JP2009207842A - 装飾カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーの好みにあったデザインの装飾カバーを提供する。
【解決手段】装飾カバーは本体1と蓋2を備え、突起物3に被せることができる収容空間4を有し、収容空間4は装飾品6を収容できる広さと深さにして、裏面開口7にしてあり、装飾品6を外部から透視できるようにして、蓋2は本体1の開口裏面を開閉可能である。蓋2は本体1に連結されているか又は本体1と別体であり、突起物3に離脱可能にセットできる装着部7を備えている。装飾品をその裏側から押さえる押さえ具8を備え、押さえ具8は蓋2とは別に又は蓋2と一体に蓋2の内側に設けてある。爪や指先を掛けることのできる掛け部9を、蓋2又は押さえ具8に設け、指先で手軽に外すことができるようにしてある。本体内に圧入係止可能な係止突起10を押さえ具8の外周縁部に形成し、押さえ具8を本体から外れにくくしてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、洋服や鞄等のボタン、鞄のベルトに取付けた突起等の外側に被せて、それらボタンや突起等を装飾するための装飾カバーに関するものである。
近年、図6のように、洋服(衣類)AのボタンBの上にボタンカバーCを被せて、ボタンBに変化を持たせ、個性を演出することが行われている。ボタンカバーCには人造石、天然石、ビーズ等を貼り付けたり図柄を描いたりしている。
従来のボタンカバーには次のような課題があった。
(1)人造石、天然石、図柄、デザイン等の種類が少ないため、ユーザーの好みに合ったボタンカバー、個性的なボタンカバーが見つかりにくい。特に、中学生や高校生などの若者は各人独自の個性的なもの、目に付き易い奇抜なものを好む傾向が強いがそのようなものは少ない。
(2)人造石、天然石、図柄、デザイン等の変更ができないため、それらに飽きたときは別の人造石、天然石、図柄、デザインのものを購入しなければならず経済的負担が大きい。
(3)天然石を用いたものは高価であるため、異なるものを数種類購入するのは難しい。
本発明は、ユーザー各人が、自分の好みに合った装飾やデザインに作り上げることができる装飾カバーを提供するものである。
本件出願の装飾カバーは、ボタン、ベルト等に取付けた金具等の突起物3の外側に被せて突起物3を装飾する装飾カバーであり、本体1と蓋2を備えており、本体1は突起物3に被せることができる収容空間4を有し、裏面5が開口しており、収容空間4に収容された装飾品6を外部から透視可能としてある。装飾品6は大きさ、形状等を前記開口裏面5から収容空間4内に出し入れ可能にしてある。蓋2は本体1に回動可能に連結するか又は本体1と別体にしてあり、いずれの場合も本体1の前記開口裏面5を開閉可能である。蓋2には突起物3に離脱可能にセットできる装着部7を設けてある。本発明の装飾カバーは、請求項2記載のように、収容空間4内に収容された装飾品6をその裏側から押さえる押さえ具8を設け、その押さえ具8を蓋2とは別にするか又は蓋2の内側に蓋2と一体にすることができる。請求項3記載のように、蓋2又は押さえ具8に掛け部9を設け、その掛け部9を、蓋2で本体1の開口裏面5を閉じると本体1の外周の外側に突出して爪や指先を掛けることのできるように設けてある。請求項4記載のように、本体1内に圧入係止可能な係止突起10を押さえ具8の外周縁部に形成することもできる。請求項5記載のように、本体1に収容空間4内の装飾品6を透視可能な透視窓11を設けてある。この透視窓11は請求項6記載のように、本体1と一体に成型することも、本体1と別体に成型したものを本体1に取付けることもできる。請求項7記載のように、本体3の収容空間4内に収容された装飾品6を拡大透視可能なレンズ状とすることもできる。
本願の装飾カバーは次の効果がある。
(1)本体の収容空間に装飾品を入れ替え自在であるため、ユーザーの好きなデザインの装飾品、例えば、写真、図案等を入れることにより、自分の好みの装飾カバーを製作することができ、個別化、個性化ができる。一つの装飾カバーに装飾品を入れ替えて使用できるため経済的である。収容空間を深くすれば立体的な装飾品を収容することもできる。
(2)収容空間内の装飾品が外部から透視可能であるため、装着者は勿論のこと他人からも良く見える。
(3)蓋が開閉自在であるため収容空間内への装飾品の入れ替えが容易である。
(4)蓋に洋服や鞄のボタンとかベルトの突起物等に離脱可能にセットできる装着部を備えているので、突起物への装着・取外しが容易である。
(5)収容空間内に収容された装飾品を、その裏側から押さえ具で押さえることができるので、装飾品が収容空間内で安定して位置ずれしない。
(6)指先を掛けることのできる掛け部を、本体の外周よりも外側に突出するように蓋又は押さえ具に設けたので、本体からの蓋又は押さえ具の取外しが容易になり、収容空間への装飾品の入れ替えも容易である。
(7)押さえ具に、本体へ保持可能な係止突起を設けたので、押さえ具が本体から外れにくくなり、本体の収容空間内の装飾品が安定する。
(8)蓋を本体に開閉可能に連結した場合は蓋が紛失する虞もない。
(9)本体を透視可能な材料で成型すれば、本体構造が簡潔になり、製造容易で、コスト安にもなる。
(10)本体の透視窓を脱着可能とすれば、色やデザインの異なる透視窓を入れ替えて使用することもできる。
(11)透視窓は装飾品を拡大可能なレンズ状であるため、装飾品の視認が容易且つ明瞭になる。
本発明の装飾用カバーを被せる突起物3は衣類のボタンに限らず他の突起物、例えば、図5(b)のように鞄のベルトGに取付けた鍔付き金具H等にも被せることができるものであるが、以下の実施形態では突起物3がボタンB(図1(a))の場合を一例として説明してある。なお、図5(b)に示す鍔付き金具Hはその軸部FがベルトGを貫通しており、軸部Fの先端の鍔EがベルトGの上に突出している。
(実施形態1)
実施形態1の装飾カバーを図1(a)〜(d)に示す。この装飾用カバーは本体1と蓋2と装飾品6と押さえ具8を備えている。
本体1は図1(a)の周枠12の内側に透視窓11が接着剤とかカシメ等の適宜の固定手段で図1(b)のように固定されており、周枠12と透視窓11の内側に収容空間4(図1(b))が形成されており、本体1の周枠12の裏面5が開口している。
周枠12の形状は、図1(a)のリング状以外でもよく、例えばハート形、楕円形、ダイヤ形、スペード形といった所望形状とすることもできる。周枠12の材質は、金属製以外、例えば、硬質樹脂製、木製等にすることもできる。
透視窓11はガラス製、樹脂製といった各種材質製としてあり、透明とは限らず内部を透視できる程度の薄色に着色することもでき、その形状は周枠12の形状に合わせてある。
収容空間4は図1(b)のように装飾品6を収容でき、その裏側に押さえ具8をも押し込むことができ、更に、押さえ具8の裏側に図1(c)のように、衣類Aに取つけられているボタンBを収容できる広さと深さにしてある。
装飾品6は円板状であり、その表面(透視窓側)に絵、模様、図柄、写真等が表示されている。装飾品6は本体1の開口裏面5から収容空間4内に出し入れして収容できるものであれば立体的なもの、例えば、宝石、貴金属といったものであってもよい。
押さえ具8は円板であり、周縁の三箇所から裏側に係止突起10が突設されている。この押さえ具8は装飾品6の裏側から本体1の周枠12内に圧入すると係止突起10が周枠12の周縁内面に圧接して周枠12から不用意に外れず、係止突起10を摘んで引き出すと周枠12から外れるようにしてある。
蓋2はほぼ円板状であり、外周縁に連結片13が形成されており、その連結片13が本体1の周枠12に開口されている連結孔14に差し込まれて図1(a)の矢印X−Y方向に回動可能なるように本体1の周枠12に連結されている。
蓋2の中心部には洋服のボタンBに離脱可能にセットできる装着部7が開口されている。装着部7はガイド溝7aと保持孔7bを備え、ガイド溝7aは止め糸D(図1(d))が通過できる幅の細長であり、その先端部が蓋2の外周縁に開口して、その開口部7cから止め糸Dを出し入れできるようにしてある。保持孔7bは蓋5の中心部に円形に開口されており、ガイド溝7a内を通過した止め糸Dが進入できるようにガイド溝7aと連通させてあり、ボタンBの径より小さな孔径にして、ボタンBが係止して抜けないようにしてある。
蓋2には二本のスリット15が保持孔7bに連通して開口されている。このスリット15は蓋2に弾力性を付与して、蓋2を外から押すと蓋2の径が縮小され、押しを解除すると径が復元できるようにするためのものである。
蓋2の保持孔7bの両外側周縁部には押し込み片16が立ち上げられている。この押し込み片16は、立ち上がりの根元側を多少外側膨らみにし、先端側を内側に湾曲させて肉厚方向に弾力性のあるバネ特性を持たせてある。
蓋2の二箇所には掛け部9が形成されている。掛け部9は指先や爪を係止できる程度の大きであり、多少上向きに湾曲させることにより、図1(c)のように蓋2をボタンBにセットしても洋服に突き刺さらないようにしてある。掛け部9の数は一或いは三以上であってもよく、その大きさ形状も他の大きさ形状であってもよく、形成箇所も蓋2の他の箇所であってもよく、場合によっては押さえ具8に設けることもできる。押さえ具8に設ける場合は、押さえ具8を本体1の収容空間4内に押し込んだ状態で、本体1の周枠12の開口裏面5から外側に突出して、指先や爪先等を掛けることができるようにする。
(使用例1)
本発明の装飾カバーを使用するには、例えば、次のようにする。
(1)本体1から蓋2を開き、その蓋2のガイド溝7aをボタンBの止め糸D(図1(d))に沿って押し込んで、止め糸Dを保持孔7b内にガイド(導入)する。
(2)前記状態で、本体1の収容空間4内に装飾品6を入れ、その裏側から押さえ具8を圧入して装飾品6を押さえ、装飾品6を収容空間4内に保持する。
(3)前記状態で、本体1を蓋2の上に被せて、収容空間4内の押さえ具8の下にボタンBを収容する。これにより、収容空間4内の装飾品6を、透視窓11を通して外部から視認することができる。
(4)図1(c)のようにボタンBに被せてある装飾カバーをボタンBから取外すときは、本体1及び蓋2を引いて、蓋2の保持孔7b内の止め糸Dを、ガイド溝7aを通過させて引き抜く。
(5)収容空間4内の装飾品6を入れ替えるときは、図1(a)のように蓋2を開き、押さえ具8を取外してから、装飾品6を取外して新しい装飾品6と入れ替え、新しい装飾品6の裏側から本体1の周枠12内に押さえ具8を圧入して装飾品6が不用意に抜けないようにする。蓋2を開くときは、図1(b)の保持状態で掛け部9に指先を掛けて外側(図1(b)の矢印方向)に押すと押し込み片16が本体1から外れて蓋2が開く。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図2に示す。この実施形態2は基本的には実施形態1と同じであり、異なるのは、蓋2に図1(b)に示す掛け部9を設けてないことである。このため、本体3の開口裏面5を閉じている蓋2を開くには、蓋2のガイド溝7a(図1(b))に爪先や指先を差し込んで蓋2を外側に開くことになる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図3(a)、(b)に示す。この実施形態3も基本的には実施形態1と同じであり、異なるのは、図1(b)に示す掛け部9を蓋2に設けないこと、押さえ具8を蓋2の内面に設けたことである。図3(a)の押さえ具8は円形リング状であり、蓋2の内面から突設した脚部17の上に取付けて、本体1の収容空間4内に収容された装飾品6を透視窓11側に押さえることができるようにしてある。また、リング状の押さえ具8と蓋2との間にボタンBが収容されるようにしてある。蓋2は実施形態1の場合と同様に掛け部9を設けたものであってもよい。
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図4(a)、(b)に示す。この実施形態4も基本的には実施形態1と同じであり、異なるのは、図1(b)に示すように本体1の周枠12と透視窓11が樹脂で一体成型されたこと、掛け部9を蓋2に設けていないことであるが、掛け部9は実施形態1の場合と同様に設けることもできる。
(実施形態5)
前記した実施形態では、透視窓11を凸レンズ状にして、収容空間4内に収容された装飾品6が拡大透視できるようにしてあるが、透視窓は平板状のものであっても良い。
(使用例2)
実施形態2〜4の装飾カバーも、実施形態1の装飾カバーと同様にしてボタンBに被せて使用することができる。また、蓋2を開いて、収容空間4内の装飾品6を入れ替えることもできる。
本発明の装飾カバーは、ズボン用のベルト、ショルダー式鞄のベルト、携帯電話などの各種携帯機器のストラップ(これらを纏めてベルトという)G(図5(a)、(b))に取付けた突起物3に被せて使用することもできる。これら突起物3への装着、取外しも、使用例1の場合と同様である。
本発明の装飾用カバーは装飾用として各種分野、例えば、身廻り品、身飾り品、室内装飾品、インテリア製品等にも利用可能であり、いずれの場合も、既存の又は新設の突起物に被せたり取外したりして使用することができる。
本発明の装飾用カバーの実施形態1であり、(a)はその分解説明図、(b)は本体を閉じた状態の縦断側面図、(c)は装飾用カバーをボタンに装着した状態の斜視図、(d)は衣類にボタンを取付けた状態の側面図。 本発明の装飾用カバーの実施形態2であり、蓋に掛け部を設けない場合の実施形態の分解説明図。 本発明の装飾用カバーの実施形態3であり、(a)は押さえ具を蓋に一体に設けた場合の分解説明図、(b)は本体を閉じた状態の縦断側面図。 本発明の装飾用カバーの実施形態4であり、(a)は透視窓を本体と一体成型した場合の分解説明図、(b)は本体を閉じた状態の縦断側面図。 本発明の装飾用カバーをベルトに取付けた突起物に被せる場合の実施形態であり、(a)は使用説明図、(b)はベルトに鍔付き金具を取付けた状態の側面図。 従来の装飾用カバーの本体を開いた場合の説明図。
符号の説明
1 本体
2 蓋
3 突起物
4 収容空間
5 裏面
6 装飾品
7 装着部
7a ガイド溝
7b 保持孔
7c 開口部
8 押さえ具
9 掛け部
10 係止突起
11 透視窓
12 周枠
13 連結片
14 連結孔
15 スリット
16 押し込み片
17 脚部
A 洋服(衣料)
B ボタン
C ボタンカバー
D 止め糸
E 鍔
F 軸部
G ベルト
H 鍔付き金具

Claims (7)

  1. 突起物(3)の外側に被せて突起物(3)を装飾する装飾カバーにおいて、本体(1)と蓋(2)を備え、本体(1)は突起物(3)に被せることができる収容空間(4)を有し、裏面(5)は開口し、収容空間(4)に収容された装飾品(6)を外部から透視可能であり、装飾品(6)は前記開口裏面(5)から収容空間(4)内に出し入れ可能であり、蓋(2)は本体(1)に回動可能に連結され又は本体(1)とは別体であって本体(1)の前記開口裏面(5)を開閉可能であり、蓋(2)に突起物(3)に離脱可能にセットできる装着部(7)を備えたことを特徴とする装飾カバー。
  2. 請求項1記載の装飾カバーにおいて、収容空間(4)内に収容された装飾品(6)をその裏側から押さえる押さえ具(8)を備え、押さえ具(8)は蓋(2)と別であるか又は蓋(2)の内側に蓋(2)と一体に設けられたことを特徴とする装飾カバー。
  3. 請求項1又は請求項2記載の装飾カバーにおいて、掛け部(9)が蓋(2)又は押さえ具(8)に設けられ、掛け部(9)は蓋(2)で本体(1)の開口裏面(5)を閉じると本体(1)の外周の外側に突出して爪や指先を掛けることのできるように設けられたことを特徴とする装飾カバー。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の装飾カバーにおいて、本体(1)内に圧入係止可能な係止突起(10)が押さえ具(8)の外周縁部に形成されたことを特徴とする装飾カバー。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の装飾カバーにおいて、本体(1)が、収容空間(4)内の装飾品(6)を透視可能な透視窓(11)を備えたことを特徴とする装飾カバー。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の装飾カバーにおいて、透視窓(11)が本体(1)と一体に成型され又は本体(1)と別体に成型されて本体(1)に取付けられたことを特徴とする装飾カバー。
  7. 請求項5又は請求項6記載の装飾カバーにおいて、透視窓(11)が、本体(3)の収容空間(4)内に収容された装飾品(6)を拡大透視可能なレンズ状であることを特徴とする装飾カバー。
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