JP2009217574A - プログラム書込回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロプロセッサのプログラム書込回路の回路規模を小型化する。
【解決手段】複数の接続端子を備えた外部接続用ジャックと、第1の外部接続端子に一端が接続され、マイクロプロセッサから出力された信号を伝送する第1の信号ラインと、第2の外部接続端子に一端が接続され、マイクロプロセッサに入力される信号を伝送する第2の信号ラインと、各特定ポートを外部バスラインと第1,第2の信号ラインの他端に択一に接続するスイッチ回路と、該スイッチ回路の制御端子及び制御ポートに一端が接続され、他端が第3の外部接続端子に接続された第3の信号ラインと、第4の外部接続端子に接続されたグランドラインと、外部接続用ジャックと嵌め合う第1〜第4の接続端子を備えるプラグと、第1、第2の接続端子と接続する信号ケーブル及び第3の接続端子と第4の接続端子とを短絡させる短絡ケーブルを備えた専用接続ケーブルとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プログラム書込回路に関する。
下記非特許文献1には、ルネッサンステクノロジ製のマイクロプロセッサ(型番:HD64F2238M)の仕様が開示されている。このHD64F2238Mは、フラッシュROMを内蔵するタイプのマイクロプロセッサであり、2つのアドレスポートA17,A18をプログラム書込みポートTXD2,RXD2と共用する仕様になっている。すなわち、このマイクロプロセッサは、通常はアドレスポートA17,A18として機能する2つの端子をモード切替によってプログラム書込みポートTXD2,RXD2に機能変更するものである。
「http://japan.renesas.com/」:ルネッサンステクノロジ社の日本語ホームページのアドレス(URL)
ところで、上記マイクロプロセッサにおいて、フラッシュROMに書き込まれているプログラムの内容を書き換えるためには、マイクロプロセッサを通常の動作モードからプログラム書込みモードに移行させ、かつ、アドレスポートA17/TXD2,A18/RXD2にプログラムを書き込むための信号ラインをアドレスバスに代えて接続する必要があり、このような機能を有するプログラム書込回路をマイクロプロセッサが実装されたプリント配線板上に実装する必要がある。
しかしながら、このようなプログラム書込回路は、プログラムの書き込みのみに必要なものであり、マイクロプロセッサの通常動作に必要なものではないので、プリント配線板上の実装スペースを大きく占有することは好ましくなく、よって回路規模を極力小規模にすることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、プログラム書込みポート用のポートを他の機能と共用するタイプのマイクロプロセッサのプログラム書込回路の回路規模を小型化することを目的とするものである。
ことを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、2つの特定ポートをプログラム書込みポートと共用すると共に所定の制御ポートに入力される切換信号に基づいて動作モードが通常モードとプログラム書込みモードとに切り替わるマイクロプロセッサにプログラムを書き込むための回路であって、複数の接続端子を備えた外部接続用ジャックと、第1の外部接続端子に一端が接続され、マイクロプロセッサから出力された信号を伝送する第1の信号ラインと、第2の外部接続端子に一端が接続され、マイクロプロセッサに入力される信号を伝送する第2の信号ラインと、各特定ポートを外部バスラインと第1,第2の信号ラインの他端に択一に接続するスイッチ回路と、該スイッチ回路の制御端子及び制御ポートに一端が接続され、他端が第3の外部接続端子に接続された第3の信号ラインと、第4の外部接続端子に接続されたグランドラインと、外部接続用ジャックと嵌め合う第1〜第4の接続端子を備えるプラグと、第1、第2の接続端子と接続する信号ケーブル及び第3の接続端子と前記第4の接続端子とを短絡させる短絡ケーブルを備えた専用接続ケーブルとを備える、という手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の手段において、特定ポートはアドレスポートであり、外部バスラインはアドレスバスラインである、という手段を採用する。
本発明によれば、外部接続用ジャックに短絡ケーブルのプラグを嵌め合わせると、マイクロプロセッサが自動的にプログラム書込みモードとに切り替わると共に、外部バスラインに代えて第1,第2の信号ラインが特定ポートに各々接続される。したがって、回路規模が簡単であり、よってプリント配線板上の実装スペースを極力小さくすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプログラム書込回路の構成を示す回路図である。この図において、符号1は外部接続用ジャック、2は第1の信号ライン、3は第2の信号ライン、4は外部アドレスバスライン(外部バスライン)、5はスイッチ回路、6は第3の信号ライン、7はグランドライン、8はモード切替回路、9は専用接続ケーブルである。
本プログラム書込回路は、ルネッサンステクノロジ製のマイクロプロセッサ(MPU)である「HD64F2238M」をプログラムの書換対象とするものである。このマイクロプロセッサは、図示するように、最大で24ビットのアドレス空間をサポートするものであり、24個のアドレスポートA0〜A23のうち、2つの特定ポートをアドレスポートA17,A18とプログラム書込みポートTXD2,RXD2とに共用するハードウエア構成になっている。
本プログラム書込回路を構成する外部接続用ジャック1、第1の信号ライン2、第2の信号ライン3、外部アドレスバスライン4、スイッチ回路5、第3の信号ライン6、グランドライン7及びモード切替回路8は、マイクロプロセッサ及び図示しない周辺回路から構成される制御回路を実装する制御基板A(プリント配線板)上に実装されている。
外部接続用ジャック1は、専用接続ケーブル9が着脱自在に装着されるものであり、図示するように4つの接続端子1a〜1dを備えたている。この外部接続用ジャック1は、上記4つの接続端子のうち、第1接続端子1aは、第1の信号ライン2の一端に接続され、第2接続端子は1b、第2の信号ライン3の一端に接続され、第3接続端子1cは、グランドライン7に接続され、また第4接続端子1dは、第3の信号ライン6の他端に接続されている。
第1の信号ライン2は、プログラム書込みポートTXD2から出力された信号を上記外部接続用ジャック1の第1接続端子1aに伝送するための信号ラインであり、一端が上記外部接続用ジャック1の第1接続端子1aに接続されると共に他端がスイッチ回路4に接続されている。
第2の信号ライン3は、外部接続用ジャック1の第2接続端子1bに専用接続ケーブル9を介して入力された信号をプログラム書込みポートRXD2に伝送するための信号ラインであり、一端が上記外部接続用ジャック1の第2接続端子1bに接続されると共に他端がスイッチ回路4に接続されている。このような第1、第2の信号ライン2,3には、RS−232C通信回路10が付加的に設けられている。
外部アドレスバスライン4は、アドレス信号をアドレスポートA17,A18に伝送するための信号ラインであり、一端がアドレス回路(図示略)に接続されると共に他端がスイッチ回路4に接続されている。スイッチ回路5は、第3の信号ライン6の一端から制御端子に入力される選択制御信号に基づいて、上記特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18を外部アドレスバスライン4と上記第1,第2の信号ライン2,3の他端に択一に接続する回路である。
このスイッチ回路5は、上記選択制御信号に基づいて開閉する4つの開閉回路5a〜5dから構成されている。第1の開閉回路5aは、特定ポートTXD2/A17と第1の信号ライン2との間に設けられ、第2の開閉回路5bは、特定ポートTXD2/A17と外部アドレスバスライン4の他端との間に設けられ、第3の開閉回路5cは、特定ポートRXD2/A18と第2の信号ライン3との間に設けられ、また第4の開閉回路5dは、特定ポートRXD2/A18と外部アドレスバスライン4の他端との間に設けられている。
第3の信号ライン6は、専用接続ケーブル9を介して外部接続用ジャック1の第4端子1dに入力された選択制御信号を上記4つの開閉回路5a〜5dに伝送するための信号ラインであり、一端が各開閉回路5a〜5dの制御端子に接続されると共に、他端が外部接続用ジャック1の第4端子1dに接続されている。この第3の信号ライン6には、プルアップ抵抗器14と反転ロジック回路15とが付加的に設けられている。
グランドライン7は、プリント配線板上に実装されたマイクロプロセッサを含む各種回路に基準電位(接地電位)を提供するためのものであり、上述したように外部接続用ジャック1の第3接続端子1cにも接続されている。
モード切替回路8は、マイクロプロセッサの制御ポートFEWの論理レベルをポートMD2の論理レベル及び上記選択制御信号に基づいて設定することにより、マイクロプロセッサの動作モードを通常動作モードとプログラム書込みモードとに切り替えるための回路である。このモード切替回路8は、図示するように反転ロジック回路16、論理和ロジック回路17、プルアップ抵抗器18、プルダウン抵抗器19,20及びディップスイッチ21から構成されている。
反転ロジック回路16は、入力端がポートMD2の論理レベルを反転させるものであり、入力端がポートMD2、プルアップ抵抗器18の一端及びディップスイッチ21の一端に接続されている、論理和ロジック回路17は、反転ロジック回路16の出力端の論理レベルと選択制御信号の論理レベルとの論理和をとるものであり、一方の入力端が上記反転ロジック回路16の出力端に、他方の入力端が反転ロジック回路15の出力端とプルダウン抵抗器19の一端とにそれぞれ接続されると共に、出力端が上記ポートFEW及びプルダウン抵抗器20の一端に接続されている。
ディップスイッチ21は、一端が上記反転ロジック回路16の入力端に、他端がグランドライン7にそれぞれ接続されている。このディップスイッチ21は、マイクロプロセッサをBoot書込みモードに設定するために設けられている。
専用接続ケーブル9は、上記制御基板Aと外部のパーソナルコンピュータ(PC)とを接続するためのものであり、上記外部接続用ジャック1に着脱自在に嵌合するプラグ9Aと信号ケーブル9Bとを備えている。プラグ9Aは、外部接続用ジャック1の第1〜第4接続端子1a〜1dに各々接続する第1〜第4接続端子9a〜9dを備え、信号ケーブル9Bは、上記第1〜第4接続端子9a〜9dに各々接続された第1〜第4信号ケーブル9e〜9hを備えている。
また、これら第1〜第4信号ケーブル9e〜9hのうち、第3及び第4接続端子9c,9d(つまり、外部接続用ジャック1の第3及び第4接続端子1c,1d)に接続する第3信号ケーブル9g及び第4信号ケーブル9hは、互いに短絡する短絡ケーブルを構成している。
次に、このように構成された本プログラム書込回路の動作について、図2に示すタイミングチャートを参照して詳しく説明する。
本プログラム書込回路は、図2に示すように、専用接続ケーブル9のプラグ9Aを制御基板Aの外部接続用ジャック1に接続するかあるいは接続しない(非接続)かによってマイクロプロセッサの動作モード及び2つの特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18への接続状態が自動的に切り替わる。
すなわち、プラグ9Aと外部接続用ジャック1とが非接続の場合、第3の信号ライン6はプルアップ抵抗器14によってH(ハイ)状態となるので、第1、第3の開閉回路5a,5cは、OFF(ハイインピーダンス)状態となる一方、第2、第4の開閉回路5b,5dは、ON状態となる。したがって、この場合、2つの特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18には外部アドレスバスライン4が接続される。
また、プラグ9Aと外部接続用ジャック1とが非接続の場合には、制御信号UPEがL(ロー)状態となるので、制御ポートFEWの論理レベルが同じくL(ロー)状態となり、よってマイクロプロセッサの動作モードは通常モードに設定される。また、同時に制御ポートFEWの論理レベルが周辺バス回路に出力されるので、周辺バス回路は通常動作を行う。
上記通常モードは、マイクロプロセッサが内蔵するフラッシュROMに記憶された制御プログラムに基づいて所定の制御処理を実行する動作モードである。マイクロプロセッサが通常モードに設定された場合、2つの特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18は、アドレスポートA17,A18として機能し、通常動作を行う周辺バス回路からアドレス信号を受信する。
一方、プラグ9Aと外部接続用ジャック1とが接続された場合、専用接続ケーブル9の第3信号ケーブル9gと第4信号ケーブル9hとが短絡しているので、第3の信号ライン6はL(ロー)状態となる。この結果、第1、第3の開閉回路5a,5cは、ON状態となる一方、第2、第4の開閉回路5b,5dは、OFF(ハイインピーダンス)状態となる。
したがって、この場合、一方の特定ポートTXD2/A17には外部アドレスバスライン4に代えて第1の信号ライン2が、また他方の特定ポートRXD2/A18には外部アドレスバスライン4に代えて第2の信号ライン3がそれぞれ接続される。
また、プラグ9Aと外部接続用ジャック1とが接続された場合には、制御信号UPEがH(ハイ)状態となるので、制御ポートFEWの論理レベルが同じくH(ハイ)状態となり、よってマイクロプロセッサの動作モードは通常モードからプログラム書込みモードに切り替わり、2つの特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18は、プログラム書込みポートTXD2,RXD2として機能する。また、同時に制御ポートFEWの論理レベルが周辺バス回路に出力されるので、周辺バス回路はDisable状態となる。
プログラム書込みモードは、マイクロプロセッサが内蔵するフラッシュROMに制御プログラムに基づいて所定の制御処理を実行する動作モードである。マイクロプロセッサが通常モードに設定された場合、2つのプログラム書込みポートTXD2,RXD2のうち、一方のプログラム書込みポートTXD2は第1の信号ライン2に、また他方のプログラム書込みポートRXD2は第2の信号ライン3にそれぞれ接続される。
一方のプログラム書込みポートTXD2は、第1の信号ライン2に設けられたRS−232C通信回路10を介してパーソナルコンピュータにプログラム書込みに必要な信号を送信し、他方のプログラム書込みポートRXD2は、第2の信号ライン3に設けられたRS−232C通信回路10を介してパーソナルコンピュータからプログラム書込みに必要な信号を受信する。
このような本実施形態によれば、専用接続ケーブル9のプラグ9Aと制御基板Aの外部接続用ジャック1との接続/非接続によってマイクロプロセッサの動作モード及び2つの特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18への接続状態が自動的に切り替わるので、回路規模を小型化することが可能であり、よって制御基板A上における実装面積を抑えることが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、ルネッサンステクノロジ製のマイクロプロセッサ(MPU)である「HD64F2238M」を対象としたプログラム書込回路について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。プログラム書込みポートを他の機能と切換える仕様のマイクロプロセッサであれば、如何なるものにも適用可能である。
(2)上記実施形態では、専用接続ケーブル9の第3信号ケーブル9gと第4信号ケーブル9hとが短絡させることにより、制御基板Aとプログラムの書き込みを行うパーソナルコンピュータとを接続するという本来機能を有する専用接続ケーブル9を、マイクロプロセッサの動作モード及び特定ポートTXD2/A17,RXD2/A18への接続状態を切換えるための機能部品として共用している。本発明の最も特徴とするところは、このような切換のための機能を専用接続ケーブルに持たせることにより、プログラム書込みに要する回路規模を縮小することにある。したがって、これ以外の専用接続ケーブルの仕様は、上記実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係わるプログラム書込回路の機能構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態に係わるプログラム書込回路の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
A…制御基板、1…外部接続用ジャック、2…第1の信号ライン、3…第2の信号ライン、4…外部アドレスバスライン(外部バスライン)、5…スイッチ回路、6…第3の信号ライン、7…グランドライン、8…モード切替回路、9…専用接続ケーブル、10…RS−232C通信回路、14,18…プルアップ抵抗器、15,16…反転ロジック回路、17…論理和ロジック回路、19,20…プルダウン抵抗器、21…ディップスイッチ

Claims (2)

  1. 2つの特定ポートをプログラム書込みポートと共用すると共に所定の制御ポートに入力される切換信号に基づいて動作モードが通常モードとプログラム書込みモードとに切り替わるマイクロプロセッサにプログラムを書き込むための回路であって、
    複数の接続端子を備えた外部接続用ジャックと、
    第1の外部接続端子に一端が接続され、マイクロプロセッサから出力された信号を伝送する第1の信号ラインと、
    第2の外部接続端子に一端が接続され、マイクロプロセッサに入力される信号を伝送する第2の信号ラインと、
    前記各特定ポートを外部バスラインと前記第1,第2の信号ラインの他端に択一に接続するスイッチ回路と、
    該スイッチ回路の制御端子及び前記制御ポートに一端が接続され、他端が第3の外部接続端子に接続された第3の信号ラインと、
    第4の外部接続端子に接続されたグランドラインと、
    前記外部接続用ジャックと嵌め合う第1〜第4の接続端子を備えるプラグと、前記第1、第2の接続端子と接続する信号ケーブル及び前記第3の接続端子と前記第4の接続端子とを短絡させる短絡ケーブルを備えた専用接続ケーブルと
    を備えることを特徴とするプログラム書込回路。
  2. 特定ポートはアドレスポートであり、外部バスラインはアドレスバスラインであることを特徴とする請求項1記載のプログラム書込回路。
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