JP2009215931A - ターボ圧縮機およびターボ冷凍機 - Google Patents

ターボ圧縮機およびターボ冷凍機 Download PDF

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Abstract

【課題】運転状態に応じた適正な潤滑油量を供給することができるターボ圧縮機を提供する。
【解決手段】ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、給油機構は、回転軸の回転数が第1回転数N1未満の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも少ない過小給油量を供給するように制御されることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、ターボ圧縮機およびターボ冷凍機に関し、特に回転軸の軸受としてアンダーレース潤滑方式の転がり軸受を採用したものに関する。
特許文献1には、ターボ冷凍機に使用されるターボ圧縮機に対して、高速回転での運転を可能とするために、機械損失の小さい転がり軸受を適用したものが開示されている。
また、特許文献2には、工作機械の主軸に対して、軸受の内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油を給油するアンダーレース潤滑方式の転がり軸受が採用されたものが開示されている。
特開2000−291587号公報 特開平8−309644号公報
ターボ圧縮機をさらに高速回転させて高性能化するために、アンダーレース潤滑方式の転がり軸受を採用することが考えられるが、以下のような問題がある。
アンダーレース潤滑方式では、遠心力によって軸受内部に供給される潤滑油量が決定されるため、運転状態に応じた適切な供給油量とならない場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、運転状態に応じた適正な潤滑油量を供給することができるターボ圧縮機およびターボ冷凍機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のターボ圧縮機およびターボ冷凍機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるターボ圧縮機は、ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、前記転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、該転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、該給油機構は、前記回転軸の回転数が第1回転数未満の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも少ない過小給油量を供給するように制御されることを特徴とする。
回転軸の回転数が第1回転数未満のように比較的低速回転の場合には、遠心力によって転がり軸受内に潤滑油が供給される量よりも少ない過小給油量とすることにより、攪拌損失を可及的に減らし、軸受損失を低減した状態で運転を行うことができる。
なお、潤滑油の供給量は、給油圧力を制御することによって行うことが好ましい。
さらに、本発明のターボ圧縮機は、前記第1回転数は、前記転がり軸受の外輪温度が閾値を超える回転数とされていることを特徴とする。
転がり軸受の外輪温度が閾値を超える回転数を第1回転数として設定し、この第1回転数未満では上記のように低損失にて運転を継続することとした。つまり、第1回転数未満では、外輪温度の上昇を許容することにより低損失での運転を優先することとしている。
さらに、本発明のターボ圧縮機は、軸受損失を最小にする給油量が前記回転軸の回転数に応じて決定されたデータに基づいて前記給油機構が制御されることを特徴とする。
軸受損失を最小にする給油量を回転軸の回転数に応じて決定されたデータに基づいて運転してフィードフォワード制御することにより、安定的な制御が可能となる。
さらに、本発明のターボ圧縮機は、前記回転軸の定格回転数が、前記第1回転数未満に設定されていることを特徴とする。
回転軸の定格回転数を第1回転数未満に設定することにより、定格運転時には常に低損失にて運転することができる。
さらに、本発明のターボ圧縮機では、前記転がり軸受の外輪温度は、前記回転軸の回転数に応じた設定外輪温度となるように、前記潤滑油の給油温度によって制御され、前記回転軸の回転数が前記第1回転数未満の場合には、前記設定外輪温度を超えた場合であっても、前記外輪の現在値温度に基づいて修正した後の外輪温度となるように前記給油温度を制御することを特徴とする。
回転軸の回転数が第1回転数未満の場合には、比較的回転数が低いので、外輪温度の上昇は許容できる。したがって、外輪温度が回転軸の回転数に応じた設定外輪温度を超えた場合であっても、外輪の現在値温度に基づいて修正した後の外輪温度となるように潤滑油の給油温度を制御することによって、給油量を増大させずに制御することとした。これにより、低損失での運転を継続することができる。
なお、ターボ圧縮機をターボ冷凍機に適用した場合に、冬期の寒い時期の暖房運転時やフロスト継続運転時に外輪温度が設定外輪温度を超えることがあり、この場合に特に有効である。
また、本発明のターボ圧縮機は、ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、前記転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、該転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、該給油機構は、前記回転軸の回転数が第1回転数以上の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも多い過大給油量を供給するように制御されることを特徴とする。
比較的高速回転で回転軸が運転される場合には、攪拌損失を可及的に減らした低損失運転を目指した給油量とすると、給油量の絶対量が不足するため軸受の発熱を十分に除去することができずに軸受温度が上昇する。そこで、本発明では、回転軸の回転数が第1回転数以上のように比較的高速回転の場合には、攪拌損失を許容しつつ、遠心力によって転がり軸受内に潤滑油が供給される量よりも多い過大給油量とすることにより、軸受温度の過剰な増大を防止する。
さらに、本発明のターボ圧縮機は、ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、前記転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、該転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、該給油機構は、前記回転軸の回転数が第1回転数以上の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも多い過大給油量を供給するように制御されることを特徴とする。
上記の各発明の制御を備えることとすれば、第1回転数未満では低損失での運転を行うとともに、第1回転数以上では軸受温度の管理を優先した運転を行うことができる。
さらに、本発明のターボ圧縮機では、前記第1回転数は、前記転がり軸受の外輪温度が閾値を超える回転数とされていることを特徴とする。
転がり軸受の外輪温度が閾値を超える回転数を第1回転数として設定し、この第1回転数以上では上記のように外輪温度を所定値以下に管理する運転を継続することとした。
さらに、本発明のターボ圧縮機は、前記転がり軸受の外輪温度を前記閾値以下に保つ給油量が前記回転軸の回転数に応じて決定されたデータに基づいて前記給油機構が制御されることを特徴とする。
転がり軸受の外輪温度を前記閾値以下に保つ給油量を回転軸の回転数に応じて決定されたデータに基づいて運転してフィードフォワード制御することにより、安定的な制御が可能となる。
また、本発明のターボ冷凍機は、冷凍サイクルを構成するターボ圧縮機として、上記のいずれかに記載のターボ圧縮機を備えたことを特徴とする。
上記の各発明のターボ圧縮機を備えたターボ冷凍機とすることにより、低回転数では低い軸受損失での運転が実現され、また、高回転数では転がり軸受の外輪温度が管理された運転が実現される。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、前記転がり軸受の外輪温度が前記閾値を超えた場合には、当該ターボ冷凍機の出力を減じることを特徴とする。
転がり軸受の外輪温度が閾値を超えた場合には、ターボ冷凍機の出力を減じることによって外輪温度の低下を図ることとした。これにより、転がり軸受ないし転がり軸受周りの故障を防止することができる。なお、ターボ冷凍機の出力を減じる場合には、例えば、ターボ圧縮機への吸込冷媒量を調整する入口ベーンを絞ることとすれば良い。
本発明によれば、以下の作用効果を奏する。
ターボ圧縮機の回転軸の回転数が第1回転数よりも低い場合には、転がり軸受の軸受損失を低減した状態で運転を行うことができる。
また、ターボ圧縮機の回転軸の回転数が第1回転数よりも高い場合には、軸受温度の過剰な増大を防止することができる。
以下に、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかるターボ圧縮機1の縦断面図が示されている。ターボ圧縮機1は、圧縮機側ハウジング2Aとモータ側ハウジング2Bとを一体に結合して構成されるハウジング2を備えている。モータ側ハウジング2Bには、図示省略のインバータ装置を介して可変速駆動される電動モータ3が組み込まれる。この電動モータ3のモータ軸3Aの一端は、モータ側ハウジング2Bから圧縮機側ハウジング2Aに突出されている。
圧縮機側ハウジング2A内には、可変ガイドベーン4を備えた冷媒ガスの吸い込み口5が形成され、この吸い込み口5に続く下流側流路には、第1段圧縮ステージ6および第2段圧縮ステージ7が順次設けられる。第1段圧縮ステージ6には、ディフューザ部8、リターンベント9およびガイドベーン10が設けられ、第2段圧縮ステージ7には、ディフューザ部11およびスクロール室12が設けられる。このスクロール室12から図示省略の吐出口を経て圧縮された冷媒ガスが外部に吐き出されるように構成される。
また、圧縮機側ハウジング2A内には、回転軸13が回転自在に設置され、この回転軸13の一端側には、第1段圧縮ステージ6用の第1段羽根車14と、第2段圧縮ステージ7用の第2段羽根車15とが設けられる。回転軸13は、ほぼ中央部が軸受箱16を介して圧縮機側ハウジング2Aに設置される複数のアンギュラ玉軸受からなる転がり軸受17により支持され、他端部が軸受箱18を介してモータ側ハウジング2Bに設置される複数のアンギュラ玉軸受からなる転がり軸受19により支持される。
上記転がり軸受17,19によって支持される回転軸13の中間部位には、小径の歯車20が設けられる。この歯車20は、モータ軸3Aの一端に設けられる大径の歯車21と噛み合わされ、これらの歯車20,21によって、増速機構22が構成される。
回転軸13を支持する転がり軸受17,19には、図2に示されるように、内輪35側に円周方向に沿って等間隔で複数のノズル孔32を有するスクープ31が設けられる。このスクープ31には、給油孔33Aおよびノズル孔33Bを有する固定側間座33および軸受箱16,18を介してハウジング2に設けられている給油孔34(図1参照)から潤滑油が給油されるように構成される。スクープ31に給油された潤滑油は、スクープ31のノズル孔32から転がり軸受17,19の内輪35の傾斜に沿って遠心力により軸受内部へと給油され、内輪35および外輪36と玉37との間に油膜を形成して、転がり軸受17,19を潤滑する。このようにして、アンダーレース潤滑方式の転がり軸受17,19が構成される。転がり軸受17,19を潤滑した潤滑油は、ハウジング2内に排出され、ハウジング2に設けられている排油孔38を経て油タンク39(図3参照)に戻される。
図3には、転がり軸受17,19に対する給油機構40の構成が示されている。給油機構40は、油タンク39内の潤滑油を給油孔34に供給する給油ライン41と、給油ライン41に潤滑油を送り出す給油ポンプ42と、給油ポンプ42を可変速駆動するインバータ駆動のモータ43と、給油ポンプ42から給油ライン41に送り出された潤滑油を油タンク39に戻すリリーフライン44と、リリーフライン44に設けられる制御弁45と、給油ライン41を経て給油される潤滑油を冷却するオイルクーラ46と、オイルクーラ46に冷熱源となる冷媒をターボ冷凍機の冷凍サイクルの適所(冷凍サイクルを構成する凝縮器内の液溜めから蒸発器内の液溜めに至る迄の間の冷媒配管系または構成機器)から分岐して導入する冷媒系路47と、冷媒系路47に設けられる流量調整弁48と、潤滑油の給油圧力を検出する圧力センサ49と、潤滑油の給油温度を検出する温度センサ50と、転がり軸受17,19の外輪36の温度を検出する温度センサ51と、これら圧力センサ49および温度センサ50,51の検出値に基づいて給油ポンプ42(モータ43)の回転数ならびに制御弁45および流量調整弁48の開度を制御する制御部52とから構成される。
制御部52は、回転軸13の回転数と給油圧力とを検出し、予め設定された回転軸13の回転数に対応する給油量と給油圧力との関係に基づいて、給油ポンプ42の回転数または制御弁45の開度、あるいはその両方により給油圧力を制御し、転がり軸受17,19に対する給油量を回転軸13の回転数に応じて制御する。
具体的には、図4に示すようなマップ(データ)に基づいて給油量を制御する。同図に示したマップは、ターボ圧縮機1の機種毎に、予め行われる試運転によって得られる。
一般に、アンダーレース潤滑方式の転がり軸受では、遠心力のみによって給油が行われる場合を想定すると、同図の直線Aで示すように、給油量Qは回転数Nに比例する。また、転がり軸受の発熱は、回転数のべき乗で表現することができる。したがって、転がり軸受の外輪温度を一定に保つためには、同図曲線Bに示すように、給油量QはNのべき乗(同図の場合では、Q=k2N1.4)で表現される。
一方、玉37と内輪35及び外輪36との間に潤滑を行う上で必要十分な油膜が形成されている場合には、攪拌損失が殆ど生じないので、転がり軸受の損失が最小となる。このときの給油量Qを示したのが直線Cである。
以上の直線A,曲線B及び直線Cを比較すると分かるように、比較的低回転では、直線Cを選択すれば、最も給油量が少なく損失が少ない運転が可能であることがわかる。すなわち、アンダーレース潤滑方式として遠心力のみによって成り行きで潤滑油を供給する場合(直線A)よりも少ない過小給油量(直線C)を選択することにより、積極的に高効率な運転を実現することができる。
ただし、直線Cでは、給油量が少ないため、転がり軸受の外輪温度は上昇することになる。これは、直線Cが曲線Bを給油量Qにおいて下回っていることから明らかである。そこで、第1回転数N1を閾値とし、第1回転数N1以上となった場合には、曲線Bを選択し、転がり軸受の外輪温度を上昇させずに一定で制御する給油量とする。すなわち、第1回転数N1以上では、攪拌損失を許容しつつ、遠心力のみによって成り行きで転がり軸受内に潤滑油が供給される量(直線A)よりも多い過大給油量を供給することにより、外輪温度の過剰な増大を防止する。
第1回転数N1は、外輪温度が所定の閾値(例えば、外輪温度として許容される温度、本実施形態では85℃)を超える回転数に設定することが好ましい。
また、回転軸13の定格回転数は、第1回転数未満に設定することが好ましい。これにより、定格運転時では常に低損失にて運転することができる。
また、制御部52は、転がり軸受17,19の外輪36の温度を検出し、外輪温度が所定値となるようにオイルクーラ46により給油温度を調節する。給油温度は、流量調整弁48により冷媒系路47を経てオイルクーラ46に導入される冷媒の流量を制御することによって、調節することができる。このように、給油温度を調節して転がり軸受17,19の外輪温度を所定値に制御することにより、軸受の冷却用に潤滑油を過剰に供給する必要がなくなり、給油量を潤滑に用いられる必要最小限量に抑制することが可能となる。
給油温度の制御は、図4において採用した回転軸13の第1回転数N1を用いて、図5のように行う。すなわち、図5に示すように、第1回転数N1未満の低回転数では、外輪温度を回転数に比例した温度とし、これを低回転時設定外輪温度TLとする。一方、第1回転数N1以上の高回転数では、許容される外輪温度(例えば85℃)を回転数にかかわらず一定とされた温度とし、これを高回転時設定外輪温度THとする。このように外輪温度を使い分けることにより、低回転時には回転数に応じた外輪温度の上昇を許容しつつ低損失運転を実現することを重視し、高回転時には外輪温度の許容値を超えないようにして安定した継続運転を行うことを重視した制御とする。
次いで、上記構成を有するターボ圧縮機1の動作について説明する。
電動モータ3が駆動され、モータ軸3Aが回転されると、その一端に設けられている歯車21および歯車21に噛み合う歯車20により構成される増速機構22により回転が増速され、回転軸13が高速で回転される。回転軸13が回転されると、第1段羽根車14および第2段羽根車15が回転され、圧縮動作が開始される。第1段羽根車14および第2段羽根車15の回転により吸い込み口5から可変ガイドベーン4を経てターボ圧縮機1に吸い込まれた冷媒ガスは、第1段圧縮ステージ6および第2段圧縮ステージ7を経て2段圧縮される。2段圧縮された高圧の冷媒ガスは、スクロール室12より図示省略の吐出口を経て圧縮機外部へと吐き出される。この高圧冷媒ガスが、ターボ圧縮機1および図示省略の凝縮器、減圧装置、蒸発器等から構成されるターボ冷凍機の冷凍サイクル内を循環することにより、所要の冷凍効果が奏される。
一方、回転軸13を支持する転がり軸受17,19には、給油機構40から所要量の潤滑油が給油される。この潤滑油は、給油機構40の給油ライン41から給油孔34、軸受箱16,18、および固定側間座33を経てスクープ31に給油され、スクープ31の複数のノズル孔32より内輪35の傾斜に沿わせて軸受内部に給油される。
すなわち、制御部52は、回転軸13の回転数に比例する給油量に対応して予め設定される給油圧力に基づいて、給油ポンプ42の回転数またはリリーフライン44に設けられている制御弁45の開度、あるいはその両方により給油圧力を制御し、給油機構40から転がり軸受17,19への給油量を調節する。これにより、回転軸13の回転数変動に対応して、所望の潤滑油を転がり軸受17,19に給油することができる。
また、制御部52は、給油機構40から転がり軸受17,19に給油される潤滑油の給油温度を調節して、転がり軸受17,19における外輪36の温度を一定に制御する。つまり、制御部52は、温度センサ51により転がり軸受17,19の外輪温度を検出するとともに、温度センサ50により給油温度を検出し、冷媒系路47を経てオイルクーラ46に導入される冷媒流量を流量調整弁48により調整してオイルクーラ46の冷却能力を制御することによって、潤滑油の給油温度を調節し、外輪36の温度を一定に制御する。
次に、図6を用いて、転がり軸受17,19に潤滑油を給油する制御方法について説明する。
運転中では、ステップS1にて、回転軸13の回転数を得て、第1回転数N1未満か否かを判定する。
[低回転時]
回転軸13の回転数が第1回転数N1未満の場合(YES)には、ステップS2へと進み、図5に示したマップから、回転軸13の回転数に応じた低回転時設定外輪温度TLを得る。また、ステップS2では、図4に示したマップから、回転軸13の回転数に応じた給油量Q(=k1N)を得る。この場合、低損失を実現する給油量Qが選定される。この給油量Qを満たすように、制御部52によって給油機構40から転がり軸受17,19に給油される(フィードフォワード制御)。
そして、ステップS3へと進み、潤滑油温度Toilsが設定潤滑油温度Tsetよりも高いか否かを判定する。潤滑油温度Toilsは、図3に示した温度センサ50によって得られる。潤滑油温度Toilsが設定潤滑油温度Tset以下の場合(NO)には、ステップS4へと進み、ステップS2にて得られた低回転時設定外輪温度TLよりも現在の外輪温度Tが高いか否かを判定する。現在の外輪温度Tは、図3に示した温度センサ51によって得られる。低回転時設定外輪温度TLよりも現在の外輪温度Tが高い場合(YES)には、ステップS5へと進み、外輪温度Tが低回転時設定外輪温度TLに等しくなるように潤滑油温度をフィードバック制御する。外輪温度Tの調整は、上述したように、オイルクーラ46(図3参照)の冷却能力を制御することによって行う。すなわち、潤滑油の供給量Qを変化させることは行わず、低損失での運転を実現するようになっている。ステップS4にて、現在の外輪温度Tが低回転時設定外輪温度TL以下の場合(NO)には、外輪温度が十分に冷却されているので、そのまま運転を継続する(リターン)。
一方、ステップS3にて、潤滑油温度Toilsが設定潤滑油温度Tsetよりも高い場合(YES)には、ステップS6へと進み、低回転時設定外輪温度TLに潤滑油温度Toilsと設定潤滑油温度Tsetとの差分値を加えた値と、外輪温度Tとを比較する。外輪温度Tが、低回転時設定外輪温度TLに潤滑油温度Toilsと設定潤滑油温度Tsetとの差分値を加えた値よりも小さい場合(NO)には、外輪温度Tがそれほど上昇していないと判断し、そのまま運転を継続する(リターン)。一方、外輪温度Tが、低回転時設定外輪温度TLに潤滑油温度Toilsと設定潤滑油温度Tsetとの差分値を加えた値よりも大きい場合(YES)には、ステップS7へと進み、外輪温度Tが、低回転時設定外輪温度TLに潤滑油温度Toilsと設定潤滑油温度Tsetとの差分値を加えた値となるようにフィードバック制御する。このときも、ステップS5と同様に、オイルクーラ46(図3参照)の冷却能力を制御することによって温度調整を行い、潤滑油の供給量Qを変化させることは行わない。ステップS7による制御は、次のような利点を有する。回転軸13の回転数が第1回転数N1未満の場合には、比較的回転数が低いので、外輪温度の上昇は許容できる。したがって、外輪温度が回転軸の回転数に応じた低回転時設定外輪温度TLを超えた場合であっても、外輪の現在値温度に基づいて修正した後の外輪温度となるように潤滑油の給油温度を制御することによって、給油量を増大させずに制御することとした。これにより、低損失での運転を継続することができる。なお、本実施形態のように、ターボ圧縮機をターボ冷凍機に適用した場合には、冬期の寒い時期の暖房運転時やフロスト継続運転時に外輪温度が設定外輪温度を超えることがあり、この場合に本制御は特に有効である。
[高回転時]
ステップS1にて、回転軸13の回転数が第1回転数N1以上の場合(NO)には、ステップS10へと進み、図5に示したマップから、回転軸13の回転数に応じた高回転時設定外輪温度THを得る。すなわち、高回転時設定外輪温度THは、本実施形態では85℃一定に設定される。また、ステップS2では、図4に示したマップから、回転軸13の回転数に応じた給油量Q(=k2N)を得る。この場合、攪拌損失を許容しつつ外輪温度の管理を重視した給油量Qが選定される。この給油量Qを満たすように、制御部52によって給油機構40から転がり軸受17,19に給油される(フィードフォワード制御)。
そして、ステップS11へと進み、ステップS10にて得られた高回転時設定外輪温度THよりも現在の外輪温度Tが高いか否かを判定する。現在の外輪温度Tは、図3に示した温度センサ51によって得られる。高回転時設定外輪温度THよりも現在の外輪温度Tが高い場合(YES)には、ステップS12へと進み、外輪温度Tが高回転時設定外輪温度THに等しくなるように潤滑油温度をフィードバック制御する。外輪温度Tの調整は、上述したように、オイルクーラ46(図3参照)の冷却能力を制御することによって行う。すなわち、潤滑油の供給量Qを変化させることは行わない。ステップS11にて、現在の外輪温度Tが高回転時設定外輪温度TH以下の場合(NO)には、外輪温度が閾値を超えていないので、そのまま運転を継続する(リターン)。
[過負荷制御]
図6のフローチャートには示されていないが、以下のような過負荷制御も行うようになっている。
転がり軸受17,19の外輪温度が閾値(例えば90℃)を超えた場合には、ターボ冷凍機の出力を減じることによって外輪温度の低下を図る。これにより、転がり軸受17,19の故障を防止することができる。なお、ターボ冷凍機の出力を減じる場合には、例えば、ターボ圧縮機1への吸込冷媒量を調整する可変ガイドベーン4(入口ベーン,図1参照)を絞ることとすれば良い。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
回転軸13の回転数が第1回転数N1未満のように比較的低速回転の場合には、遠心力によって転がり軸受内に潤滑油が供給される量よりも少ない過小給油量とすることにより、攪拌損失を可及的に減らし、軸受損失を低減した状態で運転を行うことができる。
また、軸受損失を最小にする給油量Qを回転軸13の回転数に応じて決定されたデータ(図4参照)に基づいて運転してフィードフォワード制御することにより、安定的な制御が可能となる。
また、回転軸13の回転数が第1回転数N1以上のように比較的高速回転の場合には、攪拌損失を許容しつつ、遠心力によって転がり軸受内に潤滑油が供給される量よりも多い過大給油量とすることとした。これにより、軸受温度の過剰な増大を防止することができ、転がり軸受ないし軸受周りの故障を回避することができる。
また、転がり軸受の外輪温度を閾値以下に保つ給油量を回転軸13の回転数に応じて決定されたデータに基づいて運転してフィードフォワード制御することとしたので、安定的な制御が可能となる。
本発明の一実施形態にかかるターボ圧縮機の縦断面図である。 図1に示したターボ圧縮機の回転軸を支持する転がり軸受の縦断面図である。 図1に示したターボ圧縮機の回転軸を支持する転がり軸受に潤滑油を供給する給油機構を示した構成図である。 回転数に応じて設定される給油量を示したグラフである。 回転数に応じて設定される設定外輪温度を示したグラフである。 図1に示したターボ圧縮機の回転軸を支持する転がり軸受の給油制御を示したフローチャートである。
符号の説明
1 ターボ圧縮機
2 ハウジング
3 電動モータ
13 回転軸
14,15 羽根車
17,19 転がり軸受
31 スクープ
32 ノズル孔
35 内輪
36 外輪
40 給油機構
42 給油ポンプ
44 リリーフライン
45 制御弁
46 オイルクーラ
48 流量調整弁
49 油圧センサ
50,51 温度センサ
N1 第1回転数

Claims (11)

  1. ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、
    前記転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、
    該転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、
    該給油機構は、前記回転軸の回転数が第1回転数未満の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも少ない過小給油量を供給するように制御されることを特徴とするターボ圧縮機。
  2. 前記第1回転数は、前記転がり軸受の外輪温度が閾値を超える回転数とされていることを特徴とする請求項1に記載のターボ圧縮機。
  3. 軸受損失を最小にする給油量が前記回転軸の回転数に応じて決定されたデータに基づいて前記給油機構が制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載のターボ圧縮機。
  4. 前記回転軸の定格回転数が、前記第1回転数未満に設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のターボ圧縮機。
  5. 前記転がり軸受の外輪温度は、前記回転軸の回転数に応じた設定外輪温度となるように、前記潤滑油の給油温度によって制御され、
    前記回転軸の回転数が前記第1回転数未満の場合には、前記設定外輪温度を超えた場合であっても、前記外輪の現在値温度に基づいて修正した後の外輪温度となるように前記給油温度を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のターボ圧縮機。
  6. ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、
    前記転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、
    該転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、
    該給油機構は、前記回転軸の回転数が第1回転数以上の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも多い過大給油量を供給するように制御されることを特徴とするターボ圧縮機。
  7. ハウジングに転がり軸受を介して回転自在に支持され、駆動源により可変速回転される回転軸の少なくとも一端に羽根車が設けられたターボ圧縮機において、
    前記転がり軸受は、内輪に沿って遠心力により軸受内部に潤滑油が給油されるアンダーレース潤滑方式の転がり軸受とされ、
    該転がり軸受には、軸受に給油される潤滑油の給油量を調節する給油機構が設けられ、
    該給油機構は、前記回転軸の回転数が第1回転数以上の場合には、遠心力によって前記転がり軸受内に潤滑油が給油される量よりも多い過大給油量を供給するように制御されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のターボ圧縮機。
  8. 前記第1回転数は、前記転がり軸受の外輪温度が閾値を超える回転数とされていることを特徴とする請求項6又は7に記載のターボ圧縮機。
  9. 前記転がり軸受の外輪温度を前記閾値以下に保つ給油量が前記回転軸の回転数に応じて決定されたデータに基づいて前記給油機構が制御されることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載のターボ圧縮機。
  10. 冷凍サイクルを構成するターボ圧縮機として、請求項1から9のいずれかに記載のターボ圧縮機を備えたことを特徴とするターボ冷凍機。
  11. 前記転がり軸受の外輪温度が前記閾値を超えた場合には、当該ターボ冷凍機の出力を減じることを特徴とする請求項10に記載のターボ冷凍機。
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