JP2009212867A - 撮影画像処理装置、撮影制御プログラム及び撮影制御方法 - Google Patents

撮影画像処理装置、撮影制御プログラム及び撮影制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影者の記憶に頼ることなく、被写体人物を特定することができるようにする。
【解決手段】撮影された顔画像A、Bを液晶モニタ画面に表示したあとに、シャッターキーを半押しする(B)と、顔画像Aと顔画像Bの顔検出が行われ(C)、この顔検出が行われた顔画像Aと顔画像Bから輪郭画像406、408をそれぞれ作成し、これら作成された輪郭画像406、408それぞれに対応する個人データを顔認識テーブルから検索して読み出し、この読み出された個人データ404、405の「甲太郎」「乙次郎」を顔画像Aと顔画像Bの近傍位置にそれぞれ表示し(E)、これら(輪郭の画像)と顔検出が行われた顔画像Aと顔画像B(実際の生画像)とを互いに並べて表示する(F)。
【選択図】図8

Description

本発明は、撮像装置、及びこれに用いられる撮影制御プログラム、撮影制御方法に関する。
従来、特許文献1記載のカメラが知られている。このカメラは、撮影レンズを全域に渡って駆動し、コントラスト法により複数の焦点評価値のピークを検出し、それに対応する各レンズ位置で撮影を行う。したがって、パーティでのスナップ写真や集合写真等において、カメラからの距離が各々異なる位置に複数の人が存在するシーンを撮影する場合であっても、前記各レンズ位置での撮影により、各人の顔にピントが合った写真を撮影することが可能となるものである。
特開2003−114378号公報
このように、前述した従来のカメラを用いると、パーティでのスナップ写真や集合写真等において各人の顔にピントが合った写真を撮影することができる。しかし、当該パーティにどのような人物が参加したか、あるいは当該パーティに参加した者がどのような人物であるかまでを特定できるものではなく、これらの被写体の特定に関しては撮影者の記憶に頼る以外になかった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、撮影者の記憶に頼ることなく、被写体を特定することのできる、または被写体の名称、名前等を迅速かつ確実に確認することができる撮像装置、及びこれに用いられる撮影制御プログラム、撮影制御方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため請求項1記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、撮影手段と、被写体の顔画像と個人データとを対応付けて記憶している記憶手段と、前記撮影手段により撮影された被写体の画像の中から顔画像を検出する顔検出手段と、この顔検出手段により検出された顔画像が前記記憶手段に記憶されている顔画像と一致するか否かを判別する判別手段と、この判別手段により前記顔画像が一致すると判別された際に、この判別された顔画像と一致する顔画像と対応付けて記憶されている個人データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された個人データと前記顔検出手段により検出された顔画像とを互いに対応するように配置する配置制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、撮影手段と、第1の被写体画像と固有データとを対応付けて記憶している記憶手段と、前記撮影手段により撮影された撮影画像の中から第2の被写体画像を検出する検出手段と、この検出手段により検出された第2の被写体画像から輪郭またはシルエットを対応画像として作成する作成手段と、前記検出手段により検出された第2の被写体画像が前記記憶手段に記憶されている第1の被写体画像と一致するか否かを判別する判別手段と、この判別手段により一致すると判別された際に、この一致判別された第1の被写体画像と対応付けて記憶されている固有データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された固有データと、前記作成手段により作成された対応画像とを互いに対応するように配置する配置制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、画像を記録する画像記録手段を備え、前記配置制御手段は、前記画像記録手段に、前記輪郭の近傍位置に前記個人データが配置した輪郭個人データ画像を前記画像記録手段に記録させる記録制御手段であることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記記録制御手段は、前記撮影手段により撮影された撮影画像を前記輪郭個人データ画像と共に前記画像記録手段に記録させることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、画像を記録する画像記録手段を備え、前記配置制御手段は、前記撮影手段により撮影された顔画像の近傍位置に前記個人データを配置した個人データ合成画像を、前記画像記録手段に記録させる記録制御手段であることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明に係る撮像装置にあっては、前記判別手段により、前記顔画像が一致しないと判別された場合、前記配置制御手段は、前記個人データに代えて名前不明であることを示す情報を配置することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記顔検出手段により検出された複数の顔画像の間の距離を検出する距離検出手段と、この距離検出手段により検出された距離の大小を検出する大小検出手段と、この大小検出手段により距離の大小が検出された際は、この距離の大小に応じた処理を実行する距離対応処理手段と、を更に備えることを特徴とする。
また、請求項8記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記配置制御手段は、前記読み出した個人データを前記撮影手段による撮影された画像とともに表示する表示手段を備え、前記距離対応処理手段は、前記距離の大小を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
また、請求項9記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記距離対応処理手段は、前記距離の大小を音声により報知する音声発生手段であることを特徴とする。
また、請求項10記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記撮影手段により撮影されている画像を表示する表示手段と、この表示手段により表示されている画像において、前記顔検出手段に検出されている顔画像に枠を表示する枠表示制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項11記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記撮影手段により撮影された顔画像に対応付けて、前記個人データを前記記憶手段に予め記憶させる記憶制御処理を実行する記憶制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項12記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記記憶制御手段は、前記撮影手段により複数の顔画像が撮影された場合、全員の顔画像各々に対応付けて個人データを記憶させたか否かを判断する判断手段を備え、この判断手段により全員の顔画像各々に対応付けて個人データの記憶を完了したと判断されるまで、前記記憶制御処理を実行することを特徴とする。
また、請求項13記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、前記記憶制御手段は、前記撮影手段により複数の顔画像が撮影された場合、全員の顔画像各々に対応付けて個人データを記憶させたか否かを判断する判断手段を備え、この判断手段により全員の顔画像各々に対応付けて個人データの記憶を完了したと判断されるまで、前記記憶制御処理を実行することを特徴とする。
また、請求項14記載の発明に係る撮影制御プログラムにあっては、撮影手段と、被写体の顔画像と個人データとを対応付けて記憶している記憶手段とを備える撮影画像処理装置が有するコンピュータを、前記撮影手段により撮影された被写体の画像の中から顔画像を検出する顔検出手段と、この顔検出手段により検出された顔画像が前記記憶手段に記憶されている顔画像と一致するか否かを判別する判別手段と、この判別手段により前記顔画像が一致すると判別された際に、この判別された顔画像と一致する顔画像と対応付けて記憶されている個人データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された個人データを前記顔検出手段により検出された顔画像に対応するように配置する配置制御手段と、して機能させることを特徴とする。
また、請求項15記載の発明に係る撮影制御方法にあっては、撮影手段と、被写体の顔画像と個人データとを対応付けて記憶している記憶手段とを備える撮影画像処理装置の制御方法であって、前記撮影手段により撮影された被写体の画像の中から顔画像を検出する顔検出手段と、この顔検出手段により検出された顔画像が前記記憶手段に記憶されている顔画像と一致するか否かを判別する判別ステップと、この判別ステップにより前記顔画像が一致すると判別された際に、この判別された顔画像と一致する顔画像と対応付けて記憶されている個人データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された個人データを前記顔検出手段により検出された顔画像に対応するように配置する配置制御ステップと、を含むことを特徴とする。
また、請求項16記載の発明に係る撮影画像処理装置にあっては、撮影手段と、第1の被写体画像と固有データとを対応付けて記憶している記憶手段と、前記撮影手段により撮影された撮影画像の中から第2の被写体画像を検出する検出手段と、この検出手段により検出された第2の被写体画像から輪郭またはシルエットを対応画像として作成する作成手段と、前記検出手段により検出された第2の被写体画像が前記記憶手段に記憶されている第1の被写体画像と一致するか否かを判別する判別手段と、この判別手段により一致すると判別された際に、この一致判別された第1の被写体画像と対応付けて記憶されている固有データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された固有データと前記作成手段により作成された対応画像とを互いに対応するように配置する配置制御手段と、この配置制御手段の制御により互いに対応するように配置された固有データと前記対応画像とからなる第1画像と、前記検出手段により検出された第2の被写体画像からなる第2画像とを並べて表示させる表示制御手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、撮影者の記憶に頼ることなく、被写体人物を特定することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の各実施の形態に共通するデジタルカメラの外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。デジタルカメラ100は、図1(a)に示すように正面側にストロボ発光部1と撮像レンズ(レンズ群)2を有している。また、デジタルカメラ100の背面には図1(b)に示すように、モードダイアル3、液晶モニタ画面4、カーソルキー5、SETキー6、ズームボタン7(Wボタン7−1、Tボタン7−2)等が設けられている。また、上面にはシャッターキー8、電源ボタン9が設けられている。なお、側部には図示されていないが、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)やモデム等の外部装置とUSBケーブルに接続する場合に用いるUSB端子接続部が設けられている。
図2は、前記デジタルカメラ100の電子回路構成を示す図である。このデジタルカメラ100は、基本モードである撮影モードにおいて、ズームレンズ12−1を移動させて光学ズーム動作を行わせるズーム駆動部11−1、フォーカスレンズ12−2を移動させて合焦動作を行わせるAF駆動部11−2、ズームレンズ12−1及びフォーカスレンズ12−2を含む撮像レンズ2を構成するレンズ光学系12、撮像素子であるCCD13、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15、サンプルホールド回路(S/H)16、A/D変換器17、カラープロセス回路18、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19、DRAMインターフェイス(I/F)20、DRAM21、制御部22、VRAMコントローラ23、VRAM24、デジタルビデオエンコーダ25、表示部26、JPEG回路27、保存メモリ28、顔検出部29−1、顔認識部29−2、及びデータベース29−3、及びキー入力部30を備えている。
撮影モードでのモニタリング状態においては、ズーム駆動部11−1は、光学ズーム指示があると制御部22からの制御信号に基づいて、図示しないズームレンズ駆動モータを駆動してズームレンズ12−1を光軸に沿って前後に移動させることによりCCD13に結像させる画像の倍率そのものを変化させる。また、AF駆動部11−2は図示しないフォーカスレンズ駆動モータを駆動してフォーカスレンズ12−2を移動させる。そして、前記撮像レンズ2を構成するレンズ光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1フレーム分出力する。
CCD13は被写体の二次元画像を撮像する固体撮像デバイスであり、典型的には毎秒数十フレームの画像を撮像する。なお、撮像素子はCCDに限定されずCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像デバイスでもよい。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータ(画素)に変換され、カラープロセス回路18で画像補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行われて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb、Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力される。
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合(composite)同期信号、メモリ書き込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いてDRAMインターフェイス(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送する。
制御部22は、このデジタルカメラ100全体の制御動作を司るものであり、CPU若しくはMPU(以下、CPU)と、後述するフローチャートに示す処理を実行するためのプログラム等を記憶したフラッシュメモリ等のプログラム格納メモリ、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成される。そして、前記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインターフェイス20を介してDRAM21から読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
また、制御部22は、キー入力部30からの状態信号に対応してフラッシュメモリ等のプログラム格納用メモリに格納されている各モードに対応の処理プログラムやメニューデータを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、具体的には撮影動作や、光学ズーム時のズームレンズの動作制御や、電子ズームや、スルー表示、自動合焦、撮影、記録、及び記録した画像の再生・表示等の実行制御等や機能選択時の機能選択メニューの表示制御、設定画面の表示制御等を行う。
デジタルビデオエンコーダ25は、前記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24から定期的に読み出し、これらのデータを基にビデオ信号を生成して前記表示部26に出力する。
表示部26は、上述したように撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行うことで、その時点でVRAMコントローラ23から取り込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに液晶モニタ画面4に表示することになる。
制御部22は合焦指示に応じてその時点でCCD13から取り込んでいる1フレーム分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からのDRAM21への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この保存記録の状態では、制御部22がDRAM21に書き込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインターフェイス20を介してY、Cb、Crのコンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読み出してJPEG(Joint Photograph cording Experts Group)回路27に書込み、このJPEG回路27でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピー符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。そして得た符号データを1画像のデータファイルとしてJPEG回路27から読出し、保存メモリ28に記録保存する。また、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及び保存メモリ28への全圧縮データの書込み終了に伴って、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、基本モードである再生モード時には、制御部22が保存メモリ28に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路27で画像撮影モード時にデータ圧縮した手順と全く逆の手順で圧縮されている画像データを伸張し、伸張した画像データを、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に展開して記憶させた上で、このVRAM24から定期的に読出し、これらの画像データを元にビデオ信号を生成して表示部26で再生出力させる。
前記JPEG回路27は複数の圧縮率に対応しており、圧縮率に対応させて記憶するモードには圧縮率の低い高解像度(一般に、高精細、ファイン、ノーマルなどと呼ばれる)に対応するモードと圧縮率の高い低解像度(一般にエコノミーなどと呼ばれる)モードがある。また、高画素数から低画素数にも対応している。例えば、SXGA(1600×1200)、XGA(1024×786)、SVGA(800×600)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)等と呼ばれる記録画素サイズがある。
保存メモリ28は、内蔵メモリ(フラッシュメモリ)やハードディスク、あるいは着脱可能なメモリカード等の記録媒体からなり画像データや撮影情報等を保存記録する。
顔検出部29−1は、1フレーム分の画像から顔(顔領域を含む)を検出し、顔の特徴データ(図3(b)参照)を抽出する。顔が複数あった場合、すなわち、1フレーム内に複数の顔が写っている場合は複数の人物の顔をそれぞれ検出し、それぞれの顔の特徴データを抽出する。顔の検出方法は公知の方法を用いることもできる。例えば、前述した特許文献1(特開2003−274271号公報)に記載の技術や特開2000―30033号公報に記載の技術のように1フレーム中から人物の顔領域を検出する技術等を適宜採用することができる。なお、この顔検出処理のために専用の回路を設けても良いし制御部22で顔検出用プログラムを実行させるようにしてもよい。
顔認識部29−2は、顔検出部29−1で抽出された顔の特徴データとデータベース29−3の顔認識テーブルの顔認識レコードに記憶されている特徴データと比較して類似度を判定し、検出された顔がどの個人の顔であるかを特定して当該個人を特定する。類似度の判定には、例えば、検出した顔の特徴データと登録済みの人物の顔の特徴データの差分から距離を求め、距離が所定閾値以下の場合に類似度が高いまたは低いを判定する。
データベース29−3は、個人の顔認識データや画質パラメータ等からなる顔認識レコードを複数記憶してなる顔認識テーブルや照合用画像データを格納してなり、顔認識部29−2によって参照される(例えば、図4参照)。データベース29−3はまたユーザのキー入力操作によって新規登録、調整、又は削除等の更新が可能である。
キー入力部30は、上述したモードダイアル3、カーソルキー5、SETキー6、ズームボタン7(Wボタン7−1、Tボタン7−2)、シャッターキー8、及び電源ボタン9と、それらのキーが操作されると操作されたキーの操作信号を生成して制御部22に送出するキー処理部(図示せず)等から構成されている。
モードダイアル3は撮影モードや再生モードの選択を行うものである。ユーザはモードダイアル3を操作して、(静止画)通常撮影モード、マクロ撮影モード、連写モード、速写モード、・・、動画撮影モード、・・・等の撮影モードを選択することができる。
カーソルキー5はモード設定やメニュー選択等に際して液晶モニタ画面4に表示されるメニューやアイコン等をカーソルでポイントを指定する際に操作するキーであり、カーソルキー5の操作によりカーソルを上下又は左右に移動させることができる。また、SETキー6はカーソルキー5によってカーソル表示されている項目を選択設定する際に押されるキーである。またSETキー6を確認キーとして用いることもできる。
ズームボタン7は、ズーム操作に用いられ、光学ズームの場合はズームボタン7(Wボタン7−1又はTボタン7−2)の操作に対応してズームレンズ(可変焦点距離レンズ)12−1がワイド側またテレ側に移動されズームボタン7の操作に対応してズーム値が決定され、ズーム値の変化に追従して画角が実際に変化し、液晶モニタ画面4にはワイド(広角)画像又はテレ(望遠)画像が表示される。
シャッターキー8は、撮影時にレリーズ操作を行うもので、2段階のストロークを有しており、1段目の操作(半押し状態)でオートフォーカス(AF)と自動露出(AE)を行わせるための合焦指示信号を発生し、2段目の操作(全押し状態)で撮影処理を行うための撮影指示信号を発生する。
さらに、制御部22には、バスラインを介して音声回路31が接続されており、音声回路31は、前記フラッシュメモリ等に記憶された音声データ等をスピーカ32より再生するものである。
図3はデータベース29−3に設けられた顔認識テーブル40の構成を示す図である。この顔認識テーブル40は、個人の名前や顔の特徴データ、照合用顔画像を取り出すためのポインタ、画質パラメータ等を登録した顔認識レコードを複数記憶している。そして、図3(a)に示すように、顔認識レコードを識別するための個人IDを記憶する個人ID欄41、個人毎に名前、年齢等の個人を識別するための識別データである個人データを記録する個人データ欄42、顔の特徴データを記録する特徴データ欄44、照合画像ポインタを記憶する照合画像ポインタ欄45、各個人の顔画像を記憶する顔画像欄46、当該個人を撮影する際に隣の人との距離を記録する距離欄47を有している。
特徴データ欄44は、更に、図3(b)に示すように顔の各部位(目、鼻、口、耳、額顎、・・・等)の位置を記憶する位置欄44−1、各部位のサイズを記憶するサイズ欄44−2、各部分の角度を記憶する角度欄44−3、顔の各部位間の相対関係(例えば、左右の目の間隔、顔の横サイズとの比率等)を記憶する相対関係欄44−4等を示すデータからなり、顔認識部29−2で抽出した各特徴データと比較され類似判定される。照合画像ポインタ欄45は、個人の顔画像を記憶した顔画像欄46における照合用の画像データの格納先の先頭アドレスであり、顔認識部29−2が顔検出部29−1で抽出した顔の特徴データと特徴データ欄44に記憶されている特徴データとの比較結果により特定した個人の顔を、ユーザが確認する際に個人データ欄42に記憶されている名前と共に特定された個人を示す顔画像として用いることができる。
撮影時に、顔検出部29−1がフレーム内の画像における人物の顔を検出し、顔の特徴データを抽出すると、顔認識部29−2は抽出された特徴データをデータベース29−3の顔認識テーブル40を構成する各顔認識レコードの特徴データ欄44に記憶されている特徴データと比較し、類似度の最も大きな顔認識レコードに登録されている個人を検出された顔の人物として特定する。そして、特定した人物に対応する個人データを個人データ欄42から読み出すことができる。
図4は、本実施の形態における処理手順を示すゼネラルフローである。このネラルフローにおいて、制御部22は、前記プログラムに従って動作することより、図6(A)に示すように、液晶モニタ画面4に「顔登録モード」「撮影モード(1)」「撮影モード(2)」等のメニュー画面を表示する。この表示されたメニュー画面の中から、ユーザーのキー操作により「顔登録モード」が選択されると、顔登録モード処理(ステップS1;図5参照)を実行する。その後、表示されたメニュー画面の中から、ユーザーのキー操作により「顔撮影モード」が選択されると、撮影モード処理(ステップS2;図7参照)を実行する。
図5は、図4における前記顔登録モード処理(ステップS1)の処理手順を示すフローチャートである。
この顔登録モード処理においては、、制御部22は、図5のフローチャートに従って処理を実行する。まず、図6(A)に示すように、液晶モニタ画面4に一覧表示されている「顔登録モード」「撮影モード(1)」「撮影モード(2)」等のメニュー画面の中から、「顔登録モード」がキー操作により選択されると、この顔登録モード処理に移行する。そして、この処理において、顔を撮影すると、この撮影した顔が表示される(ステップS101)。
すなわち、ユーザが個人データの登録を希望する者の顔に撮像レンズ2を向けてシャッターキー8を操作すると、撮影処理を実行するとともに、この撮影された画像を液晶モニタ画面4に表示する(ステップS101)。したがって、このステップS101での処理により、図6(B)に例示するように、撮影された各個人の顔画像A、Bが液晶モニタ画面4に表示される。
次に、この液晶モニタ画面4に表示させた顔の特徴を検出する(ステップS102)。この顔の特徴は、前述のように、顔の各部位(目、鼻、口、耳、額顎、・・・等)の位置、各部位のサイズ、各部分の角度、顔の各部位間の相対関係等であり、これらの特徴を顔画像Aから検出する。そして、これら検出した特徴を示す特徴データを特徴データ欄44に記憶するとともに、対応する顔画像欄46に顔画像Aを記憶する(ステップS103)。したがって、特徴データ欄44において、顔の各部位(目、鼻、口、耳、額顎、・・・等)の位置は位置欄44−1に、各部位のサイズはサイズ欄44−2に、各部分の角度は角度欄44−3に、顔の各部位間の相対関係は相対関係欄44−4に各々記憶されることとなり、対応する顔画像Aは顔画像欄46に記憶されることとなる。
なお、これらの記憶は後述するように各顔画像A、B毎に行われるが、先ず左側の顔画像Aに対して行う。
引き続き、個人データの入力催促表示を実行する(ステップS104)。このステップS104での処理により図6(C)に例示するように、「左の人物から順番に個人データを入力してください」なる文字列401を表示する。これに応じて、ユーザが名前、年齢等の個人データを入力し(ステップS105)、図6(D)に示すように入力された個人データ402(個人データ;甲太郎 25歳・・・)を液晶モニタ画面4の一部に表示させる。
したがって、ユーザは液晶モニタ画面4に表示されている顔画像Aを見ながら、対応する個人データ402の入力を行うことができる。
そして、顔画像A人物の個人データを入力し終えた時点で決定のキー操作を行うと、ステップS105からステップS106に進み、入力済みの個人データを、前記ステップS103で記憶した顔特徴データ及び撮影顔画像に対応付けて記憶し、これらを表示する(ステップS106)。したがって、図3に示したように、例えば個人ID「1」に対応して、個人データ欄42には「甲太郎 25歳」が記憶され、特徴データ欄44には「甲太郎」の顔特徴データが記憶され、顔画像欄46には「甲太郎」の顔画像Aが記憶され、また、照合画像ポインタ欄45には、顔画像Aが記憶された顔画像欄46のアドレスが記憶されることとなる。
次に、前記ステップS101で撮影した画像中における他の顔画像Bを含む全員に対して以上の顔画像及び個人データの記憶を完了したか否かを判断する(ステップS107)。完了していないと判断された場合には、前述したステップS102〜S106の処理を繰り返し、完了した時点でこのフローに従った処理を終了する。
したがって、本例のように、顔画像A、Bが撮影されたとすると、ステップS102〜S106が再度繰り返される。これにより、図3に示したように、例えば個人ID「2」に対応して、個人データ欄42には「乙次郎 30歳」が記憶され、特徴データ欄44には「乙次郎」の顔特徴データが記憶され、顔画像欄46には「乙次郎」の顔画像Aが記憶され、また、照合画像ポインタ欄45には、顔画像Bが記憶された顔画像欄46のアドレスが記憶されることとなる。
よって、撮影された人物全員の個人データ、顔特徴データ等を確実に登録することができる。
図7は、第1の実施の形態における前記撮影モード処理(ステップS2)の処理手順を示すフローチャートである。この撮影モード処理において、図8(A)に示すように、液晶モニタ画面4に表示されている「顔登録モード」「撮影モード(1)」「撮影モード(2)」等のメニュー画面の中から、「撮影モード(1)」が選択されると、制御部22は、図7のフローチャートに従って処理を実行する。
すなわち、この「撮影モード(1)」のもとで、顔の撮影開始を行うと、液晶モニタ画面4に現在の被写体の撮影画像を表示する(ステップS201)。このステップS201での処理により、図8(B)に例示するように、撮影された被写体の顔画像A、Bが液晶モニタ画面4に表示される。
次に、シャッターキー8が半押しされたか否かを判断する(ステップS202)。シャッターキー8が半押しされたならば、前記液晶モニタ画面4に表示されている複数の顔画像A,Bもうち、一つの顔画像を検出する顔検出処理を実行する(ステップS203)。すなわち、制御部22は、図8(B)に示したように、モニター画面と顔画像A、Bとが存在する状態でシャッターキー8が半押しされたとすると、先ず顔画像Aが検出される。
引き続き、今回検出中の顔画像のうち、いずれの顔であるかを示す検出顔の表示を実行する(ステップS204)。この検出顔の表示は、図8(B)に示すように、検出中の顔画像の全体を囲繞する枠403を表示することにより行う。
したがって、撮影者がこの液晶モニタ画面4に表示された枠403を視認することにより、複数の顔画像A,Bのうちいずれの人物の顔画像の検出が実行されたかを確認することができる。
また、この表示した枠403内の顔に対するAF、AE処理を実行することにより(ステップS205)、検出対象とされた顔画像を鮮明にする。そして、この枠403内の顔画像Aに対応する個人データを顔認識テーブル40において検索する(ステップS206)。
すなわち、図8(B)に示した枠403内に存在する顔画像Aから、顔認識部29−2で前記各特徴データを抽出し、この抽出した特徴データと特徴データ欄44に格納されている各顔の前記特徴とを比較することにより、当該顔画像Aが個人ID欄41のいずれの個人ID(1、2・・・)に対応する顔画像であるかを検索する。そして、個人IDが検索できたならば、個人データ欄42においてこの検索した個人IDに対応する個人データを検索する。
しかる後に、顔画像Aに対応する個人データがあったか否かを判断する(ステップS207)。個人データがないと判断された場合には、「名前不明」の文字をその顔画像Aの近傍位置に表示する(ステップS208)。他方、個人データがあったと判断された場合には、顔画像Aに対応する個人データをその顔画像Aの近傍位置に表示する(ステップS209)。したがって、このステップS209での処理により、図8(C)に示すように、顔画像Aの近傍に個人データ404として「甲太郎」が表示される。
次に、表示部4上の全員に対して以上の顔検出及び個人データの表示等を完了したか否かを判断する(ステップS210)。完了していないと判断された場合には、前述したステップS203〜S209の処理を繰り返す。したがって、本例のように、表示部4上に顔画像A、Bが存在すると判断された場合、ステップS203〜S209が再度繰り返される。これにより、図8(D)に示すように、顔画像Bに対してもその近傍に個人データ405として「乙次郎」が表示されることとなる。
このようにして、全員に対する処理が完了するとステップS210からステップS211に進みシャッターキー8が全押しされたか否かを判断する。シャッターキー8が全押しされたならば、各個人データと撮影した各検出顔とを対応付けて保存メモリ28に記憶するとともに、液晶モニタ画面4に表示する(ステップS112)。
この各個人データと撮影した各検出顔とを対応付けて保存メモリ28に記憶し、液晶モニタ画面4に表示する態様としては、下記(1)〜(3)のいずれであってもよい。
(1)図8(D)に示すように、特定の人物(本例では「乙次郎」)は、実画像407(実際の生画像)と個人データ405とを記憶、表示するが、他の人物(本例では「甲太郎」)は、撮影された実画像(実際の生画像)の輪郭部分のみで表した輪郭画像406と個人データ404とする。この態様によれば、特定の人物(中心人物、重要人物)のみを実画像407と個人データ405とし、他の人物を輪郭画像406と個人データ404とすることにより、特定の人物を他の人物よりも顕在化させることができる。
(2)図8(E)に示すように、全ての人物を撮影された実画像(実際の生画像)の輪郭部分のみで表した輪郭の画像406、408と個人データ404、405とする。この態様によれば、全ての人物の撮影時の位置毎に対応する個人データを表示することができる。
(3)図8(F)に示すように、全ての人物を撮影された実画像(実際の生画像)の輪郭部分のみで表した輪郭の画像406、408と個人データ404、405とする輪郭画像である第1画像Xと、個人データを付加しない実際の生画像A,Bからなる第2画像Yとを共に記憶し、これらを並べて表示する。この態様によれば、実際の生画像からなる第2画像Yにより人物を明瞭に記憶、表示できるのみならず、個人データを付加した輪郭の画像である第1画像Xにより、個人データを確認することで各個人の情報も記憶、表示することができる。したがって、例えば新内閣の閣僚者の集合写真において、新内閣を構成する人物を撮影された実画像(実際の生画像)と当該実画像の輪郭部分のみで表した輪郭画像との双方で明瞭に並べて表示して報道できるのみならず、各人物の個人データも併せて表示して報道することができる。
また、(1)〜(3)のいずれの態様であっても、保存メモリ28に記憶した画像データを再生表示した際には、撮影者の記憶に頼ることなく、被写体人物を特定することができる。
(第2の実施の形態)
図9は、本発明の第2の実施の形態における前記撮影モード処理(ステップS2)の処理手順を示すフローチャートである。
この撮影モード処理に際しては、図10(A)に示すように、液晶モニタ画面4に「顔登録モード」「撮影モード(1)」「撮影モード(2)」等のメニュー画面を表示する。そして、このメニュー画面から「撮影モード(2)」が選択されると、制御部22は、図9のフローチャートに従って処理を実行し、まず被写体を撮影し、この撮影された顔画像A,Bを液晶モニタ画面4に表示する(ステップS301)。このステップS301での処理により、図10(B)に例示するように、顔画像A、Bが液晶モニタ画面4に表示される。
次に、シャッターキー8が半押しされたか否かを判断する(ステップS302)。シャッターキー8が半押しされたならば、前記液晶モニタ画面4に表示されている複数の顔画像A,Bのうち、一つの顔画像を検出する顔検出処理を実行する(ステップS303)。したがって、図10(B)に示したように、液晶モニタ画面4に顔画像A、Bが存在する状態でシャッターキー8が半押しされたと判断されたとすると、先ず顔画像Aが検出される。
引き続き、今回検出した顔がいずれの顔であるかを示す検出顔の表示を実行する(ステップS304)。この検出顔の表示は、図10(B)に示すように、検出した顔を囲繞する枠403を表示することにより行う。
したがって、撮影者は、この液晶モニタ画面4に表示された枠403を視認することにより、複数の顔画像A,Bのうちいずれの人物の顔検出が実行されたかを確認することができる。
また、この表示した枠403内の顔に対するAF、AE処理を実行することにより(ステップS305)、検出対象とされた顔画像を鮮明にする。そして、この枠403内の顔画像Aに対応する個人データを顔認識テーブル40において検索する(ステップS306)。
すなわち、図10(B)に示した枠403内に存在する顔画像から、顔認識部29−2で前記各特徴データを抽出し、この抽出した特徴データと特徴データ欄44に格納されている各顔の前記特徴とを比較することにより、当該顔画像が個人ID欄41のいずれの個人ID(1、2・・・)に対応する顔画像であるかを検索する。そして、個人IDが検索できたならば、個人データ欄42においてこの検索した個人IDに対応する個人データを検索する。
しかる後に、個人データがあったか否かを判断する(ステップS307)。個人データがないと判断された場合には、「名前不明」の文字を顔の近傍位置に表示する(ステップS308)。他方、個人データがあったと判断された場合には、個人データを顔の近傍位置に表示する(ステップS309)。したがって、このステップS309での処理により、図10(C)に示すように、顔画像Aの近傍に個人データ404として「甲太郎」が表示される。
次に、全員に対して以上の顔検出及び個人データの表示等を完了したか否かを判断する(ステップS310)。完了していないと判断された場合には、前述したステップS303〜S309の処理を繰り返す。したがって、本例のように、顔画像A、Bが存在するとすると、ステップS303〜S309が再度繰り返される。これにより、図10(D)に示すように、顔画像Bに対してもその近傍に個人データ405として「乙次郎」が表示されることとなる。
しかし、例えば顔画像Bに対応する個人データが顔認識テーブル40に記憶されていないと判断された場合には、ステップS307の判断がNOとなる。したがって、このステップSS307からステップS308に進み、「名前不明」の文字を顔の近傍位置に表示する。これにより、このステップS308での処理により、図10(E)に示すように、顔画像Bの近傍に「名前不明」文字列409が表示される。
したがって、撮影者がこの「名前不明」の文字列を視認することにより、顔画像Bの人物の個人データが未登録であることを知ることができる。
このようにして、全員に対する処理が完了するとステップS310からステップS311に進みシャッターキー8が全押しされたか否かを判断する。シャッターキー8が全押しされたと判断されたならば、各個人データと撮影した各検出顔とを対応付けて保存メモリ28に記憶するとともに、液晶モニタ画面4に表示する(ステップS112)。
すなわち、顔画像A、B共に個人データ等が顔認識テーブル40に記憶されていたと判断された場合には、図10(D)に示した顔画像A、Bの近傍位置に個人データ404「甲太郎」、405「乙次郎」の文字を合成した画像を記憶、表示し、顔画像Aの個人データ等のみが顔認識テーブル40に記憶されていたと判断された場合には、図10(E)に示した顔画像Aの近傍位置に個人データ404「甲太郎」、顔画像Bの近傍位置には「名前不明」文字列409を合成した画像を記憶、表示する。
これにより、撮影された人物とその個人情報とを明瞭に記憶したり、表示することができるとともに、未記録者を識別することができる。
(第3の実施の形態)
図11は、本発明の第3の実施の形態における前記撮影モード処理(ステップS2)の処理手順を示すフローチャートである。
この撮影モード処理に際しては、図12(A)に示すように、液晶モニタ画面4に表示されている「顔登録モード」「撮影モード(1)」「撮影モード(2)」等のメニュー画面の中から「撮影モード(4)」がユーザーにより選択されると、制御部22は、図11のフローチャートに従って処理を実行し、液晶モニタ画面4に顔画像A,B、Cを表示する(ステップS401)。このステップS401での処理により、図12(B)に例示するように、顔画像A、B、Cが液晶モニタ画面4に表示される。
次に、シャッターキー8が半押しされたか否かを判断する(ステップS402)。シャッターキー8が半押しされたと判断されたならば、前記液晶モニタ画面4に表示されている複数の顔画像A,B、Cのうちの一つの顔画像を検出する顔検出処理を実行する(ステップS403)。したがって、図12(B)に示したように、この顔画像A、B、Cが存在する状態でシャッターキー8が半押しされたと判断されると、先ず顔画像Aが検出される。
引き続き、今回検出した顔がいずれの顔であるかを示す検出顔の表示を実行する(ステップS404)。この検出顔の表示は、図12(B)に示すように、検出した顔を囲繞する枠403を表示することにより行う。
したがって、撮影者がこの液晶モニタ画面4に表示された枠403を視認することにより、今回の顔検出処理により複数の顔画像A、B、Cのうちいずれの人物の顔検出が実行されたかを確認することができる。
また、この表示した枠403内の顔に対するAF、AE処理を実行することにより(ステップS405)、検出対象とされた顔画像を鮮明にする。そして、この枠403内の顔画像Aに対応する個人データを顔認識テーブル40において検索する(ステップS406)。
すなわち、図12(B)に示した枠403内に存在する顔画像から、顔認識部29−2で前記各特徴データを抽出し、この抽出した特徴データと特徴データ欄44に格納されている各顔の前記特徴とを比較することにより、当該顔画像が個人ID欄41のいずれの個人ID(1、2・・・)に対応する顔画像であるかを検索する。そして、個人IDが検索できたならば、個人データ欄42においてこの検索した個人IDに対応する個人データを検索する。
しかる後に、個人データがあったか否かを判断する(ステップS407)。個人データがないと判断された場合には、「名前不明」の文字を顔の近傍位置に表示する(ステップS408)。個人データがあったと判断された場合には、個人データを顔の近傍位置に表示する(ステップS409)。したがって、このステップS409での処理により、図12(C)に示すように、顔画像Aの近傍に個人データ404として「甲太郎」が表示される。
次に、全員に対して以上の顔検出及び個人データの表示等を完了したか否かを判断する(ステップS410)。完了していないと判断された場合には、前述したステップS403〜S409の処理を繰り返す。したがって、本例のように、顔画像A、B、Cが存在すると判断された場合とすると、ステップS403〜S409が3回繰り返される。これにより、図12(B)に示すように、顔画像B、Cに対してもその近傍に個人データ405、410として「乙次郎」、「丙花子」が表示されることとなる。
このようにして、全員に対する処理が完了するとステップS410からステップS411に進み、隣り合う各顔画像又は枠間の距離を検出するとともに、この検出した距離を隣り合う各顔画像に対応させて表示する。
このステップS411での処理により、図12(B)に示すように、顔画像A−B間の距離L1、顔画像B−C間の距離L2が検出されて、表示されることとなる。次に、この検出した距離の大小を算出して、前記距離欄47に記憶する(ステップS412)。よって、本例のように距離L2の方が距離L1よりも大きいと判断された場合には、図3に示したように距離欄47に「L1<L2」が記憶される。
次に、この距離欄47に記憶した距離の大小に基づき、前記ステップS411で算出した距離L1、L2が異なるか否かを判断する(ステップS413)。本例の場合、「L1<L2」であるから「L1≠L2」であって、算出した距離L1、L2は異なる。したがって、ステップS413はYESとなる。よって、ステップS413からステップS414に進み、一方の距離に合わせるために他方の距離に係る隣り合う人物の名前とコメントとを音声で読み上げる。
つまり、本例の場合、「甲太郎」と「乙次郎」との距離L1よりも、「乙次郎」と「丙花子」との距離L2の方が大きく「L1<L2」となっているのであるから、「L1=L2」とするためには、以下の3パターンがある。
(1)「乙次郎」が右(「丙花子」側)に寄る。
(2)「丙花子」が左(「乙次郎」側)に寄る。
(3)「甲太郎」が左に(「乙次郎」から)離れる。
したがって、以下の[1][2][3]に示す人物の名前とコメントとを読み上げ、音声回路31を介して、スピーカ32から放音する。
[1]乙次郎さん、右(「丙花子」側)に寄ってください。
[2]丙花子さん、が左(「乙次郎」側)に寄ってください。
[3]甲太郎さん、左に移動して乙次郎さんから少し離れてください。
したがって、これらいずれかの音声に従って、「乙次郎」、「丙花子」、「甲太郎」のいずれかが移動することにより、図12(C)に示すように、L1=L2となる。したがって、ステップS414からステップS411に戻って、ステップS411からの処理が繰り返された際、ステップS413の判断がNOとなり、ステップS413からS415に進みシャッターキー8が全押しされたか否かを判断する。シャッターキー8が全押しされたならば、各個人データと撮影した各検出顔とを対応付けて保存メモリ28に記憶するとともに、液晶モニタ画面4に表示する(ステップS416)。
したがって、この実施の形態によれば、複数の人物を等間隔にして撮影することができる。
また、人物間の距離に対する変更指示を個人データに基づいて行うことから、指示対象となる人物が明確となり、適切に間隔指示を行うことができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
例えば、この実施の形態では、この発明をデジタルカメラに適用した場合を例にして説明しているが、デジタルカメラばかりでなく、光学系及び撮像素子を介して取り込んだ画像データを記録する機能を備えた装置、例えば、カメラ付携帯電話や撮像機能を備えた電子機器にも適用できる。
また、この実施の形態では、被写体として「人物」を例に挙げているが、動物、建造物などを被写体としてこの発明を適用しても良い。また、「個人データ」として人物の「名前」を例に挙げているが、動物、建造物などの名称、愛称、固有名称、固有データでも良い。
また、この実施の形態では、撮影された実画像(実際の生画像)の輪郭部分のみで表した輪郭画像を表示しているが、これに限定されず、撮影された実画像(実際の生画像)をシルエットまたは影絵で表したシルエット画像を表示するようにしても良い。
さらに、この実施の形態では、撮影された顔画像が表示されたあとに、シャッターキーが半押しされると、顔画像の顔検出が行われ、この顔検出が行われた顔画像に対応する個人データを顔認識テーブルから検索して読み出し、この読み出された個人データを顔検出が行われた顔画像に対応する輪郭画像の近傍位置または輪郭画像内に配置して表示しているが、撮影された顔画像が表示されたあとに、顔画像の顔検出を行い、この顔検出が行われた顔画像に対応する個人データを顔認識テーブルから検索して読み出し、この読み出された個人データを顔検出が行われた実際の顔画像の近傍位置またはその画像内に配置して表示しても良い。
本発明の各実施の形態に共通するデジタルカメラの外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 デジタルカメラの電子回路構成を示す図である。 (a)および(b)はデータベースに設けられた顔認識テーブルの構成を示す図である。 本実施の形態における処理手順を示すゼネラルフローチャートである。 同実施の形態における顔登録モード処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は同顔登録モード処理における表示遷移図である。 本発明の第1の実施の形態における撮影モード処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)〜(F)は同顔撮影モード処理における表示遷移図である。 本発明の第2の実施の形態における撮影モード処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)〜(E)は同顔撮影モード処理における表示遷移図である。 本発明の第3の実施の形態における撮影モード処理の処理手順を示すフローチャートである。 (A)〜(C)は同顔撮影モード処理における表示遷移図である。
符号の説明
2 撮像レンズ
3 モードダイアル
4 液晶モニタ画面
5 カーソルキー
6 SETキー
7 ズームボタン
8 シャッターキー
12 レンズ光学系
13 CCD
15 垂直ドライバ
17 A/D変換器
18 カラープロセス回路
22 制御部
24 VRAM
25 デジタルビデオエンコーダ
28 保存メモリ
29−1 顔検出部
29−2 顔認識部
29−3 データベース
30 キー入力部
31 音声回路
32 スピーカ
40 顔認識テーブル
41 個人ID欄
42 個人データ欄
44 特徴データ欄
44−1 位置欄
44−2 サイズ欄
44−3 角度欄
44−4 相対関係欄
45 照合画像ポインタ欄
46 顔画像欄
47 距離欄
100 デジタルカメラ
401 文字列
402 個人データ
403 枠
404 個人データ
405 個人データ
406 画像
407 実画像
409 文字列

Claims (16)

  1. 撮影手段と、
    被写体の顔画像と個人データとを対応付けて記憶している記憶手段と、
    前記撮影手段により撮影された被写体の画像の中から顔画像を検出する顔検出手段と、
    この顔検出手段により検出された顔画像が前記記憶手段に記憶されている顔画像と一致するか否かを判別する判別手段と、
    この判別手段により前記顔画像が一致すると判別された際に、この判別された顔画像と一致する顔画像と対応付けて記憶されている個人データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された個人データと前記顔検出手段により検出された顔画像とを互いに対応するように配置する配置制御手段と、
    を備えていることを特徴とする撮影画像処理装置。
  2. 撮影手段と、
    第1の被写体画像と固有データとを対応付けて記憶している記憶手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像の中から第2の被写体画像を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された第2の被写体画像から輪郭またはシルエットを対応画像として作成する作成手段と、
    前記検出手段により検出された第2の被写体画像が前記記憶手段に記憶されている第1の被写体画像と一致するか否かを判別する判別手段と、
    この判別手段により一致すると判別された際に、この一致判別された第1の被写体画像と対応付けて記憶されている固有データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された固有データと、前記作成手段により作成された対応画像とを互いに対応するように配置する配置制御手段と、
    を備えていることを特徴とする撮影画像処理装置。
  3. 画像を記録する画像記録手段を備え、
    前記配置制御手段は、前記画像記録手段に、前記輪郭の近傍位置に前記個人データが配置した輪郭個人データ画像を前記画像記録手段に記録させる記録制御手段であることを特徴とする請求項2記載の撮影画像処理装置。
  4. 前記記録制御手段は、前記撮影手段により撮影された撮影画像を前記輪郭個人データ画像と共に前記画像記録手段に記録させることを特徴とする請求項3記載の撮影画像処理装置。
  5. 画像を記録する画像記録手段を備え、
    前記配置制御手段は、前記撮影手段により撮影された顔画像の近傍位置に前記個人データを配置した個人データ合成画像を、前記画像記録手段に記録させる記録制御手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影画像処理装置。
  6. 前記判別手段により、前記顔画像が一致しないと判別された場合、前記配置制御手段は、前記個人データに代えて名前不明であることを示す情報を配置することを特徴とする請求項1又は5記載の撮像装置。
  7. 前記顔検出手段により検出された複数の顔画像の間の距離を検出する距離検出手段と、
    この距離検出手段により検出された距離の大小を検出する大小検出手段と、
    この大小検出手段により距離の大小が検出された際は、この距離の大小に応じた処理を実行する距離対応処理手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮影画像処理装置。
  8. 前記配置制御手段は、前記読み出した個人データを前記撮影手段による撮影された画像とともに表示する表示手段を備え、
    前記距離対応処理手段は、前記距離の大小を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項7記載の撮影画像処理装置。
  9. 前記距離対応処理手段は、前記距離の大小を音声により報知する音声発生手段であることを特徴とする請求項7記載の撮影画像処理装置。
  10. 前記撮影手段により撮影されている画像を表示する表示手段と、
    この表示手段により表示されている画像において、前記顔検出手段に検出されている顔画像に枠を表示する枠表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1から9にいずれか記載の撮影画像処理装置。
  11. 前記撮影手段により撮影された顔画像に対応付けて、前記個人データを前記記憶手段に予め記憶させる記憶制御処理を実行する記憶制御手段を備えることを特徴とする請求項1から10にいずれか記載の撮影画像処理装置。
  12. 前記記憶制御手段は、前記撮影手段により複数の顔画像が撮影された場合、全員の顔画像各々に対応付けて個人データを記憶させたか否かを判断する判断手段を備え、
    この判断手段により全員の顔画像各々に対応付けて個人データの記憶を完了したと判断されるまで、前記記憶制御処理を実行することを特徴とする請求項10記載の撮影画像処理装置。
  13. 前記記憶制御手段は、前記撮影手段により複数の顔画像が撮影された場合、全員の顔画像各々に対応付けて個人データを記憶させたか否かを判断する判断手段を備え、
    この判断手段により全員の顔画像各々に対応付けて個人データの記憶を完了したと判断されるまで、前記記憶制御処理を実行することを特徴とする請求項12記載の撮影画像処理装置。
  14. 撮影手段と、被写体の顔画像と個人データとを対応付けて記憶している記憶手段とを備える撮影画像処理装置が有するコンピュータを、
    前記撮影手段により撮影された被写体の画像の中から顔画像を検出する顔検出手段と、
    この顔検出手段により検出された顔画像が前記記憶手段に記憶されている顔画像と一致するか否かを判別する判別手段と、
    この判別手段により前記顔画像が一致すると判別された際に、この判別された顔画像と一致する顔画像と対応付けて記憶されている個人データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された個人データを前記顔検出手段により検出された顔画像に対応するように配置する配置制御手段と、
    して機能させることを特徴とする撮影制御プログラム。
  15. 撮影手段と、被写体の顔画像と個人データとを対応付けて記憶している記憶手段とを備える撮影画像処理装置の制御方法であって、
    前記撮影手段により撮影された被写体の画像の中から顔画像を検出する顔検出手段と、
    この顔検出手段により検出された顔画像が前記記憶手段に記憶されている顔画像と一致するか否かを判別する判別ステップと、
    この判別ステップにより前記顔画像が一致すると判別された際に、この判別された顔画像と一致する顔画像と対応付けて記憶されている個人データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された個人データを前記顔検出手段により検出された顔画像に対応するように配置する配置制御ステップと、
    を含むことを特徴とする撮影制御方法。
  16. 撮影手段と、
    第1の被写体画像と固有データとを対応付けて記憶している記憶手段と、
    前記撮影手段により撮影された撮影画像の中から第2の被写体画像を検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された第2の被写体画像から輪郭またはシルエットを対応画像として作成する作成手段と、
    前記検出手段により検出された第2の被写体画像が前記記憶手段に記憶されている第1の被写体画像と一致するか否かを判別する判別手段と、
    この判別手段により一致すると判別された際に、この一致判別された第1の被写体画像と対応付けて記憶されている固有データを前記記憶手段から読み出し、この読み出された固有データと前記作成手段により作成された対応画像とを互いに対応するように配置する配置制御手段と、
    この配置制御手段の制御により互いに対応するように配置された固有データと前記対応画像とからなる第1画像と、前記検出手段により検出された第2の被写体画像からなる第2画像とを並べて表示させる表示制御手段と、
    を備えていることを特徴とする撮影画像処理装置。
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