JP2009218912A - 無線通信システム及びその方法と、それらに用いられる装置及びプログラム - Google Patents

無線通信システム及びその方法と、それらに用いられる装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】
TCPレベルの計測による処理では、無線リンクで輻輳が開始した後に閾値を超えるため、TCPでの再送が起こってしまう。このような制御によりスループットが低下し、効率的な通信を行うことができないという問題があった。
【解決手段】
本発明によれば、無線基地局装置と移動局との間の無線区間について状態の測定を行い、測定結果に基づいて測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を行うことにより効率的な通信を行うことが可能となる
【選択図】図4

Description

本発明は無線通信制御方式および無線通信制御方式および装置およびシステムに関する。
TCP(Transmission Control Protocol)として規定されている技術仕様はパケットを確実に送信することを第一の目的としているため、各TCPセッション間のスループットや帯域利用効率などの違いを考慮していない。例えば、端末装置からサーバ等への上りトラフィックの数が優勢となるようなシナリオでは、TCPセッション数が増えたときにパケット数が増加して輻輳が起こる。そして、TCPでのパケット再送が起こったセッションはTCPウィンドウサイズが減少する。一度TCPウィンドウサイズが減少したセッションではスロースタートとなるためスループットの急激な劣化が起こる。
このようなTCPの仕様を踏まえ、各セッションのスループット確保を目指す研究・発明提案が多くなされてきている。それらの多くはTCPレイヤレベルでRTT(Round Trip Time)やウィンドウサイズ等からリンクレベルの輻輳を予測し、各セッションのスループットを操作するというものである。
特許文献1には、IPネットワークにおいて、サーバとユーザ端末間に中継装置を置き、その中継装置により各セッションの帯域制御を行うという技術が開示されている。中継装置は、ユーザ毎のTCP セッションの合計帯域を計測し閾値を超えた場合には輻輳と判断し、各TCPセッションのウィンドウサイズを減少、またはTCPセッション確認応答パケットの送信タイミングを前後することで、輻輳の回避を行う。
非特許文献1には、バッファの最大容量とフロー数から必要帯域を想定し、無線LAN基地局装置が広告ウィンドウヘッダの値を書き換えることで、オーバーフローを押さえ、システム全体の制御を行うという技術が開示されている。
WO2005/006673 S. Pilosof, R. Ramjee, Y. Shavitt, P. Sinha, Understanding TCP fairness over Wireless LAN", INFOCOM 2003, 13 April 2003.
しかしながら特許文献1や非特許文献1で記載したシステムでは、無線状態を直接測定せずに無線LAN基地局配下の端末の全体制御をTCPレイヤにおいて行っているため、TCPレイヤとは異なる無線区間における輻輳の開始・終了のタイミングや輻輳の度合いを読み誤る。TCPレイヤの測定による処理では、無線リンクで輻輳が開始した後に閾値を超えるため、TCPでの再送やタイムアウトが起こってしまう。このような制御によりスループットが低下し、効率的な通信を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は上記問題を解決することを課題とし、その目的は、効率的な通信を行うことができる通信システム、装置、およびその方法、プログラムを提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、通信装置は、移動局との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、測定に基づいて、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、通信装置と移動局からなる無線通信システムにおいて、無線通信システムで確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、測定に基づいて、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、移動局は、通信装置との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、測定に基づいて、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、通信装置と移動局との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであるシステムにおいてパラメータを設定する方法であって、無線区間の状態の測定を行うステップと、測定に基づいて、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を行うステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、通信装置と移動局との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションの少なくとも一方が複数のセッションであるシステムにおいて、情報処理装置に処理を実行させるプログラムであって、プログラムは、情報処理装置に無線区間の状態の測定を行う処理と、測定に基づいて、測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を行う処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、無線基地局装置と移動局との間の無線区間について状態の測定を行い、測定結果に基づいて測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を行い、全体制御をすることにより効率的な通信を行うことが可能となる。
(第1の実施の形態)
本実施の形態では、無線基地局装置と移動局からなる無線通信システムの上り通信において1セッションの無線状態の測定結果に基づいて、複数のセッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われることを特徴としている。
以下、無線基地局装置と移動局との間の無線区間について状態の測定をデータリンクレイヤで行い、測定結果に基づいて設定を行う測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータをTCPレイヤの広告ウィンドウサイズとして通信相手、無線基地局装置と移動局からなる無線LANシステムにおける移動局から無線基地局装置へデータを送る上り通信を一例として、図1から図6を用いて説明する。なお、TCPレイヤとはOSI(Open System Interconnection)参照モデルのL4であるトランスポートレイヤを示す。また、無線区間に関する状態の測定はOSI参照モデルのL2であるデータリンクレイヤとして説明するがL1である物理レイヤの測定に基づくという形態でもよい。ここでは、レイヤ構造の例としてOSI参照モデルを使って説明するが、レイヤ構造を持てばOSI参照モデルに限定したものではない。
図1は、本発明の一実施の形態としての無線LANシステムの構成を示す図である。図1で示されるシステムは、通信相手(101)、ネットワーク(102)、無線基地局装置(103)、移動局(104〜106)から構成される。
通信相手(101)は、TCPを用いた通信を行うことができる装置である。本実施の形態ではサーバを例にとり説明すると移動局から送信されたデータを保持する、または移動局に送信するデータを保持する。また、通知されたTCPパラメータを用いて移動局(104〜106)にデータを送信し、移動局(104〜106)からデータを受信する際のTCPパラメータを移動局(104〜106)へ通知する。なお、本実施の形態では以下、サーバを例にとり説明するがサーバに限定したものではなく、他の移動局とTCPを用いて通信しているという形態でもよい。
ネットワーク(102)は、通信相手(101)と無線基地局装置(103)を接続するネットワークである。図1に示されるように一般的に通信相手(101)と無線基地局装置(103)はネットワーク(102)を介して接続されるが、通信相手(101)と無線基地局装置(103)が直接接続されているという形態でもよい。
無線基地局装置(103)は、通信相手(101)より送られてきたデータを移動局(104〜106)へ無線を介して送信、または無線を介して移動局(104〜106)から送られてきたデータを受信する。
移動局(104〜106)は、無線基地局装置(103)より送られてきたデータを受信、または無線基地局装置(103)へデータを送信する。送受信を行う際には通知されたTCPパラメータを用いて通信相手(101)にデータを送信し、通信相手(101)からデータを受信する際のTCPパラメータを通信相手(101)へ通知する。
本実施の形態では移動局がTCPを用いて通信相手と通信を行うような形態について説明を行うが、TCPを用いて通信を行うノード間に無線部分があれば適用可能であり、片方もしくは両方のTCPノードが移動局と有線もしくは無線でつながる通信装置でもよい。
図2は、本実施の形態における無線基地局装置(103)の構成を示すブロック図である。図2で示される無線基地局装置は、有線通信機能部(201)、パケット転送機能部(202)、無線通信機能部(203)、無線状態情報記憶部(204)、TCPパケット解析部(205)、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)、TCPセッション情報記憶部(207)、ウィンドウサイズ決定部(208)から構成される。
有線通信機能部(201)は、無線基地局装置(103)とネットワーク(102)との間を接続するインターフェースである。
パケット転送機能部(202)は有線通信機能部(201)を介してネットワーク(102)から送信されたパケットを受信した後に無線通信機能部(203)へ送信する処理や、無線通信機能部(203)を介して移動局(104〜106)から送信されたパケットを受信し、有線通信機能部(201)へ送信する処理を行う。また、パケット転送機能部(202)は受信したパケットがTCPパケットであると判断した場合には、TCPパケット解析部(205)へパケットを転送する。さらにパケット転送機能部(202)は、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)からウィンドウサイズ等が書き換えられたパケットを受け取り、転送する。
無線通信機能部(203)は、移動局(104〜106)と無線を介して通信を行うための処理を行い、無線状態情報記憶部(204)を含む。
無線状態情報記憶部(204)は、無線状態に関して測定を行った結果を保存する。ここで得られたウィンドウサイズ決定に必要な無線状態情報をウィンドウサイズ決定部に通知する。
TCPパケット解析部(205)は、パケット転送機能部(202)がTCPパケットと判断したパケットを受けとり、解析を行う。解析の結果によりパケットをパケット転送機能部(202)またはTCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)へ送る。また新しいセッションの開始を認識した場合やセッションの終了を認識した場合はその情報をTCPセッション情報記憶部(207)に通知する。
TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)は、TCPパケット解析部(205)から受け取ったパケットに含まれるウィンドウサイズをTCPセッション情報記憶部(207)から読み出した計算ウィンドウサイズに書き換える。
TCPセッション情報記憶部(207)は、セッションと広告ウィンドウサイズ、計算ウィンドウサイズを関連づけたウィンドウ管理テーブルを保持し、セッション情報の管理を行う。また、TCPパケット解析部(205)から新しいセッション開始の認識やセッションの終了の認識に関する通知を受けた場合はその情報に従って行の追加、削除を行う。
図3はTCPセッション情報記憶部(207)に保持されるウィンドウ管理テーブルの一例を示す図である。図3に示すようにセッションを区別するセッションID、送受信を行うポート番号、アドレス、広告ウィンドウサイズや計算ウィンドウサイズなどがこのテーブルに保持される。
ウィンドウサイズ決定部(208)は、無線状態情報記憶部から通知を受けると、計算ウィンドウサイズを求め、TCPセッション情報記憶部(207)に通知する。
なお、パケット機能転送部(202)、無線通信機能部(203)、TCPパケット解析部(205)、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)、ウィンドウサイズ決定部(208)は、CPU等のプログラム制御プロセッサ上でそれぞれ対応する機能のプログラムを実行することで同等の機能を実現することもできる。
また、本実施の形態では、TCPパケット解析部(205)、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)、TCPセッション情報記憶部(207)、ウィンドウサイズ決定部(208)等の機能は無線基地局装置に実装されているとして説明したが、無線基地局装置に限定されるものではなく、他の通信装置でこれらの機能を実現してもよい。
図4は、本実施の形態における上り通信のパケットを受信した際の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートである。
パケットを受信すると、無線基地局装置(103)はパケット転送機能部(202)により受信パケットを解析し、TCPパケットか否かを判別する(ステップS101)。
TCPパケットでない場合は、パケット転送機能部(202)にて処理を行い、有線通信機能(201)を介して通信相手(101)へ送信される(ステップS109)。TCPパケットの場合は、パケット転送機能部(202)がTCPパケット解析部(205)にパケットを渡しTCPヘッダを解析する。TCPパケット解析部(205)は、TCPセッション開始を意味するTCPヘッダのSYN フラグがセットされているかどうか判別し(ステップS102)、セットされている場合には、TCPセッション記憶部(207)に通知し、TCPセッション記憶部(207)がウィンドウ管理テーブルにTCPセッション情報のエントリーを行う(ステップS103)。このエントリーはTCP/IPヘッダより、送信元のポート番号とIPアドレス、宛先のポート番号とIPアドレス等を書き込む処理である。ステップS103の後はパケット転送機能部(202)にて処理を行い、有線通信機能(201)を介して通信相手(101)へ送信される(ステップS109)。
ステップS102においてSYNフラグがセットされていなかった場合には、TCPパケット解析部(205)は、TCPヘッダにTCPセッションの終了を意味するFINフラグがセットされているかどうかを判別する(ステップS104)。セットされている場合には、TCPセッション記憶部(207)に通知し、TCPセッション記憶部(207)がウィンドウ管理テーブルから該当TCPセッション情報のエントリーを削除する(ステップS105)。ステップS105の後は、パケット転送機能部(202)にて処理を行い、有線通信機能(201)を介して通信相手(101)へ送信される(ステップS109)。ステップS104においてFINフラグがセットされていなかった場合には、パケットはTCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)に渡され、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)がウィンドウ管理テーブルから広告ウィンドウサイズを呼び出し、パケットのTCPヘッダに広告ウィンドウサイズの書き込みを行う(ステップS106)。その後、広告ウィンドウサイズと計算ウィンドウサイズを比較する(ステップS107)。広告ウィンドウサイズ及び計算ウィンドウサイズの登録方法、計算ウィンドウサイズの決定方法の詳細については後述する。
広告ウィンドウサイズが計算ウィンドウサイズより大きい場合には、TCPヘッダ内の広告ウィンドウサイズを計算ウィンドウサイズに書き換え(ステップS107)、パケット転送機能部(202)にて処理を行い、有線通信機能(201)を介して通信相手(101)へ送信される(ステップS109)。広告ウィンドウサイズが計算ウィンドウサイズと同じもしくは小さい場合には、パケット転送機能部(202)にて処理を行い、有線通信機能(201)を介して通信相手(101)へ送信される(ステップS109)。通信相手(101)はステップS109において送信されたパケットのTCPヘッダを解析し、その中に含まれている広告ウィンドウサイズを用いて送信を行う。
本実施の形態ではステップS106の比較において広告ウィンドウサイズが計算ウィンドウサイズが大きい場合とそれ以外の場合で異なる処理を行うものとしたが、広告ウィンドウサイズが計算ウィンドウサイズ以上の場合とそれ以外で分けても異なる処理を行うものとしてもよいし、広告ウィンドウサイズと計算ウィンドウサイズの差分が一定量以上の場合とそれ以外の場合で異なる処理を行うという形態でもよい。
図5は、無線状態の測定を行った際の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートである。IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に準拠した無線LAN製品は、仕様上無線基地局装置は無線の輻輳状態に関するパラメータを取得できる。本実施の形態では上り通信における再送回数を取得、判定することにより無線の輻輳状態を検出することを一例として説明する。
無線基地局装置は、各移動局および自無線基地局装置が送信するフレームヘッダから再送回数を取得できる。再送回数とは、そのフレームの送信が試みられた回数である。移動局から受信したパケットのMACヘッダの再送ビットとシーケンス番号から再送回数を判断する。再送回数が3の場合、初回の送信、1度目の再送、2度目の再送は他パケットとの衝突やリンクロスなどで受信が失敗し、3度目の再送時に受信が成功したということがわかる。再送回数の最大値はベンダの実装依存であるがデフォルト値は7である。
無線通信機能部(203)は、移動局(104〜106)からパケットを受け取ると、無線状態情報を取得する(ステップS201)。あわせて取得した無線状態情報を無線状態情報記憶部(204)に保持する。本実施の形態では無線状態情報として当該パケット送信の再送回数を取得する。ステップS201で得られた無線状態情報から無線状態に変化があったかを判定する(ステップS202)。本実施の形態では再送回数と予め定められた閾値以上である輻輳状態と、再送回数が閾値未満である通常状態との間で変化があったかを判定する。ステップS202において無線状態に変化があった場合は、無線通信機能部(204)はウィンドウサイズ決定部(208)に通知を行い、ウィンドウサイズ決定部(208)が計算ウィンドウサイズを決定する(ステップS203)。計算ウィンドウサイズの決定方法の詳細については後述する。その後、ウィンドウサイズ決定部(208)が決定した計算ウィンドウサイズをTCPセッション情報記憶部(207)に通知し、TCPセッション情報記憶部(207)がウィンドウ管理テーブルに記載されている計算ウィンドウサイズをステップS203で通知された値に書き換え(ステップS204)、処理を終了する。ステップS202において無線状態に変化がなかった場合は、処理を終了する。
ここでは輻輳状態の判定として再送回数と閾値の比較を行ったが、自無線基地局装置に接続している移動局の再送回数の平均と比較する処理でもよい。また、閾値を超えた状態が一定時間持続する場合に計算ウィンドウサイズを決定する処理を行ってもよい。なお、無線状態を示すパラメータに関しては、IEEE802.11eでは、QBSS Load elementというパラメータにより無線LAN基地局装置がセル内の端末宛に通知することが規定されている。これらの情報をもとに輻輳状態か否かを判断することも可能である。また、これら無線状態情報は定期的に無線通信機能部(203)からウィンドウサイズ決定部(208)に通知するという形態でもよいし、無線状態情報が更新されたときに通知する、またはウィンドウサイズ決定部(208)から要求して無線状態情報を取得するという形態でも良い。
図6は、計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作を示すフローチャートである。
ウィンドウサイズ決定部(208)は無線状態情報記憶部(204)から無線状態の変化があった旨の通知を受けると本処理を開始する。まず、パラメータの初期化を行い、ウィンドウ管理テーブルの行数を示すパラメータであるiに1を、広告ウィンドウサイズの合計を示すパラメータであるSadvに0を代入し(ステップS301)、i行目の広告ウィンドウサイズをSadvに加算する(ステップS302)。i行目がウィンドウ管理テーブルの最終行であるか判別し(ステップS303)、最終行でなければiに1を加え(ステップS304)、ステップS302へ処理を戻す。ステップS303においてiが最終行であれば、Sadvをiで除算し、定められた係数N(Nは例えば0.8などの正の整数)を乗算することにより計算ウィンドウサイズSwinを求め(ステップS305)、ウィンドウ管理テーブルの計算ウィンドウサイズをSwinに書き換え(ステップS306)、処理を終了する。
本実施の形態ではステップS305の処理ではSadvをiで除算し、定められた割合を乗算したが、この係数を乗算しない形態またはiで除算しないという形態でもよい。また、除算した結果を整数値に丸めこむという形態でもよいし、係数は移動局ごとに異なる値を定められているという形態でもよく、ウィンドウサイズを制御する移動局はすべての移動局でなくてもよい。
係数Nが0.5、広告ウィンドウサイズ、計算ウィンドウサイズが図3のように与えられ、いずれかの移動局において再送回数が閾値をこえた場合を一例として具体的に説明する。ここではTCPセッション数が3であり、それぞれの広告ウィンドウサイズが64KB、64KB、16KBであるからSadv=(64+64+16)×0.5/3=24[KB]として計算される。セッションIDが2の移動局は広告ウィンドウサイズが計算ウィンドウサイズよりも小さいため、書き換えを行わずに通信を行う。一方、セッションIDが0及び1の移動局は広告ウィンドウサイズが計算ウィンドウサイズよりも大きいため、現在の広告ウィンドウサイズを計算ウィンドウサイズに書き換えて通信を行う。
なお、本実施の形態では設定を行うTCPレイヤのパラメータを広告ウィンドウサイズとして説明をしたが、MSS等のパラメータに適用することも可能である。また、物理層のレートをもとにデータリンク層における符号化率等に関するパラメータを設定するようなシステムに適用することも可能である。
また、本実施の形態では上り通信を対象として説明をしたが、下り通信についても適用可能である。下り通信の場合は、図4の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートでは下り通信のパケットを受信した際に処理が行われる。また、ステップS109ではパケット転送機能部(202)にて処理を行い、無線通信機能部(203)を介して移動局(104〜106)へ送信される。移動局(104〜106)はステップS109において送信されたパケットのTCPヘッダを解析し、その中に含まれている広告ウィンドウサイズを用いて送信を行う。
本実施の形態のように無線状態の測定結果に基づいて測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータを設定し、全体制御することにより、無線状態を迅速に測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータに反映することが可能となるため、効率的な通信が可能となるという効果が得られる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、無線基地局装置と移動局からなる無線通信システムの上り通信において1セッションの無線状態の測定結果に基づいて、複数のセッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われることを特徴としている。
以下、無線基地局装置と移動局との間の無線区間について状態の測定をデータリンクレイヤで行い、測定結果に基づいて設定を行う測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータをTCPレイヤの広告ウィンドウサイズとして通信相手、無線基地局装置と移動局からなる3GPP(3rd Generation Partnership Project)の移動通信システムにおける移動局から無線基地局装置へデータを送る上り通信を一例として、図1から図6を用いて説明する。
本実施の形態についてその基本的構成は第1の実施の形態の通りであるが、図5の無線状態の測定を行った際の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートにおいて取得する無線状態情報が異なる。
3GPPのRelease6では高速上り通信としてEUDCH(Enhanced Uplink Dedicated Channel)が規定されている。EUDCHにおいて無線基地局装置(103)はE−DPCCHに含まれるRSN(Retransmission Sequence Number)から移動局(104〜106)が無線基地局装置(103)に再送した回数を取得し、輻輳状態であるか通常状態であるか判断を行う。
本実施の形態のように無線状態の測定結果に基づいてTCPパラメータを設定することにより、無線状態を迅速にTCPパラメータに反映することが可能となるため、効率的な通信が可能となるという効果が得られる。
なお、本実施の形態ではEUDCHが適用されたシステムにおいてRSNを用いて輻輳状態の判断を行ったが、EUDCHが適応されていない移動通信システムにおいても無線基地局装置(103)に接続された移動局(104〜106)からの受信電力を示すRTWP(Received Total Wide Band Power)の測定により輻輳状態の判断を行うことも可能である。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、無線基地局装置と移動局からなる無線通信システムの下り通信において1セッションの無線状態の測定結果に基づいて、複数のセッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われることを特徴としている。
以下、無線基地局装置と移動局との間の無線状態としてスループットの測定をデータリンクレイヤで行い、測定結果に基づいて設定を行う測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータをTCPレイヤの広告ウィンドウサイズとして通信相手、無線基地局装置と移動局からなる無線LANシステムにおける無線基地局装置から移動局へデータを送る下り通信を一例として、図1から図4及び図7から図10を用いて説明する。
本実施の形態についてその基本的構成は第1の実施の形態の通りであるが、無線通信機能部(203)においてスループットを測定する処理が加わったことと、無線状態情報記憶部(204)に目標スループットテーブルを保持する処理が加わったことと、図4における無線基地局装置(103)の動作が一部異なることと、無線状態の測定を行った際の無線基地局装置(103)の動作が異なることと、及び計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作が異なることに違いがある。
図7は、無線状態情報記憶部(204)が保持する目標スループットテーブルの一例である。セッションIDと目標スループットが対応付けられて保持される。
第1の実施の形態では上り通信だったが、本実施の形態は下り通信であるため、図4の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートでは下り通信のパケットを受信した際に処理が行われる。また、ステップS109ではパケット転送機能部(202)にて処理を行い、無線通信機能部(203)を介して移動局(104〜106)へ送信される。移動局(104〜106)はステップS109において送信されたパケットのTCPヘッダを解析し、その中に含まれている広告ウィンドウサイズを用いて送信を行う。
図8は、無線状態の測定を行った際の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートである。無線通信機能部(203)の無線状態情報記憶部(204)は、ネットワーク(102)を介して受信したパケットを移動局(104〜106)へ送信する際に、無線状態情報を取得する(ステップS201)。本実施の形態では無線状態情報として当該セッションのスループットを取得する。次に目標スループットテーブルに保持されている目標スループットと当該セッションの取得スループットを比較し(ステップS401)、目標スループットの方が大きい場合は該当セッションIDを保持する(ステップS402)。ここでは保持した値をjとする。ステップS402以下の動作は図5と同様であり、計算ウィンドウサイズの決定方法は図9にて説明する。ステップS401において、取得スループットの方が大きい場合は処理を終了する。
図9は、計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作を示すフローチャートである。ステップS305までの処理は図6と同様であるが、図8の処理において取得スループットが目標スループットよりも小さいセッション、つまりセッションIDがjのセッションについてはウィンドウサイズを広告ウィンドウとし、それ以外のセッションの計算ウィンドウサイズを書き換える(ステップS501)という処理が行われるという点が異なっている。
図10は、ウィンドウ管理テーブルが図3のように、また目標スループットテーブルが図7のように保持され、セッションIDが0のセッションのスループットが目標スループットよりも小さかった場合の結果を示すテーブルの一例である。このテーブルの設定をもとに具体的に説明を行う。図6のステップS305で得られた計算ウィンドウサイズは24であり、セッションIDが1及び2のセッションにはこの結果が記憶される。一方、セッションIDが0のセッションについて取得したは、スループットが目標スループットよりも小さかったために、セッションIDが0のセッションの計算ウィンドウサイズは広告ウィンドウサイズである64が記憶される。
本実施の形態により、無線状態を迅速に測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータに反映することが可能となるため、効率的な通信が可能となるという効果に加えて、取得スループットと目標スループットに応じて広告ウィンドウサイズを制御できるため、セッション毎のQoS(Quality Of Service)を満たすように改善できるという効果が得られる。
なお、本実施の形態では他のセッションのウィンドウサイズを下げるという形態を取ったが、自セッションのウィンドウサイズを上げるという形態でもよい。
また、スループットに関しては再送を含んだ速度でも含まない速度でもどちらでもよく、スループットそのものではなくオフセットを含んだ形態でもよい。
本実施の形態では、1セッションの無線状態の測定結果に基づいて、複数のセッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるとして説明をしたが、全てのセッションについてスループットを取得し、それぞれの目標スループットと比較したうえで処理する形態でもよい。この場合は、複数の無線状態の測定結果に基づいて、複数のセッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われることとなる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態では、無線基地局装置と移動局からなる無線通信システムの上り通信において複数セッションの無線状態の測定結果に基づいて、1セッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われることを特徴としている。
以下、無線基地局装置と移動局との間の無線区間について状態の測定をデータリンクレイヤで行い、測定結果に基づいて設定を行う測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータをTCPレイヤの広告ウィンドウサイズとして通信相手、無線基地局装置と移動局からなる無線LANシステムにおける移動局から無線基地局装置へデータを送る上り通信を一例として、図1から図4及び図11を用いて説明する。
本実施の形態についてその基本的構成は第1の実施の形態の通りであるが、本実施の形態における上り通信のパケットを受信した際の無線基地局装置(103)の動作を示す図4のフローチャートのステップS107において広告ウィンドウサイズと計算ウィンドウサイズの比較を行わなくてよいことと、計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作が異なることに違いがある。
IEEE802.11kでは無線資源管理に関する規定を行っており、移動局はチャネル負荷や送信を待っている間に発生した遅延時間の平均等各移動局の統計情報を要求することが可能となる。本実施の形態ではIEEE802.11kの機能を用いて移動局(104〜106)が、自移動局以外の移動局に関する統計情報を無線基地局装置(103)に対して要求するものとする。以下、本実施の形態では1つの移動局に対して1つのセッションが設定されているとするが、1つの移動局のセッション数を限定するものではない。
図11は統計情報の取得要求を受信した際の計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作を示すフローチャートである。
まず、取得要求を出した移動局のスループットが他の移動局のスループットと比較して予め定められた量以上低いか判断を行う(ステップS601)。本実施の形態では定められた量により判断を行うが、割合で判断を行ってもよい。ステップS601において低くなければ処理を終了し、低ければ取得要求を出した移動局のセッションの計算ウィンドウサイズを広告ウィンドウサイズに予め定められた係数l(lは1より大きい数)を乗算した値とし(ステップS602)、ウィンドウ管理テーブルの計算ウィンドウサイズの書き換えを行う(ステップS603)。なお、係数lはスループットの差分に応じて決まる形態でもよい。
本実施の形態により、無線状態を迅速に測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータに反映することが可能となるため、効率的な通信が可能となるという効果に加えて移動局からの要求に応じて広告ウィンドウサイズを見直すことによりウィンドウサイズの不均等な割当を防止することが可能となる。
なお、本実施の形態では取得要求を出した移動局の計算ウィンドウサイズを変更するとしたが、取得要求を出した以外の移動局の計算ウィンドウサイズを下げるという形態でもよい。この形態では図4のステップS107の処理が必要となる。これらの形態は取得要求を出した移動局のスループットが他の移動局のスループットと比較して予め定められた量以上高い場合にも取得要求を出した移動局の計算ウィンドウサイズを下げる、または取得要求を出した以外の移動局の計算ウィンドウサイズを上げるといった場合にも適用可能である。
また、本実施の形態は下り通信においても適用が可能である。下り通信の場合は、図4の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートでは下り通信のパケットを受信した際に処理が行われる。また、ステップS109ではパケット転送機能部(202)にて処理を行い、無線通信機能部(203)を介して移動局(104〜106)へ送信される。移動局(104〜106)はステップS109において送信されたパケットのTCPヘッダを解析し、その中に含まれている広告ウィンドウサイズを用いて送信を行う。
(第5の実施の形態)
本実施の形態では、無線基地局装置と移動局からなる無線通信システムの上り通信において複数セッションの無線状態の測定結果に基づいて、複数セッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われることを特徴としている。
以下、無線基地局装置と移動局との間の無線状態としてスループットの測定をデータリンクレイヤで行い、測定結果に基づいて設定を行う測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータをTCPレイヤの広告ウィンドウサイズとして通信相手、無線基地局装置と移動局からなる無線LANシステムにおける無線基地局装置から移動局へデータを送る上り通信を一例として、図1から図5及び図12から図14を用いて説明する。
本実施の形態についてその基本的構成は第1の実施の形態の通りであるが、無線通信機能部(203)において無線帯域の占有時間を測定する処理が加わったことと、無線状態情報記憶部(204)に測定した占有時間をテーブルに保持する処理が加わったことと、無線状態の測定を行った際の無線基地局装置(103)の動作の一部が異なること、及び計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作が異なることに違いがある。
図12は、本実施の形態における無線帯域の占有時間を示す概念図である。無線LAN装置がCSMA/CAのアクセス方式を用いた場合、無線帯域占有時間は図に示すフレーム間隔時間、バックオフ時間、無線LANパケット送信時間、無線LAN応答パケット送信時間の総和とする。
図13は、無線状態情報記憶部(204)が保持する無線帯域占有時間テーブルの一例である。セッションIDと無線通信機能部(203)において測定された無線帯域の占有時間が対応付けられて保持される。本実施の形態では3つのセッションについての情報が保持され、セッションID0の無線帯域占有時間が2msec、セッションID1の無線帯域占有時間が2msec、セッションID2の無線帯域占有時間が1msecとする。
図5に示す無線状態の測定を行った際の無線基地局装置(103)の動作のステップS203において無線通信機能部(204)は無線状態に変化があった旨をウィンドウサイズ決定部(208)に通知を行うとともに各セッションの無線帯域占有時間を通知するという点が第1の実施の形態と異なる。なお、本実施の形態では、フレームの送信または受信時に無線帯域占有時間を測定するものとして説明するが、輻輳時にだけ測定するという形態でもよい。
図14は、計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置(103)、特にウィンドウサイズ決定部(208)の動作を示すフローチャートである。まず、パラメータの初期化を行い、ウィンドウ管理テーブルの行数を示すパラメータであるi及び無線帯域占有時間テーブルの行数を示すパラメータであるkに1を、広告ウィンドウサイズの合計を示すパラメータであるSadv及び無線帯域占有時間の合計を示すパラメータであるTに0を代入し(ステップS301)、Sadvにi行目の広告ウィンドウサイズを加えると共にTにi行目の無線帯域占有時間を加える(ステップS701)。ステップS303でi行目がウィンドウ管理テーブルの最終行であった場合は、当該セッション以外の全ての無線帯域占有時間を乗算したものの比でTを分配し、ウィンドウ管理テーブルの広告ウィンドウサイズの値を書き換え(ステップS306)、処理を終了する。
図13のように無線帯域占有時間が与えられ、広告ウィンドウサイズがセッション0では64KB、セッション1では16KBとして与えられた場合を一例として具体的に説明する。3つの移動局が無線基地局装置に帰属し、それぞれのセッションIDが0、1、2のTCPセッションを1つずつ確立し、ウィンドウサイズが64KB、64KB、16KBだったとする。この場合、広告ウィンドウサイズの合計144をセッションID0、1、2の移動局に対し2:2:4、つまり1:1:2で分配する。その結果計算ウィンドウサイズはセッションID0、1、2に対し、38,38、76となる。
このように、各移動局の無線帯域占有時間を加味して広告ウィンドウサイズを設定することにより、限られた無線の有効帯域を増加させることができる。その理由は、無線帯域を圧迫するセッションのTCPウィンドウサイズを減少させることにより、無線LANでの帯域占有率を抑えることにある。
なお、本実施の形態では無線帯域占有時間はフレーム間隔時間、バックオフ時間、無線LANパケット送信時間、無線LAN応答パケット送信時間の総和として説明をしたが、セッション毎の比が得られるものであれば無線LANパケット送信時間またはスループット(再送を含むか否かは問わない)そのものでもよい。
また、無線LANパケット送信時間またはスループットによりセッション毎のウィンドウサイズの比を決定する方法は下り通信にも適用可能である。下り通信の場合は、図4の無線基地局装置(103)の動作を示すフローチャートでは下り通信のパケットを受信した際に処理が行われる。また、ステップS109ではパケット転送機能部(202)にて処理を行い、無線通信機能部(203)を介して移動局(104〜106)へ送信される。移動局(104〜106)はステップS109において送信されたパケットのTCPヘッダを解析し、その中に含まれている広告ウィンドウサイズを用いて送信を行う。
(第6の実施の形態)
第1の実施の形態から第5の実施の形態までは無線基地局装置が広告ウィンドウサイズを書き換えることを特徴としているが、本実施の形態では、セッションの無線状態の測定結果に基づいて、セッションの測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を移動局が行うことを特徴としている。
以下、無線基地局装置と移動局との間の無線状態としてスループットの測定をデータリンクレイヤで行い、測定結果に基づいて設定を行う測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータをTCPレイヤの広告ウィンドウサイズとして通信相手、無線基地局装置と移動局からなる無線LANシステムにおける無線基地局装置から移動局へデータを送る上り通信を一例として、図1、図3、図4、図15、図16を用いて説明する。
本実施の形態についてその基本的構成は第4の実施の形態の通りであるが、広告ウィンドウサイズの決定を移動局が行うという点で異なる。
本実施の形態では移動局(104〜106)が、自移動局以外の移動局に関する統計情報を無線基地局装置(103)に対して要求し、無線基地局装置(103)が要求元の移動局(104〜106)に対して取得した統計情報を送信するものとする。
図15は、本実施の形態における移動局(104〜106)の構成を示すブロック図である。図2で示される無線基地局装置(103)と基本的に動作は同じであるが、移動局(104〜106)であるため一部機能が異なる。移動局(104〜106)は、パケット転送機能部(301)、無線通信機能部(302)、無線状態情報記憶部(303)、TCPパケット解析部(304)、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(305)、TCPセッション情報記憶部(306)、ウィンドウサイズ決定部(307)から構成される。
パケット転送機能部(301)は受信したパケットがTCPパケットであると判断した場合には、TCPパケット解析部(304)へパケットを転送する。さらにパケット転送機能部(202)は、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(206)からウィンドウサイズ等が書き換えられたパケットを受け取りパケットを転送する。
無線通信機能部(302)は、無線基地局装置(103)や他の移動局(104〜106)と無線を介して通信を行うための処理を行い、無線状態情報記憶部(303)を含む。
無線状態情報記憶部(303)、TCPパケット解析部(304)、TCPヘッダウィンドウサイズ書換部(305)、TCPセッション情報記憶部(306)、ウィンドウサイズ決定部(207)の機能は図2に示される無線基地局装置(103)の機能と同様である。
図16は、本実施の形態における計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置、特にウィンドウサイズ決定部の動作を示すフローチャートである。無線基地局装置(103)が取得、送信した統計情報を移動局(104〜106)が受信し、処理が開始される。自移動局のスループットが他の移動局のスループットと比較して予め定められた量以上低いか判断を行う(ステップS801)。本実施の形態では定められた量により判断を行うが、割合で判断を行ってもよい。ステップS601において低くなければ処理を終了し、低ければ図11と同様にステップS602及びステップS603の処理を行う。
図4の処理を用いて上記のように決定された広告ウィンドウサイズを使って通信相手(101)と通信を行う。なお、図4のステップS107の処理は省略され、ステップS109の処理は無線通信機能部(302)を介して通信相手(101)へ送信されるという処理へ置き換えられる。
なお、本実施の形態では自移動局の計算ウィンドウサイズを変更するとしたが、自移動局以外の移動局へ通知を行い、計算ウィンドウサイズを下げるという形態でもよい。この形態では図4のステップS107の処理が必要となる。これらの形態は自移動局のスループットが他の移動局のスループットと比較して予め定められた量以上高い場合にも自移動局の計算ウィンドウサイズを下げる、または自移動局以外の移動局通知を行い、計算ウィンドウサイズを上げるといった場合にも適用可能である。
本実施の形態により、無線状態を迅速に測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータに反映することが可能となるため、効率的な通信が可能となるという効果に加えて移動局からの要求に応じて広告ウィンドウサイズを見直すことによりウィンドウサイズの不均等な割当を防止することが可能となる。
本発明は、無線基地局装置と移動局とからなり、複数のセッションにより通信が行われる無線通信システムに適用可能である。
移動通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明による無線通信システムにおける無線基地局装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明におけるウィンドウ管理テーブルの一例を示す図である。 本発明におけるパケットを受信した際の無線基地局装置の動作を示すフローチャートである。 第1、第2、第4、第5の実施の形態における無線状態の測定を行った際の無線基地局装置の動作を示すフローチャートである。 第1、第2、第5の実施の形態における計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置、特にウィンドウサイズ決定部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における無線状態情報記憶部が保持する目標スループットテーブルの一例である。 第3の実施の形態における無線状態の測定を行った際の無線基地局装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置、特にウィンドウサイズ決定部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の結果を示すテーブルの一例である。 第4の実施の形態における計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置、特にウィンドウサイズ決定部の動作を示すフローチャートである。 第5の実施の形態における無線帯域の占有時間を示す概念図である。 第5の実施の形態における無線状態情報記憶部が保持する無線帯域占有時間テーブルの一例である。 第5の実施の形態における計算ウィンドウサイズの決定方法に関して無線基地局装置、特にウィンドウサイズ決定部の動作を示すフローチャートである。 第6の実施例における移動局の構成の一例を示すブロック図である。 第6の実施の形態における計算ウィンドウサイズの決定方法に関して移動局、特にウィンドウサイズ決定部の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101 通信相手
102 ネットワーク
103 無線基地局装置
104〜106 移動局

Claims (27)

  1. 移動局との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、
    前記測定に基づいて、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであることを特徴とする通信装置。
  2. 前記測定をした通信プロトコルレイヤはデータリンクレイヤであり、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤはTCPレイヤであることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが複数のセッションで構成され、前記パラメータの設定が行われるセッションが1つのセッションで構成されることを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  4. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが1つのセッションで構成され、前記パラメータの設定が行われるセッションが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  5. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションと前記パラメータの設定を行うセッションのいずれもが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項1または2記載の通信装置。
  6. 前記無線区間の状態は輻輳状態または無線区間のリンクエラー状態と通常状態とのいずれかとして測定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の通信装置。
  7. 前記無線区間の状態は無線帯域占有時間またはスループットとして測定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の通信装置。
  8. 前記TCPパラメータは広告ウィンドウサイズであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の通信装置。
  9. 前記無線区間の状態が輻輳状態として測定された場合には、自無線基地局装置に設定されている全てのセッションの広告ウィンドウサイズを平均した値から計算される値を計算ウィンドウサイズとし、当該セッションにおける送信元が設定した広告ウィンドウサイズと前記計算ウィンドウサイズの小さい方を広告ウィンドウサイズとして書き換えて使用することを特徴とする請求項8記載の通信装置。
  10. 前記輻輳状態の判断は再送回数により行われることを特徴とする請求項6記載の通信装置。
  11. 移動局ごとに、無線基地局装置に接続されている移動局のうち、当該移動局を除いた少なくとも1つ以上の移動局について前記無線帯域占有時間またはスループットを用いて計算した比に基づいて計算ウィンドウサイズを決定することを特徴とする請求項8記載の通信装置。
  12. 通信装置と移動局からなる無線通信システムにおいて
    前記無線通信システムで確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、
    前記測定に基づいて、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであることを特徴とする無線通信システム。
  13. 前記測定をした通信プロトコルレイヤはデータリンクレイヤであり、前記測定した通信プロトコルレイヤより上位のレイヤはTCPレイヤであることを特徴とする請求項12記載の無線通信システム。
  14. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが複数のセッションで構成され、前記パラメータの設定が行われるセッションが1つのセッションで構成されることを特徴とする請求項12または13記載の無線通信システム。
  15. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが1つのセッションで構成され、前記パラメータの設定が行われるセッションが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項12または13記載の無線通信システム。
  16. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションと前記パラメータの設定が行われるセッションのいずれもが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項12または13記載の無線通信システム。
  17. 通信装置との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、
    前記測定に基づいて、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであることを特徴とする移動局。
  18. 前記測定をした通信プロトコルレイヤはデータリンクレイヤであり、前記測定した通信プロトコルレイヤより上位のレイヤはTCPレイヤであることを特徴とする請求項17記載の移動局。
  19. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが複数のセッションで構成され、前記パラメータの設定を行うセッションが1つのセッションで構成されることを特徴とする請求項17または18記載の移動局。
  20. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが1つのセッションで構成され、前記パラメータの設定を行うセッションが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項17または18記載の移動局。
  21. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションと前記パラメータの設定を行うセッションのいずれもが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項17または18記載の移動局。
  22. 通信装置と移動局との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションとの少なくとも一方が複数のセッションであるシステムにおいてパラメータを設定する方法であって、
    無線区間の状態の測定を行うステップと、
    前記測定に基づいて、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を行うステップとを有することを特徴とするパラメータ設定方法。
  23. 前記測定をした通信プロトコルレイヤはデータリンクレイヤであり、前記測定した通信プロトコルレイヤより上位のレイヤはTCPレイヤであることを特徴とする請求項22記載のパラメータ設定方法。
  24. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが複数のセッションで構成され、前記パラメータの設定が行われるセッションが1つのセッションで構成されることを特徴とする請求項22または23記載のパラメータ設定方法。
  25. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションが1つのセッションで構成され、前記パラメータの設定が行われるセッションが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項22または23記載のパラメータ設定方法。
  26. 前記無線区間の状態の測定が行われるセッションと前記パラメータの設定が行われるセッションのいずれもが複数のセッションで構成されることを特徴とする請求項22または23記載のパラメータ設定方法。
  27. 通信装置と移動局との間に確立されるセッションで行う通信のうち、無線区間の状態の測定が行われるセッションと、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定が行われるセッションの少なくとも一方が複数のセッションであるシステムにおいて、情報処理装置に処理を実行させるプログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記情報処理装置に無線区間の状態の測定を行う処理と、
    前記測定に基づいて、前記測定をした通信プロトコルレイヤより上位のレイヤに関するパラメータの設定を行う処理とを実行させることを特徴とするプログラム。
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