JP2009218967A - アンテナ装置におけるインピーダンスマッチング方法及びアンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置におけるインピーダンスマッチング方法及びアンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】EBG構造体を備えるアンテナ装置において、アンテナの形状調整による整合調整や整合回路を必要とせず、既存アンテナを載せただけでもアンテナ特性の劣化を招くことなく、所望とするアンテナ利得の向上を図ることのできるアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】同相反射特性を有するEBG構造体110と、EBG構造体110上に設けられた絶縁体からなるアンテナ支持体120と、アンテナ支持体120により支持されたアンテナ220と、アンテナ220に接続されたIC230とを備えるアンテナ装置300において、インピーダンスマッチング用導体として機能するアンテナ支持体上導体130をアンテナ220近傍に設けることにより、アンテナ220とIC230とのインピーダンスマッチングを図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、EBG構造体を備えるアンテナ装置に関する。
近年の機器の小型化により、例えば、グランド電極プレーン等の金属面とアンテナとの距離が短くなってきており、それによるアンテナ特性の劣化が懸念されている。また、無線タグ又はRFID(Radio Frequency Identification)タグを金属面に貼付すると、無線タグに含まれるアンテナの特性が著しく劣化し、無線タグが適切に機能しなくなることも知られている。これらの問題は、いずれも金属面の表面インピーダンスが低いことに起因している。
金属面の低い表面インピーダンスが、入射電界と180度位相の異なる反射電界を生成し、逆相の反射波を生じさせることにより、金属近傍では合成電界が小さくなり、金属近傍に配置されたアンテナや無線タグの性能が著しく劣化することとなっている。
逆に、表面インピーダンスの高いものをアンテナ近傍に配置することができれば、その高い表面インピーダンスによりインピーダンス面に入射した電磁波が同相反射され、アンテナ性能を向上させることが知られている。すなわち、金属とアンテナの間に、高い表面インピーダンスを持つものを挿入することにより、金属によるアンテナ特性の劣化を防止できる。
高いインピーダンスを有するシート状構造体としては、EBG(Electromagnetic Band Gap)構造体があり、その代表例として、従来、ビアを有する所謂マッシュルーム状導体の周期構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。これに対して、電気的回路は変えないようにビアに相当する部位をパターンに埋め込むことでビアを形成する工程を省略して製造工程の簡略化を図ろうとする技術(例えば、特許文献2参照)も提案されている。
特開2001−267319号公報 特開2006−245984号公報
EBG構造体の同相反射特性を利用してアンテナ利得の向上を目的とする場合、EBG構造体上に絶縁体からなるアンテナ支持体を設け、その上面にアンテナや無線タグを配置してアンテナ装置を構成する。
しかしながら、上記構成を有するアンテナ装置において、自由空間でマッチングを取ったアンテナを配置すると、アンテナ特性が劣化する場合がある。
そこで、本発明は、EBG構造体を備えるアンテナ装置において、アンテナ形状の変更や整合回路によるマッチングを取らなくても、アンテナ特性の劣化を招くことなく、所望とするアンテナ利得の向上を図ることのできるアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、検証の結果、EBG構造体の存在によりアンテナの入力インピーダンスに生じる変化が、自由空間でマッチングを取ったアンテナを実装したEBG構造のアンテナ装置において、十分な性能が出ない原因の一つであることを、見出した。
詳しくは、EBG構造体を備えるアンテナ装置においては、アンテナ支持体の厚みが薄いことから、アンテナとEBG構造体との間に相関が生じ、そのため、EBG構造体の存在によってアンテナの入力インピーダンスが影響を受ける場合がある。
そのため、自由空間でマッチングを取ったアンテナや無線タグをEBG構造体近傍に配置した場合、EBG構造体の影響を受け、アンテナの入力インピーダンスに変化が生じ、その結果、例えば給電線の特性インピーダンスや無線タグのICの入力インピーダンスとアンテナの入力インピーダンスがミスマッチとなり、それによってアンテナ特性が劣化することとなる。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、既存のアンテナや既存の無線タグとEBG構造体とを用いてアンテナ装置を製造する場合に、既存のアンテナ自体の形状に直接変更を加えずとも、また整合回路を用いずとも、アンテナの入力インピーダンスの調整を可能とする手段として、以下に掲げる方法及び装置を提供する。
即ち、本発明によれば、同相反射特性を有するEBG構造体と、該EBG構造体上に設けられた絶縁体からなるアンテナ支持体と、該アンテナ支持体により支持されたアンテナと、該アンテナに接続されたICとを備えるアンテナ装置において、導電体を前記アンテナ近傍に配置して前記アンテナと前記ICとのインピーダンスマッチングを図るインピーダンスマッチング方法が得られる。
また、本発明によれば、前記インピーダンスマッチング方法において、前記導電体を前記アンテナと機械的に離間した状態(物理的に離間した状態又は直流的に絶縁された状態)となるように配置する、インピーダンスマッチング方法が得られる。
更に、本発明によれば、同相反射特性を有するEBG構造体と、該EBG構造体上に設けられた絶縁体からなるアンテナ支持体と、該アンテナ支持体により支持されたアンテナと、該アンテナに接続されたICと、前記アンテナと前記ICとのインピーダンスマッチングを図るために前記アンテナ近傍に配置されたインピーダンスマッチング用導体とを備えるアンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記インピーダンスマッチング用導体は、前記アンテナと機械的に離間される(物理的に離間される又は直流的に絶縁される)ようにして、配置されている、アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記インピーダンスマッチング用導体は、前記アンテナ支持体上に前記アンテナと離間して設けられた一つ以上の導体パターン若しくは導体箔からなるアンテナ支持体上導体を備えている、アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記インピーダンスマッチング用導体は、付加的絶縁体と該付加的絶縁体上に設けられた導体パターン又は導体箔からなる絶縁体付導電体であって、EBG構造体、前記アンテナ支持体又は前記アンテナ上に配置された絶縁体付導電体を更に備えている、アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記絶縁体付導電体は、前記導体パターン又は導体箔の少なくとも一部が前記付加的絶縁体を介して前記アンテナ上に位置するように配置されている、アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記インピーダンスマッチング用導体は、長方形、L字形状、T字形状、正方形、三角形、コの字形状、その他の多角形、又はループ形状を有する、アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記アンテナ支持体は、発泡ポリエチレン、アクリルフォーム若しくはウレタンなどの発泡材、テフロン(登録商標)やPET(Polyethylene terephthalate)若しくはPET−G(Polyethylene
terephthalate Glycol)など当該アンテナ装置の使用周波数帯域において誘電率が4以下且つtanδが0.01以下の低誘電率且つ低損失の樹脂、ガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材若しくはBT(Bismaleimide Triazine)レジン系基板材などの基板材、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルム、リネンなどの繊維、ハニカム構造など空気層を含む樹脂構造体、又はそれらの組み合わせのいずれかからなる、アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、前記EBG構造体は、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)などのセラミックス、FR−4(Flame retardant-4)などのガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材、BT(Bismaleimide Triazine)レジン系基板材、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルム、又は、PET(Polyethylene terephthalate)若しくはPET−G(Polyethylene
terephthalate Glycol)などの樹脂、リネンなどの繊維又はそれらの複合体からなる誘電体層を含んでいる、アンテナ装置が得られる。
本発明によれば、アンテナ近傍に導電パターンや導体箔などの導電体を配置してアンテナの入力インピーダンスを調整することとしたため、既存のアンテナに何らの変更を加えることなく、また整合回路を付加することもなく、EBG構造体の影響を受けて給電線の特性インピーダンスや無線タグのICの入力インピーダンスからズレたアンテナの入力インピーダンスを調整して、給電線の特性インピーダンスや無線タグのICの入力インピーダンスとアンテナの入力インピーダンスとのマッチングを図ることが可能となる。
図1に示されるように、本発明の実施の形態によるアンテナ装置300は、図2に示されるようなEBG構造シート100上に、図3に示されるような無線タグ200を搭載してなるものである。
図3に示されるように、無線タグ200は、薄いPETシートからなる基体210と、基体210上に貼付されたアルミ箔からなるアンテナ220と、アンテナ220の長手方向中央部に配置されたIC230とを備えるものであり、950MHz帯、より具体的には953MHzにおいて使用されるものである。図示された無線タグ200においては、アンテナ220に設けられた梁部222により、自由空間でアンテナ220とIC230とのインピーダンスマッチングが図られている。ここで、基体210の材料は他のものであってもよく、また、アンテナ220の剛性が高い場合などにおいては基体210を省略することとしても良い。
図2に示されるように、EBG構造シート100は、EBG構造体110と、EBG構造体上に設けられたアンテナ支持体120と、アンテナ支持体上導体130とを備えるものであり、図1に示されるように無線タグ200を搭載するだけで、その無線タグ200を金属対応タグとして機能させるものである。
本実施の形態によるEBG構造体110は、浮遊キャパシタ電極により単位セルのサイズを小形化したマッシュルーム構造のものであり、953MHz用のものである。図示されたEBG構造体110の単位セルのサイズは、25x25x0.7mmであり、その単位セルを5x5となるように配列してEBG構造体110を構成していることから、EBG構造体110のサイズは、125x125x0.7mmとなっている。詳しくは、EBG構造体110は、単位セル毎に、トップ電極111と、グランド電極と、トップ電極111及びグランド電極間を連結するビアと、トップ電極111及びグランド電極間に満たされた誘電体と、誘電体内にフローティング状態で保持された浮遊キャパシタ電極とを備えるものである。このうち、トップ電極111、グランド電極、ビア及び浮遊キャパシタ電極は、導体からなるものである。また、グランド電極はベタ電極であり、EBG構造体110の下面を覆っている。なお、図1及び図2においては、アンテナ支持体120を透明なものとして描いてあるため、アンテナ支持体120の下に位置しているEBG構造体110のトップ電極111が(即ち、単位セルも)周期的に配列されている様子を確認することができる。
但し、EBG構造体110は、上に例示した浮遊キャパシタ付マッシュルーム構造のものに限られず、例えば、浮遊キャパシタ電極を有しないものとしても良いし、また、特許文献2に示されるような所謂ビアなし構造のものとしても良い。
本実施の形態によるEBG構造体110の誘電体は、BT(Bismaleimide Triazine)レジン系の低損失基板材料からなる。EBG構造体110の誘電体に適用可能な他の材料としては、誘電損失(tanδ)の小さいものが望ましく、例えば、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)などのセラミックス、FR−4(Flame retardant-4)などのガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材、PET(Polyethylene terephthalate)若しくはPET−G(Polyethylene
terephthalate Glycol)などの樹脂、又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルム、プラスチック、リネンなどの繊維又はそれらの複合体が挙げられる。プラスチックについて更に詳しくは、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、ABS樹脂などの熱可塑性プラスチックでも、メラミン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性プラスチックでも良い。
アンテナ支持体120は、厚み1.1mmの発泡ポリエチレンシートからなるものである。アンテナ支持体120の材料は、例示した発泡ポリエチレンシートには限られないが、EBG構造体110と無線タグ200のアンテナ220との相関を低減するため、低誘電率のものが好ましく、且つ、損失低減のため、低損失のものが好ましい。より具体的には、アンテナ支持体120の材料としては、アンテナ装置300の使用周波数帯域において誘電率が4以下であり且つtanδが0.01以下であるような樹脂等の材料が好ましい。例えば、発泡ポリエチレン、アクリルフォーム若しくはウレタンなどの空気を含む発泡材やハニカム構造など空気層を含む樹脂構造体は誘電率が低いため好ましいが、テフロン(登録商標)やPET、PET−Gなどの樹脂であっても良い。更には、ガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材若しくはBT(Bismaleimide Triazine)レジン系基板材などの基板材やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルム、プラスチック、又はリネンなどの繊維であっても良い。このうち、プラスチックについて更に詳しくは、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、ABS樹脂などの熱可塑性プラスチックでも、メラミン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性プラスチックでも良い。
アンテナ支持体上導体130は、無線タグ200のアンテナ220とIC230との間のインピーダンスマッチングを図るためのインピーダンスマッチング用導体として機能するものである。より具体的には、本実施の形態によるアンテナ支持体上導体130は、アンテナ支持体120上に直接形成された導体パターンである。但し、アンテナ支持体上導体130は、かかる導体パターンには限定されず、他の方法により配置された導体パターンであっても良いし、アンテナ支持体120上に貼付された導体箔などであっても良い。また、本実施の形態におけるアンテナ支持体上導体130の形状は、長方形形状であるが、アンテナ支持体上導体130の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、L字形状、T字形状、正方形、三角形若しくはコの字形状その他の多角形、又はループ形状などであっても良い。加えて、図示されたアンテナ支持体上導体130は、一つのみであるが、アンテナ220のインピーダンス調整に適するのであれば数的限定はなく、複数個設けられていても良い。更には、アンテナ支持体上導体130を保護材等で覆ってから、EBG構造シート100上に無線タグ200を搭載することとしても良い。
本実施の形態におけるアンテナ支持体上導体130のアンテナ支持体上における位置は、EBG構造シート100上に無線タグ200を配置した際に無線タグ200(少なくともアンテナ220)と離間するような位置である。アンテナ支持体上導体130がかかる位置に配置されると、主として、アンテナ220の入力インピーダンスがスミスチャート上の等抵抗円に沿って時計回りに移動することとなる。即ち、アンテナ支持体上導体130の存在によりアンテナ220の入力インピーダンスが調整されることとなっている。
図4は、EBG構造シート100上に搭載する前の無線タグ200におけるアンテナ220の入力インピーダンスZin_ANT(動作周波数が953MHzの場合)が示されたスミスチャートである。図6に示されたアンテナ220の入力インピーダンスZin_ANTは、IC230の入力インピーダンスの複素共役位置に一致しており、アンテナ220とIC230とは自由空間においてインピーダンスマッチングが図られている。
例えばアンテナ支持体上導体130のようなインピーダンスマッチング用導体を有しないEBG構造シート上に、上記のような無線タグ200を搭載すると、アンテナ220の953MHzにおける入力インピーダンスZin_ANTは、図5に示されるようにズレてしまう。
これに対して、上記のような無線タグ200を本実施の形態によるEBG構造シート100上に搭載すると、アンテナ支持体上導体130の働きによりアンテナ220の入力インピーダンスZin_ANTの位置を図5に示された状態から図6に示された状態へと移動させて、IC230の入力インピーダンスの複素共役の値に一致させることができる(図4参照)。
なお、本実施の形態においては、アンテナ支持体上導体130のみによってアンテナ220の入力インピーダンスin_ANTの調整を図ることとしているが、例えば、アンテナ支持体上導体130のみによるインピーダンス調整では不十分な場合には、他のインピーダンスマッチング用導体を用いて更なる調整を行うこととしても良い。
図7及び図8を参照すると、図示されたアンテナ装置300aは、上述した実施の形態によるアンテナ装置の構成に加えて、更なるインピーダンスマッチング用導体として、絶縁体付導電体400を備えている。この絶縁体付導電体400は、付加的絶縁体と、その付加的絶縁体上に設けられた導体パターン又は導体箔からなるものである。図7及び図8に示された例においては、絶縁体付導電体400は、コの字形状を有している。また絶縁体付導電体400は、導体パターン又は導体箔のコの字形状の両端が付加的絶縁体を介してアンテナ220上に位置するように、配置されている。かかる配置により、図示された絶縁体付導電体400は、シャントキャパシタとして機能することになり、アンテナ220の入力インピーダンスをアドミタンスチャート上の等コンダクタンス線上を時計回りに移動させることができ、それによって、アンテナ220の入力インピーダンスの更なる調整を行うことができる。
図7及び図8に示される絶縁体付導電体400は、コの字形状を有するものであったが、本発明はそれに限定されるものではなく、長方形、ループ形状、L字形状、T字形状又は正方形等の形状を有するものであっても良い。また、図示された絶縁体付導電体400は、シャントキャパシタとして機能させるため、上方から見た場合にアンテナ220と重なるようにして設けられているが、例えば、前述したアンテナ支持体上導体130と同等の機能を持たせるため、アンテナ支持体120上においてアンテナ220から離間させるようにして配置しても良い。更に、絶縁体付導電体400は、必ずしもアンテナ220に重ねなければならないわけではなく、アンテナ220に重ねずにアンテナ220の近傍に配置することとしても良い。その場合であっても、絶縁体付導電体400によるシャントキャパシタとしての機能をある程度得ることができる。加えて、絶縁体付導電体400のみによるインピーダンス調整で十分な場合には、アンテナ支持体上導体130を省略することとしても良い。
また、上述した実施の形態においては、EBG構造体110の全面をアンテナ支持体120で覆う構成としていたが、アンテナ支持体120は、EBG構造体110の上面のうち、アンテナ若しくは無線タグ200の下部に相当する部分のみを覆うこととしても良い。その場合、アンテナ支持体120で覆われていないEBG構造体120の上に絶縁体付導電体400を直接配置することによりインピーダンスマッチングを図ることとしても良い。
本発明の実施の形態によるアンテナ装置を概略的に示す斜視図である。 図1のアンテナ装置に含まれるEBG構造シートを概略的に示す斜視図である。 図1のアンテナ装置に含まれる無線タグを概略的に示す上面図である。 無線タグをEBG構造シートに搭載する前のアンテナの入力インピーダンスの位置を示すスミスチャートである。自由空間においては、図示された入力インピーダンスでICの入力インピーダンスとのマッチングが図られている。 インピーダンスマッチング用導体の設けられていないEBG構造シート上に無線タグを搭載した場合のアンテナの入力インピーダンス位置を示すスミスチャートである。 図2のEBG構造シート上に無線タグを搭載した場合のアンテナの入力インピーダンス位置を示すスミスチャートである。 図1のアンテナ装置の変形例を概略的に示す斜視図である。 図7の無線タグ周辺を拡大して概略的に示す上面図である。
符号の説明
100 EBG構造シート
110 EBG構造体
111 トップ電極
120 アンテナ支持体
130 アンテナ支持体上導体
200 無線タグ
210 基体
220 アンテナ
222 梁部
230 IC
300,300a アンテナ装置
400 絶縁体付導電体

Claims (10)

  1. 同相反射特性を有するEBG構造体と、該EBG構造体上に設けられた絶縁体からなるアンテナ支持体と、該アンテナ支持体により支持されたアンテナと、該アンテナに接続されたICとを備えるアンテナ装置において、導電体を前記アンテナ近傍に配置して前記アンテナと前記ICとのインピーダンスマッチングを図るインピーダンスマッチング方法。
  2. 前記導電体を前記アンテナと機械的に離間した状態となるように配置する、請求項1記載のインピーダンスマッチング方法。
  3. 同相反射特性を有するEBG構造体と、該EBG構造体上に設けられた絶縁体からなるアンテナ支持体と、該アンテナ支持体により支持されたアンテナと、該アンテナに接続されたICと、前記アンテナと前記ICとのインピーダンスマッチングを図るために前記アンテナ近傍に配置されたインピーダンスマッチング用導体とを備えるアンテナ装置。
  4. 前記インピーダンスマッチング用導体は、前記アンテナと機械的に離間されるようにして、配置されている、請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 前記インピーダンスマッチング用導体は、前記アンテナ支持体上に前記アンテナと離間して設けられた一つ以上の導体パターン若しくは導体箔からなるアンテナ支持体上導体を備えている、請求項3又は請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 前記インピーダンスマッチング用導体は、付加的絶縁体と該付加的絶縁体上に設けられた導体パターン又は導体箔からなる絶縁体付導電体であって、EBG構造体、前記アンテナ支持体又は前記アンテナ上に配置された絶縁体付導電体を更に備えている、
    請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記絶縁体付導電体は、前記導体パターン又は導体箔の少なくとも一部が前記付加的絶縁体を介して前記アンテナ上に位置するように配置されている
    請求項6記載のアンテナ装置。
  8. 前記インピーダンスマッチング用導体は、長方形、L字形状、T字形状、正方形、三角形、コの字形状、その他の多角形、又はループ形状を有する、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記アンテナ支持体は、発泡ポリエチレン、アクリルフォーム若しくはウレタンなどの発泡材、テフロン(登録商標)やPET(Polyethylene terephthalate)若しくはPET−G(Polyethylene
    terephthalate Glycol)など当該アンテナ装置の使用周波数帯域において誘電率が4以下且つtanδが0.01以下の低誘電率且つ低損失の樹脂、ガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材若しくはBT(Bismaleimide Triazine)レジン系基板材などの基板材、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルム、リネンなどの繊維、ハニカム構造など空気層を含む樹脂構造体、又はそれらの組み合わせのいずれかからなる、
    請求項3乃至請求項8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記EBG構造体は、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)などのセラミックス、FR−4(Flame retardant-4)などのガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材、BT(Bismaleimide Triazine)レジン系基板材、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルム、又は、PET(Polyethylene terephthalate)若しくはPET−G(Polyethylene
    terephthalate Glycol)などの樹脂、リネンなどの繊維又はそれらの複合体からなる誘電体層を含んでいる、請求項3乃至請求項9のいずれかに記載のアンテナ装置。
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