JP2009213872A - 乗り物型玩具用のキャスター取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】玩具の組立て間違いを阻止又は防止できるようなキャスター取り付け構造を提供する。
【解決手段】乗り物型玩具はその本体に連結される第1のキャスターマウントを備えており、この第1のキャスターマウントは第1のキャスター収容部を備えている。前記乗り物型玩具はさらに、前記本体に連結される第2のキャスターマウントを備えており、この第2のキャスターマウントは第2のキャスター収容部を備えている。前記第1のキャスターは前記第1のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている係合軸を有しており、前記第2のキャスターは前記第2のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている係合軸を有している。
【選択図】図12
【解決手段】乗り物型玩具はその本体に連結される第1のキャスターマウントを備えており、この第1のキャスターマウントは第1のキャスター収容部を備えている。前記乗り物型玩具はさらに、前記本体に連結される第2のキャスターマウントを備えており、この第2のキャスターマウントは第2のキャスター収容部を備えている。前記第1のキャスターは前記第1のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている係合軸を有しており、前記第2のキャスターは前記第2のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている係合軸を有している。
【選択図】図12
Description
本発明は、全体として子供用の乗り物型玩具に関し、より詳細には、そのような玩具用のキャスター取り付け構造に関する。
子供用の乗り物型玩具としては様々な形態のものがある。例えば、ワゴン、カート、三輪車、自転車、スクーター、車、トラック、その他などであるが、これに限定されるものではない。乗り物型玩具は、一般的に、表面上で進むようにその玩具を支持する2つ以上の車輪を有している。様々な方法で乗り物型玩具を前進させることができるが、通常は、玩具の背後若しくは隣に立つ大人が、又は玩具の中若しくは上に座る子供自身が前進させるようになっている。乗り物型玩具を前進させる方法として一般的なのは、子供の足の力によるものである。足の力の供給は、例えばペダルを使用して、又は歩道若しくは芝生などの表面上に直接足を着いて(「足床着き」玩具)実行できる。また、乗り物型玩具の中には、子供が握るための操縦ハンドル又はハンドルバーを有するものがあり、そのようなタイプの玩具の中には、操縦可能なものがあり、また操縦不可能なものもある。
子供用の乗り物型玩具は、部分的に組立てられた状態で梱包され購入されることが多い。このような場合、親又はその他の大人などの購入者が、自身でその乗り物型玩具の組立てを完成させることになる。具体的には、梱包された乗り物型玩具が占めるスペースを最小限に抑えるために、車輪、及び例えばキャスターアセンブリなどの車輪をその玩具本体に連結させるための各部品が、未連結であることが多い。このような玩具の場合、購入後に、車輪と関連のキャスターアセンブリとを玩具に連結させる必要があることが多い。
乗り物型玩具のキャスターアセンブリは、例えば右側又は左側など、乗り物型玩具の特定の位置に取り付けるように設計及び意図されていることが多い。キャスターアセンブリの取り付け方が間違っていると、そのキャスターアセンブリの機能が損なわれる可能性がある。例えば、乗り物型玩具の右前に取り付けるように設計及び意図されているキャスターが右前ではなく左前に取り付けられた場合、又はその逆の場合などに、そのキャスターが正常に機能しない可能性がある。玩具の機能が損なわれると不都合なので、その玩具をいったん分解してから正しく組立てし直す作業が必要となるが、分解自体が不可能となっている場合もある。よって、玩具の組立て間違いを阻止又は防止できるようなキャスター取り付け構造が必要とされている。
本発明の乗り物型玩具は、少なくても2つのキャスターを有する車輪取り付け構造を有している。
一つの態様では、本発明の実施形態は、本体と、前記本体に連結される第1のキャスターマウントと、前記本体に連結される第2のキャスターマウントと、第1のキャスターと、第2のキャスターと、前記第1のキャスターに回転可能に取り付けられる第1の車輪と、前記第2のキャスターに回転可能に取り付けられる第2の車輪とを備える子供用乗り物型玩具を提供するものである。好適な実施形態では、前記第1のキャスターは前記第1のキャスターマウントとのみ係合するように適合されており、前記第2のキャスターは前記第2のキャスターマウントとのみ係合するように適合されている。例えば、前記第1のキャスターマウントが第1のキャスター収容部を備えており、前記第2のキャスターマウントが第2のキャスター収容部を備えていることが好ましい。また、前記第1のキャスターと前記第2のキャスターがそれぞれ、キャスター主軸と、係合部材と、係合軸と、ストッパーとを備えていることが好ましい。実施形態によっては、前記乗り物型玩具はさらに、前記第1のキャスターと係合する第1の受筒と、前記第2のキャスターと係合する第2の受筒とを備えている。そのような実施形態の少なくてもいくつかでは、前記第1の受筒が前記第1のキャスターマウントとのみ係合するように適合されており、前記第2の受筒が前記第2のキャスターマウントとのみ係合するように適合されている。
別の態様では、本発明の実施形態は、本体と、前記本体に連結される第1のキャスターマウントと、前記本体に連結される第2のキャスターマウントと、第1のキャスターと、第2のキャスターと、第1の車輪と、第2の車輪とを備える子供用の乗り物型玩具又は子供用の乗り物型玩具用のキットを提供するものである。前記第1のキャスターマウントが第1のキャスター収容部と第1の受容部とを備えており、前記第2のキャスターャスターマウントが第2のキャスター収容部と第2の受容部とボスとを備えていることが好ましい。また、前記第1のキャスターが、キャスター主軸と、係合部材と、係合軸と、ストッパーとを備えており、前記第2のキャスターが、キャスター主軸と、係合部材と、前記第1のキャスター収容部よりも短い係合軸と、前記第1のキャスターストッパーよりも幅が小さいストッパーとを備えていることが好ましい。
第3の態様では、本発明の実施形態は、本体と、前記本体に連結される第1のキャスターマウントと、前記本体に連結される第2のキャスターマウントと、第1の係合部材と第1の係合軸とを備える第1の受筒と、第2の係合部材と第2の係合軸とを備える第2の受筒と、前記第1の受筒と回転可能に係合する第1のキャスターと、前記第2の受筒と回転可能に係合する第2のキャスターと、前記第1のキャスターと回転可能に係合する第1の車輪と、前記第2のキャスターと回転可能に係合する第2の車輪とを備える子供用の乗り物型玩具又は子供用の乗り物型玩具用のキットを提供するものである。このような実施形態では、前記第1のキャスターマウントが、第1の受容部と、第1の幾何学的形状を有する第1のキャスター収容部とを備えており、前記第2のキャスターマウントが、第2の受容部と、第2の幾何学的形状を有する第2のキャスター収容部とを備えていることが好ましい。
これらの好適な実施形態は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて参照することによってより深く理解できる。
図1〜図3に、本発明の乗り物型玩具の好適な実施形態を、全般的に参照番号100を付して示す。図1〜図3に示すように、乗り物型玩具100は、本体102と、一対の前輪104a及び104bと、一対の後輪106a及び106bとを備えている。乗り物型玩具100はさらに、操縦ハンドル108と、子供が座ることができるシート110とを有している。この実施形態では、操縦ハンドル108は、子供が握る又は回すことは可能だが、前輪104a及び104bとは接続されておらず、操縦機能は付与されていない。図1及び図2に示すように、前輪104aは、キャスター112に回転可能に取り付けられている。図2及び図3に示すように、前輪104bは、キャスター114に回転可能に取り付けられている。キャスター112及び114はそれぞれ、回転可能にボルスター116に係止されている。図2及び図3に示すように、ボルスター116は、乗り物型玩具の本体に連結されている。ボルスター116を本体に取り付ける構成として、例えば図2のスナップ式ピン119a〜119dなどの留め具を少なくても一つ使用する構成を採用できる。この留め具としては、その他コッタピン、ねじ、クリップなど、適切な留め具であればいかなる留め具を使用してもよい。または、ボルスター116を本体と一体的に成形する構成を採用できる。
図4及び図5は、第1のキャスターマウント138と第2のキャスターマウント156との一つの実施形態を有するボルスター116を示している。図示のとおり、第1のキャスターマウント138と第2のキャスターマウント156とは、ボルスター116の構成要素となっている。別の実施形態では、第1及び第2のキャスターマウントを乗り物型玩具の本体に別体として連結する構成を採用できる、または乗り物型玩具の本体と一体的に成形する構成を採用できる。
図4及び図5に示すように、第1のキャスターマウント138は第1の受容部122と第1のキャスター収容部(後述)とを有している。第2のキャスターマウント156は、第2の受容部120と、第2のキャスター収容部(後述)と、ボス124とを有している。第1のキャスター112は、キャスター主軸126と、ストッパー128と、係合軸(後述)と、係合部材130と、車軸132とを有している。第2のキャスターマウント114は、キャスター主軸134と、ストッパー(後述)と、係合軸(後述)と、係合部材118と、車軸136とを有している。
図4に示すとおり、第1のキャスター112の係合部材130は第1の受容部と係合し、第2のキャスター114の係合部材118は第2の受容部120と係合する。これらの係合部材は、スナップ式または圧入式によって受容部と係合することが好ましい。しかし、係合部材の受容部との係合には、例えば金具を用いる方式など、他のいかなる適切な方法でも採用できる。ここで言う金具には、例えば一つ以上のコッタピン、イークリップ、位置決めねじなどが含まれるがこれに限定するものではない。
図4は、キャスター112及び114をボルスター116に正しく組立てて係合させた状態を示している。第1のキャスター112について説明すると、第1のキャスターの係合部材130及び係合軸は、ボルスターの第1のキャスター収容部と第1の受容部122とに挿入でき、ここで受容されるようになっている。キャスター112の係合部材130は、回転可能に受容部122と係合し、これによってキャスター112をボルスター116に取り付ける。第1のキャスター112のストッパー128はボルスター116と当接する。第2のキャスター114について説明すると、第2のキャスターの係合部材118と係合軸とは、ボルスターのボス124と第2のキャスター収容部と第2の受容部120とに挿入でき、ここで受容されるようになっている。キャスター114の係合部材118は回転可能に受容部120と係合し、これによってキャスター114をボルスター116に取り付ける。ボス124は、第2のキャスター114のストッパーを受容する受容穴(後述)を有していることが好ましい。受容穴は、第2のキャスター収容部よりも大径となっていることが好ましい。正しく組立てられた状態では、図示のように、キャスター112及び114は、第1の車輪を回転可能に車軸132にて第1のキャスター112に取り付けできるように、また、第2の車輪を回転可能に車軸136にて第2のキャスター114に取り付けできるように、適切な方向を向いて設置されている。
図5は、キャスター112及び114がボルスター116に誤って配置され、よってボルスター116に係合していない状態を示している。図示のとおり、第2のキャスター114の係合軸は第1のキャスター収容部よりも長さが短い。よって、キャスター114の係合軸及び係合部材を第1のキャスター収容部に挿入すると、キャスター114の係合部材は受容部122まで到達せず、ここに係合させることができない。さらに、第1のキャスター112のストッパー128はボス124の受容穴の直径よりも幅が大きい。よって、第1のキャスターストッパー128をボス124の受容穴に入れることができず、第1のキャスター係合部材130は第2の受容部120まで到達せず、ここに係合させることができない。
したがって図4及び図5は、第1のキャスター112は第1のキャスターマウント138とのみ係合するように適合されており、第2のキャスター114は第2のキャスターマウント156とのみ係合するように適合されていることを示している。例えば、第1のキャスター112の係合部材130は第1の受容部122と係合できるが、第2の受容部120とは係合しない。同様に、第2のキャスター114の係合部材118は第2の受容部120と係合するが、第1の受容部122とは係合しない。このように、この乗り物型玩具にキャスターを組み付けようとしている大人は、正しい形態でしか組立てを完成できないようになっている。間違った形態で組立てを完成させようとすると、キャスターがボルスターに係合しないので、すぐに分かる。
図6〜図9は、ボルスター116の第1のキャスターマウント138及び第2のキャスターマウント156の断面図である。図6〜図9は、図示の好適な実施形態において、キャスターがどのようにボルスターに取り付けられるかをさらに詳細に示している。
図6は、図4の線6−6で切り取った、図4の第1のキャスター及び第1のキャスターマウント138を示す断面図である。図6に示すとおり、第1のキャスター112は、第1のキャスターマウント138に正しく組み付けられている。図7は、図5の線7−7で切り取った、図5の第2のキャスター114と第1のキャスターマウント138とを示す断面図である。図示のとおり、第2のキャスター114は、第1のキャスターマウント138に誤って組み付けられている。
図6に示すとおり、第1のキャスターマウント138はキャスター収容部140と受容部122とを有している。第1のキャスター112は、キャスター主軸126と係合部材130と係合軸142とストッパー128とを有している。第1のキャスター112を第1のキャスターマウント138に挿入すると、第1のキャスター112の係合部材130は、第1のキャスターマウント138の受容部122によって受け入れられ、これと係合する。この実施形態では、係合部材130は、凹み係合部144と係合ヘッド部146とを有している、係合ヘッド部146は、スナップ式によって受容部122と回転可能に係合する。キャスター112の係合軸142は、第1のキャスター収容部140によって受け入れられ、その中で回転できる。キャスター112のストッパー128は第1のキャスターマウント138に当接し、適切な係合が実行された後は、キャスター112が第1のキャスターマウント138にさらに挿入されるのを阻止するようになっている。
図7も同様に、キャスター収容部140と受容部122とを有する第1のキャスターマウント138を示している。前述のとおり、第2のキャスター114は、キャスター主軸134と係合部材118と係合軸150とを有しているが、係合軸150は、第1のキャスター112の係合軸142よりも長さが短くなっており、ストッパー148は第1のキャスター112のストッパー128よりも幅が小さくなっている。第2のキャスター係合部材118は、凹み係合部152と係合ヘッド部154とを有している。図7に示すとおり、第2のキャスター114の係合軸150は、第1のキャスターマウント138のキャスター収容部140よりも長さが短い。第2のキャスター係合軸150が第1のキャスター収容部140よりも短いため、第2のキャスター係合部材118が第1の受容部122に受け入れられることはない。
図8は、図4の線8−8で切り取った、図4の第2のキャスター114と第2のキャスターマウント156とを示す断面図である。図8に示すとおり、第2のキャスター114は、第2のキャスターマウント156に正しく組み付けられている。図9は、図5の線9−9で切り取った、図5の第1のキャスター112と第2のキャスターマウント156とを示す断面図である。図示のとおり、第1のキャスター112は、第2のキャスターマウント156に誤って組み付けられている。
図8に示すとおり、また、前述のとおり、第2のキャスターマウント156は、ボス124と、第2のキャスター収容部158と、第2の受容部120とを有している。第2のキャスター114は、キャスター主軸134と、係合部材118と、係合軸150と、ストッパー148とを有している。係合部材118は、係合ヘッド部154と、凹み係合部152とを備えている。第2のキャスター114の係合部材118は、好ましくは回転可能に、第2のキャスターマウント156の受容部120と係合する。第2のキャスターマウント156のボス124は受容穴160を有しており、第2のキャスター114のストッパー148は、この受容穴160に受け入れられる。ボス124の受容穴160は、第2のキャスターマウント156のキャスター収容部158よりも大径であることが好ましい。
図9もまた、受容穴160を有するボス124と、第2のキャスター収容部158と、第2の受容部120とを有する第2のキャスターマウント156を示している。前述のとおり、第1のキャスター112は、キャスター主軸126と、係合部材130と、係合軸142と、ストッパー128とを有しており、ストッパー128は、第2のキャスター114のストッパー148よりも幅が大きくなっている。係合部材130は、凹み係合部144と、係合ヘッド部146とを有している。図9に示すとおり、第1のキャスター112のストッパー128は、第2のキャスターマウント156の受容穴160よりも大径となっている。これにより、第1のキャスターストッパー128はボス124の受容穴160には入らず、よって第1のキャスター係合部材130が第2の受容部120に受け入れられることはない。
図10は、図1〜図3に図示した乗り物型玩具のような、本発明にしたがった乗り物型玩具の本体に連結できるようになっているボルスターの別の実施形態であるボルスター200を示している。図示のとおり、ボルスター200は、例えばスナップ式ピン、コッタピン、ねじ、クリップ、その他適切な任意の留め具を少なくても一つ使用して、乗り物型玩具の本体にボルスター200を取り付け可能にする連結穴202を少なくても一つ有している。または、ボルスター200を本体と一体的に成形する構成を採用することもできる。ボルスター200は、第1のキャスターマウント204と第2のキャスターマウント206との実施形態を有している。図示のとおり、第1のキャスターマウント204及び第2のキャスターマウント206は、ボルスター200の構成要素となっている。別の実施形態では、第1のキャスターマウント204及び第2のキャスターマウント206を乗り物型玩具の本体に別体として連結させる構成を採用できる、または、乗り物型玩具と一体的に成形する構成を採用できる。
図10に示すとおり、第1のキャスターマウントは第1のキャスター収容部208を有しており、第2のキャスターマウント206は第2のキャスター収容部210を有している。第1のキャスター収容部208は第1の幾何学的形状を有しており、第2のキャスター収容部210は第2の幾何学的形状を有している。各キャスター収容部の幾何学的形状は、キャスター収容部の断面形状から判定できる。図10に示すとおり、第2のキャスター収容部210の第2の幾何学的形状は、第1のキャスター収容部208の第1の幾何学的形状とは異なっている。具体的には、第1のキャスター収容部208の幾何学的形状は六角形であり、第2のキャスター収容部210の幾何学的形状は五角形である。これらキャスター収容部の幾何学的形状としては、例えば円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形など、いかなる適切な幾何学的形状でも採用できる。第1のキャスター収容部208の第1の幾何学的形状及び第2のキャスター収容部210の第2の幾何学的形状は、それぞれの対応する受筒(後述)が、これらキャスター収容部の一方とのみ係合し、誤って配置しても他方のキャスター収容部内には収まらなくなるように選択することが好ましい。
図11〜図13は、キャスター236及び238のボルスター200との組立てを図示している。図11及び図12は組立分解図であり、別体である各部品を組立てのために整列させた状態で示している。図13は組立てられた状態で各部品を示している。第1のキャスターマウント204は、第1のキャスター収容部208に加えて第1の受容部212を有している。第2のキャスターマウント206は、第2のキャスター収容部210に加えて第2のキャスター受容部214を有している。
図11〜図13に示すとおり、第1のキャスター236は、キャスター主軸240と、ストッパー244と、係合軸242と、係合部材246と、車軸248とを有している。第2のキャスター238は、キャスター主軸250と、ストッパー254と、係合軸252と、係合部材256と、車軸258とを有している。図11〜図13に示す実施形態では、第1の受筒216は第1のワッシャ260及び第1のキャスター236と組み合わされ、第2の受筒218は第2のワッシャ262及び第2のキャスター238と組み合わされる。好適な実施形態では、各キャスターは、それぞれの対応する受筒と、例えば図11〜図13に示すワッシャなどのその他の部品などと、工場で組み合わされる。よって購入者は、事前に組立てられたキャスターアセンブリを乗り物型玩具の本体上のキャスターマウントに取り付けるだけでよい。
第1の受筒216は、第1のキャスター236を受容し回転可能に係止する。第1の受筒216自体は、第1のキャスターマウント204に受容され係止される。第1の受筒216は、第1の底部220と、第1の係合部材222と、第1の頂上部224と、第1の貫通穴226とを有している。図11及び図12に示すとおり、第1の受筒216は、まず、ワッシャ260がストッパー244に直接当接するようにワッシャ260を第1のキャスター236の係合軸242に摺動させて通し、それから受筒216の底部220が直接ワッシャ260と当接するように受筒216を第1のキャスター236の係合軸242に摺動させて通して受筒216を組み付けることによって、第1のキャスター236及びワッシャ260と組み合わせることができる。このとき、貫通穴226が係合軸242を受容し、頂上部224が第1のキャスター236の係合部材246を受容し係止する。第1の受筒216の頂上部224は、第1のキャスター236の係合部材246とスナップ式又は圧入式によって係合するようになっていることが好ましい。しかし、例えば金具を用いるなどして、適切な係合方法であればいかなる方法でも採用できる。ここで言う金具には、例えば一つ以上のコッタピン、イークリップ、位置決めねじなどが含まれるが、これに限定するものではない。
さらに、第1の受筒216は、第1の受筒216の頂上部224が第1のキャスターマウントの受容部212によって受容され係止されるように、また、第1の受筒216の係合部222が第1のキャスターマウント204の第1のキャスター収容部208に受け入れられるように、第1の受筒216をキャスター収容部208の中に摺動させて入れることによって、第1のキャスターマウントと組み合わせることができる。第1の受筒216の頂上部224は、スナップ式又は圧入式によって第1のキャスターマウント204の受容部212と係合するようになっていることが好ましい。しかし、例えば金具を用いるなどして、適切な係合方法であればいかなる方法でも採用できる。ここで言う金具には、例えば一つ以上のコッタピン、イークリップ、位置決めねじなどが含まれるが、これに限定するものではない。
同様に、第2の受筒218は、第2のキャスター238を受容し回転可能に係止する。第2の受筒218自体は、第2のキャスターマウント206によって受容され係止される。第2の受筒218は、第2の底部228と、第2の係合部230と、第2の頂上部232と、第2の貫通穴234とを有している。図11〜図12に示すとおり、第2の受筒218は、まず、ワッシャ262がストッパー254に直接当接するようにワッシャ262を第2のキャスター238の係合軸252に摺動させて通し、それから受筒218の底部228が直接ワッシャ262と当接するように受筒218を第2のキャスター238の係合軸252に摺動させて通して受筒218を組み付けることによって、第2のキャスター238及びワッシャ262と組み合わせることができる。このとき、貫通穴234が係合軸252を受容し、頂上部232が第2のキャスター238の係合部材256を受容し係止する。第2の受筒218の頂上部232は、第2のキャスター238の係合部材256とスナップ式又は圧入式によって係合するようになっていることが好ましい。しかし、例えば金具を用いるなどして、適切な係合方法であればいかなる方法でも採用できる。ここで言う金具には、例えば一つ以上のコッタピン、イークリップ、位置決めねじなどが含まれるが、これに限定するものではない。
さらに、第2の受筒218は、第2の受筒218の頂上部232が第2のキャスターマウント206の受容部214によって受容され係止されるように、また、第2の受筒218の係合部230が第2のキャスターマウント206の第2のキャスター収容部210によって受容されるように、第2の受筒218をキャスター収容部210の中に摺動させて入れることによって、第2のキャスターマウント206と組み合わせることができる。第2の受筒218の頂上部232は、スナップ式又は圧入式によって第2のキャスターマウント206の受容部214と係合するようになっていることが好ましい。しかし、例えば金具を用いるなどして、適切な係合方法であればいかなる方法でも採用できる。ここで言う金具には、例えば一つ以上のコッタピン、イークリップ、位置決めねじなどが含まれるが、これに限定するものではない。
図14〜図17は、第1の受筒216及び第2の受筒218をさらに詳細に示している。
図14及び図15に示すとおり、第1の受筒216は、第1の底部220と、第1の係合部222と、第1の頂上部224と、第1の貫通穴226とを有している。頂上部224と第1のキャスターマウント204の第1の受容部212とを係合させるための特徴が頂上部224の外側に配備されている。図14及び図15に示す上記特徴には、突起部266と凹み部268とが含まれる。受筒216が第1のキャスターマウント204の受容部212内に取り付けられる又は固定されると、受容部212は少なくても凹み部268と係合し、受筒216が受容部212からはずれることは突起部266によって阻止される。第1の受筒216の頂上部224はさらに、キャスター受容部264を有している。第1のキャスター236が第1の受筒216に受容されると、第1のキャスター236の係合部材246が第1の受筒貫通穴226内を摺動し、キャスター受容部264と係合する。
図16及び図17に示すとおり、第2の受筒218は、第2の底部228と、第2の係合部230と、第2の頂上部232と、第1の貫通穴234とを有している。頂上部232と第2のキャスターマウント206の第2の受容部214とを係合させるための特徴が頂上部232の外側に配備されている。図16及び図17に示す上記特徴には、突起部274と凹み部276とが含まれる。第2の受筒218が第2のキャスターマウント206の第2の受容部214内に取り付けられる又は固定されると、受容部214は少なくても凹み部276と係合し、受筒218が受容部214からはずれることは突起部274によって阻止される。第2の受筒218の頂上部232はさらに、キャスター受容部272を有している。第2のキャスター238が第2の受筒218に受容されると、第2のキャスター238の係合部材256が第2の受筒貫通穴234内を摺動し、キャスター受容部272と係合する。
好適な実施形態では、第1の受筒216は第1のキャスター収容部204とのみ係合するように適合されており、第2の受筒218は第2のキャスター収容部206とのみ係合するように適合されている。例えば、第1の受筒216の第1の係合部222と第2の受筒218の第2の係合部230とは、それぞれの断面がある幾何学的形状となっていることが好ましい。これらの受筒の幾何学的形状としては、例えば円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形など、キャスターマウント収容部の幾何学的形状と対応するものであればいかなる幾何学的形状でも採用できる。第1の受筒216の第1の係合部222の幾何学的形状が第2の受筒の第2の係合部230の幾何学的形状と異なっていることが好ましい。各キャスター収容部の幾何学的形状と各受筒の係合部の幾何学的形状とは、受筒の係合部がその対応するキャスター収容部のみと係合し、たとえ間違って配置されても他方のキャスター収容部には収まらなくなるように選択することが最も好ましい。
図14〜図17に示すとおり、第1の受筒216の第1の係合部222の幾何学的形状は六角形であり、第2の受筒218の第2の係合部230の幾何学的形状は五角形である。図10〜図13に示すとおり、第1の係合部222及び第2の係合部230の幾何学的形状はそれぞれ、第1のキャスター収容部208及び第2のキャスター収容部210の幾何学的形状と対応している。このように、第1の係合部222は第1のキャスターマウント収容部208には受容されるが、第2のキャスター収容部210には受容されない。同様に、第2の係合部230は第2のキャスターマウント収容部210には受容されるが、第1のキャスター収容部208には受容されない。
以上、理解を促進するために本発明の特定の実施形態を説明してきたが、本発明の趣旨又は範囲から逸脱せずに様々な修正が可能であることは、前述から明らかであろう。よって、前述の詳細な説明は、本発明を限定するものではなく、理解を促進するためのものであると捉えるべきであり、本発明とみなされる対象物を特に指摘し明確に請求しているのは、記載された特許請求の範囲とその均等物全てであることを理解すべきである。
Claims (20)
- 子供用の乗り物型玩具であって、
a)本体と、
b)前記本体に連結される第1のキャスターマウントであって、第1のキャスター収容部を備える第1のキャスターマウントと、
c)前記本体に連結される第2のキャスターマウントであって、第2のキャスター収容部を備える第2のキャスターマウントと、
d)前記第1のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている第1のキャスターであって、キャスター主軸と係合部材と係合軸とストッパーとを備える第1のキャスターと、
d)前記第2のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている第2のキャスターであって、キャスター主軸と係合部材と係合軸とストッパーとを備える第2のキャスターと、
e)前記第1のキャスターに回転可能に取り付けられる第1の車輪と、前記第2のキャスターに回転可能に取り付けられる第2の車輪と
を備えることを特徴とする子供用の乗り物型玩具。 - 請求項1に記載の乗り物型玩具であって、前記第1のキャスターマウントがさらに第1の受容部を備え、前記第2のキャスターマウントがさらに第2の受容部とボスとを備えることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項2に記載の乗り物型玩具であって、前記第1のキャスターの前記係合部材が前記第1の受容部と係合し、前記第2のキャスターの前記係合部材が前記第2の受容部と係合することを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項3に記載の乗り物型玩具であって、前記第1のキャスターの前記係合部材がスナップ式又は圧入式によって前記第1の受容部と係合し、前記第2のキャスターの前記係合部材がスナップ式又は圧入式によって前記第2の受容部と係合することを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項2に記載の乗り物型玩具であって、前記ボスが前記第2のキャスター収容部よりも直径が大きい受容穴を備えており、前記第2のキャスターの前記ストッパーが前記受容穴に受け入れられることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項2に記載の乗り物型玩具であって、前記ボスが前記第2のキャスター収容部よりも直径が大きい受容穴を備えており、前記第1のキャスターの前記ストッパーが前記受容穴の直径よりも幅が大きいことを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項1に記載の乗り物型玩具であって、前記第2のキャスターの前記係合軸が、前記第1のキャスター収容部よりも長さが短いことを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項1に記載の乗り物型玩具であって、前記第2のキャスターの前記係合軸が前記第1のキャスターの前記係合軸よりも短く、前記第2のキャスターの前記ストッパーが前記第1のキャスターの前記ストッパーよりも幅が小さいことを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項1に記載の乗り物型玩具であって、さらに、前記本体に連結されるボルスターを備えており、前記ボルスターが前記第1のキャスターマウントと前記第2のキャスターマウントとを備えていることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項1に記載の乗り物型玩具であって、前記第1のキャスター収容部が第1の幾何学的形状を有しており、前記第2のキャスター収容部が第2の幾何学的形状を有していることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項10に記載の乗り物型玩具であって、前記第2のキャスター収容部の前記第2の幾何学的形状が前記第1のキャスター収容部の前記第1の幾何学的形状と異なっており、前記第2のキャスター収容部の前記第2の幾何学的形状が、円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形のいずれかであることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項11に記載の乗り物型玩具であって、さらに、第1の頂上部及び第1の係合部を備える第1の受筒と、第2の頂上部部材及び第2の係合部を備える第2の受筒とを備える乗り物型玩具であって、前記第1の受筒が、前記第1のキャスターを回転可能に係止し、また、前記第1のキャスターマウントに受け入れられるようになっており、前記第2の受筒が、前記第2のキャスターを回転可能に係止し、また、前記第2のキャスターマウントに受け入れられるようになっていることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項12に記載の乗り物型玩具であって、前記第1のキャスター収容部の前記第1の幾何学的形状が、円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形のいずれかであることを特徴とする乗り物型玩具。
- 請求項13に記載の乗り物型玩具であって、前記第2のキャスター収容部の前記第2の幾何学的形状が前記第1のキャスター収容部の前記第1の幾何学的形状と異なっており、前記第2のキャスター収容部の前記第2の幾何学的形状が、円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形のいずれかであることを特徴とする乗り物型玩具。
- 子供用の乗り物型玩具用のキットであって、
a)本体と、
b)前記本体に連結される第1のキャスターマウントであって、第1のキャスター収容部と第1の受容部とを備える第1のキャスターマウントと、
c)前記本体に連結される第2のキャスターマウントであって、第2のキャスター収容部と第2の受容部とボスとを備える第2のキャスターマウントと、
d)前記第1のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている第1のキャスターであって、キャスター主軸と係合部材と係合軸とストッパーとを備える第1のキャスターと、
e)前記第2のキャスター収容部とのみ係合するように適合されている第2のキャスターであって、キャスター主軸と、係合部材と、前記第1のキャスター収容部よりも短い係合軸と、前記第1のキャスターストッパーよりも幅が小さいストッパーとを備える第2のキャスターと、
f)前記第1のキャスターと回転可能に連結される第1の車輪と、前記第2のキャスターと回転可能に連結される第2の車輪と
を備えることを特徴とする子供用の乗り物型玩具用のキット。 - 請求項15に記載のキットであって、組立ての間、前記第1のキャスター係合軸は前記第1のキャスター収容部に受け入れられるようになっており、前記第1のキャスター係合部材は前記第1の受容部に受け入れられるようになっており、前記第2のキャスターストッパーは前記ボスの受容穴に受け入れられるようになっており、前記第2のキャスター係合軸は前記第2のキャスター収容部に受け入れられるようになっており、前記第2のキャスター係合部材は前記第2の受容部に受け入れられるようになっていることを特徴とするキット。
- 請求項15に記載のキットであって、前記第2のキャスター係合軸は前記第1のキャスター収容部よりも短くなっており、故に前記第2のキャスター係合部材は前記第1の受容部には受け入れられず、前記第1のキャスターストッパーは前記ボスの受容穴には受け入れられず、故に前記第1のキャスター係合部材は前記第2の受容部に受け入れられないことを特徴とするキット。
- 請求項15に記載のキットであって、前記第1のキャスターの前記係合部材が、前記第1の受容部と回転可能に係合し、前記第2の受容部とは回転可能に係合しないようになっており、また、前記第2のキャスターの前記係合部材は前記第2の受容部と回転可能に係合し、前記第1の受容部とは回転可能に係合しないようになっていることを特徴とするキット。
- 子供用の乗り物型玩具用のキットであって、
a)本体と、
b)前記本体に連結される第1のキャスターマウントであって、第1の受容部と、第1の幾何学的形状を有する第1のキャスター収容部とを備える第1のキャスターマウントと、
c)前記本体に連結される第2のキャスターマウントであって、第2の受容部と、第2の幾何学的形状を有する第2のキャスター収容部とを備える第2のキャスターマウントと、
d)前記第1のキャスターマウントとのみ係合するように適合されている第1の受筒であって、第1の頂上部と第1の係合部とを備える第1の受筒と、
e)前記第2のキャスターマウントとのみ係合するように適合されている第2の受筒であって、第2の頂上部部材と第2の係合部とを備える第2の受筒と、
f)前記第1の受筒と回転可能に係合する第1のキャスターと、
g)前記第2の受筒と回転可能に係合する第2のキャスターと、
f)前記第1のキャスターと回転可能に係合する第1の車輪と、
g)前記第2のキャスターと回転可能に係合する第2の車輪と
を備えることを特徴とする子供用の乗り物型玩具用のキット。 - 請求項19に記載の乗り物型玩具であって、前記第1のキャスター収容部の前記第1の幾何学的形状は、円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形のいずれかであって、前記第2のキャスター収容部の前記第2の幾何学的形状は前記第1のキャスター収容部の前記第1の幾何学的形状とは異なっており、前記第2のキャスター収容部の前記第2の幾何学的形状は、円形、三角形、正方形、台形、長方形、星形、五角形、六角形、七角形、八角形、n角形、不規則な形のいずれかであることを特徴とする乗り物型玩具。
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