JP2009206048A - 装飾照明装置、発光装置、および発光動作制御方法 - Google Patents

装飾照明装置、発光装置、および発光動作制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが電源投入後すぐに全ての発光装置による点灯動作を鑑賞することができる装飾照明装置を提供する。
【解決手段】装飾照明装置は、電圧を供給するための配線ケーブルに並列に接続された複数の発光装置と、配線ケーブルを介して、複数の発光装置に電圧を供給する電源装置と、を有する。複数の発光装置のそれぞれは、発光部と発光制御部とを備えている。発光制御部は、電源装置から電圧が供給されることで起動して発光部の点灯制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、立ち木やフェンスなどに飾られる電飾照明装置に関する。
立ち木やフェンスなどに飾られる電飾照明装置は、点灯制御装置と、複数の発光装置とを有する。電飾照明装置では、点灯制御装置からそれぞれの発光装置に対して一本ずつ配線されており、点灯制御装置は、これらの配線を介して各発光装置の発光動作を個別に制御する。各発光装置は、赤色に発光する赤色発光ダイオード(以下、「赤色LED(Light Emitting Diode)」という)、青色に発光する青色発光ダイオード(以下、「青色LED」という)、緑色に発光する緑色発光ダイオード(以下、「緑色LED」という)を有する。点灯制御装置が、各発光装置の赤色LED、青色LED、緑色LEDのそれぞれの調光や点滅のタイミングなどを個別に制御することよって、各LEDによる多彩な光の演出がなされる。
しかし、上述のように点灯制御装置からそれぞれの発光装置に対して一本ずつ配線される構成の場合、発光装置の数が増加すると、点灯制御装置から発光装置への配線数も増加してしまう。例えば、上述で示した構成を用いて点灯制御装置が100個の発光装置の発光動作を個別に制御しようとすると、配線数は、{各色LEDに繋がる配線(3本)+電圧を供給する配線(1本)}×発光装置の数(100個)=400本になる。
配線の数が増えると、敷設時やメンテナンス時の作業が増加してしまうという問題があるばかりか実現自体が困難である。そこで、2本の配線だけで複数の発光装置を個別に制御できる電飾照明装置が提案されている(特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された電飾照明装置の構成を示すブロック図である。
図7に示す電飾照明装置は、点灯制御装置11と複数の発光装置21とを有する。点灯制御装置11は、予め発光動作に関する異なる複数の点灯パターンが設定されており、これら点灯パターンのうちからユーザにより指定されたパターンに従って各発光装置21の発光動作を制御する。発光装置21は、赤色LED21A、緑色LED21B、および青色LED21Cを有しており、点灯制御装置11からの指示にしたがって、それぞれのLED21を発光させる。
以下に、特許文献1に記載された電飾照明装置を構成する点灯制御装置11と発光装置21との構成を詳細に説明する。
まず、点灯制御装置11の構成を詳細に説明する。点灯制御装置11は、電源部12、CPU(Central Processing Unit)14、および出力ドライバ16を有する。
電源部12は、商用の交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を出力ドライバ16とCPU14に供給する。
CPU14は、電源部12からの直流電圧を受けて、以下のような、配線ケーブルを使用した駆動情報の送信処理を行なう。CPU14は、ユーザによって設定された点灯パターンに従って、駆動情報を生成し、生成した駆動情報を出力ドライバ16に送信する。駆動情報は、発光装置21を識別するための識別情報と発光装置21の発光動作を制御するための発光情報を含む。
出力ドライバ16は、電源部12から供給された直流電圧を、配線ケーブル20を介して各発光装置21に供給する。また、出力ドライバ16は、CPU14からの駆動情報を受信すると、受信した駆動情報を電源部12から供給された直流電圧に重畳する、出力ドライバ16は、配線ケーブル20を介して重畳した駆動情報を各発光装置21に供給する。
次に、発光装置21の構成を詳細に説明する。発光装置21は、発光素子部23、電源生成部24、信号検出部25、論理演算部26、および駆動ドライバ27を有する。
発光装置21には、予め自装置の識別情報が割り当てられている。
電源生成部24は、配線ケーブル20を介して点灯制御装置11から直流電圧を受け取り、発光素子部23を点灯させるための駆動電圧を生成する。電源生成部24は生成した駆動電圧を駆動ドライバ27に供給する。
信号検出部25は、電源生成部24と同様に、配線ケーブル20を介して直流電圧を受け取り、直流電圧に重畳された駆動情報を検出する。
論理演算部26は、信号検出部25で検出された駆動情報から、識別情報と発光情報を抽出する。抽出した識別情報が自装置に割り当てられている識別情報と一致すると、論理演算部26は、抽出した発光情報を駆動ドライバ27に送信する。
駆動ドライバ27は、論理演算部26からの発光情報に基づいて発光素子部23を発光させる。
特開5004−606445号公報
しかしながら、上述した電飾照明装置には、以下のような問題がある。
図8は、点灯制御装置11からそれぞれの発光装置21に対して送信される駆動情報の一例を説明するための図である。
点灯制御装置11から各発光装置21に対して駆動情報は一定の通信間隔で送信される。ユーザによって点灯パターンが指定されても、発光装置21は、点灯パターンが指定されてから自装置宛ての駆動情報を受信するまでは、発光動作を行わず、無点灯状態を維持する。点灯制御装置11から離れた位置に設けられた発光装置21では、点灯パターンが指定されてから自装置宛ての駆動情報を受信するまでに要する時間が長い。そのため、発光装置21の数によっては、発光動作するまでの待ち時間が非常に長くなってしまうという問題点があった。
例えば、発光装置21の数が500個あり、点灯制御装置11が0.3秒ごとに各発光装置21に駆動情報を順に送信すると仮定する。この場合、自装置宛ての駆動情報を最後に受信した発光装置21の待ち時間は150秒になる。
なお、通信間隔を短くすると、発光動作するまでの待ち時間を短くすることは可能であるが、この場合は、以下のような問題が新たに生じる。
通信間隔は、駆動情報が送信されている区間(以下、「通信区間」という)と駆動情報が送信されていない区間(「通常区間」という)からなる。通信区間と通常区間のそれぞれで、点灯制御装置11から各発光装置21に供給される直流電圧が異なる。通信区間における直流電圧は通常区間における直流電圧よりも低くなるので、通信区間と通常区間を合わせた全体の区間では、直流電圧が周期的に変動する。発光強度は、供給される直流電圧にほぼ比例するので、通常区間が短いと、繰り返し周波数が短くなり、一般に、ちらつきとして認識されやすくなるとともに全体の明るさが暗くなる。ちらつきの認識を困難にし、明るさが暗くなるのを防止するためには、ある程度の長さの通信区間を確保する必要がある。
本発明の目的は、上記課題を解決することのできる、電飾照明装置、発光装置、および発光動作制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の装飾照明装置は、
電圧を供給するための配線ケーブルに並列に接続された複数の発光装置と、
前記配線ケーブルを介して、前記複数の発光装置に電圧を供給する電源装置と、を有し、
前記複数の発光装置のそれぞれは、
発光部と、
前記電源装置から電圧が供給されることで起動して前記発光部の点灯制御を行う発光制御部と、を有する。
また、本発明の発光装置は、
外部の電源装置から電圧が供給される配線ケーブルに、他の発光装置と並列に接続される発光装置であって、
発光部と、
前記電源装置から電圧が供給されることで起動して前記発光部の点灯制御を行う発光制御部と、を有する。
また、本発明の発光動作制御方法は、
外部の電源装置から電圧が供給される配線ケーブルに、他の発光装置と並列に接続される発光装置の発光動作制御方法であって、
発光制御部が、前記電源装置から電圧が供給されることで起動して、自装置内の発光部の点灯制御を行う。
本発明によれば、発光装置は、電源装置からの電圧が供給された時点で、発光部の点灯制御を実施するので、点灯までの待ち時間が長くなる、といった問題は生じない。したがって、ユーザは、電源投入後すぐに、全ての発光装置による点灯動作を鑑賞することができる。
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における装飾照明装置の構成を示すブロック図である。装飾照明装置は、電源装置1、点灯制御装置2、および複数の発光装置3i(iは2以上の自然数とする)を有する。
電源装置1は、電源入力ケーブル4を介して商用電源(不図示)に接続され、また、電源出力ケーブル5を介して点灯制御装置2に接続される。点灯制御装置2は配線ケーブル6を介して各発光装置3iに接続される。
電源装置1は、平滑回路(不図示)や3端子レギュレータ(不図示)などを備える装置である。平滑回路は交流電圧から直流電圧に変換する回路である。3端子レギュレータは入力端子に印加された電圧を所定の電圧に変換して出力端子から出力するレギュレータである。
電源装置1には、商用電源から電源入力ケーブル4を介して交流電圧が供給される。電源装置1は、商用電源から供給された交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を点灯制御装置2に供給する。例えば、100Vの交流電圧を商用電源から供給された電源装置1は、100Vの交流電圧を5Vの直流電圧に変換し、電源出力ケーブル5を介して、5Vの直流電圧を点灯制御装置2に供給する。
点灯制御装置2は、電源装置1からの直流電圧を発光装置3iに供給する。また、点灯制御装置2は、発光装置3iの発光動作を制御する。
点灯制御装置2には、識別情報が予め記憶されている。識別情報は、それぞれの発光装置3iを識別するための情報である。また、点灯制御装置2は、発光装置3iの発光順序、発光光、発光色などを示す複数の点灯パターンが予め記憶されている。ユーザは、複数の点灯パターンの中からいずれかの点灯パターンを、入力部(不図示)を介して指定する。点灯制御装置2は、点灯パターンの入力を検出すると、検出した点灯パターンにしたがって、発光情報と識別情報とを作成する。発光情報は、発光装置3iの発光動作を制御するための情報である。そして、点灯制御装置2は、それぞれの発光情報とそれぞれの識別情報との組み合わせからなる駆動情報を生成する。
点灯制御装置2は、駆動情報を生成すると、配線ケーブル6を介して、生成した駆動情報を発光装置3iに送信する。
発光装置3iには、それぞれ異なる識別情報が割り当てられる。発光装置3iは自動演出機能を有する。自動演出機能は、発光装置3iが、自律的に点灯また発光強度を調整する機能である。以下に、自動演出機能を有する発光装置3iの動作を詳細に説明する。
発光装置3iは、点灯制御装置2からの直流電圧を受けて起動し、乱数を発生させる。そして、発光装置3iは、発生された乱数から発光情報を生成し、生成した発光情報に基づいて発光する。ここでは、発光情報は、8ビットのR値、8ビットのG値、および8ビットのB値で構成される。各ビットは「0」と「1」の2進数で表現される。例えば、発光装置3iは、点灯制御装置2からの直流電圧により起動し、「0」と「1」の乱数を発生させることによって、「01010001・・・」というような24ビット(8ビット×3色)からなる発光情報を生成することができる。なお、先頭から8ビットがR値であり、それに続く8ビットがG値である。最後の8ビットがB値である。また、発光装置3iは発光情報を自発的に更新し発光色や発光強度を時間と共に変化させる。
上記自動演出機能によれば、発光装置3iの発光動作は、起動時点から自装置宛ての識別情報を含む駆動情報を点灯制御装置2から受信するまで継続される。発光装置3iは、点灯制御装置2から自装置宛ての駆動情報を受信すると、それ以後、受信した駆動情報に含まれる発光情報にしたがって、発光する。
図2は、第1の実施形態における点灯制御装置2の構成を示すブロック図である。
点灯制御装置2は、点灯制御部51および変調部52を有する。
記憶部(不図示)には、識別情報が予め記憶されている。また、記憶部には、複数の点灯パターンが予め記憶されている。
点灯制御部51は、発光装置3iの点灯動作を制御する制御部であり、例えば制御用のマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という)である。点灯制御部51は、入力部を介して点灯パターンの入力を検出すると、検出した点灯パターンにしたがって、発光情報と識別情報とを作成する。そして、点灯制御部51は、それぞれの発光情報とそれぞれの識別情報との組み合わせからなる駆動情報を生成する。
変調部52は、電源装置1から直流電圧の供給を受けて、発光装置3iに直流電圧を供給する。また、変調部52は、点灯制御部51から駆動情報を受信すると、受信した駆動情報を直流電圧に重畳する。そして、変調部52は、重畳した駆動情報を発光装置3iに送信する。
駆動情報を直流電圧に重畳する回路は、NPN型のトランジスタとPNP型のトランジスタとを含むスイッチ回路により構成することができる。以下、スイッチ回路について詳細に説明する。
まず、スイッチ回路に含まれるNPN型のトランジスタの構成を説明する。ベース端子は点灯制御部51の出力端子に接続される。エミッタ端子はPNP型のトランジスタのエミッタ端子に接続され、コレクタ端子は電源装置1の出力端子に接続される。
点灯制御部51からの駆動情報がハイレベルになると、NPN型のトランジスタがオンの状態になる。NPN型のトランジスタがオンの状態では、電源装置1からの直流電圧が発光装置3iに供給される。一方、点灯制御部51からの駆動情報がロウレベルになると、NPN型のトランジスタがオフの状態になる。NPN型のトランジスタがオフの状態では、電源装置1からの直流電圧が発光装置3iに供給されない。
次に、PNP型のトランジスタの構成を説明する。ベース端子は点灯制御部51の出力端子に接続される。エミッタ端子はNPN型のトランジスタのエミッタ端子に接続され、コレクタ端子はグランドに接続される。
点灯制御部51からの駆動情報がロウレベルになると、PNP型のトランジスタがオンの状態になる。PNP型のトランジスタがオンの状態では、グランドレベルの電圧が発光装置3iに供給される。一方、点灯制御部51からの駆動情報がハイレベルになると、PNP型のトランジスタがオフの状態になる。PNP型のトランジスタがオフの状態では、グランドレベルの電圧は発光装置3iに供給されない。
図3は第1の実施形態における発光装置3iの構成を示すブロック図である。発光装置3iは、赤色LED60、緑色LED61、青色LED62、および制御部68を有する。本実施形態では、赤色LED60、緑色LED61、青色LED62の3つのLEDで発光部が構成される。
赤色LED60のカソードは制御部68に接続され、赤色LED60のアノードは抵抗を介して、配線ケーブル6からの電圧供給ライン6Aに接続される。緑色LED61のカソードは制御部68に接続され、緑色LED61のアノードは抵抗を介して電圧供給ライン6Aに接続される。青色LED62のカソードは制御部68に接続され、青色LED62のアノードは抵抗を介して電圧供給ライン6Aに接続される。
制御部68は、電圧供給ライン6Aに接続され、また、グランドからのグランドライン6Bに接続される。コンデンサ66の一端は電圧供給ライン6Aに接続され(接続点Aとする)、コンデンサ66のもう一端はグランドライン6Bに接続される。ダイオード67のアノードは配線ケーブル6側に接続され、ダイオード67のカソードは接続点A側に接続される。
制御部68は、記憶部63、乱数発生部64、および発光制御部65を内部に備えるコンピュータであり、例えば制御用のマイコンである。制御部68には、自装置の識別情報が予め格納される。制御部68は、点灯制御装置2から直流電圧を受けると起動し、乱数を発生する。制御部68は、発生した乱数から発光情報を生成し、生成した発光情報に基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
次に、制御部68を構成する、記憶部63、乱数発生部64、および発光制御部65のそれぞれについて詳細に説明する。
発光制御部65は、電圧供給ライン6Aに接続され、また、グランドからのグランドライン6Bに接続される。また、発光制御部65は記憶部63および乱数発生部64に接続される。また、発光制御部65は、赤色LED60のカソード、緑色LED61のカソード、および青色LED62のカソードにそれぞれ接続される。
記憶部63は、制御部68内のメモリーである。記憶部63には、自装置の識別情報が予め記憶される。
乱数発生部64は、制御部68が乱数発生部プログラムを実行することにより提供される機能部である。乱数発生部64は、発光制御部65からの指示により、乱数発生プログラムを実行し、乱数を発生する。
発光制御部65は、制御部68がLED60〜62の発光動作を制御するための制御プログラムを実行することにより提供される機能部である。発光制御部65は、点灯制御装置2から直流電圧を受けると起動し、乱数発生部64に乱数を発生するよう指示する。続いて、発光制御部65は、乱数発生部64で発生させた乱数から発光情報を生成する。そして、発光制御部65は、生成した発光情報に基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
ここで、PWMについて説明する。発光制御部65は、一周期内で、直流電圧を供給する時間(以下、「ON時間」という)と、直流電圧を供給しない時間(以下、「OFF時間」という)とを合計した時間を一定にし、ON時間を変化させることによって、ON時間とOFF時間との比を制御する。これをパルス幅変調(PWM)という。
発光装置3iの発光強度は、直流電流の大きさにほぼ比例するので、ON時間が変化すると、平均した供給電流が変化し、それに応じて発光強度も変わることになる。ON時間が長い場合に、LEDの発光強度は高くなり、ON時間が短い場合には、LEDの発光強度は低くなる。
また、発光制御部65は、点灯制御装置2から駆動情報を受信すると、駆動情報から識別情報と発光情報とを抽出する。発光制御部65は、抽出した識別情報と記憶部63に記憶されている識別情報とを比較する。一致していると判断すれば、発光制御部65は、自動演出機能を停止し、抽出した発光情報に基づいてPWM制御を行う。
なお、通信区間では、点灯制御装置2から供給される直流電圧が低下する。この場合、接続点Aの電圧がコンデンサ66の電圧よりも低くなると、コンデンサ66に蓄積されていた電荷が放出されて、発光制御部65に電圧が供給される。その際、コンデンサ66の電荷が配線ケーブル6にも放出されてしまうことがあるが、ダイオード67の挿入により、配線ケーブル6への電荷の放出を防ぐことができる。
また、本実施形態では、電飾照明装置は反射防止回路69を有する。反射防止回路69は配線ケーブル6の終端に接続される。反射防止回路69では、抵抗とコンデンサとが直列に接続される。これによれば、抵抗により駆動情報の反射を防止することができる。また、コンデンサにより抵抗に不要且つ有害な直流電圧が供給されることを防止できる。
図4は、第1の実施形態における実施形態における駆動情報のデータ構造を示す図である。
駆動情報は、3ビットのスタートビット、24ビットの発光情報、8ビットの識別情報で構成される。発光情報は、RGB各色の発光強度を色毎に指定する24ビット(8ビット/色×3色)の情報である。識別情報は、8ビットである。本実施形態では、発光情報は24ビット(8ビット/色)とするが、発光する色のバリエーションに応じて発光情報のビット数を適宜変更してもよい。例えば、より多彩な色を発光させる場合に、識別情報は48ビット(16ビット/色×3色)にしてもよい。同様に、本実施形態では、識別情報は8ビットとしているが、発光装置の台数などの条件に応じて識別情報のビット数を変更してもよい。
次に、図5を参照して、第1の実施形態における装飾照明装置の動作を詳細に説明する。
図5は、第1の実施形態における装飾照明装置の動作を示すフローチャートである。装飾照明装置の処理は、自動演出機能によって点灯する処理と、点灯制御装置2からの発光情報にしたがって点灯する処理との2つの処理に分けられる。それぞれの処理を図5Aおよび図5Bを参照して説明する。
図5Aは自動演出機能によって自律的に点灯する処理を示すフローチャートである。
発光制御部65は、点灯制御装置2から直流電圧を受けて起動し、乱数発生部64に乱数を発生するよう指示する(ステップ100)。乱数発生部64は、発光制御部65からの指示により、乱数を発生させる(ステップ101)。
発光制御部65は、乱数発生部64で発生させた乱数から発光情報を生成する(ステップ102)。そして、発光制御部65は、生成した発光情報に基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM制御する(ステップ103)。
次に、図5Bを参照して、点灯制御装置2からの発光情報にしたがって点灯する処理を詳細に説明する。
図5Bは、点灯制御装置2からの発光情報にしたがって点灯する動作を示すフローチャートである。
点灯制御部51は、ユーザによって指定された点灯パターンにしたがって、識別情報と発光情報を作成し、それぞれの発光情報とそれぞれの識別情報との組み合わせからなる駆動情報を生成する(ステップ200)。点灯制御部51は生成した駆動情報を変調部52に送信する(ステップ201)。
変調部52は、点灯制御部51から駆動情報を受信すると、受信した駆動情報を直流電圧に重畳し(ステップ202)、重畳した駆動情報を発光装置3iに送信する。
発光制御部65は、点灯制御装置2から駆動情報を受信すると、受信した駆動情報から識別情報と発光情報とを抽出する(ステップ203)。発光制御部65は、抽出した識別情報と記憶部63に記憶されている識別情報とを比較する(ステップ204)。
ステップ204の比較処理で、一致していないと判断すれば、処理を終了する。ステップ204の比較処理で、一致していると判断すれば、発光制御部65は、自動演出を停止するとともに、抽出した発光情報に基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM制御する(ステップ205)。
以上説明したように、本実施形態によれば、発光装置は、電源装置からの電圧が供給された時点で、発光部の点灯制御を実施するので、点灯までの待ち時間が長くなる、といった問題は生じない。したがって、ユーザは、電源投入後すぐに、全ての発光装置による点灯動作を鑑賞することができる。
具体的に言うと、発光装置3iでは、発光制御部65が、電圧の供給を受けてから、点灯制御装置2から駆動情報を受信するまでの間は、自装置内で生成した発光情報に従って、LED60〜62の点灯制御を行う。したがって、待ち時間が発生しない。
本実施形態では、点灯制御装置2からの直流電圧を検出したときに乱数発生部が発生する乱数をもとに発光情報を生成する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光装置3iに、予め発光情報を定めて記憶するようにしてもよい。
この場合、発光装置3iは、点灯制御装置2からの直流電圧により起動し、内部に記憶された発光情報基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM制御する。その後、発光装置3iは、点灯制御装置2から自装置宛ての駆動情報を受信すると、駆動情報に含まれる発光情報に基づいてP基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM制御する。
これによれば、発光装置3iでの乱数の発生させる乱数発生部が不要となるので、発光装置3iのコストを削減することができる。また、例えば発光制御部のマイコンのプログラムで乱数を発生させる場合にはプログラムの開発コストを削減することができる。
また、本実施形態では、点灯制御装置2にバイポーラトランジスタが搭載される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、点灯制御装置2にFET(Field effect transistor)が搭載されるようにしてもよい。
また、識別情報に複数の発光装置を特定して選択するコードを予め定めておくことにより、点灯制御装置2が全ての発光装置3iの中から複数の特定した発光装置を指定し、指定した発光装置の発光動作を制御するようにしてもよい。これによれば、例えば3つおきに発光装置3iを同時に発光させることや、5つおきに発光装置3iを同時に発光させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、配線ケーブルが2本で済むため、装飾照明装置の設置が容易になり、また、見栄えのよい装飾照明装置が実現できる。
また、本実施形態では、発光装置3iには3つのLEDが搭載されている例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光装置3iに一つのLEDが搭載されていてもよいし、四つ以上のLEDが搭載されていてもよい。さらに、発光素子はLEDに限定するものではなく、電球やEL(Electro Luminescence)など直流電流によって点灯する発光素子であればよい。
(第2の実施形態)
図6は第2の実施形態の装飾照明装置の構成を示すブロック図である。装飾照明装置は、電源装置1と複数の発光装置3i(iは2以上の自然数とする)を有する。
第2の実施形態の装飾照明装置は、電源装置1が発光装置3iに直接接続されている点において第1の実施形態と異なる。
電源装置1は、電源ケーブル7を介して商用電源(不図示)に接続され、また、配線ケーブル6を介してそれぞれの発光装置3iに接続される。
電源装置1は、第1の実施形態と同様の構成である。電源装置1は、電源ケーブル7を介して、商用電源から供給された交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を発光装置3iのそれぞれに供給する。
複数の発光装置3iは、第1の実施形態と同様の制御部68(例えば、マイコン)を備える。記憶部63には、自装置の識別情報が予め記憶される。乱数発生部64は、発光制御部65からの指示により、乱数発生プログラムを実行し、乱数を発生する。
発光制御部65は、電源装置1から直流電圧を受けると起動し、乱数発生部64に乱数を発生するよう指示する。続いて、発光制御部65は、乱数発生部64で発生させた乱数から発光情報を生成する。そして、発光制御部65は、生成した発光情報に基づいてLED60〜62に流れる電流をPWM制御する。
本実施形態では、以下の処理によって、発光装置3iによる自動演出が可能となっている。
記憶部63には、予め発光情報が記憶されている。発光制御部65は、電源装置1から直流電圧を受けると起動し、記憶部63に記憶された発光情報に基づいて、LED60〜62に流れる電流をPWM制御する。
以上説明したように、本実施形態によれば、発光装置は、電源装置からの電圧が供給された時点で、発光部の点灯制御を実施するので、点灯までの待ち時間が長くなる、といった問題は生じない。したがって、ユーザは、電源投入後すぐに、全ての発光装置による点灯動作を鑑賞することができる。また、点灯制御装置が不要となるので、装飾照明装置のコストを削減することができる。
本発明の第1の実施形態における装飾照明装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における点灯制御装置2の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における発光装置3iの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における実施形態における駆動情報のデータ構造を示す図である。 自動演出機能によって自律的に点灯する処理を示すフローチャートである。 点灯制御装置2からの発光情報にしたがって点灯する動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態の装飾照明装置の構成を示すブロック図である。 特許文献1に記載された電飾照明装置の構成を示すブロック図である。 点灯制御装置11から各発光装置21に対して送信される駆動情報の一例を説明するための図である。
符号の説明
1 電源装置
2 点灯制御装置
3 発光装置
51 点灯制御部
52 変調部
60 赤色LED
61 緑色LED
62 青色LED
63 記憶部
64 乱数発生部
65 発光制御部
66 コンデンサ
67 抵抗
68 制御部
69 反射防止回路
ステップ 100〜103,200〜205

Claims (14)

  1. 電圧を供給するための配線ケーブルに並列に接続された複数の発光装置と、
    前記配線ケーブルを介して、前記複数の発光装置に電圧を供給する電源装置と、を有し、
    前記複数の発光装置のそれぞれは、
    発光部と、
    前記電源装置から電圧が供給されることで起動して前記発光部の点灯制御を行う発光制御部と、を有する装飾照明装置。
  2. 前記電源装置に接続され、前記電源装置からの電圧を、前記配線ケーブルを介して、前記複数の発光装置に供給すると共に前記複数の発光装置の発光動作を個別に制御する点灯制御装置を更に有しており、
    前記点灯制御装置は、前記複数の発光装置のそれぞれに設けられた前記発光部の点灯パターンを示す第1の発光情報を発光装置別に生成し、該第1の発光情報を前記電源装置からの電圧に重畳して前記複数の発光装置のそれぞれに送信し、
    前記発光制御部は、前記点灯制御装置から前記第1の発光情報を受信すると、前記起動により開始した前記発光部の点灯制御に代えて、該受信した第1の発光情報に基づく点灯制御を行う、請求項1に記載の装飾照明装置。
  3. 前記点灯制御装置は、前記複数の発光装置のそれぞれについて、発光装置別に、該発光装置を識別するための識別情報と該発光装置の前記発光部の点灯パターンを示す前記第1の発光情報とを含む駆動情報を生成し、該発光装置別に生成した駆動情報を前記電源装置からの電圧に重畳し、
    前記複数の発光装置のそれぞれは、自装置を識別するための識別情報を保持しており、
    前記発光制御部は、前記点灯制御装置から前記駆動情報を受信すると、受信した前記駆動情報に含まれている識別情報が自装置に保持した識別情報に一致すれば、受信した前記駆動情報に含まれている前記第1の発光情報に従って前記発光部の点灯制御を行う、請求項2に記載の装飾照明装置。
  4. 前記複数の発光装置のそれぞれは、乱数を発生する乱数発生部を更に有し、
    前記発光制御部は、前記電源装置から電圧が供給されることで起動すると、前記乱数発生部を動作させて、前記乱数発生部から出力された乱数に基づいて前記発光部の点灯パターンを示す第2の発光情報を生成し、該第2の発光情報に従って前記発光部の点灯制御を行う、請求項1から3のいずれか1項に記載の装飾照明装置。
  5. 前記複数の発光装置のそれぞれは、前記発光部の点灯パターンを示す第2の発光情報が格納された記憶部を更に有し、
    前記発光制御部は、前記電源装置から電圧が供給されることで起動すると、前記記憶部に格納された前記第2の発光情報を読み出し、読み出した前記第2の発光情報に従って前記発光部の点灯制御を行う、請求項1から3のいずれか1項に記載の装飾照明装置。
  6. 抵抗とコンデンサとが直列に接続された回路を更に有し、
    前記回路は、前記配線ケーブルの終端に接続される、請求項1から5のいずれか1項に記載の装飾照明装置。
  7. 外部の電源装置から電圧が供給される配線ケーブルに、他の発光装置と並列に接続される発光装置であって、
    発光部と、
    前記電源装置から電圧が供給されることで起動して前記発光部の点灯制御を行う発光制御部と、を有する発光装置。
  8. 前記発光制御部は、前記発光部の点灯パターンを示す第1の発光情報を、外部の点灯制御装置から前記配線ケーブルを介して受信すると、前記起動により開始した前記発光部の点灯制御に代えて、該受信した第1の発光情報に基づく点灯制御を行う、請求項7に記載の発光装置。
  9. 自装置を識別するための識別情報を格納する記憶部を更に有しており、
    前記発光制御部は、前記第1の発光情報と制御対象となる発光装置を示す識別情報とを含む駆動情報を、前記外部の点灯制御装置から前記配線ケーブルを介して受信すると、受信した前記駆動情報に含まれている識別情報が前記記憶部に記憶された識別情報に一致すれば、前記起動により開始した前記発光部の点灯制御に代えて、該受信した第1の発光情報に基づく点灯制御を行う、請求項8に記載の発光装置。
  10. 乱数を発生する乱数発生部を更に有し、
    前記発光制御部は、前記電源装置から電圧が供給されることで起動すると、前記乱数発生部を動作させて、前記乱数発生部から出力された乱数に基づいて前記発光部の点灯パターンを示す第2の発光情報を生成し、該第2の発光情報に従って前記発光部の点灯制御を行う、請求項に7から9のいずれか1項に記載の発光装置。
  11. 前記発光部の点灯パターンを示す第2の発光情報が格納された記憶部を更に有し、
    前記発光制御部は、前記電源装置から電圧を受けて起動すると、前記記憶部に格納された前記第2の発光情報を読み出し、読み出した前記第2の発光情報に従って前記発光部の点灯制御を行う、請求項7または8に記載の発光装置。
  12. 外部の電源装置から電圧が供給される配線ケーブルに、他の発光装置と並列に接続される発光装置の発光動作制御方法であって、
    発光制御部が、前記電源装置から電圧が供給されることで起動して、自装置内の発光部の点灯制御を行う、発光動作制御方法。
  13. 前記発光制御部が、前記発光部の点灯パターンを示す第1の発光情報を、外部の点灯制御装置から前記配線ケーブルを介して受信し、前記起動により開始した前記発光部の点灯制御に代えて、該受信した第1の発光情報に基づく点灯制御を行う、請求項12に記載の発光動作制御方法。
  14. 前記発光制御部が、前記第1の発光情報と制御対象となる発光装置を示す識別情報とを含む駆動情報を、前記外部の点灯制御装置から前記配線ケーブルを介して受信すると、受信した前記駆動情報に含まれている識別情報が前記記憶部に記憶された識別情報に一致すれば、前記起動により開始した前記発光部の点灯制御に代えて、該受信した第1の発光情報に基づく点灯制御を行う、請求項12または13に記載の発光動作制御方法。
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