JP2009217505A - 計算機システム、計算機制御方法及び計算機制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部ネットワーク53に接続される各計算機51、52は、周期駆動ソフトウェア61、71と、通信駆動ソフトウェア63、73と、これらソフトウェアの駆動による処理データ65、75を記憶するメモリ64、74とを備える。さらに、計算機51は、メモリ64に記憶された処理データ65を計算機52に転送することにより、計算機51、52に共通化した処理内容で複数の機能を開始させるメモリ一致化機構69、79、タイマ一致化機構66、76、受信一致化機構67、77を備える。
【選択図】図2
Description
このため、残りの計算機は、現在実行中の処理を停止し、最新の処理データを復旧する計算機へコピーする。その後、全ての計算機で処理を一斉に起動することで、同じ処理をすることが可能となる。
さらに、各計算機は、メモリに記憶された処理データを他の計算機に転送することにより、複数台の計算機に共通化した処理内容で複数の機能を開始させる一致化機構を備え、複数台の計算機に同じ処理を多重化して行なわせることを特徴とする。
さらに、各計算機の処理は、メモリに記憶された処理データを他の計算機に転送することにより、複数台の計算機に共通化した処理内容で複数の機能を開始させる一致化ステップを含み、複数台の計算機に同じ処理を多重化して行なわせることを特徴とする。
このため、復旧する計算機に稼動中の計算機と連続した同じ処理を行なわせることが可能となるという効果が得られる。
図1は、本実施の形態例のシステム構成例を示している。
図1において、本実施の形態例の計算機システム10は、演算処理を行なうCPU(Central Processing Unit)ノード11〜14と、演算処理の結果を照合する照合ノード21〜28を備えている。
本発明では、複数台の計算機51、52が外部ネットワーク53にて接続される。図2に示す複数台の計算機51、52は、図1に示したCPUノード11〜14に対応するものである。また、外部ネットワーク53とは、図1に示した外部ネットワーク2及び照合ノードペア40〜43、多重化ネットワーク1に対応するものである。
図1では、51の計算機1が周期駆動ソフトウェア61と通信駆動ソフトウェア63を動作している。また、52の計算機2が復旧する計算機として、周期駆動ソフトウェア71と通信駆動ソフトウェア73を計算機1の処理と同じにするために、以下の構成を備えている。
ここで、周期タイマ機構60、70とは、周期駆動ソフトウェア61、71から登録された周期時間をタイマ管理テーブルとして管理し、その周期時間分経過した際に、該当するソフトウェアを駆動する機構を有する。
一致化管理機構68、78は、メモリ一致化機構69、79での差分データサイズを確認し、周期駆動ソフトウェア61,71に影響を与えない範囲でコピーできると判断すると、以下の処理を行う。
この後に、一致化管理機構68、78は、51の計算機1と52の計算機2で共にソフトウェア駆動を再開させることで、処理データ65、75が一致化し、かつ、駆動タイミングも一致化することにより、同じ処理を行なわせることが可能となる。
図3において、周期駆動ソフトウェア61、71は、周期駆動するために周期タイマ機構に対してタイマ登録を行なう(ステップS1)。その後、周期駆動ソフトウェア61、71は、タイマ駆動待ちとなる(ステップS2)。
ここで周期処理とは、タイマ駆動にて処理データをもとに行なう処理の総体であり、処理内容については限定しない。
図4において、通信駆動ソフトウェア63、73は、受信のための通信初期化処理を行なう(ステップS11)。具体的な例としては、ソケットの作成やソケットとIPアドレスやポートとのバインド処理を行なう。次に、通信駆動ソフトウェア63、73は、通信機構に対する通信登録処理を行なう(ステップS12)。
その後、通信駆動ソフトウェア63、73は、受信処理にて行なった処理結果を処理データとしてメモリ64、74に格納する(ステップS17)。また、通信駆動ソフトウェア63、73は、受信処理の内部状態を処理状態として処理データへ格納する(ステップS18)。
図5において、図2に示した周期タイマ機構60、70は、タイマ管理テーブル60a、70aを有すると共に、タイマ登録処理60b、70b、タイマ割込処理60c、70c、タイマ待ち処理60d、70dを実行する。
ここで、ソフトウェア番号81の具体的な例は、計算機のオペレーティングシステムが提供するプロセスID番号である。
このタイマ割込処理60c、70cでは、まず、周期タイマ機構60、70は、全てのソフトウェアを走査したか否かを判断する(ステップS23)。すなわち、タイマ管理テーブル60a、70aに登録された全てのソフトウェアに対してステップS24以降の処理を行なうか否か判定をする。
ここで、周期タイマ機構60、70のタイマ管理テーブル60a、70aにカウンタ83とソフトウェア状態84を持たせることで、一致化管理機構68、78で、組込み可否判定を行なえるようにする。
図6において、図2に示した通信機構62、72は、受信管理テーブル62a、72aを有すると共に、通信登録処理62b、72b、受信待ち処理62c、72c、受信処理62d、72dを実行する。
通信機構62、72は、通信駆動ソフトウェア63、73より通信登録処理62b、72bを呼出す際に、引数として通信番号91を渡す。
受信待ち処理62c、72cでは、通信機構62、72は、受信管理テーブル62a、72aでソフトウェア状態を待ち状態にする(ステップS42)。通信機構62、72は、受信があるか否かを判断する(ステップS43)。
判断ステップS43で受信がない場合には、通信機構62、72は、受信するまで駆動待ちとなる(ステップS44)。判断ステップS43で受信ありの場合、受信処理が動作し、通信機構62、72は、パケットを受信すると、受信したパケットを、引数で渡された受信データエリアへコピーする(ステップS45)。
送信後、タイマ一致化機構66は、一致化管理機構68へタイマ管理テーブル60aの送信を完了したことを連絡する(ステップS64)。
次にタイマ一致化機構76は、タイマ管理テーブル60aの受信待ちとなる(ステップS66)。図7Aに示すタイマ一致化送信処理からタイマ管理テーブル60aが転送され、タイマ一致化機構76は、それを受信すると、待ちが解除される。
次に、受信一致化機構67は、一致化管理機構68へ一致化送信が完了したことを連絡する(ステップS76)。
一致化管理機構68、78は、起動モードの判断をする(ステップS111)。起動モードの判断とは、この機構が別の計算機で動作しておらず、初めて起動する場合には、一致化管理機構68、78は、稼動中計算機モードであると判断する。また、別の計算機でこの機構が動作している場合は、一致化管理機構68、78は、組込み計算機モードと判断する。
この時、稼動中計算機と組込み計算機にて受信管理テーブル62a、72aが一致化しているため、組込み計算機の通信駆動ソフトウェア73が稼動中計算機の通信駆動ソフトウェア63と同じデータより受信することができ、同じ処理を行なうことが可能となる。
図11において、51の計算機1では、周期駆動ソフトウェア61による周期処理111と、通信駆動ソフトウェア63による通信処理112と、処理データ113を示している。また、52の計算機2では、処理データ114と、周期駆動ソフトウェア71による周期処理115と、通信駆動ソフトウェア73による通信処理116を示している。
Claims (13)
- ネットワークに接続される複数台の計算機における各計算機は、
複数の機能を駆動させる複数の駆動ソフトウェアと、
前記複数の駆動ソフトウェアの駆動による処理データを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された処理データを他の計算機に転送することにより、前記複数台の計算機に共通化した処理内容で前記複数の機能を開始させる一致化機構と
を備え、複数台の計算機に同じ処理を多重化して行なわせることを特徴とする計算機システム。 - 前記複数の駆動ソフトウェアは、周期駆動ソフトウェアと通信駆動ソフトウェアであり、前記一致化機構により前記複数台の計算機における各ソフトウェアの処理データを一致化させることを特徴とする請求項1記載の計算機システム。
- 前記一致化機構は、
前記周期駆動ソフトウェアが前記メモリに記憶する処理データを一致化するメモリ一致化機構と、
前記周期駆動ソフトウェアが駆動するタイミングを一致化するタイマ一致化機構と、
前記通信駆動ソフトウェアが同じ受信データから受信できるようにタイミングを一致化する受信一致化機構と
を有することを特徴とする請求項2記載の計算機システム。 - 前記メモリ一致化機構による一致化処理状況と前記周期駆動ソフトウェアと通信駆動ソフトウェアの動作状態から、前記複数台の計算機への共通化処理の可否を判定する一致化管理機構を備えたことを特徴とする請求項3記載の計算機システム。
- 前記一致化管理機構は、次回周期起動までの時間と、一致化にかかる時間を比較して可否判定をすることで、前記周期駆動ソフトウェアの周期処理を連続させて共通化処理を行うことを特徴とする請求項4記載の計算機システム。
- 前記受信一致化機構は、一致化処理中に受信データを格納しておき、一致化処理が終わった後に、前記通信駆動ソフトウェアに受信データを受信させることで、受信データを連続させて共通化処理を行うことを特徴とする請求項3記載の計算機システム。
- ネットワークに接続される複数台の計算機における各計算機の処理は、
複数の機能を複数の駆動ソフトウェアにより駆動させる駆動ステップと、
前記複数の駆動ソフトウェアの駆動による処理データをメモリに記憶する記憶ステップと、
前記メモリに記憶された処理データを他の計算機に転送することにより、前記複数台の計算機に共通化した処理内容で前記複数の機能を開始させる一致化ステップと
を含み、複数台の計算機に同じ処理を多重化して行なわせることを特徴とする計算機制御方法。 - 前記複数の駆動ソフトウェアは、周期駆動ソフトウェアと通信駆動ソフトウェアであり、前記一致化ステップにより前記複数台の計算機における各ソフトウェアの処理データを一致化させることを特徴とする請求項7記載の計算機制御方法。
- 前記一致化ステップは、
前記周期駆動ソフトウェアが前記メモリに記憶する処理データを一致化するメモリ一致化ステップと、
前記周期駆動ソフトウェアが駆動するタイミングを一致化するタイマ一致化ステップと、
前記通信駆動ソフトウェアが同じ受信データから受信できるようにタイミングを一致化する受信一致化ステップと
を含むことを特徴とする請求項8記載の計算機制御方法。 - 前記メモリ一致化ステップによる一致化処理状況と前記周期駆動ソフトウェアと通信駆動ソフトウェアの動作状態から、前記複数台の計算機への共通化処理の可否を判定する一致化管理ステップを含むことを特徴とする請求項9記載の計算機制御方法。
- 前記一致化管理ステップは、次回周期起動までの時間と、一致化にかかる時間を比較して可否判定をすることで、前記周期駆動ソフトウェアの周期処理を連続させて共通化処理を行うことを特徴とする請求項10記載の計算機制御方法。
- 前記受信一致化ステップは、一致化処理中に受信データを格納しておき、一致化処理が終わった後に、前記通信駆動ソフトウェアに受信データを受信させることで、受信データを連続させて共通化処理を行うことを特徴とする請求項9記載の計算機制御方法。
- ネットワークに接続される複数台の計算機における各計算機のコンピュータに対して、
複数の機能を複数の駆動ソフトウェアにより駆動させる駆動機能と、
前記複数の駆動ソフトウェアの駆動による処理データをメモリに記憶する記憶機能と、
前記メモリに記憶された処理データを他の計算機に転送することにより、前記複数台の計算機に共通化した処理内容で前記複数の機能を開始させる一致化機能と
を実現させることにより、複数台の計算機に同じ処理を多重化して行なわせることを特徴とする計算機制御プログラム。
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