JP2009219032A - 可視光通信装置及び可視光通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】多重化することなく、蛍光型LEDを使用する可視光通信の通信速度を向上し、かつ安定した通信動作を実現することができる可視光通信装置を提供することにある。
【解決手段】蛍光型LED14を有する可視光通信装置において、送信信号11に応じて蛍光型LED14から可視光15を送信する場合に、蛍光型LED14を消灯状態から点灯状態に変化させるときには、LED電流13を定常値より増大させるように制御する。また、蛍光型LED14を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、点灯時間に基づいてLED電流13を先行してオフさせるように制御する構成。
【選択図】 図1
【解決手段】蛍光型LED14を有する可視光通信装置において、送信信号11に応じて蛍光型LED14から可視光15を送信する場合に、蛍光型LED14を消灯状態から点灯状態に変化させるときには、LED電流13を定常値より増大させるように制御する。また、蛍光型LED14を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、点灯時間に基づいてLED電流13を先行してオフさせるように制御する構成。
【選択図】 図1
Description
本発明は、特に蛍光体を含む発光素子を利用する可視光通信装置に関する。
近年、輝度特性の向上により、発光ダイオード(以下、LEDと表記する場合がある)素子は、蛍光灯や白熱灯に代わる照明用光源の利用と共に、可視光通信の光源としての利用が注目されている。
一般的に、可視光通信に利用されるLED素子は、送信機能と照明機能を兼用している。このため、可視光通信では、通信可能な範囲は少なくとも照明の領域内に限定される。これは、通信範囲を限定することが可能でかつそれを視覚的に容易に認識できるという可視光通信の特徴になっている。
ところで、可視光通信で利用するLED素子は送信機能と照明機能を兼ねるため、照明機器としてLED素子には十分な光量が求められる。このため、可視光通信で使用するLED素子を使用した発光体には、LED素子と蛍光体とを組み合わせた蛍光型LED光源(以下、蛍光型LEDと表記する)が使用される。蛍光型LEDは、LED素子のみからなる発光体に対して、発光効率が高くて光量が多いことが特長である。
蛍光型LED(又は白色LEDと呼ぶこともある)は、例えば、近紫外(紫色)LED素子とRGB蛍光体とを組み合わせた構造がある。RGB蛍光体は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3原色の各蛍光材料からなる部材である。なお、蛍光型LEDには、青色LED素子と黄色蛍光体とを組み合わせた構造もある。
可視光通信では、LED素子を高速にオン・オフ(点灯、消灯)させることにより、ディジタルデータの送信が行なわれる。しかしながら、蛍光型LEDは、高速にオン・オフさせる制御には限界がある。これは、蛍光型LEDには、LED素子から放出された光エネルギーを蛍光体が吸収・励起して可視光線を放射するまでに、ある程度の遅延があるためである。このため、蛍光型LEDに電流を供給しても、発光される可視光の光量が最大になるまでにある程度の時間を要する。また、蛍光型LEDは、LED素子に対する電流がオフして光エネルギーが途絶えても可視光線の放射がある程度持続する。このため、蛍光型LEDに供給する電流を遮断しても、光量がゼロになり、消灯(オフ)するまでにある程度の時間を要する。
このような特性により、蛍光型LEDを使用した可視光通信では、非蛍光型LEDを使用した場合と比較して、通信速度の限界が1桁以上低くなる。また、送信信号に対応する受信信号の波形が変形し、受信側の復調処理におけるエラーレートが高くなるなど、安定した通信特性が得られない可能性がある。要するに、蛍光型LEDを使用した可視光通信では、通信速度及び安定した通信動作は、蛍光体の材料特性に依存するといっても過言ではない。
このような可視光通信の問題、特に通信速度限界を打破するために、蛍光型LEDを含む複数のLEDを利用する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この先行技術文献による方法は、LEDおよびフォトダイオードをアレイ状に配置して、それぞれが並列して動作することでデータ伝送の多重化を図るものである。
特開2001−292107号公報
前述の先行技術文献の方法であれば、LEDの数を増やして、多重度を上げるだけで通信速度を向上させることが可能である。しかしながら、このような多重化方法には、以下のような問題がある。
即ち、複数のLEDと複数のフォトダイオードとをそれぞれ対応づけるための光学レンズと、その光学レンズの焦点合わせ操作が必要不可欠であるため、送信装置と受信装置の位置関係が可変となる用途には適さない。また、多重度を上げることにより、フォトダイオードやそれに付随する受光回路等に要するコストが増大する可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、多重化することなく、蛍光型LEDを使用する可視光通信の通信速度を向上し、かつ安定した通信動作を実現することができる可視光通信装置を提供することにある。
本発明の観点に従った可視光通信装置は、ディジタルデータに対応する送信信号を出力する送信手段と、前記送信信号に対応する可視光を発光する発光ダイオード素子及び蛍光体を含む発光手段と、前記送信信号に応じた電流を前記発光ダイオード素子に供給する電流制御を実行する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記送信信号に応じて前記発光ダイオード素子を消灯状態から点灯状態に変化させるときに前記電流値を定常値より増大させて、前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、点灯時間に基づいて決定されるタイミングで前記電流値を前記消灯状態時の基準値まで低下させる制御を行なうように構成されている。
本発明によれば、多重化することなく、蛍光型LEDを使用する可視光通信の通信速度の向上を図り、かつ安定した通信動作を実現できる可視光通信装置を提供することができる。これにより、十分な光量の照明機能と共に、低コスト、高速かつ安定した可視光通信を実現することができるため、可視光通信の応用範囲を拡大することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(可視光通信システムの構成)
図1は、本実施形態に関する可視光通信システムの構成を示すブロック図である。
(可視光通信システムの構成)
図1は、本実施形態に関する可視光通信システムの構成を示すブロック図である。
可視光通信システムは、図1に示すように、送信装置1及び受信装置2からなり、送信装置1から可視光15によりデータ(送信信号)を送信する。受信装置2は、受光回路20と受信回路22を有する。受光回路20は、送信装置1からの可視光15を受光して、電気信号である受信信号21に変換して出力する。受信回路22は、受信信号21から送信信号(送信データ)11を復調(復号化)する。
送信装置1は、送信回路10と、制御部12と、蛍光型LED14とを有する。送信回路10は、例えば図示しないネットワークから伝送された送信データを変調(符号化)し、変調後の送信信号(符号化された送信データ)11を、後述する制御部12に出力する。
蛍光型LED14は、図4に示すように、近紫外(紫色)LED素子140と、RGB蛍光体とを組み合わせた構造の発光体である。RGB蛍光体は、赤色(R)蛍光部材141R、緑色(G)蛍光部材141G、青色(B)蛍光部材141Bの各蛍光部材の集合体である。なお、蛍光型LED14は、白色LEDとも呼ばれることがある。また、蛍光型LED14は、例えば、青色LED素子と黄色蛍光体とを組み合わせた構造の発光体でもよい。
制御部12は、図5に示すように、バッファ部120と、制御回路121と、LEDドライバ122とを有する。バッファ部120は、送信回路10から出力された送信信号11を一時的に保持するバッファ機能と共に、送信信号11のオン(論理レベル“1”)の時間とオフ(論理レベル“0”)の時間を検出する機能を含む。
制御回路121は、マイクロプロセッサまたはロジック回路から構成されており、後述するように、送信信号11のオン/オフのタイミングに基づいて、LEDドライバ122を介して、蛍光型LED14に供給する電流を制御する。制御回路121は、バッファ部120で検出された送信信号11のオン/オフ時間に基づいて、後述するように、蛍光型LED14の点灯状態(オン時間)から消灯状態(オフ時間)に移行する前に、先行して電流をオフさせる先行オフのタイミングを決定するためのテーブル情報124を生成して記憶する。換言すれば、テーブル情報124は、点灯状態の点灯時間(オン時間)と、先行して電流値を基準値(ゼロ)まで低下させるタイミングとの対応関係を示す情報である。
さらに、制御回路121は、送信装置1に設けられた光センサ16からの検出信号に基づいて、可視光15の光量を計測する機能を有し、可視光15の光量に基づいて蛍光型LED14に供給する電流を制御する。
LEDドライバ122は、制御回路121からの制御信号により、蛍光型LED14に供給する電流(電流値または電流波形)を制御する。LEDドライバ122は、電源123から印加される電圧により、電流レベルを制御するためのトランジスタTr1,Tr2及び抵抗などの電流制限部材R1,R2を有する。
(可視光通信システムの基本的動作)
まず、図1及び図2を参照して、可視光通信システムの基本的動作を説明する。
まず、図1及び図2を参照して、可視光通信システムの基本的動作を説明する。
送信装置1では、送信回路10は、例えば図2に示すように、変調(符号化)した送信信号11を制御部12に出力する。制御部12は、送信信号11のオン(論理レベル“1”)/オフ(論理レベル“0”)のタイミングに応じたLED電流13を出力する。
ここで、通常では、LED電流13は、送信信号11と相似した波形となる。即ち、送信信号11がt1に入るタイミングでオフ(“0”)からオン(“1”)に変化するとき、LED電流13は基準値(0)から定常値(1に相当するIf)に変化する。この定常値Ifは、蛍光型LED14のLED素子140に流れる順方向電流値を意味している。従って、蛍光型LED14は、定常値IfのLED電流13が供給されると点灯状態に移行し、可視光15を発光する。
具体的には、図2に示すように、LED電流13の波形に応じて、蛍光型LED14は発光を開始し、徐々に光量が増大して閾値30を超える可視光15を発光する。このとき、可視光15の光量変化の時間、即ち光量が閾値30まで到達するまでの時間が相対的に長いのは、蛍光型LED14に内蔵するRGB蛍光体141R,G,BがLED素子140から放出された光エネルギーを吸収・励起して、可視光線を放射するまでに、ある程度の時間を要するためである。
次に、送信信号11は、t1からt2へ移行するタイミングで、オン(“1”)からオフ(“0”)に変化する。このとき、LED電流13は、定常値(If)から基準値(0)に変化する。蛍光型LED14は、LED電流13のレベル低下に応じて、発光の停止、すなわち消灯状態に移行し、徐々に光量が減少していく。このとき、可視光15の光量変化の時間、即ち光量が閾値30未満まで変化するまでの時間が相対的に長いのは、蛍光型LED14に内蔵する蛍光体に蓄積されたエネルギーが可視光として放出しきるまでに時間を要するからである。
受信装置2は、閾値30以上の光量の可視光15を受光したときにオン(“1”)の受信信号21を出力し、それ以外ではオフ(“0”)の受信信号21を出力する。閾値30のレベルは、可視光15の光量の変化量に対して平均的なレベルになるように逐次調整される。
一般的に、蛍光型LED14に含まれる蛍光体は、可視光線を放出し始める際の光量変化と、可視光線を放出しきるまでの光量変化とを比較すると、その蓄積特性によって後者の方が長い時間を必要とする。このため、閾値30のレベルは、可視光15の光量の瞬時的な最大値と最小値の中間レベルよりやや高いレベルに設定される。この結果として、図2に示すように、受信信号21の波形は、送信信号11のt1に相当する部分の時間が短くなり、送信信号11のt2に相当する部分の時間が短くなるように変形してしまう。
但し、この受信信号21の波形の変形は、相対的に小さい。これに対して、以下のような状態では、受信信号21の波形の変形は、相対的に大きいものとなる(点線200)。即ち、送信信号11がt2からt3に入るタイミングでオフ(“0”)からオン(“1”)に変化するとき、蛍光型LED14は発光を開始し、点灯状態に移行する。このとき、蛍光型LED14は、t3の期間だけでなくt4の期間も点灯状態になるため、内蔵する蛍光体に十分な光エネルギーが供給されている状態にある。
このため、t1からt2へ移行するタイミング時の可視光15の光量レベルと比較した場合に、t4からt5へ移行するタイミング時の可視光15の光量レベルの方が高い。蛍光型LED14が発光を停止して消灯状態に移行するとき、可視光15の光量が相対的に高い状態から減っていくことになるため、光量が閾値30に達するまでの時間が相対的に長くなる。従って、受信信号21の波形は、送信信号11のt5に相当する部分200の時間が相当程度に短くなるように変形してしまう(点線200)。
(送信装置1の動作)
次に、図3、図5及び図6のフローチャートを参照して、本実施形態の送信装置1の動作を説明する。
次に、図3、図5及び図6のフローチャートを参照して、本実施形態の送信装置1の動作を説明する。
本実施形態の送信装置1は、制御部12によりLED電流13の波形を、図3に示すように制御することで、送信信号11に対応する受信信号21の波形の変形を抑制し、高速かつ安定した通信を実現する。
制御部12は、送信回路10から出力される送信信号(符号化された送信データ)11をバッファ部120でバッファする(ステップS1)。バッファ部120は、バッファした送信信号11のオン(“1”)の時間とオフ(“0”)の時間を検出する。即ち、図3に示すように、バッファ部120は、変調された送信信号11に応じたオン/オフ時間t1〜t5を検出する。
制御回路121は、バッファ部120で検出された送信信号11のオン/オフ時間に基づいて、蛍光型LED14の点灯状態(オン時間)から消灯状態(オフ時間)に移行する前に、先行して電流をオフさせる先行オフのタイミングを決定するためのテーブル情報124を生成して記憶する。テーブル情報124は、点灯状態の点灯時間(オン時間)と、先行して電流値を基準値(ゼロ)まで低下させるタイミングとの対応関係を示す情報である。
制御回路121は、図3に示すように、送信信号11がt1に入るタイミングでオフ(“0”)からオン(“1”)に変化するとき、一時的にLED電流13を基準値(0)から定常値(If)より高いレベルIf2に変化させるようにLEDドライバ122を制御する(ステップS2のYES,S3)。具体的には、LEDドライバ122の各トランジスタTr1,Tr2をオンさせて、図3に示すように、高いレベルIf2のLED電流(31)を蛍光型LED14に供給させる。
制御回路121は、所定時間の経過後に、LED電流13を高いレベルIf2から定常値(If)に戻す。蛍光型LED14は、LED電流13の変化に応じて徐々に光量が増大しながら、点灯状態に移行し、可視光15を発光する。
ここで、t1の最初期の段階で定常値Ifより大きなレベルIf2のLED電流13が印加されているため、蛍光型LED14では、内蔵する蛍光体の励起を速めることをできる。従って、蛍光型LED14では、蛍光体がLED素子140から放出された光エネルギーを吸収・励起して可視光線を放射するまでの時間が、図2に示すように最初から定常値IfのLED電流13が印加された場合と比較して短縮される。
このような効果により、図3に示すように、受信装置2では、受光回路20から出力される受信信号21の波形は、送信信号11のt1に相当する部分の時間が長くなり、ほぼ時間t1と等しくなるため、t1およびt2の部分に関して、送信信号11と相似した形状となる。換言すれば、蛍光型LED14は、可視光15の光量変化の時間、即ち光量が閾値30まで到達するまでの時間が相対的に短縮される。
次に、制御回路121は、図3に示すように、送信信号11がt1からt2へ移行するタイミングで、LED電流13を定常値(If)から基準値(0)に変化させる(ステップS5のYES,S6)。蛍光型LED14は、LED電流13のレベル低下に応じて、発光の停止、すなわち消灯状態に移行し、徐々に可視光15の光量が減少していく。
ここで、制御回路121は、テーブル情報124を参照し、送信信号11がオン(“1”)からオフ(“0”)に変化するときに、先行して送信信号11のオン時間を取得する(ステップS4)。制御回路121は、送信信号11のオン状態が所定の時間(t3とt4)だけ継続しているときに、図3に示すように、t5に入るタイミングより先行して、LED電流13を定常値Ifから基準値(0)のレベルに変化(先行オフ32)させる(ステップS6)。
この場合、制御回路121がどの程度時間だけ先行させるかは、蛍光型LED14を直前に点灯していた時間(t3とt4)、即ち送信信号11のオン時間(パルス周期時間)に基づいて決定する。送信信号11のオン時間は、蛍光型LED14に内蔵している蛍光体に供給された光エネルギーの累積値に相当している。
ここで、送信信号11のオン時間が相対的に長い場合には、光エネルギーの累積値が相対的に大きくなり、t4からt5へ移行するタイミング時の可視光15の光量レベルは、相対的に高いレベルにある。そこで、本実施形態の制御回路121は、先行オフ32することにより、可視光15の光量レベルを先行して減少させて、t5へ移行してから光量レベルが閾値30に達するまでの時間を短縮させることができる。
このような制御により、受信装置2において、受光回路20から出力される受信信号21の波形は、変形するような事態(図2の200)を防止し、送信信号11のt5の相当部分に相似した形状となる。
以上のように本実施形態の送信装置1であれば、蛍光型LED14を使用し、可視光15に送信信号11を重畳させて送信することができる。蛍光型LED14を使用できるため、送信機能以外の照明機能において、十分な光量を得ることができる。
さらに、本実施形態の送信装置1であれば、蛍光型LED14の多重化構成を行なうことなく、蛍光型LED14を使用した可視光通信において、蛍光型LED14の点灯状態及び消灯状態の変化特性に基づいた通信速度と受信信号の波形に関する問題を解消することができる。換言すれば、本実施形態の送信装置1であれば、蛍光型LED14を使用した可視光通信において、通信速度の向上と、送信信号と受信信号の各波形の相似性を確保することによる安定した通信特性を実現することができる。従って、高速で安定した可視光通信を実現することができる。
[第2の実施形態]
第2の本実施形態は、制御回路121がテーブル情報124を使用することなく、可視光15の光量を計測結果に基づいてLED電流13を制御する構成である。制御回路121は、図5に示すように、送信装置1に設けられた光センサ16からの検出信号に基づいて、可視光15の光量を計測する機能を有する。なお、本実施形態においても、可視光通信システム及び蛍光型LED14の構成は、図1及び図4に示すように、前述の第1の実施形態と同様である。
第2の本実施形態は、制御回路121がテーブル情報124を使用することなく、可視光15の光量を計測結果に基づいてLED電流13を制御する構成である。制御回路121は、図5に示すように、送信装置1に設けられた光センサ16からの検出信号に基づいて、可視光15の光量を計測する機能を有する。なお、本実施形態においても、可視光通信システム及び蛍光型LED14の構成は、図1及び図4に示すように、前述の第1の実施形態と同様である。
即ち、本実施形態では、制御回路121は、光センサ16の検出に基づいて可視光15の光量が閾値30未満の場合には、蛍光型LED14が消灯状態であると判定し、送信信号11がオフ(“0”)からオン(“1”)に変化するとき(例えばt1に入るタイミング)、一時的にLED電流13を基準値(0)から定常値(If)より高いレベルIf2に変化させるようにLEDドライバ122を制御する。
そして、制御回路121は、光センサ16の検出に基づいて、可視光15の光量が高レベルが一定時間だけ継続したことを判定し、LED電流13を高いレベルIf2から定常値(If)に戻すように制御する。
一方、制御回路121は、光センサ16の検出に基づいて、可視光15の光量が閾値30を超えるレベルで長時間(例えば、t3,t4の期間)継続している状態を判定する。このとき、制御回路121は、図3に示すように、t5に入るタイミングより先行して、LED電流13を定常値Ifから基準値(0)のレベルに変化(先行オフ32)させるようにLED電流13を制御する。
以上のようにして本実施形態においても、前述の第1の本実施形態と同様に、蛍光型LED14の多重化構成を行なうことなく、蛍光型LED14を使用した可視光通信において、通信速度の向上と、送信信号と受信信号の各波形の相似性を確保することによる安定した通信特性を実現することができる。従って、高速で安定した可視光通信を実現することが可能となる。
[第2の実施形態の変形例]
本変形例は、前述の第2の実施形態において、制御回路121が、光センサ16からの検出信号により可視光15の光量を計測し、この計測結果に対応するLED電流13の電流パターンを検出して記憶する。なお、本変形例においても、可視光通信システム及び蛍光型LED14の構成は、図1及び図4に示すように、前述の第1の実施形態と同様である。
本変形例は、前述の第2の実施形態において、制御回路121が、光センサ16からの検出信号により可視光15の光量を計測し、この計測結果に対応するLED電流13の電流パターンを検出して記憶する。なお、本変形例においても、可視光通信システム及び蛍光型LED14の構成は、図1及び図4に示すように、前述の第1の実施形態と同様である。
本変形例では、制御回路121は、光センサ16の検出により可視光15の光量が閾値30未満の場合には、記憶したLED電流13の電流パターンに基づいて、蛍光型LED14が消灯状態であると判定する。これにより、制御回路121は、送信信号11がオフ(“0”)からオン(“1”)に変化するとき(例えばt1に入るタイミング)、一時的にLED電流13を基準値(0)から定常値(If)より高いレベルIf2に変化させるようにLEDドライバ122を制御する。そして、制御回路121は、光センサ16の検出に基づいて、可視光15の光量が高レベルが一定時間だけ継続したことを判定し、LED電流13を高いレベルIf2から定常値(If)に戻すように制御する。
一方、制御回路121は、光センサ16の検出に基づいて、可視光15の光量が閾値30を超えるレベルで長時間(例えば、t3,t4の期間)継続している状態を、記憶したLED電流13の電流パターンに基づいて判定する。これにより、制御回路121は、図3に示すように、t5に入るタイミングより先行して、LED電流13を定常値Ifから基準値(0)のレベルに変化(先行オフ32)させるようにLED電流13を制御する。
以上のようにして本変形例においても、前述の第1の本実施形態と同様に、蛍光型LED14の多重化構成を行なうことなく、蛍光型LED14を使用した可視光通信において、通信速度の向上と、送信信号と受信信号の各波形の相似性を確保することによる安定した通信特性を実現することができる。従って、高速で安定した可視光通信を実現することが可能となる。
[第3の実施形態]
本実施形態は、制御部12が、光センサ16の検出に基づいて可視光15の光量を計測し、この計測結果と予め設定されている光量変化パターンとの比較結果に基づいて、蛍光型LED14、具体的にはLED素子140の寿命を予測する機能を備えている。
本実施形態は、制御部12が、光センサ16の検出に基づいて可視光15の光量を計測し、この計測結果と予め設定されている光量変化パターンとの比較結果に基づいて、蛍光型LED14、具体的にはLED素子140の寿命を予測する機能を備えている。
即ち、LED素子140の寿命と可視光15の光量変化パターンとの関連を、予め測定することが可能であるため、制御部12は、当該関連情報を記憶しておく。一定の周期で、制御部12は、光センサ16の検出による可視光15の光量の変化と、予め記憶された関連情報との比較から、蛍光型LED14に含まれるLED素子140の寿命を予測する。
このような予測結果から、LED素子140の寿命が迫っている場合には、制御部12は、その旨を示す情報を蛍光型LED14からの可視光15により送信する。受信装置2では、その情報を復調することにより、LED素子140の寿命を確認できるため、送信装置1の蛍光型LED14を交換することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…送信装置、2…受信装置、10…送信回路、11…送信信号、12…制御部、
13…LED電流、14…蛍光型LED、15…可視光、16…光センサ、
20…受光回路、21…受信信号、22…受信回路。
13…LED電流、14…蛍光型LED、15…可視光、16…光センサ、
20…受光回路、21…受信信号、22…受信回路。
Claims (10)
- ディジタルデータに対応する送信信号を出力する送信手段と、
前記送信信号に対応する可視光を発光する発光ダイオード素子及び蛍光体を含む発光手段と、
前記送信信号に応じた電流を前記発光ダイオード素子に供給する電流制御を実行する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記送信信号に応じて前記発光ダイオード素子を消灯状態から点灯状態に変化させるときに前記電流値を定常値より増大させて、前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、点灯時間に基づいて決定されるタイミングで前記電流値を前記消灯状態時の基準値まで低下させる制御を行なうように構成されていることを特徴とする可視光通信装置。 - 前記発光手段から発光された可視光を受光し、この受光した可視光から前記送信信号を復調する受信手段を含む受信装置と、前記送信信号を前記可視光に重畳して送信する送信装置とを有する可視光通信システムにおいて、
前記送信装置に適用することを特徴とする請求項1に記載の可視光通信装置。 - 前記発光手段から発光された可視光の光量を計測するための光量計測手段を有し、
前記制御手段は、
前記発光ダイオード素子を消灯状態から点灯状態に変化させるときに、前記光量計測手段により計測された光量に基づいて前記電流値を定常値より増大させるように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の可視光通信装置。 - 前記発光手段から発光された可視光の光量を計測するための光量計測手段を有し、
前記制御手段は、
前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、前記光量計測手段により計測された光量に基づいたタイミングで前記電流値を前記消灯状態時の基準値まで低下させるように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の可視光通信装置。 - 前記送信手段から出力される送信信号を保持し、前記送信信号に応じて前記発光ダイオード素子の点灯時間と消灯時間に対応するオン・オフ時間を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記点灯状態から前記消灯状態に移行する前に先行して前記電流値を前記基準値まで低下させるタイミングと前記点灯時間との対応関係を示すテーブル情報を生成する手段とを有し、
前記制御手段は、
前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、前記テーブル情報を参照して得られたタイミングで、前記消灯状態に移行する前に先行して前記電流値を前記基準値まで低下させるように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の可視光通信装置。 - 前記発光手段から発光された可視光の光量を計測するための光量計測手段と、
前記光量計測手段により計測された光量に基づいて、前記発光ダイオード素子に供給される電流パターンを検出して記憶する手段とを有し、
前記制御手段は、
前記発光ダイオード素子を消灯状態から点灯状態に変化させるときに、前記電流パターンに基づいて前記電流値を定常値より増大させるように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の可視光通信装置。 - 前記発光手段から発光された可視光の光量を計測するための光量計測手段と、
前記光量計測手段により計測された光量と、予め設定されている光量変化パターンとの比較結果に基づいて、前記発光ダイオード素子の寿命を予測する手段を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の可視光通信装置。 - 前記制御手段は、
前記送信信号をバッファするバッファ手段と、
前記発光ダイオード素子に電流を供給するLEDドライバと、
前記送信信号に応じて前記発光ダイオード素子を消灯状態から点灯状態に変化させるときの前記電流値あるいは前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときの前記電流値を決定し、前記LEDドライバから出力される電流を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の可視光通信装置。 - 送信信号に対応する可視光を発光する発光ダイオード素子及び蛍光体を含む発光手段から発光された可視光を受光し、この受光した可視光から前記送信信号を復調する受信手段を含む受信装置と、前記送信信号を前記可視光に重畳して送信する送信装置とを有する可視光通信システムに適用する可視光通信方法であって、
前記送信信号に応じた電流を前記発光ダイオード素子に供給するときに、前記発光ダイオード素子を消灯状態から点灯状態に変化させるときに前記電流値を定常値より増大させる処理と、
前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、点灯時間に基づいて決定されるタイミングで前記電流値を前記消灯状態時の基準値まで低下させる処理と
を有する手順を実行することを特徴とする可視光通信方法。 - 前記送信信号に応じて前記発光ダイオード素子の点灯時間と消灯時間に対応するオン・オフ時間を検出する処理と、
前記検出結果に基づいて、前記点灯状態から前記消灯状態に移行する前に先行して前記電流値を前記基準値まで低下させるタイミングと前記点灯時間との対応関係を示すテーブル情報を生成する処理とを有し、
前記発光ダイオード素子を点灯状態から消灯状態に変化させるときに、前記テーブル情報を参照して得られたタイミングで、前記消灯状態に移行する前に先行して前記電流値を前記基準値まで低下させることを特徴とする請求項9に記載の可視光通信方法。
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---|---|---|---|
JP2008062934A JP2009219032A (ja) | 2008-03-12 | 2008-03-12 | 可視光通信装置及び可視光通信方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102955209A (zh) * | 2011-08-31 | 2013-03-06 | 深圳光启高等理工研究院 | Led可见光通信系统及光接收天线 |
JP2016525845A (ja) * | 2013-07-31 | 2016-08-25 | クアン−チー インテリジェント フォトニック テクノロジー リミテッド | エラー検出再送機構を有する可視光信号の送信と受信方法、装置及びシステム |
WO2021124406A1 (ja) * | 2019-12-16 | 2021-06-24 | 日本電信電話株式会社 | 端末装置、通信方法、及び通信システム |
-
2008
- 2008-03-12 JP JP2008062934A patent/JP2009219032A/ja not_active Withdrawn
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