JP2009212746A - 無線通信制御方法及び無線基地局制御装置 - Google Patents

無線通信制御方法及び無線基地局制御装置 Download PDF

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Tomoyasu Sakaguchi
知靖 坂口
Takuya Nagaoki
卓也 長沖
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智 増田
Takashi Muramoto
孝志 村元
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Abstract

【課題】 ネイバーサーチ窓サイズを可能な限り小さくすることでサーチ時間を短縮し、周辺基地局の検出を早めること。
【解決手段】 移動局30−1と接続基地局20−1の間の往復遅延時間と移動局30−1と周辺基地局20−2、20−3の間の往復遅延時間の情報を収集しているセルラー無線通信システムにおいて、基地局制御装置10は、移動局30−1と接続基地局20−1の間の往復遅延時間と移動局30−1と周辺基地局20−2、20−3の間の往復遅延時間の情報に基づいて、移動局30−1が周辺基地局20−2、20−3を検出可能な範囲でネイバーサーチ窓サイズを最も小さく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信制御方法及び無線基地局制御装置に係り、特に、移動局と無線基地局の間の通信について局間で相互の無線信号の送受信タイミングが同期している必要があるセルラー無線通信システムにおいて、移動局が現在通信している無線基地局以外の局へのハンドオフの成功率を向上するためのセルラー無線通信システムのハンドオフ制御方式に関する。
セルラー無線通信システムにおいては、移動局がその移動による周囲の電波環境の変化に応じて通信相手となる無線基地局を切替えることで、移動局が移動しても移動局は通信を継続することができる。この移動局による無線基地局切替動作はハンドオフとして知られている。
移動局と無線基地局の間の通信について局間で相互の無線信号の送受信タイミングが同期している必要があるセルラー無線通信システムにおいては、移動局は、現在通信している無線基地局(Source局)との間で通信について局間で相互の無線信号の送受信タイミングを同期させているが、移動によりハンドオフが発生する場合に備えて予めハンドオフ先の候補となる無線基地局(Target局)からの無線信号の受信タイミングを検出して、移動局とTarget局の間で相互の無線信号の送受信タイミングを同期させておくことにより、通信が瞬断しないハンドオフ(ソフトハンドオフ)が可能である。移動局が無線基地局からの無線信号の受信タイミングを検出する方法はセルサーチとして知られている。
移動局は電源立上げ時などは、無線基地局からの無線信号の受信タイミングに関する情報がないため、セルサーチは全タイミングについて順次サーチしなければならず、長いサーチ時間を要する(初期セルサーチ)。しかし、一つの無線基地局のセルサーチに成功し、その無線基地局(Source局)との間で通信を開始すると、移動局はSource局よりSource局の受信タイミングを基準とした周辺基地局の受信タイミングに関する情報を入手することができるため、その情報に従ってセルサーチすることで周辺基地局のセルサーチ(ネイバーサーチ)に関してはサーチ時間を短縮することが可能になる。移動局とSource局の間の無線信号の伝搬路と移動局と周辺基地局の間の無線信号の伝搬路では伝搬遅延時間差が存在するため、移動局におけるSource局からの無線信号の受信タイミングと周辺基地局からの無線信号の受信タイミングとではタイミング差が生ずるが、ネイバーサーチではセルサーチタイミングに幅を持たせることで対応している。
ネイバーサーチにおいては、例えば、基地局間の無線信号送信タイミングが同期された同期型CDMA通信システムの場合、Source局の受信タイミングを基準とした周辺基地局各々のセルサーチタイミングの中心点(ネイバーサーチ窓オフセット)とセルサーチタイミングの幅(ネイバーサーチ窓サイズ)の情報を、Source局から移動局に提供する。これにより移動局はSource局の周辺基地局をセルサーチする際、限定されたタイミング幅内のみサーチすればよいので、初期セルサーチよりもサーチ時間を短縮することができ、周辺基地局をより早く検出することが可能となっている。
3GPP2:C.S0024
しかしながら、従来のネイバーサーチでは、ネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズは周辺基地局各々について基地局立上げ時や基地局設定変更時に固定的に設定するのみであった。また何ら有効な情報に基づいて設定されないため、これらの設定を不適切に行った場合の不具合がある場合(周辺基地局の受信タイミングを検出不可能になる場合)を鑑み、ネイバーサーチ窓サイズには十分大きな値が設定される。しかし、ネイバーサーチ窓サイズに大きな値が設定されることは、サーチ時間が大きくなり、周辺基地局の検出が遅れることに繋がる。
本発明は、以上の点に鑑み、ネイバーサーチ窓サイズを可能な限り小さくすることでサーチ時間を短縮し、周辺基地局の検出を早めることを目的とする。
本発明によると、移動局と、当該移動局と通信中の基地局の間の無線信号の伝播遅延時間と移動局と周辺基地局の間の無線信号の伝搬遅延時間の情報を収集しているセルラー無線通信システムにおいて、移動局と当該移動局と通信中の基地局の間の無線信号の伝播遅延時間と、移動局と周辺基地局の間の無線信号の伝搬遅延時間との差の情報に基づいて、移動局が周辺基地局を検出可能な範囲でネイバーサーチ窓サイズを最も小さく設定することにより、移動局が周辺基地局へハンドオフに失敗する可能性を減少させることができることを特徴とする無線通信システム制御方法が提供される。
また、本発明によると、複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局における到達時間差の情報を収集できる移動体通信システムにおいて、複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局における到達時間差の情報に基づいて、移動局が周辺基地局を検出可能な範囲でネイバーサーチ窓サイズを最も小さく設定することにより、移動局が周辺基地局へハンドオフに失敗する可能性を減少させることができることを特徴とする無線通信システム制御方法が提供される。
また、上述の無線通信システム制御方法において、移動局と、当該移動局と通信中の基地局の間の無線信号の伝播遅延時間と移動局と周辺基地局の間の無線信号の伝搬遅延時間の情報、または複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局における到達時間差の情報、のみから決定されるネイバーサーチ窓サイズより大きくネイバーサーチ窓サイズを設定することにより、ネイバーサーチ窓サイズの拡大を可能である。
また、上述の無線通信システム制御方法において、移動局と当該移動局と通信中の基地局の間の無線信号の伝播遅延時間と移動局と周辺基地局の間の無線信号の伝搬遅延時間との差の情報、または複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局における到達時間差の情報、のネイバーサーチ窓サイズを設定するために基づく情報の対象期間について、時間帯によって可能な最小のネイバーサーチ窓サイズが異なる可能性がある場合に、時間帯ごとに当該時間帯の情報に基づくネイバーサーチ窓サイズを設定することで当該時間帯に最適なネイバーサーチ窓サイズを設定できる。
本発明の第1の解決手段によると、
通信中の移動局と基地局との間の無線信号の往復遅延時間RTDと、前記移動局と周辺基地局との間の無線信号のRTDを収集している移動体通信システムにおける無線通信制御方法であって、
複数の基地局で測定された、通信中の移動局と基地局について、基地局識別情報(ID)、移動局ID、基地局と移動局との間のRTDを、時刻情報と共に、RTDデータベースに格納し、
前記RTDデータベースに格納された複数データの中から、同じ移動局IDで同時刻に2つの基地局からRTDを取得しているデータを検索して、検索されたデータにおいて、2つの基地局に対するRTDの差分を取得して、2つの基地局IDに対応して該RTDの差分をRTD差分情報テーブルに記憶し、
前記RTD差分情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、RTDの差分の最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinをRTD差分最大最小値テーブルに記憶し、
前記RTD差分最大最小値テーブルを参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散値になるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求める無線通信制御方法が提供される。
−w/2 + offset < RTDdiffMin/2
w/2 + offset > RTDdiffMax/2
本発明の第2の解決手段によると、
複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局への受信時間差の情報を収集できる移動体通信システムにおける無線通信制御方法であって、
移動局において検出する、通信中の基地局の識別情報であるソース基地局識別情報(ID)、ハンドオフ先の候補となる基地局のIDであるターゲット基地局ID、ソース基地局とターゲット基地局から送信された信号の移動局における受信時間差を含むデータを、前記移動局から受信して、2つの基地局IDに対応して該受信時間差を受信時間差情報テーブルに記憶し、
前記受信時間差情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、受信時間差の最大値tdMaxと最小値tdMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値tdMaxと最小値tdMinを受信時間差最大最小値テーブルに記憶し、
前記受信時間差最大最小値テーブルを参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散値になるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求める無線通信制御方法が提供される。
−w/2 + offset < tdMin
w/2 + offset > tdMax
本発明の第3の解決手段によると、
通信中の移動局と基地局との間の無線信号の往復遅延時間RTDと、前記移動局と周辺基地局との間の無線信号のRTDを収集している移動体無線通信システムにおける無線基地局制御装置であって、
複数の基地局で測定された通信中の移動局と基地局について、基地局識別情報(ID)、移動局ID、基地局と移動局との間のRTDを、時刻情報と共に記憶するRTDデータベースと、
基地局又は基地局のセクタ毎に設けられ、周辺基地局ID及び/又は周辺基地局のセクタID、周辺基地局又は周辺基地局のセクタをサーチするためのネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを含むネイバーリストを記憶するネイバーリストデータベースと、
移動局毎に設けられ、周辺基地局ID及び/又は周辺基地局のセクタID、ネイバーサーチ窓オフセット、ネイバーサーチ窓サイズを対応して記憶する移動局別RTD情報テーブルと、
2つの基地局IDと、RTDの差分を記憶するRTD差分情報テーブルと、
2つの基地局IDに対応してRTDの最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを記憶するRTD差分最大最小値テーブルと、
2つの基地局IDの組み合わせに対して、ネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを記憶するネイバーサーチ窓テーブルと、
前記RTDデータベース、前記ネイバーリストデータベース、前記移動局別RTD情報テーブル、前記RTD差分情報テーブル、前記RTD差分最大最小値テーブル、前記ネイバーサーチ窓テーブルとデータを読み出し又は書き込みして、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを求め、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーリストデータベースに設定するネイバーサーチ窓更新処理部と、
を備え、
ネイバーサーチ窓更新処理部は、
前記RTDデータベースに対して移動局IDを鍵として抽出し、移動局ID毎に、周辺基地局ID及び/又は周辺基地局のセクタID、ネイバーサーチ窓オフセット、ネイバーサーチ窓サイズを前記移動局別RTD情報テーブルに記憶し、
前記移動局別RTD情報テーブルに格納された複数データの中から、同じ移動局IDで同時刻に2つの基地局からRTDを取得しているデータを検索して、検索されたデータにおいて、2つの基地局に対するRTDの差分を取得して、2つの基地局IDに対応して該RTDの差分を前記RTD差分情報テーブルに記憶し、
前記RTD差分情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、RTDの差分の最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを前記RTD差分最大最小値テーブルに記憶し、
前記RTD差分最大最小値テーブルを参照し、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散的な値のいずれかになるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求め、
−w/2 + offset < RTDdiffMin/2
w/2 + offset > RTDdiffMax/2

2つの基地局IDの組み合わせに対して、求めたネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーサーチ窓テーブルに記憶し、
前記ネイバーサーチ窓テーブルの情報を基に、2つの基地局IDの組み合わせのうち、一方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタについて設定された前記ネイバーリストデータベースにおけるネイバーリストに対して、他方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタに対するデータにおけるサーチ窓サイズとサーチ窓オフセットを更新する
前記無線基地局制御装置が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局への受信時間差の情報を収集できる移動体通信システムにおける無線基地局制御装置であって、
基地局又は基地局の各セクタ毎に設けられ、周辺基地局識別情報(ID)及び/又は周辺基地局のセクタID、周辺基地局又は周辺基地局のセクタをサーチするためのネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを含むネイバーリストを記憶するネイバーリストデータベースと、
移動局毎に設けられ、2つの基地局IDと、移動局における受信時間差を記憶する受信時間差情報テーブルと、
2つの基地局IDに対応して受信時間差の最大値tdMaxと最小値tdMinを記憶する受信時間差最大最小値テーブルと、
2つの基地局IDの組み合わせに対して、窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを記憶するネイバーサーチ窓テーブルと、
前記ネイバーリストデータベース、前記受信時間差情報テーブル、前記受信時間差最大最小値テーブル、前記ネイバーサーチ窓テーブルとデータを読み出し又は書き込みして、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを求め、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーリストデータベースに設定するネイバーサーチ窓更新処理部と、
を備え、
ネイバーサーチ窓更新処理部は、
移動局において検出する、通信中の基地局の識別情報であるソース基地局識別情報(ID)、ハンドオフ先の候補となる基地局のIDであるターゲット基地局ID、ソース基地局とターゲット基地局から送信された信号の移動局における受信時間差を含むデータを、前記移動局から受信して、移動局ID毎に、2つの基地局IDに対応して該受信時間差を受信時間差情報テーブル記憶し、
前記受信時間差情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、受信時間差の最大値tdMaxと最小値tdMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値tdMaxと最小値tdMinを受信時間差最大最小値テーブルに記憶し、
前記受信時間差最大最小値テーブルを参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散的な値のいずれかになるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求め、
−w/2 + offset < tdMin/2
w/2 + offset > tdMax/2

2つの基地局IDの組み合わせに対して、求めたネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーサーチ窓テーブルに記憶し、
前記ネイバーサーチ窓テーブルの情報を基に、2つの基地局IDの組み合わせのうち、一方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタについて設定された前記ネイバーリストデータベースにおけるネイバーリストに対して、他方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタに対するデータにおけるサーチ窓サイズとサーチ窓オフセットを更新する
前記無線基地局制御装置が提供される。
以上の解決手段の説明では、基地局間で無線信号送信タイミングが同期されている場合について説明しているが、同期されていない場合についても無線信号送信タイミングの差の情報が既知であれば、そのタイミング差情報をネイバーサーチ窓オフセットに足し合わせることで、非同期型でも同期型と同様に扱うことができ、当該情報を考慮することで容易に同様の解決手段を適用することができる。
本発明によれば、システムの利用効率やユーザの利便性を損なうことなく移動局による周辺基地局の検出を高速化することが可能である。周辺基地局の検出の高速化は、例えば、移動局が移動することにより、フェージングによる受信電波強度の急激な変動やシャドウィングによって通信中の基地局との同期を失った場合などに、周辺基地局を検出し同期するために要する時間を短縮する効用がある。そして同期するまでの時間を短縮することで、移動局と基地局ネットワークの間の通信が切断する可能性を減少させることができる。特に移動局が高速で移動する場合には、通信環境の変化が早いため、同期を失う頻度が増加し易く、周辺基地局の検出を高速化することは呼の安定性向上のために有効である。
以下、本発明をその好ましい一実施形態について図面を用いて説明する。

1.第1の実施の形態
(1)ネイバーサーチ窓の設定概要
移動局は周辺基地局からの無線信号を検出する際に、現在のSource局、すなわち、移動局が既に検出し、同期している複数の基地局の中で唯一移動局が選択している局からの下り無線信号の受信タイミングの周辺タイミングをサーチする。周辺基地局からの無線信号をサーチするタイミングの幅をネイバーサーチ窓、サーチ幅のサイズをネイバーサーチ窓サイズ、サーチ幅の中心点とSource局からの下り無線信号の受信タイミングとの差をネイバーサーチ窓オフセットと呼ぶ。無線信号は周期的な変調を受けているため、移動局におけるSource局からの無線信号の受信タイミングをt、変調周期をTとすると、Source局からの無線信号の受信時刻はt+nT(n=…,−3,−2,−1,0,1,2,3…)と表すことができるが、以下周期に関する項を省略してtとして表すものとする。
図1は、Source局からの無線信号受信タイミングとネイバーサーチ窓の関係を時間軸上で示す説明図である。
まず、ネイバーサーチ窓は下式で表される。

−w/2+offset 〜 t+w/2+offset
ここでwはネイバーサーチ窓サイズ、offsetはネイバーサーチ窓オフセットを示す。
ここで、ネイバーサーチ窓サイズwとネイバーサーチ窓オフセットoffsetはSource局から移動局に送付され、移動局上で設定される。移動局はSource局からの無線信号の受信タイミングtを中心として、t+(offset−w/2)からt+(offset+w/2)までの間のタイミングをサーチする。ネイバーサーチ窓サイズwとネイバーサーチ窓オフセットoffsetをどのような値に決めればよいのかという点について、以下に一例を説明する。
ここで複数の周辺基地局のうち一つの局(ここではTarget局と呼ぶ)からの無線信号受信タイミングをtとすれば、移動局がTarget局からの無線信号を検出する条件は、

−w/2+offset ≦ t ≦ t+w/2+offset
・・・(1)
一方、移動局と基地局が同期している時に移動局と基地局の間の通信の往復遅延時間を取得できるセルラー無線通信システムにおいては、移動局がSource局とTarget局の両方を検出済みで同期している場合には、Source局とTarget局それぞれにおいて往復遅延時間(RTD:Round Trip Delay)情報を取得できる。ここでRTDとは、無線区間における下りおよび上りの往復の伝搬遅延時間を表し、上りパイロット信号の受信タイミング情報から各基地局において取得可能な情報である。Source局とTarget局それぞれから移動局までの片道の下り伝搬遅延時間の差、すなわち受信タイミングの差はSource局およびTarget局におけるRTDの差分の2分の1であると考えられるので、移動局におけるSource局とTarget局の受信タイミング差は、Source局のRTD情報(RTD)とTarget局のRTD情報(RTD)を使用して式(2)のように置き換えられる。

−t = (RTD−RTD)/2 ・・・(2)

式(1)及び式(2)より、式(3)、(4)を導くことができる。

RTD−w+2offset ≦ RTD ≦ RTD+w+2offset
・・・(3)

−w+2offset ≦ RTD−RTD ≦ w+2offset
・・・(4)
式(4)から、Source局と通信中の移動局が、Target局をサーチ可能となる条件を、RTD、RTDと、w及びoffsetとから求められることが分る((1)式の条件のかわりに、(3)式又は(4)の条件を用いることができる。)。
図2は、移動局とSource局、Target局それぞれとの間のRTDの差分を説明する図である。
ここで、図示のように、各移動局のRTD情報に基づき、ある瞬間の各移動局のRTDの差分情報(RTD−RTD)を取得することができる。ここで式(4)を満たす移動局のみTarget局を引き続き検出可能である。
ある瞬間の各移動局のRTDの差分情報(RTD−RTD)の最大値をRTDdiffMax、最小値をRTDdiffMinとすると、wとoffsetを次の式(5)(6)を満たすように調節することで、Target局にハンドオフする可能性のある全ての移動局がTarget局を検出可能な範囲で最小のネイバーサーチ窓サイズを設定することができる。

w + 2offset = RTDdiffMax ・・・(5)
−w + 2offset = RTDdiffMin ・・・(6)
これにより、移動局におけるTarget局のサーチ窓サイズを必要最小限にできるため、サーチが高速になり、移動局がフェージングによる受信電波強度の急激な変動やシャドウィングによりSource局との同期を失った場合などに、Target局を検出し同期するための時間を短縮することができ、呼の安定性を向上させることができる。
ただし、式(5)(6)となるようにwとoffsetを調節した場合、RTDdiffMax以上の(RTD−RTD)を持つ移動局やRTDdiffMin以下の(RTD−RTD)を持つ移動局のTarget局検出契機がなく、またRTDdiffMax、RTDdiffMinを持つ移動局が電源断やシャドウィング、他局へのハンドオフなど何らかの要因でSource局またはTarget局と同期を失うケースを考えるとネイバーサーチ窓サイズは、縮小し続ける可能性がある。ここで式(5)(6)にネイバーサーチ窓サイズの補正項α(αは正の数)を追加し、wに余裕を持たせることで、ネイバーサーチ窓より少し外側の(RTD−RTD)を持つと考えられる移動局がTarget局を検出できるようになるため、wが縮小し続ける可能性を回避することができる。

w+2offset = RTDdiffMax+α ・・・(7)
−w+2offset = RTDdiffMin−α ・・・(8)
この補正項αは、その値が過度に大きい場合、ネイバーサーチ窓サイズが大きくなることによりサーチ高速化の効果を妨げ、その値が過度に小さい場合はwが縮小し続ける可能性を回避できなくなるような項であるため、適切に設定される必要がある。補正項αは例えば、Target局を検出する可能性のある移動局のRTDの差分情報(RTD−RTD)の分布の幅(RTDdiffMax−RTDdiffMin)は、実際にTarget局を検出している移動局の差分情報(RTD−RTD)の分布の幅(RTDdiffMax−RTDdiffMin)に比例すると考えると、α=w/10等と設定することができる。この場合、ネイバーサーチ窓サイズwは下式のように書くことができる。なお、αは、これに限らず適宜の値を予め設定することができる。

w=(RTDdiffMax−RTDdiffMin)/2 * 10/9
・・・(9)
(2)移動体通信システム
以下、一例として、基地局間が時刻同期された同期型CDMA移動体通信システムについて説明するが、これに限らず、基地局間が時刻同期されていない非同期型CDMA移動体通信システム、及び移動局と無線基地局の間の通信について局間で相互の無線信号の送受信タイミングが同期している必要があるセルラー無線通信システムに適用することができる。
図3は、第1の実施の形態の移動体通信網の構成を示すブロック図である。
本実施形態の移動体通信網は、基地局制御装置10と複数の基地局20と複数の移動局30を備える。
基地局20は無線通信エリアであるセクタを一つまたは複数備え、無線信号を常時自セクタに送信している。基地局20が送信した無線信号を移動局30で検出、同期し、移動局30から基地局20に無線信号による応答があった場合には、基地局20と移動局30の間で通信が可能な状態となり、基地局20においてRTD情報を常時取得する。
基地局制御装置10の基地局制御部100は、ネイバーサーチ窓更新処理部101、RTDデータベース(DB)102、ネイバーリストデータベース(DB)103、移動局別RTD情報テーブル104、RTD差分情報テーブル105、RTD差分最大最小値テーブル106、ネイバーサーチ窓テーブル107を有する。
次に各データベース(DB)の構成例について説明する。
図4は、RTD−DB102の説明図である。
基地局制御装置10は、複数の基地局20よりRTD情報を収集しており、RTD−DB102には複数の基地局20で測定された基地局と移動局間のRTDが、基地局識別情報(ID)、移動局識別情報(ID)、時刻情報と共に格納される。RTDは、CDMA移動体通信システムにおいてはチップ数が最小の時間単位となるため、チップ数で表現する。ネイバーサーチ窓サイズ、ネイバーサーチ窓オフセットもチップ数で表現するものとする。なお、それらの単位は、チップ数に限らず、時間や他の適宜の単位を用いてもよい。RTD−DB102は一定期間分の情報を保持する。一定期間以上経ったRTD情報は順次破棄される。
図5は、ネイバーリストDB103の説明図である。
ネイバーリストは、セクタ単位で管理される。ネイバーリストは各セクタから当該セクタをSourceセクタとして当該セクタに接続中の移動局に対して、ブロードキャスト配布される。ネイバーリストには移動局がSourceセクタからハンドオフする可能性のある周辺セクタ識別情報を、周辺局識別情報、サーチするための「パイロット信号オフセット」「周波数チャネル」「ネイバーサーチ窓オフセット」「ネイバーサーチ窓サイズ」の情報が含まれる。
次に、図6は、ネイバーリストのサーチ窓サイズ値とチップ数の関係についての説明図である。図7は、ネイバーリストのサーチ窓オフセット値とチップ数の関係についての説明図である。
CDMA移動体通信システムでは、ネイバーリストとしての送信データ量を圧縮するため、図6と図7のような対応関係を規定している。サーチ窓オフセットはサーチ窓サイズの情報を使用して決定される。ネイバーリストDB103では複数の基地局20のネイバーリストを全て管理しており、ネイバーリストDB103が管理する各セクタのネイバーリストが当該セクタを経由して移動局にブロードキャスト配布される。移動局はネイバーリストの情報に従って、周辺セクタをサーチするためのネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを設定する(この例では、チップ数に変換される)。なお、図6及び図7のテーブルは、ネイバーサーチ窓更新処理部101の内部又は外部に適宜記憶することができる。
図10は、移動局別RTD情報テーブル104の説明図である。
移動局別RTD情報テーブル104は、移動局毎に、RTD−DB102(日時、基地局識別情報、移動局識別情報、RTD)を整理して記憶したテーブルである。
図11は、RTD差分情報テーブル105である。
RTD差分情報テーブル105は、2つの基地局識別情報と、2局間のRTD差分を記憶したテーブルである。
図12は、RTD差分最大最小値テーブル106の説明図である。
RTD差分最大最小値テーブル106は、2つの基地局識別情報と、2局間のRTD差分の最小値及び最大値を記憶したテーブルである。
図13は、ネイバーサーチ窓テーブル107の説明図である。
ネイバーサーチ窓テーブル107は、2つの基地局識別情報と、ネイバーサーチ窓オフセット値、ネイバーサーチ窓サイズ値を記憶したテーブルである。
(3)ネイバーサーチ窓更新処理
図8は、第1の実施の形態のネイバーサーチ窓更新処理のフローチャートである。すなわち、ネイバーサーチ窓更新処理部101が、RTD−DB102の情報を元に、ネイバーリストDB103を更新する処理(ネイバーサーチ窓更新処理)のフロー図である。
ネイバーサーチ窓更新処理部101は、ステップ201では、RTD−DB102を参照して、過去に蓄積されている予め定められた所定期間の情報を読み取り、RTD−DB102に対して移動局を鍵として分類処理を実施し、移動局毎に移動局別RTD情報テーブル104を作成する。
次にステップ202では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、各移動局について、移動局別RTD情報テーブル104を参照し、日時及び基地局を基に同じ移動局で同時刻に2局からRTDを取得しているケースを検索して、検索したケースにおいて、2局のRTD差分を取得し、2局の局名とともにRTD差分情報テーブル105に格納する。
次にステップ203では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、RTD差分情報テーブル105を参照し、2つの基地局の識別情報を基に、各基地局Aと基地局Bの組み合わせの中で、RTD差分が最大の値と最小の値を検索処理によって抽出し、RTD差分最大最小値テーブル106に格納する。
次にステップ204では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、RTD差分最大最小値テーブル106の情報を基に、ネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを決定する。決定方法は、例えば、図6、図7に示したネイバーサーチ窓サイズとネイバーサーチ窓オフセットが実際に取り得る離散的な値を考慮して、式(4)を満たす範囲でネイバーサーチ窓サイズが最小となるようにネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを設定する。RTD情報は往路と復路を合わせた遅延であることを考慮してRTD差分Min(RTDdiffMin)、RTD差分Max(RTDdiffMax)ともに2分する。
この場合、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、例えば、RTD差分最大最小値テーブル106を参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散値になるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求める。

−w/2 + offset < (RTD差分Min)/2
w/2 + offset > (RTD差分Max)/2
また、補正項を考慮する場合は、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、次のようにして、w及びoffsetを求めることができる。
ネイバーサーチ窓オフセットをOffset、ネイバーサーチ窓サイズをW、式(7)、(8)において説明した補正項をαとすると、

Offset−W/2 = (RTD差分Min)/2 − α/2 ・・・(12)
Offset+W/2 = (RTD差分Max)/2 + α/2 ・・・(13)

本実施例において、α=W/10とすると、式(12)、(13)は以下のように書き換えられる。

Offset − W*9/20 = (RTD差分Min)/2 ・・・(14)
Offset + W*9/20 = (RTD差分Max)/2 ・・・(15)
図6、図7の変換を行う際、WとOffsetは離散値となる。図7によると、例えば、OffsetはW/2の整数倍となるため、整数xを使ってOffset=W*x/2と置くことができる。式(16)、(17)を満たす範囲内でWが最小になるようにWとxの値を選択する。

W*(x/2 − 9/20) < (RTD差分Min)/2 ・・・(16)
W*(x/2 + 9/20) > (RTD差分Max)/2 ・・・(17)

これにより、RTD差分最大最小値テーブル106のRTD差分MinとRTD差分MaxからOffsetとWを決定することができ、ネイバーサーチ窓テーブル107が作成できる。

例1: 基地局20−1と基地局20−2との間で、
RTD差分Min=−23(chip)、RTD差分Max=126(chip)の場合

W*(x/2 − 9/20) < −23/2
W*(x/2 + 9/20) > 126/2
ここでWは自然数であるため、x/2<9/20、x/2>−9/20を満たすためにx=0
すなわちOffset=0(chip)(→0)と決定できる。

−9/20 * W < −23/2
9/20 * W > 126/2

よって、上式と図6よりWの最小値はW=160(chip)(→12)と決定できる。

例2: 基地局20−1と基地局20−3との間で、
RTD差分Min=−45(chip)、RTD差分Max=54(chip)の場合

W*(x/2 − 9/20) < −45/2
W*(x/2 + 9/20) > 54/2

例1と同様にして、x=0すなわちOffset=0(chip)(→0)を決定できる。さらにWの最小値もW=80(chip)(→9)と決定できる。
次にステップ205では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、ネイバーサーチ窓テーブル107の情報を基に、該当する基地局の各セクタのネイバーリストのサーチ窓サイズ値、サーチ窓オフセット値のみを更新する。

例: 基地局20−1と基地局20−2との間で、
ネイバーサーチ窓サイズ値が10、ネイバーサーチ窓オフセット値が0に更新された場合

ネイバーサーチ窓更新処理部101は、基地局20−1のネイバーリスト(セクタNo.1,2,3)にTargetセクタとして含まれる基地局20−2のセクタNo.1,2,3のネイバーサーチ窓サイズ値とネイバーサーチ窓オフセット値について、それぞれ10と0に更新する。
(図5を基地局20−1セクタNo.1のネイバーリストとすると、表のNo.1,2,3のネイバーサーチ窓サイズ値とネイバーサーチ窓オフセット値を10と0に更新する)
2.第2の実施の形態
(1)ネイバーサーチ窓の設定概要
以上の記述では、RTD情報を用いた説明を述べたが、RTD情報の代わりに、受信時間差つまり移動局において測定する、Source局とTarget局から送信された信号の受信時間差(移動局における受信時間差)を使用することができる。その場合、この受信時間差をtdとすると、式(2)は下式のように書き換えられる。

−t=td ・・・(20)

よって、Target局検出の条件式は下式のように書き換えられる。

−w/2+offset ≦ td ≦ w/2+offset ・・・(21)
上式(21)から、Source局と通信中の移動局が、Target局をサーチ可能となる条件を、tdと、w及びoffsetとから求められることが分る。例えば、ある瞬間の各移動局のtdの最大値をtdMax、最小値をtdMinとすると、wとoffsetを次の式(22)(23)を満たすように調節することで、Target局にハンドオフする可能性のある全ての移動局がTarget局を検出可能な範囲で最小のネイバーサーチ窓サイズを設定することができる。

w/2 + offset = tdMax ・・・(22)
−w/2 + offset = tdMin ・・・(23)
これにより、移動局におけるTarget局のサーチ窓サイズを必要最小限にできるため、サーチが高速になり、移動局がフェージングによる受信電波強度の急激な変動やシャドウィングによりSource局との同期を失った場合などに、Target局を検出し同期するための時間を短縮することができ、呼の安定性を向上させることができる。
ただし、第1の実施の形態と同様に、ここで式(22)(23)にネイバーサーチ窓サイズの補正項α(αは正の数)を追加し、wに余裕を持たせることで、ネイバーサーチ窓より少し外側のtdを持つと考えられる移動局がTarget局を検出できるようになるため、wが縮小し続ける可能性を回避することができる。

w/2+offset = tdMax+α ・・・(24)
−w/2+offset = tdMin−α ・・・(25)
この補正項αは、その値が過度に大きい場合、ネイバーサーチ窓サイズが大きくなることによりサーチ高速化の効果を妨げ、その値が過度に小さい場合はwが縮小し続ける可能性を回避できなくなるような項であるため、適切に設定される必要がある。
(2)移動体通信システム
以下、一例として、基地局間が時刻同期された同期型CDMA移動体通信システムについて説明するが、これに限らず、基地局間が時刻同期されていない非同期型CDMA移動体通信システム、及び移動局と無線基地局の間の通信について局間で相互の無線信号の送受信タイミングが同期している必要があるセルラー無線通信システムに適用することができる。
図14は、第1の実施の形態の移動体通信網の構成を示すブロック図である。
本実施形態の移動体通信網は、基地局制御装置10と複数の基地局20と複数の移動局30を備える。
基地局20は無線通信エリアであるセクタを一つまたは複数備え、無線信号を常時自セクタに送信している。基地局20が送信した無線信号を移動局30で検出、同期し、移動局30から基地局20に無線信号による応答があった場合には、基地局20と移動局30の間で通信が可能な状態となり、基地局20において受信時間差tdの情報を常時取得する。
基地局制御装置10の基地局制御部100は、ネイバーサーチ窓更新処理部101、ネイバーリストデータベース(DB)103、受信時間差情報テーブル108、受信時間差最大最小値テーブル109、ネイバーサーチ窓テーブル107を有する。
なお、RTD情報は、基地局側で測定する情報であるが、移動局側でも基地局側からの信号の受信時刻を記録しておくことができる。そして、移動局は、複数の基地局からの無線信号の受信時刻を基地局側に報告するための手段及び動作仕様追加することで、受信時間差tdを求めることができる。
次に各データベース(DB)の構成例について説明する。
第1の実施の形態と同様に、図5は、ネイバーリストDB103の説明図である。また、図6は、ネイバーリストのサーチ窓サイズ値とチップ数の関係についての説明図であり、図7は、ネイバーリストのサーチ窓オフセット値とチップ数の関係についての説明図である。なお、図6及び図7のテーブルは、ネイバーサーチ窓更新処理101の内部又は外部に適宜記憶することができる。また、図13は、ネイバーサーチ窓テーブル107の説明図である。
図15は、受信時間差情報テーブル108である。
受信時間差情報テーブル108は、2つの基地局識別情報と、受信時間差を記憶したテーブルである。
図16は、受信時間差最大最小値テーブル109の説明図である。
受信時間差最大最小値テーブル109は、2つの基地局識別情報と、受信時間差の最小値及び最大値を記憶したテーブルである。
(3)ネイバーサーチ窓更新処理
図9は、第2の実施の形態のネイバーサーチ窓更新処理のフローチャートである。すなわち、ネイバーサーチ窓更新処理部101が、受信時間差情報テーブル108の情報を元に、ネイバーリストDB103を更新する処理(ネイバーサーチ窓更新処理)のフロー図である。
この方式では、基地局制御装置10にて移動局から収集している受信時間差情報を用いて作成された受信時間差情報テーブル108を、RTD−DB102の代わりに使用する。この受信時間差情報テーブル108はRTDの場合のRTD差分情報テーブル105に相当するので、RTDの場合のステップ201やステップ202の処理は省略できる。ネイバーサーチ窓テーブル107、ネイバーリストデータベース(DB)103、図6及び図7のテーブルはRTDの場合と共通である。
ステップ208では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、受信時間差情報テーブル108を参照し、2つの基地局の識別情報を基に、各基地局Aと基地局Bの組み合わせの中で、受信時間差が最大の値と最小の値を検索処理によって抽出し、受信時間差最大最小値テーブル109に格納する。
次にステップ209では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、受信時間差最大最小値テーブル109の情報を基に、ネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを決定する。決定方法は、例えば、図6、図7に示したネイバーサーチ窓サイズとネイバーサーチ窓オフセットが実際に取り得る離散的な値を考慮して、式(21)を満たす範囲でネイバーサーチ窓サイズが最小となるようにネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを設定する。
この場合、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、例えば、受信時間差最大最小値テーブル109を参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散値になるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求める。

−w/2+offset < tdMin
w/2+offset > tdMax
また、補正項を考慮する場合は、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、次のようにして、w及びoffsetを求めることができる。例えば、ネイバーサーチ窓オフセットをOffset、ネイバーサーチ窓サイズをW、式(24)、(25)において説明した補正項をαとすると、

Offset−W/2 = tdMin−α ・・・(26)
Offset+W/2 = tdMax+α ・・・(27)

本実施例において、α=W/10とすると、式(26)、(27)は以下のように書き換えられる。

Offset−W*9/20 = tdMin ・・・(28)
Offset+W*9/20 = tdMax ・・・(29)
図6、図7の変換を行う際、WとOffsetは離散値となる。図7によると、例えば、OffsetはW/2の整数倍となるため、整数xを使ってOffset=W*x/2と置くことができる。次の式(30)、(31)を満たす範囲内でWが最小になるようにWとxの値を選択する。

W*(x/2−9/20) < tdMin ・・・(30)
W*(x/2+9/20) > tdMax ・・・(31)

これにより、受信時間差最大最小値テーブル106のtdMinとtdMaxからOffsetとWを決定することができ、ネイバーサーチ窓テーブル107が作成できる。
次にステップ210では、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、ネイバーサーチ窓テーブル107の情報を基に、該当する基地局の各セクタのネイバーリストのサーチ窓サイズ値、サーチ窓オフセット値のみを更新する。
以上より、第2の実施の形態では、移動局における下り信号の受信時間差を用いた場合においても、例えば、第1の実施の形態における、RTD差分情報テーブル105、RTD差分最大最小値テーブル106の各テーブルのRTDを、受信時刻に対するRTD差分をtdとすることで、RTD情報を用いた場合と同様にネイバーサーチ窓を調節することで、呼の安定性を向上させることができる。
3.補足
ある瞬間の各移動局のRTDの差分情報(RTD−RTD)を見るのではなく、この情報に関する過去の蓄積情報(従来のRTD−DB102参照)を参照することで、wとoffsetをより適切な設定とすることが可能である。
例えば、ネイバーサーチ窓更新処理部101は、RTD−DB102に蓄積されている過去の蓄積情報のうち、ある時間帯の情報のみを予め抽出して使用することで、例えば、ある時間帯ではwを大きく(又は、小さく)取る必要があると予め判明している場合、wをその時間帯のみ大きく(又は、小さく)取ることができる。この場合、例えば、RTD差分最大最小値テーブル106は、時間帯ごとに、ネイバーサーチ窓サイズを所定幅又は所定段階大きく又は小さく調整するための設定値を予め記憶した時間帯テーブルを参照し、時間帯の情報に基づき、ネイバーサーチ窓サイズを、求められたネイバーサーチ窓サイズよりその調整するための設定値で調整するようにすればよい。
以上に説明したネイバーサーチ窓更新処理によってネイバーリストDBのサーチ窓サイズ値、サーチ窓オフセット値は最新の値に更新される。ネイバーリストは各セクタから周期的にブロードキャスト配布されるが、ネイバーリストを受信した移動局から最新のサーチ窓サイズ値、サーチ窓オフセット値が使用可能になる。
ネイバーサーチ窓更新処理は、周期的に実施され、ネイバーリストDB103のサーチ窓サイズ値、サーチ窓オフセット値は周期的に更新される。
ネイバーサーチ窓更新処理の実施周期を短くし、ネイバーサーチ窓更新処理において使用するRTD情報の対象期間を短縮することで、リアルタイム性の高いネイバーサーチ窓を設定することができる。
ネイバーサーチ窓更新処理において使用するRTD情報を、例えば、昼間時間帯、夜間時間帯といったように分類する場合、当該セクタの昼夜での移動局の分布の違いを反映することができる。
本実施の形態によれば、RTD情報に基づき、移動局が周辺基地局を検出可能な範囲でネイバーサーチ窓サイズを最も小さく設定することにより、ネイバーサーチを高速化することができ、移動局と基地局ネットワークの間の通信が切断する可能性を減少させることができる。
なお、本発明は、ネイバーリストDB103等が基地局のセクタ毎に設定されていないで、基地局毎に設定されている場合や、ネイバーリストがセクタについて設定されていなくても、適用することができる。
また、以上の解決手段の説明では、基地局間で無線信号送信タイミングが同期されている場合について説明しているが、同期されていない場合についても無線信号送信タイミングの差の情報が既知であれば、そのタイミング差情報をネイバーサーチ窓オフセットに足し合わせることで、非同期型でも同期型と同様に扱うことができる当該情報を考慮することで容易に同様の解決手段を適用することができる。
Source局からの無線信号受信タイミングとネイバーサーチ窓の関係を時間軸上で示す説明図である。 移動局とSource局、Target局それぞれとの間のRTDの差分を説明する図である。 第1の実施の形態の移動体通信網の構成を示すブロック図である。 RTD−DB102の説明図である。 ネイバーリストDB103の説明図である。 ネイバーリストのサーチ窓サイズ値とチップ数の関係についての説明図である。 ネイバーリストのサーチ窓オフセット値とチップ数の関係についての説明図である。 第1の実施の形態のネイバーサーチ窓更新処理のフローチャートである。 第2の実施の形態のネイバーサーチ窓更新処理のフローチャートである。 移動局別RTD情報テーブル104の説明図である。 RTD差分情報テーブル105である。 RTD差分最大最小値テーブル106の説明図である。 ネイバーサーチ窓テーブル107の説明図である。 第2の実施の形態の移動体通信網の構成を示すブロック図である。 受信時間差情報テーブル108である。 受信時間差最大最小値テーブル109の説明図である。
符号の説明
10 基地局制御装置
20−1 基地局1
20−2 基地局2
20−3 基地局3
20−4 基地局4
30−1 移動局1
30−2 移動局2
30−3 移動局3
30−4 移動局4
30−5 移動局5
100 基地局制御部
101 ネイバーサーチ窓更新処理部
102 RTDデータベース(DB)
103 ネイバーリストデータベース(DB)
104 移動局別RTD情報テーブル
105 RTD差分情報テーブル
106 RTD差分最大最小値テーブル
107 ネイバーサーチ窓テーブル

Claims (10)

  1. 通信中の移動局と基地局との間の無線信号の往復遅延時間RTDと、前記移動局と周辺基地局との間の無線信号のRTDを収集している移動体通信システムにおける無線通信制御方法であって、
    複数の基地局で測定された、通信中の移動局と基地局について、基地局識別情報(ID)、移動局ID、基地局と移動局との間のRTDを、時刻情報と共に、RTDデータベースに格納し、
    前記RTDデータベースに格納された複数データの中から、同じ移動局IDで同時刻に2つの基地局からRTDを取得しているデータを検索して、検索されたデータにおいて、2つの基地局に対するRTDの差分を取得して、2つの基地局IDに対応して該RTDの差分をRTD差分情報テーブルに記憶し、
    前記RTD差分情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、RTDの差分の最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinをRTD差分最大最小値テーブルに記憶し、
    前記RTD差分最大最小値テーブルを参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散値になるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求める無線通信制御方法。
    −w/2 + offset < RTDdiffMin/2
    w/2 + offset > RTDdiffMax/2
  2. 複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局への受信時間差の情報を収集できる移動体通信システムにおける無線通信制御方法であって、
    移動局において検出する、通信中の基地局の識別情報であるソース基地局識別情報(ID)、ハンドオフ先の候補となる基地局のIDであるターゲット基地局ID、ソース基地局とターゲット基地局から送信された信号の移動局における受信時間差を含むデータを、前記移動局から受信して、2つの基地局IDに対応して該受信時間差を受信時間差情報テーブルに記憶し、
    前記受信時間差情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、受信時間差の最大値tdMaxと最小値tdMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値tdMaxと最小値tdMinを受信時間差最大最小値テーブルに記憶し、
    前記受信時間差最大最小値テーブルを参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散値になるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求める無線通信制御方法。
    −w/2 + offset < tdMin
    w/2 + offset > tdMax
  3. 前記条件式において、
    offset=(w/2)・x (xは整数)
    として、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信制御方法。
  4. ネイバーサーチ窓サイズを広げるための補正項αにより、前記条件式において、最大値に補正項を加算し、最小値から補正項を減算をすることで、ネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信制御方法。
  5. 時間帯ごとに、ネイバーサーチ窓サイズを所定幅又は所定段階大きく又は小さく調整するための設定値を予め記憶した時間帯テーブルを参照し、時間帯の情報に基づき、ネイバーサーチ窓サイズを、求められたネイバーサーチ窓サイズより前記調整するための設定値で調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信制御方法。
  6. ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズは、チップ数又は、予め定められた離散的なチップ数に対応する値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信制御方法。
  7. 通信中の移動局と基地局との間の無線信号の往復遅延時間RTDと、前記移動局と周辺基地局との間の無線信号のRTDを収集している移動体無線通信システムにおける無線基地局制御装置であって、
    複数の基地局で測定された通信中の移動局と基地局について、基地局識別情報(ID)、移動局ID、基地局と移動局との間のRTDを、時刻情報と共に記憶するRTDデータベースと、
    基地局又は基地局のセクタ毎に設けられ、周辺基地局ID及び/又は周辺基地局のセクタID、周辺基地局又は周辺基地局のセクタをサーチするためのネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを含むネイバーリストを記憶するネイバーリストデータベースと、
    移動局毎に設けられ、周辺基地局ID及び/又は周辺基地局のセクタID、ネイバーサーチ窓オフセット、ネイバーサーチ窓サイズを対応して記憶する移動局別RTD情報テーブルと、
    2つの基地局IDと、RTDの差分を記憶するRTD差分情報テーブルと、
    2つの基地局IDに対応してRTDの最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを記憶するRTD差分最大最小値テーブルと、
    2つの基地局IDの組み合わせに対して、ネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを記憶するネイバーサーチ窓テーブルと、
    前記RTDデータベース、前記ネイバーリストデータベース、前記移動局別RTD情報テーブル、前記RTD差分情報テーブル、前記RTD差分最大最小値テーブル、前記ネイバーサーチ窓テーブルとデータを読み出し又は書き込みして、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを求め、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーリストデータベースに設定するネイバーサーチ窓更新処理部と、
    を備え、
    ネイバーサーチ窓更新処理部は、
    前記RTDデータベースに対して移動局IDを鍵として抽出し、移動局ID毎に、周辺基地局ID及び/又は周辺基地局のセクタID、ネイバーサーチ窓オフセット、ネイバーサーチ窓サイズを前記移動局別RTD情報テーブルに記憶し、
    前記移動局別RTD情報テーブルに格納された複数データの中から、同じ移動局IDで同時刻に2つの基地局からRTDを取得しているデータを検索して、検索されたデータにおいて、2つの基地局に対するRTDの差分を取得して、2つの基地局IDに対応して該RTDの差分を前記RTD差分情報テーブルに記憶し、
    前記RTD差分情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、RTDの差分の最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値RTDdiffMaxと最小値RTDdiffMinを前記RTD差分最大最小値テーブルに記憶し、
    前記RTD差分最大最小値テーブルを参照し、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散的な値のいずれかになるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求め、
    −w/2 + offset < RTDdiffMin/2
    w/2 + offset > RTDdiffMax/2

    2つの基地局IDの組み合わせに対して、求めたネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーサーチ窓テーブルに記憶し、
    前記ネイバーサーチ窓テーブルの情報を基に、2つの基地局IDの組み合わせのうち、一方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタについて設定された前記ネイバーリストデータベースにおけるネイバーリストに対して、他方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタに対するデータにおけるサーチ窓サイズとサーチ窓オフセットを更新する
    前記無線基地局制御装置。
  8. 複数基地局から同時に送信された無線信号の移動局への受信時間差の情報を収集できる移動体通信システムにおける無線基地局制御装置であって、
    基地局又は基地局の各セクタ毎に設けられ、周辺基地局識別情報(ID)及び/又は周辺基地局のセクタID、周辺基地局又は周辺基地局のセクタをサーチするためのネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを含むネイバーリストを記憶するネイバーリストデータベースと、
    移動局毎に設けられ、2つの基地局IDと、移動局における受信時間差を記憶する受信時間差情報テーブルと、
    2つの基地局IDに対応して受信時間差の最大値tdMaxと最小値tdMinを記憶する受信時間差最大最小値テーブルと、
    2つの基地局IDの組み合わせに対して、窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを記憶するネイバーサーチ窓テーブルと、
    前記ネイバーリストデータベース、前記受信時間差情報テーブル、前記受信時間差最大最小値テーブル、前記ネイバーサーチ窓テーブルとデータを読み出し又は書き込みして、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを求め、ネイバーサーチ窓オフセット及びネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーリストデータベースに設定するネイバーサーチ窓更新処理部と、
    を備え、
    ネイバーサーチ窓更新処理部は、
    移動局において検出する、通信中の基地局の識別情報であるソース基地局識別情報(ID)、ハンドオフ先の候補となる基地局のIDであるターゲット基地局ID、ソース基地局とターゲット基地局から送信された信号の移動局における受信時間差を含むデータを、前記移動局から受信して、移動局ID毎に、2つの基地局IDに対応して該受信時間差を受信時間差情報テーブル記憶し、
    前記受信時間差情報テーブルを参照して、各2つの基地局IDの組み合わせの中で、受信時間差の最大値tdMaxと最小値tdMinを求め、2つの基地局IDに対応して最大値tdMaxと最小値tdMinを受信時間差最大最小値テーブルに記憶し、
    前記受信時間差最大最小値テーブルを参照して、次の条件式を満たし、且つ、ネイバーサーチ窓サイズwが最小となり、且つ、予め定められた離散的な値のいずれかになるように、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求め、
    −w/2 + offset < tdMin/2
    w/2 + offset > tdMax/2

    2つの基地局IDの組み合わせに対して、求めたネイバーサーチ窓オフセットとネイバーサーチ窓サイズを前記ネイバーサーチ窓テーブルに記憶し、
    前記ネイバーサーチ窓テーブルの情報を基に、2つの基地局IDの組み合わせのうち、一方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタについて設定された前記ネイバーリストデータベースにおけるネイバーリストに対して、他方の基地局IDに該当する基地局又は該基地局のセクタに対するデータにおけるサーチ窓サイズとサーチ窓オフセットを更新する
    前記無線基地局制御装置。
  9. さらに、ネイバーサーチ窓サイズwに対する実際に取り得る離散的な値を記憶した第1対応テーブルと、
    ネイバーサーチ窓オフセットoffsetに対する実際に取り得る離散的な値を記憶した第2対応テーブルと
    を備え、
    ネイバーサーチ窓更新処理部は、前記第1及び第2対応テーブルを参照し、求められたネイバーサーチ窓サイズwとネイバーサーチ窓オフセットoffsetに基づき、対応する予め定められた実際に取り得る離散値をネイバーサーチ窓サイズとネイバーサーチ窓オフセットにそれぞれ設定することを特徴とする請求項7又は8に記載の無線基地局制御装置。
  10. 前記ネイバーサーチ窓更新処理部は、
    前記条件式において、
    offset=(w/2)・x (xは整数)
    として、ネイバーサーチ窓サイズw及びネイバーサーチ窓オフセットoffsetを求めることを特徴とする請求項7又は8に記載の無線基地局制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013510519A (ja) * 2009-11-06 2013-03-21 京セラ株式会社 制御チャネル管理

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JP2013510519A (ja) * 2009-11-06 2013-03-21 京セラ株式会社 制御チャネル管理

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