JP2009214621A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】給油口から溢れた燃料或いは雨水などの流動体が車両搭載部品に付着して当該車両搭載部品が汚れることを簡易かつ確実に防止できる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】自動二輪車10において、案内部材100は、挟持部110と、流動体案内部150とを有する。挟持部110は、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する。流動体案内部150は、挟持部110から延びており、流動体を所望の方向に案内する。挟持部110及び流動体案内部150は、タンクフランジ52の長手方向に沿って形成される。
【選択図】図4
【解決手段】自動二輪車10において、案内部材100は、挟持部110と、流動体案内部150とを有する。挟持部110は、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する。流動体案内部150は、挟持部110から延びており、流動体を所望の方向に案内する。挟持部110及び流動体案内部150は、タンクフランジ52の長手方向に沿って形成される。
【選択図】図4
Description
本発明は、鞍乗型車両に搭載されている車両搭載部品の表面を伝って流れ落ちる流動体を案内する案内部材を備える鞍乗型車両に関する。
従来、自動二輪車などの鞍乗型車両では、燃料タンクの給油口から溢れた燃料が鞍乗型車両に搭載されている各種の車両搭載部品に付着して汚れることを防止するため、給油口から溢れた燃料を所望の方向に案内する案内部材を設ける方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、エンジンの上方に配設された燃料タンクの車幅方向外側の下端部に庇状の案内部材が設けられる。給油口から溢れた燃料、或いは雨水などの流動体は、燃料タンクの表面から庇状の案内部材の上面を伝って流れ落ち、案内部材の車幅方向外側の端部から地面に滴下する。このような案内部材によれば、給油口から溢れた燃料が、燃料タンクの下方に配設されたエンジンや車体フレームなどの車両搭載部品に付着して汚れることを防止できる。
特開平6−191456号公報(第2頁、第2−3図)
しかしながら、上述した従来の案内部材には、次のような問題があった。すなわち、案内部材の車幅方向外側の端部から下方に滴下した燃料などの流動体が強風に煽られた場合、地面に滴下せず、エンジンや車体フレームなどの車両搭載部品に付着してしまう問題があった。
また、上述した従来の案内部材は、燃料タンクの車幅方向外側の下端部に貼着されているため、案内部材の取り付け及び取り外し作業が面倒であるといった問題もあった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、給油口から溢れた燃料或いは雨水などの流動体が車両搭載部品に付着して当該車両搭載部品が汚れることを簡易かつ確実に防止できる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、車両搭載部品(燃料タンク50)の表面を伝って流れ落ちる流動体(燃料)を所望の方向に案内する案内部材(案内部材100)を備える鞍乗型車両(自動二輪車10)であって、前記案内部材は、前記車両搭載部品に形成されている板片状の縁部(タンクフランジ52)を挟持する挟持部(挟持部110)と、前記挟持部から延び、前記流動体を案内する流動体案内部(流動体案内部150)とを有し、前記挟持部及び前記流動体案内部は、前記縁部の長手方向に沿って形成され、前記流動体案内部は、前記縁部から離れる方向(D1方向)に向かって延びる面状部分が形成された流動体通路部(通路部160)と、前記流動体通路部に連なり、前記面状部分に対して曲げられた流動体制止部(流動体制止部170)とを有し、前記流動体制止部は、前記流動体が流れ落ちる方向(D2方向)と異なる方向に向けて延びることを要旨とする。
このような鞍乗型車両によれば、車両搭載部品の表面を伝う流動体は、流動体通路部の面状部分に流れ込む。流動体は、流動体通路部に連なり、面状部分に対して曲げられた流動体制止部によって、流動体通路部から溢れることなく制止される。そして、流動体通路部に案内されて、車両搭載部品に形成されている板片状の縁部に沿って流れる。
従って、本発明の特徴によれば、従来の案内部材に比べて、流動体が案内部材の車幅方向外側の端部から下方に滴下することを防止することができる。これにより、例えば、給油口から溢れた燃料或いは雨水などの流動体が強風に煽られた場合、地面に滴下せず、エンジンや車体フレームなどの車両搭載部品に付着してしまうことを確実に防止できる。
また、本発明の特徴によれば、案内部材は、車両搭載部品の板片状の縁部に挟持されるため、貼着等の場合に比べて、案内部材の取り付け及び取り外し作業が簡易かつ確実に行える。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記流動体制止部は、前記挟持部側に位置する前記流動体通路部の端部と反対側の端部に設けられることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記流動体案内部は、前記流動体制止部から前記縁部の方向に向けて延びる折り返し部(折り返し部180)を有することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記挟持部は、前記板片状の縁部のそれぞれの面に当接する一対の側壁部(側壁部120)と、前記一対の側壁部のそれぞれの端部と連なる底部(底部130)とを有し、前記流動体案内部は、前記側壁部の少なくとも何れかから延びることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記流動体案内部は、前記側壁部の中央部分(中央部分120a)から延びることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記長手方向に沿った前記挟持部の断面は凹状であり、前記挟持部は、可撓性を有する金属製の芯材(芯材141)と、前記芯材を被覆する弾性部材(ゴム被覆142)とを含むことを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記挟持部は、前記板片状の縁部のそれぞれの面に当接する一対の側壁部(側壁部120)と、前記一対の側壁部のそれぞれの端部と連なる底部(底部130)とを有し、前記側壁部の内壁面(内壁面121)には、前記内壁面から前記縁部が挿通される空間に向けて突出するひだ部分(ひだ部122)が形成され、前記ひだ部分は、前記挟持部への前記縁部の挿入方向(D3方向)に向かって傾斜しており、前記ひだ部分の先端(先端122a)は、前記ひだ部分の基端(基端122b)よりも前記底部側に位置することを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記鞍乗型車両の駆動力を発生するエンジンに供給される燃料を蓄える燃料タンク(燃料タンク50)を備え、前記燃料タンクには、前記縁部が形成され、前記案内部材は、前記燃料タンクに形成された前記縁部に取り付けられることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、給油口から溢れた燃料或いは雨水などの流動体が車両搭載部品に付着して当該車両搭載部品が汚れることを簡易かつ確実に防止できる鞍乗型車両を提供することができる。
次に、本発明に係る鞍乗型車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)全体概略構成、(2)燃料タンクの周辺部の構造、(3)案内部材のタンクフランジへの取付構造、(4)案内部材の構造、(5)作用・効果、(6)案内部材の変形例、及び(7)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)全体概略構成
まず、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の全体概略構成について説明する。図1は、自動二輪車10の左側面図である。図2は、自動二輪車10の正面図である。
まず、本実施形態に係る鞍乗型車両である自動二輪車10の全体概略構成について説明する。図1は、自動二輪車10の左側面図である。図2は、自動二輪車10の正面図である。
図1及び図2に示すように、自動二輪車10は、自動二輪車10の骨格を形成する車体フレーム30を有する。自動二輪車10は、前輪20、燃料タンク50、エンジン40、シート70、及び後輪90を有する。燃料タンク50、エンジン40、及びシート70は、車体フレーム30に取り付けられる。
前輪20は、車体フレーム30に連結された一対のフロントフォーク21によって、回転可能に支持される。
エンジン40は、自動二輪車10の駆動力を発生させるパワーユニットである。エンジン40は、自動二輪車10の前後方向の略中央において、車体フレーム30に取り付けられる。エンジン40は、後輪90に伝達される駆動力を発生する。エンジン40において発生された駆動力は、チェーンにより後輪90に伝達される。
シート70は、燃料タンク50の後方に配置される。シート70には、ライダーが着座する。
燃料タンク50は、エンジン40に供給される燃料を貯留する。燃料タンク50は、エンジン40の上方に配置されている。燃料タンク50は、シート70の前方に配設される。
燃料タンク50の両側部には、車体カバー(以下、シュラウドという)60が配設される。シュラウド60は、燃料タンク50の下方に延びる。
(2)燃料タンク50の周辺部の構造
図3は、燃料タンク50の周辺部の構造を説明する自動二輪車10の分解斜視図である。図3に示すように、車体フレーム30は、ステアリングヘッドパイプ30hpを有する。燃料タンク50は、ステアリングヘッドパイプ30hpに近接した位置で車体フレーム30に取り付けられる。
図3は、燃料タンク50の周辺部の構造を説明する自動二輪車10の分解斜視図である。図3に示すように、車体フレーム30は、ステアリングヘッドパイプ30hpを有する。燃料タンク50は、ステアリングヘッドパイプ30hpに近接した位置で車体フレーム30に取り付けられる。
燃料タンク50は、曲げ加工が施された複数の金属板によって形成される。燃料タンク50は、給油口51を有する。給油口51は、燃料タンク50の上側表面に略水平に形成される。
金属板の接合部分には、タンクフランジ52が形成される。本実施形態において、タンクフランジ52は、板片状の縁部を構成する。
自動二輪車は、案内部材100と燃料キャッチャ200とを有する。案内部材100は、タンクフランジ52に取り付けられる。案内部材100は、燃料タンク50の表面を伝って流れ落ちる流動体、例えば、給油口51から溢れ出た燃料を所望の方向に案内する。
案内部材100は、タンクフランジ52のステアリングヘッドパイプ30hpの近傍位置から、タンクフランジ52の長手方向(図3におけるL方向)に沿って取り付けられる。案内部材100は、燃料キャッチャ200まで延びる。
燃料キャッチャ200は、案内部材100は、燃料タンク50の表面を伝って流れ落ちる燃料を受ける。また、案内部材100によって案内された燃料を受ける。
燃料キャッチャ200は、シュラウド60の内側、かつ燃料タンク50の下部の表面に取り付けられる。燃料キャッチャ200は、自動二輪車10の右側方視において、燃料タンク50の給油口51の下方に配置される。すなわち、燃料キャッチャ200は、自動二輪車10の側面視において、シュラウド60に覆われている。
(3)案内部材100のタンクフランジ52への取付構造
次に、図4及び図5を用いて、案内部材100の構造を説明する。図4は、図3のA−A線に沿った断面図である。図5は、案内部材100の断面図である。
次に、図4及び図5を用いて、案内部材100の構造を説明する。図4は、図3のA−A線に沿った断面図である。図5は、案内部材100の断面図である。
図4に示すように、案内部材100は、挟持部110と、流動体案内部150とを有する。挟持部110は、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する。流動体案内部150は、挟持部110から延びており、流動体を所望の方向に案内する。
挟持部110及び流動体案内部150は、タンクフランジ52の長手方向(図3におけるL方向)に沿って形成される。
(4)案内部材100の構造
図5に示すように、流動体案内部150は、流動体通路部160と、流動体制止部170とを有する。流動体通路部160は、タンクフランジ52から離れる方向(D1方向)に向かって延びる面状部分161が形成される。面状部分161は、挟持部110へのタンクフランジ52の挿入方向D3に向いている。
図5に示すように、流動体案内部150は、流動体通路部160と、流動体制止部170とを有する。流動体通路部160は、タンクフランジ52から離れる方向(D1方向)に向かって延びる面状部分161が形成される。面状部分161は、挟持部110へのタンクフランジ52の挿入方向D3に向いている。
流動体制止部170は、挟持部110側に位置する流動体通路部160の端部の反対側の端部に設けられる。
流動体制止部170は、流動体通路部160に連なり、面状部分161に対して曲げられている。流動体制止部170は、流動体が流れ落ちる方向(D2方向)と異なる方向に向けて延びる。
流動体案内部150は、流動体制止部170からタンクフランジ52の方向に向けて延びる折り返し部180を有する。
挟持部110は、側壁部120と、底部130とを有する。側壁部120は、タンクフランジ52の面52a,面52bに当接している。底部130は、側壁部120のそれぞれの端部と連なる。
従って、流動体案内部150は、側壁部120の少なくとも何れかから延びる。流動体案内部150は、側壁部120の中央部分120aから延びる。
挟持部110は、芯材141と、ゴム被覆142とを含む。芯材141は、可撓性を有する金属材料から形成される。ゴム被覆142は、芯材141を被覆する。本実施形態において、ゴム被覆142は、弾性部材を構成する。挟持部110のタンクフランジ52の長手方向に沿った断面は、凹状である。
側壁部120の内壁面121には、内壁面121からタンクフランジ52が挿通される空間に向けて突出するひだ部122が形成される。
ひだ部122は、挟持部110へのタンクフランジ52の挿入方向D3に向かって傾斜している。ひだ部122の先端122aは、ひだ部122の基端122bよりも底部130側に位置する。
(5)作用・効果
自動二輪車10によれば、燃料タンク50の表面を伝う流動体は、流動体通路部160の面状部分161に流れ込む。流動体は、流動体通路部160に連なり、面状部分161に対して曲げられた流動体制止部170によって、流動体通路部160から溢れることなく制止される。そして、流動体通路部160に案内されて、タンクフランジ52の長手方向に沿って流れる。
自動二輪車10によれば、燃料タンク50の表面を伝う流動体は、流動体通路部160の面状部分161に流れ込む。流動体は、流動体通路部160に連なり、面状部分161に対して曲げられた流動体制止部170によって、流動体通路部160から溢れることなく制止される。そして、流動体通路部160に案内されて、タンクフランジ52の長手方向に沿って流れる。
従って、自動二輪車10によれば、従来の案内部材に比べて、流動体が案内部材の車幅方向外側の端部から下方に滴下することを防止することができる。これにより、例えば、流動体が強風に煽られた場合、地面に滴下せず、エンジンや車体フレームなどの車両搭載部品に付着してしまうことを確実に防止できる。
また、自動二輪車10によれば、案内部材100は、車両搭載部品の板片状の縁部に挟持させて取り付けることができるため、貼着する場合に比べて、案内部材100の取り付け及び取り外し作業が簡易かつ確実に行える。
自動二輪車10によれば、流動体制止部170は、挟持部110側に位置する流動体通路部150の端部の反対側の端部に設けられる。
従って、このような自動二輪車10は、流動体制止部170により流動体の通路面積を確保しつつ、流動体通路部160から溢れることなく制止することができる。
自動二輪車10によれば、流動体案内部160は、流動体制止部170からタンクフランジ52の方向に向けて延びる折り返し部180を有する。
従って、自動二輪車10は、折り返し部180によって、流動体が流動体通路部160及び流動体制止部170から超えて溢れることを防止することができる。
自動二輪車10によれば、流動体案内部160は、側壁部120の中央部分120aから延びる。これにより、挟持部110、流動体通路部160及び流動体制止部170によって形成される流動体の流路の受け入れ容量が増大する。
従って、自動二輪車10は、燃料タンク50の表面を流れる流動体を流動体通路部160内に確実に留めることができる。
自動二輪車10によれば、挟持部110の断面が凹状であり、挟持部110は、可撓性を有する金属製の芯材141と、芯材141と被覆するゴム被覆142とを含む。
このような特徴によれば、前記挟持部は、金属材料で形成された金属コア211と、芯部を覆う樹脂材料で形成された外装部212とを有する。従って、挟持部110は、タンクフランジ52を強固に挟持することができる。
また、挟持部110は、弾性部材としてのゴム被覆142の内部に可撓性を有する金属製の芯材141が含まれているので、タンクフランジ52の延びる方向に沿って変形し易い上に、確実に挟持することができる。
自動二輪車10は、側壁部120の内壁面121にひだ部122が形成される。従って、側壁部120の内壁面121にひだ部122が形成されることにより、挟持部110は、タンクフランジ52を確実に挟持することができる。
また、ひだ部122は、挟持部110へのタンクフランジ52の挿入方向(D3方向)に向かって傾斜している。また、ひだ部122の先端122aは、ひだ部122の基端122bよりも底部130側に位置する。
従って、ひだ部122を設けたことにより、挿入方向(D3方向)の逆方向、すなわち抜き方向に抜け難くなるため、挟持部110は、タンクフランジ52を確実に挟持することができる。
自動二輪車10によれば、案内部材100は、燃料タンク50のタンクフランジ52に取り付けられることにより、万一、給油時に燃料が給油口51から溢れても、燃料タンク50の表面を伝う燃料をタンクフランジ52に沿って燃料キャッチャ200まで案内することができる。
従って、自動二輪車10によれば、給油口51から溢れた燃料或いは雨水などの流動体が車両搭載部品に付着して、車両搭載部品が汚れることを簡易かつ確実に防止できる。
(6)案内部材の変形例
案内部材100において、流動体通路部150は、挟持部110の側壁部120又は底部130の少なくとも何れかから延びていてもよい。
案内部材100において、流動体通路部150は、挟持部110の側壁部120又は底部130の少なくとも何れかから延びていてもよい。
流動体通路部150は、燃料タンク50に形成されたタンクフランジ52と、流動体が流れる燃料タンク50の表面との配置関係に応じて、流動体案内部160の面状部分161の方向を適宜設定することが可能である。
6.1 案内部材の変形例1
図6は、案内部材の変形例1として示す案内部材100Aの断面図である。図6に示すように、案内部材100Aは、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する挟持部110Aと、挟持部110Aから延びており、流動体を所望の方向に案内する流動体案内部150Aとを有する。
図6は、案内部材の変形例1として示す案内部材100Aの断面図である。図6に示すように、案内部材100Aは、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する挟持部110Aと、挟持部110Aから延びており、流動体を所望の方向に案内する流動体案内部150Aとを有する。
流動体案内部150Aは、流動体通路部160Aと、流動体制止部170Aとを有する。流動体通路部160Aは、タンクフランジ52から離れる方向(図6では、挿入方向D3に同じ)に向かって延びる面状部分161Aが形成される。
流動体制止部170Aは、挟持部110A側に位置する流動体通路部160Aの端部の反対側の端部に設けられる。また、流動体制止部170Aは、流動体通路部160Aに連なり、面状部分161Aに対して曲げられている。
流動体案内部150Aは、流動体制止部170Aからタンクフランジ52の方向に向けて延びる折り返し部180Aを有する。
6.2 案内部材の変形例2
図7は、案内部材の変形例2として示す案内部材100Bの断面図である。図7に示すように、案内部材100Bは、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する挟持部110Bと、挟持部110Bから延びており、流動体を所望の方向に案内する流動体案内部150Bとを有する。
図7は、案内部材の変形例2として示す案内部材100Bの断面図である。図7に示すように、案内部材100Bは、燃料タンク50に形成されているタンクフランジ52を挟持する挟持部110Bと、挟持部110Bから延びており、流動体を所望の方向に案内する流動体案内部150Bとを有する。
流動体案内部150Bは、流動体通路部160Bと、流動体制止部170Bとを有する。流動体通路部160Bは、タンクフランジ52から離れる方向に向かって延びる面状部分161Bが形成される。
変形例2では、面状部分161Bは、挟持部110Bのタンクフランジ52への挿入方向(D3方向)の逆方向に向いている。
流動体制止部170Bは、挟持部110B側に位置する流動体通路部160Bの端部の反対側の端部に設けられる。また、流動体制止部170Bは、流動体通路部160Bに連なり、面状部分161Bに対して曲げられている。
流動体案内部150Bは、流動体制止部170Bからタンクフランジ52の方向に向けて延びる折り返し部180Bを有する。
変形例1及び変形例2の自動二輪車10によれば、挟持部110は、タンクフランジ52の面52a,面52bに当接する一対の側壁部120と、側壁部120のそれぞれの端部と連なる底部130とを有し、流動体案内部160は、側壁部120の少なくとも何れかから延びる。
すなわち、燃料タンク50に形成されたタンクフランジ52と、流動体が流れる燃料タンク50の表面との位置関係に応じて、流動体案内部160の面状部分161の方向を適宜設定できる。
従って、自動二輪車10は、燃料タンク50などの車両搭載部品の表面と板片状の縁部との位置関係に応じて、車両搭載部品の表面を流れる流動体を確実に制止することができる。
(7)その他の実施形態
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなる。
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなる。
上述の実施形態では、鞍乗型車両の一例として自動二輪車10を挙げたが、鞍乗型車両であればよく、車輪の数は2つに限定されない。例えば、車輪の数は3つであってもよい。また、車輪の数は4つであってもよい。
上述した実施形態において、燃料キャッチャ200の燃料タンク50に対する取付位置は、図3に示す位置に限定されない。燃料キャッチャ200は、自動二輪車10の右側或いは両側に取り付けられてもよい。
上述した実施形態において、流動体制止部170は、挟持部110側に位置する流動体通路部160の端部とは反対側の端部に設けられるとした。しかし、流動体制止部170は、必ずしも設けられる必要はない。
また、流動体案内部160は、流動体制止部170からタンクフランジ52の方向に向けて延びる折り返し部180を有するとした。しかし、折り返し部180は、必ずしも設けられる必要はない。
また、流動体案内部160は、側壁部120の中央部分120aから延びるとした。しかし、流動体案内部160が形成される位置は、側壁部120の中央部分120aに限定されない。例えば、側壁部120と底部130とが連なる部分に形成することもできる。
上述した実施形態では、タンクフランジ52の長手方向に沿った挟持部110の断面は、凹状であるとした。しかし、タンクフランジ52を挟持可能な構造であればよく、凹状に限定されない。例えば、一対の側壁部120の端部に連なる底部130が湾曲していてもよい。すなわち、断面がU字状とすることもできる。
また、挟持部110に含まれる芯材140は、金属に限定されない。例えば、芯材140を被覆する弾性部材よりも硬度の高い樹脂で形成されていてもよい。また、挟持部110は、金属を含まなくてもよい。この場合には、弾性部材であるゴム被覆142の硬度を上げることにより、全体として、金属を有する場合と同等の挟持力を付与してもよい。
上述した実施形態では、側壁部120の内壁面121には、内壁面121からタンクフランジ52が挿通される空間に向けてひだ部122が形成されており、ひだ部122は、挟持部110へのタンクフランジ52の挿入方向に向かって傾斜していると説明した。しかし、ひだ部122は、必ずしも、挟持部110へのタンクフランジ52の挿入方向に向かって傾斜している必要はない。内壁面121に対する垂直方向に延びて形成されていてもよい。
また、ひだ部122の先端122aは、ひだ部122の基端122bよりも底部130側に位置すると説明した。しかし、ひだ部122の先端122aは、ひだ部122の基端122bよりも底部130側に位置しなくてもよい。
上述した実施形態では、自動二輪車10の駆動力を発生するエンジンに供給される燃料を蓄える燃料タンクの縁部に案内部材を取り付ける場合について説明したが、燃料タンクの縁部に限定されない。例えば、シュラウド、車体カバー等の縁部に設けることもできる。
本実施形態では、燃料キャッチャ200は、燃料タンク50を伝って流れる燃料を受け止めるとして説明した。しかし、例えば、燃料タンク50の表面を伝って流れるものであれば、例えば、雨水、泥水等も受け止めることができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…自動二輪車、60…シュラウド、20…前輪、50…燃料タンク、51…給油口、52…タンクフランジ、52a,52b…面、40…エンジン、30…車体フレーム、30hp…ステアリングヘッドパイプ、70…シート、90…後輪、100…案内部材、110…挟持部、120…側壁部、120a…中央部分、121…内壁面、122…ひだ部、122a…先端、122b…基端、130…底部、141…芯材、142…ゴム被覆、150…流動体案内部、160…流動体通路部、161…面状部分、170…流動体制止部、180…折り返し部、200…燃料キャッチャ、D1…方向、D2…方向
Claims (8)
- 車両搭載部品の表面を伝って流れ落ちる流動体を所望の方向に案内する案内部材を備える鞍乗型車両であって、
前記案内部材は、
前記車両搭載部品に形成されている板片状の縁部を挟持する挟持部と、
前記挟持部から延び、前記流動体を案内する流動体案内部とを有し、
前記挟持部及び前記流動体案内部は、前記縁部の長手方向に沿って形成され、
前記流動体案内部は、
前記縁部から離れる方向に向かって延びる面状部分が形成された流動体通路部と、
前記流動体通路部に連なり、前記面状部分に対して曲げられた流動体制止部とを有し、
前記流動体制止部は、前記流動体が流れ落ちる方向と異なる方向に向けて延びる鞍乗型車両。 - 前記流動体制止部は、前記挟持部側に位置する前記流動体通路部の端部と反対側の端部に設けられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記流動体案内部は、前記流動体制止部から前記縁部の方向に向けて延びる折り返し部を有する請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記挟持部は、
前記板片状の縁部のそれぞれの面に当接する一対の側壁部と、
前記一対の側壁部のそれぞれの端部と連なる底部とを有し、
前記流動体案内部は、前記側壁部の少なくとも何れかから延びる請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記流動体案内部は、前記側壁部の中央部分から延びる請求項4に記載の鞍乗型車両。
- 前記長手方向に沿った前記挟持部の断面は凹状であり、
前記挟持部は、
可撓性を有する金属製の芯材と、
前記芯材を被覆する弾性部材とを含む請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記挟持部は、
前記板片状の縁部のそれぞれの面に当接する一対の側壁部と、
前記一対の側壁部のそれぞれの端部と連なる底部とを有し、
前記側壁部の内壁面には、前記内壁面から前記縁部が挿通される空間に向けて突出するひだ部分が形成され、
前記ひだ部分は、前記挟持部への前記縁部の挿入方向に向かって傾斜しており、
前記ひだ部分の先端は、前記ひだ部分の基端よりも前記底部側に位置する請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記鞍乗型車両の駆動力を発生するエンジンに供給される燃料を蓄える燃料タンクを備え、
前記燃料タンクには、前記縁部が形成され、
前記案内部材は、前記燃料タンクに形成された前記縁部に取り付けられる請求項1に記載の鞍乗型車両。
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