JP2009219580A - 吐息検出装置、呼吸判定システム及び呼吸判定方法 - Google Patents

吐息検出装置、呼吸判定システム及び呼吸判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動きが少ない就寝者の安否を確認することが可能な吐息検出装置及び呼吸判定システム及び呼吸判定方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る呼吸判定システム10は、就寝者が息を吐く度に、その吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域を間に挟んで対向配置される1対の超音波送受波器11,11を、信号処理装置20に接続して備えている。そして、信号処理装置20が、所定周期で1対の超音波送受波器11,11に超音波を送受波させて、それら両超音波送受波器11,11の間の超音波到達時間を計測し、その超音波到達時間の変化に基づいて、就寝者の吐息を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、就寝者の安否を確認するための吐息検出装置、呼吸判定システム及び呼吸判定方法に関する。
従来より、就寝者の安否を確認するための方法として、監視カメラを用いて就寝者の寝返り等の動きを遠隔地から監視する方法(例えば、特許文献1参照)や、非接触式センサを用いて就寝者の寝返り等の動きをセンシングする方法(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2007−262875号公報(段落[0058]、第1図) 特表平08−507706号公報(第1図)
しかしながら、上記した従来の方法では、動きが少ない就寝者(特に、病気・怪我のために動くことができない就寝者)の安否を確認することができないという問題があった。また、上記した従来の方法では、就寝者が動かない場合、それが体調異常によるものか否かの客観的な判別が困難であるので、体調異常の早期発見が困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、動きが少ない就寝者の安否を確認することが可能な吐息検出装置及び呼吸判定システム及び呼吸判定方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る吐息検出装置は、就寝者が息を吐く度に、その吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域を間に挟んで対向配置される1対の超音波送受波器と、所定周期で1対の超音波送受波器に超音波を送受波させて、それら両超音波送受波器の間の超音波到達時間を計測する時間計測部とを備え、超音波到達時間の変化に基づいて、就寝者の吐息を検出するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の吐息検出装置において、超音波到達時間の単位時間当たりの変化量が、所定の基準変化量を超えたことを条件に吐息有りと判定する変化量比較判定部を備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の吐息検出装置において、時間計測部にて計測された過去最新の所定期間分の計測結果を更新して記憶する更新記憶部と、過去最新の所定期間における超音波到達時間の平均値を演算し、その平均値より所定の基準値を超えて超音波到達時間が短くなったことを条件に吐息有りと判定する平均比較判定部とを備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の吐息検出装置において、吐息領域から外れた位置で対向配置される1対の補正用超音波送受波器を設けて、それら両補正用超音波送受波器の間の超音波到達時間を時間計測部にて補正用超音波到達時間として計測し、吐息領域を間に挟んで対向配置される1対の超音波送受波器の間隔と、1対の補正用超音波送受波器の間隔とを同じにした場合の補正用超音波到達時間を求めて、その補正用超音波到達時間と1対の超音波送受波器の間の超音波到達時間との差分が、所定の基準値を超えたことを条件に吐息有りと判定する到達時間比較判定部を備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の吐息検出装置において、ベッドの両側部の柵に1対の超音波送受波器を固定して、それら1対の超音波送受波器の間の超音波伝播経路を就寝者の上方に配置するための送受波器固定部を備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明に係る呼吸判定システムは、請求項1乃至5の何れかに記載の吐息検出装置と、吐息検出装置による吐息の検出の間隔が、予め設定された基準時間より所定の許容値を越えて長くなったとき又は短くなったときに、異常有りと判定する異常判定部と、異常判定部が異常有りと判定したことを報知する呼吸異常報知部とを備えたところに特徴を有する。
請求項7の発明に係る請求6に記載の呼吸判定システムは、1対の超音波送受波器の間で超音波を送受波可能であったか否かを判定する送受波障害判定部と、送受波障害判定部が、送受波が不可能と判定したことを報知する送受波異常報知部とを備えたところに特徴を有する。
請求項8の発明に係る呼吸判定方法は、就寝者が息を吐く度に、その吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域を間に挟んで1対の超音波送受波器を対向配置し、吐息領域の一時的な温度上昇を、1対の超音波送受波器の間の超音波到達時間の一時的な変化に反映させて、その超音波到達時間の一時的な変化の有無を就寝者の呼吸の有無として信号処理装置に自動判定させるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の吐息検出装置によれば、1対の超音波送受波器の間の超音波到達時間が、就寝者が息を吐く度に一時的に変化し、その変化に基づいて就寝者の吐息を検出することができる。そして、その検出結果を利用すれば、動きが少ない就寝者の安否を確認することが可能になると共に、就寝者の体調異常を早期かつ確実に発見することができる。しかも、本発明の吐息検出装置には、就寝者に接触する部位が存在しないので睡眠の妨げにならず、起床時及び就寝時の着脱の手間もかからない。また、監視カメラのように監視による不快感を与えることもない。
[請求項2の発明]
請求項2の構成では、超音波到達時間の単位時間当たりの変化量が、所定の基準変化量を超えた場合に吐息有りと判定するので、比較的緩やかな室温変化による超音波到達時間の変化と、吐息による超音波到達時間の変化とを明確に区別することができ、吐息を正確に検出することが可能になる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、過去最新の所定期間における超音波到達時間の平均値を演算し、その平均値より所定の基準値を超えて超音波到達時間が短くなった場合に吐息有りと判定するので、室温の変化の影響を受けずに吐息を正確に検出することが可能になる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、寝室の温度変化の影響を排除して、就寝者の吐息を正確に検出することが可能になる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、それら1対の超音波送受波器の間の超音波伝播経路を就寝者の上方に配置するための超音波送受波器の固定作業が容易になる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、就寝者の吐息の間隔に異常が発生したことを報知するので、就寝者の体調異常に対して迅速に処置を行うことができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、超音波の送受波が不可能と判定したことを報知するので、吐息の検出ができない不具合に迅速に対応することができると共に、就寝者の起床を遠隔の場所で知ることができる。
[請求項8の発明]
請求項8の呼吸判定方法によれば、就寝者が息を吐く度に、その吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域を間に挟んで1対の超音波送受波器を対向配置したので、1対の超音波送受波器の間の超音波到達時間の一時的な変化の有無を、就寝者の呼吸の有無として信号処理装置に自動判定させることができる。そして、その判定結果を利用すれば、動きが少ない就寝者の安否を確認することが可能になると共に、就寝者の体調異常を早期かつ確実に発見することができる。しかも、本発明の呼吸判定方法では、就寝者に接触する部位を設けずに済むので睡眠の妨げにならず、起床時及び就寝時の着脱の手間もかからない。また、監視カメラのように監視による不快感を与えることもない。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。本実施形態の呼吸判定システム10は、図1に示すように、1対の超音波送受波器11,11を信号処理装置20に接続して備えている。超音波送受波器11は、例えば、図3に示すように、箱形の送受波器本体11Hにブラケット14を組み付けてなる。ブラケット14は、例えば、送受波器本体11Hの下面に対向したベース板14Cを有し、そのベース板14Cの両側部から1対の支持レール14B,14Bを起立して備えると共に、ベース板14Cの前縁部から下方に取付板14Dが直角曲げされた構造になっている。そして、送受波器本体11Hの両側面に1対の支持レール14B,14Bが上下動可能にスライド係合されている。また、各支持レール14Bには螺子孔14Nが貫通形成され、その螺子孔14Nに蝶ネジ14Aが螺合している。そして、蝶ネジ14Aを緩めた状態で送受波器本体11Hをブラケット14に対して上下動し、任意の位置で蝶ネジ14Aを締め付けて固定することができる。さらに、取付板14Dには、水平方向に延びたパイプを挟んで保持可能なパイプホルダ13(図3参照。本発明の「送受波器固定部」に相当する)が設けられている。
図1に示すように、超音波送受波器11,11は、ベッド90の両側の1対の脱落防止柵91,91にパイプホルダ13,13(図3参照)を固定して取り付けられる。その固定を行う際、必要に応じて蝶ネジ14Aを緩めて位置調整が行われる。そして、図2(B)に示すように、ベッド90に就寝者が仰向けに寝た場合に、その就寝者の上方領域のうち吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域R1を間に挟んで、両超音波送受波器11,11の超音波送受波面12,12同士が対向するように配置される。ここで、吐息領域R1の広さ、及び、就寝者に対する位置は、個人差はあるももの、多くの場合は、例えば、就寝者の口の真上、略100[mm]の位置は、吐息領域R1に含まれる。そこで、本実施形態では、超音波送受波面12,12の中心同士を結ぶ架空の線L1が、就寝者の口の真上、略100[mm]の位置を横切るように配置される。
信号処理装置20は、信号処理回路21(図4参照)をケースで覆ってなり、例えば、図2(A)に示すように、ベッド90の近傍に載置される。図4に示すように、信号処理回路21は、制御回路22、送波回路23、受波回路24、警告信号出力回路25、警告ランプ26等を備えている。また、送波回路23には一方の超音波送受波器11が接続され、受波回路24には他方の超音波送受波器11が接続されている。そして、送波回路23を起動して一方の超音波送受波器11から超音波を出力し、その超音波を他方の超音波送受波器11が受信すると、受波回路24から受波信号が出力されて制御回路22に取り込まれる。また、警告信号出力回路25は、例えば、病院の院内配線を介してナースステーションの管理装置に接続される。
制御回路22は、CPU22A、メモリ22B(本発明の「更新記憶部」に相当する)を備え、メモリ22Bに記憶された呼吸判定プログラムPG1(図5参照)をCPU22Aが所定周期で実行し、両超音波送受波器11,11の間における超音波到達時間を計測する。具体的には、図5に示すように、呼吸判定プログラムPG1が実行されると、計測処理(S10)が行われる。この計測処理(S10)では、図6に示すように、送波回路23を起動して一方の超音波送受波器11から超音波を出力させると共に、その起動時からの経過時間T1を計測し始める(S11)。そして、経過時間T1が上限値Tjに達する迄、受波回路24からの受波信号の出力を待つ。具体的には、受波回路24から受波信号が出力されたか否かを判別し(S12)、受波回路24から受波信号が出力されていない場合は(S12でNO)、経過時間T1が所定の上限値Tjに達したか否かを判別する(S13)。そして、経過時間T1が上限値Tjに達していない間は(S13でNO)、受波回路24からの受波信号を待ち続ける(S12のNO及びS13のNOのループ)。
受波回路24から受波信号が出力されると(S12でYES)、その時点の経過時間T1を両超音波送受波器11,11間の超音波到達時間として、メモリ22Bの記憶領域に設定された時間データレジスタRaに格納する(S14)。そして、送波回路23を停止すると共に経過時間T1の計測を終了して(S16)、この計測処理(S10)を抜ける。
また、受波回路24からの受波信号を受信できずに(S12でNO)、経過時間T1が上限値Tjに達した場合は(S13でYES)、時間データレジスタRaに、例えば、通常では経過時間T1として計測し得ない特大値Tdを格納する(S15)。そして、送波回路23を停止すると共に経過時間T1の計測を停止して(S16)、この計測処理(S10)を抜ける。
ここで、上記した上限値Tjは、経過時間T1が上限値Tjに達するか否かによって、呼吸判定プログラムPG1の実行周期が影響を受けない程度の大きさに設定されている。具体的には、呼吸判定プログラムPG1の実行周期は、例えば200[msec]に設定され、その200[msec]のうち呼吸判定プログラムPG1の開始から終了までの実行時間は、例えば、略100[msec]になっている。そこで、上記上限値Tjは、例えば20[msec]に設定され、呼吸判定プログラムPG1の実行時間が20[msec]長くなって120[msec]になったとしても、実行周期の200[msec]には収まるようになっている。また、上記特大値Tdは、通常では、経過時間T1として計測し得ない値として、例えば500[msec]が設定されている。
また、上記した時間データレジスタRaは、上記したメモリ22Bの記憶領域のうち、例えば連続した10000個のアドレスに亘って10000個に設定されている。そして、それら時間データレジスタRaに、過去最新の10000回の呼吸判定プログラムPG1の実行結果が格納される。即ち、呼吸判定プログラムPG1の実行周期は200[msec]であるので、過去最新20秒の時間データがバッファリングされるようになっている。
なお、図9(A)には、呼吸判定プログラムPG1を200[msec]で250回実行した場合において、時間データレジスタRaに格納される時間データ(超音波到達時間、又は、特大値)の変化が50秒間に亘って示されている。
図5に示すように、呼吸判定プログラムPG1では、計測処理(S10)に次いで、解析処理(S20)が行われる。図7に示すように、解析処理(S20)では、時間データレジスタRaに新規に格納された時間データT10と、前回、格納された時間データT11とを取得し、それら時間データT10,T11が共に特大値Tdでないか否かを判別する(S21)。ここで、それら両時間データT10,T11が共に特大値Tdではない場合には(S21でYES)、時間データレジスタRaに新規に格納された時間データT10(超音波到達時間)から、前回、格納された時間データT11(超音波到達時間)を減算して変化量ΔT(以下、「伝播時間変化量ΔT」という)を求める(S22)。ここで、伝播時間変化量ΔTは、本発明に係る「超音波到達時間の単位時間当たりの変化量」に相当し、この場合、呼吸判定プログラムPG1の実行周期である200[msec]が単位時間に相当する。
次いで、伝播時間変化量ΔTが予め設定された基準変化量Tk1より小さいか否かを判別する(S23)。ここで、超音波は、気温が上昇すると伝播速度が速くなり、その結果、超音波到達時間が短くなると共に伝播時間変化量ΔTはマイナスの値になる。そして、吐息によって吐息領域R1の温度が急激に上昇すると、マイナスの値である伝播時間変化量ΔTが、通常時に比べてさらに小さくなる。そこで、通常時の温度変化と区別するために、上記したように、伝播時間変化量ΔTが基準変化量Tk1を越えて小さくなったか否かを判別する(S23)。
そして、伝播時間変化量ΔTが基準変化量Tk1より小さい場合(S23でYES)、即ち、超音波到達時間が急激に短くなった場合は、メモリ22Bの記憶領域に設定された解析データレジスタRbに「1」を格納する(S24)。一方、伝播時間変化量ΔTが基準変化量Tk1以上になった場合(S23でNO)、解析データレジスタRbに「0」を格納する(S25)。また、経過時間T1,T2の何れかが特大値Tdであった場合(S21でNO)、解析データレジスタRbに「2」を格納する(S26)。
なお、解析データレジスタRbも時間データレジスタRaと同様に、メモリ22Bの記憶領域における連続した10000個のアドレスに亘って10000個に設定され、それら解析データレジスタRbに、過去最新の10000回の呼吸判定プログラムPG1の実行結果が格納される。
また、図9(B)には、呼吸判定プログラムPG1を200[msec]で250回実行した場合において、解析データレジスタRbに格納される解析データの変化が50秒間に亘って示されている。
解析処理(S20)では、上記の如く、「0」,「1」,「2」の何れかの解析データが解析データレジスタRbに格納されたら(S24,S25,S26)、次いで吐息検出時刻を求めて、メモリ22Bの記憶領域に設定された呼吸検出レジスタRcに格納する(S27)。具体的には、解析データレジスタRbに格納された解析データが「0」から「1」に切り替わってから例えば3回連続して「1」になった時刻を吐息検出時刻として呼吸検出レジスタRcに格納する。次いで、吐息検出時刻の間隔を呼吸間隔時間T3として演算してから(S28)、解析処理(S20)から抜ける。
なお、呼吸検出レジスタRcは、メモリ22Bに例えば、10000個設けられている。ここで、呼吸の間隔を略3秒とすると、本実施形態では、過去最新、略8秒間分の吐息検出時刻が記憶されることなる。
また、図9(C)には、呼吸判定プログラムPG1を200[msec]で250回実行した場合において、呼吸検出レジスタRcに格納された吐息検出時刻がタイムチャートにして示されている。
図5に示すように、呼吸判定プログラムPG1では、解析処理(S20)に次いで、判別処理(S30)が行われる。図8に示すように、判別処理(S30)では、呼吸間隔時間T3が予め設定された下限呼吸間隔時間Tk2より長いか否かを判別する(S31)。ここで、呼吸間隔時間T3が下限呼吸間隔時間Tk2より短い場合には(S31でNO)、呼吸の間隔が短すぎる異常が発生したと判断し、警告ランプ26を例えば黄色に点灯させると共に警告信号出力回路25に第1警告信号を出力させて(S32,S33)、判別処理(S30)から抜ける。
また、呼吸間隔時間T3が下限呼吸間隔時間Tk2より長い場合には(S31でYES)、呼吸間隔時間T3が予め設定された上限呼吸間隔時間Tk3より短いかを判別する(S34)。ここで、呼吸間隔時間T3が上限呼吸間隔時間Tk3より長い場合には(S34でNO)、その呼吸間隔時間T3の開始から終了までの間に、解析データレジスタRb=「2」の状態、即ち、超音波の受波が不能であった状態が含まれていないか判別する(S35)。そして、呼吸間隔時間T3の間に、解析データレジスタRb=「2」の状態が含まれていない場合には(S35でNO)、呼吸の間隔が長すぎる異常が発生したか或いは呼吸が停止したと判断して、警告ランプ26を例えば赤色に点灯させると共に警告信号出力回路25に第2警告信号を出力させて(S36,S37)、判別処理(S30)から抜ける。一方、呼吸間隔時間T3の間に、解析データレジスタRb=「2」の状態が含まれていた場合には(S35でYES)、送受波不能の異常が発生したと判断して、警告ランプ26を例えば緑色に点灯させると共に警告信号出力回路25に第3警告信号を出力させて(S37,S38)、判別処理(S30)から抜ける。
また、呼吸間隔時間T3が下限呼吸間隔時間Tk2と上限呼吸間隔時間Tk3との間に収まる長さの場合には(S31,S34で共にYES)、異常なしと判断して、ただちに判別処理(S30)から抜ける。
なお、本実施形態では、上記した計測処理(S10)を実行した制御回路22(詳細にはCPU22A)が本発明の「時間計測部」に相当し、解析処理(S20)を実行した制御回路22が本発明の「変化量比較判定部」に相当し、判別処理(S30)を実行した制御回路22が本発明の「呼吸異常判定部」及び「受波障害判定部」に相当する。また、警告信号出力回路25及び警告ランプ26が、本発明の「呼吸異常報知部」に相当すると共に、本発明の「送受波異常報知部」にも相当する。さらに、計測処理(S10)におけるステップS12を実行した制御回路22が、本発明の「受波障害判定部」に相当する。また、呼吸判定システム10には、本発明の「吐息検出装置」が含まれ、その吐息検出装置は、超音波送受波器11,11と、本発明の「時間計測部」及び「変化量比較判定部」としての制御回路22とからなる。
本実施形態の呼吸判定システム10の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の呼吸判定システム10及び呼吸判定方法の作用効果について説明する。図8(B)に示すように呼吸判定システム10の超音波送受波器11,11を取り付けたベッド90に、例えば、病気や怪我により寝返りを自力で行うことができない就寝者を寝かせる。そして、就寝者の口の真上、略100[mm]の位置に、超音波送受波器11,11の間の伝播経路(図2(B)の架空の線L1参照)を配置し、信号処理装置20(図2(A)参照)の電源を投入する。すると、超音波送受波器11,11の間で超音波が送受波され、図9(A)に示すように、信号処理装置20によって超音波送受波器11,11の間の超音波到達時間が検出される。このとき、例えば、障害物(例えば、看護人の手、布団)が超音波送受波器11,11の間で超音波を遮った場合には、図9(A)における経過時間6〜11秒の範囲に示すように、超音波到達時間が極めて大きな値(前記特大値Td)になる。
さて、就寝者が呼吸を行っていると、その吐息によって超音波送受波器11,11の間の超音波伝播経路における一部の温度が一時的に上昇し、超音波到達時間も一時的に変化する。このとき、吐息が口又は鼻から足先側に斜めに吐かれたり、或いは、横斜めに吐かれたとしても、その吐息が途中で拡がりながら真上に熱上昇して超音波伝播経路に達するので、この場合も吐息によって超音波到達時間も一時的に変化する。そして、その超音波到達時間の一時的な変化に基づいて信号処理装置20にて吐息を検出する。その原理について説明すると、以下の通りである。
即ち、超音波の伝播速度は気温によって変化し、例えば、気温20[℃]とすると、超音波の伝播速度は345[m/s]になり、この場合、超音波送受波器11,11の間の700[mm]の超音波伝播経路における超音波到達時間は、2[msec]になる。また、肺活量、息の温度等は、個人差があるが、就寝者の口の真上、略100[mm]の位置では、吐息は横幅100[mm]まで広がると共に、その吐息による一時的な気温の上昇幅は5[℃]であると仮定することができる。即ち、全長700[mm]の超音波伝播経路の一部である100[mm]の範囲が、吐息によって、一時的に5[℃]、温度上昇すると仮定することができる。これを、全長700[mm]の超音波伝播経路の全体の温度上昇に換算すると、0.7[℃](=5[℃]×100[mm]/700[mm])であり、その0.7[℃]によって超音波到達時間は一時的に略350[nsec]、短くなる。ここで、室温が0.7[℃]、一時的に急上昇することは考え難く、現在の超音波を用いた計測技術であれば、100[nsec]以上の変化を検出可能であるから、前述の通り吐息による超音波到達時間の一時的な変化に基づいて信号処理装置20にて吐息を検出することができる。
そして、本実施形態の呼吸判定システム10では、超音波到達時間の単位時間当たりの変化量(伝播時間変化量ΔT)が、所定の基準変化量(基準変化量Tk1)を超えて小さくなったことを条件にして、吐息有りと判定するので、比較的緩やかな室温変化による超音波到達時間の変化と、吐息による超音波到達時間の変化とを明確に区別することができる。また、本実施形態では、伝播時間変化量ΔTが基準変化量Tk1を超えて小さくなった状態が所定期間(3×200[msec])に亘って継続したことも条件にして吐息と外乱(例えば、空気の流れ、エアコンによる温度変化)とを区別しているので、正確に吐息の検出を行うことができる。
さらに、本実施形態の呼吸判定システム10は、吐息を検出するだけではなく、吐息の間隔が長すぎたり、吐息が検出されなくなった場合に、警告ランプ26を点灯してその旨を報知すると共に、ベッドから離れた場所(例えば、ナースステーション)にも報知する。これにより、就寝者の呼吸停止を含む体調異常に対して迅速に処置を行うことができる。また、吐息の間隔が通常より短すぎる場合には、呼吸停止時とは異なる色で警告ランプ26を点灯してその旨を報知すると共に、ベッドから離れた場所にも報知する。これにより、呼吸停止等と異なる異常に対して、迅速に対応することができる。さらに、超音波が遮断されて送受波を行えない場合には、呼吸異常時と異なる色で警告ランプ26を点灯させると共に、ベッドから離れた場所にも報知する。これにより、布団や超音波送受波器11の位置ずれ等により吐息の検出ができない不具合に迅速に対応する事ができると共に、就寝者の起床を遠隔の場所で知ることができる。
このように本実施形態の呼吸判定システム10及び呼吸判定方法によれば、1対の超音波送受波器11,11の間における超音波到達時間の一時的な変化に基づいて就寝者の吐息を検出しかつ呼吸の有無を判定することができる。また、その判定結果を利用すれば、動きが少ない就寝者の安否を確認することが可能になると共に、就寝者の体調異常を早期かつ確実に発見することができる。そして、本実施形態の呼吸判定システム10では、就寝者の呼吸の間隔に異常が発生したことを信号処理装置20に備えた警告ランプ26にて報知すると共に、信号処理装置20から離れた例えばナースステーションにも警告信号を出力して報知するので、体調異常に対して迅速に処置を行うことができる。しかも、本実施形態の呼吸判定システム10には、就寝者に接触する部位が存在しないので睡眠の妨げにならず、起床時及び就寝時の着脱の手間もかからない。また、監視カメラのように監視による不快感を与えることもない。
[第2実施形態]
本実施形態は、図10及び図11に示されており、解析処理(S120)のみが第1実施形態の解析処理(S20)と異なる。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明する。
図10に示すように、本実施形態の解析処理(S120)では、最初に、両超音波送受波器11,11間の超音波到達時間の平均値Tavを演算する(S121)。具体的には、例えば、全ての時間データレジスタRaに格納されている時間データから特大値Tdであるものを排除し、それ以外の全ての時間データの平均値を超音波到達時間の平均値Tavとして演算する。これにより、過去最新20秒における超音波到達時間の平均値Tavが求められる。そして、その平均値Tavから予め設定された閾値Tsを差し引いた値を、判別基準値Thとして求める(S122)。
次いで、新規に時間データレジスタRaに格納された時間データT12が、判別基準値Thより小さいか否かを判別する(S123)。ここで、超音波は、前述したように気温が上昇すると伝播速度が速くなり、その結果、超音波到達時間が短くなる。そこで、通常時の温度変化と区別するために、上記したように、新規に時間データレジスタRaに格納された時間データT12が、判別基準値Thより小さいか否かを判別する(S123)。そして、時間データT12が判別基準値Thより小さい場合には(S123でYES)、解析データレジスタRbに「1」を格納する(S124)。また、時間データT12が判別基準値Thより大きい場合には(S123でNO)、その経過時間T1が前記した特大値Tdであるか否かを判別し(S125)、特大値Tdでない場合には(S125でNO)、解析データレジスタRbに「0」を格納する(S126)。一方、経過時間T1が特大値Tdである場合には、解析データレジスタRbに「2」を格納する(S127)。
解析処理(S120)では、上記の如く、「0」,「1」,「2」の何れかの解析データが時間データレジスタRaに格納されたら(S124,S126,S127)、次いで、最新の解析データと前回の解析データとに基づき、解析データが「0」から「1」に切り替わった時刻を吐息検出時刻として呼吸検出レジスタRcに格納する(S128)。次いで、吐息検出時刻の間隔を呼吸間隔時間T3として演算し(S129)、解析処理(S120)から抜ける。
このように本実施形態の構成では、過去最新の所定期間における超音波到達時間の平均値より所定の基準値を超えて超音波到達時間が短くなった場合に吐息有りと判定するので、室温の変化の影響を受けずに吐息を正確に検出することが可能になる。それ以外の作用効果に関しては、第1実施形態と同様である。なお、本実施形態では、上記した解析処理(S120)を実行したCPU22Aが、本発明の「平均比較判定部」に相当する。
[第3実施形態]
本実施形態の呼吸判定システム10Vは、図12〜図15に示されており、1対の超音波送受波器11とは別に1対の補正用超音波送受波器11H,11Hを備えている点が前記第1実施形態と大きく相違する。以下、第1実施形態と異なる構成に関してのみ説明し、第1実施形態と同じ構成に関しては同一符号を付して重複した説明は省略する。また、本実施形態では、超音波送受波器11を「吐息計測用送受波器11」といい、補正用超音波送受波器11Hを「補正用送受波器11H」ということとする。
1対の補正用送受波器11H,11Hは、例えば、吐息検出用送受波器11,11と全く同じ構造になっている(図3参照)。そして、補正用送受波器11H,11Hは、ベッド90を配置した部屋のうち吐息の影響を受けない所定の場所で、任意の間隔を開けて対向配置される。具体的には、例えば、ベッド90における1対の脱落防止柵91,91のうち就寝者の口から離れた端部にそれぞれ取り付けられて吐息検出用送受波器11,11と同じ間隔で対向配置してもよいし、ベッド90の脇の簡易テーブルに固定して吐息検出用送受波器11,11とは異なる間隔で対向配置してもよい。なお、吐息検出用送受波器11,11と補正用送受波器11H,11Hとは、互いに目視にて区別可能とするための目印が付けられている。
本実施形態の呼吸判定システム10Vの信号処理装置20Vには、送波回路23及び受波回路24を、吐息検出用送受波器11,11と補正用送受波器11H,11Hの何れかに切り替えて接続するための1対のスイッチSW1,SW1が備えられ、それらスイッチSW1,SW1が制御回路22によって切り替え制御されるようになっている。これにより、補正用送受波器11H,11Hの間でも、吐息検出用送受波器11,11の間と同様に超音波到達時間を計測することができる。
また、信号処理装置20Vに備えた図示しない補正定数演算ボタンを操作すると、両吐息検出用送受波器11,11の間の超音波到達時間(以下、「吐息計測用超音波到達時間」という)と、両補正用送受波器11H,11Hの間の超音波到達時間(以下、「補正用超音波到達時間」という)とが実測される。なお、この補正定数演算ボタンの操作は、通常、就寝者がベッド90に不在の状態で行われる。そして、例えば、補正用超音波到達時間で吐息計測用超音波到達時間を除して、変換係数α(=[吐息計測用超音波到達時間]/[補正用超音波到達時間])が求められる。そして、この変換係数αを補正用超音波到達時間に乗じることで、補正用超音波到達時間は、1対の吐息検出用送受波器11,11の間隔と、1対の補正用送受波器11H,11Hの間隔とを同じにした場合の補正用超音波到達時間に換算される。
信号処理装置20Vに備えた図示しない起動ボタンを操作すると、制御回路22のCPU22Aは、図13に示した呼吸判定プログラムPG2を所定周期で実行する。そして、呼吸判定プログラムPG2を実行すると、計測処理(S10)にて吐息計測用超音波到達時間を計測し、次いで、スイッチSW1を切り替えて補正用送受波器11H,11Hを制御回路22に接続してから(S40)、補正用計測処理(S41)にて補正用超音波到達時間を計測する。ここで、補正用計測処理(S41)は、図6に示した計測処理(S10)と同じアルゴリズムになっており、計測処理(S10)のステップS14,15にて、時間データレジスタRaに、吐息計測用超音波到達時間(図6のT1に相当する)か或いは特大値Tdを格納する代わりに、補正用計測処理(S41)では、補正時間データレジスタRdに、補正用超音波到達時間(図6のT1に相当する)か或いは特大値Tdを格納する。
ここで、図15(A)には、吐息計測用超音波到達時間の時間推移の計測結果が示されている。また、図15(B)には、変換係数αを乗じた補正用超音波到達時間の時間推移の計測結果が示されている。これらに示すように、例えば、室温が変化した場合には、その室温変化が吐息計測用超音波到達時間と、変換係数αを乗じた補正用超音波到達時間とに同じように反映される。
補正用計測処理(S41)が終了すると、次いで、スイッチSW1を再度切り替えて吐息検出用送受波器11,11を制御回路22に接続し(S42)、次いで解析処理(S220)を行う。解析処理(S220)は、図7に示した前記第1実施形態における解析処理(S20)と一部共通したアルゴリズムになっている。
具体的には、図14に示すように、解析処理(S220)では、まず、時間データレジスタRaに新規に格納された時間データT20と、補正時間データレジスタRdに新規に格納された補正時間データT21とを取得し、それらデータT20,T21が共に特大値Tdでないか否かを判別する(S221)。ここで、それら両時間データT20,T21が共に特大値Tdではない場合には(S221でYES)、変換係数αを乗じた補正時間データT21を時間データT20から減算して到達時間差分ΔTを求める(S222)。
ここで、理論上、吐息無しの状態では、変換係数αを乗じた補正時間データT21(補正用超音波到達時間)と時間データT20(吐息計測用超音波到達時間)とは同じ値になる(図15(A),(B)参照)。そして、吐息有りの場合にのみ、変換係数αを乗じた補正時間データT21より時間データT20が短くなる。よって、変換係数αを乗じた補正時間データT21を時間データT20から減算して求めた到達時間差分ΔTは、図15(C)に示すように、吐息計測用超音波到達時間(図15(A)参照)から吐息による成分のみを取りだした値になる。
次いで、図14に示すように、到達時間差分ΔTが予め設定された基準差分Tk4より小さいか否かを判別する(S223)。そして、到達時間差分ΔTが基準差分Tk4より大きい場合(S223でYES)、吐息があったものとして解析データレジスタRbに「1」を格納する一方(S24)、到達時間差分ΔTが基準差分Tk4以下になった場合(S223でNO)、解析データレジスタRbに「0」を格納する(S25)。また、データT20,T21の何れかが特大値Tdであった場合(S221でNO)、解析データレジスタRbに「2」を格納する(S26)。
次いで、最新の解析データと前回の解析データとに基づき、解析データが「0」から「1」に切り替わった時刻を吐息検出時刻として呼吸検出レジスタRcに格納する(S224)。次いで、吐息検出時刻の間隔を呼吸間隔時間T3として演算し(S28)、解析処理(S220)から抜ける。
このように本実施形態の構成では、吐息検出用送受波器11,11による計測結果と、補正用送受波器11H,11Hによる計測結果との差分に基づいて吐息検出を行うので、バッググラウンドとなる寝室における温度変化をキャンセルすることができる。即ち、本実施形態によれば、寝室の温度変化の影響を排除して、就寝者の吐息を正確に検出することが可能になる。なお、本実施形態では、上記した解析処理(S220)を実行したCPU22Aが、本発明の「到達時間比較判定部」に相当する。
[実施例]
1対の超音波送受波器をベッドの両側の1対の脱落防止柵に固定し、それら超音波送受波器の間の超音波伝播経路を、ベッドにおける就寝者の口の真上、略100[mm]の位置を横切るように配置して、それら超音波送受波器の間の超音波到達時間を、200[msec]の周期で実際に測定した。その測定結果を示したグラフは、図12の上側に示されている。なお、測定時の室温は23±1[℃]であり、1対の超音波送受波器の間隔は700[mm]であった。また、上記測定結果を解析し、200[msec]当たりの超音波到達時間の変化量の絶対値が±0.5[μsec]であった場合に、吐息を検出したことを示すパルス信号を出力させた。そのパルス信号は、図12の下側に示されている。
本実施例によれば、本発明の構成によって吐息を正確に検出可能であることが確認できた。また、吐息の検出結果を利用することで、呼吸停止を検出可能であることも確認することができた。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態の呼吸判定システム10,10Vから呼吸の有無の判別機能を排除し、吐息の検出のみを行うことが可能な構成にしてもよい。
(2)前記実施形態の超音波送受波器11,11は脱落防止柵91,91に固定されていたが、例えば、超音波送受波器を保持したスタンドを設けて、敷き布団の両側に配置してもよい。
(3)また、超音波送受波器の間の超音波伝播経路を、必ずしも、就寝者の上方に配置しなくてもよく、例えば、1対の超音波送受波器を所定の間隔(例えば、100[mm])に対向配置して治具に固定し、その治具を横向きの就寝者の側方に載置して、呼吸の有無を検出してもよい。
(4)前記第1及び第2、第3の実施形態の呼吸判定システム10,10Vに監視カメラや、就寝者の動きを検出するための動き検出装置を組み合わせて病院の病床に設置してもよい。そうすれば、ナースステーションにおいて、就寝者の呼吸は呼吸判定システムで監視し、動きは、監視カメラ、或いは動き検出装置で監視することができる。
本発明の第1実施形態の呼吸判定システムを設置したベッドの平面図 (A)呼吸判定システムを設置したベッドの側面図(B)その正面図 超音波送受波器の斜視図 呼吸判定システムのブロック図 呼吸判定プログラムのフローチャート 計測処理のフローチャート 解析処理のフローチャート 判別処理のフローチャート 測定結果及びその解析データのグラフ 第2実施形態の解析処理のフローチャート 測定結果及びその測定結果の解析データのグラフ 第3実施形態の呼吸判定システムのブロック図 呼吸判定プログラムのフローチャート その解析処理のフローチャート 測定結果及びその解析データのグラフ 実施例の測定結果を示したグラフ
符号の説明
10,10V 呼吸判定システム
11 超音波送受波器
11H 補正用超音波送受波器
13 パイプホルダ
20,20V 信号処理装置
21 信号処理回路
22 制御回路
25 警告信号出力回路(異常報知部,送受波異常報知部)
26 警告ランプ(異常報知部,送受波異常報知部)
PG1 呼吸判定プログラム
R1 吐息領域

Claims (8)

  1. 就寝者が息を吐く度に、その吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域を間に挟んで対向配置される1対の超音波送受波器と、
    所定周期で前記1対の超音波送受波器に超音波を送受波させて、それら両超音波送受波器の間の超音波到達時間を計測する時間計測部とを備え、
    前記超音波到達時間の変化に基づいて、前記就寝者の吐息を検出することを特徴とする吐息検出装置。
  2. 前記超音波到達時間の単位時間当たりの変化量が、所定の基準変化量を超えたことを条件に吐息有りと判定する変化量比較判定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の吐息検出装置。
  3. 前記時間計測部にて計測された過去最新の所定期間分の計測結果を更新して記憶する更新記憶部と、
    過去最新の所定期間における前記超音波到達時間の平均値を演算し、その平均値より所定の基準値を超えて前記超音波到達時間が短くなったことを条件に吐息有りと判定する平均比較判定部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の吐息検出装置。
  4. 前記吐息領域から外れた位置で対向配置される1対の補正用超音波送受波器を設けて、それら両補正用超音波送受波器の間の超音波到達時間を前記時間計測部にて補正用超音波到達時間として計測し、
    前記吐息領域を間に挟んで対向配置される前記1対の超音波送受波器の間隔と、前記1対の補正用超音波送受波器の間隔とを同じにした場合の前記補正用超音波到達時間を求めて、その補正用超音波到達時間と前記1対の超音波送受波器の間の超音波到達時間との差分が、所定の基準値を超えたことを条件に吐息有りと判定する到達時間比較判定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の吐息検出装置。
  5. ベッドの両側部の柵に前記1対の超音波送受波器を固定して、それら1対の超音波送受波器の間の超音波伝播経路を前記就寝者の上方に配置するための送受波器固定部を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の吐息検出装置。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載の吐息検出装置と、
    前記吐息検出装置による前記吐息の検出の間隔が、予め設定された基準時間より所定の許容値を越えて長くなったとき又は短くなったときに、異常有りと判定する異常判定部と、前記異常判定部が異常有りと判定したことを報知する呼吸異常報知部とを備えたことを特徴とする呼吸判定システム。
  7. 前記1対の超音波送受波器の間で超音波を送受波可能であったか否かを判定する受波障害判定部と、前記受波障害判定部が、前記送受波が不可能と判定したことを報知する送受波異常報知部とを備えたことを特徴とする請求6に記載の呼吸判定システム。
  8. 就寝者が息を吐く度に、その吐息によって一時的に温度上昇する吐息領域を間に挟んで1対の超音波送受波器を対向配置し、前記吐息領域の一時的な温度上昇を、前記1対の超音波送受波器の間の超音波到達時間の一時的な変化に反映させて、その超音波到達時間の一時的な変化の有無を前記就寝者の呼吸の有無として信号処理装置に自動判定させることを特徴とする呼吸判定方法。
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