JP2009212464A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液浸材として高屈折液を使用した場合であっても、ランニングコストの増大やスループットの低下を抑制することができる露光装置を提供する。
【解決手段】液体を介して基板を露光する露光装置であって、レチクルのパターンを前記基板に投影する投影光学系と、前記投影光学系と前記基板との間に前記液体を供給する液体供給部と、前記投影光学系の前記基板側の周囲に配置され、前記投影光学系と前記基板との間に供給された前記液体の周囲に気体を吹き付ける吹付ノズルと、前記投影光学系と前記基板との間に供給された前記液体と吹付ノズルとの間の空間の気体を排気する排気部と、を有し、前記排気部は、前記空間の気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィー技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体デバイスを製造する際に、露光装置が従来から使用されている。露光装置は、レチクル(マスク)に形成された回路パターンを投影光学系によってウエハ等の基板に投影して回路パターンを転写する。
露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、半導体デバイスの微細化への要求に伴い露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が進んでいる。また、近年では、露光装置の解像度を向上させる技術として、投影光学系の最終レンズ(最終面)とウエハとの間を液体で満たす、所謂、液浸技術が注目されている(特許文献1参照)。例えば、投影光学系の最終レンズとウエハとの間を純水(屈折率=1.33)で満たした場合、投影光学系の最終レンズとウエハとの間が気体(空気)であるときと比べて露光装置の解像度は1.33倍となる。なお、投影光学系の最終レンズとウエハとの間を満たす液体(以下、「液浸材」とする)として、純水の屈折率よりも高い屈折率を有する液体(高屈折液)の開発も進んでいる(特許文献2参照)。例えば、HPOなどの無機酸や塩を添加した水、グリセロールなどのアルコール誘導体、炭化水素系有機液体などが液浸材として提案されている。
一方、露光装置は、一般的には、装置環境を安定させるために、内部の気体を温調して循環させる温調循環系や内部の化学的不純物を除去するケミカルフィルターなどが構成されたチャンバに収納されている(特許文献3参照)。なお、特許文献3には、複数の薄型のフィルターを重ね合わせてケミカルフィルターを構成する技術が開示されている。これにより、化学的不純物に対する除去能力の低下した上流側のフィルターのみを廃棄して下流側のフィルターは利用することで、ケミカルフィルターの除去能力を効率的に活用することができる。
また、スループット(生産性)やアライメント精度の向上を目的として、複数のウエハステージを備えた露光装置も提案されている(特許文献4参照)。
特開2005−19864号公報 特開2007−180450号公報 特開平9−280640号公報 特開2006−108581号公報
露光装置においてケミカルフィルターを使用する場合、ケミカルフィルターのランニングコストを抑えることは重要である。しかしながら、液浸材として特許文献2に開示された高屈折液を用いた液浸露光装置でケミカルフィルターを使用する場合、以下のような問題が生じてしまう。
高屈折液から揮発した揮発成分(揮発成分を含む気体)は温調循環系に構成されたケミカルフィルターで除去されるが、高屈折液は非常に揮発しやすいため、ケミカルフィルターの寿命が短くなり(即ち、交換頻度が多くなり)、ランニングコストが増大してしまう。なお、ケミカルフィルターを交換する際には温調循環系を含めて露光装置を停止しなければならず、ケミカルフィルターの交換頻度が多くなることで、露光装置のスループットが低下してしまう。
また、高屈折液の揮発成分は有害である(例えば、引火しやすいなど)ことが多いため、露光装置の全体に拡散することを防止しなければならない。更に、露光装置の内部の気体(即ち、揮発成分を含む気体)を外部に排気する場合には、揮発成分を確実に除去又は低減させてから排気しなければならない。
また、液浸露光装置が複数のウエハステージを備えている場合、ステージ空間が広くなり、例えば、かかる空間の温度環境を安定させるためには、温調した気体を大量に供給しなければならず、装置内を循環する気体の流量が増大する。従って、温調循環系に構成するケミカルフィルターを大型化したり、ケミカルフィルターを頻繁に交換したりしなければならず、ランニングコストが増大してしまう。
また、露光装置においてシール材として使用されている樹脂系の材料は、一般的に、高屈折液の揮発成分に対して耐性がないため、シール材の劣化によるシール機能の低下が引き起こされてしまう。
そこで、本発明は、このような従来技術の課題に鑑みて、液浸材として高屈折液を使用した場合であっても、ランニングコストの増大やスループットの低下を抑制することができる露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の側面としての露光装置は、液体を介して基板を露光する露光装置であって、レチクルのパターンを前記基板に投影する投影光学系と、前記投影光学系と前記基板との間に前記液体を供給する液体供給部と、前記投影光学系の前記基板側の周囲に配置され、前記投影光学系と前記基板との間に供給された前記液体の周囲に気体を吹き付ける吹付ノズルと、前記投影光学系と前記基板との間に供給された前記液体と吹付ノズルとの間の空間の気体を排気する排気部と、を有し、前記排気部は、前記空間の気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする。
本発明の第2の側面としての露光装置は、液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、前記露光本体部を収納するチャンバと、前記チャンバの内部の気体を排気経路を介して外部に排気する排気部と、を有し、前記排気部は、前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする。
本発明の第3の側面としての露光装置は、液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、前記露光本体部を収納するチャンバと、前記チャンバの内部の気体を排気経路を介して外部に排気する排気部と、前記排気部の排気経路に配置され、前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分が結露する温度以下となるように、前記気体を冷却する熱交換器と、前記熱交換器によって冷却されて結露した液体を回収する回収部と、を有することを特徴とする。
本発明の第4の側面としての露光装置は、液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、前記露光本体部を収納するチャンバと、前記チャンバの内部の気体を排気経路を介して外部に排気する排気部と、前記排気部の排気経路において、前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を分解する分解部と、を有することを特徴とする。
本発明の第5の側面としての露光装置は、液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、前記露光本体部を収納するチャンバと、前記チャンバの内部の気体の流動経路に配置され、前記気体に含まれる化学的不純物を除去するケミカルフィルターと、前記気体の流動方向に関して前記ケミカルフィルターの上流側に配置され、前記ケミカルフィルターとは異なる化学的性質を有して前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材と、を有することを特徴とする。
本発明の第6の側面としての露光装置は、液体を介して基板を露光する露光装置であって、前記基板を保持して前記基板を計測する計測エリアと前記基板を露光する露光エリアとの間で移動可能なステージと、前記露光エリアの気体を排気する排気部と、を有し、前記排気部は、前記露光エリアの気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、ランニングコストの増大やスループットの低下を抑制する露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置1の構成を示す概略図である。露光装置1は、投影光学系とウエハなどの基板との間に供給される液体を介して、レチクルのパターンをステップ・アンド・スキャン方式で基板に転写する液浸型の露光装置(液浸露光装置)である。但し、露光装置1は、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式も適用することができる。
露光装置1は、図1に示すように、露光本体部10と、チャンバ20と、温調循環系30とを備える。
露光本体部10は、図2に示すように、光源102と、整形光学系104、ハエの目レンズ106、コンデンサーレンズ108、視野絞り110、可動ブラインド(可変視野絞り)112及びリレーレンズ系114を含む照明光学系とを有する。また、露光本体部10は、レチクル116及び基準プレート120を載置するレチクルステージ118と、干渉計122と、投影光学系124と、ウエハ126を載置するウエハステージ128とを有する。更に、露光本体部10は、干渉計132と、液体給排機構134と、液体保持板136と、アライメント検出系138と、可動ブラインド制御部140と、レチクルステージ制御部142と、ウエハステージ制御部144と、主制御部146とを有する。ここで、図2は、露光本体部10の構成を示す概略図である。
光源102は、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約157nmのFレーザーなどを使用する。また、光源102は、金属蒸気レーザーやYAGレーザーなどのパルス光源、或いは、水銀ランプと楕円ミラーとを組み合わせた連続光源なども使用することができる。
光源102がパルス光源である場合、露光のオン又はオフはパルス光源に供給する電力の制御によって切り換える。光源102が連続光源である場合、露光のオン又はオフは整形光学系104に配置されたシャッタによって切り換えられる。但し、露光装置1は、本実施形態では、可動ブラインド112を有しているため、可動ブラインド112の開閉によって露光のオン又はオフを切り換えてもよい。
整形光学系104は、光源102からの光(照明光)を整形して(例えば、光束径を所定の大きさに整形して)ハエの目レンズ106に導光する。
ハエの目レンズ106は、多数の2次光源を射出面に形成する。
コンデンサーレンズ108は、ハエの目レンズ106の射出面に形成された多数の2次光源からの光を集光し、視野絞り110を介して、可動ブラインド112に導光する。
視野絞り110は、本実施形態では、可動ブラインド112よりもコンデンサーレンズ108側に配置されているが、リレーレンズ系114側に配置してもよい。視野絞り110は、スリット形状の開口部を形成する。視野絞り110を通過した光は、スリット形状の断面を有する光となり、リレーレンズ系114に入射する。
可動ブラインド112は、走査方向(X軸方向)の幅を規定する2つの遮光板112a及び112bと、走査方向に垂直な方向(非走査方向、即ち、Y軸方向)の幅を規定する2つの遮光板(不図示)とを含む。遮光板112a及び112bは、互いに独立して走査方向に駆動できるように構成される。同様に、非走査方向の幅を規定する2つの遮光板も、互いに独立して非走査方向に駆動できるように構成される。本実施形態では、視野絞り110によって規定されるレチクル116上の照明領域において、可動ブラインド112によって規定される露光領域のみに光が照射される。
リレーレンズ系114は、可動ブラインド112とレチクル116(詳細には、レチクル116のパターン面)とを共役にするレンズ系である。リレーレンズ系114は、両側テレセントリックな光学系であり、レチクル116上の照明領域ではテレセントリック性が維持されている。
レチクル116は、回路パターンを有し、レチクルステージ118に保持及び駆動される。レチクル116は、光源102及び照明光学系で形成されたスリット形状の照明領域によって均一な照度で照明される。なお、レチクル116は、図1に示すように、レチクル収納部RCに収納されており、レチクル搬送系RTによって取り出されてレチクルアライメント部RAに搬送される。レチクルアライメントRAに搬送されたレチクル116は、アライメントされてレチクルステージ118に保持される。
レチクルステージ118は、レチクル116と共に、校正用の基準マークが形成された基準プレート120を保持する。レチクルステージ118は、レチクル116を走査方向(X軸方向)に走査する。
干渉計122は、レチクルステージ118の位置(例えば、X軸方向、Y軸方向、X軸周りの回転方向及びY軸周りの回転方向の位置)を検出する。
投影光学系124は、レチクル116の回路パターン(詳細には、スリット形状の照明領域において、可動ブラインド112によって規定された露光領域に位置する回路パターン)をウエハ126に投影する。
ウエハ126は、ウエハステージ128に保持され、レチクル116の回路パターンが投影(転写)される基板である。但し、ウエハ126は、ガラスプレートやその他の基板に置換することもできる。なお、ウエハ126は、図1に示すように、ウエハ収納部WCに収納されており、ウエハ搬送系WTによって取り出される。ウエハ搬送系WTによって取り出されたウエハ126は、ウエハ送り込み部を介して搬送され、ウエハステージ128に保持される。
ウエハステージ128は、ウエハチャックを介してウエハ126を真空吸着してウエハ126を保持する。ウエハステージ128は、投影光学系124の光軸に垂直な面内でウエハ126を位置決めすると共に走査方向(X軸方向)に走査するXYステージ及び投影光学系124の光軸方向においてウエハ126を位置決めするZステージで構成される。ウエハステージ128には、校正用又はウエハ126の位置合わせ用の基準マーク130が形成されている。また、ウエハステージ128は、投影光学系124の結像性能やウエハ126上の照度などを計測可能な計測部(不図示)が配置されている。
干渉計132は、ウエハステージ128の位置(例えば、X軸方向、Y軸方向、X軸周りの回転方向及びY軸周りの回転方向の位置)を検出する。
液体給排機構134は、投影光学系124とウエハ126との間に液体Lを供給する液体供給部及び投影光学系124とウエハ126との間に供給された液体Lを回収する液体回収部で構成される。液体供給部は、液体供給用の配管、ポンプ、液体温調部及びフィルターなどを含む。また、液体回収部は、液体回収用の配管、ポンプ及び気液分離装置などを含む。
液体Lは、露光光に対する透過率が高く、石英やフッ化カルシウムの屈折率よりも大きい屈折率を有することが好ましい。液体Lは、本実施形態では、1.33よりも大きい屈折率を有する液体(有機液体)を使用する。
液体保持板136は、ウエハステージ128に真空吸着されてウエハ126の周囲に配置され、ウエハ126の表面の高さと同じ高さの表面を有する。液体保持板136は、ウエハ126の周辺部において、投影光学系124とウエハ126との間に供給された液体Lを保持する。
アライメント検出系138は、本実施形態では、オフアクシス方式の検出系であって、ウエハ126に形成されているアライメントマークを検出する。
可動ブラインド制御部140は、可動ブラインド112(即ち、走査方向の幅を規定する2つの遮光板112a及び112b、非走査方向の幅を規定する2つの遮光板)の駆動を制御する。
レチクルステージ制御部142は、干渉計122によって検出されたレチクルステージ118の位置に基づいてレチクルステージ118の駆動(レチクルステージ118の位置決め動作及び走査動作など)を制御する。
ウエハステージ制御部144は、干渉計132によって検出されたウエハステージ128の位置やアライメント検出系138の検出結果に基づいてウエハステージ128の駆動(ウエハステージ128の位置決め動作及び走査動作など)を制御する。
主制御部146は、図示しないCPUやメモリを含み、可動ブラインド制御部140、レチクルステージ制御部142及びウエハステージ制御部144などを制御して、露光本体部10を含む露光装置1の動作を制御する。また、主制御部146は、液体給排機構134を介して、液体Lの供給及び回収を制御する。
レチクル116の回路パターンをウエハ126の各ショット領域に転写する際には、視野絞り110によって規定されるスリット形状の照明領域に対してX軸方向(例えば、−方向)にレチクル116を速度VRで走査する。また、レチクル116の走査と同期して、X軸方向(例えば、+方向)にウエハ126を速度β・VR(但し、投影光学系124の投影倍率をβとする)で走査する。これにより、ウエハ126の各ショット領域にレチクル116の回路パターンが逐次転写される。
図1に戻って、チャンバ20は、露光本体部10を含む露光装置1の全体を収納する。詳細には、チャンバ20は、露光装置1の全体を略気密構造の複数の空間に分離して収納し、本実施形態では、露光本体部空間、レチクル収納部空間、ウエハ収納部空間、レチクルステージ空間及びウエハステージ空間の5つの空間に分離して収納する。ここで、露光本体部空間は、光源102、レチクルステージ118及びウエハステージ128を除く露光本体部10を収納する空間である。レチクル収納部空間は、レチクル収納部RCやレチクル搬送系RTなどを収納する空間である。ウエハ収納部空間は、ウエハ収納部WCやウエハ搬送系WTなどを収納する空間である。レチクルステージ空間は、レチクルステージ118を収納する空間である。ウエハステージ空間は、ウエハステージ128を収納する空間である。
温調循環系30は、チャンバ20の内部を含む循環経路において、チャンバ20の内部の気体を温調して循環させる。温調循環系30は、本実施形態では、露光本体部空間、レチクル収納部空間、ウエハ収納部空間、レチクルステージ空間及びウエハステージ空間の5つの空間ごとに気体を温調する。温調循環系30は、各空間の気体の温度を計測する温度計、気体の温度を調整するための温度調整部、温度計の計測結果に基づいて温度調整部などの各部を制御する(即ち、気体の温度を制御する)温調循環系制御部などを備える。なお、温度調整部には、冷媒循環器、熱交換器及び温調器などを有する。
露光本体部空間においては、温調循環系制御部302による制御下で、冷媒循環器304、熱交換器306、温調器308及び温度計310によって温調された気体が送風ファン312を介して供給される。この際、露光本体部空間に供給される気体は、チャンバ20の内部の気体の流動経路に配置されたケミカルフィルター314及び塵埃除去用フィルター316を通過しているため、クリーンな気体になっている。ケミカルフィルターとは、チャンバ20の内部の気体に含まれる化学的不純物を除去するフィルターである。露光本体部空間に供給された気体は、リターン部318を介して、温度調整部に戻り、冷媒循環器304、熱交換器306、温調器308及び温度計310によって再び温調されることになる。なお、露光本体部空間は、上述したように、略気密構造であって、チャンバ20の外部に対して陽圧となるように構成されている。また、本実施形態では、露光本体部空間からの気体の漏れを低減するために、チャンバ20の外部の空気(外気)を取り込むための外気取込部320が構成されている。
レチクル収納部空間及びウエハ収納部空間のそれぞれにおいては、露光本体部空間と同様に、温調循環系制御部302による制御下で、冷媒循環器、熱交換器、温調器、温度計、送風ファンによって循環系が構成されている。また、レチクル収納部空間及びウエハ収納部空間のそれぞれに供給される気体は、塵埃除去用フィルター322及び324を通過しているため、クリーンな気体になっている。レチクル収納部空間及びウエハ収納部空間のそれぞれに供給された気体は、リターン部318を介して、温度調整部に戻る。
レチクルステージ空間においては、温調循環系制御部302による制御下で、冷媒循環器304、熱交換器306、温調器326及び温度計328によって温調された気体が送風ファン330及びダクト332を介して供給される。この際、レチクルステージ空間に供給される気体は、塵埃除去用フィルター334を通過しているため、クリーンな気体になっている。レチクルステージ空間に供給された気体は、リターン部318を介して、温度調整部に戻る。
ウエハステージ空間においては、温調循環系制御部302による制御下で、冷媒循環器304、熱交換器306、温調器336及び温度計338によって温調された気体が送風ファン340及びダクトを介して供給される。この際、レチクルステージ空間に供給される気体は、塵埃除去用フィルター344を通過しているため、クリーンな気体になっている。
但し、ウエハステージ空間には、液体Lが収納されているため、液体Lから揮発した揮発成分が含まれている。従って、ウエハステージ空間から温度調整部に戻る気体には、液体Lから揮発した揮発成分が含まれることになる。そこで、本実施形態では、温調循環系30の循環経路であって、チャンバ20の内部の気体の流動方向に関してケミカルフィルター314の上流側に、液体Lから揮発する揮発成分を除去する除去部材342を配置している。除去部材342としては、例えば、ケミカルフィルター314とは異なる化学的性質を有して液体Lから揮発する揮発成分を吸着し、ケミカルフィルター314よりも安価な活性炭を使用することができる。これにより、ウエハステージ空間から温度調整部に戻った液体Lから揮発した揮発成分を含む気体は、除去部材342で液体Lから揮発した揮発成分が除去された後で、ケミカルフィルター314を通過することになる。従って、ケミカルフィルター314において液体Lから揮発した揮発成分が除去されることがなくなり、液体Lから揮発した揮発成分に起因してケミカルフィルター314の寿命が短くなること(即ち、交換頻度が多くなること)を防止することができる。その結果、1.33よりも大きい屈折率を有する液体(有機液体)を液体Lとして使用した場合であっても、ランニングコストの増大やスループットの低下を抑制することができる。なお、除去部材342において液体Lから揮発した揮発成分を除去(吸着)することで、チャンバ20の内部の気体に含まれる揮発成分の濃度が上昇することを防止することができる。
また、図3に示すように、投影光学系124とウエハ126との間に供給される液体Lの周囲の気体、即ち、液体Lから揮発した揮発成分を多く含む気体をチャンバ20の外部に排気するようにしてもよい。液体Lの周囲には気体との界面が存在し、かかる界面から液体Lは揮発する。また、ウエハステージ128を駆動することで、液体Lはウエハ126上又は液体保持板136上を移動するため、液体Lがウエハ126又は液体保持板136に残留して揮発する。従って、液体Lの周囲には、液体Lから揮発した揮発成分を多く含む気体が存在することになる。図3は、投影光学系124の最終面(最もウエハ126側の面)の近傍の拡大断面図である。
図3を参照するに、投影光学系124の最終面の近傍には、液体給排機構134の液体供給用の配管1342及び液体回収用の配管1344が配置されている。また、液体回収用の配管1344の外側(即ち、投影光学系124の基板側の周囲)には、投影光学系124とウエハ126との間に供給された液体Lを安定して維持するために、液体Lの周囲に気体を吹き付ける吹付ノズル1346が配置されている。吹付ノズル1346は、液体Lの周囲に気体を吹き付けることでエアカーテンを形成し、液体Lから揮発した揮発成分を多く含む気体が存在する空間を部分的な空間に限定している。従って、図3に示すように、液体回収用の配管1344と吹付ノズル1346との間に排気部40を配置して、エアカーテンによって形成される空間の気体を排気することで、液体Lから揮発した揮発成分を多く含む気体を効率的に排気することができる。更に、排気部40の排気経路には、液体Lから揮発する揮発成分を除去する除去部材402が配置されており、揮発成分を除去又は低減させてから排気することができる。除去部材402は、除去部材342と同様に、活性炭を使用する。
また、液体Lから揮発した揮発成分を確実に除去又は低減させてから排気するためには、排気部40は、図4に示すような構成を有することが好ましい。図4に示す排気部40は、除去部材402に加えて、液体Lから揮発する揮発成分の濃度を検出する濃度検出部404と、排気経路を遮断する遮断部406と、除去部材402が排気経路に配置されているかどうかを検出する検出部408とを有する。図4は、排気部40の構成の一例を示す概略図である。図4において、矢印は、排気部40によって排気される液体Lから揮発した揮発成分を含む気体の流れ(流動方向)を示している。
図4を参照するに、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体は、除去部材402で除去されてチャンバ20の外部に排気される。但し、除去部材402は、液体Lから揮発した揮発成分を除去するにつれて、かかる揮発成分に対する除去能力が低下する。従って、除去部材402は、液体Lから揮発した揮発成分を十分に除去又は低減させることができなくなる場合がある。このような場合、排気部40は、液体Lから揮発した揮発成分を含んだままの気体を排気してしまう。
そこで、排気部40の排気経路であって、除去部材402の下流側に濃度検出部404を配置して、除去部材402を通過した気体に含まれる揮発成分の濃度を検出する。そして、濃度検出部404によって検出された揮発成分の濃度が閾値以上である場合には、排気経路を遮断部406で遮断して排気を停止する。これにより、液体Lから揮発した揮発成分の濃度が閾値以上である気体がチャンバ20の外部に排気されることを防止することができる。換言すれば、液体Lから揮発した揮発成分が確実に除去又は低減された気体のみをチャンバ20の外部に排気することができる。なお、濃度検出部404によって除去部材402を通過した気体に含まれる酸素の濃度を検出し、かかる酸素の濃度が所定濃度以下である場合には、気体に含まれる揮発成分の濃度が閾値以上であるとみなすことも可能である。
また、除去部材402が寿命に達した場合(即ち、揮発成分に対する除去能力がなくなった場合)には、気体に含まれる液体Lから揮発した揮発成分を除去することができなくなる。従って、除去部材402は、交換のために、排気部40の排気経路に着脱可能に構成されている。寿命に達した除去部材402の交換を実施する場合には、除去部材402が排気部40の排気経路に配置されていない状態になるため、液体Lから揮発する揮発成分を含んだ気体がそのまま排気されてしまう。
そこで、検出部408を配置して、除去部材402が排気部40の排気経路に配置されているかどうかを検出する。そして、検出部408によって除去部材402が排気部40の排気経路に配置されていないと検出された場合には、排気経路を遮断部406で遮断して排気を停止する。これにより、液体Lから揮発する揮発成分を含んだ気体がそのまま排気されることを防止することができる。換言すれば、液体Lから揮発した揮発成分が確実に除去又は低減された気体のみをチャンバ20の外部に排気することができる。なお、遮断部406は、検出部408によって除去部材402が排気部40の排気経路に配置されていると検出されるまで、排気経路を遮断する。
このような液体Lから揮発した揮発成分が確実に除去又は低減された気体のみをチャンバ20の外部に排気する構成(濃度検出部404、遮断部406及び検出部408)は、図1に示す除去部材342にも適用することができる。これにより、液体Lから揮発した揮発成分の濃度が閾値以上である気体がチャンバ20の内部で循環することを防止することができる。
また、液体Lから揮発した揮発成分は、除去部材342としての活性炭で吸着するのではなく、図5に示すように、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体を冷却することで除去することができる。図5は、排気部40の構成の一例を示す概略図である。図5に示す排気部40は、熱交換器412と、冷媒循環系414と、回収部416とを有する。図5において、矢印は、排気部40によって排気される液体Lから揮発した揮発成分を含む気体の流れ(流動方向)を示している。
図5を参照するに、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体は、熱交換器412で冷却される。熱交換器412は、冷媒循環系414によって、液体Lから揮発した揮発成分が結露する温度以下の温度に設定されている。従って、気体に含まれている液体Lから揮発した揮発成分は、熱交換器412で結露して気体から除去される。熱交換器412で結露した揮発成分(即ち、液体L)は、例えば、ドレンパンやドレンなどで構成される回収部416に回収される。このように、図5に示す排気部40は、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体を所定温度(揮発成分が結露する温度)以下に冷却することで、かかる揮発成分を除去又は低減させてから排気することができる。なお、熱交換器412の下流側に、図4に示したような濃度検出部404や遮断部406を配置して、液体Lから揮発した揮発成分の濃度が閾値以上である気体がチャンバ20の外部に排気されることを防止してもよい。
また、液体Lから揮発した揮発成分は、一般には、有機成分であるため、図6に示すように、光化学反応を利用して揮発成分を化学的に分解することで、気体に含まれる液体Lから揮発した揮発成分を除去することができる。図6は、排気部40の構成の一例を示す概略図である。図6に示す排気部40は、照射部としての紫外線ランプ422と、光触媒部材424とを含む分解部420を有する。紫外線ランプ422は、排気部40の排気経路において、光触媒(例えば、酸化チタン)の薄膜を表面に有する光触媒部材424に対向して配置される。図6において、矢印は、排気部40によって排気される液体Lから揮発した揮発成分を含む気体の流れ(流動方向)を示している。
図6を参照するに、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体は、紫外線ランプ422から紫外線が照射されて励起された光触媒部材424に接触する。これにより、気体に含まれている液体Lから揮発した揮発成分が酸化分解されて気体から除去されるため、図6に示す排気部40は、揮発成分を除去又は低減させてから排気することができる。なお、本実施形態では、分解部420として紫外線ランプ422及び光触媒部材424を用いて揮発成分を分解しているが、気体に紫外線を照射することで発生するオゾンによって揮発成分を酸化分解してもよい。また、分解部420の下流側に、図4に示したような濃度検出部404や遮断部406を配置して、液体Lから揮発した揮発成分の濃度が閾値以上である気体がチャンバ20の外部に排気されることを防止してもよい。
本実施形態では、排気部40は、投影光学系124とウエハ126との間に供給される液体Lの周囲の気体を排気しているが、チャンバ20の内部の気体を循環させずに外部に排気する場合にも適用することができる。
また、露光本体部10は、図7に示すように、複数のウエハステージ(例えば、2つのウエハステージ128及び128’)を有する場合もある。図7は、露光本体部10の別の構成を示す概略図である。2つのウエハステージ128及び128’は、ウエハ126を露光する露光エリアとウエハ126を計測する計測エリアとの間を移動可能に構成されている。ウエハ126に形成されているアライメントマークを検出するアライメント検出系138は、計測エリアに配置されている。また、計測エリアには、ウエハ126の高さや傾きなどの表面状態を検出する表面検出系152なども配置されている。
図7に示すように、露光エリアと計測エリアとの間には、露光エリアと計測エリアとを分離するための分離板154が配置されている。分離板154は、上下方向に駆動可能に構成され、分離板制御部156によって制御される。例えば、分離板154は、分離板制御部156による制御下で、ウエハステージ128及び128’が露光エリアと計測エリアとの間を移動する際には上方に駆動される。
露光エリアにおいてウエハ126を露光する場合には、投影光学系124とウエハ126との間への液体Lの供給及び投影光学系124とウエハ126との間に供給された液体Lの回収が行われる。従って、露光エリアの液体Lの周辺の空間には、液体Lから揮発した揮発成分を多く含む気体が存在する。
そこで、露光エリアにおいてウエハ126を露光する場合には、露光エリアと計測エリアとの間に配置した分離板154を下方に駆動して、空間を露光エリアと計測エリアとに分離する。これにより、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体が存在する空間を露光エリアに限定することができるため、液体Lから揮発した揮発成分を除去する除去部材402を有する排気部40は露光エリアに配置すればよい。このように、複数のウエハステージを有することでウエハステージ空間が広くなっても、液体Lから揮発した揮発成分を含む気体が存在する空間を限定することで、排気部40(除去部材402)の大型化を防止してランニングコストの増大を防止することができる。なお、分離板154は、露光エリアと計測エリアとを完全に分離することが好ましいが、分離板154が存在することで、計測エリアの気体に含まれる液体Lから揮発した揮発成分の濃度を低下させることができればよい。また、分離板154は、本実施形態では、上下方向に駆動可能に構成されているが、2つのウエハステージ128及び128’が露光エリアと計測エリアとの間で移動可能であるならば、固定されていてもよい。また、分離板154の代わりに、露光エリアと計測エリアとを分離するエアカーテンを形成する形成部を設けてもよい。
また、ウエハステージ空間は、上述したように、液体Lから揮発した揮発成分を多く含む気体が存在するため、図8に示すように、シール部材62、64及び66を用いて気密空間にすることが好ましい。図8は、本発明の一側面としての露光装置1の構成を示す概略図である。
図8を参照するに、ウエハステージ空間は、シール部材62、64及び66によって気密構造になっており、温調循環系30から温調された気体がウエハステージ空間に供給されている。ウエハステージ空間に供給された気体は、ウエハ収納部空間を経て、リターン部318の経路とは異なる経路を有するリターン部362を介して、温度調整部に戻る。温度調整部において、ウエハステージ空間から戻った気体は、冷媒循環器364及び熱交換器366によって冷却され、例えば、活性炭で構成された除去部材368で液体Lから揮発した揮発成分が除去される。液体Lから揮発した揮発成分が除去された気体は、ケミカルフィルター370で化学的不純物が除去されると共に、温度計338や温調器336によって温調され、送風ファン340及びダクトを介してウエハステージ空間に供給される。
シール部材62、64及び66は、ゴムや樹脂などの伸縮性及び柔軟性を有する材料を使用することが好ましいが、かかる材料は、一般的には、液体Lから揮発した揮発成分に対して耐性を有していない。そこで、本実施形態では、シール部材62、64及び66を液体Lから揮発した揮発成分に対して耐性を有する蛇腹形状の金属で構成し、揮発成分によるシール部材62、64及び66のシール機能の劣化を抑えて、ウエハステージ空間の気密性を維持している。また、シール部材62、64及び66は、液体Lから揮発する揮発成分に対して耐性を有する金属を表面に有する柔軟部材(例えば、ゴムや樹脂など)で構成されていてもよい。なお、本実施形態では、3つのシール部材62、64及び66を用いているが、これに限定するものではなく、例えば、4つのシール部材を用いてもよい。また、シール部材62、64及び66は、ウエハステージ空間だけではなく、その他の空間を気密構造にするために使用されるシール部材として使用することが可能である。
このように、露光装置1によれば、投影光学系124とウエハ126との間に供給する液体Lとして高屈折液を使用した場合であっても、ランニングコストの増大やスループットの低下を抑制することができる。従って、露光装置1は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)を提供することができる。なお、デバイスは、上述の露光装置1を用いてフォトレジスト(感光剤)が塗布された基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、露光された基板を現像する工程と、その他の周知の工程と、を経ることにより製造される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 図1に示す露光装置の露光本体部の構成を示す概略図である。 図1に示す露光装置の投影光学系の最終面(最もウエハ側の面)の近傍の拡大断面図である。 図3に示す排気部の構成の一例を示す概略図である。 図3に示す排気部の構成の一例を示す概略図である。 図3に示す排気部の構成の一例を示す概略図である。 図1に示す露光装置の露光本体部の別の構成を示す概略図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1 露光装置
10 露光本体部
102 光源
116 レチクル
118 レチクルステージ
124 投影光学系
126 ウエハ
128、128’ ウエハステージ
134 液体給排機構
1346 吹付ノズル
146 主制御部
154 分離板
20 チャンバ
30 温調循環系
302 温調循環系制御部
304 冷媒循環器
306 熱交換器
308、326、336 温調器
310、328、338 温度計
312、330、340 送風ファン
314 ケミカルフィルター
316、322、324、334 塵埃除去用フィルター
318 リターン部
320 外気取込部
332 ダクト
342 除去部材
40 排気部
402 除去部材
404 濃度検出部
406 遮断部
408 検出部
412 熱交換器
414 冷媒循環系
416 回収部
420 分解部
422 紫外線ランプ
424 光触媒部材
62、64、66 シール部材
L 液体

Claims (15)

  1. 液体を介して基板を露光する露光装置であって、
    レチクルのパターンを前記基板に投影する投影光学系と、
    前記投影光学系と前記基板との間に前記液体を供給する液体供給部と、
    前記投影光学系の前記基板側の周囲に配置され、前記投影光学系と前記基板との間に供給された前記液体の周囲に気体を吹き付ける吹付ノズルと、
    前記投影光学系と前記基板との間に供給された前記液体と吹付ノズルとの間の空間の気体を排気する排気部と、
    を有し、
    前記排気部は、前記空間の気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする露光装置。
  2. 液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、
    前記露光本体部を収納するチャンバと、
    前記チャンバの内部の気体を排気経路を介して外部に排気する排気部と、
    を有し、
    前記排気部は、前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする露光装置。
  3. 前記排気部の排気経路に配置され、前記除去部材を通過した気体に含まれる前記揮発成分の濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部によって検出された前記揮発成分の濃度が閾値以上である場合に、前記排気部の排気経路を遮断する遮断部と、
    を更に有することを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記除去部材が前記排気部の排気経路に配置されているかどうかを検出する検出部を更に有し、
    前記遮断部は、前記検出部によって前記除去部材が前記排気部の排気経路に配置されていないと検出された場合に、前記排気部の排気経路を遮断することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、
    前記露光本体部を収納するチャンバと、
    前記チャンバの内部の気体を排気経路を介して外部に排気する排気部と、
    前記排気部の排気経路に配置され、前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分が結露する温度以下となるように、前記気体を冷却する熱交換器と、
    前記熱交換器によって冷却されて結露した液体を回収する回収部と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  6. 液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、
    前記露光本体部を収納するチャンバと、
    前記チャンバの内部の気体を排気経路を介して外部に排気する排気部と、
    前記排気部の排気経路において、前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を分解する分解部と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  7. 前記分解部は、
    前記排気部の排気経路に配置された光触媒と、
    前記光触媒に対向して配置されて前記光触媒に紫外線を照射する照射部と、
    を含み、
    前記照射部からの紫外線が照射された光触媒と前記気体との光化学反応によって、前記液体から揮発する揮発成分が分解されることを特徴とする請求項6記載の露光装置。
  8. 液体を介して基板を露光する露光本体部を備える露光装置であって、
    前記露光本体部を収納するチャンバと、
    前記チャンバの内部の気体の流動経路に配置され、前記気体に含まれる化学的不純物を除去するケミカルフィルターと、
    前記気体の流動方向に関して前記ケミカルフィルターの上流側に配置され、前記ケミカルフィルターとは異なる化学的性質を有して前記気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  9. 前記チャンバの内部を含む循環経路において、前記気体を温調して循環させる温調循環系を更に有し、
    前記ケミカルフィルター及び前記除去部材は、前記温調循環系の循環経路に配置されることを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 液体を介して基板を露光する露光装置であって、
    前記基板を保持して前記基板を計測する計測エリアと前記基板を露光する露光エリアとの間で移動可能なステージと、
    前記露光エリアの気体を排気する排気部と、
    を有し、
    前記排気部は、前記露光エリアの気体に含まれる前記液体から揮発する揮発成分を除去する除去部材を含むことを特徴とする露光装置。
  11. 前記計測エリアと前記露光エリアとを分離する分離板又は前記計測エリアと前記露光エリアとを分離するエアカーテンを形成する形成部を更に有することを特徴とする請求項10に記載の露光装置。
  12. 前記除去部材は、前記液体から揮発する揮発成分を吸着する活性炭を含むことを特徴とする請求項1、2、3、4、8、9、10及び11のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  13. 前記液体を収納する空間を気密空間にするためのシール部材を更に有し、
    前記シール部材は、前記液体から揮発する揮発成分に対して耐性を有する蛇腹形状の金属、又は、前記液体から揮発する揮発成分に対して耐性を有する金属を表面に有する柔軟部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至12のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  14. 前記液体は、1.33よりも大きい屈折率を有することを特徴とする請求項1乃至13のうちいずれか1項に記載の露光装置。
  15. 請求項1乃至14のうちいずれか1項に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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