JP2009218968A - Ebg構造シート及びアンテナ装置 - Google Patents

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隆義 小西
Yukihiro Numata
幸浩 沼田
Toru Miura
融 三浦
Atsushi Sanada
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Abstract

【課題】小さなサイズであっても良好な性能を得ることのできる金属対応の無線タグのようなアンテナ装置及びその実現を可能とするEBG構造シートを提供すること。
【解決手段】EBG構造シートに含まれるEBG構造体210の単位セルのうち、周辺部に単位セル220a,220bの構造を中央部の単位セル220cと異ならせ、単位セル220a,220bにおける同相反射周波数を単位セル220cにおける同相反射周波数よりも低くすることにより、EBG構造体210における反射波の指向性を高める。
【選択図】図2

Description

本発明は、EBG構造体を一部に含むアンテナ装置に関する。
近年の機器の小型化により、例えば、グランド電極プレーン等の金属面とアンテナとの距離が短くなってきており、それによるアンテナ特性の劣化が懸念されている。また、無線タグ又はRFID(Radio Frequency Identification)タグを金属面に貼付すると、無線タグに含まれるアンテナの特性が著しく劣化し、無線タグが適切に機能しなくなることも知られている。これらの問題は、いずれも金属面の表面インピーダンスが低いことに起因している。
金属面の低い表面インピーダンスが、入射電界と180度位相の異なる反射電界を生成し、逆相の反射波を生じさせることにより、金属近傍では合成電界が小さくなり、金属近傍に配置されたアンテナや無線タグの性能が著しく劣化することとなっている。
逆に、表面インピーダンスの高いものをアンテナ近傍に配置することができれば、その高い表面インピーダンスによりインピーダンス面に入射した電磁波が同相反射され、アンテナ性能を向上させることが知られている。すなわち、金属とアンテナの間に、高い表面インピーダンスを持つものを挿入することにより、金属によるアンテナ特性の劣化を防止できる。
高いインピーダンスを有するシート状構造体としては、EBG(Electromagnetic Band
Gap)構造体があり、その代表例として、従来、ビアを有する所謂マッシュルーム状導体の周期構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。これに対して、電気的回路は変えないようにビアに相当する部位をパターンに埋め込むことでビアを形成する工程を省略して製造工程の簡略化を図ろうとする技術(例えば、特許文献2参照)も提案されている。
特開2001−267319号公報 特開2006−245984号公報
EBG構造体を用いて金属対応の無線タグを構成しようとする場合、アンテナと金属との相関を小さくするためには、アンテナの両サイドにEBG構造体の単位セルを配置する必要がある。また、アンテナの両サイドに配置された単位セルの数が多ければ多いほど、アンテナと金属の相関を小さくすることができる。
一方で、使用上のニーズからは金属対応無線タグのサイズは小さいほど望ましく、かかるニーズに起因したサイズ上の制約から、実際の金属対応無線タグでは、アンテナの両サイドにそれほど多くのセルを設けることはできない。従って、実際の金属対応無線タグでは、アンテナと金属との間の相関を十分に小さくすることができず、良好な性能が得られないという問題がある。
そこで、本発明は、小さなサイズであっても良好な性能を得ることのできる金属対応の無線タグのようなアンテナ装置及びその実現を可能とするEBG構造シートを提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、検討の結果、サイズの制約等により少数の単位セルでEBG構造体を構成しなければならない場合であっても、EBG構造体の周辺部に位置する単位セルと中央部に位置する単位セルの構造(トップ電極のサイズ、隣接するトップ電極間の距離、浮遊キャパシタ電極のサイズ、ビアの径など)を互いに異ならせることにより、EBG構造体の周辺部に位置する単位セルの同相反射周波数を中央部に位置する単位セルの同相反射周波数よりも低くして、反射波の等位相面を凹状又はおわん形に歪ませることとすれば、指向性が強化されて、アンテナと金属との相関が低められることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づき、以下に掲げるEBG構造シート及びアンテナ装置を提供する。
即ち、本発明によれば、同相反射特性を有するEBG(Electromagnetic Band Gap)構造体と、該EBG構造体上に設けられ且つアンテナを実装するための絶縁体よりなるアンテナ支持体とを備えたEBG構造シートにおいて、
前記EBG構造体は、複数の単位セルからなるものであり、
前記単位セルには、該EBG構造体の周辺部に位置する第1セルと、前記EBG構造体の中央部に位置する第2セルとが含まれており、
前記第1セルと前記第2セルとは互いに異なる構造を有している
EBG構造シートが得られる。
また、本発明によれば、前記EBG構造シートにおいて、前記第1セルの同相反射周波数は前記第2セルの同相反射周波数よりも低い、EBG構造シートが得られる。
また、本発明によれば、前記EBG構造シートにおいて、前記第1セルは、前記EBG構造体の対向する二辺を構成する複数の前記単位セルである、EBG構造シートが得られる。
また、本発明によれば、前記EBG構造シートにおいて、
前記第1セルと前記第2セルとの間には、少なくとも一以上の前記単位セルが存在しており、
前記第2セルから前記第1セルにかけて前記単位セルの同相反射周波数が序徐に変化するように前記単位セルは設計されている
EBG構造シートが得られる。
更に、本発明によれば、前記EBG構造シートと、該EBG構造シートの前記アンテナ支持体の上に設けられたアンテナ又は無線タグとを備えるアンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、
前記アンテナは、第1方向に長手を有しており、
前記第1セルは、前記第1方向に直交する第2方向において前記EBG構造体の対向する二辺を構成する複数の前記単位セルである
アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、
前記第1方向において前記EBG構造体の対向する二辺を構成する複数の前記単位セルも前記第1セルである
アンテナ装置が得られる。
また、本発明によれば、前記アンテナ装置において、
前記アンテナ又は無線タグは、前記EBG構造体の中央部の上方に位置するように前記アンテナ支持体上に設けられており、
前記EBG構造体による反射波の等位相面は、凹状又はおわん形に歪んでいる
アンテナ装置が得られる。
本発明によれば、同相反射面を持つEBG構造体上に無線タグを設けてなる金属対応無線タグにおいて、EBG構造体の周辺部に位置する単位セルと中央部に位置する単位セルの構造を互いに異ならせることで指向性を高めたことから、アンテナと金属との相関を低減することができ、従って、本発明の金属対応タグは、金属上でも良好な通信特性を得ることができる。
(第1の実施の形態)
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置100は、EBG構造体210及びアンテナ支持体230からなるEBG構造シート200上に、無線タグ300を搭載してなるものである。本実施の形態によるアンテナ装置100を金属板400上に載置して使用する場合にも、無線タグ300と金属板400との間に、詳述するようにして指向性の高められたEBG構造シート200が介在していることから、無線タグ300は良好な通信特性を得ることができることとなっている。
詳しくは、図示された無線タグ300は、薄いPETシートからなる基体310と、基体310上に貼付されたアルミ箔又は銅箔からなるアンテナ320と、アンテナ320の長手方向中央部に配置されたIC330とを備えるものであり、950MHz帯において使用されるものである。図示されたアンテナ320は、IC330とのインピーダンスマッチング用に小さいループ構造を有している。基体310の材料は他のものであってもよく、また、アンテナ320の剛性が高い場合などにおいては基体310を省略することとしても良い。
一方、EBG構造シート200は、EBG構造体210と、EBG構造体210上に設けられたアンテナ支持体230とを備えるものである。
このうち、アンテナ支持体230は、125x125x1mmのサイズを有する発泡ポリエチレンシートからなるものである。アンテナ支持体230の材料は、例示した発泡ポリエチレンシートには限られないが、EBG構造体210とアンテナ320との相関を低減するため、低誘電率のものが好ましく、且つ、損失低減のため、低損失のものが好ましい。アンテナ支持体230の材料としては、アンテナ装置100の使用周波数帯域において誘電率が4以下であり且つtanδが0.01以下であるような樹脂等の材料が好ましい。例えば、発泡ポリエチレン、アクリルフォーム若しくはウレタンなどの空気を含む発泡材やハニカム構造など空気層を含む樹脂構造体は誘電率が低いため好ましいが、テフロン(登録商標)やPET、PET−Gなどの樹脂であっても良い。更には、ガラスエポキシ系基板材、テフロン(登録商標)系基板材若しくはBT(Bismaleimide Triazine)レジン系基板材などの基板材であっても良いし、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルムプラスチック、又はリネンなどの繊維であっても良い。このうち、プラスチックについて更に詳しくは、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、ABS樹脂などの熱可塑性プラスチックでも、メラミン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性プラスチックでも良い。なお、図1においては、アンテナ支持体230を透明なものとして描いてあるため、アンテナ支持体230の下に位置しているEBG構造体210の上面が見えているが、実際の製品においては、アンテナ支持体230は不透明な材質からなることが多い。
図2及び図3に示されるように、EBG構造体210の単位セル220は、浮遊キャパシタ付のマッシュルーム構造のものである。図3に示される単位セル220のサイズは、25x25x0.7mmであり、単位セルを5x5となるように配列してEBG構造体210を構成していることから、EBG構造体210のサイズは、125x125x0.7mmとなっている。
本実施の形態におけるEBG構造体210の単位セル220は、いずれも概略図3に示されるような構成要素を備えている。即ち、EBG構造体210を構成するいずれの単位セル220も、図2、図3及び図5から理解されるように、トップ電極221と、グランド電極222と、トップ電極221及びグランド電極222間を連結するビア223と、トップ電極221及びグランド電極222間に満たされた誘電体224と、誘電体内224にフローティング状態で保持された浮遊キャパシタ電極225とを備えるものである。
このうち、トップ電極221、グランド電極222、ビア223及び浮遊キャパシタ電極225は、導体からなるものである。また、グランド電極222はベタ電極であり、EBG構造体210の下面を覆っている。
一方、誘電体224は、BT(Bismaleimide Triazine)レジン系低損失基板材である。かかる誘電体224に対して、浮遊キャパシタ電極225を埋設する一方でビア223を設け、更に銅箔パターンを貼付してトップ電極221及びグランド電極222を形成することにより、図示されたEBG構造体210が構成されている。EBG構造体110の誘電体224の材料は、誘電損失(tanδ)の小さいものが望ましく、例えば、テフロン(登録商標)系基板材などの他の低損失基板材料でも良いし、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)などのセラミックスや、FR−4(Flame retardant-4)などのガラスエポキシ系基板材、又はPET(Polyethylene
terephthalate)若しくはPET−G(Polyethylene terephthalate
Glycol)などの樹脂材料で構成しても良い。また、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)系熱可塑性樹脂フィルムやプラスチック、リネンなどの繊維でもよいし、これらの複合体であってもよい。プラスチックについて更に詳しくは、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリスチレン、ABS樹脂などの熱可塑性プラスチックでも、メラミン樹脂、ポリウレタン、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性プラスチックでも良い。
更に詳しくは、本実施の形態によるEBG構造体210は、単位セル220を構成する構成要素のサイズや形状等に関しては、指向性を高めるため、EBG構造体210の周辺部の単位セル220a,220bと中央部の単位セル220cとで互いに異なる構造を有するように構成されている。その結果、本実施の形態においては、中央部の単位セル220cにおける同相反射周波数が950MHzであるのに対して、周辺部の単位セル220a,220bの同相反射周波数は中央部の単位セル220cの場合よりも10MHz低い940MHzに設定されている。このような各単位セル220における同相反射周波数は、例えば、トップ電極のサイズ、隣接するトップ電極間の距離、浮遊キャパシタ電極のサイズ、ビアの径などを調整することで制御することができる。
ここで、ある周波数で同相反射する(入射波と反射波の位相差は0)EBG構造体210は、その周波数の前後において図4に示されるような反射特性を示す。従って、本実施の形態のように、周辺部の単位セル220a,220bにおける同相反射周波数を中央部の単位セル220cに比べて低くすると、例えば、中央部の単位セル220cの同相反射周波数を有する平面波がEBG構造体210に垂直に入射した場合、その入射平面波に対する反射波の同位相面は、周辺部の単位セル220a,220bと中央部の単位セル220cとで異なることとなる。より具体的には、図5に示されるように、周辺部の単位セル220aによる同位相面P220aは、中央部の単位セル220cによる同位相面P220cよりもEBG構造体210の表面から遠い位置に位置することとなる。そのため、それらの合成波面(反射波の等位相面)P220は、中央部の窪んだ凹状又はおわん形に歪むこととなる。
図5は、EBG構造シート200に対して平面波が入射した場合の例を示すものであり、無線タグ300(即ち、アンテナ320)をEBG構造シート200上に搭載した場合を直接的に示す例ではないが、アンテナ320とEBG構造体210の周辺部の単位セル220a,220bまでの距離がアンテナ320の波長に比較して十分小さければ、アンテナ320から放射された電磁波がほとんど同相でEBG構造体210に入射することになり(即ち、EBG構造体210には実質的に平面波が入射したものと近似することができる)、その場合、EBG構造体210による反射波は図5に示されたような合成波面を有することとなる。加えて、アンテナ320とEBG構造体210の周辺部の単位セル220a,220bまでの距離がアンテナ320の波長に比較して無視できない程度の距離であったとしても、指向性を高める効果はある。このように、本実施の形態によれば、EBG構造体210における反射波の指向性が高まることから、アンテナ320から金属板400側へ漏洩する電磁波を減少させることができる。従って、アンテナ320と金属板400との相関を低減させることができ、金属対応アンテナ装置としての通信性能の向上(具体的には通信距離の増大)を図ることができる。
本実施の形態においては、EBG構造体210のすべての辺を構成する単位セル220a,220bの同相反射周波数を中央部の単位セル220cと比較して低く設定したが、本発明はこれに限定されるものではない。但し、反射波の指向性を高めるためには、EBG構造体210の四辺のうち、アンテナ320の長手方向(Y方向)と直交するX方向において対向する二辺を構成する単位セル220aについては少なくとも中央部の単位セル220cよりも低い同相反射周波数を有するように構成することが好ましい。その上で、本実施の形態のように、Y方向において対向する二辺を構成する単位セル220bの同相反射周波数についても中央部の単位セル220cと比較して低くすると、更に高い指向性を得ることができる。なお、本実施の形態においては、単位セル220を周辺部の単位セル220a,220bと中央部の単位セル220cを含むそれ以外の単位セルとに分けて、同相反射周波数をそれぞれ設定したため、同相反射周波数は2種類しかないが、例えば、中央部の単位セル220cから周辺部の単位セル220a,220bに向かって各単位セルの同相反射周波数が徐々に変化するように構成しても良い。即ち、中央部の単位セル220cから周辺部の単位セル220a,220bに向かって各単位セルの同相反射周波数の低下量を徐々に大きくすることとしても良い。
以上説明した本実施の形態においては、EBG構造体210は浮遊キャパシタ電極225を付けて小形化したマッシュルーム構造のものであったが、本発明はこれに限定されず、EBG構造体としては、例えば、浮遊キャパシタ電極225を有しないものを用いても良いし、また、特許文献2に示されるような所謂ビアなし構造のものを用いても良い。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置は、図6及び図7に示されるように、Y方向の電界のみ同相反射する一方向性構造を有するEBG構造体210′とアンテナ支持体230からなるEBG構造シート200′と、その上に設けられた無線タグ300を備えるものである。本実施の形態におけるアンテナ装置の構成要素のうち、第1の実施の形態における構成要素と同様のものについては、図6及び図7において、図1乃至図3において用いられていた参照符号と同じ参照符号を付し、以下においては、それらについての説明を省略することとする。
本実施の形態におけるEBG構造体210′の各単位セル220′は、いずれも概略図7に示されるような構成要素を備えている。本実施の形態におけるEBG構造体210′の各単位セル220′の大きさは、15x25x0.7mmであり、各単位セル220′は、図6及び図7から理解されるように、トップ電極221と、グランド電極222と、トップ電極221及びグランド電極222間を連結するビア223と、トップ電極221及びグランド電極222間に満たされた誘電体224と、誘電体内224にフローティング状態で保持された浮遊キャパシタ電極225′とを備えるものである。
本実施の形態における単位セル220′の場合、浮遊キャパシタ電極225′は、Y方向においてのみ、隣接する単位セル220′の浮遊キャパシタ電極225′と接続している。そのため、Y方向においてのみ隣接する単位セル220′のトップ電極221間に大きなキャパシタンスが生じ、その結果、Y方向においてのみ周波数950MHzにて同相反射が生じることとなっている。即ち、本実施の形態においては、EBG構造体210′において同相反射が生じうる向きと、アンテナ320の長手方向(アンテナ320の主偏波の放射電界の向き)を一致させている。
本実施の形態のように同相反射を一方向のみに限定すると、浮遊キャパシタ電極225′が大きくとることができるため、その結果、単位セルを小型化できる。EBG構造体210′の外形寸法が決まっている場合には、本実施の形態のような一方向性セルの採用により、EBG構造体210′を構成する単位セル220′の数を多くすることができる。
ここで、本実施の形態においては、EBG構造体210′を構成する単位セル220′のうち、周辺部の単位セル220′a(詳しくは、X方向において対向する二辺を構成する単位セル)の構造を中央部の単位セル220′cと異ならせることにより、周辺部の単位セル220′aの同相反射周波数は中央部の単位セル220′cよりも低く設定されている。
このように、一方向性の単位セル220′を用いてEBG構造体210′を構成した場合においても、周辺部の単位セル220′aの同相反射周波数を中央部の単位セル220′cの同相反射周波数よりも低くすることにより、指向性を高め、アンテナ320と金属板400との相関を低減し、金属板400上に配置されたアンテナ装置の通信距離を改善することができる。
本発明の第1の実施の形態によるアンテナ装置を概略的に示す斜視図である。 図1のアンテナ装置に含まれるEBG構造体を示す斜視図である。 図2のEBG構造体の単位セルを示す斜視図である。なお、図3においては、誘電体は省略されている。 入射波に対する反射波の位相差と周波数との関係を示す図である。 図1のアンテナ装置のEBG構造シートに平面波が入射した場合の反射波の合成波面を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態によるアンテナ装置を概略的に示す斜視図である。 図6のアンテナ装置に含まれるEBG構造体の単位セルを示す斜視図である。なお、図7においては、誘電体は省略されている。
符号の説明
100 アンテナ装置
200,200′ EBG構造シート
210,210′ EBG構造体
220,220′ 単位セル
220a,220b,220′a 周辺部の単位セル
220c,220′c 中央部の単位セル
221 トップ電極
222 グランド電極
223 ビア
224 誘電体
225,225′ 浮遊キャパシタ電極
230 アンテナ支持体
300 無線タグ
310 基体
320 アンテナ
330 IC
400 金属板

Claims (8)

  1. 同相反射特性を有するEBG(Electromagnetic Band Gap)構造体と、該EBG構造体上に設けられ且つアンテナを実装するための絶縁体よりなるアンテナ支持体とを備えたEBG構造シートにおいて、
    前記EBG構造体は、複数の単位セルからなるものであり、
    前記単位セルには、該EBG構造体の周辺部に位置する第1セルと、前記EBG構造体の中央部に位置する第2セルとが含まれており、
    前記第1セルと前記第2セルとは互いに異なる構造を有している
    EBG構造シート。
  2. 前記第1セルの同相反射周波数は前記第2セルの同相反射周波数よりも低い、請求項1記載のEBG構造シート。
  3. 前記第1セルは、前記EBG構造体の対向する二辺を構成する複数の前記単位セルである、請求項1又は請求項2記載のEBG構造シート。
  4. 前記第1セルと前記第2セルとの間には、少なくとも一以上の前記単位セルが存在しており、
    前記第2セルから前記第1セルにかけて前記単位セルの同相反射周波数が序徐に変化するように前記単位セルは設計されている
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のEBG構造シート。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のEBG構造シートと、
    該EBG構造シートの前記アンテナ支持体の上に設けられたアンテナ又は無線タグと
    を備えるアンテナ装置。
  6. 前記アンテナは、第1方向に長手を有しており、
    前記第1セルは、前記第1方向に直交する第2方向において前記EBG構造体の対向する二辺を構成する複数の前記単位セルである
    請求項5記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1方向において前記EBG構造体の対向する二辺を構成する複数の前記単位セルも前記第1セルである
    請求項6記載のアンテナ装置。
  8. 前記アンテナ又は無線タグは、前記EBG構造体の中央部の上方に位置するように前記アンテナ支持体上に設けられており、
    前記EBG構造体による反射波の等位相面は、凹状又はおわん形に歪んでいる
    請求項5乃至請求項7のいずれかに記載のアンテナ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011109414A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Toshiba Tec Corp 周期構造体
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US8830126B2 (en) 2010-02-26 2014-09-09 Ntt Docomo, Inc. Apparatus having mushroom structures

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