JP2009217971A - 燃料貯蔵容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯用電子機器電源小型燃料電池用に好適な燃料貯蔵容器で、耐熱性能、耐圧性能を確保することができる燃料貯蔵容器の提供。
【解決手段】内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋10と、該燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体20と、上記燃料貯蔵袋内部10から燃料を供給するための燃料供給路35が形成されているスパウト30とを少なくとも備え、上記スパウト30はラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着してなる燃料電池本体に液体燃料を供給する燃料貯蔵容器であって、スパウトとラミネートフィルムの溶着部が、スパウト35の燃料供給口を配置した面、燃料供給口を配置した面の側面に配置されて連続的に溶着されていることを特徴とする燃料貯蔵容器A。
【選択図】図4
【解決手段】内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋10と、該燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体20と、上記燃料貯蔵袋内部10から燃料を供給するための燃料供給路35が形成されているスパウト30とを少なくとも備え、上記スパウト30はラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着してなる燃料電池本体に液体燃料を供給する燃料貯蔵容器であって、スパウトとラミネートフィルムの溶着部が、スパウト35の燃料供給口を配置した面、燃料供給口を配置した面の側面に配置されて連続的に溶着されていることを特徴とする燃料貯蔵容器A。
【選択図】図4
Description
本発明は、燃料貯蔵容器に関し、更に詳しくは、携帯電話、ノート型パソコン、PDA、デジタルカメラ及び電子手帳などの携帯用電子機器の電源として用いられる小型の燃料電池用に好適な燃料貯蔵容器に関する。
一般に、燃料電池は、空気電極層、電解質層及び燃料電極層が積層された燃料電池セルと、燃料電極層に還元剤としての燃料を供給するための燃料供給部と、空気電極層に酸化剤としての空気を供給するための空気供給部とからなり、燃料と空気中の酸素とによって燃料電池セル内で電気化学反応を生じさせ、外部に電力を得るようにした電池であり種々の形式のものが開発されている。
近年、環境問題や省エネルギーに対する意識の高まりにより、クリーンなエネルギー源としての燃料電池を、各種用途に用いることが検討されており、特に、メタノールと水を含む液体燃料を直接供給するだけで発電できる燃料電池が注目されてきている(例えば、特許文献1及び2参照)。
これらの燃料電池に用いる燃料貯蔵容器としては、例えば、燃料室に、容易に破れず、燃料が染み出すことが無い物質からできたラミネートパウチによる燃料袋を用いて、燃料の体積の変化に対応して燃料貯蔵容器の見掛け体積を変化し得る機構を備えた燃料貯蔵容器が知られている(例えば、特許文献3参照)。この燃料貯蔵容器に用いる燃料袋は、外容積に対する燃料充填効率が高い点、燃料貯蔵容器を透明体で構成すれば燃料袋の変形度合いに応じて残量を視認できる点、燃料貯蔵容器の向きによらず燃料供給が可能な点及び形状の自由度が高い点などの利点がある。
これらの燃料電池に用いる燃料貯蔵容器としては、例えば、燃料室に、容易に破れず、燃料が染み出すことが無い物質からできたラミネートパウチによる燃料袋を用いて、燃料の体積の変化に対応して燃料貯蔵容器の見掛け体積を変化し得る機構を備えた燃料貯蔵容器が知られている(例えば、特許文献3参照)。この燃料貯蔵容器に用いる燃料袋は、外容積に対する燃料充填効率が高い点、燃料貯蔵容器を透明体で構成すれば燃料袋の変形度合いに応じて残量を視認できる点、燃料貯蔵容器の向きによらず燃料供給が可能な点及び形状の自由度が高い点などの利点がある。
しかしながら、この燃料袋はラミネートフィルムを製袋、燃料供給口となるスパウトを熱溶着することで、燃料貯蔵容器を作製しているが、燃料にはメタノール等の液体燃料を使用している。燃料として使用するメタノール等は、加温時の蒸気圧が非常に高く、密閉した状態で保存する場合、燃料貯蔵容器には高い耐熱性能、耐圧性能が要求される。
従来の燃料貯蔵容器等に取り付けられたスパウトの多くは、ラミネートパウチのフィルム同士の溶着面に一緒に溶着されている(例えば、特許文献4参照)。
このような容器の場合、フィルムとスパウトの溶着面の強度が弱く、メタノールのように加温時の蒸気圧が非常に高い物質を入れると、フィルムとスパウトの溶着面が剥れ、内容物が漏れ出すことがあるなどの課題がある。
また、パウチ、スパウトが小型化した場合、溶着代を十分に確保することができず、必要とされる耐熱性能、耐圧性能を得ることができなくなる点にも課題がある。
特開平5−258760号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開平5−307970号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2006−24400号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2005−59928号公報(特許請求の範囲、実施例等)
従来の燃料貯蔵容器等に取り付けられたスパウトの多くは、ラミネートパウチのフィルム同士の溶着面に一緒に溶着されている(例えば、特許文献4参照)。
このような容器の場合、フィルムとスパウトの溶着面の強度が弱く、メタノールのように加温時の蒸気圧が非常に高い物質を入れると、フィルムとスパウトの溶着面が剥れ、内容物が漏れ出すことがあるなどの課題がある。
また、パウチ、スパウトが小型化した場合、溶着代を十分に確保することができず、必要とされる耐熱性能、耐圧性能を得ることができなくなる点にも課題がある。
本発明は、上記従来の燃料貯蔵容器における課題及び現状に鑑み、これを解消するためになされたものであり、十分な耐熱性能、耐圧性能を確保することができる燃料貯蔵容器の提供、特に、燃料貯蔵容器を小型化した場合も、必要とされる耐熱性能、耐圧性能を得ることができる燃料貯蔵容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来の課題等について、鋭意検討した結果、内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋と、該燃料貯蔵袋単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体と、上記燃料貯蔵袋内部から燃料を供給するための燃料供給路が形成されているスパウトとを少なくとも備え、上記スパウトはラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着された燃料電池本体に液体燃料を供給する燃料貯蔵容器において、上記スパウトとラミネートフィルムの溶着部分を特定構造とすることにより、上記目的の燃料貯蔵容器が得られることに成功し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、次の(1)〜(6)に存する。
(1) 内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋と、上記燃料貯蔵袋内部から燃料を供給するための燃料供給路が形成されているスパウトとを少なくとも備え、上記スパウトはラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着されている燃料電池本体に液体燃料を供給する燃料貯蔵容器であって、スパウトとラミネートフィルムの溶着部が、スパウトの燃料供給口を配置した面、燃料供給口を配置した面の側面に配置されており、連続的に溶着されていることを特徴とする燃料貯蔵容器。
(2) 燃料貯蔵袋が、燃料貯蔵袋単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体に入っていることを特徴とする上記(1)記載の燃料貯蔵容器。
(3) ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が、スパウトの燃料供給口の全周にわたり、燃料貯蔵容器本体内壁に密着していることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の燃料貯蔵容器。
(4) 密着性を向上させるためのゴム部材が、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁の間に配置されていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
(5)密閉弁が、スパウトの燃料供給路中に配置していることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
(6) 液体燃料は、溶存酸素濃度が50%airsatur.以下であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
(1) 内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋と、上記燃料貯蔵袋内部から燃料を供給するための燃料供給路が形成されているスパウトとを少なくとも備え、上記スパウトはラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着されている燃料電池本体に液体燃料を供給する燃料貯蔵容器であって、スパウトとラミネートフィルムの溶着部が、スパウトの燃料供給口を配置した面、燃料供給口を配置した面の側面に配置されており、連続的に溶着されていることを特徴とする燃料貯蔵容器。
(2) 燃料貯蔵袋が、燃料貯蔵袋単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体に入っていることを特徴とする上記(1)記載の燃料貯蔵容器。
(3) ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が、スパウトの燃料供給口の全周にわたり、燃料貯蔵容器本体内壁に密着していることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の燃料貯蔵容器。
(4) 密着性を向上させるためのゴム部材が、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁の間に配置されていることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
(5)密閉弁が、スパウトの燃料供給路中に配置していることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
(6) 液体燃料は、溶存酸素濃度が50%airsatur.以下であることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
本発明によれば、スパウトとラミネートフィルムの溶着部が、スパウト前面、側面に配置されており、前面から側面にかけて連続的に溶着されることで、溶着代を十分に確保することができるので、十分な耐熱性能、耐圧性能を確保することができる燃料貯蔵容器が提供でき、特に、燃料貯蔵容器を小型化した場合も、必要とされる耐熱性能、耐圧性能を得ることができると共に、液体燃料を燃料電池本体へ安定的に供給することができる燃料貯蔵容器が提供される。
請求項2の発明によれば、内容物が加温等されることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋の破裂、剥離等を防止することができる。
請求項3の発明よれば、内容物が加温等されることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が剥がれるのを更に防止することができる。
請求項4の発明によれば、ゴム部材をラミネートフィルムとスパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁との間に配置することで溶着部を押さえる際の密着性が向上するため、内容物が加温等されていることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ当該溶着部が剥がれるのを防止する効果が顕著となる。
請求項5の発明によれば、スパウトの燃料供給口に配置した密閉弁にパイプ等を挿入することで燃料貯蔵袋から、容易に燃料を供給することができる。
請求項6の発明によれば、加温等されたことによるパウチ内圧の上昇を抑制することができる。また、長期保存した場合でも空気が燃料貯蔵袋内部に入らないため、この効果を長期間持続することができる。
請求項2の発明によれば、内容物が加温等されることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋の破裂、剥離等を防止することができる。
請求項3の発明よれば、内容物が加温等されることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が剥がれるのを更に防止することができる。
請求項4の発明によれば、ゴム部材をラミネートフィルムとスパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁との間に配置することで溶着部を押さえる際の密着性が向上するため、内容物が加温等されていることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ当該溶着部が剥がれるのを防止する効果が顕著となる。
請求項5の発明によれば、スパウトの燃料供給口に配置した密閉弁にパイプ等を挿入することで燃料貯蔵袋から、容易に燃料を供給することができる。
請求項6の発明によれば、加温等されたことによるパウチ内圧の上昇を抑制することができる。また、長期保存した場合でも空気が燃料貯蔵袋内部に入らないため、この効果を長期間持続することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳しく説明する。
図1〜図3は、本発明の燃料貯蔵容器の実施形態の一例を示すものである。
本実施形態の燃料貯蔵容器Aは、図1〜3に示すように、燃料電池本体に液体燃料を供給するものであり、内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋10と、該燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体20と、上記燃料貯蔵袋10内部から燃料を供給するための燃料供給路30が形成されているスパウト35とを備えたものである。
図1〜図3は、本発明の燃料貯蔵容器の実施形態の一例を示すものである。
本実施形態の燃料貯蔵容器Aは、図1〜3に示すように、燃料電池本体に液体燃料を供給するものであり、内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋10と、該燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体20と、上記燃料貯蔵袋10内部から燃料を供給するための燃料供給路30が形成されているスパウト35とを備えたものである。
燃料貯蔵袋10は、燃料の充填効率の点、変形度合いに応じて残量を視認できる点、燃料貯蔵容器の向きによらず燃料供給が可能な点及び形状の自由度が高い点、簡便に製造する点、強度を高める点から、内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した袋状からなるものであれば、特に限定されないが、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、セロハン、紙、布、不織布からなる表面層を有するラミネートフィルムを融着してなるラミネートパウチからなるものが好ましく、また、ラミネートフィルムには、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂からなる接着層を有するものが更に好ましい。
上記表面層の厚みは、ラミネートパウチの強度を更に高める点、コスト、製造性の点から、好ましくは、10〜1000μm、特に好ましくは、10〜100μmが望ましい。また、接着層の厚みは、ラミネートパウチの接着強度を更に高める点、コスト、製造性の点から、20〜200μmであるものが好ましく、特に好ましくは、20〜100μmが望ましい。
上記表面層の厚みは、ラミネートパウチの強度を更に高める点、コスト、製造性の点から、好ましくは、10〜1000μm、特に好ましくは、10〜100μmが望ましい。また、接着層の厚みは、ラミネートパウチの接着強度を更に高める点、コスト、製造性の点から、20〜200μmであるものが好ましく、特に好ましくは、20〜100μmが望ましい。
更に、ラミネートフィルムには、アルミ箔、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アルミ若しくはシリカ蒸着フィルムからなるバリア層を有することが好ましく、このバリア層の厚みはラミネートパウチの空気バリア製を更に高めることができ、更に後述する液体燃料からの揮発減量を更に低減する点、コスト、製造性の点から、5〜100μmであるものが好ましく、特に好ましくは、10〜30μmが望ましい。
燃料貯蔵袋10は、その形状は特に限定されないが、外容器となる貯蔵容器本体20でのラミネートパウチの強度を更に確保する点から、3方シール袋、2方シール袋若しくはピロー袋形状であるものが好ましい。
図1(b)は、本実施形態となる燃料貯蔵袋10の一例であり、図2に示す、燃料貯蔵袋10を構成することとなるラミネートフィルム11、本実施形態では、接着層12が厚さ40μmのポリエチレン、表面(基材)層13が厚さ20μmのナイロン、その下にバリア層となる厚さ10μmのアルミ箔から構成されるものであり、図2に示すように、一枚のラミネートフィルム11の接着部(接着層)12をそれぞれ折曲部14を折り曲げて溶着等により固着することにより、図1に示す燃料収容用パウチとなる燃料貯蔵袋10が作製され、貯蔵容器本体20内に収容される構成となっている。なお、図2中の15は燃料貯蔵袋10内の液体燃料を供給する供給口部となるスパウト35の燃料供給路30に導通する導通孔を示す。
図1(b)は、本実施形態となる燃料貯蔵袋10の一例であり、図2に示す、燃料貯蔵袋10を構成することとなるラミネートフィルム11、本実施形態では、接着層12が厚さ40μmのポリエチレン、表面(基材)層13が厚さ20μmのナイロン、その下にバリア層となる厚さ10μmのアルミ箔から構成されるものであり、図2に示すように、一枚のラミネートフィルム11の接着部(接着層)12をそれぞれ折曲部14を折り曲げて溶着等により固着することにより、図1に示す燃料収容用パウチとなる燃料貯蔵袋10が作製され、貯蔵容器本体20内に収容される構成となっている。なお、図2中の15は燃料貯蔵袋10内の液体燃料を供給する供給口部となるスパウト35の燃料供給路30に導通する導通孔を示す。
この燃料貯蔵袋10を収容する貯蔵容器本体20は、本体部21と蓋部材22とから構成され、蓋部材22をネジ止め等の取付部材23で取り付けることにより作製されている。また、蓋部材22には、燃料貯蔵袋10の導通孔15の位置と合うように燃料供給口24が形成されている。
この貯蔵容器本体20は、燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容積となるものである。これにより、燃料貯蔵袋10をその最大容積よりも小さな内容積の外容器となる貯蔵容器本体20で覆うことにより、燃料貯蔵袋10内の液体燃料が揮発し内部が加圧されても、その内圧を燃料貯蔵袋10自体ではなく、その外側の外容器となる貯蔵容器本体20で押さえる構造とするものである。この収容構造では、液体燃料が揮発することで内部が加圧され、貯蔵容器本体20内でラミネートパウチが膨張しても、ラミネートパウチの接着部が貯蔵容器本体20内壁に押さえつけられる構造となるため、ラミネートパウチの接着部に応力が集中せず、ラミネートパウチの接着部の破裂を防止することができることとなる。
この貯蔵容器本体20は、燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容積となるものである。これにより、燃料貯蔵袋10をその最大容積よりも小さな内容積の外容器となる貯蔵容器本体20で覆うことにより、燃料貯蔵袋10内の液体燃料が揮発し内部が加圧されても、その内圧を燃料貯蔵袋10自体ではなく、その外側の外容器となる貯蔵容器本体20で押さえる構造とするものである。この収容構造では、液体燃料が揮発することで内部が加圧され、貯蔵容器本体20内でラミネートパウチが膨張しても、ラミネートパウチの接着部が貯蔵容器本体20内壁に押さえつけられる構造となるため、ラミネートパウチの接着部に応力が集中せず、ラミネートパウチの接着部の破裂を防止することができることとなる。
貯蔵容器本体20の材質としては、耐久性、ガス不透過性(酸素ガス、窒素ガス等に対するガス不透過性)があるものから構成されることが好ましい。
この貯蔵容器本体20としては、例えば、視認性が要求されない場合であれば、耐圧性をさらに確保する点から、アルミニウム、ステンレスなどの金属、合成樹脂、ガラスなどが挙げられるが、前記した液体燃料の残量の視認性、ガス不透過性、製造や組立時のコスト低減及び製造の容易性などから、好ましくは、上記各特性を有するポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの単独もしくは2種以上の樹脂を含む単層構造、2層以上の多層構造からものが挙げられる。多層構造の場合は、少なくとも1層が、前記した性能(ガス透過度)を持つ樹脂で構成されていれば、残りの層は通常の樹脂でも実使用上問題はない。このような多層構造のチューブは、押出し成形、射出成形、共押出し成形などにより製造することができる。
また、貯蔵容器本体20の厚みは、耐圧性、製造や組立時のコスト低減及び製造の容易性の点から、0.1〜5mmであることが好ましい。また、貯蔵容器本体20の大きさとしては、特に限定されないが、5〜50mm×5〜100mm×30〜200mmとすることができる。
この貯蔵容器本体20としては、例えば、視認性が要求されない場合であれば、耐圧性をさらに確保する点から、アルミニウム、ステンレスなどの金属、合成樹脂、ガラスなどが挙げられるが、前記した液体燃料の残量の視認性、ガス不透過性、製造や組立時のコスト低減及び製造の容易性などから、好ましくは、上記各特性を有するポリプロピレン、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの単独もしくは2種以上の樹脂を含む単層構造、2層以上の多層構造からものが挙げられる。多層構造の場合は、少なくとも1層が、前記した性能(ガス透過度)を持つ樹脂で構成されていれば、残りの層は通常の樹脂でも実使用上問題はない。このような多層構造のチューブは、押出し成形、射出成形、共押出し成形などにより製造することができる。
また、貯蔵容器本体20の厚みは、耐圧性、製造や組立時のコスト低減及び製造の容易性の点から、0.1〜5mmであることが好ましい。また、貯蔵容器本体20の大きさとしては、特に限定されないが、5〜50mm×5〜100mm×30〜200mmとすることができる。
本実施形態では、ラミネートパウチからなる燃料貯蔵袋10内には、ラミネートパウチを破くことなく燃料を効率よく貯蔵容器本体20外に供給するために、液体燃料を供給するための燃料供給部材となるスパウト35が溶着により固着されている。
スパウト35は、図1(b)及び(c)、並びに、図3に示すように、内部に燃料を供給するための燃料供給路30が形成されており、燃料供給路30の一端は貯蔵容器本体20に接続され、他端は前記燃料貯蔵袋10の内部に連通している。このスパウト35と接続又は密着されている貯蔵容器本体20の燃料供給口24は、スパウト35の燃料供給路30と連結されることとなる。
スパウト35の形状としては、特に限定されず、例えば、円柱状、立方体状、三角柱状等など種々の形状が挙げられる。また、スパウト35としては、金属製、合成樹脂製、ゴム製等で構成されるが、特に限定されない。好ましくは、燃料貯蔵袋10とスパウト35との固着強度を更に高める点から、燃料貯蔵袋10を構成するラミネートフィルムの接着層、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂等と同一素材から構成されることが好ましい。
スパウト35は、図1(b)及び(c)、並びに、図3に示すように、内部に燃料を供給するための燃料供給路30が形成されており、燃料供給路30の一端は貯蔵容器本体20に接続され、他端は前記燃料貯蔵袋10の内部に連通している。このスパウト35と接続又は密着されている貯蔵容器本体20の燃料供給口24は、スパウト35の燃料供給路30と連結されることとなる。
スパウト35の形状としては、特に限定されず、例えば、円柱状、立方体状、三角柱状等など種々の形状が挙げられる。また、スパウト35としては、金属製、合成樹脂製、ゴム製等で構成されるが、特に限定されない。好ましくは、燃料貯蔵袋10とスパウト35との固着強度を更に高める点から、燃料貯蔵袋10を構成するラミネートフィルムの接着層、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂等と同一素材から構成されることが好ましい。
このスパウト35は、ラミネートパウチのフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに開けた孔を貫通した状態又は孔とスパウトの燃料供給口の位置を合わせ、突出していない状態で溶着等により固着されている。本実施形態では、スパウト35はラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔15の内側にスパウト35の燃料供給口30を配置した状態であり、該スパウト35とラミネートフィルムの溶着部が、スパウト35の燃料供給口30を配置した面(以下、「スパウト前面」という)、燃料供給口を配置した面の側面(以下、以下、「スパウト側面」という)に配置されており、連続的に溶着されているものである。具体的には、燃料供給口30の開いているスパウト35の前面部36a,側面部36b、36b(三面)が燃料貯蔵袋10のラミネートフィルムに形成した孔を全周に亘り溶着し、該溶着部分がラミネートフィルムに開けた孔の全周に渡り、貯蔵容器本体20内壁と密着した構造となっている。
従来では、フィルム同士の溶着代にスパウトが挿入され、一緒に溶着しているものであるため、メタノール等の液体燃料を入れ加温した場合、フィルムとスパウトの重なっている溶着部分が剥れ、内容物が漏れ出す場合があった。本実施形態では、スパウト35とラミネートフィルムの溶着代がスパウト35の燃料供給口30のあるスパウト前面36a及びスパウト側面36b,36bにあるため、内容物が漏れ出すことがないものとなる。
また、本実施形態において、スパウト35とラミネートフィルムの溶着代、すなわち、スパウト35とラミネートフィルムの溶着部分となるスパウト前面36a及びスパウト側面36b,36bと貯蔵容器本体20内壁との密着部分が、ラミネートフィルムに開けた孔の全周に亘り、厚み0.5mm以上、好ましくは、少なくとも1.0mm以上とすることが望ましい。
従来では、フィルム同士の溶着代にスパウトが挿入され、一緒に溶着しているものであるため、メタノール等の液体燃料を入れ加温した場合、フィルムとスパウトの重なっている溶着部分が剥れ、内容物が漏れ出す場合があった。本実施形態では、スパウト35とラミネートフィルムの溶着代がスパウト35の燃料供給口30のあるスパウト前面36a及びスパウト側面36b,36bにあるため、内容物が漏れ出すことがないものとなる。
また、本実施形態において、スパウト35とラミネートフィルムの溶着代、すなわち、スパウト35とラミネートフィルムの溶着部分となるスパウト前面36a及びスパウト側面36b,36bと貯蔵容器本体20内壁との密着部分が、ラミネートフィルムに開けた孔の全周に亘り、厚み0.5mm以上、好ましくは、少なくとも1.0mm以上とすることが望ましい。
更に、ラミネートフィルムと溶着等するスパウト35の固着面(スパウト前面36a及びスパウト側面36b,36b)は、平面の他、曲面、屈曲面等であってもよく、更に、スパウト35がラミネートフィルムに開けた孔15から突出していないものが望ましい。
本実施形態では、上記固着面は貯蔵容器本体20の蓋部材22の内壁面(前面、両側面)と密着している。この固着面が貯蔵容器本体20の蓋部材22の内壁面と密着していない場合、加熱等により燃料貯蔵袋10の内圧が上昇すると、燃料貯蔵袋10内の溶着面端から溶着部分が剥がれる場合がある。本実施形態では、上記溶着による固着面(スパウト前面36a及びスパウト側面36b,36b)と貯蔵容器本体20の蓋部材22の内壁面を密着させることで、加熱等により燃料貯蔵袋10の内圧が上昇した場合でも、上昇した内圧分の力で固着面となる前面、両側面の溶着面で押さえられるため、燃料貯蔵袋10内の溶着面端の溶着代剥れを防止することができる。
本実施形態では、上記固着面は貯蔵容器本体20の蓋部材22の内壁面(前面、両側面)と密着している。この固着面が貯蔵容器本体20の蓋部材22の内壁面と密着していない場合、加熱等により燃料貯蔵袋10の内圧が上昇すると、燃料貯蔵袋10内の溶着面端から溶着部分が剥がれる場合がある。本実施形態では、上記溶着による固着面(スパウト前面36a及びスパウト側面36b,36b)と貯蔵容器本体20の蓋部材22の内壁面を密着させることで、加熱等により燃料貯蔵袋10の内圧が上昇した場合でも、上昇した内圧分の力で固着面となる前面、両側面の溶着面で押さえられるため、燃料貯蔵袋10内の溶着面端の溶着代剥れを防止することができる。
このスパウト35内には、図1(b)及び(c)、並びに、図3に示すように、貯蔵容器本体20内の燃料貯蔵袋10に充填される液体燃料を貯蔵容器本体20外に供給するための弁体、例えば、燃料の逆流を防止する役割を有する密閉弁50を備えている。本実施形態ではスパウト35内の密閉弁50が直接又は弁体アダプターを介して収納される構造となっている。この密閉弁50により、燃料供給時及び保管時に、燃料貯蔵袋10内に空気などの異物が混入すること及び燃料が漏れることを防止することができる。
この密閉弁50は、例えば、液体燃料供給管などの液体燃料供給部材を燃料供給口24から挿入することで、燃料貯蔵袋10と内部とを連通させ、燃料貯蔵袋10内部の液体燃料Fを外部へ供給させる直線状のスリットからなる連通部51が形成されると共に、前記密閉弁50がスパウト35又は弁体アダプターに収納された際に、弁体外縁部52により密閉弁50が径方向に圧縮されることで、前記連通部51に圧縮力が作用するようにしたものである。本実施形態では、図3(a)に示すように楕円状であって、短径方向に連通部となるスリット51を設け、長径方向に外縁部52を圧縮するようにとしたものであり、スリット51が閉じる方向に圧縮力が作用する。
この密閉弁50は、例えば、液体燃料供給管などの液体燃料供給部材を燃料供給口24から挿入することで、燃料貯蔵袋10と内部とを連通させ、燃料貯蔵袋10内部の液体燃料Fを外部へ供給させる直線状のスリットからなる連通部51が形成されると共に、前記密閉弁50がスパウト35又は弁体アダプターに収納された際に、弁体外縁部52により密閉弁50が径方向に圧縮されることで、前記連通部51に圧縮力が作用するようにしたものである。本実施形態では、図3(a)に示すように楕円状であって、短径方向に連通部となるスリット51を設け、長径方向に外縁部52を圧縮するようにとしたものであり、スリット51が閉じる方向に圧縮力が作用する。
なお、上記連通部51を直線状のスリットで形成したが、液体燃料供給部材を挿入することで燃料貯蔵袋10と内部とを連通させ、燃料貯蔵袋10内部の液体燃料Fを外部へ供給できる構造となるものであれば、特に限定されず、十字状や放射状のスリット、スリットを複数形成し各スリットが同一箇所で交差するようにした構造、円孔状、矩形孔状であってもよい。好ましくは、上記直線状のスリットが望ましい。また、外縁部52の形状は、特に限定されず、上記形態のように楕円状の他、円形状に形成することができる。
この密閉弁50の内面側には、液体燃料供給部材を挿入する際にスムーズに挿入できるように燃料貯蔵袋10の内部に向かって凸状のテーパー面(突起)53を形成することが好ましい。
スパウト35には、図3(d),(e)に示すように弁体取付凹部37が設けられ、その内周面にストッパー部37aと、筒状に形成された固定部材54とを、ストッパー部37aと固定部材54との間で上記構成の密閉弁50を挟持してなるものである。
密閉弁50とスパウト35との組合せに関して、図3に示すように、楕円形状のスリット弁と円形状のスパウトの場合が挙げられ、また、逆に、円形状のスリット弁と楕円形状のスパウトとしてもよく、この場合、スリット弁のスリット方向をスパウトの長径とすることが必要である。
この構造の密閉弁50により、使用休止(未使用)時にも空気などの異物の浸入を防止する構造となっている。これは、空気などの浸入により燃料貯蔵袋10内の圧力増加などによる燃料漏れ、噴出しなどの事故を防止するためである。
スパウト35には、図3(d),(e)に示すように弁体取付凹部37が設けられ、その内周面にストッパー部37aと、筒状に形成された固定部材54とを、ストッパー部37aと固定部材54との間で上記構成の密閉弁50を挟持してなるものである。
密閉弁50とスパウト35との組合せに関して、図3に示すように、楕円形状のスリット弁と円形状のスパウトの場合が挙げられ、また、逆に、円形状のスリット弁と楕円形状のスパウトとしてもよく、この場合、スリット弁のスリット方向をスパウトの長径とすることが必要である。
この構造の密閉弁50により、使用休止(未使用)時にも空気などの異物の浸入を防止する構造となっている。これは、空気などの浸入により燃料貯蔵袋10内の圧力増加などによる燃料漏れ、噴出しなどの事故を防止するためである。
この密閉弁50、固定部材54としては、液体燃料の漏洩をより効果的に防止する点から、上記構造等で、液体燃料Fに対して気体透過性の低い材料からなり、かつ、JIS K 6262−1997で規定される圧縮永久歪み率が20%以下の材料から構成されるものが好ましい。
これらの密閉弁50、固定部材54の材料としては、収容される液体燃料Fに対して保存安定性、耐久性、ガス不透過性、燃料供給管に密着できる弾性を有し、上記特性を有するものであれば、特に限定されず、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、二トリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマーが挙げられ、通常の射出成形や加硫成形などによって製造することができる。
これらの密閉弁50、固定部材54の材料としては、収容される液体燃料Fに対して保存安定性、耐久性、ガス不透過性、燃料供給管に密着できる弾性を有し、上記特性を有するものであれば、特に限定されず、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂、ポリアクリルニトリル、ナイロン、セロハン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、二トリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムなどのゴム、熱可塑性エラストマーが挙げられ、通常の射出成形や加硫成形などによって製造することができる。
用いる液体燃料Fとしては、メタノールと水とからなるメタノール液が挙げられるが、燃料電池本体の燃料電極体において燃料として供給された化合物から効率良く水素イオン(H+)と電子(e−)が得られるものであれば、液体燃料は特に限定されず、燃料電極体の構造などにもよるが、例えば、ジメチルエーテル(DME)、エタノール液、ギ酸、ヒドラジン、アンモニア液、エチレングリコール、水素化ホウ素ナトリウム水溶液、ショ糖水溶液などの液体燃料も用いることができる。好ましい液体燃料としては、効率性、コストの点などから、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル若しくはその水溶液からなる揮発性燃料であるものが望ましい。
また、これらの液体燃料の濃度は、燃料電池の構造、特性等により種々の濃度の液体燃料を用いることができ、例えば、1〜100%濃度の液体燃料を用いることができる。
また、これらの液体燃料の濃度は、燃料電池の構造、特性等により種々の濃度の液体燃料を用いることができ、例えば、1〜100%濃度の液体燃料を用いることができる。
本発明において、用いる液体燃料Fは、溶存酸素濃度が50%airsatur.以下、好ましくは、0〜10%airsatur.であることが望ましい。なお、上記50%airsatur.以下とは、液体燃料中における飽和酸素濃度(100%)に対して、50%以下とすることを意味する。
用いる液体燃料の溶存酸素濃度を50%airsatur.以下、好ましくは、0〜10%airsatur.とすることにより、燃料貯留体への酸素の混入を更に防止することができる。液体燃料中における酸素の存在は、燃料電池の稼動率に悪影響を及ぼすものであり、極力少ないほうが良い。用いる液体燃料中の溶存酸素濃度を低下せる手段としては、例えば、減圧超音波脱気にて(10kPa、10min)脱気処理する方法等により溶存酸素濃度を所定値以下とすることができる。
用いる液体燃料の溶存酸素濃度を50%airsatur.以下、好ましくは、0〜10%airsatur.とすることにより、燃料貯留体への酸素の混入を更に防止することができる。液体燃料中における酸素の存在は、燃料電池の稼動率に悪影響を及ぼすものであり、極力少ないほうが良い。用いる液体燃料中の溶存酸素濃度を低下せる手段としては、例えば、減圧超音波脱気にて(10kPa、10min)脱気処理する方法等により溶存酸素濃度を所定値以下とすることができる。
本発明において、燃料貯蔵袋10に充填される液体燃料は、空気が混入しない状態で液体燃料が充填されているか、または、燃料貯蔵袋10内の空気の量は、液体燃料の10%以下であることが好ましい。これにより、燃料貯蔵袋10内に空気を混入させないことで、燃料排出時に燃料ではなく、空気を排出することを防止することができる。
また、貯蔵容器本体20内に収容された燃料貯蔵袋10内には、液体燃料が完全(満タン、100%)に充填されておらず、貯蔵容器本体20内で燃料貯蔵袋10が膨張できる余地が残っている量の液体燃料が充填されていることが好ましい。この実施形態では、貯蔵容器本体20に収容され、かつ、燃料が充填された状態で、燃料貯蔵袋10内が更に膨張できる余地を残しておくことで、加熱時燃料が揮発し燃料貯蔵袋10が膨張したとき、内部に混入していた空気圧(窒素及び酸素の分圧の合計)が低下するため、燃料の蒸気圧と空気圧との合計である燃料貯蔵袋10の内圧を低く保つことができ、燃料貯蔵容器の耐熱性を更に高めることができることとなる。
また、貯蔵容器本体20内に収容された燃料貯蔵袋10内には、液体燃料が完全(満タン、100%)に充填されておらず、貯蔵容器本体20内で燃料貯蔵袋10が膨張できる余地が残っている量の液体燃料が充填されていることが好ましい。この実施形態では、貯蔵容器本体20に収容され、かつ、燃料が充填された状態で、燃料貯蔵袋10内が更に膨張できる余地を残しておくことで、加熱時燃料が揮発し燃料貯蔵袋10が膨張したとき、内部に混入していた空気圧(窒素及び酸素の分圧の合計)が低下するため、燃料の蒸気圧と空気圧との合計である燃料貯蔵袋10の内圧を低く保つことができ、燃料貯蔵容器の耐熱性を更に高めることができることとなる。
更に、貯蔵容器本体20内で燃料貯蔵袋10が膨張できる容積は、燃料貯蔵袋10内の空気量の10倍以上であることが好ましい。この形態では、燃料貯蔵袋10に混入した空気の量を、燃料貯蔵袋10が膨張できる量の10分の1以下とすることで、加熱時燃料貯蔵袋10内の空気圧を0.1気圧(10KPa)以下とすることができるため、燃料貯蔵袋10の空気圧を低く保つことができ、燃料貯蔵容器の耐熱性を更に高めることができることとなる。
このように構成される本発明の燃料貯蔵容器Aでは、内部に液体燃料Fを収容するラミネートフィルムを製袋した袋状の燃料貯蔵袋10と、該燃料貯蔵袋10を収容する貯蔵容器本体20と、燃料供給路30が形成されたスパウト35とを備え、該スパウト35の燃料排出路30の一端は貯蔵容器本体20に接続され、他端は前記燃料貯蔵袋10の内部に連通すると共に、スパウト35はラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着されており、スパウト35とラミネートフィルムの溶着部が、スパウト前面36a及びスパウト側面36b,36bに配置されており、連続的に溶着されているので、該溶着部分がラミネートフィルムに開けた孔の全周に渡り、貯蔵容器本体20の内壁と密着して、十分な耐熱性能、耐圧性能を確保することができる燃料貯蔵容器が提供でき、特に、パウチを小型とし燃料貯蔵容器を小型化した場合も、必要とされる耐熱性能、耐圧性能を得ることができる燃料貯蔵容器が得られることとなる。特に、燃料供給口のある前面が小さく、溶着代が小さい場合でも、溶着代等なる固着面をスパウト前面36a及びスパウト側面36b,36bにまで広げることで、十分な溶着代を確保することができ、耐熱、耐圧性能を更に向上することができる燃料貯蔵容器が得られることとなる。
また、貯蔵容器本体20を、燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容積となる容器から構成すること、すなわち、燃料貯蔵袋10の最大容積よりも小さな内容積の貯蔵容器本体20で覆うことにより、燃料貯蔵袋10内の液体燃料が揮発し内部が加圧されても、その内圧をパウチ自体ではなく、その外側の貯蔵容器本体20で押さえることができるため、燃料貯蔵袋の耐内圧性に依ることなく、燃料貯蔵容器Aの耐温度性を更に高めることができるので、加熱時の耐久性に更に優れると共に、液体燃料を燃料電池本体へ更に安定的に供給することができる燃料貯蔵容器が得られることとなる。
また、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が、スパウトの燃料供給口の全周にわたり、燃料貯蔵容器本体内壁に密着せしめることにより、内容物が加温等されることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が剥がれるのを更に防止することができる。
また、貯蔵容器本体20を、燃料貯蔵袋10単体での最大燃料貯蔵量以下の内容積となる容器から構成すること、すなわち、燃料貯蔵袋10の最大容積よりも小さな内容積の貯蔵容器本体20で覆うことにより、燃料貯蔵袋10内の液体燃料が揮発し内部が加圧されても、その内圧をパウチ自体ではなく、その外側の貯蔵容器本体20で押さえることができるため、燃料貯蔵袋の耐内圧性に依ることなく、燃料貯蔵容器Aの耐温度性を更に高めることができるので、加熱時の耐久性に更に優れると共に、液体燃料を燃料電池本体へ更に安定的に供給することができる燃料貯蔵容器が得られることとなる。
また、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が、スパウトの燃料供給口の全周にわたり、燃料貯蔵容器本体内壁に密着せしめることにより、内容物が加温等されることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が剥がれるのを更に防止することができる。
図4は、本発明の燃料貯蔵容器の実施形態の他例を示すものである。なお、以下の実施形態において、上記実施形態の燃料貯蔵容器Aと装用の構成は同一符号を表示してその説明を省略する。
本実施形態の燃料貯蔵容器Bは、図4に示すように、内部に燃料排出路30を有する直方体状のスパウトの前面36a及びスパウトの側面36b,36b及びスパウト上面36cが燃料貯蔵袋10の隅部となるラミネートフィルム面(4面)に配置され連続的に溶着されている点で、上記図1〜図3の燃料貯蔵容器と相違するものである。
この燃料貯蔵容器Bでは、内部に液体燃料Fを収容するラミネートフィルムを製袋した袋状の燃料貯蔵袋10は燃料貯蔵容器本体20に収容され、スパウト35の燃料排出路30の一端は燃料貯蔵容器本体20に接続され、他端は前記燃料貯蔵袋10の内部に連通すると共に、スパウト35の前面36a,スパウト側面36b,36b及びスパウト上面36cが燃料貯蔵袋10のラミネートフィルム面(4面)に溶着により固着した構造となるものである。
本実施形態の燃料貯蔵容器Bは、図4に示すように、内部に燃料排出路30を有する直方体状のスパウトの前面36a及びスパウトの側面36b,36b及びスパウト上面36cが燃料貯蔵袋10の隅部となるラミネートフィルム面(4面)に配置され連続的に溶着されている点で、上記図1〜図3の燃料貯蔵容器と相違するものである。
この燃料貯蔵容器Bでは、内部に液体燃料Fを収容するラミネートフィルムを製袋した袋状の燃料貯蔵袋10は燃料貯蔵容器本体20に収容され、スパウト35の燃料排出路30の一端は燃料貯蔵容器本体20に接続され、他端は前記燃料貯蔵袋10の内部に連通すると共に、スパウト35の前面36a,スパウト側面36b,36b及びスパウト上面36cが燃料貯蔵袋10のラミネートフィルム面(4面)に溶着により固着した構造となるものである。
このように構成される本実施形態の燃料貯蔵容器Bでは、上記スパウトとラミネートフィルムの溶着部分が、燃料供給口の開いているスパウト前面36a、スパウト側面36b,36b及びスパウト上面36cに連続的に形成されることでラミネートフィルムに形成した孔を全周に亘り溶着し、該溶着部分がラミネートフィルムに開けた孔の全周に亘り、貯蔵容器本体20内壁と密着することとなるので、上記図1〜3の実施形態に較べ、固着面の面積が多くなるので、スパウトの剥離等が更に防止でき、更に十分な耐熱性能、耐圧性能を確保することができる燃料貯蔵容器が提供でき、複雑な形状の場合、前面、側面及び上面を溶着で固着することでシール性を更に確保することができ、燃料供給口30のある前面が極めて小さく、溶着代等が小さい場合でも、溶着代を側面及び上面にまで広げることで、十分な溶着代を確保することができ、更に耐熱、耐圧性能を向上することができる。
図5は、本発明の燃料貯蔵容器の実施形態の他例を示すものである。
本実施形態の燃料貯蔵容器Cは、図5(a)〜(e)に示すように、密着性を向上させるためのシート状のゴム部材60が、ラミネートフィルムとスパウト35の溶着部(スパウト前面36a及びスパウト側面36b,36b)と燃料貯蔵容器本体20内壁の間に配置されている点で、上記図1〜図3の燃料貯蔵容器と相違するものである。
用いることができるゴム部材60としては、例えば、ブチルゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴムなどが挙げられる。また、これらのゴム部材には、更に密着性を向上する点から、シート表面に波状部等を形成してもよい。なお、図5中の61は、燃料供給口24に沿う挿通孔である。また、ゴム部材の大きさは、溶着面積と略同様となる大きさ以下であることが好ましい。
この実施形態の燃料貯蔵容器Cによれば、ゴム部材60をラミネートフィルムとスパウト35の溶着部と燃料貯蔵容器本体20内壁との間に配置することで溶着部を押さえる際の密着性が向上するため、内容物が加温等されていることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ当該溶着部が剥がれるのを防止する効果が顕著となる。
本実施形態の燃料貯蔵容器Cは、図5(a)〜(e)に示すように、密着性を向上させるためのシート状のゴム部材60が、ラミネートフィルムとスパウト35の溶着部(スパウト前面36a及びスパウト側面36b,36b)と燃料貯蔵容器本体20内壁の間に配置されている点で、上記図1〜図3の燃料貯蔵容器と相違するものである。
用いることができるゴム部材60としては、例えば、ブチルゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴムなどが挙げられる。また、これらのゴム部材には、更に密着性を向上する点から、シート表面に波状部等を形成してもよい。なお、図5中の61は、燃料供給口24に沿う挿通孔である。また、ゴム部材の大きさは、溶着面積と略同様となる大きさ以下であることが好ましい。
この実施形態の燃料貯蔵容器Cによれば、ゴム部材60をラミネートフィルムとスパウト35の溶着部と燃料貯蔵容器本体20内壁との間に配置することで溶着部を押さえる際の密着性が向上するため、内容物が加温等されていることによりパウチ内圧が上昇した際、燃料貯蔵袋が膨らみ当該溶着部が剥がれるのを防止する効果が顕著となる。
本発明の燃料貯蔵容器は、上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で種々変更することができる。
例えば、燃料排出部材となるスパウト35内に装着する密閉弁50をゴム部材により構成したが、スプリング部材を備えた密閉弁等を用いてもよく、また、燃料貯蔵容器を連結自在となる発電セルを含む燃料電池本体の構造も特に限定されるものではない。
また、密閉弁50をスパウト35内に装着したが、密閉弁50をスパウト35内に装着すると、密閉弁50の大きさよりも燃料貯蔵容器を小さくすることができないため、貯蔵容器本体20の流路中に密閉弁50を装着しても良いものである。
例えば、燃料排出部材となるスパウト35内に装着する密閉弁50をゴム部材により構成したが、スプリング部材を備えた密閉弁等を用いてもよく、また、燃料貯蔵容器を連結自在となる発電セルを含む燃料電池本体の構造も特に限定されるものではない。
また、密閉弁50をスパウト35内に装着したが、密閉弁50をスパウト35内に装着すると、密閉弁50の大きさよりも燃料貯蔵容器を小さくすることができないため、貯蔵容器本体20の流路中に密閉弁50を装着しても良いものである。
上記各実施形態において、スパウト35の前面36a,側面36b、36b、更に上面36cを燃料貯蔵袋10のラミネートフィルム面(3面又は4面)に溶着により固着したが、スパウト35の底面部を燃料貯蔵袋10のラミネートフィルム面に、例えば、前面部と両側面部と底面部(3面、4面)、前面部と両側面部と底面部と上面部(4面又は5面)に溶着により固着してもよく、更に、固着は溶着の他、接着剤等により固着しても良いものである。
また、密着性を向上させるためのゴム部材を、上記実施形態の燃料貯蔵容器Bや、上記底面部も溶着する燃料貯蔵容器において、スパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁の間に配置してもよいものである。
また、密着性を向上させるためのゴム部材を、上記実施形態の燃料貯蔵容器Bや、上記底面部も溶着する燃料貯蔵容器において、スパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁の間に配置してもよいものである。
次に、本発明を実施例及び比較例により、更に詳述するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
〔各実施例及び比較例の基本構成〕
(貯蔵容器本体20の構成、図1に準拠)
材質:ポリカーボネート、寸法等は各実施例等参照。
(ラミネートフィルム10の構成、図1及び図2に準拠)
最外層:PET12μm、バリア層:アルミニウム箔(AL)10μm、接着層:PE40μm
フィルム形状は、図2に準拠、製袋後は、図1(b)に準拠。寸法等は各実施例等参照。
(密閉弁50の構成、図3に準拠)
材質:ブチルゴム
(スパウト35の構成)
材質:PE、寸法等は各実施例等参照。
(貯蔵容器本体20の構成、図1に準拠)
材質:ポリカーボネート、寸法等は各実施例等参照。
(ラミネートフィルム10の構成、図1及び図2に準拠)
最外層:PET12μm、バリア層:アルミニウム箔(AL)10μm、接着層:PE40μm
フィルム形状は、図2に準拠、製袋後は、図1(b)に準拠。寸法等は各実施例等参照。
(密閉弁50の構成、図3に準拠)
材質:ブチルゴム
(スパウト35の構成)
材質:PE、寸法等は各実施例等参照。
<実施例1、図1,2、5準拠>
燃料貯蔵容器本体:
外寸法:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、内寸法:幅×高さ×奥行き=3.4mm×30mm×30mm、蓋部材:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、孔径:φ1.8mm、孔位置:幅(i)4.5mm、高さ(ii)18mm、内容積;3cc
ラミネートフィルム寸法:
縦×横=42.8mm×63mm、(図2参照)、孔径:φ1.8mm、孔位置:パウチ前面幅(iii)1.7mm、高さ(iv)17mmを中心
ラミネートパウチ寸法:
幅×高さ×奥行き=3.4mm×34mm×30mm、(図3参照)、フィルム溶着代:3mm、最大内容積3.8cc
スパウト寸法:
幅×高さ×奥行き=2.8mm×16mm×10mm、(図3参照)、燃料供給口:幅(V)1.6mm、高さ(vi)8mmを中心にφ1.4mm、溶着代:スパウト前面、両側面、前面溶着代厚み・上下7mm、前面溶着代厚み・左右0.7mm、側面溶着代厚み10mm、溶着面積3.6cm2(図2参照)
密閉弁寸法:φ2mm×3.5mm、スリット長さ0.9mm、(図4参照)、パウチ内側からPPの部材で密閉弁を押さえた。
溶着部保護用ゴムシート(図5参照)
材質:ブチルゴム
寸法:幅23mm、高さ16mm、厚み0.3mm
穴 :ゴムシート中心にφ1.8mm
燃料収納量:下記に示すメタノール2.2ml(外容器収納時)を充填
燃料種:メタノール99.8%、溶存酸素率(量):8.8%airsatur、空気混入量:0cc
燃料貯蔵容器本体:
外寸法:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、内寸法:幅×高さ×奥行き=3.4mm×30mm×30mm、蓋部材:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、孔径:φ1.8mm、孔位置:幅(i)4.5mm、高さ(ii)18mm、内容積;3cc
ラミネートフィルム寸法:
縦×横=42.8mm×63mm、(図2参照)、孔径:φ1.8mm、孔位置:パウチ前面幅(iii)1.7mm、高さ(iv)17mmを中心
ラミネートパウチ寸法:
幅×高さ×奥行き=3.4mm×34mm×30mm、(図3参照)、フィルム溶着代:3mm、最大内容積3.8cc
スパウト寸法:
幅×高さ×奥行き=2.8mm×16mm×10mm、(図3参照)、燃料供給口:幅(V)1.6mm、高さ(vi)8mmを中心にφ1.4mm、溶着代:スパウト前面、両側面、前面溶着代厚み・上下7mm、前面溶着代厚み・左右0.7mm、側面溶着代厚み10mm、溶着面積3.6cm2(図2参照)
密閉弁寸法:φ2mm×3.5mm、スリット長さ0.9mm、(図4参照)、パウチ内側からPPの部材で密閉弁を押さえた。
溶着部保護用ゴムシート(図5参照)
材質:ブチルゴム
寸法:幅23mm、高さ16mm、厚み0.3mm
穴 :ゴムシート中心にφ1.8mm
燃料収納量:下記に示すメタノール2.2ml(外容器収納時)を充填
燃料種:メタノール99.8%、溶存酸素率(量):8.8%airsatur、空気混入量:0cc
<比較例1、図6準拠>
ラミネートフィルム寸法:縦×横=70mm×120mm、(図6参照)、フィルム溶着代 10mm、
スパウト挿入位置 図6参照、スパウト寸法:図6参照、溶着代厚み10mm、燃料供給口寸法:φ4mm、
密閉弁寸法:φ5mm×4mm、スリット長さ 2mm、(図3参照)、パウチ内側からPPの部材で密閉弁を押さえた。
燃料収納量:下記に示すメタノール18ml(外容器収納時)を充填
燃料種:メタノール99.8%、溶存酸素率(量):8.8%airsatur.、空気混入量:0cc
ラミネートフィルム寸法:縦×横=70mm×120mm、(図6参照)、フィルム溶着代 10mm、
スパウト挿入位置 図6参照、スパウト寸法:図6参照、溶着代厚み10mm、燃料供給口寸法:φ4mm、
密閉弁寸法:φ5mm×4mm、スリット長さ 2mm、(図3参照)、パウチ内側からPPの部材で密閉弁を押さえた。
燃料収納量:下記に示すメタノール18ml(外容器収納時)を充填
燃料種:メタノール99.8%、溶存酸素率(量):8.8%airsatur.、空気混入量:0cc
<比較例2、図7参照>
燃料貯蔵容器本体:
外寸法:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、内寸法:幅×高さ×奥行き=3.4mm×30mm×30mm、蓋部材:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、孔径:φ1.8mm、孔位置:幅(i)4.5mm、高さ(ii)18mm、内容積;3cc
ラミネートフィルム寸法:
縦×横=42.8mm×63mm、(図2参照)、孔径:φ1.8mm、孔位置:パウチ前面幅(iii)1.7mm、高さ(iv)17mmを中心
ラミネートパウチ寸法:
幅×高さ×奥行き=3.4mm×34mm×30mm、(図2参照)、フィルム溶着代:3mm、最大内容積3.8cc
スパウト寸法:
幅×高さ×奥行き=2.8mm×16mm×10mm、(図7参照)、燃料供給口:幅(V)1.6mm、高さ(vi)8mmを中心にφ1.4mm、溶着代:スパウト前面のみ、前面溶着代厚み・上下7mm、前面溶着代厚み・左右0.7mm、溶着面積0.4cm2(図7参照)
密閉弁寸法:φ2mm×3.5mm、スリット長さ0.9mm、(図7参照)、パウチ内側からPPの部材で密閉弁を押さえた。
溶着部保護用ゴムシート
材質:ブチルゴム
寸法:幅23mm、高さ16mm、厚み0.3mm
穴 :ゴムシート中心にφ1.8mm
燃料収納量:下記に示すメタノール2.2ml(外容器収納時)を充填
燃料種:メタノール99.8%、溶存酸素率(量):8.8%airsatur、空気混入量:0cc
燃料貯蔵容器本体:
外寸法:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、内寸法:幅×高さ×奥行き=3.4mm×30mm×30mm、蓋部材:幅×高さ×奥行き=9mm×36mm×36mm、孔径:φ1.8mm、孔位置:幅(i)4.5mm、高さ(ii)18mm、内容積;3cc
ラミネートフィルム寸法:
縦×横=42.8mm×63mm、(図2参照)、孔径:φ1.8mm、孔位置:パウチ前面幅(iii)1.7mm、高さ(iv)17mmを中心
ラミネートパウチ寸法:
幅×高さ×奥行き=3.4mm×34mm×30mm、(図2参照)、フィルム溶着代:3mm、最大内容積3.8cc
スパウト寸法:
幅×高さ×奥行き=2.8mm×16mm×10mm、(図7参照)、燃料供給口:幅(V)1.6mm、高さ(vi)8mmを中心にφ1.4mm、溶着代:スパウト前面のみ、前面溶着代厚み・上下7mm、前面溶着代厚み・左右0.7mm、溶着面積0.4cm2(図7参照)
密閉弁寸法:φ2mm×3.5mm、スリット長さ0.9mm、(図7参照)、パウチ内側からPPの部材で密閉弁を押さえた。
溶着部保護用ゴムシート
材質:ブチルゴム
寸法:幅23mm、高さ16mm、厚み0.3mm
穴 :ゴムシート中心にφ1.8mm
燃料収納量:下記に示すメタノール2.2ml(外容器収納時)を充填
燃料種:メタノール99.8%、溶存酸素率(量):8.8%airsatur、空気混入量:0cc
上記実施例1及び比較例1〜2の各燃料貯蔵容器を作製後、メタノールを充填し湯浴で加温(50〜80℃で2時間加温)した。加温前後の燃料貯蔵容器本体の重量変化を測定し、燃料の漏れを確認した。また外観をチェックし、フィルムの剥離がないかを確認した。評価は下記基準により行った。評価結果を表1に示す。
評価基準:
○:テストの前後で重量変化なし。フィルムの剥離なし。
×:フィルムの剥離により、テストの前後で重量変化をしている。
評価基準:
○:テストの前後で重量変化なし。フィルムの剥離なし。
×:フィルムの剥離により、テストの前後で重量変化をしている。
上記表1の結果から明らかなように、本発明範囲となる実施例1は、本発明の範囲外となる比較例1〜2に較べ、耐熱性能、耐圧性能に優れていることが判った。
A 燃料貯蔵容器
F 液体燃料
10 燃料貯蔵袋
20 燃料貯蔵容器本体
35 スパウト
50 弁体(密閉弁)
60 ゴム部材
F 液体燃料
10 燃料貯蔵袋
20 燃料貯蔵容器本体
35 スパウト
50 弁体(密閉弁)
60 ゴム部材
Claims (6)
- 内部に液体燃料を収容するラミネートフィルムを製袋した変形可能な軟包装袋からなる燃料貯蔵袋と、上記燃料貯蔵袋内部から燃料を供給するための燃料供給路が形成されているスパウトとを少なくとも備え、上記スパウトはラミネートフィルム同士の溶着部分に挿入されておらず、
ラミネートフィルムに形成した孔の内側にスパウトの燃料供給口を配置した状態で溶着されている燃料電池本体に液体燃料を供給する燃料貯蔵容器であって、スパウトとラミネートフィルムの溶着部が、スパウトの燃料供給口を配置した面、燃料供給口を配置した面の側面に配置されており、連続的に溶着されていることを特徴とする燃料貯蔵容器。 - 燃料貯蔵袋が、燃料貯蔵袋単体での最大燃料貯蔵量以下の内容量である貯蔵容器本体に入っていることを特徴とする請求項1記載の燃料貯蔵容器。
- ラミネートフィルムとスパウトの溶着部が、スパウトの燃料供給口の全周にわたり、燃料貯蔵容器本体内壁に密着していることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料貯蔵容器。
- 密着性を向上させるためのゴム部材が、ラミネートフィルムとスパウトの溶着部と燃料貯蔵容器本体内壁の間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
- 密閉弁が、スパウトの燃料供給路中に配置していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
- 液体燃料は、溶存酸素濃度が50%airsatur.以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の燃料貯蔵容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008057775A JP2009217971A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 燃料貯蔵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008057775A JP2009217971A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 燃料貯蔵容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009217971A true JP2009217971A (ja) | 2009-09-24 |
Family
ID=41189641
Family Applications (1)
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JP2008057775A Withdrawn JP2009217971A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 燃料貯蔵容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009217971A (ja) |
-
2008
- 2008-03-07 JP JP2008057775A patent/JP2009217971A/ja not_active Withdrawn
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