JP2009211920A - 全固体リチウム二次電池およびその製造方法 - Google Patents

全固体リチウム二次電池およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不良品の発生率が低い全固体リチウム二次電池を提供する。
【解決手段】基板1上にPtからなる正極集電極膜3が形成され、正極集電極膜3上にLiCoOからなる正極膜5が積層され、ポリエチレンからなるポリマー層7により正極膜5の周縁部が被覆されている。ここで、ポリマー層7の内側の側面は基板1の表面と直角であり、ポリマー層7から基板1方向に向けて見たとき、ポリマー層7によって正極膜5の表面が遮蔽されていない。また、LiPONからなる固体電解質膜10がポリマー層7と正極膜5とを連続的に被覆している。また、固体電解質膜10上にリチウム金属(Li)からなる負極膜12が積層され、負極膜12上にCuからなる負極集電極膜14が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に、固体の正極膜と、固体の負極膜と、上記正極膜と上記負極膜との間に成膜された固体電解質膜とが、上記正極膜、上記負極膜の一方を基板側として積層された全固体リチウム二次電池およびその製造方法に関するものである。
リチウムイオン二次電池は、従来の二次電池よりもエネルギー密度が高く充放電のサイクル特性に優れていることから、携帯電話、ノートPC、音楽プレイヤーなどに広く用いられ、これらの機器の小型・薄型化に寄与している。しかしながら、可燃性の有機電解液を用いる現状のリチウムイオン二次電池には、電解液の漏出を防止するために、強固な電池筐体やアルミラミネート外装体を用いる必要があるため、リチウムイオン二次電池は、ある一定以上の厚さとなり、今後普及が進むことが予想されるぺーパー電子ディスプレイや超薄型のRF−ID(Radio Frequency IDentification)タグなどに、現状のリチウムイオン二次電池を搭載することは非常に困難である。
このような現状から、スパッタ法や真空蒸着法などの乾式工程やゾルゲル法などの湿式工程を用いて、固体の正極膜、固体電解質膜、固体の負極膜を基板上に積層させ、漏液の問題がなく、しかも広い温度範囲で使用が可能な全固体型の二次電池を作製する試みが行われている。この種の二次電池の基板としては、従来は石英やシリコンウエハなどが用いられてきたが、ポリマーフィルムを用いて、フィルム上に固体の正極膜、固体電解質膜、固体の負極膜を積層し、折り曲げることが可能なフレキシブル電池を作製することができれば、ぺーパー電子ディスプレイやRF−IDタグヘの応用も広がると予想される。
これまでに、全固体リチウム二次電池については数多くの報告がなされている。例えば、非特許文献1では、RFスパッタ法を用いて、LiCoOからなる正極膜を成膜し、電気炉中で熱処理を行った後に、固体電解質膜としてLiPON(LiPO4−x)、負極膜としてリチウム金属を、それぞれRFスパッタ法、真空蒸着法を用いて積層している。このように作製された全固体リチウム二次電池は、約0.8mWh/cmのエネルギー密度と良好な充放電サイクル特性を達成している。
また、特許文献1では、導電性基板上にLiMnからなる正極膜、LiO−V−SiOからなる固体電解質膜、リチウムなどからなる金属負極膜を積層することによって製造された全固体リチウム電池が、200回程度の充放電サイクルによってでも放電容量の減衰が小さい良好な電池性能を実現している。
一方、特許文献2では、同一基板上に、正極膜、固体電解質膜、負極膜を1ユニットとする薄膜固体リチウムイオン二次電池セルを共通電極膜などを介して、複数ユニットとして直列または並列に多層積層することによりコンパクトで高い容量を有する積層型薄膜固体リチウムイオン二次電池を実現している。
ここで、図7を用いて、従来技術に係る全固体リチウム二次電池の構成について説明する。図7はこの従来技術に係る全固体リチウム二次電池の平面図および断面図で、図7(a)はその平面図、図7(b)はその断面図である。図に示すように、この従来技術に係る全固体リチウム二次電池は、基板21上にPtからなる正極集電極膜22が形成され、正極集電極膜22上にLiCoOからなる正極膜23が積層され、正極集電極膜22と正極膜23を覆うようにLiPONからなる固体電解質膜24が形成され、固体電解質膜24上にLiからなる負極膜25が積層され、負極膜25上にCuからなる負極集電極膜26が積層され、固体電解質膜24と負極膜25と負極集電極膜26を覆うようにパリレンからなる保護層27が形成されている。
J.B.Bates,et al.,"Preferred Orientation of Polycrystalline LiCoO2 Films", Journalof The Electrochemical Society, 147(1)59-70(2000). 特開平10−83838号公報 特開2002−42863号公報
上記した従来技術においては、正極膜23と負極膜25が接触して生じるショートを防止するために、正極膜23、固体電解質膜24、負極膜25をそれぞれ任意の二次元形状に成膜するためにマスクを用いて、二次電池の構成要素である正極膜23、固体電解質膜24、負極膜25を積層する工程により二次電池の製造を行う。
すなわち、正極膜23よりも大きな面積を有する固体電解質膜24を、正極膜23を覆うようにマスク交換して成膜することで、正極膜23と負極膜25の接触が起こらないように分け隔てることができる。
この場合における全固体リチウム二次電池のエッジ部の一般的な構成を簡略的に図8に示す。エッジ部(正常)aのように、整然とした積層構造をとっている場合、ショートは起こり得ない。しかしながら実際には、基板21上に作製された正極集電極膜22上に正極膜23を作製し、正極膜23よりも大きな面積を有する固体電解質膜24を積層した場合、エッジ部の段差がある領域で固体電解質膜24は正極膜23のエッジ面に回り込むように成膜されるため、図8に示すエッジ部(不良)bのように、固体電解質膜24の膜厚が薄くなるという事例が多く見られる。
また、全固体リチウム二次電池の実効面積を大きくするために、正極集電極膜22上に作製された正極膜23と同様の電極面積で、固体電解質膜24上に負極膜25を作製した場合、固体電解質膜24の膜厚がエッジ部で薄くなっているためショートが起こりやすくなってしまう。
また、このようなショートを防止するために、固体電解質膜24の上部に作製する負極膜25を、正極集電極膜22上に作製された正極膜23よりも小さい電極面積で作製したときには、全固体リチウム二次電池の実効面積が小さくなるため、全固体リチウム二次電池のエネルギー密度も低くなってしまうという問題が生じる。
従来技術に係る全固体リチウム二次電池では、上記したようなショートの発生により、電圧がゼロになったり、電圧を示したとしてもソフトショートにより充放電を行っても全固体リチウム二次電池として作動しないなどの事象が起こり、不良品となる可能性があった。特に上記した特許文献2においては、薄膜固体リチウムイオン二次電池セルを多層成膜するため、このようなショートが起こる可能性が非常に高くなると推察される。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、不良品の発生率が低い全固体リチウム二次電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明においては、基板上に、リチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体の正極膜と、リチウム金属または上記リチウムイオンの吸蔵および放出が可能な固体からなる負極膜と、上記正極膜と上記負極膜との間に成膜されたリチウムイオン導電性を有する固体電解質膜とが、上記正極膜、上記負極膜の一方を基板側として積層された全固体リチウム二次電池において、上記基板側に形成された上記正極膜または上記負極膜の周縁部を絶縁性物質で被覆したことを特徴とする。
この場合、上記固体電解質膜が、上記絶縁性物質と、上記基板側に形成された上記正極膜または上記負極膜の表面とを被覆したことを特徴としてもよい。
これらの場合、上記絶縁性物質から上記基板方向に向けて見たとき、上記絶縁性物質によって上記正極膜または上記負極膜の表面が遮蔽されないことを特徴としてもよい。
これらの場合、上記正極膜は、Co、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物からなることを特徴としてもよい。
これらの場合、上記正極膜の上記固体電解質膜とは反対側に正極集電極膜が形成され、上記負極膜の上記固体電解質膜とは反対側に正極集電極膜が形成され、上記正極集電極膜、上記正極膜、上記固体電解質膜、上記負極膜および上記負極集電極膜を有する多層体の表面を絶縁性の物質により被覆する保護層を形成したことを特徴としてもよい。
また、基板上に、リチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体の正極膜と、リチウム金属または上記リチウムイオンの吸蔵および放出が可能な固体からなる負極膜と、上記正極膜と上記負極膜との間に成膜されたリチウムイオン導電性を有する固体電解質膜とが、上記正極膜、上記負極膜の一方を基板側として積層された全固体リチウム二次電池を製造する方法において、上記基板上に集電極膜を形成する工程と、上記集電極膜上に上記正極膜、上記負極膜の一方を形成する工程と、上記集電極膜上に形成した上記正極膜または上記負極膜の周縁部を絶縁性物質で被覆する工程とを有することを特徴とする。
この場合、上記固体電解質膜により、上記絶縁性物質と、上記正極膜または上記負極膜の表面とを被覆する工程を有することを特徴としてもよい。
これらの場合、上記絶縁性物質から上記基板方向に向けて見たとき、上記絶縁性物質によって上記正極膜または上記負極膜の表面を遮蔽しないことを特徴としてもよい。
これらの場合、上記正極膜は、Co、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物からなることを特徴としてもよい。
これらの場合、上記正極膜の上記固体電解質膜とは反対側に形成された正極集電極膜、上記正極膜、上記固体電解質膜、上記負極膜および上記負極膜の上記固体電解質膜とは反対側に形成された負極集電極膜を有する多層体の表面を絶縁性の物質により被覆する保護層を形成する工程を有することを特徴としてもよい。
本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法においては、正極膜または負極膜の周縁部を絶縁性物質で被覆し、エッジ部での正極膜と負極膜とのショートを防止するから、不良品の発生率が低い全固体リチウム二次電池を提供することができる。
また、絶縁性物質から基板方向に向けて見たとき、絶縁性物質によって正極膜または負極膜の表面を遮蔽されないようにしたときには、固体電解質膜を一様に成膜することができるから、正極膜と負極膜とのショートを防止することができ、不良品の発生率が低い全固体リチウム二次電池を提供することができる。
また、正極膜がCo、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物からなるときには、充放電サイクル特性に優れ、かつ高エネルギー密度の全固体リチウム二次電池を提供することができる。
また、保護層を設けることにより優れた耐湿性を実現するから、長期耐久性、ハンドリング特性に優れた全固体リチウム二次電池を提供することができる。
(実施の形態1)
最初に、図1を用いて、実施の形態1に係る全固体リチウム二次電池の構成について説明する。図1は本発明に係る全固体リチウム二次電池の平面図および断面図で、図1(a)はその平面図、図1(b)はその断面図である。図に示すように、この全固体リチウム二次電池は、基板1上にPtからなる正極集電極膜3(集電極膜)が形成され、正極集電極膜3上にリチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体のLiCoOからなる正極膜5が積層され、ポリエチレンからなるポリマー層7(絶縁性物質)により正極膜5の周縁部が被覆されている。ここで、ポリマー層7の内側の側面は基板1の表面と直角であり、ポリマー層7から基板1方向に向けて見たとき、ポリマー層7によって正極膜5の表面が遮蔽されていない。すなわち、ポリマー層7の内側の側面の上部(基板1と反対側の部分)はポリマー層7の内側の側面の下部(基板1側の部分)よりも内側に突出していない。また、リチウムイオン導電性を有するLiPONからなる固体電解質膜10がポリマー層7と正極膜5とを連続的に被覆している。また、固体電解質膜10上にリチウム金属(Li)からなる負極膜12が積層され、負極膜12上にCuからなる負極集電極膜14(集電極膜)が形成されている。また、正極集電極膜3、正極膜5、固体電解質膜10、負極膜12および負極集電極膜14を有する多層体の表面を絶縁性の物質により被覆する保護層15が形成されている。なお、正極集電極膜3、負極集電極膜14の一部は保護層15から突出している。
続いて、図2および図3を用いて、本実施の形態に係る全固体リチウム二次電池の製造方法について説明する。図2および図3の上段に各工程での断面図を示し、下段に全体の平面図を示している。また、断面図は、平面図中で示した点線部で切断した場合の構造を示している。本実施の形態では、基板1として石英基板(20mm×25mm、厚さ0.3mm)を用いた。基板1としては、表面が均一であればよく、ガラス基板やポリマーフィルム基板が使用可能であり、ショートを防止するためのポリマーコートなどの工夫が施されたものであれば金属製の基板も用いることができる。
まず、図2(1)に示すように、メタルマスク2を基板1と接触するように設置する。これをRFマグネトロンスパッタリング装置内に設置し、10−5Paオーダーまで真空引きを行った後、アルゴンガス(1.0Pa)をフローさせながら、Ptターゲットを用い、RF出力:100Wで、膜厚が0.5μmになるようにPt膜を成膜する。
次に、図2(2)に示すように、RFマグネトロンスパッタリング装置から取り出し、メタルマスク2を外すと、正極集電極膜3が具備された基板1が得られる。なお、本発明に係る正極集電極膜3は、リチウムと反応しないもしくは反応性が低い導電性の物質であればよく、基板1との密着性を向上させるために、正極集電極膜3の下部にもう一層もしくは複数層の膜を成膜してもよく、作製方法についても、作製される膜の平坦性や加工性に優れた手法であればよく、スパッタ法だけでなく真空蒸着法なども用いることができる。
次に、図2(3)に示すように、正極集電極膜3上に正極膜5を形成するための開口部を有したメタルマスク4を基板1と接触させてセットする。この状態で、基板1を電子サイクロトロン共鳴(ECR:E1ectron Cyclotron Resonance)スパッタ装置内の基板ホルダーに設置した。正極膜5の成膜は、ECRスパッタ法により、コバルト酸リチウムセラミックターゲットを用い、アルゴンと酸素の流通分圧比を40:1でトータルのガス圧を0.14Paに設定し、マイクロ波出力およびRF出力を、それぞれ800Wおよび500Wに設定した条件で行った。正極膜5の膜厚が2μmとなるように約2時間のスパッタを行った。
次に、図2(4)に示すように、成膜後、電子サイクロトロン共鳴スパッタ装置内から基板1を取り出し、メタルマスク4を外すことによって、正極集電極膜3上に作製された正極膜5が得られる。なお、本条件下で作製された正極膜5は、電気炉中での熱処理なしでも高結晶性を有していることを、X線回折法などで確認した。正極膜5の作製方法については、不純物がなく結晶性の高い膜を得ることができる手法であればいかなる成膜法でも用いることが可能であり、例えば、RFスパッタ法、パルスレーザーアブレーション(PLD)法などの乾式法やゾルゲル法などの湿式法によって作製することができる。また、膜の結晶性を向上させるために高温での熱処理を行うことも電池性能を向上させる上で有効な手法である。
次に、正極膜5の周縁部をポリマー層7で被覆する工程について説明する。まず、図2(5)に示すように、正極膜5の三辺だけを大気に露出させるような開口部を有したメタルマスク6を基板1に設置し、熱蒸着法によって高さが3μmとなるようにポリエチレンをコートし、メタルマスク6を取り外すと、図2(6)に示すように、正極膜5の三辺がポリマー層7でコートされた状態となる。
次に、ポリマー層7で被覆されていない正極膜5の残りの一辺をコートするために、図2(7)に示すように、メタルマスク8を図2(5)と同じ要領で設置し、ポリエチレンコートを行う。
次に、図2(8)に示すように、これらの工程によって、正極膜5の全周縁部がポリマー層7で被覆された状態となる。ポリマー層7の形状としては、ポリマー層7によって正極膜5の少なくとも一部が露出していればよいが、正極膜5の表面が遮蔽されない構造が望ましい。また、次の工程において固体電解質膜10を均一に成膜するために、若干の勾配(内側の側面の下部が内側の側面の上部よりも内側にある勾配)があるほうがより好適である。
次に、固体電解質膜10を作製する工程について説明する。固体電解質膜10としてはLiPO中の酸素の一部が窒素に置換されたガラス固体電解質であるLiPONを用いる。まず、図3(9)に示すように、固体電解質膜10がポリマー層7と正極膜5表面上に成膜されるような形状の開口部と、負極膜12と正極集電極膜3のショートを防止し負極集電極膜14の下地となる部位のための開口部とを有するメタルマスク9を基板1にセットする。
次に、図3(10)に示すように、固体電解質膜10は、LiPOをターゲットとするRFマグネトロンスパッタ法により、窒素を流通させながら、膜の厚さが0.5μmとなるように成膜した。なお、本実施の形態では、固体電解質膜10としてLiPONを用いたが、リチウムイオン導電性を有する物質であればよく、本発明に係る全固体リチウム二次電池の固体電解質膜10として、例えばリチウムイオン導電性のリチウム含有ガラスやLiTi(POなどのリチウム含有リン酸塩などを用いることができる。
次に、図3(11)に示すように、中央に正方形の開口部を有するメタルマスク11をセットし、図3(12)に示すように、リチウムを蒸着源とする真空蒸着法により、膜厚1μmの負極膜12を作製した。
次に、図3(13)に示すように、メタルマスク13をセットし、図3(14)に示すように、蒸着源をCuとする真空蒸着法により、膜厚0.5μmの負極集電極膜14を作製した。なお、本実施の形態では、負極膜12として金属リチウムを用いたが、卑電位においてリチウムイオンの吸蔵および放出が可能な固体物質でもよく、カーボン、シリコン、スズまたはこれらを含む合金やLiTi12などの金属酸化物も使用可能である。
次に、全固体リチウム二次電池の水分による劣化を防止するために正極集電極膜3、正極膜5、固体電解質膜10、負極膜12および負極集電極膜14を有する多層体を保護層15で被覆した。保護層15は、全固体リチウム二次電池の中央部に四角形の開口部を有したメタルマスクをセットし、パリレンを、熱蒸着法により膜厚5.0μmとなるように成膜して作製した。保護層15については、例えば本実施の形態で用いたパリレンのような高分子樹脂、チッ化ケイ素のような絶縁性物質または高分子樹脂と絶縁性物質との混合物であり、耐湿性を有したものであればよく、多層体を絶縁性物質により被覆することにより作製される。
また、本実施の形態に係る全固体リチウム二次電池の製造方法は、正極膜5、負極膜12、固体電解質膜10、正極集電極膜3、負極集電極膜14、保護層15の成膜法によらず適用可能である。しかしながら、正極膜5の作製方法としては、組成ずれが起きにくく、もしくは組成ずれが起きてもターゲット組成を最適化することで膜組成を制御することが可能なスパッタ法を用いることが望ましいが、これに限定されるものではない。
上述した本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法においては、正極膜5、負極膜12のうちの基板1側の正極膜5の周縁部をポリマー層7で被覆しているから、エッジ部では正極集電極膜3と負極膜12との間にポリマー層7が存在するので、エッジ部での正極膜5と負極膜12とのショートを防止し、不良品の発生率が低い全固体リチウム二次電池を提供することができる。
また、ポリマー層7から基板1方向に向けて見たとき、ポリマー層7によって正極膜5の表面が遮蔽されていないから、正極膜5の表面に固体電解質膜10を一様に成膜することが可能となるので、ポリマー層7の内側部での正極膜5と負極膜12とのショートを防止し、不良品の発生率が低い全固体リチウム二次電池を提供することができる。
また、正極膜5がCoを含む遷移金属系酸化物LiCoOからなるから、充放電サイクル特性に優れ、かつ高エネルギー密度の全固体リチウム二次電池を提供することができる。
また、保護層15を設けることにより優れた耐湿性を実現するから、長期耐久性、ハンドリング特性に優れた全固体リチウム二次電池を提供することができる。
続いて、図4および図5を用いて、図1に示した全固体リチウム二次電池の電池性能について説明する。図4は本発明に係る全固体リチウム二次電池の20サイクル目の充放電曲線を示す図、図5は本発明に係る全固体リチウム二次電池の放電容量のサイクル依存性を示す図である。本実施の形態に係る全固体リチウム二次電池の充放電測定を、充放電の電流密度を10μA/cmとし2.5〜4.3Vの電圧で行った。なお、充放電測定は、室温において湿度を制御しない通常の大気中で行った。
図4においては、後述の比較を容易に行うために、電池容量の単位として、全固体リチウム二次電池の有効面積(cm)に正極膜5の膜厚(μm)を乗じた値で示される正極膜5の単位体積(cmμm)当たりの電気量(μAh)、すなわち(μAh/cmμm)を用いた。図4より、本発明に係る全固体リチウム二次電池は、平均放電電圧が約3.9Vと高電圧であり、充電容量と放電容量もほぼ一致し、可逆性に優れていることがわかる。また、図5より、本発明に係る全固体リチウム二次電池は、サイクルとともに若干の放電容量の減少がみられるものの、放電容量は約50μAh/cmμmと大きな値を示し、安定にサイクルできることを確認した。
以上の結果より、本実施の形態に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法においては、優れた電池容量特性および長期安定特性を示すことが明らかとなった。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る全固体リチウム二次電池は、実施の形態1における正極膜5に代えて、リチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体からなり、Co、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物であるLiNi0.5Co0.5、LiMn、Vのいずれかからなる正極膜を有している。すなわち正極膜以外の構成要素およびその製造方法は、図1に示した実施の形態1に係るものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
正極膜については、RFマグネトロンスパッタ法を用いて公知の手法で作製した。正極膜の膜厚は、2μmとし、実施の形態1と同様にして作製した。正極膜以外の構成要素すなわち、Ptからなる正極集電極膜3、ポリエチレンからなる絶縁性のポリマー層7、リチウムイオン導電性を有するLiPONからなる固体電解質膜10、リチウム金属またはリチウムイオンの吸蔵および放出が可能な固体からなる負極膜12、Cuからなる負極集電極膜14、保護層15についても実施の形態1と同様に作製した。
製造した全固体リチウム二次電池については、充放電の電流密度を10μA/cmとして充放電試験を行った。なお、正極膜に用いる材料の種類によって、作動電圧が異なるため、それぞれの全固体リチウム二次電池ごとに既報に従って測定を行う電圧範囲を設定した。なお、測定は、室温において通常の大気中で行った。その結果、本実施の形態において製造された3種類の全固体リチウム二次電池は、全固体リチウム二次電池として充放電が可能で、安定にサイクルできることを確認した。表1は、測定電圧範囲および得られた電池性能に関する結果を、正極膜5を用いて得られた実施の形態1における結果とともに示す表である。
Figure 2009211920
表より、本実施の形態で製造した全固体リチウム二次電池は、実施の形態1と同様に、2.8〜4.0Vの高い電圧を示すとともに、45〜75μAh/cmμmの大きな初期放電容量を有していることがわかった。また、100サイクルの充放電後においても、いずれも90%以上の放電容量が維持されており、安定に充放電を行うことができた。
以上の結果より、本実施の形態に係る全固体リチウム二次電池においては、実施の形態1で示したLiCoOからなる正極膜5だけでなく、リチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体からなり、Co、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物であるLiNi0.5Co0.5、LiMn、Vのいずれかからなる正極膜を用いることによって、優れた電池容量特性および長期安定特性を示すことが明らかとなった。
このように、本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法においては、正極膜がCo、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物であるLiNi0.5Co0.5、LiMn、Vのいずれかからなるときには、充放電サイクル特性に優れ、かつ高エネルギー密度の全固体リチウム二次電池を提供することができる。
(比較例1)
比較例1では、本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法の有効性を示すために、本発明に係る全固体リチウム二次電池と上記した従来技術に係る全固体リチウム二次電池との比較を行う。
正極集電極膜22、正極膜23、固体電解質膜24、負極膜25、負極集電極膜26、保護層27の成膜法については、実施の形態1と同様にして行い、膜厚も同一とした。膜面積については、エッジ部での正極膜5、23と負極膜12、25とのショートを避けるために、正極集電極膜3、22:0.9cm、正極膜5、23:0.8cm、固体電解質膜10、24:1.1cm、負極膜12、25:0.8cm、負極集電極膜14、26:0.8cmとした。本比較例では、電圧が低い、充放電ができないなどの全固体リチウム二次電池の不良品の発生率(不良率)を調べるために、実施の形態1に係る全固体リチウム二次電池および本従来技術に係る全固体リチウム二次電池をそれぞれ30セル作製し、電流密度10μA/cmで2.5〜4.3Vの電圧範囲で充放電サイクル試験を行った。
実施の形態1に係る全固体リチウム二次電池と本従来技術に係る全固体リチウム二次電池については、全固体リチウム二次電池として正常に作動した場合、正極集電極膜3、22、正極膜5、23、負極膜12、25、負極集電極膜14、26を同様の材料と層厚で成膜しているために、単位体積当たりの放電容量(μAh/cmμm)は同様の値を示し、充放電を繰り返した場合のサイクル特性も同様の傾向を有していることを確認した。しかしながら、多数個の全固体リチウム二次電池を製造した場合に、不良品の発生率に大きな差異が見られた。
表2は、全固体リチウム二次電池の不良要因を示す表である。
Figure 2009211920
表2において、(1)低電圧は、初期電圧(開回路電圧)が2V以下と極端に低いもの(通常は3V以上)、(2)充放電不可は、全く充放電できないもの、(3)サイクル特性不良は、実施の形態1の図5と比較して、サイクル劣化が著しいものを示している。
表2より、実施の形態1に係る全固体リチウム二次電池は不良品の発生率が約3%と低い値を示すのに対して、本従来技術に係る全固体リチウム二次電池は約50%と不良品の発生率が非常に高いことがわかる。なお、実施の形態2についても同様の比較を行ったところ、実施の形態2に係る全固体リチウム二次電池は、本従来技術に係る全固体リチウム二次電池よりも不良品の発生率が著しく低いという実施の形態1と同様の結果が得られた。
上述した比較の結果から、本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法おいては、不良品の発生率が非常に低く、また、容易かつ効率的に作製可能であり、また、非常に高性能であることが明らかである。
(比較例2)
比較例2では、本発明に係る全固体リチウム二次電池の保護層15の効果について検証した。保護層15の有無による電池特性の比較を行うために、実施の形態1に係る全固体リチウム二次電池を、保護層15を形成することなく製造し、その電池性能を測定した。電池性能の測定では、上記の実施の形態1と同様にして、充放電測定を行い、放電容量の変化を評価した。なお、充放電測定は、室温で湿度を制御することなく、ほぼ実際の生活環境下で行った。
図6は、充放電測定の結果をサイクルに伴う放電容量の変化として、実施の形態1で得られた保護層15ありの全固体リチウム二次電池の充放電測定の結果とともに示す図である。図6より、実施の形態1に係る保護層15ありの全固体リチウム二次電池が安定したサイクルを示すのに対して、比較例2に係る保護層15なしの全固体リチウム二次電池は、初回の放電容量は全く同一であるものの、以後の劣化は著しく急激な容量の減少がみられ、20サイクル目において全く充放電は不可能となった。
上述した比較の結果から、本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法おいては、水分による劣化を防止するために、実施の形態1で用いたパリレンのような高分子樹脂またはチッ化ケイ素のような絶縁性の物質、望ましくは高分子樹脂と絶縁性の物質との混合物からなり、多層体を被覆する保護層15を有することが必要であることを示している。
上述した実施の形態に係る全固体リチウム二次電池の構成においては、正極膜5、負極膜12のうちの正極膜5を基板1側に形成したが、負極膜を基板側に形成してもよい。すなわち、基板上に負極集電極膜を形成し、負極集電極膜上に負極膜を形成し、ポリマー層により負極膜の周縁部を被覆し、固体電解質膜によりポリマー層と負極膜とを連続的に被覆し、固体電解質膜上に正極膜を積層し、正極膜上に正極集電極膜を形成してもよい。この場合、負極集電極膜と基板との密着性を向上させるために、負極集電極膜の下部にもう一層もしくは複数層の膜を成膜してもよい。
また、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
以上のように、本発明に係る全固体リチウム二次電池およびその製造方法においては、電子回路基板上やシリコンウエハ上、さらにICカードやRF−IDタグに、上記の実施の形態と同様にして組み込み型の全固体リチウム二次電池を直接作製できること示している。また、ポリマーフィルム基板を用いることにより、湾曲させたり折り曲げても正常に全固体リチウム二次電池として機能することができるから、曲面に貼り付けるシール型電池や紙のように使用するぺーパー電子ディスプレイ用の駆動源としても有望である。
本発明に係る全固体リチウム二次電池の平面図および断面図である。 本発明に係る全固体リチウム二次電池の製造方法の工程を示す図である。 本発明に係る全固体リチウム二次電池の製造方法の工程を示す図である。 本発明に係る全固体リチウム二次電池の充放電曲線を示す図である。 本発明に係る全固体リチウム二次電池の放電容量のサイクル依存性を示す図である。 本発明に係る全固体リチウム二次電池における保護層の効果を説明するための図である。 従来技術に係る全固体リチウム二次電池の平面図および断面図である。 従来技術に係る全固体リチウム二次電池の課題を説明するための図である。
符号の説明
1…基板
3…正極集電極膜
5…正極膜
7…ポリマー層
10…固体電解質膜
12…負極膜
14…負極集電極膜
15…保護層

Claims (10)

  1. 基板上に、リチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体の正極膜と、リチウム金属または上記リチウムイオンの吸蔵および放出が可能な固体からなる負極膜と、上記正極膜と上記負極膜との間に成膜されたリチウムイオン導電性を有する固体電解質膜とが、上記正極膜、上記負極膜の一方を基板側として積層された全固体リチウム二次電池において、
    上記基板側に形成された上記正極膜または上記負極膜の周縁部を絶縁性物質で被覆した
    ことを特徴とする全固体リチウム二次電池。
  2. 上記固体電解質膜が、上記絶縁性物質と、上記基板側に形成された上記正極膜または上記負極膜の表面とを被覆した
    ことを特徴とする請求項1に記載の全固体リチウム二次電池。
  3. 上記絶縁性物質から上記基板方向に向けて見たとき、上記絶縁性物質によって上記正極膜または上記負極膜の表面が遮蔽されない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の全固体リチウム二次電池。
  4. 上記正極膜は、Co、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物からなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の全固体リチウム二次電池。
  5. 上記正極膜の上記固体電解質膜とは反対側に正極集電極膜が形成され、上記負極膜の上記固体電解質膜とは反対側に負極集電極膜が形成され、上記正極集電極膜、上記正極膜、上記固体電解質膜、上記負極膜および上記負極集電極膜を有する多層体の表面を絶縁性の物質により被覆する保護層を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の全固体リチウム二次電池。
  6. 基板上に、リチウムイオンの挿入および脱離が可能な固体の正極膜と、リチウム金属または上記リチウムイオンの吸蔵および放出が可能な固体からなる負極膜と、上記正極膜と上記負極膜との間に成膜されたリチウムイオン導電性を有する固体電解質膜とが、上記正極膜、上記負極膜の一方を基板側として積層された全固体リチウム二次電池を製造する方法において、
    上記基板上に集電極膜を形成する工程と、上記集電極膜上に上記正極膜、上記負極膜の一方を形成する工程と、上記集電極膜上に形成した上記正極膜または上記負極膜の周縁部を絶縁性物質で被覆する工程とを有する
    ことを特徴とする全固体リチウム二次電池の製造方法。
  7. 上記固体電解質膜により、上記絶縁性物質と、上記正極膜または上記負極膜の表面とを被覆する工程を有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  8. 上記絶縁性物質から上記基板方向に向けて見たとき、上記絶縁性物質によって上記正極膜または上記負極膜の表面を遮蔽しない
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  9. 上記正極膜は、Co、Ni、Mn、Vの少なくとも1つを含む遷移金属系酸化物からなる
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
  10. 上記正極膜の上記固体電解質膜とは反対側に形成された正極集電極膜、上記正極膜、上記固体電解質膜、上記負極膜および上記負極膜の上記固体電解質膜とは反対側に形成された負極集電極膜を有する多層体の表面を絶縁性の物質により被覆する保護層を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の全固体リチウム二次電池の製造方法。
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