JP2009219539A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】糸浮きの発生を回避すること。
【解決手段】ミシン上軸に連動して上下動すると共に、先端に糸が通された縫い針2と、被縫製物の送り方向Fに沿って、縫い針を通過させるための針落ち溝41が形成される一方、針板3上に載置された被縫製物を上方から押さえつける押さえ4と、ミシン上軸に連動して揺動し、所定のタイミングで糸を引き上げる天秤と、を備えたミシンにおいて、針落ち溝における縫い針の通過位置P1に対して、被縫製物の送り方向下流側で、且つ縫い針の通過位置に隣接して針落ち溝内に設けられ、縫製時に被縫製物からの糸の浮き上がりを押さえつける樹脂製の糸浮き防止部材6を備え、糸浮き防止部材は、縫い針の通過位置側の下端部が面取り形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ミシンに関する。
一般的に、ミシンによる縫製は、押さえで被縫製物を押さえつつ、糸を通した縫い針を上下動させると共に被縫製物を送ることにより行われる(例えば、特許文献1参照。)。ここで、被縫製物は、布のような比較的薄いものから皮革のような比較的厚いものがあり、被縫製物の厚さや縫い目の種類に応じて縫製に用いられる糸が適宜選択される。
ここで、テトロンのような表面が滑らかでけばがなく、腰の強い糸を用いて極低速で縫製する場合においては、図6に示すように、被縫製物101内の糸102同士の摩擦抵抗(図6のM部にて発生)により、すでに縫製された一針前の糸102が天秤による糸の引き上げの際に引き上げられてしまう。その結果、図7に示すように、被縫製物101から糸102が浮いた状態となる糸浮きを引き起こす。
特許第3251638号公報
上記のような糸浮きは、糸の材質によるものであるため、ミシンの性能に関係なく発生してしまう。そのため、対策としては、なるべく回転数を上げて縫製するしかなく、縫製の際の縫製速度が制限されてしまうという問題があった。
また、布を押さえる押さえにより糸浮きを防止することも考えられる。しかし、図8(a)に示すように、押さえ103は、縫い針104が上下動の際にぶれて押さえ103に衝突しないように形成されている。つまり、押さえ103における針落ちのための針落ち溝105の端部105aと針落ち位置N1との間には、縫い針104の衝突を防止するための隙間103aが形成されている。さらに、図8(b)に示すように、針落ち溝105の端部105aの底面には、天秤により糸を引き上げやすくするための面取りが上方に向かって傾斜するように形成されている。そのため、針落ち溝105の端部105aの底面と針板106との間にも隙間103bが形成されている。
押さえ103は以上のような構成とされていることから、針落ち位置N1近傍の縫い目を押さえ103にて押さえつけることができず、図9に示すように、糸浮きを回避することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、糸浮きの発生を回避することができるミシンを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ミシン上軸に連動して上下動すると共に、先端に糸が通された縫い針と、
被縫製物の送り方向に沿って、前記縫い針を通過させるための針落ち溝が形成される一方、針板上に載置された前記被縫製物を上方から押さえつける押さえと、
前記ミシン上軸に連動して揺動し、所定のタイミングで前記糸を引き上げる天秤と、を備えたミシンにおいて、
前記針落ち溝における前記縫い針の通過位置に対して、前記被縫製物の送り方向下流側で、且つ前記縫い針の通過位置に隣接して前記針落ち溝内に設けられ、縫製時に被縫製物からの糸の浮き上がりを押さえつける樹脂製の糸浮き防止部材を備え、
前記糸浮き防止部材は、前記縫い針の通過位置側の下端部が面取り形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、縫い針により縫い目が形成された被縫製物は送り方向に送られる。押さえに設けられた糸浮き防止部材は、被縫製物が送られる下流側で縫い針の通過位置に隣接しているため、一針前の被縫製物の縫い目は、糸浮き防止部材により浮き上がりが押さえられる。これにより、糸浮きの発生を回避することができる。
ここで、糸浮き防止部材は、縫い針よりも軟らかい樹脂製であることから、縫い針がぶれて通過位置に隣接する糸浮き防止部材に針落ちしても、糸浮き防止部材に突き刺さり、縫い針が折れることがない。
また、糸浮き防止部材は、縫い針の通過位置側の下端部が面取り形成されていることから、天秤による糸の引き上げ時に糸浮き防止部材に糸が引っかかって天秤による引き上げが阻害されることもない。
よって、糸浮き防止部材を針落ち溝における縫い針の通過位置に隣接して設けても、天秤による糸の引き上げ作業に何ら悪影響を与えることもなく、針折れを発生させることもなく、糸浮きの発生を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記糸浮き防止部材は、前記押さえに対して着脱自在であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、糸浮き防止部材が糸との摩擦や針の突き刺さりにより摩耗してきた場合であっても、糸浮き防止部材だけを押さえから取り外して新たなものに交換することができるので、押さえと糸浮き防止部材を一体に形成する場合に比べて、縫製に係る作業コストの低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のミシンにおいて、前記糸浮き防止部材は、前記押さえに対して被縫製物の送り方向に沿ってスライド移動可能に設けられ、且つ前記押さえに取り付けた際に被縫製物の送り方向に直交する中心線に対して線対称となるように形成される一方、
前記糸浮き防止部材の下端部には、縫い針の通過位置を通る布送り方向に平行な直線上に糸を案内する糸案内溝が形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、糸浮き防止部材が縫い針との接触等により摩耗してくると、糸浮き防止部材と縫い針の通過位置との間隔が徐々に広がってしまう。このような場合、糸浮き防止部材を縫い針の通過位置に向けてスライド移動させることにより、縫い針の通過位置に隣接した位置で糸浮きを押さえつけることができる。これにより、一つの糸浮き防止部材の耐用期間を長期化することができ、作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材は、押さえに取り付けた際に被縫製物の送り方向に直交する中心線に対して線対称となるように形成されているので、縫い針に隣接している側の摩耗が激しくなってくれば、糸浮き防止部材を反転させて押さえに取り付けることができる。これにより、糸浮き防止部材による糸浮きの防止効果を復活させることができるので、一つの糸浮き防止部材の耐用期間を長期化することができ、作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材の下端部に糸案内溝が形成されているので、糸は天秤による引き上げの際に糸案内溝に案内される。これにより、天秤で糸を引き上げる際に糸が糸浮き防止部材の表面を横滑りすることが無く、天秤による糸の引き上げをより正確に行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、縫い針により縫い目が形成された被縫製物は送り方向に送られる。押さえに設けられた糸浮き防止部材は、被縫製物が送られる下流側で縫い針の通過位置に隣接しているため、一針前の被縫製物の縫い目は、糸浮き防止部材により浮き上がりが押さえられる。これにより、糸浮きの発生を回避することができる。
ここで、糸浮き防止部材は、縫い針よりも軟らかい樹脂製であることから、縫い針がぶれて通過位置に隣接する糸浮き防止部材に針落ちしても、糸浮き防止部材に突き刺さり、縫い針が折れることがない。
また、糸浮き防止部材は、縫い針の通過位置側の下端部が面取り形成されていることから、天秤による糸の引き上げ時に糸浮き防止部材に糸が引っかかって天秤による引き上げが阻害されることもない。
よって、糸浮き防止部材を針落ち溝における縫い針の通過位置に隣接して設けても、天秤による糸の引き上げ作業に何ら悪影響を与えることもなく、針折れを発生させることもなく、糸浮きの発生を回避することができる。
請求項2に記載の発明によれば、糸浮き防止部材が糸との摩擦や針の突き刺さりにより摩耗してきた場合であっても、糸浮き防止部材だけを押さえから取り外して新たなものに交換することができるので、押さえと糸浮き防止部材を一体に形成する場合に比べて、縫製に係る作業コストの低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、糸浮き防止部材が縫い針との接触等により摩耗してくると、糸浮き防止部材と縫い針の通過位置との間隔が徐々に広がってしまう。このような場合、糸浮き防止部材を縫い針の通過位置に向けてスライド移動させることにより、縫い針の通過位置に隣接した位置で糸浮きを押さえつけることができる。これにより、一つの糸浮き防止部材の耐用期間を長期化することができ、作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材は、押さえに取り付けた際に被縫製物の送り方向に直交する中心線に対して線対称となるように形成されているので、縫い針に隣接している側の摩耗が激しくなってくれば、糸浮き防止部材を反転させて押さえに取り付けることができる。これにより、糸浮き防止部材による糸浮きの防止効果を復活させることができるので、一つの糸浮き防止部材の耐用期間を長期化することができ、作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材の下端部に糸案内溝が形成されているので、糸は天秤による引き上げの際に糸案内溝に案内される。これにより、天秤で糸を引き上げる際に糸が糸浮き防止部材の表面を横滑りすることが無く、天秤による糸の引き上げをより正確に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るミシンの最良の形態について詳細に説明する。
[実施形態1]
<ミシンの構成>
図1、図2に示すように、ミシン1は、上下動により先端に通された糸を被縫製物である布に縫いつける縫い針2と、縫い針2の下方に配置され、針板3上に載置された布を上方から押さえつける押さえ4と、を備えている。
縫い針2は、ミシン本体に設けられたミシンモータの駆動により上下動する針棒に保持され、針棒の上下動と共に上下動する。
図1(a)に示すように、針板3は、布を載置する部分であると共に、縫い針2が布の下方まで突き刺さるように縫い針2の直下に針穴3aが形成されている。この針板3の下方には、下糸が巻回されたボビンを備える釜が設けられており、縫い針2の上下動と釜の回転により縫い針2に通された上糸をボビンから繰り出された下糸に絡めることで布に縫い目を形成することができる。
図1に示すように、押さえ4は、下面が平面状に形成されており、縫製時に布がずれないように押さえつけると共に、ミシンテーブルから突出する送り歯とで布を狭持して布を布送り方向(図1に示すF方向)に送る。
押さえ4は、ミシン本体に上下動可能に支持され、下方に向けて付勢される押さえ棒の先端側に固定される押さえ足5に連結部5aで回転自在に連結されている。連結部5aは、押さえ4の布送り方向に沿った長手方向の中央近傍で押さえ4と押さえ足5とを連結している。
図1(b)に示すように、押さえ4には、縫い針2を布に針落ちさせるために布の送り方向に沿って形成された針落ち溝41が形成されている。針落ち溝41は、押さえ4における布送り方向上流側から下流側に向かって延びるように形成されている。針落ち溝41は、押さえ足5との連結部5a近傍まで形成されている。
図1、図2に示すように、針落ち溝41における布送り方向の端部側には、その針落ち溝41内に布からの糸の浮き上がりを押さえつける糸浮き防止部材6が設けられている。糸浮き防止部材6は、針落ち溝41における縫い針2の上下動の際の通過位置P1に対して布Cの正送り方向F下流側で隣接するように設けられている。すなわち、糸浮き防止部材6は、縫い針2が上下動して針落ち溝41を通過する際に、通過位置P1にわずかな隙間を空けて配置されている。
糸浮き防止部材6は、樹脂から形成されている。ここで用いられる樹脂は、縫い針2よりも軟らかい材料であればよい。すなわち、縫い針2の上下動の軌道が何らかの要因によりぶれて糸浮き防止部材6に衝突した場合であっても、縫い針2が糸浮き防止部材6に突き刺さることにより針折れを防止することができるような材料であればよい。
糸浮き防止部材6には、縫い針2の通過位置P1側の面の下端部に面取り加工された面取り部61が形成されている。すなわち、糸浮き防止部材6の下端部は、側方から見た際に縫い針2との対向面に向かうにつれて上方に傾斜するように曲面状に形成されている。
<糸浮き防止部材による作用・効果>
以上のようなミシン1によれば、図2に示すように、縫い針2により縫い目が形成された布Cは正送り方向Fに送られる。押さえ4に設けられた糸浮き防止部材6は、布Cが送られる下流側で縫い針2の通過位置P1に隣接しているため、一針前の布Cの縫い目N1は、糸浮き防止部材6により浮き上がりが押さえられる。これにより、たとえ押さえ4に浮き上がる糸Tが逃げるスペースがあったとしてもそのスペースが糸浮き防止部材6によって埋められるので、糸浮きの発生を回避することができる。
ここで、糸浮き防止部材6は、縫い針2よりも軟らかい樹脂製であることから、縫い針2がぶれて通過位置P1に隣接する糸浮き防止部材6に針落ちしても、糸浮き防止部材6に突き刺さり、縫い針2が折れることがない。
また、糸浮き防止部材6は、縫い針2の通過位置P1側の面の下端部が面取り形成されていることから、天秤による糸Tの引き上げ時に糸浮き防止部材6に糸Tが引っかかって天秤による引き上げが阻害されることもない。
よって、糸浮き防止部材6を針落ち溝41における縫い針2の通過位置P1に隣接して設けても、天秤による糸Tの引き上げ作業に何ら悪影響を与えることもなく、針折れを発生させることもなく、糸浮きの発生を回避することができる。
[実施形態2]
次に、本発明に係るミシンの他の実施形態について説明する。なお、本実施形態が上述の実施形態1と異なる点は、糸浮き防止部材の構造であるため、実施形態1との共通部分については同一符号を付して説明を省略する。
図3、図4に示すように、実施形態2のミシン10における糸浮き防止部材8は、押さえ7の針落ち溝71に一部が埋め込まれるように設けられている。針落ち溝71は、実施形態1の針落ち溝41に比べて布送り方向側により長めに形成されている。これは、糸浮き防止部材8がスライド移動自在とされているため、その移動範囲を確保するためのものである。押さえ7における他の部分は押さえ4と同じ構成である。
糸浮き防止部材8は、押さえ7に対して着脱自在に構成されている。また、糸浮き防止部材8は、押さえ7に対して布送り方向に沿ってスライド移動自在に設けられている。また、糸浮き防止部材8は、押さえ7に取り付けた際に布送り方向の幅を等分する中心線(布送り方向に直交する中心線)Lに対して線対称となるように形成されている。
糸浮き防止部材8は、針落ち溝71に挿入され、糸浮きを上方から押さえつける押圧部81と、押圧部81の上端部に当該押圧部81と一体に形成され、押さえ4に対して着脱自在に取り付けられる取付部82と、を備えている。
押圧部81は、針落ち溝71における縫い針2の上下動の際の通過位置P2に対して布の正送り方向F下流側で隣接するように設けられている。すなわち、押圧部81は、縫い針2が上下動して針落ち溝71を通過する際に、通過位置P2にわずかな隙間を空けて配置されている。
押圧部81は、樹脂から形成されている。ここで用いられる樹脂は、縫い針2よりも軟らかい材料であればよい。すなわち、縫い針2の上下動の軌道が何らかの要因によりぶれて押圧部81に衝突した場合であっても、縫い針2が押圧部81に突き刺さることにより針折れを防止することができるような材料であればよい。
押圧部81には、布に対向する下端部に面取り加工された面取り部81aが形成されている。面取り部81aは、布送り方向上流側と下流側にそれぞれ形成されている。すなわち、押圧部81の下端部は、側方から見た際に、布送り方向上流側と布送り方向下流側に向かうにつれて上方に傾斜するように曲面状に形成されている。
また、押圧部81の下端面において、縫い針2の先端を通る布送り方向に平行な直線上には、糸を案内する糸案内溝81bが形成されている。糸案内溝81bは、面取り部81aよりも上方に向けて凹むように形成されている。糸案内溝81bは、押圧部81の下端部における布送り方向の上流側と下流側に形成されている。
押圧部81は、中心線Lに対して線対称となるように形成されている。そのため、糸浮き防止部材8は、布送り方向の上流側の側縁と下流側の側縁を反転させても使用することができるようになっている。
取付部82は、押圧部81の側面に沿うように形成され、針落ち溝71における縫い針2の上下動の際の通過位置P2に対して布の正送り方向F下流側で隣接するように設けられている。
取付部82は、押圧部81と同じく樹脂から形成されている。ここで用いられる樹脂は、縫い針2よりも軟らかい材料であればよい。すなわち、縫い針2の上下動の軌道が何らかの要因によりぶれて押圧部81に衝突した場合であっても、縫い針2が押圧部81に突き刺さることにより針折れを防止することができるような材料であればよい。本実施形態においては、取付部82と押圧部81は一体成形されているため同じ樹脂で形成されているが、それぞれを異なる樹脂で形成してもよい。
取付部82は、平面視長円形状に形成されている。取付部82は、その長手方向が布送り方向に直交するように押さえ4に取り付けられている。取付部82の長手方向の両端部近傍には、その長手方向に直交する方向に延びる長孔82aが形成されている。両長孔82aは、互いに平行に形成されている。この長孔82aには、取付部82を押さえ7の上面にスライド移動自在に取り付けるための止めネジ83が挿通される。これにより、止めネジ83を緩めて取付部82の押さえ7への締め付けを解除すると、取付部83は布送り方向にスライド移動させることができるようになる。
取付部82は、中心線Lに対して線対称となるように形成されている。そのため、糸浮き防止部材8は、布送り方向の上流側の側縁と下流側の側縁を反転させても使用することができるようになっている。
<糸浮き防止部材による作用・効果>
以上のようなミシン10によれば、糸浮き防止部材8が糸との摩擦や縫い針2の突き刺さりにより摩耗してきた場合であっても、糸浮き防止部材8だけを押さえ7から取り外して新たなものに交換することができるので、押さえ7と糸浮き防止部材8を一体に形成する場合に比べて、縫製に係る作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材8が縫い針2との接触等により摩耗してくると、糸浮き防止部材8と縫い針2の通過位置P2との間隔が徐々に広がってしまう。このような場合、止めネジ83を緩めて糸浮き防止部材8を縫い針2の通過位置P2に向けてスライド移動させることにより、縫い針2の通過位置に隣接した位置で糸浮きを押さえつけることができる。これにより、一つの糸浮き防止部材8の耐用期間を長期化することができ、作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材8は、押さえ7に取り付けた際に布送り方向に直交する中心線Lに対して線対称となるように形成されているので、縫い針2に隣接している側の摩耗が激しくなってくれば、糸浮き防止部材8を反転させて押さえ7に取り付けることができる。これにより、糸浮き防止部材8による糸浮きの防止効果を復活させることができるので、一つの糸浮き防止部材8の耐用期間を長期化することができ、作業コストの低減を図ることができる。
また、糸浮き防止部材8に糸案内溝81bを形成することで、糸は天秤による引き上げの際に糸案内溝81bに案内される。これにより、天秤で糸を引き上げる際に糸が糸浮き防止部材8の表面を横滑りすることが無く、天秤による糸の引き上げをより正確に行うことができる。
実施形態1におけるミシンの押さえを示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のII−II断面図。 実施形態1におけるミシンにおいて、糸浮き防止部材が糸浮きを押さえている状態を示す断面図。 実施形態2におけるミシンの押さえを示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のIII−III断面図。 実施形態2における糸浮き防止部材の斜視図。 実施形態2におけるミシンの押さえを示す図であり、(a)は図3(a)のV−V断面図、(b)は底面図。 従来技術における糸浮きの原理を説明する図。 従来技術における糸浮きの状態を説明する図。 従来技術におけるミシンの押さえを示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のVIII−VIII断面図。 従来技術における糸浮きの原理を説明する図。
符号の説明
1 ミシン
2 縫い針
3 針板
4 押さえ
5 押さえ足
6 糸浮き防止部材
7 押さえ
8 糸浮き防止部材
10 ミシン
41 針落ち溝
61 面取り部
71 針落ち溝
81 押圧部
81a 面取り部
81b 糸案内溝
82 取付部
C 布(被縫製物)
F 布送り方向
P1 縫い針の通過位置
P2 縫い針の通過位置

Claims (3)

  1. ミシン上軸に連動して上下動すると共に、先端に糸が通された縫い針と、
    被縫製物の送り方向に沿って、前記縫い針を通過させるための針落ち溝が形成される一方、針板上に載置された前記被縫製物を上方から押さえつける押さえと、
    前記ミシン上軸に連動して揺動し、所定のタイミングで前記糸を引き上げる天秤と、を備えたミシンにおいて、
    前記針落ち溝における前記縫い針の通過位置に対して、前記被縫製物の送り方向下流側で、且つ前記縫い針の通過位置に隣接して前記針落ち溝内に設けられ、縫製時に被縫製物からの糸の浮き上がりを押さえつける樹脂製の糸浮き防止部材を備え、
    前記糸浮き防止部材は、前記縫い針の通過位置側の下端部が面取り形成されていることを特徴とするミシン。
  2. 前記糸浮き防止部材は、前記押さえに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記糸浮き防止部材は、前記押さえに対して被縫製物の送り方向に沿ってスライド移動可能に設けられ、且つ前記押さえに取り付けた際に被縫製物の送り方向に直交する中心線に対して線対称となるように形成される一方、
    前記糸浮き防止部材の下端部には、縫い針の通過位置を通る布送り方向に平行な直線上に糸を案内する糸案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013009909A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Toyota Motor Corp 縫製装置及び縫製方法

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