JP2009216566A - 走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】案内交差点をユーザに正確に特定させることを可能とした走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】車両が案内交差点に所定距離まで接近した場合であって、その案内交差点に目印施設がある場合には、案内交差点への自車の進入方向に対する目印施設の配置方向を特定し、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが一致しているか否か判定し、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが異なる場合には案内交差点の案内方向に案内方向を案内する案内音を定位させるとともに、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音を定位させるように構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の走行の案内を行う走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。更に、かかるナビゲーション装置には、所望する目的地を入力すると、自車位置から目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、ディスプレイ画面に案内経路を表示するとともに、交差点に接近した場合等には音声による案内をすることによって、ユーザを所望の目的地まで確実に案内するようになっている。
ここで、交差点において右左折の案内を行う際には、右左折対象となる案内交差点の位置をユーザに正確に特定させることが重要である。そこで、従来では案内交差点の目印となる目印施設について案内を行うことが行われていた。例えば、特開2004−205405号公報には、案内経路に高難度交差点がある場合であって、ユーザがその交差点での目印施設の案内を希望する場合に、目印施設のイメージ画像をディスプレイに表示したり、目印施設の名称を音声で案内するナビゲーション装置について記載されている。そして、ユーザはナビゲーション装置で案内された目印施設を周囲環境から発見することによって、案内交差点を特定することが可能となる。
特開2004−205405号公報(第7頁〜第8頁、図3、図4)
ここで、前記したようにユーザが案内交差点を特定する為には、目印施設が案内された後に自車の周囲環境から目印施設を発見する必要がある。しかしながら、案内交差点付近においては、ユーザは右折する場合には右方向に注意が向き、左折する場合には左方向に注意が向くことが一般である。従って、目印施設が案内交差点における車両の案内される進行方向(以下、案内方向という)と同方向でない場合には、ユーザが案内された目印施設を発見することができない虞があった。その結果、ユーザが案内交差点を特定することができず、右左折操作のタイミングが遅れたり、案内経路を外れて走行する事態が生じていた。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることにより、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることを可能とした走行案内装置、走行案内方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る走行案内装置(1)は、車両の現在位置を取得する車両情報取得手段(13)と、案内経路と前記車両の現在位置に基づいて、車両の前方にある案内交差点を特定する案内交差点特定手段(13)と、前記案内交差点特定手段により特定された案内交差点の目印となる目印施設に関する情報を取得する目印施設情報取得手段(13)と、前記目印施設情報取得手段により取得した目印施設に関する情報と前記案内経路に基づいて、前記案内交差点への車両の進入方向に対する前記目印施設の配置方向を特定する配置方向特定手段(13)と、前記配置方向特定手段により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させる案内音定位手段(13)と、を有することを特徴とする。
尚、「案内交差点」とは、案内経路に従って走行の案内を行う際に、右左折指示等の案内を行う対象となる交差点のことをいう。
また、請求項2に係る走行案内装置(1)は、請求項1に記載の走行案内装置であって、前記案内経路に基づいて前記案内交差点において車両が案内される進行方向を取得する案内方向取得手段(13)を有し、前記案内音定位手段(13)は、前記配置方向特定手段(13)により特定された前記目印施設の配置方向と前記案内方向取得手段により取得された前記進行方向とが異なる場合に、前記配置方向特定手段により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させることを特徴とする。
また、請求項3に係る走行案内装置(1)は、請求項1に記載の走行案内装置であって、運転者の顔向きを検出する顔向き検出手段(13)を有し、前記案内音出力手段(13)は、前記顔向き検出手段により検出した運転者の顔向きが前記目印施設の配置方向と異なる場合に、前記配置方向特定手段(13)により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させることを特徴とする。
また、請求項4に係る走行案内装置(1)は、請求項1に記載の走行案内装置であって、車両の走行する車線を特定する車線特定手段(13)とを有し、前記案内音出力手段(13)は、前記車線特定手段により特定した前記車両の走行する車線が前記目印施設に最も近い車線でない場合に、前記配置方向特定手段(13)により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させることを特徴とする。
また、請求項5に係る走行案内方法は、車両の現在位置を取得する車両情報取得ステップ(S1、S101、S201)と、案内経路と前記車両の現在位置に基づいて、車両の前方にある案内交差点を特定する案内交差点特定ステップ(S3、S103、S203)と、前記案内交差点特定ステップにより特定された案内交差点の目印となる目印施設に関する情報を取得する目印施設情報取得ステップ(S4、S104、S204)と、前記目印施設情報取得ステップにより取得した目印施設に関する情報と前記案内経路に基づいて、前記案内交差点への車両の進入方向に対する前記目印施設の配置方向を特定する配置方向特定ステップ(S7、S107、S207)と、前記配置方向特定ステップにより特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させる案内音定位ステップ(S9、S10、S110、S111、S210、S211)と、を有することを特徴とする。
更に、請求項6に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、車両の現在位置を取得する車両情報取得機能(S1、S101、S201)と、案内経路と前記車両の現在位置に基づいて、車両の前方にある案内交差点を特定する案内交差点特定機能(S3、S103、S203)と、前記案内交差点特定機能により特定された案内交差点の目印となる目印施設に関する情報を取得する目印施設情報取得機能(S4、S104、S204)と、前記目印施設情報取得機能により取得した目印施設に関する情報と前記案内経路に基づいて、前記案内交差点への車両の進入方向に対する前記目印施設の配置方向を特定する配置方向特定機能(S7、S107、S207)と、前記配置方向特定機能により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させる案内音定位機能(S9、S10、S110、S111、S210、S211)と、を実行させることを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に記載の走行案内装置によれば、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音を定位させることによって、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。その結果、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
また、請求項2に記載の走行案内装置によれば、案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが異なる場合に、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。従って、案内方向に運転者の注意が向いている場合に、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
また、請求項3に記載の走行案内装置によれば、運転者の顔向きと目印施設の配置方向とが異なる場合に、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。従って、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
また、請求項4に記載の走行案内装置によれば、車両の走行する車線が目印施設に最も近い車線でない場合、即ち目印施設から離れた位置を車両が走行している場合に、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。従って、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
また、請求項5に記載の走行案内方法によれば、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音を定位させることによって、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。その結果、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
更に、請求項6に記載のコンピュータプログラムによれば、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音を定位させることによって、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。その結果、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
以下、本発明に係る走行案内装置についてナビゲーション装置に具体化した第1乃至第3実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態に係るナビゲーション装置1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は第1実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように第1実施形態に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU(車両情報取得手段、案内交差点特定手段、目印施設情報取得手段、配置方向特定手段、案内音定位手段、案内方向取得手段)13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16A〜16Dと、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、交通情報センタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール18と、から構成されている。
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、地磁気センサ22、車速センサ23、ステアリングセンサ24、ジャイロセンサ25、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、自車の走行速度等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ23は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の車輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより車輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
ここで、地図情報DB31は、経路案内、交通情報案内及び地図表示に必要な各種地図データが記録されている。
また、地図データは、具体的には、道路(リンク)形状に関するリンクデータ33、ノード点に関するノードデータ34、施設に関する施設データ35、経路を探索するための探索データ、各交差点に関する交差点データ、地点を検索するための検索データ、地図、道路、交通情報等の画像を液晶ディスプレイ15に描画するための画像描画データ等から構成されている。
ここで、特に施設データ35には、目印施設の候補となる施設(以下、目印候補施設という)に関する情報を含んでいる。尚、目印施設とは案内交差点の目印となる施設のことを言う。また、案内交差点とは、案内経路に従ってナビゲーション装置1が走行の案内を行う際に、右左折指示等の案内を行う対象となる交差点のことを言う。また、目印候補施設としては、交差点から所定範囲内(例えば半径100m以内)に位置し、且つ遠方からも識別可能な看板を供えるジャンルの施設(例えば、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、ファーストフード店)が該当する。
そして、ナビゲーションECU13は、後述のように走行案内処理中において案内交差点に自車が接近すると、案内交差点から所定範囲内(例えば半径100m以内)に位置する目印候補施設を目印施設として施設データ35から抽出し、抽出した目印施設についての案内を行う。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、公知のダイクストラ法を用いて目的地への案内経路を探索する経路探索処理、設定された案内経路に従って走行を案内する走行案内処理等のナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、ナビゲーション装置1の備える各種装置の制御用のプログラムを記録するROM43、ROM43から読み出したプログラムのほか、走行案内処理プログラム(図3参照)等を記録するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。
操作部14は、案内終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、操作部14は案内開始地点としての出発地の入力にも用いられる場合がある。
また、液晶ディスプレイ15には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。また、特に第1実施形態に係るナビゲーション装置1では、自車の進行方向前方にある案内交差点に目印施設がある場合には、目印施設の位置を強調して表示することも行う。
また、スピーカ16A〜16Dは、具体的にナビゲーションECU13からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスを出力する。ここで、出力される音声ガイダンスとしては、例えば、「300m先の○○交差点を右方向です。」等がある。また、特に第1実施形態に係るナビゲーション装置1では、自車の進行方向前方にある案内交差点に目印施設がある場合には、目印施設の名称を併せて出力する。例えば、「300m先の○○交差点を右方向です。××(目印施設の名称)が目印です。」等を出力する。
また、図2に示すように第1実施形態に係るナビゲーション装置1を備える車両の車両内には、運転席45(即ち、運転席45に着座する運転者)に対してそれぞれ異なる方位に4つのスピーカ16A〜16Dが配置される。図2は運転席45とスピーカ16A〜16Dとの位置関係を示した模式図である。
ここで、右前スピーカ16Aは、車両2の室内のセンターコンソールの右側に備え付けられ、運転席45に対して右前方に位置する。また、右後スピーカ16Bは、車両2の室内の右後方のバックピラー付近に備え付けられ、運転席45に対して右後方に位置する。また、左前スピーカ16Cは、車両2の室内のセンターコンソールの左側に備え付けられ、運転席45に対して左前方に位置する。また、左後スピーカ16Dは、車両2の室内の左後方のバックピラー付近に備え付けられ、運転席45に対して左後方に位置する。そして、ナビゲーションECU13は、後述のように運転席45からの方位がそれぞれ上記のように異なる各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して異なる方位に上述した案内音を定位させる。
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて地図情報DB31の更新等が行われる。
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報等の各情報から成る交通情報を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。
続いて、前記構成を有するナビゲーション装置1においてナビゲーションECU13が実行する走行案内処理プログラムについて図3に基づき説明する。図3は第1実施形態に係る走行案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、走行案内処理プログラムは車両のイグニションがONされた後に所定間隔(例えば200ms毎)で実行され、案内経路に従った走行の案内を行うプログラムである。尚、以下の図3にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
先ず、走行案内処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41はナビ情報を取得する。ここで、前記S1で取得されるナビ情報としては、例えば自車の現在位置や自車方位に関する情報、渋滞などの交通情報等がある。尚、自車の現在位置や自車方位は、現在位置検出部11の検出結果に基づいて取得される。また、取得した自車の現在位置を地図上で特定するマップマッチングも行われる。一方、渋滞などの交通情報は、通信モジュール18などを介してVICSセンタ等から取得される。尚、上記S1が車両情報取得手段の処理に相当する。
次に、S2においてCPU41は、ナビゲーション装置1において案内経路が設定されているか否かを判定する。ここで、案内経路は、ナビゲーション装置1によって出発地(例えば自車の現在位置)からユーザに選択された目的地までの経路探索処理の結果に基づいて設定される。尚、経路探索処理は、地図情報DB31に記憶されたリンクデータやノードデータ、交通情報等が用いられ、公知のダイクストラ法等により行われる。
前記S2の判定の結果、案内経路が設定されていると判定された場合(S2:YES)には、S3へと移行する。一方、案内経路が設定されていないと判定された場合(S2:NO)には、当該走行案内処理プログラムを終了する。
S3においてCPU41は、ナビゲーション装置1において設定されている案内経路に基づいて、自車の進行方向前方にある案内交差点を特定する。尚、案内交差点とは、前記したように案内経路に従ってナビゲーション装置1が走行の案内を行う際に、右左折指示等の案内を行う対象となる交差点である。また、上記S3が案内交差点特定手段の処理に相当する。
その後、S4においてCPU41は、前記S3で特定した案内交差点に関する情報を地図情報DB31から取得する。尚、前記S4で取得される情報としては、自車から案内交差点までの距離、案内交差点の案内方向(自車の案内される進行方向)、案内交差点の目印となる目印施設等の情報がある。尚、自車から案内交差点までの距離については、前記S1で取得した自車の現在位置と案内経路とに基づいて算出される。また、案内交差点の案内方向については案内経路に基づいて特定される。また、案内交差点の目印施設については、前記S3で特定された案内交差点から所定範囲内(例えば半径100m以内)に位置する目印候補施設が該当し、目印候補施設の中から案内経路に基づいて適当な目印施設が選択される。そして、CPU41は施設データ35から選択された目印施設に関する情報(位置座標、施設名称、ジャンル等)を抽出する。尚、上記S4が目印施設情報取得手段及び案内方向取得手段の処理に相当する。
次に、S5においてCPU41は、前記S4で取得した案内交差点に関する情報に基づいて、自車が前記S3で特定した案内交差点まで所定距離(例えば、700m又は300m)以内に接近したか否か判定する。その結果、自車が案内交差点まで所定距離以内に接近したと判定された場合(S5:YES)には、S6へと移行する。一方、自車が案内交差点まで所定距離以内に接近していないと判定された場合(S5:NO)には、当該走行案内処理プログラムを終了する。
S6においてCPU41は、前記S4で取得した案内交差点に関する情報に基づいて、前記S3で特定した案内交差点について目印となる目印施設があるか否か、即ち、案内交差点の所定範囲内(例えば半径100m以内)に目印候補施設があるか否か判定する。そして、案内交差点に目印となる目印施設があると判定された場合(S6:YES)には、S7へと移行する。
一方、案内交差点に目印となる目印施設が無いと判定された場合(S6:NO)には、S9へと移行する。尚、S9では各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45の左方向又は右方向に案内方向を案内する案内音を定位させる。具体的には、接近する案内交差点の案内方向が左方向である場合には、CPU41は左前スピーカ16Cへと音声信号を入力し、運転席45の左方向に「△△m先の○○交差点を左方向です。」との案内音を定位させる。一方、接近する案内交差点の案内方向が右方向である場合には、CPU41は右前スピーカ16Aへと音声信号を入力し、運転席45の右方向に「△△m先の○○交差点を右方向です。」との案内音を定位させる。尚、案内方向に関わらず、常に右方向(又は左方向)に案内音を定位させることとしても良い。
次に、S7においてCPU41は、案内経路と前記S4で取得した目印施設に関する情報とに基づいて、案内交差点への自車の進入方向に対する目印施設の配置方向を特定する。例えば、図4に示すように自車両51が案内交差点52へと接近する場合であって、案内交差点52に目印施設53がある場合には、前記S7で特定される案内交差点52への自車両51の進入方向に対する目印施設53の配置方向は『右方向』となる。一方、図5に示すように自車両51が案内交差点62へと接近する場合であって、案内交差点62に目印施設63がある場合には、前記S7で特定される案内交差点62への自車両51の進入方向に対する目印施設63の配置方向は『左方向』となる。尚、上記S7が配置方向特定手段の処理に相当する。
続いて、S8においてCPU41は、接近する案内交差点の案内方向と前記S7で特定した目印施設の配置方向とが一致しているか否か判定する。その結果、接近する案内交差点の案内方向と前記S7で特定した目印施設の配置方向とが一致している場合(S8:YES)には、S9へと移行する。例えば、図4に示す状況では、案内交差点52の案内方向が右方向であり、自車両51の進入方向に対する目印施設53の配置方向も右方向であることから、案内方向と目印施設53の配置方向とが一致していると判定される。
一方、接近する案内交差点の案内方向と前記S7で特定した目印施設の配置方向とが一致していない場合(S8:NO)には、S10へと移行する。例えば、図5に示す状況では、案内交差点62の案内方向が右方向であり、自車両51の進入方向に対する目印施設63の配置方向も左方向であることから、案内方向と目印施設63の配置方向とが一致していないと判定される。
そして、S9でCPU41は、各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して同一方向に案内方向と目印施設についての案内音を定位させる。それに対して、S10でCPU41は、各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して異なる方向に案内方向と目印施設についての案内音をそれぞれ定位させる。
以下に、図4〜図6を用いて前記S9及びS10における案内音の定位処理についてより詳細に説明する。図6は前記S9及びS10における案内音の定位パターンを示した図である。
図6に示すように、接近する案内交差点の案内方向が『右方向』であって、目印施設の配置方向も『右方向』である場合には、案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音を同一方向である運転席45の右方向に定位させる(S9)。
また、接近する案内交差点の案内方向が『左方向』であって、目印施設の配置方向も『左方向』である場合には、案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音を同一方向である運転席45の左方向に定位させる(S9)。
また、接近する案内交差点の案内方向が『右方向』であって、目印施設の配置方向が『左方向』である場合には、案内方向を案内する案内音は運転席45の右方向に定位させ、目印施設を案内する案内音は運転席45の左方向に定位させる(S10)。
また、接近する案内交差点の案内方向が『左方向』であって、目印施設の配置方向が『右方向』である場合には、案内方向を案内する案内音は運転席45の左方向に定位させ、目印施設を案内する案内音は運転席45の右方向に定位させる(S10)。
例えば、図4では自車両51が案内交差点52へと接近する場合であって、接近する案内交差点52の案内方向が『右方向』で、目印施設53の配置方向も『右方向』である場合に実行される案内音の定位処理を示す。
図4に示す状況では、前記S9で右前スピーカ16Aから「△△m先の○○交差点を右方向です。××(目印施設の名称)が目印です。」との案内音を出力し、運転席45の右方向にその案内音を定位させる。それにより、運転者は自車両51の周囲環境から右方向にある目印施設53を容易に特定することが可能となる。尚、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bとから同時に音を出力する構成としても良い。また、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bの出力を制御することにより、運転席45の右方向に仮想音源を形成し、運転席の右方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。
また、図5では自車両51が案内交差点62へと接近する場合であって、接近する案内交差点62の案内方向が『右方向』で、目印施設63の配置方向が『左方向』である場合に実行される案内音の定位処理を示す。
図5に示す状況では、前記S10で右前スピーカ16Aから「△△m先の○○交差点を右方向です。」との案内音を出力し、運転席45の右方向にその案内音を定位させる。続いて、左前スピーカ16Cから「××(目印施設の名称)が目印です。」との案内音を出力し、運転席45の左方向にその案内音を定位させる。それにより、運転者が案内方向である右方向に注意が向いている場合であっても、自車両51の周囲環境から左方向にある目印施設63を容易に特定することが可能となる。尚、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16B或いは左前スピーカ16Cと左後スピーカ16Dとから同時に音を出力する構成としても良い。また、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bの出力を制御することにより、運転席45の右方向に仮想音源を形成し、運転席の右方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。更に、左前スピーカ16Cと左後スピーカ16Dの出力を制御することにより、運転席45の左方向に仮想音源を形成し、運転席の左方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。尚、上記S9及びS10が案内音定位手段の処理に相当する。
尚、自車から案内交差点までの距離に基づいて案内音を定位させる方向を変更するように構成しても良い。具体的には、第1実施形態では接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが一致していない場合には、自車から案内交差点までの距離に関わらず異なる方向に各案内音をそれぞれ定位させることとしているが、自車から案内交差点までの距離が遠い場合(例えば700m離れている場合)には、同一方向(例えば右方向)に各案内音を定位させるようにしても良い。そして、自車から案内交差点までの距離が近い場合(例えば300m離れている場合)には、図5に示したように異なる方向に各案内音を定位させるようにしても良い。
以上詳細に説明した通り、第1実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1を用いた走行案内方法及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムによれば、車両が案内交差点に所定距離まで接近した場合であって、その案内交差点に目印施設がある場合には、案内交差点への自車の進入方向に対する目印施設の配置方向を特定し(S7)、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが一致しているか否か判定し(S8)、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが一致している場合には運転席の右方向(又は左方向)に案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音とを定位させ(S9)、一方、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが異なる場合には案内交差点の案内方向に案内方向を案内する案内音を定位させるとともに、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音を定位させる(S10)ので、案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とが異なる場合に、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。従って、案内方向に運転者の注意が向いている場合に、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係るナビゲーション装置について図7乃至図10に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図6の第1実施形態に係るナビゲーション装置1等の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るナビゲーション装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第2実施形態に係るナビゲーション装置の概略構成は、第1実施形態に係るナビゲーション装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係るナビゲーション装置とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第2実施形態に係るナビゲーション装置は、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とに加えて、運転者の顔向きについても考慮して案内音を定位させる方向を決定する点で前記第1実施形態に係るナビゲーション装置1と異なっている。
以下に、第2実施形態に係るナビゲーション装置においてナビゲーションECU13が実行する走行案内処理プログラムについて図7に基づき説明する。図7は第2実施形態に係る走行案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、走行案内処理プログラムは車両のイグニションがONされた後に所定間隔(例えば200ms毎)で実行され、案内経路に従った走行の案内を行うプログラムである。
ここで、S101〜S107の処理については、既に説明した第1実施形態に係るナビゲーション装置1において実行される走行案内処理プログラム(図3)のS1〜S7の処理と同様の処理であるので、説明は省略する。
次に、S108においてCPU41は、運転者の顔向き方向を検出する。尚、運転者の顔向きの検出には、例えば車両内に設置されたカメラが用いられる。そして、カメラで撮像された撮像画像に対して所定の画像認識処理を施すことにより、運転者の顔向き方向を検出する。尚、上記S108が顔向き検出手段の処理に相当する。
続いて、S109においてCPU41は、(a)接近する案内交差点の案内方向と前記S107で特定した目印施設の配置方向とが異なり、且つ(b)前記S107で特定した目印施設の配置方向と前記S108で検出した運転者の顔向き方向とが異なるか否か判定する。その結果、上記(a)と(b)の条件のいずれかを満たさない場合(S109:NO)にはS110へと移行する。例えば、図8に示す状況では、案内交差点72の案内方向が右方向であり、自車両71の進入方向に対する目印施設73の配置方向が右方向であり、運転者74の顔向き方向が左方向であることから、(a)の条件を満たしていないと判定される。
一方、(a)と(b)の条件をどちらも満たす場合(S109:YES)にはS111へと移行する。例えば、図9に示す状況では、案内交差点82の案内方向が右方向であり、自車両71の進入方向に対する目印施設83の配置方向が左方向であり、運転者74の顔向き方向が右方向であることから、(a)と(b)の条件をいずれも満たしていると判定される。
そして、S110でCPU41は、各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して同一方向に案内方向と目印施設についての案内音を定位させる(但し、目印施設の案内音は出力されない場合がある)。それに対して、S111でCPU41は、各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して異なる方向に案内方向と目印施設についての案内音をそれぞれ定位させる。
以下に、図8〜図10を用いて前記S110及びS111における案内音の定位処理についてより詳細に説明する。図10は前記S110及びS111における案内音の定位パターンを示した図である。
図10に示すように、接近する案内交差点の案内方向が『右方向』であって、目印施設の配置方向も『右方向』である場合には、案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音を同一方向である運転席45の右方向に定位させる(S110)。但し、顔向き方向も『右方向』である場合には、既に目印施設の位置する右方向に運転者の注意が向いているので、目印施設の案内については行わない。
また、接近する案内交差点の案内方向が『左方向』であって、目印施設の配置方向も『左方向』である場合には、案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音を同一方向である運転席45の左方向に定位させる(S110)。但し、顔向き方向も『左方向』である場合には、既に目印施設の位置する左方向に運転者の注意が向いているので、目印施設の案内については行わない。
また、接近する案内交差点の案内方向が『右方向』であって、目印施設の配置方向が『左方向』である場合には、案内方向を案内する案内音は運転席45の右方向に定位させ、目印施設を案内する案内音は運転席45の左方向に定位させる(S110、S111)。但し、顔向き方向が『左方向』である場合には、既に目印施設の位置する左方向に運転者の注意が向いているので、目印施設の案内については行わない。
また、接近する案内交差点の案内方向が『左方向』であって、目印施設の配置方向が『右方向』である場合には、案内方向を案内する案内音は運転席45の左方向に定位させ、目印施設を案内する案内音は運転席45の右方向に定位させる(S110、S111)。但し、顔向き方向が『右方向』である場合には、既に目印施設の位置する右方向に運転者の注意が向いているので、目印施設の案内については行わない。
即ち、第2実施形態に係るナビゲーション装置では、目印施設の配置方向と顔向き方向とが異なる場合に、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音が定位される。尚、運転者の顔向きが進行方向前方を向いていることが検出された場合には、S109〜S111の処理に代えて、第1実施形態に係る走行案内処理プログラム(図3)のS8〜S10と同様の処理を実行する。
例えば、図8では自車両71が案内交差点72へと接近する場合であって、接近する案内交差点72の案内方向が『右方向』で、目印施設73の配置方向が『右方向』であって、運転者74の顔向き方向が『左方向』である場合に実行される案内音の定位処理を示す。
図8に示す状況では、前記S110で右前スピーカ16Aから「△△m先の○○交差点を右方向です。××(目印施設の名称)が目印です。」との案内音を出力し、運転席45の右方向にその案内音を定位させる。それにより、運転者74が左方向に注意が向いている場合であっても、自車両71の周囲環境から右方向にある目印施設73を容易に特定することが可能となる。尚、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bとから同時に音を出力する構成としても良い。また、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bの出力を制御することにより、運転席45の右方向に仮想音源を形成し、運転席の右方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。
また、図9では自車両71が案内交差点82へと接近する場合であって、接近する案内交差点82の案内方向が『右方向』で、目印施設83の配置方向が『左方向』であって、運転者74の顔向き方向が『右方向』である場合に実行される案内音の定位処理を示す。
図9に示す状況では、前記S111で右前スピーカ16Aから「△△m先の○○交差点を右方向です。」との案内音を出力し、運転席45の右方向にその案内音を定位させる。続いて、左前スピーカ16Cから「××(目印施設の名称)が目印です。」との案内音を出力し、運転席45の左方向にその案内音を定位させる。それにより、運転者74は案内方向である右方向に注意が向いている場合であっても、自車両71の周囲環境から左方向にある目印施設83を容易に特定することが可能となる。尚、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16B或いは左前スピーカ16Cと左後スピーカ16Dとから同時に音を出力する構成としても良い。また、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bの出力を制御することにより、運転席45の右方向に仮想音源を形成し、運転席の右方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。更に、左前スピーカ16Cと左後スピーカ16Dの出力を制御することにより、運転席45の左方向に仮想音源を形成し、運転席の左方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。尚、上記S110及びS111が案内音定位手段の処理に相当する。
以上詳細に説明した通り、第2実施形態に係るナビゲーション装置、ナビゲーション装置を用いた走行案内方法及びナビゲーション装置で実行されるコンピュータプログラムによれば、車両が案内交差点に所定距離まで接近した場合であって、その案内交差点に目印施設がある場合には、案内交差点への自車の進入方向に対する目印施設の配置方向を特定し(S107)、運転者の顔向き方向を検出し(S108)、目印施設の配置方向と顔向き方向とが異なる場合に、目印施設の配置方向(運転席の右方向又は左方向)に目印施設を案内する案内音を定位させる(S110、S111)ので、目印施設の配置方向と異なる方向に運転者の注意が向いている場合に、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。従って、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係るナビゲーション装置について図11乃至図14に基づいて説明する。尚、以下の説明において上記図1乃至図6の第1実施形態に係るナビゲーション装置1等の構成と同一符号は、前記第1実施形態に係るナビゲーション装置1等の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
この第3実施形態に係るナビゲーション装置の概略構成は、第1実施形態に係るナビゲーション装置1とほぼ同じ構成である。また、各種制御処理も第1実施形態に係るナビゲーション装置とほぼ同じ制御処理である。
ただし、第3実施形態に係るナビゲーション装置は、接近する案内交差点の案内方向と目印施設の配置方向とに加えて、自車の走行する車線についても考慮して案内音を定位させる方向を決定する点で前記第1実施形態に係るナビゲーション装置1と異なっている。
以下に、第3実施形態に係るナビゲーション装置においてナビゲーションECU13が実行する走行案内処理プログラムについて図11に基づき説明する。図11は第3実施形態に係る走行案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、走行案内処理プログラムは車両のイグニションがONされた後に所定間隔(例えば200ms毎)で実行され、案内経路に従った走行の案内を行うプログラムである。
ここで、S201〜S207の処理については、既に説明した第1実施形態に係るナビゲーション装置1において実行される走行案内処理プログラム(図3)のS1〜S7の処理と同様の処理であるので、説明は省略する。
次に、S208においてCPU41は、自車の走行する車線を特定する。尚、自車の走行する車線の特定には、例えば車両の後部に設置され車両の後方環境を撮像する後方カメラが用いられる。そして、後方カメラで撮像された撮像画像に対して所定の画像認識処理を施すことにより、路面上に形成された区画線(車道中央線、車線境界線、車道外側線等)を検出する。また、地図情報DB31から自車の走行する道路の車線数を取得する。その後、検出された区画線と自車の走行する道路の車線数とから自車の走行する車線を特定する。尚、上記S208が車線特定手段の処理に相当する。
続いて、S209においてCPU41は、(a)接近する案内交差点の案内方向と前記S107で特定した目印施設の配置方向とが異なり、且つ(b)前記S107で特定した目印施設の配置方向に最も近い車線以外の車線を走行しているか否か判定する。その結果、上記(a)と(b)の条件のいずれかを満たさない場合(S209:NO)にはS210へと移行する。例えば、図12に示す状況では、案内交差点92の案内方向が右方向であり、自車両91の進入方向に対する目印施設93の配置方向が左方向であり、自車両91が片側2車線の道路の左側車線を走行していることから、(b)の条件を満たしていないと判定される。
一方、(a)と(b)の条件をどちらも満たす場合(S209:YES)にはS211へと移行する。例えば、図13に示す状況では、案内交差点102の案内方向が右方向であり、自車両91の進入方向に対する目印施設103の配置方向が左方向であり、自車両91が片側2車線の道路の右側車線を走行していることから、(a)と(b)の条件をいずれも満たしていると判定される。
そして、S210でCPU41は、各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して同一方向に案内方向と目印施設についての案内音を定位させる(但し、目印施設の案内音は出力されない場合がある)。それに対して、S211でCPU41は、各スピーカ16A〜16Dの出力を制御することにより、運転席45に対して異なる方向に案内方向と目印施設についての案内音をそれぞれ定位させる。
以下に、図12〜図14を用いて前記S210及びS211における案内音の定位処理についてより詳細に説明する。図14は前記S210及びS211における案内音の定位パターンを示した図である。
図14に示すように、接近する案内交差点の案内方向が『右方向』であって、目印施設の配置方向も『右方向』である場合には、案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音を同一方向である運転席45の右方向に定位させる(S210)。但し、車両が『最も右側の車線』を走行している場合には、目印施設は運転者の視界に必然的に入ると予想されるので、目印施設の案内については行わない。
また、接近する案内交差点の案内方向が『左方向』であって、目印施設の配置方向も『左方向』である場合には、案内方向を案内する案内音と目印施設を案内する案内音を同一方向である運転席45の左方向に定位させる(S210)。但し、車両が『最も左側の車線』を走行している場合には、目印施設は運転者の視界に必然的に入ると予想されるので、目印施設の案内については行わない。
また、接近する案内交差点の案内方向が『右方向』であって、目印施設の配置方向が『左方向』である場合には、案内方向を案内する案内音は運転席45の右方向に定位させ、目印施設を案内する案内音は運転席45の左方向に定位させる(S210、S211)。但し、車両が『最も左側の車線』を走行している場合には、目印施設は運転者の視界に必然的に入ると予想されるので、目印施設の案内については行わない。
また、接近する案内交差点の案内方向が『左方向』であって、目印施設の配置方向が『右方向』である場合には、案内方向を案内する案内音は運転席45の左方向に定位させ、目印施設を案内する案内音は運転席45の右方向に定位させる(S210、S211)。但し、車両が『最も右側の車線』を走行している場合には、目印施設は運転者の視界に必然的に入ると予想されるので、目印施設の案内については行わない。
即ち、第3実施形態に係るナビゲーション装置では、自車両の走行する車線が目印施設に最も近い車線でない場合に、目印施設の配置方向に目印施設を案内する案内音が定位される。尚、自車両の走行する道路が一方通行の道路又は片側一車線の道路である場合には、S209〜S211の処理に代えて、第1実施形態に係る走行案内処理プログラム(図3)のS8〜S10と同様の処理を実行する。
例えば、図12では自車両91が片側2車線の道路を走行して案内交差点92へと接近する場合であって、接近する案内交差点92の案内方向が『右方向』で、目印施設93の配置方向が『左方向』であって、自車両91が走行する車線が『左側車線』である場合に実行される案内音の定位処理を示す。
図12に示す状況では、前記S210で右前スピーカ16Aから「△△m先の○○交差点を右方向です。」との案内音を出力し、運転席45の右方向にその案内音を定位させる。そして、自車両91は目印施設93に隣接した車線を走行するので、運転者の視界に目印施設が必然的に入ると予想されるので、目印施設の案内については行わない。尚、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bとから同時に音を出力する構成としても良い。また、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bの出力を制御することにより、運転席45の右方向に仮想音源を形成し、運転席の右方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。
また、図13では自車両91が片側2車線の道路を走行して案内交差点102へと接近する場合であって、接近する案内交差点102の案内方向が『右方向』で、目印施設103の配置方向が『左方向』であって、自車両91が走行する車線が『右側車線』である場合に実行される案内音の定位処理を示す。
図13に示す状況では、前記S211で右前スピーカ16Aから「△△m先の○○交差点を右方向です。」との案内音を出力し、運転席45の右方向にその案内音を定位させる。続いて、左前スピーカ16Cから「××(目印施設の名称)が目印です。」との案内音を出力し、運転席45の左方向にその案内音を定位させる。それにより、目印施設103から離れた位置を走行し、且つ運転者が案内方向である右方向に注意が向いている場合であっても、自車両91の周囲環境から左方向にある目印施設103を容易に特定することが可能となる。尚、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16B或いは左前スピーカ16Cと左後スピーカ16Dとから同時に音を出力する構成としても良い。また、右前スピーカ16Aと右後スピーカ16Bの出力を制御することにより、運転席45の右方向に仮想音源を形成し、運転席の右方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。更に、左前スピーカ16Cと左後スピーカ16Dの出力を制御することにより、運転席45の左方向に仮想音源を形成し、運転席の左方向に位置する仮想音源から音を出力させる構成としても良い。尚、上記S210及びS211が案内音定位手段の処理に相当する。
以上詳細に説明した通り、第3実施形態に係るナビゲーション装置、ナビゲーション装置を用いた走行案内方法及びナビゲーション装置で実行されるコンピュータプログラムによれば、車両が案内交差点に所定距離まで接近した場合であって、その案内交差点に目印施設がある場合には、案内交差点への自車の進入方向に対する目印施設の配置方向を特定し(S207)、自車の走行する車線を特定し(S208)、車両の走行する車線が目印施設に最も近い車線でない場合に、目印施設の配置方向(運転席の右方向又は左方向)に目印施設を案内する案内音を定位させる(S210、S211)ので、目印施設から離れた位置を自車が走行している場合に、目印施設のある方向に運転者の注意を向けさせることができる。従って、目印施設の位置をユーザに把握させ、案内交差点をユーザに正確に特定させることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、第1乃至第3実施形態では案内音声によって目印施設の案内を行っているが、案内音声に加えて液晶ディスプレイ15を用いて目印施設の案内を行っても良い。尚、液晶ディスプレイ15を用いた目印施設の案内方法としては、例えば、地図画像上の目印施設の位置を強調表示することが考えられる。
また、案内交差点に目印施設が複数ある場合には、各目印施設について上述した案内音を定位させることとしても良いし、案内交差点に最も近い目印施設についてのみ案内音を定位させることとしても良い。
また、車内に設置するスピーカの数は4個に限られることなく、2個以上であれば本願発明を適用することが可能である。
第1実施形態に係るナビゲーション装置のブロック図である。 運転席と車内に設置された各スピーカの位置関係を示した模式図である。 第1実施形態に係る走行案内処理プログラムのフローチャートである。 第1実施形態に係るナビゲーション装置で行われる案内音の定位処理の一例を示した図である。 第1実施形態に係るナビゲーション装置で行われる案内音の定位処理の一例を示した図である。 第1実施形態に係るナビゲーション装置の案内音の定位パターンを示した図である。 第2実施形態に係る走行案内処理プログラムのフローチャートである。 第2実施形態に係るナビゲーション装置で行われる案内音の定位処理の一例を示した図である。 第2実施形態に係るナビゲーション装置で行われる案内音の定位処理の一例を示した図である。 第2実施形態に係るナビゲーション装置の案内音の定位パターンを示した図である。 第3実施形態に係る走行案内処理プログラムのフローチャートである。 第3実施形態に係るナビゲーション装置で行われる案内音の定位処理の一例を示した図である。 第3実施形態に係るナビゲーション装置で行われる案内音の定位処理の一例を示した図である。 第3実施形態に係るナビゲーション装置の案内音の定位パターンを示した図である。
符号の説明
1 ナビゲーション装置
13 ナビゲーションECU
16A〜16D スピーカ
41 CPU
42 RAM
43 ROM

Claims (6)

  1. 車両の現在位置を取得する車両情報取得手段と、
    案内経路と前記車両の現在位置に基づいて、車両の前方にある案内交差点を特定する案内交差点特定手段と、
    前記案内交差点特定手段により特定された案内交差点の目印となる目印施設に関する情報を取得する目印施設情報取得手段と、
    前記目印施設情報取得手段により取得した目印施設に関する情報と前記案内経路に基づいて、前記案内交差点への車両の進入方向に対する前記目印施設の配置方向を特定する配置方向特定手段と、
    前記配置方向特定手段により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させる案内音定位手段と、を有することを特徴とする走行案内装置。
  2. 前記案内経路に基づいて前記案内交差点において車両が案内される進行方向を取得する案内方向取得手段を有し、
    前記案内音定位手段は、前記配置方向特定手段により特定された前記目印施設の配置方向と前記案内方向取得手段により取得された前記進行方向とが異なる場合に、前記配置方向特定手段により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させることを特徴とする請求項1に記載の走行案内装置。
  3. 運転者の顔向きを検出する顔向き検出手段を有し、
    前記案内音出力手段は、前記顔向き検出手段により検出した運転者の顔向きが前記目印施設の配置方向と異なる場合に、前記配置方向特定手段により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させることを特徴とする請求項1に記載の走行案内装置。
  4. 車両の走行する車線を特定する車線特定手段とを有し、
    前記案内音出力手段は、前記車線特定手段により特定した前記車両の走行する車線が前記目印施設に最も近い車線でない場合に、前記配置方向特定手段により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させることを特徴とする請求項1に記載の走行案内装置。
  5. 車両の現在位置を取得する車両情報取得ステップと、
    案内経路と前記車両の現在位置に基づいて、車両の前方にある案内交差点を特定する案内交差点特定ステップと、
    前記案内交差点特定ステップにより特定された案内交差点の目印となる目印施設に関する情報を取得する目印施設情報取得ステップと、
    前記目印施設情報取得ステップにより取得した目印施設に関する情報と前記案内経路に基づいて、前記案内交差点への車両の進入方向に対する前記目印施設の配置方向を特定する配置方向特定ステップと、
    前記配置方向特定ステップにより特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させる案内音定位ステップと、を有することを特徴とする走行案内方法。
  6. コンピュータに搭載され、
    車両の現在位置を取得する車両情報取得機能と、
    案内経路と前記車両の現在位置に基づいて、車両の前方にある案内交差点を特定する案内交差点特定機能と、
    前記案内交差点特定機能により特定された案内交差点の目印となる目印施設に関する情報を取得する目印施設情報取得機能と、
    前記目印施設情報取得機能により取得した目印施設に関する情報と前記案内経路に基づいて、前記案内交差点への車両の進入方向に対する前記目印施設の配置方向を特定する配置方向特定機能と、
    前記配置方向特定機能により特定した配置方向に前記目印施設を案内する案内音を定位させる案内音定位機能と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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