JP2009219599A - ミシンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用される電源の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、ミシンの損傷を防止すること。
【解決手段】検出手段3により検出された入力電圧が、最高限界電圧よりも高い場合、又は、最低限界電圧よりも低い場合に、モータ、アクチュエータ4及びこれら機器の駆動制御装置への通電を遮断する遮断手段61,62と、を備えるミシンの制御装置1において、アクチュエータへの通電を許容する上限電圧及び下限電圧の入力電圧に対する許容率を記憶する許容率記憶手段51と、入力電圧と許容率から上限電圧及び下限電圧を算出する上下限電圧算出手段52と、算出された上限電圧及び下限電圧を記憶する許容電圧記憶手段51と、を備え、遮断手段63は、検出された入力電圧が上限電圧よりも高い場合、又は、下限電圧よりも低い場合に、ミシンの電気機器への通電を遮断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源から入力される入力電圧を監視するミシンの制御装置に関する。
ミシンの電源に異常が発生した場合に、ミシンの駆動を急停止させてミシンの機構や縫製物を保護することができるミシン装置が知られている。このミシン装置は、電源切断検知回路により電源供給が遮断されたか否かを判定し、電源供給が遮断されたと判断した場合には、CPUに割り込み処理をかけ、CPUがミシンモータの駆動停止制御を行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
また、図6に示すように、電源100からミシンに入力される入力電圧を監視して、入力電圧が異常である場合にミシンのアクチュエータ101の駆動を停止させるミシンの制御装置102もある。ミシンの制御装置102は、アクチュエータ101が電圧で損傷しないための最高限界電圧を入力電圧が超えているか否かを判断する高電圧検出回路103と、アクチュエータ101の駆動に必要とされる最低限界電圧に入力電圧が到達しているか否かを判断する低電圧検出回路104と、各アクチュエータ101の駆動を制御する制御回路105と、を備えたものである。
そして、高電圧検出回路103により入力電圧が最高限界電圧を超えていると判断した場合、低電圧検出回路104により入力電圧が最低限界電圧に到達していないと判断した場合に、制御回路105は、各アクチュエータ101の駆動を停止させるべく、通電を遮断する。
特開平7−112089号公報
しかし、ミシンは、使用環境によって入力電圧が異なることがある。例えば、ミシンを日本国内だけで使用する場合には、入力電圧は主に200Vであるが、欧米国で使用する場合には入力電圧は、200Vに限られない。そのため、従来のミシンの制御装置のように、最高限界電圧及び最低限界電圧を固定としていては、入力電圧が大きく異なる環境においてミシンを使用する場合には、適した限界電圧となっていない場合がある。その結果、ミシンを駆動させるとすぐに限界電圧に達してミシンが停止し又は破壊したり、縫製を十分に行えなかったり、逆に、ミシンの性能が著しく低下してしまうような電圧で使用していてもそれを検出することができずにミシンの各回路の損傷を招くという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、使用される電源の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、ミシンの損傷を防止することができるミシンの制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ワイドボルテージの入力電源からミシンに入力される入力電圧を検出する検出手段と、ミシンのモータ、アクチュエータ及びこれらの駆動制御装置等のミシン電気機器が電圧で損傷しないための最高限界電圧よりも、前記検出手段により検出された入力電圧の方が高い場合、又は、前記電気機器の駆動に必要とされる最低限界電圧よりも低い場合に、前記電気機器の電源を遮断する遮断手段と、を備えるミシンの制御装置において、前記電気機器への通電を許容する上限電圧及び下限電圧の前記入力電圧に対する許容率を記憶する許容率記憶手段と、前記検出手段が電源から前記電気機器に入力される入力電圧を基準電源電圧として検出した際に、検出した入力電圧に前記許容率記憶手段に記憶された許容率を乗じて、前記上限電圧及び前記下限電圧を算出する上下限電圧算出手段と、前記上下限電圧算出手段により算出された前記上限電圧及び前記下限電圧を前記電気機器の駆動に際して通電が許容される許容電圧の範囲として記憶する許容電圧記憶手段と、を備え、前記許容電圧記憶手段に前記上限電圧及び前記下限電圧が記憶された後、前記遮断手段は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記上限電圧よりも高い場合、又は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記下限電圧よりも低い場合に、前記電気機器の電源を遮断することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、検出手段が電源からミシンに入力される基準電源電圧として入力電圧を検出すると、上下限電圧算出手段は、検出した入力電圧に許容率を乗じて、上限電圧及び下限電圧を算出する。そして、上下限電圧算出手段により算出された上限電圧及び下限電圧は、ミシンの電気機器の駆動に際して通電が許容される許容電圧の範囲として許容電圧記憶手段に記憶される。許容電圧記憶手段に上限電圧及び下限電圧が記憶された後、遮断手段は、検出手段により検出された実際の入力電圧が上限電圧よりも高い場合、又は、検出手段により検出された実際の入力電圧が下限電圧よりも低い場合に、電気機器への通電を遮断する。
これにより、入力される入力電圧がどのような値であってもその入力電圧に許容率を乗じて上限電圧及び下限電圧を求めているので、入力電圧から大きく外れた電圧が入力されると遮断手段によって電気機器への通電が遮断される。
よって、使用される電源の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、電気機器の損傷を防止することができる。
また、ミシンの制御装置は、従来どおり、最高限界電圧及び最低限界電圧も設定されているので、上限電圧及び下限電圧と二重で電圧を監視することができるので、入力電圧の監視効果をより向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの制御装置において、前記許容率を入力により設定する設定手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ユーザは、設定手段から許容率を入力により設定することができるので、ミシンの使用環境に応じて自由に許容率を変更することができる。また、上限電圧と下限電圧の入力電圧に対する許容率を同じ値にしたり、それぞれ異なる値にすることもできるので、入力電圧の異常検出の自由度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、ワイドボルテージの入力電源からミシンに入力される入力電圧を検出する検出手段と、ミシンのモータ、アクチュエータ及びこれらの駆動制御装置等のミシン電気機器が電圧で損傷しないための最高限界電圧よりも、前記検出手段により検出された入力電圧の方が高い場合、又は、前記電気機器の駆動に必要とされる最低限界電圧よりも低い場合に、前記電気機器の電源を遮断する遮断手段と、を備えるミシンの制御装置において、前記最高限界電圧よりも低く、最低限界電圧よりも高い電圧であって、前記電気機器の駆動に際して使用される電源の入力電圧に応じて通電が許容される上限電圧及び下限電圧を許容電圧の範囲として記憶する許容電圧記憶手段と、を備え、前記遮断手段は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記許容電圧記憶手段に記憶された上限電圧よりも高い場合、又は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記許容電圧記憶手段に記憶された下限電圧よりも低い場合に、前記電気機器への電源を遮断することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、検出手段が電源からミシンに入力される入力電圧を検出すると、遮断手段は、検出手段により検出された実際の入力電圧が許容電圧記憶手段に記憶された上限電圧よりも高い場合、又は、検出手段により検出された実際の入力電圧が許容電圧記憶手段に記憶された下限電圧よりも低い場合に、電気機器への通電を遮断する。
これにより、ミシンが使用される環境に応じて上限電圧及び下限電圧を事前に設定し、許容電圧記憶手段に記憶させておくことで、入力電圧から大きく外れた電圧が入力されると遮断手段によって電気機器への通電が遮断される。
よって、使用される電源の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、電気機器の損傷を防止することができる。また、ミシンを使用する環境が常に同じであるような場合には、このような手法を採用することで、請求項1のように、入力電圧を検出して上限電圧及び下限電圧を算出する必要がない。
また、ミシンの制御装置は、従来どおり、最高限界電圧及び最低限界電圧も設定されているので、上限電圧及び下限電圧と二重で電圧を監視することができるので、入力電圧の監視効果をより向上させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、入力される入力電圧がどのような値であってもその入力電圧に許容率を乗じて上限電圧及び下限電圧を求めているので、入力電圧から大きく外れた電圧が入力されると遮断手段によってミシンの電気機器への通電が遮断される。
よって、使用される電源の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、電気機器の損傷を防止することができる。
また、ミシンの制御装置は、従来どおり、最高限界電圧及び最低限界電圧も設定されているので、上限電圧及び下限電圧と二重で電圧を監視することができるので、入力電圧の監視効果をより向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ユーザは、設定手段から許容率を入力により設定することができるので、ミシンの使用環境に応じて自由に許容率を変更することができる。また、上限電圧と下限電圧の入力電圧に対する許容率を同じ値にしたり、それぞれ異なる値にすることもできるので、入力電圧の異常検出の自由度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ミシンが使用される環境に応じて上限電圧及び下限電圧を事前に設定し、許容電圧記憶手段に記憶させておくことで、入力電圧から大きく外れた電圧が入力されると遮断手段によって電気機器への通電が遮断される。
よって、使用される電源の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、電気機器の損傷を防止することができる。また、ミシンを使用する環境が常に同じであるような場合には、このような手法を採用することで、請求項1のように、入力電圧を検出して上限電圧及び下限電圧を算出する必要がない。
また、ミシンの制御装置は、従来どおり、最高限界電圧及び最低限界電圧も設定されているので、上限電圧及び下限電圧と二重で電圧を監視することができるので、入力電圧の監視効果をより向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るミシンの制御装置の最良の形態について詳細に説明する。
<ミシンの制御装置の構成>
図1に示すように、ミシンには、ミシンの駆動に関する制御を行うミシンの制御装置としての制御ボックス1が設けられている。制御ボックス1は、入力電源となるAC(交流)電源2からミシンに入力される入力電圧を検出する検出手段としての検出回路3と、ミシンを駆動するための各モータ及びアクチュエータ4の駆動の制御を行う駆動制御装置5と、駆動制御装置5に接続され、駆動制御装置5への入力電圧を監視する電圧監視装置6と、AC電源2から入力される交流電圧を直流電圧に変換する平滑回路7と、を備えている。
(検出回路)
検出回路3は、AC電源2に接続されるとともに、駆動制御装置5及び平滑回路7を介して電圧監視装置6に接続されている。なお、検出回路3は、ワイドボルテージに対応しており、広範囲の電圧幅で入力電圧を検出することができる。
(駆動制御装置)
駆動制御装置5は、ミシンのモータ、アクチュエータ4及び駆動制御装置5(以下これらを総称して「電気機器」という)への通電を許容する上限電圧及び下限電圧の入力電圧に対する許容率を記憶する許容率記憶手段としての記憶回路51と、検出回路3がAC電源2からミシンに入力される入力電圧を検出した際に、検出した入力電圧に記憶回路51に記憶された許容率を乗じて、上限電圧及び下限電圧を算出する上下限電圧算出手段としての算出回路52と、各モータ、アクチュエータ4の駆動制御を行う駆動制御回路53と、を備えている。
図2に記憶回路51内の構成を示す。記憶回路51に記憶されている許容率は、検出回路3にて検出された入力電圧を基準とし、この入力電圧に対して上下何パーセントまでミシンの電気機器の駆動を許容するかの閾値を決定するものである。すなわち、図2に示すように、許容率が±30%に設定されている場合において、入力電圧が200Vであったとすると、各電気機器の駆動が許容されるのは、以降の入力電圧が140V〜260Vの範囲内ということになる。このとき、140Vを下限電圧、260Vを上限電圧とする。
記憶回路51には、ミシンの電気機器が電圧の高さで損傷しないために許容される限界となる最高限界電圧と、各モータ、アクチュエータ4及び制御駆動装置を駆動させるために必要とされる最低限界電圧と、が記憶されている。例えば、図2に示すように、記憶回路51には、最高限界電圧として280V、最低限界電圧として120Vが記憶されている。
従って、ミシンの各電気機器を駆動させるリミットを上限側及び下限側でそれぞれ二段階で設定していることになる。
なお、本実施形態での記憶回路51には、入力電圧に対する許容率が記憶されているが、入力電圧に対して±何Vまでというように実際の電圧値の幅で設定してもよい。また、上限電圧及び下限電圧は入力電圧に対して同じ許容率、許容幅とする必要はなく、それぞれ許容幅を変化させてもよい。
算出回路52では、上述の上限電圧及び下限電圧が算出される。上記の例で説明すると、算出回路52は、入力電圧100Vに記憶回路51に記憶されている許容率±20%を乗じて下限電圧80Vと上限電圧120Vをそれぞれ算出する。
駆動制御回路53は、各モータ、アクチュエータ4を駆動させるために、各モータ、アクチュエータ4に通電する。通電時間、通電タイミング等の駆動条件は、予め設定された縫製プログラム等に基づいて決定される。
また、記憶回路51は、算出回路52により算出された上限電圧及び下限電圧をミシンの駆動に際して通電が許容される許容電圧の範囲として記憶する許容電圧記憶手段としても機能する。
(電圧監視装置)
電圧監視装置6は、駆動制御装置5と平滑回路7に接続されており、AC電源2からミシンに入力される入力電圧の異常監視を行うものである。
電圧監視装置6は、検出回路3に平滑回路7を介して接続されている。これは、平滑回路7がAC電源2から入力される交流電圧を直流電圧に変換するものであり、電圧監視装置6において入力電圧をアナログ値で監視するためである。
電圧監視装置6は、検出回路3により検出された入力電圧が、ミシンの電気機器が高電圧で損傷しないための最高限界電圧よりも高い場合にミシンの各モータ、アクチュエータ4を駆動する駆動制御装置5への通電(電源)を遮断する遮断手段としての最高電圧検出回路61と、検出回路3により検出された入力電圧が、各電気機器の駆動に必要とされる最低限界電圧よりも低い場合にミシンの各モータ、アクチュエータ4を駆動する駆動制御装置5への通電(電源)を遮断する遮断手段としての最低電圧検出回路62と、記憶回路51に上限電圧及び下限電圧が記憶された後、検出回路3により検出された入力電圧が算出回路52で算出された上限電圧よりも高い場合、又は、検出回路3により検出された入力電圧が下限電圧よりも低い場合に、各モータ、アクチュエータ4を駆動する駆動制御装置5への通電(電源)を遮断する遮断手段としての監視回路63と、を備えている。
なお、最高限界電圧は、上限電圧よりも高く、最低限界電圧は、下限電圧よりも低い。
最高電圧検出回路61は、平滑回路7により直流電圧に変換された電圧信号に基づく電圧値が記憶回路51に記憶された最高限界電圧を超えたと判断した場合に、電気機器への通電(電源)を遮断する、すなわち、各モータ、アクチュエータ4、及び駆動制御装置5を駆動させない旨の信号を送信する。
最低電圧検出回路62は、平滑回路7により直流電圧に変換された電圧信号に基づく電圧値が記憶回路51に記憶された最低限界電圧よりも低いと判断した場合に、電気機器への通電(電源)を遮断する、すなわち、各モータ、アクチュエータ4、及び駆動制御装置5を駆動させない旨の信号を送信する。
監視回路63は、平滑回路7により直流電圧に変換された電圧信号に基づく電圧値が記憶回路51に記憶された上限電圧よりも高い場合、又は、平滑回路7により直流電圧に変換された電圧信号に基づく電圧値が記憶回路51に記憶された下限電圧よりも低い場合に、各電気機器への通電を遮断する、すなわち、各モータ、アクチュエータ4、及び駆動制御装置5を駆動させない旨の信号を送信する。
また、ミシンの制御ボックス1は、記憶回路51に記憶させる許容率、最高限界電圧、最低限界電圧を入力により設定する設定手段としての入力部8を備えている。入力部8は、例えば、制御ボックス1の表面に設けられたモニタ等により構成されており、ユーザが各値を入力することにより設定することができる。なお、入力部8は、制御ボックス1に接続されている必要はあるが、その取り付け位置はどのような場所でもよく、ミシンの操作パネルと共用してもよい。
<入力電圧の監視処理>
次に、図3、図4を用いて制御ボックス1による入力電圧の監視処理について説明する。
ミシンの電源をONにすると、初期設定を行う。即ち、検出回路3は、AC電源2から電圧が供給されているか否かを判断する(ステップS1)。そして、電圧が供給されていると判断した場合(ステップS1:YES)、検出回路3は、AC電源2からの基準電源電圧として入力電圧を検出する(ステップS2)。次いで、算出回路52は、検出回路3で検出された入力電圧に記憶回路51に記憶された許容率を乗じて上限電圧及び下限電圧を算出する(ステップS3)。次いで、記憶回路51は、算出回路52で算出された上限電圧及び下限電圧を記憶して初期設定を終了する(ステップS4)。
次いで、実際の縫製作業が開始されると(ステップS5:YES)、常時以下の最高最低限界電圧及び上下限界電圧の検出、遮断制御が行われる。
最高電圧検出回路61は、平滑回路7を介して入力される実際の入力電圧が記憶回路51に記憶された最高限界電圧を超えているか否かを判断する(ステップS6)。ここで、最高電圧検出回路61は、実際の入力電圧が最高限界電圧を超えていると判断した場合(ステップS6:YES)、最高電圧検出回路61は、駆動制御装置5の通電を遮断する(ステップS11)、これをもって本処理を終了させる。
ステップS6において、最高電圧検出回路61は、実際の入力電圧が最高限界電圧を超えていないと判断した場合(ステップS6:NO)、最低電圧検出回路62は、平滑回路7を介して入力される実際の入力電圧が記憶回路51に記憶された最低限界電圧よりも低いか否かを判断する(ステップS7)。ここで、最低電圧検出回路62は、実際の入力電圧が最低限界電圧よりも低いと判断した場合(ステップS7:YES)、最低電圧検出回路62は、駆動制御装置5の通電を遮断する(ステップS11)、これをもって本処理を終了させる。
ステップS7において、最低電圧検出回路62は、実際の入力電圧が最低限界電圧よりも低くないと判断した場合(ステップS7:NO)、監視回路63は、平滑回路7を介して入力される実際の入力電圧が記憶回路51に記憶された上限電圧を超えているか否かを判断する(ステップS8)。ここで、監視回路63は、実際の入力電圧が上限電圧を超えていると判断した場合(ステップS8:YES)、監視回路63は、駆動制御装置5への通電を遮断して、駆動制御装置5及びモータ、アクチュエータを保護する(ステップS11)、これをもって本処理を終了させる。
ステップS8において、監視回路63は、実際の入力電圧が上限電圧を超えていないと判断した場合(ステップS8:NO)、監視回路63は、平滑回路7を介して入力される入力電圧が記憶回路51に記憶された下限電圧よりも低いか否かを判断する(ステップS9)。ここで、監視回路63は、実際の入力電圧が下限電圧よりも低いと判断した場合(ステップS9:YES)、監視回路63は、駆動制御回路53に各アクチュエータ4への通電を遮断する旨の信号を送信し、駆動制御装置5への通電を遮断しして、駆動制御装置5及びモータ、アクチュエータを保護する(ステップS11)、これをもって本処理を終了させる。
ステップS9において、監視回路63は、実際の入力電圧が下限電圧よりも低くないと判断した場合(ステップS9:NO)、駆動制御回路53は、モータ、アクチュエータ4を駆動させ(ステップS10)、これをもって本処理を終了させる。
ここで、具体例を挙げて説明すると、図4に示すように、最高限界電圧が280V、最低限界電圧が120V、許容率が±30%に設定されている場合において、実際の入力電圧が200Vであった場合、図4(a)に示すように、上限電圧は260V、下限電圧は140Vとなる。この場合、上限電圧及び下限電圧は、最高限界電圧及び最低限界電圧には到達していないので、最高電圧検出回路61及び最低電圧検出回路62が駆動制御装置5の電源を遮断して各モータ、アクチュエータ4への通電を停止することはない。
しかし、260Vを超えると、各アクチュエータ4の発熱等により動作に関して好ましくない状態となることを判断して監視回路63が駆動制御装置5への通電を遮断する。一方、140Vよりも低くなると、駆動制御回路53、モータ、アクチュエータ4の回転速度、トルク、マグネットのトルク等が正常に機能しない状態になることを判断して監視回路63が駆動制御装置5への通電を遮断してモータ、アクチュエータ4を停止する。
また、図4に示すように、最高限界電圧が280V、最低限界電圧が120V、許容率が±30%に設定されている場合において、実際の入力電圧が220Vであった場合、図4(b)に示すように、上限電圧は286V、下限電圧は154Vとなる。この場合、上限電圧は最高限界電圧に到達しているので、その後の入力電圧が286Vを超えているか否かを判断する前に、最高電圧検出回路61は、駆動制御装置5への通電を遮断してモータ、アクチュエータ4への通電を遮断する。
すなわち、許容率を大きくしたような場合や、実際の入力電圧と最高限界電圧及び最低限界電圧との差が小さい場合には、上限電圧及び下限電圧よりも最高限界電圧及び最低限界電圧のリミットの方を先に超えることとなるが、この場合には、上限電圧及び下限電圧に関係なく最高限界電圧及び最低限界電圧に到達した時点で駆動制御装置5への通電を遮断させる。
<作用・効果>
以上のように、検出回路3がAC電源2からミシンに入力される基準電源電圧として入力電圧を検出すると、算出回路52は、検出した入力電圧に記憶回路51に記憶された許容率を乗じて、上限電圧及び下限電圧を算出する。そして、算出された上限電圧及び下限電圧は、ミシンの駆動に際して通電が許容される許容電圧の範囲として記憶回路51に記憶される。記憶回路51に上限電圧及び下限電圧が記憶された後、監視回路63は、検出回路3により検出された実際の入力電圧が上限電圧よりも高い場合、又は、検出回路3により検出された入力電圧が下限電圧よりも低い場合に、駆動制御装置5への電源を遮断してミシンの各モータ、アクチュエータ4への通電を遮断する。
これにより、入力される入力電圧がどのような値であってもその入力電圧に許容率を乗じて上限電圧及び下限電圧を求めているので、入力電圧から大きく外れた電圧が入力されると監視回路63によってミシンへの通電が遮断される。
よって、使用されるAC電源2の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、ミシンの損傷を防止することができる。
また、制御ボックス1は、従来どおり、最高限界電圧及び最低限界電圧も設定されているので、上限電圧及び下限電圧と二重で電圧を監視することができるので、入力電圧の監視効果をより向上させることができる。
また、監視回路63では、AC電源2からの電圧信号を平滑回路7を介することでアナログ的に検出することができるので、入力電圧に変動があってもその変動を的確に検出することができる。
また、ユーザは、入力部8から許容率を入力により設定することができるので、ミシンの使用環境に応じて自由に許容率を変更することができる。また、上限電圧と下限電圧の入力電圧に対する許容率を同じ値にしたり、それぞれ異なる値にすることもできるので、入力電圧の異常検出の自由度を向上させることができる。
<その他>
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態においては、上限電圧及び下限電圧を記憶回路51に記憶された許容率と検出回路3で検出された入力電圧を用いて、算出回路52により算出していたが、上限電圧及び下限電圧を事前に駆動制御装置5aの記憶回路51aに記憶させた制御ボックス1aとしてもよい。なお、以下の説明において、上記実施形態と同様の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
具体的には、図5に示すように、電圧監視装置6aは、最高電圧検出回路61及び最低電圧検出回路62の他に、上限電圧監視回路65と下限電圧監視回路66とを備えている。上限電圧監視回路65は、最高限界電圧よりも低い電圧であって、前記電気機器の駆動に際して使用される電源の入力電圧に応じて予め記憶回路51aに記憶された上限電圧を超えた場合に駆動制御装置5aの電源を遮断して各モータ、アクチュエータ4への通電を遮断する。下限電圧監視回路66は、最低限界電圧よりも高い電圧であって、前記電気機器の駆動に際して使用される電源の入力電圧に応じて予め記憶回路51aに記憶された下限電圧を超えた場合に駆動制御装置5aへの電源を遮断する信号を送信する。
すなわち、上記実施形態における駆動制御装置5から算出回路52を取り除き、算出回路52で算出すべき上限電圧及び下限電圧を最高限界電圧及び最低限界電圧と共に記憶回路51aに記憶させておいてもよい。
このような構成とした場合、検出回路3がAC電源2からミシンに入力される実際の入力電圧を検出すると、上限電圧監視回路65は、検出回路3により検出された入力電圧が記憶回路51aに記憶された上限電圧よりも高い場合、又は、検出回路51により検出された入力電圧が記憶回路51aに記憶された下限電圧よりも低い場合に、駆動制御装置5aへの通電を遮断する。
これにより、ミシンが使用される環境に応じて上限電圧及び下限電圧を事前に設定し、記憶回路51aに記憶させておくことで、入力電圧から大きく外れた電圧が入力されると上限電圧監視回路65及び下限電圧監視回路66によって駆動制御装置5aへの通電が遮断される。
よって、使用されるAC電源2の入力電圧に応じて適切に異常となる電圧を設定することができ、縫製の効率化を図り、ミシンの損傷を防止することができる。また、ミシンを使用する環境が常に同じであるような場合には、このような手法を採用することで、上記実施形態のように、入力電圧を検出して上限電圧及び下限電圧を算出する必要がない。
制御ボックスの回路構成を示すブロック図。 記憶回路内に記憶されている電圧値を示す図。 入力電圧の監視処理のフローチャート。 入力電圧の監視処理において具体例を挙げて説明する図。 他の例の制御ボックスの回路構成を示すブロック図。 従来技術における制御ボックスの回路構成を示すブロック図。
符号の説明
1 制御ボックス(ミシンの制御装置)
2 AC電源(入力電源)
3 検出回路(検出手段)
4 モータ、アクチュエータ
8 入力部(設定手段)
51 記憶回路(許容率記憶手段、許容電圧記憶手段)
51a 記憶回路(許容電圧記憶手段)
52 算出回路(上下限電圧算出手段)
61 最高電圧検出回路(遮断手段)
62 最低電圧検出回路(遮断手段)
63 監視回路(遮断手段)
65 上限電圧監視回路(遮断手段)
66 下限電圧監視回路(遮断手段)

Claims (3)

  1. ワイドボルテージの入力電源からミシンに入力される入力電圧を検出する検出手段と、
    ミシンのモータ、アクチュエータ及びこれらの駆動制御装置等のミシン電気機器が電圧で損傷しないための最高限界電圧よりも、前記検出手段により検出された入力電圧の方が高い場合、又は、前記電気機器の駆動に必要とされる最低限界電圧よりも低い場合に、前記電気機器の電源を遮断する遮断手段と、を備えるミシンの制御装置において、
    前記電気機器への通電を許容する上限電圧及び下限電圧の前記入力電圧に対する許容率を記憶する許容率記憶手段と、
    前記検出手段が電源から前記電気機器に入力される入力電圧を基準電源電圧として検出した際に、検出した入力電圧に前記許容率記憶手段に記憶された許容率を乗じて、前記上限電圧及び前記下限電圧を算出する上下限電圧算出手段と、
    前記上下限電圧算出手段により算出された前記上限電圧及び前記下限電圧を前記電気機器の駆動に際して通電が許容される許容電圧の範囲として記憶する許容電圧記憶手段と、を備え、
    前記許容電圧記憶手段に前記上限電圧及び前記下限電圧が記憶された後、前記遮断手段は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記上限電圧よりも高い場合、又は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記下限電圧よりも低い場合に、前記電気機器の電源を遮断することを特徴とするミシンの制御装置。
  2. 前記許容率を入力により設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシンの制御装置。
  3. ワイドボルテージの入力電源からミシンに入力される入力電圧を検出する検出手段と、
    ミシンのモータ、アクチュエータ及びこれらの駆動制御装置等のミシン電気機器が電圧で損傷しないための最高限界電圧よりも、前記検出手段により検出された入力電圧の方が高い場合、又は、前記電気機器の駆動に必要とされる最低限界電圧よりも低い場合に、前記電気機器の電源を遮断する遮断手段と、を備えるミシンの制御装置において、
    前記最高限界電圧よりも低く、最低限界電圧よりも高い電圧であって、前記電気機器の駆動に際して使用される電源の入力電圧に応じて通電が許容される上限電圧及び下限電圧を許容電圧の範囲として記憶する許容電圧記憶手段と、を備え、
    前記遮断手段は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記許容電圧記憶手段に記憶された上限電圧よりも高い場合、又は、前記検出手段により検出された実際の入力電圧が前記許容電圧記憶手段に記憶された下限電圧よりも低い場合に、前記電気機器への電源を遮断することを特徴とするミシンの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109778433A (zh) * 2019-01-23 2019-05-21 浙江众邦机电科技有限公司 一种缝纫机及其刹车能量的回馈控制系统和方法

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