JP2009216927A - 絞り機構、レンズ装置および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学設計の自由度の向上を図ること。
【解決手段】絞り開口205を形成する複数の絞り羽根117を支持するカム座201と、複数の絞り羽根117に連結されるとともに回動して複数の絞り羽根117を変位させることによって絞り開口205の開口径を調整する動輪300と、レンズの外周側を保持するとともに光軸方向における一端側においてカム座201および動輪300を支持する第3レンズ枠110と、動輪300と第3レンズ枠110とに連結されて複数の絞り羽根117を開口径を大きくする方向または小さくする方向へ付勢する付勢力を作用させる引っ張りバネ220と、を備えた絞り機構において、引っ張りバネ220を、光軸方向において第3レンズ枠110と重複する位置であるとともに、第3レンズ枠110におけるレンズの有効径よりも外周側であってかつ第3レンズ枠110の外径よりも内周側に配置した。
【選択図】図4
【解決手段】絞り開口205を形成する複数の絞り羽根117を支持するカム座201と、複数の絞り羽根117に連結されるとともに回動して複数の絞り羽根117を変位させることによって絞り開口205の開口径を調整する動輪300と、レンズの外周側を保持するとともに光軸方向における一端側においてカム座201および動輪300を支持する第3レンズ枠110と、動輪300と第3レンズ枠110とに連結されて複数の絞り羽根117を開口径を大きくする方向または小さくする方向へ付勢する付勢力を作用させる引っ張りバネ220と、を備えた絞り機構において、引っ張りバネ220を、光軸方向において第3レンズ枠110と重複する位置であるとともに、第3レンズ枠110におけるレンズの有効径よりも外周側であってかつ第3レンズ枠110の外径よりも内周側に配置した。
【選択図】図4
Description
この発明は、絞り開口の開口径を調整可能な絞り機構、当該絞り機構を備えたレンズ装置および当該レンズ装置を備えた撮像装置に関する。
従来、光軸方向に沿ったレンズ群の移動に応じて一方向に直進移動する直進筒に、カム面を有する開放径補正キーを固定し、カム面に係合する回転連動部材をカム面との係合位置に応じて光軸まわりに回転させることによって絞り開放径を変更するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術では、光軸方向を長手方向とする開放径補正キーを設けるための設置スペースを確保しなくてはならず、光学設計の自由度が限られるという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、光学設計の自由度の向上を図ることができる絞り機構、レンズ装置および撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる絞り機構は、絞り開口を形成する複数の絞り羽根を光軸を横切る方向に変位可能に支持する支持部材と、前記光軸を中心として前記支持部材に対して相対的に回動可能な状態で前記複数の絞り羽根に連結され、回動して前記複数の絞り羽根を変位させることによって前記絞り開口の開口径を調整する動輪と、レンズの外周側を保持するとともに光軸方向における一端側において前記支持部材および前記動輪を支持するレンズ保持筒と、前記動輪と前記レンズ保持筒とに連結されて前記複数の絞り羽根を前記開口径を大きくする方向または小さくする方向へ付勢する付勢力を作用させる付勢部材と、を備え、前記付勢部材は、前記光軸方向において前記レンズ保持筒と重複する位置であるとともに、前記レンズ保持筒における前記レンズの有効径よりも外周側であってかつ前記レンズ保持筒の外径よりも内周側に配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、絞り機構およびレンズ保持筒の光軸方向における位置を一部重複させることができるので、絞り機構の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくすることができる。
また、この発明にかかる絞り機構は、上記の発明において、前記レンズ保持筒における前記レンズの有効径よりも外周側であってかつ前記レンズ保持筒の外径よりも内周側に設けられて、前記光軸方向における前記付勢部材の位置を規制するガイド部材を備えたことを特徴とする。この発明によれば、絞り機構の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくしつつ、付勢部材を安定して保持することができる。
また、この発明にかかる絞り機構は、上記の発明において、前記ガイド部材が、前記光軸方向における一端側または他端側の少なくとも一方から前記光軸方向における前記付勢部材の位置を規制することを特徴とする。この発明によれば、光軸方向における一端側および他端側の両側から付勢部材の位置を規制することができるので、付勢部材を安定して保持することができる。
また、この発明にかかる絞り機構は、上記の発明において、前記ガイド部材が、前記光軸を中心とする円周に沿って前記一端側および他端側から交互に、前記光軸方向における前記付勢部材の位置を規制することを特徴とする。この発明によれば、光軸方向における両側から付勢部材の位置を規制することができるので、付勢部材を安定して保持することができる。
また、この発明にかかるレンズ装置は、光軸方向に移動可能な光学部材と、前記光学部材の光軸と同一の光軸上に設けられた上記の絞り機構と、少なくとも前記光学部材を前記光軸方向に移動させる移動機構と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、絞り機構の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくし、レンズ装置全体の光軸方向における寸法を小さくすることができる。
また、この発明にかかるレンズ装置は、上記の発明において、前記光学部材は複数設けられており、前記移動機構によって少なくとも前記光学部材を前記光軸方向に移動させることによって光路長の変更が可能であることを特徴とする。この発明によれば、たとえばズームレンズのように望遠状態においては長い光路長を確保しつつも、広角状態や非使用状態においてはレンズ群間の距離を短くすることができる。
また、この発明にかかる撮像装置は、撮像用の光電変換素子と、前記撮像素子に外光を入射させる上記のレンズ装置と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、光軸方向における寸法を小さくしたレンズ装置を用いて、撮像装置の小型化を図ることができる。
本発明にかかる絞り機構、レンズ装置および撮像装置によれば、絞り機構の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくすることができ、絞り機構の設置位置を確保するために生じるレンズ保持筒の設置位置の制限をなくすことができる。これによって、光学設計の自由度の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる絞り機構、レンズ装置および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置について説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置を示す説明図である。図1および図2においては、レンズ装置を、光軸を通る平面で断面した状態を示している。また、図1においてはWIDE状態(広角状態)にあるレンズ装置を示し、図2においてはTELE状態(望遠状態)にあるレンズ装置を示している。
まず、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置について説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置を示す説明図である。図1および図2においては、レンズ装置を、光軸を通る平面で断面した状態を示している。また、図1においてはWIDE状態(広角状態)にあるレンズ装置を示し、図2においてはTELE状態(望遠状態)にあるレンズ装置を示している。
図1において、レンズ装置100は、略円筒形状からなる鏡筒101を備えている。鏡筒101は、略円筒形状からなる複数の円筒部材(符号を省略する)を、光軸Cを中心として重ね合わせることによって構成されている。複数の円筒部材は、光軸Cを中心として相対的に回転可能に設けられている。また、複数の円筒部材のうち一部の円筒部材は、光軸方向に相対的に変位可能に設けられている。
複数の円筒部材が光軸方向に相対的に変位することにより、WIDE状態(広角状態)からTELE状態(望遠状態)の間において、光軸方向における鏡筒101全体の長さを調整することができる。複数の円筒部材を相対的に回転可能あるいは変位可能とする構成については、カム機構などを用いて容易に実現可能であり、説明を省略する。
鏡筒101内には、複数(この実施の形態1においては6つ)のレンズ群102、103、104、105、106、107が設けられている。第1レンズ群102、第2レンズ群103、第3レンズ群104、第4レンズ群105、第5レンズ群106および第6レンズ群107は、それぞれ、第1レンズ枠108、第2レンズ枠109、第3レンズ枠110、第4レンズ枠111、第5レンズ枠112および第6レンズ枠113を備えている。第1レンズ枠108、第2レンズ枠109、第3レンズ枠110、第4レンズ枠111、第5レンズ枠112および第6レンズ枠113は、それぞれ1または複数のレンズを保持している。
第1レンズ群102、第2レンズ群103、第3レンズ群104、第4レンズ群105、第5レンズ群106および第6レンズ群107は、複数の円筒部材のうちの該当する円筒部材にそれぞれ保持されている。また、第1レンズ群102、第2レンズ群103、第3レンズ群104、第4レンズ群105、第5レンズ群106および第6レンズ群107は、各レンズ群102〜107を保持する円筒部材内を、光軸方向に沿って変位可能な状態で保持されている。各レンズ群102〜107を光軸方向に沿って変位可能とする構成については、公知の技術であるカム機構などを用いて容易に実現可能であり、説明を省略する。
鏡筒101の外周側には、ズームリング114およびフォーカスリング115が設けられている。ズームリング114およびフォーカスリング115は光軸Cを軸芯とする環状形状を有しており、光軸Cを中心として鏡筒101に対して相対的に回転可能に設けられている。ズームリング114およびフォーカスリング115は、鏡筒101に対してそれぞれ独立して回転することが可能とされている。
レンズ装置100は、ズームリング114の回動に応じて該当する円筒部材を回転または変位させる。これによって、各レンズ群102〜107を、光軸方向に移動させ、広角状態から望遠状態までの間の任意の位置に位置づけることが可能となる。また、レンズ装置100は、フォーカスリング115の回動に応じて該当する円筒部材を回転または変位させる。これによって、広角状態から望遠状態までの間の任意の位置において、レンズ装置100の焦点をあわせることが可能となる。
第3レンズ枠110には、絞り機構116が設けられている。この実施の形態1においては、第3レンズ枠110によってレンズ保持筒が実現されている。絞り機構116は、第3レンズ枠110における第4レンズ群105側に設けられている。絞り機構116は、絞り開口(図4における符号205を参照)を形成する複数の絞り羽根117を備えており、複数の絞り羽根117を光軸Cを横切る方向に変位させることによって絞り開口の開口径を調整する。これによって、第3レンズ群104を通過して第4レンズ群105に入射する光量を調整することができる。
つぎに、絞り機構116について説明する。図3、図4、図5および図6は、絞り機構116を示す説明図である。図3は、絞り機構116を第4レンズ群105側から見た斜視状態を示している。図4は、図3に示した絞り機構116を分解した状態を示している。図5は、光軸Cを通る平面で絞り機構116を切断した状態を示している。図6は、絞り機構116の一部を示している。
図3、図4、図5および図6において、絞り機構116は、複数の絞り羽根117を支持する支持部材としてのカム座201を備えている。カム座201は、複数の絞り羽根117を間にして、第3レンズ枠110とは反対側に設けられている。カム座201は、複数の絞り羽根117が光軸Cを横切る方向に変位する際の変位位置を案内するカム202を備えている。
カム202は、複数の絞り羽根117に対応して複数設けられており、複数の絞り羽根117のそれぞれに設けられた突起203が挿入される。突起203は、複数の絞り羽根117のそれぞれからカム座201に向かって光軸方向に突出している。突起203は、各カム202に対して、カム202内をスライド可能な状態で挿入されている。
また、カム座201は、光軸方向に貫通する開口204を備えている。開口204は、複数の絞り羽根117が形成する絞り開口205の最大開口径と同等程度の開口径で開口している。カム座201は、カム座201を光軸方向に貫通するようにして第3レンズ枠110に螺合されるネジ206によって、第3レンズ枠110に固定される。
また、絞り機構116は、光軸Cを中心として回動可能な動輪300を備えている。動輪300は、光軸方向に貫通する開口301を備えた環形状からなる。動輪300における開口301は、複数の絞り羽根117が形成する絞り開口205の最大開口径と同等またはそれ以上とされている。
動輪300は、複数の羽根のそれぞれに設けられた図示を省略する変位軸が挿入される孔302を備えている。孔302は、複数の絞り羽根117のそれぞれに対応して複数設けられている。変位軸は、複数の絞り羽根117のそれぞれから動輪300に向かって光軸方向に突出している。
変位軸を孔302に挿入した状態で動輪300が回動すると、複数の絞り羽根117は動輪300の回動に連れられて変位軸が光軸Cを中心とする円周上を移動するように変位する。このとき、複数の絞り羽根117に設けられた突起203は、動輪300が回動することによってカム202内をスライドする。これによって絞り開口205は、動輪300の回動方向に応じて、絞り開口205の開口径を大きくする方向あるいは開口径を小さくする方向に変位する。
動輪300は、動輪300の外周端から第3レンズ枠110側へ突出する支持片210を備えている。動輪300は、平板状の板金を打ち抜き、折り曲げ加工することによって形成されている。支持片210は、打ち抜き加工時に動輪300の外周側に設けた突起203を折り曲げ加工することによって構成されている。
支持片210の中央部には、板厚方向に支持片210を貫通する孔211が設けられている。板金部材の打ち抜きおよび折り曲げ加工によって動輪300を形成することにより、孔211を備えた支持片210を動輪300の形成と同時におこなうことができ、支持片210を動輪300と一体成形することができる。
支持片210には、付勢部材としての引っ張りバネ220の一端が取り付けられる。引っ張りバネ220の一端は、引っ張りバネ220の一端に設けられたフック部311を支持片210が備えた孔211に係合することによって支持片210に取り付けられている。引っ張りバネ220の他端は、引っ張りバネ220の他端に設けられたフック部312を第3レンズ枠110に設けられたピン230に引っ掛けることによって、ピン230に取り付けられている。
引っ張りバネ220は、開口204から退避した状態における絞り羽根117の位置に光軸方向において重複する領域に設けられている。このように、絞り機構116の絞り羽根117が開口204から退避するために径方向に移動した際に使用される領域に、光軸方向において重複する領域に引っ張りバネ220を設けることによって鏡筒101内の限られた空間を有効に活用することができる。
また、引っ張りバネ220は、光軸方向における、保持枠によって保持するレンズ群を配置させる領域、または、保持するレンズ群と所定の間隔を有して配置される絞り機構116を配置させる上で必要とされる領域を活用することが好ましい。これによって、レンズ装置100に対して要求される仕様に対して光学設計上必要となる領域であって、従来は利用されていない無駄なスペースを有効に活用することができる。
引っ張りバネ220は、支持片210およびピン230に取り付けられた状態において、第3レンズ枠110に設けられた凹部240に位置づけられる。凹部240は、第3レンズ枠110の最外周面から光軸Cに向かってレンズの有効径の外周側となる位置まで凹んだ形状とされている。凹部240は、外周側が開放されていることが好ましい。
たとえば、引っ張りバネ220を収容する凹部を光軸方向に開放するようにした場合、凹部内に収容された引っ張りバネ220が何らかの光を反射し、反射した光が光路内に進入して、レンズ装置100における光学性能を低下させるおそれがある。これに対して、外周側を開放した凹部240とすることによって、レンズ装置100が備える部材が原因となってレンズ装置100における光学性能の低下を防止することができる。
なお、引っ張りバネ220を配置する箇所は、凹部240のように凹形状部分に限るものではない。引っ張りバネ220は、たとえば、四方が塞がれた空間に配置してもよいし、凹部240における外周側を含む6面が塞がれた空間に配置してもよいし、第3レンズ枠110の一部を切り欠いた断面略L字形状となる空間に配置してもよい。
ピン230は、第3レンズ枠110において、第3レンズ枠110が保持するレンズの有効径よりも外周側であってかつ第3レンズ枠110の外径よりも内周側に設けられている。また、ピン230は、第3レンズ枠110において第2レンズ群103側から第4レンズ群105側に向かって光軸方向に突出しており、第4レンズ群105側の端部が自由端とされている。フック部312は、第4レンズ群105側の端部からピン230に引っ掛けることによって、ピン230に取り付けられている。
第3レンズ枠110は、ガイド部材としての壁250を備えている。壁250は、第3レンズ枠110におけるレンズの有効径よりも外周側であって、かつ、第3レンズ枠110の外径よりも内周側に設けられている。壁250は、第3レンズ枠110の最外周面から光軸Cに向かってレンズの有効径の外周側となる位置まで凹んだ凹部240に設けられている。
壁250は、光軸方向において引っ張りバネ220よりも第4レンズ群105側に設けられており、光軸方向に沿って第4レンズ群105側から第2レンズ群103側に突出するように設けられている。壁250は、光軸方向における第2レンズ群103側の端面(壁250の先端)が、光軸方向におけるピン230の先端(自由端)よりも第2レンズ群103に位置するように設けられている。すなわち、壁250およびピン230は、光軸方向において一部重複するように設けられている。
これによって、絞り機構116を第3レンズ枠110に取り付けた状態でフック部312をピン230から取り外すためには、壁250によって光軸方向における位置が固定された状態にある引っ張りバネ220を、フック部312部分がピン230の先端(自由端)を乗り越えるように局部的に大きく変形させなくてはならない。このため、壁250およびピン230を上記のように構成することによって、フック部312をピン230から抜けにくくすることができる。
また、壁250は、第3レンズ枠110の外周側(光軸Cを中心とする円周上)において、支持片210よりもピン230の近傍に設けられている。壁250は、第3レンズ枠110の外周側(光軸Cを中心とする円周上)において、ピン230の近傍に設けられていることが好ましい。これによって、光軸方向におけるフック部312の移動を、ピン230に近い位置でおこなうことができ、より一層、フック部312をピン230から抜けにくくすることができる。
壁250は、凹部240内において、光軸方向における引っ張りバネ220の位置を規制する。壁250は光軸方向における第4レンズ群105側への引っ張りバネ220の移動を規制する。壁250は、光軸Cを中心とする円周に沿って第4レンズ群105側および第2レンズ群103側から交互に、光軸方向における引っ張りバネ220の移動を規制する。
また、第3レンズ枠110は、壁260を備えている。壁260は、光軸方向において引っ張りバネ220よりも第2レンズ群103側に設けられている。壁260は、光軸Cに直交する面内において変形(伸縮)する引っ張りバネ220に干渉しない位置に設けられている。
第3レンズ枠110は、ガイド部材としての壁270を備えている。壁270は、第3レンズ枠110の外周側(光軸Cを中心とする円周上)において、光軸を中心とする円の半径方向においてピン230よりも光軸側に設けられている。壁270は、凹部240内において第3レンズ枠110の外周面とピン230との間を連結するように設けられている。
壁270は、第3レンズ枠110において第2レンズ群103側から第4レンズ群105側に向かって光軸方向に突出するように設けられており、第4レンズ群105側の端部がピン230の自由端よりも第2レンズ群103側とされている。壁270は、ピン230の径よりも大径で形成され、外径を段階的に変化させることによって形成されている。壁270は、凹部240内に設けられている。また、壁270は、第3レンズ枠110に一体成形されている。
ピン230および壁250、260、270は、型抜き成形などによって、第3レンズ枠110と一体に成形されている。ピン230および壁250、260、270を第3レンズ枠110と一体に成形することにより、光路に対するピン230および壁250、260、270の位置精度を容易に確保することができ、光学性能に影響を与えることなく引っ張りバネ220の移動を規制することができる。
また、ピン230および壁250、260、270を第3レンズ枠110と一体に成形することにより、ピン230および壁250、260、270どうしの位置精度を容易に確保することができる。すなわち、引っ張りバネ220を支持するピン230と、引っ張りバネ220の移動を規制する壁250、260、270との位置精度を確保することにより、引っ張りバネ220の動作を妨げることなく引っ張りバネ220の移動を規制することができる。
上述したように、この発明にかかる実施の形態1の絞り機構116によれば、絞り開口を形成する複数の絞り羽根117を光軸Cを横切る方向に変位可能に支持する支持部材の一例としてのカム座201と、光軸Cを中心としてカム座201に対して相対的に回動可能な状態で複数の絞り羽根117に連結され、回動して複数の絞り羽根117を変位させることによって絞り開口の開口径を調整する動輪300と、第3レンズ群104をなすレンズの外周側を保持するとともに光軸方向における一端側においてカム座201および動輪300を支持するレンズ保持筒の一例としての第3レンズ枠110と、動輪300と第3レンズ枠110とに連結されて複数の絞り羽根117を開口径を大きくする方向または小さくする方向へ付勢する付勢力を作用させる付勢部材の一例としての引っ張りバネ220と、を備え、引っ張りバネ220は、光軸方向において第3レンズ枠110と重複する位置であるとともに、第3レンズ枠110におけるレンズの有効径よりも外周側であってかつ第3レンズ枠110の外径よりも内周側に配置されていることを特徴とするため、絞り機構116および第3レンズ枠110の光軸方向における位置を一部重複させることができるので、絞り機構116の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくすることができる。これによって、絞り機構116の設置位置を確保するために第3レンズ群104の設置位置が制限されることをなくし、光学設計の自由度の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の絞り機構116によれば、第3レンズ枠110におけるレンズの有効径よりも外周側に設けられて、光軸方向における引っ張りバネ220の位置を規制するガイド部材の一例としての壁250、270を備えたことを特徴とするため、絞り機構116の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくしつつ、引っ張りバネ220を安定して保持することができる。これによって、光学設計の自由度の向上を図りつつ、絞り機構116の動作の信頼性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の絞り機構116によれば、ガイド部材の一例としての壁250、270が、光軸方向における一端側または他端側の少なくとも一方から光軸方向における引っ張りバネ220の位置を規制することを特徴とするため、光軸方向における一端側および他端側の両側から引っ張りバネ220の位置を規制することができるので、引っ張りバネ220を安定して保持することができる。これによって、光学設計の自由度の向上を図りつつ、絞り機構116の動作の信頼性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の絞り機構116によれば、ガイド部材の一例としての壁250、270が、光軸Cを中心とする円周に沿って一端側および他端側から交互に、光軸方向における引っ張りバネ220の位置を規制することを特徴とするため、光軸方向における両側から引っ張りバネ220の位置を規制することができるので、引っ張りバネ220を安定して保持することができる。これによって、光学設計の自由度の向上を図りつつ、絞り機構116の動作の信頼性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置100によれば、光軸方向に移動可能な光学部材の一例としての第3レンズ群104と、第3レンズ群104の光軸Cと同一の光軸C上に設けられた上記の絞り機構116と、少なくとも第3レンズ群104を光軸方向に移動させる移動機構と、を備えたことを特徴とするため、絞り機構116の設置のために要する光軸方向における寸法を小さくし、レンズ装置100全体の光軸方向における寸法を小さくすることができる。これによって、レンズ装置100における光学設計の自由度の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置100によれば、第1レンズ群102、第2レンズ群103、第3レンズ群104、第4レンズ群105、第5レンズ群106および第6レンズ群107を光軸方向に移動させることによって光路長の変更が可能であることを特徴とするため、たとえばズームレンズのように望遠状態においては長い光路長を確保しつつも、広角状態や非使用状態においてはレンズ群間の距離を短くすることができる。これによって、要求される機能や性能を確保しつつ、レンズ装置100の小型化を図ることができる。
また、撮像用の光電変換素子と、撮像素子に外光を入射させる上記のレンズ装置100と、を備え、この発明にかかる実施の形態1のレンズ装置100を備えた撮像装置とすることにより、光軸方向における寸法を小さくしたレンズ装置100を用いて、撮像装置の小型化を図ることができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の絞り機構について説明する。この発明にかかる実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号を用いるとともに同一部分についての説明を省略する。
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の絞り機構について説明する。この発明にかかる実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号を用いるとともに同一部分についての説明を省略する。
この発明にかかる実施の形態2の絞り機構においては、第3レンズ枠110に設けられた壁260をガイド部材として機能させる。壁260は、光軸方向において引っ張りバネ220よりも第2レンズ群103側に設けられている。また、壁260は、引っ張りバネ220が伸縮する領域内に配置されており、動輪300を第3レンズ枠110に組み付けた状態における支持片210の孔211に対して、光軸方向において所定のクリアランスが保たれるように配置されている。壁260は、光軸方向における第2レンズ群103側への引っ張りバネ220の移動を規制する。
壁260は、第2レンズ群103側から光軸方向に螺合されるねじに対するねじ穴を設けるための突起であるが、このような突起をガイド部材として利用することによって、第3レンズ枠110に各種のガイド部材を設ける場合にも第3レンズ枠110の形状が過剰に複雑化することを防止しつつ、引っ張りバネ220を適切な位置に位置づけることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、コイルへの通電によってマグネットを直線移動することができるので、同等なマグネットの変位量を得られる従来のアクチュエーターと比較して小型化を図ることができ、要求される駆動量を確保しつつ小型化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる絞り機構、レンズ装置および撮像装置は、絞り開口における開口径を調整可能な絞り機構、当該絞り機構を備えたレンズ装置および当該レンズ装置を備えた撮像装置に有用であり、特に、ズームレンズ機能を有するとともに非撮像時における小型化が要求される絞り機構、レンズ装置および撮像装置に適している。
100 レンズ装置
104 第3レンズ群
110 第3レンズ枠
117 絞り羽根
201 カム座
202 カム
230 ピン
240 凹部
250 壁
260 壁
270 壁
104 第3レンズ群
110 第3レンズ枠
117 絞り羽根
201 カム座
202 カム
230 ピン
240 凹部
250 壁
260 壁
270 壁
Claims (7)
- 絞り開口を形成する複数の絞り羽根を光軸を横切る方向に変位可能に支持する支持部材と、
前記光軸を中心として前記支持部材に対して相対的に回動可能な状態で前記複数の絞り羽根に連結され、回動して前記複数の絞り羽根を変位させることによって前記絞り開口の開口径を調整する動輪と、
レンズの外周側を保持するとともに光軸方向における一端側において前記支持部材および前記動輪を支持するレンズ保持筒と、
前記動輪と前記レンズ保持筒とに連結されて前記複数の絞り羽根を前記開口径を大きくする方向または小さくする方向へ付勢する付勢力を作用させる付勢部材と、
を備え、
前記付勢部材は、前記光軸方向において前記レンズ保持筒と重複する位置であるとともに、前記レンズ保持筒における前記レンズの有効径よりも外周側であってかつ前記レンズ保持筒の外径よりも内周側に配置されていることを特徴とする絞り機構。 - 前記レンズ保持筒における前記レンズの有効径よりも外周側であってかつ前記レンズ保持筒の外径よりも内周側に設けられて、前記光軸方向における前記付勢部材の位置を規制するガイド部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の絞り機構。
- 前記ガイド部材は、前記光軸方向における一端側または他端側の少なくとも一方から前記光軸方向における前記付勢部材の位置を規制することを特徴とする請求項2に記載の絞り機構。
- 前記ガイド部材は、前記光軸を中心とする円周に沿って前記一端側および他端側から交互に、前記光軸方向における前記付勢部材の位置を規制することを特徴とする請求項3に記載の絞り機構。
- 光軸方向に移動可能な光学部材と、
前記光学部材の光軸と同一の光軸上に設けられた請求項1〜4のいずれか一つに記載の絞り機構と、
少なくとも前記光学部材を前記光軸方向に移動させる移動機構と、
を備えたことを特徴とするレンズ装置。 - 前記光学部材は複数設けられており、
前記移動機構によって少なくとも前記光学部材を前記光軸方向に移動させることによって光路長の変更が可能であることを特徴とする請求項5に記載のレンズ装置。 - 撮像用の光電変換素子と、
前記撮像素子に外光を入射させる請求項5または6に記載のレンズ装置と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008059980A JP2009216927A (ja) | 2008-03-10 | 2008-03-10 | 絞り機構、レンズ装置および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008059980A JP2009216927A (ja) | 2008-03-10 | 2008-03-10 | 絞り機構、レンズ装置および撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009216927A true JP2009216927A (ja) | 2009-09-24 |
Family
ID=41188865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008059980A Pending JP2009216927A (ja) | 2008-03-10 | 2008-03-10 | 絞り機構、レンズ装置および撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009216927A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102193161A (zh) * | 2011-05-31 | 2011-09-21 | 哈尔滨工业大学 | 用于透镜组调整的五自由度精密定位固定装置 |
KR101275083B1 (ko) * | 2011-11-16 | 2013-06-17 | 동국대학교 경주캠퍼스 산학협력단 | 입자가속기의 빔 사이즈 조절장치 |
-
2008
- 2008-03-10 JP JP2008059980A patent/JP2009216927A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102193161A (zh) * | 2011-05-31 | 2011-09-21 | 哈尔滨工业大学 | 用于透镜组调整的五自由度精密定位固定装置 |
CN102193161B (zh) * | 2011-05-31 | 2012-12-05 | 哈尔滨工业大学 | 用于透镜组调整的五自由度精密定位固定装置 |
KR101275083B1 (ko) * | 2011-11-16 | 2013-06-17 | 동국대학교 경주캠퍼스 산학협력단 | 입자가속기의 빔 사이즈 조절장치 |
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