JP2009216389A - 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置 - Google Patents

超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009216389A
JP2009216389A JP2008056955A JP2008056955A JP2009216389A JP 2009216389 A JP2009216389 A JP 2009216389A JP 2008056955 A JP2008056955 A JP 2008056955A JP 2008056955 A JP2008056955 A JP 2008056955A JP 2009216389 A JP2009216389 A JP 2009216389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rectifying plate
gas meter
light
rectifying
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008056955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5133095B2 (ja
Inventor
Masatomo Kobayashi
賢知 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2008056955A priority Critical patent/JP5133095B2/ja
Publication of JP2009216389A publication Critical patent/JP2009216389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5133095B2 publication Critical patent/JP5133095B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】計測流路に流すガスを整流する整流板の検査に関し、整流板の歪みを非接触で検査でき、検査の容易化とともにその検査精度を高めることにある。
【解決手段】計測流路(6)に流すガス(G)を整流する整流板(16)を備える超音波ガスメーター部品(整流ユニット4)の検査方法及びその装置であって、整流板(16)に照射光(30、レーザー光58)を当て、又は、整流板にテストパターン(40)を投影し、整流板から得られる反射光(32、レーザー反射光60)やテストパターン写像(42、基準パターン写像44)を取得し、これら反射光(32、レーザー反射光60)やテストパターン写像に現れる歪み情報を用いて整流板(16)の良否判定を行う。整流板(16)の歪みを非接触で検査でき、検査の容易化とともにその検査精度を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス流量等を測定する超音波ガスメーターの構成部品の光学検査方法及びその装置に関し、特に、計測流路に流すガスを整流する整流板を備えた超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置に関する。
超音波ガスメーターでは、被測定対象であるガスを流すガス流路として計測流路が備えられ、この計測流路に流れるガス流速を測定している(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。計測流路中のガス流速は流路断面の位置で異なり、流速差を生じるが、このような差を生じても、流路断面の全域を測定すれば、その積算値がガス流量に一致する。しかしながら、流路断面の全域測定では、コスト面やメーターのコンパクト化等を妨げるので、流路断面の中層域のガスの流速を測定し、その積算値を流量係数で補正すればよい。この流量係数による補正量が大きくなると、ガス流量の算出値の信頼性が損なわれるので、計測流路中のガス流速を一様に整流することが必要である。このガス流を整流する手段が整流板である。この整流板は、単数又は複数枚構成であって、計測流路を超音波の伝搬を妨げない方向に複数段に仕切っている。整流板が平坦面でない場合には、圧力損失が多くなる。そこで、整流精度を高めるとともに圧力損失を抑制するには、各整流板を平坦面にするとともに、所定の間隔の平行面であることが不可欠である。
このような整流板の平行度や平坦度の検査には、すきまゲージ等を用いることができる。このすきま計測に関し、測定対象物に光を当て、反射された散乱光から高さ・平面座標を求めるもの(特許文献4)、深い穴の加工精度について、検出子を当て、その位置を光で検知するもの(特許文献5)、測定対象間隔より大きい径のスポット光を周期的に投影して反射光からすきまの大きさを測るもの(特許文献6)、すきまに投光して傾斜配置したCCDで受光量を測定するもの(特許文献7)、すきまゲージを自動的に当ててすきまを遠隔測定するもの(特許文献8)等がある。
特許文献4には、照射光軸を平行に設定したマルチビーム照射光を測定対象物の表面に当てる照射光学系に対し、測定対象物の表面で反射したマルチビーム反射光を受光する受光系を高さ方向ずれ量検出手段に備え、照射検出位置が基準高さ位置にあるとしたときの受光基準位置と実際の受光位置との差に基づいて照射検出位置の基準高さ位置における平面座標位置を求めることが開示されている。
特許文献5には、被加工物の深穴に挿入される深穴計測プローブの先端に回転する計測ユニットが設けられ、この計測ユニットの先端に設けられたスタイラスを穴の内壁に当接させ、このスタイラスの動きをレーザー光を用いる測長器で測長することにより、深穴の加工精度を計測することが開示されている。
特許文献6には、被測定間隙より大きく設定されたスポット光を被測定間隙に周期的に投射し、被測定間隙からの反射光を受光してパルス信号に変換し、投光パルス周波数成分の検出値に基づいて被測定間隙の間隙値を求めることが開示されている。
特許文献7には、測定対象であるすきまに対して投光する投光手段に対し、測定対象を介して対向する位置に受光手段を設け、この受光手段がすきまの長さ方向に対して一次元CCDを傾斜して配置したことが開示されている。
また、特許文献8には、計測すべきすきまに差し込まれる複数枚のすきまゲージを放射状に取り付けたゲージカートリッジをゲージスライダに回転可能に取り付け、このゲージスライダを往復動自在に構成したことが開示されている。
特開2007−263874公報(要約、図1等) 特開2004−333202公報(要約、図1等) 特開2005−106726公報(要約、図1等) 特開2005−345281公報(要約、図1等) 特開2005−315814公報(要約、図1等) 特開昭61−132807号公報(明細書の問題点を解決するための手段及び図1等) 特開平3−269307号公報(明細書の問題点を解決するための手段及び図1等) 特開昭54−110863号公報(明細書の発明の詳細な説明及び第1図等)
ところで、家庭用のガス流量等を測定する超音波ガスメーターには、超音波ガスメーター部品として整流ユニットが用いられている。この整流ユニットは、被測定対象であるガスを流す計測流路にガス流を整流する複数の整流板を備えていることは既述の通りであって、各整流板には例えば、幅2〔cm〕×長さ10〔cm〕程度の複数の薄板が用いられている。薄板は、剛性確保のために金属板を用いていることが多いが、本発明は整流板の素材には依存しない。各整流板は、ガス流を整流するために1.6〔mm〕程度の間隔で整流ユニット筐体内に配置されている。
このような整流ユニットにおいて、各整流板に歪みがないことがガス流の計測上不可欠であり、即ち、各整流板が所定の間隔で固定されていること(平行度)、各整流板の表面が平坦であること(平坦度)が要請される。整流板の平行度や平坦度が低い場合には、超音波ガスメーターの測定精度を低下させる原因になるからである。
このような整流板の歪みを整流ユニットの製造段階ないし超音波ガスメーターの組立段階で検査することが要請されるが、特許文献1〜8に開示された技術では、斯かる整流板の平行度や平坦度等のひずみの測定を高精度に行うことができず、測定効率を低下させることになり、超音波ガスメーターの製造コストを悪化させることになる。接触型のゲージを用いた場合には、整流板が薄板で剛性が低いため、作業者の技量によってはゲージの接触によって整流板の平行度を損なうおそれも無視できない。これが一時的な平行度の損失ではなく永久的な損失の場合には、検査工程で却って不具合品を作成してしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、計測流路に流すガスを整流する狭隘な隙間で平行に配置された整流板の形状検査に関し、整流板の歪みを非接触で検査でき、その容易化とともに、その検査精度を高め、さらに、検査工程での不具合の発生を防止することにある。
本発明は、計測流路に流すガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置であって、整流板及びリファレンス体に照射光を当て、又は、整流板及びリファレンス体にテストパターンを投影し、整流板及びリファレンス体から得られる反射光やテストパターン写像を取得し、これら整流板及びリファレンス体の反射光やテストパターン写像を比較し、整流板の良否を判定する。斯かる構成では、整流板の歪みを非接触で検査でき、その容易化とともに、その検査精度を高めることができる。
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、計測流路に流すガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査方法であって、光源から前記整流板の基準となるリファレンス体の表面に光を照射し、前記リファレンス体の前記表面から得られる反射光を受光する工程と、前記光源から前記整流板の表面に照射し、前記整流板の前記表面から得られる反射光を受光する工程と、前記リファレンス体の前記反射光と、前記整流板の前記反射光とを比較することにより、前記整流板の良否を判定する工程とを含むことである。斯かる構成によれば、整流板の反射光に含まれる歪み情報を取得し、非接触検査により整流板の良否を判定することができ、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、前記超音波ガスメーター部品の検査方法において、好ましくは、前記光源から前記リファレンス体又は前記整流板に照射する前記光はスポット光であって、このスポット光を前記リファレンス体又は前記整流板の前後方向及び/又は横方向に走査し、複数行複数列のマトリクス状の複数のスポット反射光を得る構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、前記超音波ガスメーター部品の検査方法において、好ましくは、前記照射光は、マトリクス状の複数のスポット光であって、前記リファレンス体又は前記整流板から複数行複数列のマトリクス状の複数のスポット反射光を得る構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、前記超音波ガスメーター部品の検査方法において、好ましくは、前記照射光に平行光を用いてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、計測流路に流れるガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査方法であって、前記整流板の基準となるリファレンス体又は前記整流板の表面にテストパターンを投影し、前記リファレンス体又は前記整流板の前記表面を通して前記テストパターンの写像を取得する工程と、前記リファレンス体の前記写像と、前記整流板の前記写像とを比較することにより、前記整流板の良否を判定する工程とを含むことである。斯かる構成によれば、整流板の表面が鏡面であれば、テストパターンを投影し、その写像を取得すれば、その写像に整流板の歪み情報が含まれるので、その写像から整流板の良否を判定することができ、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、前記超音波ガスメーター部品の検査方法において、好ましくは、前記テストパターンに格子状又は放射状の図形パターンを用いるようにしてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本発明の第3の側面は、計測流路に流すガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査装置であって、前記整流板の基準となるリファレンス体又は前記整流板の表面に照射光を当てる光源と、前記リファレンス又は前記整流板の前記表面から得られる反射光を受光する受光手段と、前記受光手段で受光した前記リファレンス体の前記反射光と前記整流板の前記反射光とを比較して前記整流板の良否を判定する判定手段とを含むことである。斯かる構成により、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、前記超音波ガスメーター部品の検査装置において、好ましくは、前記受光手段は、前記反射光を撮像する撮像手段であってもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、本発明の第4の側面は、計測流路に流れるガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査装置であって、前記整流板又は基準となるリファレンス体の表面に投影するテストパターンと、前記整流板又は前記リファレンス体の前記表面を通して得られる前記テストパターンの写像を取得する写像取得手段と、前記写像取得手段で取得した前記リファレンス体の前記写像と前記整流板の前記写像とを比較して前記整流板の良否を判定する判定手段とを含むことである。斯かる構成によれば、整流板の表面が鏡面であれば、テストパターンを投影し、その写像を取得すれば、その写像に整流板の歪み情報が含まれるので、その写像から整流板の良否を判定することができ、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、前記超音波ガスメーター部品の検査装置において、好ましくは、前記写像取得手段は、前記写像を撮像する撮像手段であってもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
本発明によれば、次の効果が得られる。
(1) 整流板の歪みを非接触で検査でき、検査の容易化を図ることができるとともに、整流板の歪み検査の精度を高めることができ、歪み検査の再現性を向上させることができる。
(2) 整流板の歪みを非接触により検査できるので、検査途上で整流板の精度を低下させることがない。
(3) 検査時間の短縮化を図ることができる。
(4) 歪みのない整流板を実装した超音波ガスメーターを製造でき、超音波ガスメーターの測定精度を向上させることができる。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態について、図1、図2及び図3を参照する。図1は、超音波ガスメーターの構成例を示す図、図2は、整流ユニットの構成例を示す斜視図、図3は、整流板の配置形態の一例を示す図である。図1ないし図3に係る構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。
図1に示すように、超音波ガスメーター2は、ガス流Gを整流するとともに、超音波SSWを作用させる超音波ガスメーター部品として整流ユニット4を備える。この整流ユニット4では、計測流路6にガス流Gを流し、超音波導入窓部8に設置された超音波源10からガス流Gと交差方向に超音波SSWを通過させ、その超音波SSWを超音波検出窓部12に設置された超音波受信部14で受信する。導入超音波と通過超音波とのレベル差はガス流速に依存するから、そのレベル差からガス流速を求め、計測流路6を通過するガス量を算出することができる。整流ユニット4に導入されたガス流Gは、計測流路6に設置された複数枚の整流板16によって整流される。
整流ユニット4には、図2に示すように、角筒状のユニット本体18が用いられ、このユニット本体18は例えば、合成樹脂の成形体である。このユニット本体18には、角筒状の計測流路6が形成され、一方の端部にガス導入口20、他方の端部にガス導出口22が設定されるとともに、既述のように、一方の側壁部には超音波導入窓部8、他方の側壁部には超音波検出窓部12が形成されている。
複数の整流板16は、図3の(A)に示すように、計測流路6を上下方向に一定の間隔で仕切っており、整流板16が例えば、5枚構成であれば、図3の(B)に示すように、角筒状の計測流路6は整流板16によって上下方向に6通路に仕切られ、ユニット本体18の天井部と最上部の整流板16の間隔、各整流板16の間隔、最下部の整流板16とユニット本体18の底面部との間隔をdとすれば、各間隔dは同一となる。従って、計測流路6には、設置された各整流板16に歪みがなければ、即ち、各間隔dが同一(平行)であって、各整流板16が平坦であれば、複数の同一の区分平行流路が形成されることになる。この実施の形態では、同一の間隔として間隔dを設定しているが、間隔dは不均一であってもよい。
斯かる整流板の歪み検査について、図4を参照する。図4は、整流板の歪みの検査方法及びその装置の一例を示す図である。図4に係る構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。図4において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
整流板16には例えば、金属板で構成され、一例としてその表面を鏡面仕上げしたものが用いられる。この場合には、整流板16の表面24を反射面(即ち、鏡)として利用することができるが、表面24は必ずしも鏡面仕上げである必要はない。
この歪み検査装置25は、図4の(A)又は(B)に示すように、光源26と受光手段である撮像装置28と判定装置29とを備え、光源26と撮像装置28との間に被検査対象である整流板16又はリファレンス体34が設置され、光源26からの照射光30を整流板16又はリファレンス体34に当て、その反射光32又は反射光38を撮像装置28で撮像させている。判定装置29は、撮像装置28の出力を受け、整流板16及びリファレンス体34の撮像結果を比較することにより、整流板16の良否を判定する手段である。判定装置29には、パーソナルコンピュータ等の演算処理装置を用いればよい。
そこで、この実施の形態の整流板16の歪み検査では、照射光30を発光させ、整流板16又はリファレンス体34に当て、その反射光32又は反射光38を受光して撮像装置28で撮像させ、比較計測により整流板16の良否判定を行う。
(1) 照射光の受光工程
図4の(A)に示すように、光源26から整流板16の表面24に照射光30を当て、整流板16の表面24からの反射光32を撮像装置28で受光し、撮像する。反射光32には整流板16の歪みを表す歪み情報Dxが現れる。光源26は点光源、線光源、面光源の何れでも良く、照射光30は、光源26の種類によってスポット光、ライン光、面光が得られる。その場合、スポット光、ライン光、面光等を得るため、光源26側に光学系を備えてもよい。
これに対し、図4の(B)に示すように、同一の光源26と撮像装置28との間に基準反射面としてのリファレンス体34を設置する。このリファレンス体34は、整流板16の歪みを検査するための基準検査体であって、整流板16に必要な水平度及び平坦度を備えており、その表面36は、整流板16と同様に反射面(即ち、鏡面)である。このリファレンス体34には高精度に維持された整流板のサンプルを用いてもよい。また、リファレンス体34は、加工精度を上げるために各層で別構造としておいてもよく、得られた情報のみを合成してリファレンス(基準情報)としてもよい。
光源26からリファレンス体34の表面36に同様の照射光30を当てることにより、撮像装置28にリファレンス体34の表面36からの反射光38を受光させ、撮像させる。この場合、反射光38にはリファレンス体34から水平度や平坦度を表す基準情報Dref が得られる。
(2) 整流板の判定工程
撮像装置28で取得した反射光32、38を比較し、即ち、歪み情報Dxと基準情報Dref とを比較し、歪み情報Dxで得られた整流板16の良否、即ち、歪みが許容可能な範囲内であるか否かを判定する。
この場合、整流板16の前後方向及び/又は横方向に照射光30を走査すれば、整流板16の表面24の全面又は広範囲の面部に亘って歪み情報Dxが得られる。光源26をスポット光源とすれば、整流板16の前後方向及び/又は横方向に照射光30を走査すれば、複数行複数列のマトリクス状の複数の反射光32が得られることになる。
このような整流板16の表面24を光反射面に利用し、光を歪み検出媒体に用いれば、整流板16に非接触で整流板16の歪みを検査できるとともに、その検査精度を向上させることができる。また、リファレンス体34との比較検査を用いれば、整流板16の歪みが許容範囲内であるか否かを容易に見極めることができ、低歪みの整流板16を得ることができるとともに、その整流板16を用いた整流ユニット4を製造でき、信頼性の高い超音波ガスメーター2の生産に寄与することができる。
また、非接触検査であるため、再現性が高く、光計測を一括に行えるので、検査時間の短縮が図られ、部品製造や超音波ガスメーターの低コスト化に寄与することができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態について、図5及び図6を参照する。図5は、整流板の歪みの検査方法及びその装置の一例を示す図、図6は、検査結果を示す図である。図5及び図6に係る構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。図5及び図6において、図4と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態は、第1の実施の形態の光源26に代え、又は光源26とともにテストパターンを整流板16及びリファレンス体34に投影し、そのリファレンス写像を写像取得手段である撮像装置28で撮像し、整流板16の歪み検査をする。
この歪み検査装置25は、図5の(A)又は(B)に示すように、テストパターン40と撮像装置28と判定装置29とを備え、これらテストパターン40と撮像装置28との間に被検査対象である整流板16又はリファレンス体34が設置され、テストパターン40を整流板16又はリファレンス体34に投影し、整流板16の表面24又はリファレンス体34の表面36から得られるパターン写像42又は基準パターン写像44を撮像装置28に撮像させている。
(1) パターン写像の取得
図5の(A)に示すように、テストパターン40のパターン図形を整流板16に投影し、整流板16の表面24に得られるパターン写像42を撮像装置28に撮像させる。即ち、パターン写像42には整流板16の歪みを表す歪み情報Dxが現れる。
これに対し、図5の(B)に示すように、同一のテストパターン40と撮像装置28との間に基準反射面として設置されたリファレンス体34は、整流板16の歪みを検査するための基準検査体であって、整流板16に必要な水平度及び平坦度を備えており、その表面36は、整流板16と同様に反射面(即ち、鏡面)に設定することは第1の実施の形態と同様である。
テストパターン40をリファレンス体34の表面36に投影し、この表面36から得られる基準パターン写像44を撮像装置28に撮像させる。この場合、基準パターン写像44にはリファレンス体34から水平度や平坦度を表す基準情報Dref が得られる。
(2) 整流板の良否判定
撮像装置28に得られたパターン写像42と基準パターン写像44とを比較し、整流板16の良否を判定する。即ち、歪み情報Dxと基準情報Dref とを比較し、歪み情報Dxで得られた整流板16の良否、即ち、歪みが許容可能な範囲内であるか否かを判定することができる。
この実施の形態では、比較検査としてリファレンス体34を用いて基準パターン写像44を取得し、この基準パターン写像44と整流板16のパターン写像42とを比較しているが、基準パターン写像44を取得することなく、テストパターン40とパターン写像42とを直接比較することにより、整流板16の歪みを観測する構成としてもよい。
斯かる構成において、図6の(A)に示すように、テストパターン40に等間隔の目盛りを持つ方眼図形を用いれば、リファレンス体34の表面36を通して基準パターン写像44が得られ、この基準パターン写像44はテストパターン40と同一像又は近似像となる。
同一のテストパターン40を用いれば、撮像装置28には、図6の(B)又は(C)に示すように、整流板16の歪みに応じて変形したパターン写像42が得られる。即ち、パターン写像42には、整流板16の歪みが図形歪みとして現出する。
図6の(B)では、整流板16が破線で示す基準位置より角度θだけ傾斜しているので、その角度θを表す図形歪みが生じており、また、図6の(C)では、整流板16に突部46が存在しているため、この突部46により歪んだパターン写像42が得られている。このようなパターン写像42と基準パターン写像44とを比較すれば、整流板16の傾斜や平坦度を観測できる。
このように同一のテストパターン40を用いることにより、整流板16の表面24を通して得られたパターン写像42及び基準パターン写像44を比較すれば、整流板16の角度θや平坦度をパターン写像42に現れる歪み情報Dxより判定することができる。
この実施の形態においても、整流板16の表面24を光反射面に利用し、テストパターン40を歪み検出に用いれば、整流板16に非接触で整流板16の歪みを検査できるとともに、その検査精度を向上させることができ、また、リファレンス体34との比較検査を用いれば、整流板16の歪みが許容範囲内であるか否かを容易に見極めることができ、低歪みの整流板16を得ることができるとともに、その整流板16を用いた整流ユニット4を製造でき、信頼性の高い超音波ガスメーター2の生産に寄与することができる等、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態においても、非接触検査であるため、再現性が高く、光計測を一括に行えるので、検査時間の短縮が図られ、部品製造や超音波ガスメーターの低コスト化に寄与することができる。
また、テストパターン40に目盛りを入れておけば、観察時に歪み量を明瞭に観察でき、歪みの計測や整流板16の合否判定をより容易且つ高精度に行える。
なお、第2の実施の形態において、図7に示すように、半透明体で形成されたテストパターン48を設置し、このテストパターン48の背面側に光源50を設置する構成としてもよい。この場合、光源50から発せられた照射光52は、テストパターン48を通過し、テストパターン48に表示されたパターン図形を整流板16又はリファレンス体34に投影し、そのパターン写像42又は基準パターン写像44を得る構成としてもよい。図7の(A)は、整流板16の検査を示す図であり、図7の(B)は、リファレンス体34から基準パターン写像44を得る場合の図である。図7において、図5と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
このような光透過性のテストパターン48を用いた場合にも、図6に示すのと同様に、パターン写像42や基準パターン写像44を得ることができ、整流板16の歪みを非接触で効率よく検査することができ、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態について、図8、図9及び図10を参照する。図8は、整流板の歪みの検査方法及びその装置の一例を示す図、図9は、検出原理を示す図、図10は、検査結果を示す図である。図8ないし図10に係る構成は一例であって、本発明が斯かる構成に限定されるものではない。図8ないし図10において、図4、図5及び図6と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態は、光源にレーザー光源を用いており、整流板16の表面が粗であって、鏡面より反射率が低い場合であっても、整流板16の表面の反射とレーザー光の直進性を利用して整流板16の歪みを検査している。
この歪み検査装置25では、図8の(A)又は(B)に示すように、照射光を得るための光源にレーザー光源56が用いられ、このレーザー光源56と撮像装置28との間に被検査対象である整流板16又はリファレンス体34が設置され、レーザー光源56から整流板16の表面24にスポット状のレーザー光58を照射し、整流板16の表面24から得られるレーザー反射光60を撮像装置28で受光し、撮像する。レーザー光源56にはレーザー光を発光する発光ダイオードを用いればよい。この場合、スポット光を得るため、レーザー光源56側に光学系を備えてもよい。
(1) レーザー照射光の受光工程
この実施の形態では、図8の(A)に示すように、レーザー光源56から整流板16の表面24にスポット状のレーザー光58を照射し、整流板16の表面24から得られるレーザー反射光60を撮像装置28で受光し、撮像する。レーザー反射光60には整流板16の歪みを表す歪み情報Dxが現れる。
これに対し、図8の(B)に示すように、同一のレーザー光源56と撮像装置28との間に基準反射面としてのリファレンス体34を設置する。このリファレンス体34は、整流板16の歪みを検査するための基準検査体であって、整流板16に必要な水平度及び平坦度を備えており、その表面36は、整流板16と同様に反射面である。このリファレンス体34にはサンプルの整流板を用いてもよい。
レーザー光源56からリファレンス体34の表面36に同様のレーザー光58を当てることにより、リファレンス体34の表面36から得られるレーザー反射光60を撮像装置28で受光し、撮像する。この場合、レーザー反射光60にはリファレンス体34から水平度や平坦度を表す基準情報Dref が得られる。
このような光梃子を用いた非接触検査に関し、図9の(A)及び(B)を参照すると、空気定盤等の防振台62の上面に設置された整流板16に対し、レーザー光源56からレーザー光58を照射し、整流板16の表面24からレーザー反射光60を取得し、レーザー反射光60の光点70を撮像面64に投影させ、撮像装置28に撮像させることで、光点70の位置情報を取得するものである。
図9の(A)に示すように、防振台62上の基準面66に整流板16が水平に維持されていれば、レーザー光58の入射角θiをθi=θxとすると、反射角θrはθr=θxとなる。
これに対し、図9の(B)に示すように、レーザー光源56の設置位置が一定であり、防振台62の基準面66から整流板16が角度αだけ傾斜している場合、傾斜した整流板16の面を基準にとった入射角θi2 及び反射角θr2 は、入射角と反射角が等しくなることから、入射角θi2 =θx−α、反射角θr2 =θx−αとなる。
ここで、傾斜した整流板16の面を基準にとった入射角θi2 及び反射角θr2 について、防振台62上の基準面66に平行な面を基準に取ると、それぞれ入射角θi及び反射角θrは、傾斜した角度αを考慮して、入射角θi=θx、及び反射角θr=θx−2αとなる。即ち、防振台62上の基準面66に対する入射角θiは一定であるのに対し、整流板16の傾斜した角度αが加わることにより、レーザー反射光60の反射角θrに角度変位−2αが生じる。
このような角度変位−2αは、撮像面64上の光点70を角度変位−2αに応じて変位ΔXを生じさせる。レーザー光58の反射点68と撮像面64との距離をLとすれば、この距離ΔXは、
ΔX=L×sin2α ・・・(1)
で与えられる。距離Lは、長く取ることができる。距離Lが長ければ、ΔXが大きくなるので、角度αが小さくても、検出感度を上げることができる。
このように光梃子を用いれば、撮像面64における光点70の変位ΔXは、撮像装置28から変位情報として取得でき、この変位ΔXは傾斜角αに比例するから、整流板16の傾斜即ち、歪みを光学的に検出することができる。
斯かる構成において、図10の(A)に示すように、レーザー光源56を整流板16の表面24に対して水平方向に走査するとともに、一定の間隔でスポット状のレーザー光58を照射すれば、整流板16の表面24にはスポット状のレーザー反射光60の光点70が走査方向に一定の間隔で得られ、これを撮像装置28の撮像面64で受光し、撮像することができる。この光点70の位置は、交差方向に設定した基準スケール71で計測することができる。
これに対し、整流板16が角度αだけ傾斜している場合には、図10の(B)に示すように、その角度αの傾斜に応じて光点70に変位ΔXの変位が生じる。この変位情報から整流板16の傾斜及びその角度αを知ることができる。また、図10の(C)では、整流板16に突部46が存在している場合には、この突部46により光点70に変位ΔXが生じることになる。この結果、整流板16の傾斜や平坦度を観測できる。
この実施の形態においても、非接触検査であるため、再現性が高く、光計測を一括に行えるので、検査時間の短縮が図られ、部品製造や超音波ガスメーターの低コスト化に寄与することができる。また、レーザー光を用いた場合には、整流板16の表面が鏡面状態より反射率が低い場合にも反射光を得ることができ、撮像面64に光点70を生じさせ、整流板16の歪みを検査することができる。
また、撮像面64にCCDを用いれば、そのピクセル(画素)から光点70の位置を電子情報で取得することができ、基準スケール71を設定しなくてもよい。斯かる構成では、観察時に歪み量を明瞭に観察でき、歪みの計測や整流板16の合否判定をより容易且つ高精度に行える。
(2) 整流板の判定工程
そして、撮像装置28で取得した光点画像を比較し、即ち、歪み情報Dxと基準情報Dref とを比較し、歪み情報Dxで得られた整流板16の良否、即ち、歪みが許容可能な範囲内であるか否かを判定する。
この場合、整流板16の前後方向及び/又は横方向に照射光58を走査すれば、整流板16の表面24の全面又は広範囲の面部に亘って歪み情報Dxが得られる。
このような整流板16の表面24を光反射面に利用し、光を歪み検出媒体に用いれば、整流板16に非接触で整流板16の歪みを検査できるとともに、その検査精度を向上させることができる。また、リファレンス体34との比較検査を用いれば、整流板16の歪みが許容範囲内であるか否かを容易に見極めることができ、低歪みの整流板16を得ることができるとともに、その整流板16を用いた整流ユニット4を製造でき、信頼性の高い超音波ガスメーター2の生産に寄与することができる。
また、非接触検査であるため、再現性が高く、光計測を一括に行えるので、検査時間の短縮が図られ、部品製造や超音波ガスメーターの低コスト化に寄与することができる。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、図8及び図9に示すように、単一のレーザー光源56を備える場合について例示したが、横方向及び/又は縦方向に複数のレーザー光源56を配列し、又はマトリクス状に配列させたレーザー光源群を用いてもよい。
(2) スポット光の走査は、整流板16の前後方向及び/又は横方向に走査し、マトリクス状に配列したスポット反射光及びその光点を得る構成としてもよい。
本発明の一実施例について、図11及び図12を参照する。図11は、超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置の一実施例を示す図、図12は、整流ユニットに対するレーザー光の入射及び反射を示す図である。図11及び図12に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図11及び図12において、図1ないし図3、図8と同一部分には同一符号を付してある。
この実施例は、第3の実施の形態(図8)を具体化するとともに発展させたものであるが、レーザー光源56と撮像装置28との間に被検査手段として整流板16が設置される点は第3の実施の形態と同様である。この実施の形態では、上記実施の形態が単一の整流板16を例示したのに対し、超音波ガスメーター部品である整流ユニット4が用いられている。この整流ユニット4は、既述の通り、複数の整流板16を備えている。比較検査を行う場合には、整流ユニット4に代え、リファレンス体34を設置すればよいが、このリファレンス体34として適正なサンプルである整流ユニット4を設置してもよい。
防振台62の上面には、整流ユニット4が設置されているとともにXYZテーブル72が設置され、このXYZテーブル72にはレーザー光源56が設置されている。防振台62は振動吸収手段であって、検査に伴う振動を吸収し、振動による測定精度の低下を防止するために設置されている。XYZテーブル72は、レーザー光源56から発せられるレーザー光58を整流板16の表面に対してX軸、Y軸、Z軸方向に走査する手段である。
また、防振台62の上面には、レーザー光源56から離れた位置に第1のミラー74、レーザー光源56の背面側に第2のミラー76が設置され、これらミラー74、76のミラー面が対向している。ミラー74の上部には撮像装置28の平面撮像素子78が設置され、平面撮像素子78の撮像面80がミラー76に対向している。ミラー74、76は、レーザー反射光60を反射させることにより、平面撮像素子78の撮像面80までのレーザー反射光60の光路程を延長するとともに、撮像面80上の光点70(図9)の変位ΔXを拡大する手段である。即ち、レーザー光58を整流板16で反射させ、そのレーザー反射光60をミラー74、76で反射させることにより、光路程を延長させ、撮像面80に到達させる光梃子が構成されている。
平面撮像素子78に得られた画像は撮像装置28で処理され、検査情報として演算装置82に加えられる。この演算装置82は撮像装置28からの検査情報を取得するとともに、その検査情報を比較して良否判定をする判定手段(判定装置29)、評価をする評価手段を構成する情報処理手段であって、レーザー反射光60の光点70の変位ΔXを演算する。即ち、整流板16又はリファレンス体34(図8)の表面形状は、角度αの変化、変位ΔXを積分して算出する。
演算装置82の演算結果は表示装置84に表示される。この場合、演算装置82及び表示装置84をパーソナルコンピュータで構成すれば、その演算結果を記憶手段に記憶し、検査対象から得られる検査情報と、リファレンス体34から得られるリファレンス情報とを比較し、その比較結果を表示装置84に表示すれば、目視によって検査対象である整流板16の合否を決定できる。また、パーソナルコンピュータ内で整流板16の歪みが適正範囲であるか否かを演算処理によって決定する構成としてもよい。
このような光梃子を用いた歪み検査において、整流板16の表面の反射点68からミラー面74の距離をL1 、ミラー74、76のミラー面間距離をL2 、ミラー面間の反射回数をnとすれば、反射点68から平面撮像素子78の撮像面80までの距離Lmは、
Lm>L1 +n×L2 ≫L1 ・・・(2)
となり、反射点68と平面撮像素子78の撮像面80との距離を延長できる。この場合、反射回数n=4であるから、Lm>L1 +4L2 ≫L1 となり、角度の変化αが小さくても、平面撮像素子78の撮像面80上の光点70の変位を大きくでき、検査精度を高めることができる。
光梃子の原理によれば、撮像面80上での光点70は、整流板16の表面24(図8)が傾くと、変位ΔXは、式(1) から明らかなように、
ΔX=Lm×sin2α>(L1 +n×L2 )sin2α
・・・(3)
となり、大きな変位ΔXが得られる。距離Lが長ければ、ΔXが大きくなるので、角度αが小さくても、検出感度を上げることができる。
リファレンス体34を対象にXYZテーブル72をスイープして生じた変位の軌跡と、被測定物である整流板16に対してXYZテーブル72をスイープして生じた変位の軌跡とを比較し、整流板16の表面の歪みの角度を計測できる。
そして、整流板16又はリファレンス体34の表面形状は、角度の変化、光点70の変位ΔXを積分して算出することができる。この実施例では、光梃子を利用し、表面形状の微妙な変化を増幅でき、歪み検査を容易に行うことができる。
この実施例では、複数の整流板16を高さ方向に間隔dを以て積層された状態であるが、図12に示すように、XYZテーブル72により、レーザー光源56から発せられるレーザー光58を整流板16の表面に対してX軸、Y軸、Z軸方向に走査することができるので、複数の整流板16から連続的に検査でき、斯かる検査によって整流板16の表面性状及び間隔dの歪みを検査し、整流板16又は整流ユニット4の合否を容易に判定できる。
〔他の実施例〕
(1) 上記実施例では、平面撮像素子78を用いているが、本発明はこのような平面撮像素子78に限定されるものではなく、この平面撮像素子78の撮像面を投影面とし、この投影面に投影される画像をディジタルカメラ等の撮像手段で撮影してもよい。
(2) 上記実施例において、整流板16の表面が鏡面でない場合にはレーザー光58による反射が有効であるが、本発明はこのようなレーザー光58に限定されるものではなく、整流板16の表面が鏡面と見なせる場合には、光源50にレーザー光以外の光を用いることができ、例えば、撮像面に焦点を合わせて投影した画像を取得する構成であってもよい。
(3) 上記実施例では、XYZテーブル72を用いてスイープする構成を用いているが、本発明は、リファレンス体34と整流板16の各反射像を比較し、整流板16の反射像の歪みを計測する構成としてもよく、XYZテーブル72をスイープする構成に限定されるものではない。
〔実験結果〕
次に、本発明の実験結果について、図13及び図14を参照する。図13は実験装置の一例を示す図、図14は実験結果を示す図であって、(A)は基準品の観測結果を示す図、(B)は傾斜品の観測結果を示す図、(C)は歪み品の観測結果を示す図である。図13及び14は一例であって、斯かる構成や結果に本発明が限定されるものではない。図13及び図14において、図11と同一部分には同一符号を付してある。
実験装置90において、92は基台、93A、93B、93Cは、マット94上に設置された基準品(整流板16又はレファレンス体34)、傾斜品(整流板16)又は歪み品(整流板16)、96は立壁97に張り付けられた方眼紙、98は撮像装置28の一例であるディジタルカメラである。
本実験は、方眼紙96の方眼を基準品93A、傾斜品93B又は歪み品93Cに投影させ、その投影像をディジタルカメラ98でそれぞれ観測、撮影した。
観測結果について比較すると、基準品93Aでは、傾斜も歪みもないため、図14の(A)に示すように、方眼紙96側とカメラ98側との方眼の平行線間隔に規則的な変化が見られるものの、方眼線100は直線状であり、その格子間隔は均一である。
これに対し、傾斜品93Bでは、図14の(B)に示すように、傾斜設定治具101を背面側に設置してカメラ98側を高くして傾斜させているため、方眼線100は直線状であるものの、傾斜によって画像にぼやけや、格子間隔が変化し、カメラ98が下がっている場合には、方眼線の水平方向線の相互間の間隔が狭くなる。このぼやけや格子間隔の広狭の変化を観測することによって傾斜の有無を判定できる。
また、歪み品93Cでは、図14の(C)に示すように、中間部で下側に凸となるように曲げられているため、その屈曲部102に方眼線100が曲線化等の乱れ104が見られる。このぼやけによって、歪みの存在を判定できる。
このような実験結果から明らかなように、本発明によれば、超音波ガスメーター部品の良否の検査を容易にしかも迅速かつ高精度に行えることが判る。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、ガス流量等を測定する超音波ガスメーターの整流部品の検査の検査精度を高めるとともに、家庭用超音波ガスメーターの製造コストの低減化等を図ることができ、都市ガス業界、LP業界向けのメーター製造に利用でき、家庭用超音波ガスメーターの普及促進に寄与することができる。
超音波ガスメーターの構成例を示す図である。 整流ユニットの構成例を示す斜視図である。 整流板の配置形態の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る整流板の歪み検査方法及びその装置の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る整流板の歪み検査方法及びその装置の一例を示す図である。 検査結果を示す図である。 他の整流板の歪み検査方法及びその装置の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る整流板の歪み検査方法及びその装置の一例を示す図である。 光梃子による歪み検査の原理を説明するための図である。 検査結果を示す図である。 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置の一実施例を示す図である。 整流ユニットに対するレーザー光の入射及び反射を示す図である。 実験装置を示す図である。 実験結果を示す図である。
符号の説明
2 超音波ガスメーター
4 整流ユニット
16 整流板
24 表面
25 歪み検査装置
26、50 光源
28 撮像装置
29 判定装置
34 リファレンス体
40 テストパターン
42 パターン写像
44 基準パターン写像
56 レーザー光源
64 撮像面
78 平面撮像素子

Claims (10)

  1. 計測流路に流すガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査方法であって、
    光源から前記整流板の基準となるリファレンス体の表面に光を照射し、前記リファレンス体の前記表面から得られる反射光を受光する工程と、
    前記光源から前記整流板の表面に照射し、前記整流板の前記表面から得られる反射光を受光する工程と、
    前記リファレンス体の前記反射光と、前記整流板の前記反射光とを比較することにより、前記整流板の良否を判定する工程と、
    を含むことを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査方法。
  2. 請求項1記載の超音波ガスメーター部品の検査方法において、
    前記光源から前記リファレンス体又は前記整流板に照射する前記光はスポット光であって、このスポット光を前記リファレンス体又は前記整流板の前後方向及び/又は横方向に走査し、複数行複数列のマトリクス状の複数のスポット反射光を得ることを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査方法。
  3. 請求項1記載の超音波ガスメーター部品の検査方法において、
    前記照射光は、マトリクス状の複数のスポット光であって、前記リファレンス体又は前記整流板から複数行複数列のマトリクス状の複数のスポット反射光を得ることを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査方法。
  4. 請求項1、2又は3記載の超音波ガスメーター部品の検査方法において、
    前記照射光に平行光を用いることを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査方法。
  5. 計測流路に流れるガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査方法であって、
    前記整流板の基準となるリファレンス体又は前記整流板の表面にテストパターンを投影し、前記リファレンス体又は前記整流板の前記表面を通して前記テストパターンの写像を取得する工程と、
    前記リファレンス体の前記写像と、前記整流板の前記写像とを比較することにより、前記整流板の良否を判定する工程と、
    を含むことを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査方法。
  6. 請求項5記載の超音波ガスメーター部品の検査方法において、
    前記テストパターンに格子状又は放射状の図形パターンを用いることを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査方法。
  7. 計測流路に流すガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査装置であって、
    前記整流板の基準となるリファレンス体又は前記整流板の表面に照射光を当てる光源と、
    前記リファレンス又は前記整流板の前記表面から得られる反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段で受光した前記リファレンス体の前記反射光と前記整流板の前記反射光とを比較して前記整流板の良否を判定する判定手段と、
    を含むことを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査装置。
  8. 請求項7記載の超音波ガスメーター部品の検査装置において、
    前記受光手段は、前記反射光を撮像する撮像手段であることを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査装置。
  9. 計測流路に流れるガスを整流する整流板を備える超音波ガスメーター部品の検査装置であって、
    前記整流板又は基準となるリファレンス体の表面に投影するテストパターンと、
    前記整流板又は前記リファレンス体の前記表面を通して得られる前記テストパターンの写像を取得する写像取得手段と、
    前記写像取得手段で取得した前記リファレンス体の前記写像と前記整流板の前記写像とを比較して前記整流板の良否を判定する判定手段と、
    を含むことを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査装置。
  10. 請求項9記載の超音波ガスメーター部品の検査装置において、
    前記写像取得手段は、前記写像を撮像する撮像手段であることを特徴とする、超音波ガスメーター部品の検査装置。
JP2008056955A 2008-03-06 2008-03-06 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置 Expired - Fee Related JP5133095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008056955A JP5133095B2 (ja) 2008-03-06 2008-03-06 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008056955A JP5133095B2 (ja) 2008-03-06 2008-03-06 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009216389A true JP2009216389A (ja) 2009-09-24
JP5133095B2 JP5133095B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=41188423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008056955A Expired - Fee Related JP5133095B2 (ja) 2008-03-06 2008-03-06 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5133095B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109269580A (zh) * 2018-11-27 2019-01-25 河北大学 一种用于两相流检测的矩形检测装置及方法
JP7405479B1 (ja) 2023-09-08 2023-12-26 有限会社フィット 外観検査装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08304053A (ja) * 1995-05-12 1996-11-22 Ube Ind Ltd 物体表面形状の評価方法
JP2005106726A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Toyo Gas Meter Kk ガスメータ
JP2006266823A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 V Technology Co Ltd 微小高さ測定方法及びそれに用いる微小高さ測定装置並びに変位ユニット
JP2007263874A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Tokyo Gas Co Ltd 超音波式ガスメーターのガス流量計測構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08304053A (ja) * 1995-05-12 1996-11-22 Ube Ind Ltd 物体表面形状の評価方法
JP2005106726A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Toyo Gas Meter Kk ガスメータ
JP2006266823A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 V Technology Co Ltd 微小高さ測定方法及びそれに用いる微小高さ測定装置並びに変位ユニット
JP2007263874A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Tokyo Gas Co Ltd 超音波式ガスメーターのガス流量計測構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109269580A (zh) * 2018-11-27 2019-01-25 河北大学 一种用于两相流检测的矩形检测装置及方法
CN109269580B (zh) * 2018-11-27 2023-12-12 河北大学 一种用于两相流检测的矩形检测装置及方法
JP7405479B1 (ja) 2023-09-08 2023-12-26 有限会社フィット 外観検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5133095B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10151580B2 (en) Methods of inspecting a 3D object using 2D image processing
US8899115B2 (en) Method and system for locating a laser vibrometer during non-contact scanning
KR20110022600A (ko) 초음파 데이터의 cad 공간으로의 맵핑을 위한 비전 시스템 및 방법
JP2010261949A (ja) 正反射面の相対位置を測定する方法及び装置
JP2018205023A (ja) 画像検査装置、画像検査方法、画像検査装置の設定方法、画像検査プログラム、画像装置の設定検査プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
JP2018205025A (ja) 画像検査装置、画像検査方法、画像検査プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
US20140354797A1 (en) Calibration block for measuring warpage, warpage measuring apparatus using the same, and method thereof
JP4316643B2 (ja) 形状測定装置,形状測定方法
JP2014202676A (ja) 形状検査装置
JP2018205024A (ja) 画像検査装置、画像検査方法、画像検査プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
JP5133095B2 (ja) 超音波ガスメーター部品の検査方法及びその装置
JP7041828B2 (ja) 光学式三次元形状測定装置の空間測定誤差検査器、空間測定誤差検出方法、及び、補正方法、光学式三次元形状測定装置、光学式三次元形状測定装置の空間測定誤差校正方法、並びに、光学式三次元形状測定装置のプロービング性能検査用平面標準器
JP4864734B2 (ja) 光変位センサー及びそれを用いた変位測定装置
JP5979387B2 (ja) 物品面上の突起ないし突条の高さを計測する方法及びそのための装置
US20190041340A1 (en) Detection device and detection method
JP4319554B2 (ja) 屈折率分布の測定方法および測定装置
JP4911113B2 (ja) 高さ測定装置および高さ測定方法
JP3823488B2 (ja) Icリード浮き検査装置及び検査方法
JP2010197210A (ja) 表面形状測定方法及びその装置
JP5367292B2 (ja) 表面検査装置および表面検査方法
JP4995041B2 (ja) 印刷はんだ検査方法、及び印刷はんだ検査装置
JP2002340533A (ja) 3次元表面形状測定方法
JP2009002725A (ja) 非接触三次元形状測定機
JPH063119A (ja) 微小凹面の深さ測定方法
JP5509035B2 (ja) 印刷はんだ検査装置および印刷はんだ検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5133095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees