bにて示すように一定値を示す。そして、トリガ114が更に引かれて円筒状弁110が開き始めると流路面積は図6に直線cにて示すように急激に増大した後、図6に直線dにて示すように一定値を示す。
一方、図7は無段変速制御バルブの一例(特許文献1参照)示す空気工具の部分側断面図であり、図示の無段変速制御バルブ206においては、バルブブッシュ211内にスロットルロッド213を摺動可能に配設されており、該スロットルロッド213の一端はトリガ214に連結されている。そして、スロットルロッド213の長手方向中間部にはテーパ部213bが設けられており、該テーパ部213bの後方(図7の右方)にはバルブブッシュ211の入気口211aを開閉するシール部材であるOリング230が配設されている。
以上のように構成された無段変速制御バルブ206において、トリガ114を図7の矢印方向(図7の右方)に引くと、先ずOリング230のシールが開き、更にトリガ214を引き込むとスロットルロッド213のテーパ部213bとバルブブッシュ211の入気口211aとの隙間が連続的に拡大し、エアモータ203に供給される圧縮空気量も連続的に増大する。
ここで、図8に図7に示した無段変速制御バルブ206の特性としてトリガ214のストローク(%)に対する流路面積(%)の変化を示すが、同図に実線b’にて示すように流路面積はトリガ214のストロークに比例して無段階で連続的に変化し、全閉から全開まで連続的に流路面積(空気流量)を調整可能であるが、流路面積の変化が急激であり、流路面積が小さい低速回転時での微調整が困難である。即ち、トリガ214が引かれてOリング230のシールが開くと空気通路が一気に開くため、流路面積は図8に直線a’にて示すように急激に上昇し、その後は図8に直線b’にて示すようにストロークに比例して無段階で連続的に変化し、Oリング230のシールが完全に開くと流路面積は図8に直線c’にて示すように一定値を示す。尚、図6及び図8において破線にて示す折れ線は本発明に係るエアドライバ1に設けられた後述の制御バルブ6(図1参照)の特性を比較のために示したものである。
特開平11−090861号公報
ところが、2段変速式制御バルブと無段変速制御バルブには下記の欠点があった。
即ち、第1に、2段変速式制御バルブと無段変速制御バルブの何れにおいても、シール部材が開くときにトリガの操作荷重が高くなり、シール部材が開いた後にはトリガの操作荷重が軽くなるため、トリガを引き込み過ぎてしまう傾向がある。これは、シール部材が空気取入口側とエアモータ側を開閉する部材であり、シール部材の一方の面が空気取入口側(高圧側)に面し、他方の面がエアモータ側(低圧側)に面しており、トリガ操作によってシール部材を空気取入口側に移動させることによって開閉動作を行うことに起因している。
バルブ閉鎖時は空気取入口側には圧縮空気の高圧が作用し、エアモータ側には大気圧が作用するため、シール部材は受圧荷重の差によって閉じ方向に押し付けられている。この荷重に抗してシール部材を移動させて開放すると、空気取入口側の圧縮空気がシールを通過してエアモータ側に流入して空気取入口側とエアモータ側の圧力差が減少するため、シール部材に作用する荷重も減少し、トリガを引く荷重が相対的に過大となってトリガを引き込み過ぎてしまう。このため、トリガの微調整時に操作性を損なう場合があった。
第2に、トリガの操作量としてシール部材を開閉するためのストロークが必要になるため、変速のために使用し得る操作量が少なくなり、変速操作の微調整のし易さが損なわれる場合があった。
第3に、2段変速式制御バルブでは前述のようにエアモータの回転速度の調整は2段階となり、任意の回転速度を得ることができないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、エアモータに供給される圧縮空気の供給量の調整を容易に行うことによってエアモータの変速操作性を高めることができる空気工具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、圧縮空気によって駆動されるエアモータと、該エアモータへの圧縮空気の供給量を制御する制御バルブと、該制御バルブを操作するトリガを備えた空気工具において、前記制御バルブをテコの作用で動作するON/OFFバルブと変速バルブで構成し、これらのON/OFFバルブと変速バルブを空気流路に直列に配置したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記変速バルブの前記トリガの操作ストロークに対する流路面積の変化率を前記ON/OFFバルブのそれよりも小さく設定するとともに、トリガの操作によってON/OFFバルブが開いた後に変速バルブが開くよう構成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記変速バルブを、前記トリガの枢支点と先端部との中間に係合するロッドと、該ロッドに挿通保持されたバルブと、該バルブを閉じ方向に付勢するスプリングを含んで構成し、トリガのストロークが設定値未満であるときには前記ロッドと前記バルブとの間に形成される流路の面積がトリガのストロークに比例して変化し、トリガのストロークが設定値を超えると前記ロッドが前記バルブを押し開くよう構成したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ON/OFFバルブを、弁体と該弁体から一体に延びる弁軸から成るきのこ弁と、該きのこ弁によって開閉されるシール部材と、前記きのこ弁を閉じ方向に付勢するスプリングを含んで構成し、前記変速バルブのロッドを前記きのこ弁の弁軸に係合させて該きのこ弁を倒すことによってON/OFFバルブを開くよう構成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記変速バルブを前記エアモータのモータ軸に対して略平行に配置するとともに、該変速バルブに直交するよう前記ON/OFFバルブをハンドル部内に配置したことを特徴とする。
請求項1及び2記載の発明によれば、制御バルブの開閉はON/OFFバルブで行い、圧縮空気の流量の調整は変速バルブで行うようにしたため、変速バルブにはシール部材が不要となって変速バルブの操作量を大きくすることができるとともに、変速バルブの全操作量の多くを変速のための操作量として使用することが可能となる。このため、トリガの全ストロークのうちの多くを変速のためのストロークとして使用することができ、又、変速バルブのトリガの操作ストロークに対する流路面積の変化率をON/OFFバルブのそれよりも小さく設定したため、低速域でのエアモータの回転速度を容易に微調整することが可能となって空気工具の変速操作性が高められる。
又、制御バルブを構成するON/OFFバルブと変速バルブはテコの作用で動作するため、トリガの操作荷重が小さく抑えられ、該トリガのスムーズな操作が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、トリガのストロークが設定値に達するまでは変速バルブのロッドとバルブとの間に形成される流路の面積がトリガのストロークに比例して変化するため、低速域でのエアモータの回転速度を容易に微調整することができ、トリガのストロークが設定値を超えるとロッドがバルブを押し開くためにエアモータへの圧縮空気の供給量が一気に増大してエアモータの回転速度(出力)を最大限まで高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、変速バルブのロッドをきのこ弁の弁軸に係合させて該きのこ弁を倒すことによってON/OFFバルブを開くよう構成したため、きのこ弁の弁体とシール部材の接点を支点とし、きのこ弁の弁軸とロッドの接点を力点としたテコの作用によってON/OFFバルブを小さな力で開くことができ、ON/OFF弁の動作荷重が低減される。このため、ON/OFFバルブの閉鎖時と開放時の圧力変化によるバルブ動作荷重の変化が減少し、トリガの引き荷重の変動も小さくなってトリガをスムーズに操作することが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、変速バルブを前記エアモータのモータ軸に対して略平行に配置するとともに、該変速バルブに直交するようON/OFFバルブをハンドル部内に配置したため、空気工具内に変速バルブとON/OFFバルブを合理的に配置して空気工具をコンパクトに構成することができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る空気工具の一実施としてのエアドライバの破断側面図、図2及び図3は同エアドライバの作用を説明するための部分側断面図、図4(a),(b)は制御バルブの特性を示すトリガのストロークに対する流路面積の変化を示す図である。
図1に示すエアドライバ1においては、本体2に駆動源としてのエアモータ3が内蔵されており、本体2から垂直下方に一体に延びるハンドル部4の基部には、空気通路5を介して前記エアモータ3と連通する制御バルブ6が設けられている。又、ハンドル部4の下端部には、空気圧縮機等の不図示の圧縮空気供給源から延びる不図示のエアホースが接続されるエアプラグ7が取り付けられ、ハンドル部4内の中央部には、前記制御バルブ6と前記エアプラグ7とを接続するインレットパイプ8が配設されている。
ところで、前記制御バルブ6は、テコの作用によって動作する変速バルブ9とON/OFFバルブ10とで構成されており、これらの変速バルブ9とON/OFFバルブ10は空気流路に直列に配置されている。
上記変速バルブ9は、前記エアモータ3の出力軸(モータ軸)に対して略平行に配されており、エアモータ3に連なる前記空気通路5に連通する入気口11aが形成されたバルブブッシュ11と、該バルブブッシュ11内に移動可能に配設されたリング状のスロットルバルブ12と、バルブブッシュ11の入気口11a及びスロットルバルブ12の中心部を貫通してスロットルバルブ12の軸方向に沿って水平に配されたスロットルロッド13と、該スロットルロッド13とスロットルバルブ12をトリガ14の操作方向とは反対方向(図1の左方)にそれぞれ付勢するスプリング15,16によって構成されている。
ところで、上記リング状のスロットルバルブ12は前記スロットルロッド13に移動可能に挿通保持されており、その内周面はテーパ面12aを成しており、外周部にはバルブブッシュ11の入気口11aに通じる複数の空気通路12bが形成されている。
又、前記スロットルロッド13は、ハンドル部4から前方(図1の左方)に突出する操作端13aと、スロットルバルブ12の中心部を貫通するテーパ状の絞り部13bと、該絞り部13bの操作端13a側(前方)にあってスロットルバルブ12と選択的に当接する鍔部13cと、操作端13aの反対側端部(後端)にあってスプリング16の座面を構成する先端部13dを備えている。
他方、前記ON/OFFバルブ10は、変速バルブ9に対して直交するよう垂直に配されており、きのこ弁状のメインバルブ17とリング状のシール部材18と、メインバルブ17をシール部材18へと付勢するスプリング19とで構成されている。ここで、メインバルブ17は、円板状の弁体17aと該弁体17aから垂直上方に一体に立ち上がる弁軸17bとで構成されており、弁体17aの外周には複数の空気通路17a−1が形成されている。又、弁体17aから上方へ一体に立ち上がる弁軸17bは、シール部材18の中心部を貫通して上方に延び、その先端部(上端部)は前記スロットルロッド13の先端部13dの後方に位置している。
ところで、前記バルブブッシュ11の排気口11bは前記空気通路5を介して前記エアモータ3に連通しており、後述のようにエアモータ3は空気通路5を経て供給される圧縮空気によって駆動され、その回転速度は制御バルブ6によって制御される圧縮空気の流量に応じて調整される。そして、このエアモータ3の回転は動力伝達部20によって工具取付部21に伝達され、該工具取付部21とこれに装着された不図示のドライバビット等の工具が所定の速度で回転駆動されてネジ締め作業等が行われる。
又、ハンドル部4から突出した前記スロットルロッド13の操作端13aの近傍には、前記トリガ14とトリガアーム22の一端がピン23によってトリガガイド24に回動可能に枢支されており、スロットルロッド13の操作端13aはトリガアーム22に常時係合している。ここで、図1に示すように、ピン23の中心からスロットルロッド13のトリガアーム22への当接点までの距離をL1、ピン23の中心からトリガ14の先端までの距離をL2(>L1)とする。
次に、以上のように構成されたエアドライバ1の作用について説明する。
エアドライバ1のハンドル部4の下端に取り付けられたエアプラグ7には不図示の圧縮空気供給源から延びる不図示のエアホースが接続されており、エアプラグ7から流入した圧縮空気はインレットパイプ8内に貯留されている。
而して、図1に示すようにトリガ14を操作しない状態では、制御バルブ6の変速バルブ9とON/OFFバルブ10は共にOFF状態(閉状態)にある。即ち、変速バルブ9のスロットルバルブ12はスプリング16によって付勢されてバルブブッシュ11に着座して該バルブブッシュ11の入気口11aを閉じており、ON/OFFバルブ10のメインバルブ17もスプリング19によって上方に付勢され、その弁体17aがシール部材18に着座して該シール部材18を閉じている。従って、変速バルブ9とON/OFFバルブ10は共にOFF状態(閉状態)にあって、インレットパイプ8内に貯留されている圧縮空気はエアモータ3に供給されず、該エアモータ3は起動されないで停止状態にある。
上記状態からトリガ14を引いて該トリガ14をピン23を中心として図2の破線位置から矢印方向に実線位置まで回動させると、トリガ14と共にピン23を中心として一体に回動するトリガアーム22によって変速バルブ9のスロットルロッド13がスプリング15の付勢力に抗して図2の矢印方向(図2の右方)に移動し、その先端部がON/OFFバルブ10のメインバルブ17の弁軸17bの先端に係合し、メインバルブ17を弁体17aのシール部材18への着座点(接点)を中心として図示のように傾ける。すると、メインバルブ17の弁体17aが傾いてシール部材18との間に隙間が形成されるため、インレットパイプ8内の圧縮空気は、図2に矢印にて示すように、メインバルブ17の弁体17aの外周に形成された空気通路17a−1から弁体17aとシール部材18との間の隙間を通って変速バルブ9側へと流れる。
変速バルブ9においては、スロットルロッド13の移動に伴って該スロットルロッド13のテーパ状の絞り部13bがスロットルバルブ12の中心部を移動するため、該絞り部13bとスロットルバルブ12のテーパ面状の内周面12aとの間の流路面積が次第に広がる。従って、ON/OFFバルブ10から変速バルブ9へと流れる圧縮空気は、図2に矢印にて示すように、スロットルロッド13の絞り部13bとスロットルバルブ12の内周面12aとの間の流路を通過してバルブブッシュ11の排気口11bから空気通路5を通ってエアモータ3へと供給されるため、該エアモータ3が駆動され、その回転は動力伝達部20によって工具取付部21に伝達され、該工具取付部21とこれに装着された不図示のドライバビット等の工具が所定の速度で回転駆動されてネジ締め作業等がなされる。尚、このとき、スロットルバルブ12はバルブブッシュ11に着座した状態を維持しており、バルブブッシュ11の入気口11aはスロットルバルブ12によって閉じられている。
ところで、トリガ14が図2に破線にて示す非操作位置から図2に実線にて示す位置(スロットルロッド13の鍔部13cがスロットルバルブ12に当接する位置)までのストロークを図示のようにS1とすると、トリガ14を操作すると先ずON/OFFバルブ10が開いてインレットパイプ8内の圧縮空気はON/OFFバルブ10を通過して変速バルブ9へと流れるが、トリガ14のストロークがS1に達するまではエアモータ3に供給される圧縮空気の流量は変速バルブ9によって制御され、この圧縮空気の流量によってエアモータ3の回転速度が決定される。即ち、トリガ14のストロークがS1に達するまでは圧縮空気のエアモータ3への供給量(エアモータ3の回転速度)は変速バルブ9のスロットルロッド13の絞り部13bとスロットルバルブ12の内周面12aとの間の流路の面積に依存する。
ここで、ON/OFFバルブ10の流路面積は図4(a)に破線Aにて示すようにトリガ14のストロークに比例して直線的に増加し、変速バルブ9の流路面積も図4(a)に破線Bにて示すようにトリガ14のストロークに比例して直線的に増加するが、変速バルブ9の流路面積の方がON/OFFバルブ10の流路面積よりもストロークに対する変化率が小さい。
而して、前述のようにトリガ14のストロークがS1に達するまではエアモータ3に供給される圧縮空気の流量は変速バルブ9によって制御されるため、結局、圧縮空気のエアモータ3への供給量を決定する流路面積は図4(b)に実線Bにて示すようにトリガ14のストロークに比例して緩やかに変化する。このため、トリガ14のストロークの広い範囲で圧縮空気量、つまりはエアモータ3の回転速度を微調整することができ、該エアモータ3の変速操作性、延いてはエアドライバ1の操作性が高められる。
その後、トリガ14を図2に実線にて示す位置(変速バルブ9のスロットルロッド13の鍔部13cがスロットルバルブ12に当接する位置)から図3に実線にて示す位置までストロークS2だけ引くと、変速バルブ9のスロットルロッド13が矢印方向(図3の右方)に更に移動するため、該スロットルロッド13の鍔部13cがスロットルバルブ12をスプリング16の付勢力に抗して同方向に移動させて押し開くため、バルブブッシュ11の入気口11aが開かれ、変速バルブ9を通過する圧縮空気の流路の面積が図4(a)に二点鎖線Cにて示すように急激に増加した後、図4(a)に直線Dにて示すように一定値を示す。従って、圧縮空気のエアモータ3への供給量を決定する流路面積は図4(b)に実線Cにて示すように急激に増加した後、図5(b)に実線Dにて示すように一定値を保つ。従って、トリガ14のストロークがS1を超えると圧縮空気量、つまりはエアモータ3の回転速度(出力)が急激に増大する。そして、トリガ14を図3に実線にて示すように引き切るとエアモータ3を最大回転速度(最大出力)で駆動することができる。尚、このとき、圧縮空気の一部はスロットルロッド13の絞り部13bとスロットルバルブ12の内周面12aとの間の流路を通過してエアモータ3へと供給される。
以上のように、本実施の形態に係るエアモータ1においては、エアモータ3の回転速度(出力)を2段階に調整することができるが、トリガ14を引き始めてから広いストローク範囲(0〜S1)においてエアモータ3への圧縮空気の供給量をストロークに対して緩やかに増減させることができるため、特に低速域でのエアモータ3の回転速度を容易に微調整することができ、エアドライバ1の変速操作性が高められる。
即ち、本実施の形態では、制御バルブ6の開閉はON/OFFバルブ10で行い、圧縮空気の流量の調整は変速バルブ9で行うようにしたため、変速バルブ9にはシール部材が不要となって変速バルブ9の操作量を大きくすることができるとともに、変速バルブ9の全操作量の多くを変速のための操作量として使用することが可能となる。このため、トリガ14の全ストロークのうちの多くを変速のためのストロークとして使用することができ、又、変速バルブ9のトリガ14の操作ストロークに対する流路面積の変化率をON/OFFバルブ10のそれよりも小さく設定したため、低速域でのエアモータ3の回転速度を容易に微調整することが可能となってエアドリル1の変速操作性が高められる。
又、本実施の形態では、図1に示すように、ピン23の中心からスロットルロッド13のトリガアーム22への当接点までの距離をL1、ピン23の中心からトリガ14の先端までの距離をL2とした場合、L2>L1に設定したため、テコの作用によって変速バルブ9のスロットルロッド13をスプリング15の付勢力に抗して小さな力で移動させることができ、これによって変速バルブ9の動作荷重が低減される。そして、ON/OFFバルブ10のメインバルブ17はきのこ弁であって、その弁軸17bの先端にスロットルロッド13の先端部13dが係合して該メインバルブ17を倒すことによってON/OFFバルブ10を開くことができ、このとき、メインバルブ17の弁体17aとシール部材18の接点を支点とし、弁軸17bとスロットルロッド13の先端部13dとの接点を力点としたテコの作用によってメインバルブ17を小さな力で倒すことができるため、ON/OFFバルブ10の動作荷重が低減される。従って、変速バルブ9とON/OFFバルブ10の開閉時の圧力変化によるバルブ動作荷重の変化が減少し、トリガ14の引き荷重の変動も小さく抑えられるため、トリガ14のスムーズな引き操作が可能となる。
更に、本実施の形態に係るエアドライバ1においては、変速バルブ9をエアモータ3のモータ軸に対して略平行に配置するとともに、該変速バルブ9に直交するようON/OFFバルブ10をハンドル部4内に垂直に配置したため、エアドライバ1内に変速バルブ9とON/OFFバルブ10を合理的に配置して該エアドライバ1をコンパクトに構成することができる。
尚、以上は本発明をエアドライバに適用した形態について説明したが、本発明は、圧縮空気によって駆動されるエアモータを駆動源とする他の任意の空気工具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係る空気工具の一実施としてのエアドライバの破断側面図である。 本発明に係るエアドライバの作用を説明するための部分側断面図である。 本発明に係るエアドライバの作用を説明するための部分側断面図である。 (a),(b)は本発明に係るエアドライバの制御バルブの特性を示すトリガのストロークに対する流路面積の変化を示す図である。 従来の2段変速式制御バルブの構造の一例を示す空気工具の部分側断面図である。 図5に示す2段変速式制御バルブの特性を示すトリガのストロークに対する流路面積の変化を示す図である。 従来の無段変速制御バルブの構造の一例を示す空気工具の部分側断面図である。 図7に示す無段変速制御バルブの特性を示すトリガのストロークに対する流路面積の変化を示す図である。
符号の説明
1 エアモータ(空気工具)
2 エアドライバ本体
3 エアモータ
4 ハンドル部
5 空気通路
6 制御バルブ
7 エアプラグ
8 インレットパイプ
9 変速バルブ
10 ON/OFFバルブ
11 バルブブッシュ
11a バルブブッシュの入気口
11b バルブブッシュの排気口
12 スロットルバルブ
12a スロットルバルブの内周面
12b スロットルバルブの空気通路
13 スロットルロッド
13a スロットルロッドの操作端
13b スロットルロッドの絞り部
13c スロットルロッドの鍔部
13d スロットルロッドの先端部
14 トリガ
15,16 スプリング
17 メインバルブ
17a メインバルブの弁体
17a−1 メインバルブの空気通路
17b メインバルブの弁軸
18 シール部材
19 スプリング
20 動力伝達部
21 工具取付部
22 トリガアーム
23 ピン
24 トリガガイド
L1 ピンの中心からスロットルロッドのトリガアームへの当接点までの距離
L2 ピンの中心からトリガの先端までの距離
S1,S2 トリガのムストローク

Claims (5)

  1. 圧縮空気によって駆動されるエアモータと、該エアモータへの圧縮空気の供給量を制御する制御バルブと、該制御バルブを操作するトリガを備えた空気工具において、
    前記制御バルブをテコの作用で動作するON/OFFバルブと変速バルブで構成し、これらのON/OFFバルブと変速バルブを空気流路に直列に配置したことを特徴とする空気工具。
  2. 前記変速バルブの前記トリガの操作ストロークに対する流路面積の変化率を前記ON/OFFバルブのそれよりも小さく設定するとともに、トリガの操作によってON/OFFバルブが開いた後に変速バルブが開くよう構成したことを特徴とする請求項1記載の空気工具。
  3. 前記変速バルブを、前記トリガの枢支点と先端部との中間に係合するロッドと、該ロッドに挿通保持されたバルブと、該バルブを閉じ方向に付勢するスプリングを含んで構成し、トリガのストロークが設定値未満であるときには前記ロッドと前記バルブとの間に形成される流路の面積がトリガのストロークに比例して変化し、トリガのストロークが設定値を超えると前記ロッドが前記バルブを押し開くよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の空気工具。
  4. 前記ON/OFFバルブを、弁体と該弁体から一体に延びる弁軸から成るきのこ弁と、該きのこ弁によって開閉されるシール部材と、前記きのこ弁を閉じ方向に付勢するスプリングを含んで構成し、前記変速バルブのロッドによって前記きのこ弁の弁軸に係合させて該きのこ弁を倒すことによってON/OFFバルブを開くよう構成したことを特徴とする請求項3記載の空気工具。
  5. 前記変速バルブを前記エアモータのモータ軸に対して略平行に配置するとともに、該変速バルブに直交するよう前記ON/OFFバルブをハンドル部内に配置したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気工具。
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