JP2009206567A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】YUV変換後の成分ごとに圧縮率を可変することによって、圧縮後の画質を維持しつつ圧縮率を向上させること。
【解決手段】制御部11は、画像データをYUV変換してDWT変換を施す。比率算出部111は、YUV各成分のヒストグラムに基づいて、画像データに対するYUV各成分の比率を算出する。量子化テーブル選択部112は予め設定された圧縮率と算出された比率に応じて、各成分用の量子化テーブルを量子化テーブル群2から選択する。選択された量子化テーブルを用いて、制御部11は量子化及び符号化を行わせる。データ量比較部113は、予め設定された圧縮率に対応するデータ量と圧縮データのデータ量を比較し、予め設定された圧縮率に達するように、制御部11は比率の高い成分用の量子化テーブルを切り換えて設定させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データの圧縮データを生成するための画像処理装置に関するものである。
従来、入力された画像データをJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)2000という圧縮技術を用いて圧縮符号化する方法が知られている。一般的にJPEG2000は、特許文献1に示すように、画像データに対して、RGB形式からYUV形式に変換して離散ウェーブレット変換(Discrete Wavelet Transformation:以下「DWT」という)を施し、量子化した後、エントロピー符号化を行って符号化データ(圧縮データ)を出力する。エントロピー符号化の方式として、EBCOT(Embedded Block Coding with Optimized Truncation)と呼ばれる方式を用い、ビットプレーン単位で符号化を行った後、算術符号化によって符号化を行う。
また、量子化は、DWT変換されたデータを量子化テーブルが持つ量子化定数で除算することによって行われる。ここで、量子化テーブルが持つ量子化定数の大きさは、量子化ステップを決定するものである。つまり、量子化定数を大きくすれば量子化ステップが大きくなるため圧縮率が高くなり、その反面、圧縮後の画像データの画質が劣化する。逆に、量子化定数を小さくすれば量子化ステップが小さくなるため圧縮率が低くなるが、圧縮後の画像データの画質劣化を抑えることができる。
特開2004−200739号公報
しかしながら、上記のような一般的なJPEG2000の場合、多く設定された圧縮率に応じてY成分、U成分、V成分に対して共通の量子化テーブルが用いられていた。つまり、画像データに対するY成分、U成分、V成分の比率に関係なく、全ての成分について同じ圧縮率で圧縮が行われることになる。例えば、画像データに対するY成分の比率がU成分及びV成分に比べて非常に高いにも関わらず全成分が同じ圧縮率で圧縮された場合、Y成分は画質の低い状態で圧縮されることになる。このことは、画像全体の画質を低下させる原因となっていた。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、YUV変換後、成分毎に圧縮率を可変することによって、圧縮後の画質を維持しつつ圧縮率を向上させることを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像処理装置は、画像データを輝度成分と色差成分からなる表色系に変換する変換手段と、前記輝度成分及び前記色差成分のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、前記作成されたヒストグラムから、前記画像データに対する前記輝度成分の比率と前記色差成分の比率を算出する比率算出手段と、前記変換された画像データにウェーブレット変換を施すウェーブレット変換手段と、異なる量子化定数が設定された量子化テーブル群を記憶する記憶手段と、予め設定された圧縮率と前記算出された比率に応じて、前記記憶された量子化テーブル群から前記輝度成分用の量子化テーブルと、前記色差成分用の量子化テーブルをそれぞれ選択する選択手段と、前記ウェーブレット変換された画像データのうち、前記輝度成分を前記輝度成分用の量子化テーブルを用いて量子化し、前記色差成分を前記色差成分用の量子化テーブルを用いて量子化する量子化手段と、前記量子化された画像データを符号化して圧縮データを出力する符号化手段と、を備えていることを特徴としている。
この構成によれば、予め設定された圧縮率と画像データに対する各成分の比率に応じて、各成分毎に異なる量子化定数を持つ量子化テーブルを選択することができる。従って、各成分の比率に適した圧縮率でデータ圧縮を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、前記選択手段は、前記輝度成分と前記色差成分のうち前記画像データに対する比率が低い成分に対しては、前記画像データに対する比率が高い成分に対して選択した量子化テーブルより前記量子化定数の大きい量子化テーブルを選択することを特徴としている。
この構成によれば、比率の高い成分に対しては低い圧縮率で、比率の低い成分に対しては高い圧縮率で量子化を行うことができる。つまり、比率の高い成分は低い圧縮率で圧縮するため圧縮後の画質劣化を抑えることができ、比率の低い成分は高い圧縮率で圧縮するため圧縮率を向上させることができる。従って、全体として、圧縮後の画質劣化を抑えつつ、高い圧縮率で圧縮を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明であって、前記圧縮データのデータ量が前記予め設定された圧縮率に対応したデータ量であるか否かを判別する判別手段と、前記圧縮データのデータ量が前記予め設定された圧縮率に対応したデータ量より大きい場合、前記選択手段に前記輝度成分と前記色差成分のうち前記画像データに対する比率の高い成分用の量子化テーブルを量子化定数の大きい量子化テーブルに切り換えて選択させ、前記量子化手段に前記切り替えて選択された量子化テーブルを用いて前記輝度成分及び色差成分を量子化させ、前記符号化手段に前記量子化された画像データを符号化して圧縮データを出力させる繰り返し制御手段と、を更に備えることを特徴としている。
この構成によれば、圧縮データのデータ量が予め設定された圧縮率に対応するデータ量になるまで各成分の比率に応じて量子化テーブルが切り換えて選択されて圧縮処理が施されるため、各成分に対する圧縮率を効率的に調整することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置であって、前記量子化テーブル群は複数の圧縮率とそれぞれの圧縮率の画質影響度が対応付けて記憶された輝度成分用テーブルと色差成分用テーブルをそれぞれ含み、前記選択手段は予め設定された圧縮率と前記算出された比率に応じて、前記輝度成分用テーブルから前記輝度成分用の圧縮率と、前記色差成分用テーブルから前記色差成分用の圧縮率を選択するものであることを特徴としている。
この構成によれば、予め設定された圧縮率と画像データに対する輝度成分及び色差成分の比率に応じて、各成分毎に異なる圧縮率を選択することができ、各成分の比率に適した圧縮率でデータ圧縮を行うことができる。ここで、画質影響度とは、輝度成分用テーブル及び色差成分用テーブルの各テーブルにて設定された複数の圧縮率の画像品質(画質)への影響度を示すものである。
この発明によれば、予め設定された圧縮率と画像データに対する各成分の比率に応じて異なる量子化定数を持つ量子化テーブルを選択することができるため、各成分の比率に適した圧縮率でデータ圧縮を行うことができる。更に、比率の高い成分は低い圧縮率で圧縮するため圧縮後の画質劣化を抑えることができ、比率の低い成分は高い圧縮率で圧縮するため圧縮率を向上させることができる。従って、全体として、圧縮後の画質劣化を抑えつつ、高い圧縮率で圧縮を行うことができる。
本発明における画像処理装置の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態における画像処理装置1の機能ブロック図である。画像処理装置1は、入力された画像データをJPEG2000を用いて画像圧縮を行うものであり、制御部11、データ入出力部12、YUV変換部13、ヒストグラム作成部14、DWT変換部15、記憶部16、量子化部17及び符号化部18を備えて構成される。
データ入出力部12は、外部から入力される画像データを受け付けて制御部11へ出力する。また制御部11の制御で、圧縮データや復号画像データを外部へ出力する。YUV変換部13は、入力された画像データをRGB形式からYUV形式に変換する。
ヒストグラム作成部14は、図4及び図5に示すようなY成分、U成分及びV成分のヒストグラムを生成する。DWT変換部15は、YUV変換された画像データに対してDWT変換を施す。
記憶部16は、量子化テーブル群2を記憶すると共に、画像処理装置1の備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。量子化テーブル群2は、量子化定数の異なる複数の量子化テーブルを記憶する。図2は、記憶部15が記憶する量子化テーブル群2のデータ構成を示す図である。一般的には、画質を維持しつつ圧縮率を上げるために、行列の左上側に対応する量子化定数を小さく、右下側に対応する量子化定数を大きく設定する。
各量子化テーブル21、22、・・・、N(Nは1以上の整数。以下、包括的に「量子化テーブル20」という)は、量子化部17がDWT変換されたデータを量子化する際の量子化ステップが大きい方から(つまり、圧縮率の高い方から)順にテーブル番号が対応付けられて記憶されている。図3は量子化テーブルのテーブル番号と圧縮率の関係の一例を示した図である。例えば、テーブル番号1の量子化テーブル(量子化テーブル21)を用いて量子化されて符号化されると圧縮率5%の圧縮データが生成され、テーブル番号2の量子化テーブル(量子化テーブル22)を用いて量子化されて符号化されると圧縮率10%の圧縮データが生成される。
尚、本実施の形態では、後述する量子化テーブル選択部112が量子化テーブル群2から輝度成分の量子化に用いる量子化テーブルと色差成分の量子化に用いる量子化テーブルをそれぞれ選択することとして説明するが、量子化テーブル群2は輝度成分用量子化テーブル群と色差成分用量子化テーブル群を区別して記憶してもよい。この場合、量子化テーブル選択部112は輝度成分用量子化テーブル群から輝度成分の量子化に用いるテーブルを、色差成分用量子化テーブル群から色差成分の量子化に用いるテーブルを選択する。
図1に戻る。量子化部17は、DWT変換されたデータを量子化テーブル選択部111によって選択された量子化テーブルを用いて量子化する。符号化部18は、量子化部17によって量子化されたデータを、EBCOT方式を用いて符号化する。つまり、符号化部18はビットプレーン単位で符号化を行った後、算術符号化によって符号化を行い、符号化したデータを圧縮データとして制御部11に出力する。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行って画像処理装置1を統括的に制御するものである。また制御部11は、比率算出部111、量子化テーブル選択部112及びデータ量比較部113として機能する。
具体的には、データ入出力部12が画像データを入力すると、制御部11はYUV変換部13に対して画像データをYUV変換させ、ヒストグラム作成部14に各成分のヒストグラムを生成させる。そして、比率算出部111が画像データに対する各成分の比率を算出する。
比率算出部111による各成分の比率の算出方法の一例を具体的に説明する。ここで比率とは、1フレーム分(1画像分)の画像データの情報量に対して各成分の情報量が占める割合を意味する。
図4に、(a)はY成分のヒストグラム、(b)はU成分のヒストグラム、(c)はV成分のヒストグラムの一例を示す。比率算出部111は、各成分のヒストグラムを用いて、各Y値、各U値及び各V値における頻度の総和を算出し、各総和の合計値を算出する。そして、比率算出部111は(各Y値における頻度の総和/合計値)の計算式を用いてY値の比率を算出し、続いて(各U値における頻度の総数/合計値)、(各V値における頻度の総数/合計値)の計算式を用いてU値及びV値の比率を算出する。
各値の頻度の総和と、各ヒストグラムの面積(グラフの塗りつぶし部分の面積)は比例することは言うまでもない。図4に示すYUV各成分のヒストグラムの面積がほぼ同じであると仮定すると、各値の頻度の総数はほぼ同じであると考えられる。この場合、各成分において同等(例えば30%台)の比率が算出される。一方、図5に示すように、UV各成分のヒストグラムの面積はほぼ同じだが、UV各成分のヒストグラムの面積に対してY成分の面積は約2倍あると仮定する。この場合、例えばY成分は50%、UV各成分は25%の比率が算出される。
そして、各成分の比率と予め設定された圧縮率(以下、「設定圧縮率」という)に応じて、量子化テーブル選択部112が記憶部16に記憶されている量子化テーブル群2からYUV各成分を量子化する際に用いる量子化テーブルを選択する。具体的には、まず、設定圧縮率のみに基づいて量子化テーブルを選択する。例えば、設定圧縮率が30%であった場合、各成分の比率が同じであれば、量子化テーブル選択部112は圧縮率30%の量子化テーブルをYUV各成分用の量子化テーブルとして選択する。
一方、Y成分は50%、UV各成分は25%の比率が算出された場合、量子化テーブル選択部112は、設定圧縮率を基準として、例えばY成分用の量子化テーブルとして圧縮率40%の量子化テーブルを選択し、UV各成分用の量子化テーブルとして圧縮率20%の量子化テーブルを選択する。即ち、Y成分の比率に対してUV各成分の比率は1/2であるため、量子化テーブル選択部112はUV成分用の量子化テーブルとしてY成分用の量子化テーブルの圧縮率より2倍の圧縮率を持つものを選択する。
このように、各成分の比率に応じて異なる圧縮率の量子化テーブルを選択することによって、比率の高い成分は比率の低い成分より低い圧縮率で量子化が行われることになるため、比率の高い成分の圧縮後の画質劣化を抑えることができる。これにより、復元画像の画質を維持することができる。
図1に戻る。量子化テーブル選択部112によって各成分用の量子化テーブルが選択された後、制御部11はYUV変換されたデータをDWT変換部14にDWT変換させる。そして、量子化部17にDWT変換されたデータを量子化テーブルを用いて量子化させて、量子化されたデータを符号化部18に符号化させて圧縮データを生成させる。
そして、データ量比較部113は圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量であるか否かを判別する。つまり、設定圧縮率が30%である場合、圧縮データのデータ量がデータ入出力部12に入力された画像データのデータ量の30%になっているか否かを判別する。この判別結果に応じて、量子化テーブル選択部111は各成分用の量子化テーブルを切り替えて選択し、制御部11は量子化部17に切り替えて選択された量子化テーブルで量子化させる。制御部11は、圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量になるまでこの制御を繰り返して行う。この繰り返し制御の詳細は後述する。
図6及び図7は、画像処理装置1による圧縮処理の流れを示したフローチャートである。データ入出力部12が画像データを入力すると、制御部11はYUV変換部13に入力した画像データをYUV変換させ(ステップS11)、ヒストグラム作成部14に各成分のヒストグラムを作成させる(ステップS12)。そして比率算出部111が画像データにおける各成分の比率を算出する(ステップS13)。次に制御部11は、YUV変換されたデータをDWT変換部14にDWT変換させる(ステップS14)。ここで制御部11は、DWT変換されたデータを制御部11が有するワーキングメモリ(不図示)に記憶する。
次に、量子化テーブル選択部112は設定圧縮率に応じて各成分用の量子化テーブルを量子化テーブル群2から選択する(ステップS15)。ここで、制御部11は、量子化テーブル選択部112によって選択されたY成分用の量子化テーブルのテーブル番号を変数Iyに代入し、U成分用の量子化テーブルのテーブル番号を変数Iuに代入し、V成分用の量子化テーブルのテーブル番号を変数Ivに代入する。変数Iy、Iu及びIvは制御部11が有するワーキングメモリ内で設定される変数である。尚、ステップS15において、量子化テーブル選択部112は圧縮データのデータ量が、入力された画像データのデータ量に設定圧縮率を乗算したデータ量より若干小さくなるように各成分用の量子化テーブルを選択することが望ましい。
そして制御部11は、DWT変換されたデータを量子化させ(ステップS16)、量子化されたデータを符号化部18に符号化させて圧縮データを出力させる(ステップS17)。
次に、データ量比較部113は、圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量であるか否かを判別する(ステップS19)。圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量である場合(ステップS19;OK)、制御部11はデータ入出力部12を介して圧縮データを外部に出力し、制御を終了する。
圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量より小さい場合(ステップS19;小さい)、且つ変数fが0であり(ステップS20;0)、且つ変数Iy、Iu及びIvの何れかがN(つまり、量子化テーブル20の最後のテーブル番号)でない場合(ステップS21;NO)、制御部11は変数Iy、Iu及びIvに1を加算し(ステップS22)、ステップS16へ処理を移行する。つまり、量子化テーブル選択部112は各成分用の量子化テーブルを圧縮率が1段階高い量子化テーブルに切り換えて選択し、制御部11は量子化部17に切り換えて選択された量子化テーブルを用いて、ステップ14においてワーキングメモリに記憶されたDWT変換されたデータの量子化を行わせる。尚、変数fは制御部1のワーキングメモリに設定された変数であり、変数fに代入される数値の内容については後述する。
変数Iy、Iu及びIvの何れかがNである場合(ステップS21;YES)、量子化テーブル群2はこれ以上小さい量子化定数を持つ量子化テーブル(つまり、これ以上低い圧縮率で量子化できる量子化テーブル)を記憶していないことから、これ以上低い圧縮率での圧縮処理を行うことができない。従って、制御部11はデータ入出力部12を介してステップS17において出力された圧縮データを外部に出力し、制御を終了する。尚、テーブル番号1の量子化テーブルが持つ各量子化定数を定数で除算することによって、更に圧縮率の低い量子化テーブルを生成するようにしてもよい。
ステップS16〜S22に示すように、圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量より小さい間は、量子化テーブル選択部112は各成分用の量子化テーブルを1段階ずつ圧縮率の低い量子化テーブルに切り換えて選択していき、選択された量子化テーブルを用いて制御部11は量子化及び符号化を繰り返し行わせる制御を行う。
このように量子化テーブルを切り換えて選択していくと、圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量より大きくなるタイミングが発生する。つまり、ステップS19において、圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量より大きいと判断され、且つ変数fが0である場合(ステップS24;0)、制御部11は比率が最も高い成分のテーブル番号から1を引く。更に制御部11は変数fに1を代入し(ステップS25)、ステップS16へ処理を移行する。つまり、量子化テーブル選択部112は比率の最も高い成分に対しては圧縮率が一段高い量子化テーブルに切り換えて選択する。
また、変数fが1の場合(ステップS24;1)、制御部11は比率が2番目に高い成分のテーブル番号に1を加算する。更に制御部11は変数fに2を代入し(ステップS26)、ステップS16へ処理を移行する。
そして、変数fが2の場合(ステップS24;2)、既に2つの成分に対して量子化テーブルが切り換えて選択されているため、制御部11はデータ入出力部12を介して圧縮データを外部に出力し、制御を終了する。
更に、ステップS19においてデータ量比較部113が圧縮データのデータ量が設定圧縮率に対応するデータ量より小さいと判別し(ステップS19;小さい)、且つ制御部11が変数fは1又は2であると判断したとき(ステップS20;1or2)、制御部11はデータ入出力部12を介して圧縮データを外部に出力し、制御を終了する。
以上説明したように、画像データに対するYUV各成分の比率を算出し、この比率と設定圧縮率に応じて各成分用の量子化テーブルをそれぞれ切り換えて選択するようにすることにより、比率の高い成分に対しては低い圧縮率で、比率の低い成分に対しては高い圧縮率で量子化を行うことができる。つまり、圧縮後の画質劣化を抑えつつ、高い圧縮率で画像データの圧縮を行うことができる。
尚、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、各成分の比率と設定圧縮率に基づいて量子化テーブル選択部112が量子化テーブル群2から各成分用の量子化テーブルを選択することとして説明した。この方法は、JPEG2000での圧縮率制御として量子化を採用した場合に適用できる。そこで、量子化以外にEBCOTを採用した場合、量子化テーブル群2は複数の圧縮率と各圧縮率の画質影響度がそれぞれ対応付けて記憶された輝度成分用テーブルと色差成分用テーブルを有することとする。そして、量子化テーブル選択部112は各成分の比率と設定圧縮率に応じて、輝度成分用テーブルから輝度成分用の圧縮率を、色差成分用テーブルから色差成分用の圧縮率を選択し、それぞれ選択された圧縮率を用いて圧縮処理を行うようにしてもよい。
画像処理装置の内部構成を示すブロック図。 記憶部のデータ構成を示す図。 各成分のヒストグラムの一例。 各成分のヒストグラムの一例。 量子化テーブルのテーブル番号を圧縮率の関係の一例を示す図。 圧縮処理の流れを示すフローチャート。 図6の続きのフローチャート。
符号の説明
1 画像処理装置
11 制御部(繰り返し制御手段)
111 比率算出部(比率算出手段)
112 量子化テーブル選択部(選択手段)
113 データ量比較部(判別手段)
12 データ入出力部
13 YUV変換部(変換手段)
14 ヒストグラム作成部(ヒストグラム作成手段)
15 DWT変換部(ウェーブレット変換手段)
16 記憶部(記憶手段)
2 量子化テーブル群
20 量子化テーブル
17 量子化部(量子化手段)
18 符号化部(符号化手段)

Claims (4)

  1. 画像データを輝度成分と色差成分からなる表色系に変換する変換手段と、
    前記輝度成分及び前記色差成分のヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段と、
    前記作成されたヒストグラムから、前記画像データに対する前記輝度成分の比率と前記色差成分の比率を算出する比率算出手段と、
    前記変換された画像データにウェーブレット変換を施すウェーブレット変換手段と、
    異なる量子化定数が設定された量子化テーブル群を記憶する記憶手段と、
    予め設定された圧縮率と前記算出された比率に応じて、前記量子化テーブル群から前記輝度成分用の量子化テーブルと、前記色差成分用の量子化テーブルをそれぞれ選択する選択手段と、
    前記ウェーブレット変換された画像データのうち、前記輝度成分を前記輝度成分用の量子化テーブルを用いて量子化し、前記色差成分を前記色差成分用の量子化テーブルを用いて量子化する量子化手段と、
    前記量子化された画像データを符号化して圧縮データを出力する符号化手段と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記選択手段は、前記輝度成分と前記色差成分のうち前記画像データに対する比率が低い成分に対しては、前記画像データに対する比率が高い成分に対して選択した量子化テーブルより前記量子化定数の大きい量子化テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記圧縮データのデータ量が前記予め設定された圧縮率に対応したデータ量であるか否かを判別する判別手段と、
    前記圧縮データのデータ量が前記予め設定された圧縮率に対応したデータ量より大きい場合、前記選択手段に前記輝度成分と前記色差成分のうち前記画像データに対する比率の高い成分用の量子化テーブルを量子化定数の大きい量子化テーブルに切り換えて選択させ、前記量子化手段に前記切り替えて選択された量子化テーブルを用いて前記輝度成分及び色差成分を量子化させ、前記符号化手段に前記量子化された画像データを符号化して圧縮データを出力させる繰り返し制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記量子化テーブル群は複数の圧縮率と各圧縮率の画質影響度がそれぞれ対応付けて記憶された輝度成分用テーブルと色差成分用テーブルを含み、前記選択手段は予め設定された圧縮率と前記算出された比率に応じて、前記輝度成分用テーブルから前記輝度成分用の圧縮率と、前記色差成分用テーブルから前記色差成分用の圧縮率を選択するものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
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