JP2009213185A - 過電圧保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】各相の相電圧が非平衡となった場合であっても過電圧を検知する。
【解決手段】3相4線式交流電源の各相電圧を半波整流した後に合成した合成電圧VJと参照電圧61の電圧値ref1とを第1のコンパレータ55に入力して両者を比較し、合成電圧VJが電圧値ref1よりも高い場合にはコンデンサ72に充電する。両端電圧VNが電圧閾値VPよりも高くなったときにリレー駆動部24がリレーに遮断動作を行わせる。遮断動作を行った後は、両端電圧VNが電圧VQよりも低くなったときにリレー14に継電動作を行わせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、過電圧保護回路に関するものである。
多相電源を用いた回路における過電圧に対する保護回路として過電圧保護回路が実用化されている。このような技術としては、下掲の特許文献1,2に開示されている。
過電圧の原因としては、全相の電圧が上昇して過電圧を引き起こす場合と、中点の開放(以下、単に「中性点の欠相」又は「N相の欠相」ともいう)や相電圧の欠相により各相の電圧が不平衡となって過電圧を引き起こす場合とがある。
図11(a)は正常な(全相の電圧上昇がなく欠相もない)状態における3相4線式交流電源の模式図である。3相4線式交流電源を例に採ると、中性点は正三角形の中心点N0に相当し、当該中心点を基点として正三角形の各頂点へと向かうベクトルのそれぞれが3つの相電圧L1,L2,L3に相当する。ここで、各ベクトルの大きさは相電圧の電圧値に等しく、正常な状態では各相の相電圧は全て等しい。
図11(b)はN相が欠相した場合に図11(a)から遷移した状態を示す模式図である。例えばN相が欠相すると、当該交流電源に対する負荷によって図11(b)に示す如く各ベクトルの長さが不揃いになることがある。この場合、各相の電圧が非平衡となり、過電圧を引き起こす。図11(b)では図11(a)の状態よりも電圧が増加した(換言すれば、ベクトルが長くなった)相電圧のベクトルを太く、電圧が減少した(換言すれば、ベクトルが短くなった)相電圧のベクトルを細く図示している。すなわち、N相が欠相して3つのベクトルの基点N1が、例えばL3相寄りに変化した場合には、L1相及びL2相の相電圧は増加し、L3相の相電圧は減少する。
下掲の特許文献3には、N相欠相に対応する次のような技術が提案されている。すなわち、3相4線式交流電源に接続された遮断器において4本の導線の遮断・接続を行う際に、導線ごとの遮断・接続の時間的ズレによってN相の欠相が生じることがある。当該遮断器よりも負荷に近い側に設けられた分岐台においてN相を担う中性線を3本に分岐している場合、N相の欠相が生じると、3相を担うそれぞれの電力線は接続されたままになっている。したがって例えば、第1の相電源線→負荷→中性線→分岐台→中性線→負荷→第2の相電源線と順次に経由する閉回路が形成され、負荷に対して過大な電圧が印加されてしまう。そのため、当該閉回路の形成を回避する技術が提案されている。
また、下掲の特許文献4〜9には、N相を含む相電源に欠相が生じたときに導通状態から非導通状態へと遷移する開閉器を設け、当該開閉器が非導通状態にあるときはリレーが継電動作を行わない技術が開示されている。
特開平4−161743号公報 特開平11−218346号公報 特開2002−268195号公報 特開2006−033999号公報 特開2006−141114号公報 特開2006−262660号公報 特開2007−104858号公報 特開2007−155256号公報 特開2007−244019号公報
上記特許文献3〜9に開示されている技術は、いずれも欠相に対する回路の保護を図るものであり、過電圧を検知して負荷の保護を図るものではないため、全相の電圧が上昇することによる過電圧には対応できない。
過電圧を検知する一般的な手法としては、各相の相電圧を整流した後に平滑化し、当該平滑化された電圧が過電圧となっているか否かを判断するのが一般的であった。
しかしながら、上述の手法を用いた場合には、各相の相電圧が非平衡となった場合に、過電圧であるにもかかわらず、正常な電圧と判断されることがある。
本発明は上記課題に鑑み、各相の相電圧が不平衡となった場合であっても過電圧を検知することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、第1の発明は、多相電源(12)から負荷(16)へ継電するリレー(14)と、前記多相電源の各相電圧を整流して合成した合成電圧(VJ)を生成する電圧合成回路(50)と、前記合成電圧の極大値が、予め定められた電圧閾値を超えたことをもって前記多相電源の過電圧を検知する過電圧検知回路(22)と、前記過電圧が検知されたことを契機として前記リレーに遮断動作を行わせるリレー駆動部(24)とを備える、過電圧保護回路(10)である。
第2の発明は、第1の発明であって、前記過電圧検知回路(22)は、前記合成電圧(VJ)が前記電圧閾値よりも大きいときに充電されるコンデンサ(72)を含む充電回路(70)を有し、前記コンデンサの電圧に基づいて前記リレー駆動部(24)が前記リレーに遮断動作を行わせる。
第3の発明は、第2の発明であって、前記多相電源として3相4線式交流電源(12)が採用され、前記電圧合成回路(50)は、前記3相4線式交流電源と前記リレー(14)との間で前記第1の相電源線(41)に接続され、前記第1の相電源(31)の相電圧を整流する第1の整流素子(51)と、前記3相4線式交流電源と前記リレーとの間で前記第2の相電源線(42)に接続され、前記第2の相電源(22)の相電圧を整流する第2の整流素子(52)と、前記3相4線式交流電源と前記リレーとの間で前記第3の相電源線(43)に接続され、前記第3の相電源(23)の相電圧を整流する第3の整流素子(53)とを含んで前記第1の整流素子ないし前記第3の整流素子のそれぞれからの出力電圧を合成して前記合成電圧(VJ)を生成し、前記過電圧検知回路(22)は、前記合成電圧と、前記電圧閾値とを比較するコンパレータ(55)とを含む過電圧判定回路(60)を更に有し、前記充電回路(70)は、前記コンパレータによって前記合成電圧が前記電圧閾値よりも高いと判断された場合に前記コンデンサ(72)を充電する充電経路(80)を更に有する。
第4の発明は、第2又は第3の発明であって、前記充電回路(70)の前記コンデンサ(72)には、抵抗(92)を有する放電回路(90)が接続され、前記リレー駆動部(24)は、前記コンデンサの両端電圧が予め定められた電圧値よりも低下したことを契機として前記リレー(14)に継電動作を行わせ、前記放電回路の時定数は前記相電圧の周期よりも長い。
第1の発明によれば、全相の平均としては過電圧とならない場合であっても各相の電圧がアンバランスとなっていることを検知できるので、過電圧として検出できる。
第2の発明によれば、過電圧が発生したことをコンデンサの電圧によって検知できるので、相電圧に過電圧が発生したことを確実に検知できる。
第3の発明によれば、過電圧保護に資する。
第4の発明によれば、コンデンサの容量値と抵抗の抵抗値を適宜設定して時定数を長くもたせることによりチャタリング防止に資する。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈電源−負荷間の回路構成〉
図1は本発明の実施形態に係る過電圧保護回路10の回路構成を例示する図である。過電圧保護回路10は3相4線式交流電源12からリレー14を介して電力を供給して負荷16を稼働させる。なお、本実施形態においては、負荷16はダイオードブリッジ13、コンデンサ15及びインバータ17を備えている。
3相4線式交流電源12は第1の相電源31、第2の相電源32、第3の相電源33及び中性点34を有しており、それぞれ第1の相電源線41、第2の相電源線42、第3の相電源線43及び中性点電源線44が接続されている。
第1ないし第3の相電源線41〜43はリレー14を介してダイオードブリッジ13に接続され、中性点電源線44は直接にダイオードブリッジ13に接続されている。ダイオードブリッジ13に接続された3相4線式交流電源12の電圧は、ダイオードブリッジ13とコンデンサ15とが協働することによって平滑化されインバータ17に印加される。
この過電圧保護回路10には、リレー14よりも3相4線式交流電源12に近い側で、電圧合成回路50、過電圧検知回路22及びリレー駆動部24を備えており、過電圧検知回路22及びリレー駆動部24にはこれらの制御用の電源(以下、「制御電源部」と称する)26が接続され、電力を供給している。このように、負荷16を稼働するために継電するリレー14よりも3相4線式交流電源12に近い側で過電圧検知及び負荷16の保護動作(過電圧保護動作)を行うので、リレー14よりも負荷16に近い側を過電圧に対応させることなく過電圧保護動作ができる。
〈電圧合成回路50の構成〉
図2は電圧合成回路50及び過電圧検知回路22の構成を例示する回路図である。電圧合成回路50の構成は以下のようになっている。なお、以下に示す構成は、過電圧保護回路10において想定される過電圧に十分対応可能な仕様となっている。
第1の相電源線41は、リレー14よりも3相4線式交流電源12に近い側の位置P1で分岐し、分岐した電源線41aは第1の相電源31の相電圧L1を半波整流する第1の整流素子51に接続されている。また、第2の相電源線42は、リレー14よりも3相4線式交流電源12に近い側の位置P2で分岐し、分岐した電源線42aは第2の相電源32の相電圧L2を半波整流する第2の整流素子52に接続されている。また、第3の相電源線43は、リレー14よりも3相4線式交流電源12に近い側の位置P3で分岐し、分岐した電源線43aは第3の相電源33の相電圧L3を半波整流する第3の整流素子53に接続されている。
第1ないし第3の整流素子51〜53は整流された各相の相電圧を合成して合成電圧VJ(以下、特に断りのない限り「合成電圧VJ」は「合成電圧VJ1,VJ2,VJ3」を代表して用いる)を生成する。合成電圧VJは抵抗R1,R2を用いて適宜分圧されて電圧VKとなり、その波形は例えば以下のようになる。
図3は正常な状態(全相の電圧上昇がなく欠相もない状態)における各相電圧L11,L12,L13の波形を示す図であり、図4は各相電圧L11,L12,L13を半波整流した後の電圧VK1の波形を示す図である。図3及び図4に示す如く、電圧VK1の波形は、各相電圧L11,L12,L13をそれぞれ半波整流及び分圧して得られる電圧波形V11,V12,V13を周期的に並べた形になる。この合成電圧VK1の波形は、3つの相電圧L11,L12,L13のいずれか1つを半波整流及び分圧して得られる波形を周期的に並べたものと同一である。
図5は全相の電圧が上昇した状態における各相電圧L21,L22,L23の波形を示す図であり、図6は図5に示された状態での半波整流後の電圧VK2の波形を示す図である。図5及び図6に示す如く、全相の電圧が上昇した状態において半波整流及び分圧後の電圧VK2の波形もまた、図4の場合と同様に各相電圧L21,L22,L23をそれぞれ半波整流及び分圧して得られる電圧波形V21,V22,V23を周期的に並べた形になり、3つの相電圧L21,L22,L23のいずれか1つを半波整流及び分圧して得られる波形を周期的に並べたものと同一である。
図7はN相欠相によって相電圧L31,L32,L33にバラツキが生じた状態における各相電圧L31,L32,L33の波形を示す図であり、図8は図7に示された状態での半波整流後の電圧VK3の波形を示す図である。図7及び図8に示す如く、各相電圧L31,L32,L33にバラツキが生じた状態において電圧VK3の波形は、各相電圧L31,L32,L33をそれぞれ半波整流及び分圧して得られる電圧波形V31,V32,V33を周期的に並べた波形となるが、図3又は図5とは異なり、当該電圧波形V31,V32,V33は互いに異なる波形となる。したがって、例えば相電圧L31のみが過電圧の状態となり、相電圧L32,L33が不足電圧の状態となった場合、従来のように各相の相電圧を整流した後に平滑化し、当該平滑化された電圧が過電圧となっているか否かを判断する手法においては各相の過電圧状態を反映できなかったものが、本発明を用いることにより過電圧状態を反映できる。
〈過電圧検知回路22の構成〉
過電圧検知回路22は、合成電圧VJを抵抗R1,R2で適宜分圧した電圧VKが過電圧か否かを判定する過電圧判定回路60と、過電圧判定回路60の判定結果に基づいてコンデンサ72を充電する充電回路70とに分けて把握できる。
合成電圧VJから得られた電圧VKは、過電圧判定回路60に含まれる第1のコンパレータ55に入力される。第1のコンパレータ55は、電圧VKと制御電源部26の電圧から得られる参照電圧61の電圧値ref1とを比較する。この参照電圧61の電圧値ref1が、3相4線式交流電源12が過電圧となっているか否かの判定基準となる。ここで、参照電圧61は制御電源部26の電圧を抵抗R3,R4により分圧して得る。
第1のコンパレータ55からの出力は、トランジスタ63等が採用されるスイッチング素子に供給されており、電圧VKが電圧値ref1よりも低い場合にはトランジスタ63が導通し、過電圧判定回路60から出力される電圧VMは接地電位となる。一方、電圧VKが電圧値ref1よりも高い場合には、トランジスタ63が非導通となり、抵抗R6を介して電位VMは制御電源部26の電圧値まで上昇する(簡単のため、後述する第2のコンパレータ74の入力インピーダンスが大きく、抵抗R6に流れる電流を無視した)。上述した例に照らせば、全相の電圧が上昇した場合には図6に示す如く、電圧VKがその極大値近傍で電圧値ref1よりも高くなり、電圧VMが高い値を採る。また、N相欠相によって相電圧L31,L32,L33にバラツキが生じた場合には図8に示す如く、電圧波形V31のみがその極大値近傍で電圧値ref1よりも高くなり、電圧VMが高い値を採る。このように電圧VMは過電圧の有無の判定結果を示すことになる。
過電圧判定回路60から入力された電圧VMは、充電回路70に含まれる第2のコンパレータ74に入力される。第2のコンパレータ74は、電圧VMとコンデンサ72の両端電圧VNとを比較する。
第2のコンパレータ74からの出力は、第2のコンパレータ74とともに充電経路80を形成するダイオード76、抵抗78を介してコンデンサ72に接続されており、電圧VMが両端電圧VNよりも高い場合にはコンデンサ72に充電される。
コンデンサ72は後述する放電回路もしくは自然放電によって放電されており、両端電圧VNがゼロである状態を初期状態として、充電回路70の動作を説明する。過電圧が発生するたびに電圧VMは高電位を採り、充電経路80を介してコンデンサ72が充電される。
制御電源部26からの電力供給を受けて駆動するリレー駆動部24は両端電圧VNに基づいて、具体的には両端電圧VNが予め定められた電圧閾値VPを超えた場合に、励磁コイル14a(図1参照)への通電を制御し、リレー14に遮断動作を行わせる。
電圧VKは合成電圧VJを分圧して得られ、合成電圧VJは上述のように相電圧L1,L2,L3(以下、特に断りのない限り「相電圧L1」は「相電圧L11,L21,L31」を代表して、「相電圧L2」は「相電圧L12,L22,L32」を代表して、「相電圧L3」は「相電圧L13,L23,L33」を代表して用いる)ごとに整流されて合成されて得られる。よって電圧VKを電圧値ref1と比較して上述のようにコンデンサ72に充電するということは、間接的に、相電圧L1,L2,L3が予め定められた電圧閾値を超えたことをもって多相電源の過電圧を検知することになる。
また、コンデンサ72には、例えば抵抗92を有する放電回路90が接続されており、コンデンサ72に蓄えられた電荷は所定の時定数で放電される。コンデンサ72から放電されて、両端電圧VNが予め定められた電圧値VQ(図9参照)よりも低下した場合には、リレー駆動部24は励磁コイル14aへの通電を制御し、リレー14に継電動作を行わせる。つまり、リレー駆動部24は両端電圧VNに基づいて励磁コイル14aへの通電を制御してリレー14に遮断・継電動作を行わせる。
要するに、合成電圧VJから生成された電圧VKの極大値が電圧値ref1よりも高いときに電圧VMが高い値を採り、電圧VMの値に基づいてコンデンサ72を充電し、コンデンサ72の両端電圧VNが電圧閾値VPを超えた場合に過電圧として検知する。したがって、間接的に合成電圧VJの極大値が予め定められた電圧閾値を超えたことをもって過電圧を検知する。
図9は遮断動作後の両端電圧VNを例示する図である。ここで図9には、図8で示した波形も示しているが、時間軸(横軸)の範囲が異なるために、図8の波形は図9の0s付近に縮小されている。リレー駆動部24がリレー14に遮断動作を行った直後に両端電圧VNが低下してリレー駆動部24がリレー14に継電動作を行わせると、負荷16に供給される電力が安定せずチャタリング現象が生じ得る。そこで、コンデンサ72の静電容量及び抵抗92の抵抗値を適宜設定して放電回路90の時定数を相電圧L1,L2,L3の周期よりも長くすることにより、チャタリングを防止する。
具体例を挙げれば、図8に示す如く過電圧検知の信号は20ミリ秒程度であるから、放電回路90の時定数を1秒程度に設定することによりチャタリングを防止する。
〈過電圧保護回路10の動作〉
図10は本発明の動作を説明するフローチャートである。以上のような構成を備えた過電圧保護回路10の動作を説明する。
3相4線式交流電源12がONになると、図10のフローチャートに沿った処理が開始され、第1の相電源線41〜第3の相電源線43のそれぞれから分岐した電源線41a〜43aに接続された整流素子51〜53が各相電圧を半波整流し、半波整流された各相電圧L1,L2,L3を合成して合成電圧VJを得、さらにそれを分圧して電圧VKを得る(ステップS11,S12)。なお、便宜上、当該フローチャートではステップS13〜S20と共にループを形成して実行されるように示しているが、実際にはステップS11,S12は常時実行されている。
電圧VKは過電圧判定回路60の第1のコンパレータ55に入力され、参照電圧61の電圧値ref1を基準として大小が判断される。電圧VKが電圧値ref1よりも大きければ、制御電源部26から得られる電圧VMを用いてコンデンサ72が充電され、電圧VKが電圧値ref1よりも小さければコンデンサ72の充電を行わない(ステップS13,S14)。
その後、両端電圧VNが電圧閾値VPよりも低いときはリレー14に継電動作を行わせてステップS11に戻り、両端電圧VNが電圧閾値VPよりも高くなったときは、リレー駆動部24が励磁コイル14aへの通電を制御してリレー14に遮断動作を行わせる(ステップS16,S17)。
リレー14が遮断されると、リレー駆動部24は放電されている両端電圧VNが電圧VQよりも低くなったか否かを判断し、両端電圧VNが電圧VQよりも低ければ励磁コイル14aへの通電を制御してリレー14に継電動作を行わせる(ステップS18,S19)。両端電圧VNが電圧VQ以上であればステップS11へと処理が戻る。
その後は3相4線式交流電源12がOFFにされるまで上述した一連のステップが繰り返される(ステップS20)。
本発明の実施形態に係る過電圧保護回路の回路構成を例示する回路図である。 電圧合成回路及び過電圧検知回路の構成を例示する回路図である。 正常な状態における各相電圧の波形を示す図である。 各相電圧を半波整流した後の合成電圧の波形を示す図である。 全相の電圧が上昇した状態における各相電圧の波形を示す図である。 図5に示された状態での半波整流後の合成電圧の波形を示す図である。 N相欠相によって相電圧にバラツキが生じた状態における各相電圧の波形を示す図である。 図7に示された状態での半波整流後の合成電圧の波形を示す図である。 遮断動作後の両端電圧を例示する図である。 本発明の動作を説明するフローチャートである。 (a)正常な状態における3相4線式交流電源の模式図である。(b)N相が欠相した場合に図11(a)から遷移した状態を示す模式図である。
符号の説明
10 過電圧保護回路
12 3相4線式交流電源(多相電源)
14 リレー
16 負荷
22 過電圧検知回路
24 リレー駆動部
31〜33 相電源
34 中性点
41〜43 相電源線
44 中性点電源線
50 電圧合成回路
51〜53 整流素子
60 過電圧判定回路
70 充電回路
72 コンデンサ
80 充電経路
90 放電回路
92 抵抗
VJ 合成電圧

Claims (4)

  1. 多相電源(12)から負荷(16)へ継電するリレー(14)と、
    前記多相電源の各相電圧を整流して合成した合成電圧(VJ)を生成する電圧合成回路(50)と、
    前記合成電圧の極大値が、予め定められた電圧閾値を超えたことをもって前記多相電源の過電圧を検知する過電圧検知回路(22)と、
    前記過電圧が検知されたことを契機として前記リレーに遮断動作を行わせるリレー駆動部(24)とを備える、過電圧保護回路(10)。
  2. 請求項1記載の過電圧保護回路(10)であって、
    前記過電圧検知回路(22)は、
    前記合成電圧(VJ)が前記電圧閾値よりも大きいときに充電されるコンデンサ(72)を含む充電回路(70)
    を有し、
    前記コンデンサの電圧に基づいて前記リレー駆動部(24)が前記リレーに遮断動作を行わせる、過電圧保護回路。
  3. 請求項2記載の過電圧保護回路(10)であって、
    前記多相電源として3相4線式交流電源(12)が採用され、
    前記電圧合成回路(50)は、前記3相4線式交流電源と前記リレー(14)との間で前記第1の相電源線(41)に接続され、前記第1の相電源(31)の相電圧を整流する第1の整流素子(51)と、前記3相4線式交流電源と前記リレーとの間で前記第2の相電源線(42)に接続され、前記第2の相電源(22)の相電圧を整流する第2の整流素子(52)と、前記3相4線式交流電源と前記リレーとの間で前記第3の相電源線(43)に接続され、前記第3の相電源(23)の相電圧を整流する第3の整流素子(53)とを含んで前記第1の整流素子ないし前記第3の整流素子のそれぞれからの出力電圧を合成して前記合成電圧(VJ)を生成し、
    前記過電圧検知回路(22)は、前記合成電圧と、前記電圧閾値とを比較するコンパレータ(55)とを含む過電圧判定回路(60)を更に有し、
    前記充電回路(70)は、前記コンパレータによって前記合成電圧が前記電圧閾値よりも高いと判断された場合に前記コンデンサ(72)を充電する充電経路(80)を更に有する、過電圧保護回路。
  4. 請求項2又は請求項3記載の過電圧保護回路(10)であって、
    前記充電回路(70)の前記コンデンサ(72)には、抵抗(92)を有する放電回路(90)が接続され、
    前記リレー駆動部(24)は、前記コンデンサの両端電圧が予め定められた電圧値よりも低下したことを契機として前記リレー(14)に継電動作を行わせ、
    前記放電回路の時定数は前記相電圧の周期よりも長い、過電圧保護回路。
JP2008050271A 2008-02-29 2008-02-29 過電圧保護回路 Expired - Fee Related JP4793396B2 (ja)

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