JP2009206015A - 車両用前照灯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】拡散配光と集光配光の両機能を併せて達成しながらも、灯具内のLEDユニット数削減により、灯具内のレイアウト自由度の向上を図ることができると共に、ドライバーの視線方向に対し違和感を抑えた配光パターンの変化とすることができる車両用前照灯装置を提供すること。
【解決手段】発光ダイオードを光源に有する複数個のLEDユニット1,2,3を備えた車両用前照灯装置において、配光可変レンズ4を用いた集光/拡散兼用LEDユニット3を有する手段とした。複数個のLEDユニット1,2,3のうち、2個のLEDユニットを基本配光用LEDユニット1,2とし、1個のLEDユニットを集光/拡散兼用LEDユニット3とし、集光/拡散兼用LEDユニット3は、配光可変レンズ4を用いて集光配光と拡散配光を兼用する。配光可変レンズ4は、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロントコンビネーションランプのヘッドランプ等として適用され、発光ダイオードを光源に有する複数個のLEDユニットを備えた車両用前照灯装置に関する。
従来、複数個のLEDユニットを用いて構成される車両用前照灯装置としては、個々もしくは数個のユニット毎に配光を分担することにより、効果的な配光形状を形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の車両用前照灯装置では、例えば、車速等の走行状態に応じ、低中速時には、近距離での広域な視認性を重視した左右に拡散された配光のLEDユニットに切り替え、高速時には、遠方の視認性を重視した集光された配光のLEDユニットに切り替えることで視点位置に応じた最適な配光を得ることが可能となる。
なお、LED(Light Emitting Diodeの略)とは、発光ダイオードと呼ばれ、電流を流すと発光する半導体素子の一種をいう。
特開2005−243591号公報
しかしながら、従来の車両用前照灯装置において、低中速用と高速用でそれぞれのLEDユニットに切り替える方式では、灯具内にそれぞれの配光用LEDユニットを配置する必要があるため、複数のLEDユニットをレイアウトするためにより多くのスペースが灯具内に必要になる、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、拡散配光と集光配光の両機能を併せて達成しながらも、灯具内のLEDユニット数削減により、灯具内のレイアウト自由度の向上を図ることができると共に、ドライバーの視線方向に対し違和感を抑えた配光パターンの変化とすることができる車両用前照灯装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、発光ダイオードを光源に有する複数個のLEDユニットを備えた車両用前照灯装置において、集光/拡散兼用LEDユニットを有する手段とした。
前記集光/拡散兼用LEDユニットは、複数個のLEDユニットのうち、1個もしくは数個のユニットに採用され、配光可変レンズを用いて集光配光と拡散配光を兼用する。
前記配光可変レンズは、前記集光/拡散兼用LEDユニットの前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替える。
よって、本発明の車両用前照灯装置にあっては、例えば、1個のLEDユニットと1枚の配光可変レンズの組み合わせにより集光/拡散兼用LEDユニットを構成した場合、配光可変レンズを、集光/拡散兼用LEDユニットの前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替えることで、1個のLEDユニットのみで集光配光と拡散配光を兼用することができる。
したがって、集光配光と拡散配光の機能を得るため、例えば、集光配光用LEDユニットと拡散配光用LEDユニットをそれぞれ1個設ける場合に比べ、LEDユニットの数が2個から1個へと削減される。このため、削減した分のLEDユニットのスペースが、灯具内に余裕スペースとしてもたらされる。
また、配光可変レンズは、集光/拡散兼用LEDユニットの前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替えるため、路面に照射される配光パターンの形状が車両進行方向に沿った変化となり、ドライバーの視線方向に対し違和感を抑えた配光パターンの変化とすることができる。
この結果、拡散配光と集光配光の両機能を併せて達成しながらも、灯具内のLEDユニット数削減により、灯具内のレイアウト自由度の向上を図ることができると共に、ドライバーの視線方向に対し違和感を抑えた配光パターンの変化とすることができる。
以下、本発明の車両用前照灯装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用前照灯装置の外観を示す斜視図である。図2は実施例1の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリを示す断面図である。
実施例1の車両用前照灯装置は、図1に示すように、凸レンズを使って配光するプロジェクタ型の3個のLEDユニット1,2,3のうち、2個のLEDユニットを基本配光用LEDユニット1,2とし、1個のLEDユニットを、配光可変レンズ4を用いて集光配光と拡散配光を兼用する集光/拡散兼用LEDユニット3とした。
なお、実施例1の車両用前照灯装置は、フロントコンビネーションランプのヘッドランプとして適用したものであり、図1において、クリアランスランプやフロントターンシグナルランプやフロントフォグランプ等の他のランプ類の図示は省略している。
実施例1の灯具アセンブリA1は、図1及び図2に示すように、前記基本配光用LEDユニット1,2と、前記集光/拡散兼用LEDユニット3と、前記配光可変レンズ4と、配光可変レンズアクチュエータ5と、上下動作変換機構6を、ランプケーシング7とカバーガラス8により囲まれるスペース9内に収めることで構成される。
前記基本配光用LEDユニット1,2は、図1に示すように、車両内側位置であって、縦方向の上下位置に並べて配置される。そして、前照灯の点灯走行時、基本配光用LEDユニット1,2により、車速の高低にかかわらず前方視認性を確保する基本配光パターンを得る。
前記集光/拡散兼用LEDユニット3は、図2に示すように、基本配光用LEDユニット1,2の車両外側位置に配置される。
そして、前照灯の点灯走行時、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置に配光可変レンズ4を設定しない低中速走行状態では、基本配光パターンとの合成により、近距離での広域な視認性を重視するために左右に拡散された拡散配光パターンとする。
また、前照灯の点灯走行時、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置に配光可変レンズ4を設定した高速走行状態では、基本配光パターンとの合成により、遠方の視認性を重視するために集光された集光配光パターンとする。
この集光/拡散兼用LEDユニット3は、図2に示すように、LED素子31と、素子冷却用ヒートシンク32と、配光用光学ユニット33を含む構成としている。なお、LED素子31としては、例えば、高出力白色LEDが用いられる。
なお、前記基本配光用LEDユニット1,2の構成も、集光/拡散兼用LEDユニット3と同様の構成によるユニットである。
前記配光可変レンズ4は、図2に示すように、前記集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置で上下方向に動かして、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方をレンズ全閉状態で塞ぐ位置とすることでの集光配光パターンと、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方をレンズ全開状態で開く位置とすることでの拡散配光パターンを切り替える。
この配光可変レンズ4は、図1に示すように、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成している(図7(a)参照)。
そして、図2に示すように、配光可変レンズ4を構成する複数のシリンドリカルレンズ要素が隣接する境界をレンズ基準面Lとしたとき、該レンズ基準面Lの設定方向と、集光配光と拡散配光を切り替えるレンズ動作方向を一致させている。
ここで、「シリンドリカルレンズ」とは、円柱の一部を切り取った形状を持つレンズで、レンズの表面のうち一方向のみがレンズとして働き、直交する他方向は単なるウィンドウとしてしか働かないレンズをいう。このシリンドリカルレンズには、凸シリンドリカルレンズと凹シリンドリカルレンズの2種類があるが、ここでは、凸シリンドリカルレンズを用いているため、光を集光させる凸レンズが車幅方向のみに働き、上下方向には光源からの光をそのまま透過させる。
前記配光可変レンズアクチュエータ5は、図1及び図2に示すように、集光/拡散配光兼用LEDユニット3に対するレンズ設定位置を切り替える駆動手段であり、実施例1では、モータアクチュエータを用いている。
前記上下動作変換機構6は、図1及び図2に示すように、配光可変レンズアクチュエータ5の回転動作を、配光可変レンズ4の上下動作に変換する機構である。実施例1では、モータ軸に設けられた第1ギア61と、第1ギア61と噛み合う第2ギア62と、第2ギア62を設けた回動軸63と、回動軸63と配光可変レンズ4を連結するリンク64と、を有して構成されている。
図3は実施例1の車両用前照灯装置における灯具アセンブリA1の配光制御システムを示す制御ブロック図である。
実施例1の灯具アセンブリA1の配光制御システムは、図3に示すように、前照灯点灯信号11と、右LED点灯回路12と、左LED点灯回路13と、車速検出手段14と、配光制御ECU15と、右アクチュエータ駆動回路16と、左アクチュエータ駆動回路17と、を備えている。
前記右LED点灯回路12は、スイッチやオートライトシステム等からの前照灯点灯信号11を入力し、前照灯点灯信号11の入力時には、右側のLEDユニット1,2,3を点灯し、前照灯点灯信号11の非入力時には、右側のLEDユニット1,2,3を消灯する。
前記左LED点灯回路13は、スイッチやオートライトシステム等からの前照灯点灯信号11を入力し、前照灯点灯信号11の入力時には、左側のLEDユニット1,2,3を点灯し、前照灯点灯信号11の非入力時には、左側のLEDユニット1,2,3を消灯する。
前記配光制御ECU15は、拡散配光パターンと集光配光パターンを自動的に切り替えるため、車速情報に応じて集光/拡散兼用LEDユニット3に対する配光可変レンズ4の設定位置の切り替え制御を行う。
すなわち、配光制御ECU15は、車速検出手段14からの車速検出信号を入力し、低中速での走行途中で車速検出値が第1切り替え車速設定値を超えると、右アクチュエータ駆動回路16と左アクチュエータ駆動回路17に対し駆動指令を出力し、左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5を駆動させる。この場合、左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5の駆動により、左右の配光可変レンズ4が、左右の集光/拡散兼用LEDユニット3から外れた拡散配光位置からユニット前方の集光配光位置まで上方向に動く。
また、配光制御ECU15は、車速検出手段14からの車速検出信号を入力し、高速走行途中で車速検出値が第2切り替え車速設定値を下回ると、右アクチュエータ駆動回路16と左アクチュエータ駆動回路17に対し駆動指令を出力し、左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5を駆動させる。この場合、左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5の駆動により、左右の配光可変レンズ4が、左右の集光/拡散兼用LEDユニット3の前方の集光配光位置からユニット外の拡散配光位置まで下方向に動く。
なお、低中速走行状態と高速走行状態の判断しきい値である第1切り替え車速設定値と第2切り替え車速設定値は、制御ハンチングを防止するために、ヒステリシス車速幅の差を持つ異なる値に設定している。
次に、作用を説明する。
まず、「車両用前照灯技術について」の説明を行い、続いて、実施例1の車両用前照灯装置における作用を、「灯具内のレイアウト自由度向上作用」、「点灯制御系統の単純化作用」、「集光配光と拡散配光の切り替え制御作用」に分けて説明する。
[車両用前照灯技術について]
従来、複数個のLEDユニットを用いて配光形状を形成する前照灯においては、高速走行時の遠方視認用の集光配光パターンと、低中速走行時の近距離視認用の拡散配光パターンを切り替えるために、図4に示すように、基本となる基本配光用LEDユニットに加え、遠方集光配光LEDユニットと広域拡散配光LEDユニットを、それぞれ1個ないし複数個ずつ設定することが必要である。
しかし、このような構成の灯具は、基本配光用LEDユニット群に加え、少なくとも2つ以上のLEDユニットを必要とするため、灯具アセンブリ内のレイアウト性が問題となる。
また、夜間走行時に常時点灯する基本配光用LEDユニット群と車速に応じて点灯/消灯をそれぞれ切り替える遠方集光配光LEDユニットならびに広域拡散配光LEDユニットによって構成されるため、図5に示すように、点灯/消灯の制御を行うLED点灯回路が少なくとも左右それぞれについて3系統以上必要となる。
すなわち、低中速用、高速用でそれぞれのLEDユニットを切り替える方式では、灯具内にそれぞれの配光用のLEDユニットを設定する必要があり、また、点灯制御回路にそれぞれのユニットを点灯/消灯させるための制御系統を持たせる必要がある。このため、必要LEDユニット数の問題と合わせ、システム全体のコスト増がネックとなる。
さらに、車両用前照灯装置をフロントコンビネーションランプのヘッドランプとして適用した場合、フロントコンビネーションランプには、ヘッドランプ以外に、クリアランスランプやフロントターンシグナルランプやフロントフォグランプ等の他のランプ類を配置する必要がある。
このため、例えば、予め決められたランプスペースにおいて、ヘッドランプの必要スペースが拡大すると、他のランプ類を配置するスペースが狭くなり、他のランプ類のレイアウト自由度が低くなる。つまり、フロントコンビネーションランプにおいては、ヘッドランプの必要スペースをできる限り狭いスペースで抑えたいという要求がある。また、デザイン性を重視する車両においても、同様に、デザインの自由度を確保するため、ヘッドランプの必要スペースをできる限り狭いスペースで抑えたいという要求がある。
本発明者は、上記問題点や要求に対し、1個のLEDユニットと1枚の配光可変レンズを組み合わせることで、LEDユニットとしては1個のユニットを用いながらも、複数の配光パターンを得ることができる点に着目した。そして、この着目点にしたがって、複数個のLEDユニットのうち、1個もしくは数個のユニットを、配光可変レンズを用いて集光配光と拡散配光を兼用するLEDユニットとする構成を採用した。
[灯具内のレイアウト自由度向上作用]
実施例1の車両用前照灯装置においては、3個のLEDユニット1,2,3のうち、2個のLEDユニットを基本配光用LEDユニット1,2とし、1個のLEDユニットを、配光可変レンズ4を用いて集光配光と拡散配光を兼用する集光/拡散兼用LEDユニット3とした。
上記構成を採用することで、図4に示す高速走行時用の遠方集光配光LEDユニットと低中速走行時用の広域拡散配光LEDユニットは、1個の集光/拡散兼用LEDユニット3に置き換えることができ、配光パターンの切り替え機能はそのまま維持したままで、必要LEDユニット数が、2個から1個に削減される。
さらに、集光/拡散兼用LEDユニット3とすることで、少なくとも配光可変レンズ4と配光可変レンズアクチュエータ5とそれらの可動領域があれば成立可能であるため、個別のLEDユニットで必要な光学ユニットやヒートシンク分の領域が不要となり、レイアウト的にも有利となる。
[点灯制御系統の単純化作用]
例えば、夜間走行時に常時点灯する基本配光用LEDユニット群と車速に応じて点灯/消灯をそれぞれ切り替える遠方集光配光LEDユニットならびに広域拡散配光LEDユニットによって構成されるシステムの場合、配光パターンの切り替えをLEDユニットの点灯と消灯の組み合わせにより行うため、図5に示すように、点灯/消灯の制御を行うLED点灯回路が少なくとも左右それぞれについて3系統以上必要となる。
これに対し、実施例1の車両用前照灯装置においては、灯具アセンブリA1の配光制御システムとして、前照灯点灯信号11を入力し、左右のLEDユニット1,2,3に対し点灯・消灯の制御指令を出力する右LED点灯回路12および左LED点灯回路13を備えた構成とした。なお、配光パターンの切り替えは、車速検出手段14からの信号を入力する配光制御ECU15からの制御指令により左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5を駆動する右アクチュエータ駆動回路16および左アクチュエータ駆動回路17により行う構成とした。
上記構成を採用することで、集光/拡散兼用LEDユニット3の点灯状態を、基本配光用LEDユニット1,2と同時点灯/同時消灯とすることができるため、図3に示すように、点灯回路として左右それぞれ最低1系統ずつの左右のLED点灯回路12,13で済み、点灯制御系統の単純化を図ることができる。さらに、必要LEDユニット数の削減によるコスト低減と併せて、システム全体のコストを低減することが可能となる。
[集光配光と拡散配光の切り替え制御作用]
まず、走行状態に応じた基本配光領域の拡大や縮小により、基本配光形状を可変させる構造としては、特開平5−139203号公報に記載されているように、プリズムやフレネルレンズを、前照灯の基本配光用ランプを構成する光学レンズの前方の一部領域内で、左右方向に移動させる技術が知られている。
そこで、レンズを左右方向に移動させるという考え方を発展させ、実施例1にて用いた配光可変レンズを、図6(a)の矢印に示すように、LEDユニットの前方位置にて左右方向へ移動させることにより、LEDユニットの前方を塞ぐ全閉状態と、LEDユニットの前方をレンズ全閉状態で塞ぐ集光配光パターンと、LEDユニットの前方をレンズ全開状態で開く拡散配光パターンを切り替えることを想定する。
この場合、集光配光パターンと拡散配光パターンの切り替えを行うことができるが、図6(b),(c)に示すように、低中速⇔高速の車速変動時、路面に照射される配光パターンの形状が横方向に変化するため、ドライバーの視線が配光パターンの変化方向に誘導され、違和感を生じるという懸念がある。
これに対し、実施例1の車両用前照灯装置では、図7(a)に示すように、配光可変レンズ4を、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置で上下方向に動かすことにより、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方をレンズ全閉状態で塞いだ場合の集光配光パターンと、集光/拡散兼用LEDユニット3の前方をレンズ全開状態で開いた場合の拡散配光パターンが切り替えられる。しかも、配光可変レンズ4を構成する複数のシリンドリカルレンズ要素が隣接する境界をレンズ基準面Lとしたとき、該レンズ基準面Lの設定方向と、集光配光と拡散配光を切り替えるレンズ動作方向を一致させている。
上記構成を採用することにより、車速が高速状態から減速する場合には、図7(b)に示す基本配光パターンとの合成による集光配光パターンの形状から、図7(c)に示す基本配光パターンとの合成による拡散配光パターンの形状へと車速変化に従って視線方向とほぼ平行に変化する。また、車速が低中速状態から加速する場合には、図7(c)に示す基本配光パターンとの合成による拡散配光パターンの形状から、図7(b)に示す基本配光パターンとの合成による集光配光パターンの形状へと車速変化に従って視線方向とほぼ平行に変化する。このため、配光パターンの形状が横方向に変化する場合のように、ドライバーの視線が配光パターンの変化方向に誘導されることがなく、ドライバーに違和感を与えることの無い配光パターンの変化とすることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用前照灯装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 発光ダイオードを光源に有する複数個のLEDユニット1,2,3を備えた車両用前照灯装置において、前記複数個のLEDユニット1,2,3のうち、1個のユニットを、配光可変レンズ4を用いて集光配光と拡散配光を兼用する集光/拡散兼用LEDユニット3とし、前記配光可変レンズ4は、前記集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替える。このため、拡散配光と集光配光の両機能を併せて達成しながらも、灯具内のLEDユニット数削減により、灯具内のレイアウト自由度の向上を図ることができると共に、ドライバーの視線方向に対し違和感を抑えた配光パターンの変化とすることができる。
(2) 前記配光可変レンズ4は、前記集光/拡散配光兼用LEDユニット3に対するレンズ設定位置を切り替える左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5を有し、前記集光/拡散兼用LEDユニット3の配光制御手段は、左右のLEDユニット3,3の点灯・消灯を制御する左右のLED点灯回路12,13と、前記左右の配光可変レンズアクチュエータ5,5を駆動制御する左右のアクチュエータ駆動回路16,17により構成したため、遠方集光配光LEDユニットと広域拡散配光LEDユニットの点灯/消灯の制御により配光パターンを切り替えるシステムに比べ、点灯回路の制御系統の単純化を図ることができるし、必要LEDユニット数の削減によるコスト低減と併せて、システム全体のコストを低減することができる。
(3) 前記配光可変レンズ4は、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、前記配光可変レンズ4を構成する複数のシリンドリカルレンズ要素が隣接する境界をレンズ基準面Lとしたとき、該レンズ基準面Lの設定方向と、集光配光と拡散配光を切り替えるレンズ動作方向を一致させたため、低中速⇔高速の車速変動時、路面に照射される配光パターンの形状が車両進行方向にほぼ平行な変化となり、ドライバーの視線方向に対し違和感を与えることの無い配光パターンの変化とすることができる。
(4) 前記複数個のLEDユニット1,2,3は、凸レンズを使って配光するプロジェクタ型のLEDユニットであり、1個のLEDユニットを集光/拡散兼用LEDユニット3とし、残りのLEDユニットを基本配光用LEDユニット1,2とし、前記基本配光用LEDユニット1,2と、前記集光/拡散兼用LEDユニット3と、前記配光可変レンズ4と、前記配光可変レンズアクチュエータ5と、前記配光可変レンズアクチュエータ5の動作を前記配光可変レンズ4の上下動作に変換する上下動作変換機構6と、を有して灯具アセンブリA1を構成したため、省スペースであるプロジェクタ型のLEDユニット1,2,3により、基本配光パターンとの合成により得られる拡散配光パターンと、基本配光パターンとの合成により得られる集光配光パターンと、の切り替え機能を持つ灯具アセンブリA1をコンパクトに構成することができる。
実施例2は、配光可変レンズの切り替え中における配光パターン形状の歪みを低減させるようにした例である。
まず、構成を説明する。
図8は実施例2の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリを示す断面図である。
実施例2の灯具アセンブリA2は、図8に示すように、図外の基本配光用LEDユニット1,2と、集光/拡散兼用LEDユニット3と、配光可変レンズ4’と、配光可変レンズアクチュエータ5と、上下動作変換機構6を、ランプケーシング7とカバーガラス8により囲まれるスペース9内に収めることで構成される。
前記配光可変レンズ4’は、レンズ動作方向に沿ったレンズ基準面L’を持つレンズ形状に設定している。
すなわち、前記上下動作変換機構6は、前記集光/拡散兼用LEDユニット3の光軸上に設定した回動中心点Oを中心として上下方向に回動するリンク64を有する。前記配光可変レンズ4’は、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成している。そして、配光可変レンズ4’を構成する各シリンドリカルレンズ要素を円弧状に形成し、円弧状のレンズ基準面L’を、前記回動中心点Oを中心とする円Cの円弧部分に一致する設定としている。
なお、他の構成は実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2では、配光可変レンズ4’を、レンズ動作方向に沿ったレンズ基準面L’を持つレンズ形状に設定している。
このため、集光/拡散兼用LEDユニット3から出射される光線と、配光可変レンズ4’の位置関係がレンズ動作中も常に一定となるため、配光可変レンズ4’の切り替え中の配光パターンの形状歪みが低減され、レンズ基準面Lがレンズ動作方向に設定されていない実施例1に比べ、ドライバーに与える違和感は少なくなる。
そして、例えば、図8に示すように、円弧状のレンズ基準面L’を、回動中心点Oを中心とする円Cの円弧部分に一致する設定とした場合には、配光可変レンズ4’の切り替え中の配光パターンの形状歪みがほぼ解消されることになり、ドライバーに与える違和感をより少なくすることができる。なお、他の作用は、実施例1,2と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用前照灯装置にあっては、実施例1の(1)〜(4)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(5) 前記配光可変レンズ4’は、レンズ動作方向に沿ったレンズ基準面L’を持つレンズ形状に設定したため、配光可変レンズ4’の切り替え中の配光パターンの形状歪みが低減され、ドライバーに与える違和感を少なくすることができる。
(6) 前記上下動作変換機構6は、前記集光/拡散兼用LEDユニット3の光軸上に設定した回動中心点Oを中心として上下方向に回動するリンク64を有し、前記配光可変レンズ4’は、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、前記配光可変レンズ4’を構成する各シリンドリカルレンズ要素を円弧状に形成し、円弧状のレンズ基準面L’を、前記回動中心点Oを中心とする円Cの円弧部分に一致する設定としたため、配光可変レンズ4’の切り替え中の配光パターンの形状歪みがほぼ解消され、ドライバーに与える違和感を抑えることができる。
実施例3は、配光可変レンズの切り替え中における配光パターン形状の歪みを低減させると共に、配光可変レンズの切り替え過渡期の違和感をより低減させた例である。
まず、構成を説明する。
図9は実施例3の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリを示す断面図である。
実施例3の灯具アセンブリA3は、図9に示すように、図外の基本配光用LEDユニット1,2と、集光/拡散兼用LEDユニット3と、配光可変レンズ4”と、配光可変レンズアクチュエータ5と、上下動作変換機構6を、ランプケーシング7とカバーガラス8により囲まれるスペース9内に収めることで構成される。
前記配光可変レンズ4”は、配光を切り替える主配光可変領域41と、レンズ動作に伴い配光形状を徐々に変化させる配光遷移領域42を持つレンズ形状に設定している。
すなわち、配光可変レンズ4”は、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、前記配光可変レンズ4”を構成する各シリンドリカルレンズ要素の下側の円筒面形状をそのまま残した部分を主配光可変領域41とし、該主配光可変領域41から上端部に向かうにしたがって徐々に円筒面形状から平面形状に近づく形状とした部分を配光遷移領域42としている。
なお、他の構成は実施例1,2と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例3では、配光可変レンズ4”を、配光を切り替える主配光可変領域41と、レンズ動作に伴い配光形状を徐々に変化させる配光遷移領域42を持つレンズ形状に設定している。
このため、集光配光から拡散配光への配光パターンの切り替え時、集光/拡散兼用LEDユニット3から出射した光線は、配光可変レンズ4”の主配光可変領域41から配光遷移領域42を経ることで、集光配光パターンから徐々にパターン形状を拡散配光側へ変化させ、配光可変レンズ4”を完全に退避させた拡散配光パターンへの変更を完了する。
また、拡散配光から集光配光への配光パターンの切り替え時、集光/拡散兼用LEDユニット3から出射した光線は、配光可変レンズ4”を完全に退避させた拡散配光パターンから配光遷移領域42を経て、拡散配光パターンから徐々にパターン形状を集光配光側に変化させ、配光可変レンズ4”の主配光可変領域41による集光配光パターンへの変更を完了する。
このように、配光パターンの形状が変化する配光パターンの切り替え過渡期には、配光遷移領域42を経ることで、パターン形状を徐々に変化させながら配光パターンの切り替えを完了するため、切り替え過渡期において、配光パターンの形状急変によるドライバーに与える違和感を低減することができる。なお、他の作用は、実施例1,2,3と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の車両用前照灯装置にあっては、実施例1の(1)〜(4)、実施例2の(5),(6)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(7) 前記配光可変レンズ4”は、配光を切り替える主配光可変領域41と、レンズ動作に伴い配光形状を徐々に変化させる配光遷移領域42を持つレンズ形状に設定したため、配光パターンの形状が変化する配光パターンの切り替え過渡期に配光パターンの形状急変によるドライバーに与える違和感を低減することができる。
(8) 前記配光可変レンズ4”は、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、前記配光可変レンズ4”を構成する各シリンドリカルレンズ要素の下側の円筒面形状をそのまま残した部分を主配光可変領域41とし、該主配光可変領域41から上端部に向かうにしたがって徐々に円筒面形状から平面形状に近づく形状とした部分を配光遷移領域42としたため、集光配光パターンと拡散配光パターンの間で配光パターン形状が変化する配光パターンの切り替え過渡期、配光パターンの形状変化を滑らかにしてドライバーに与える違和感を低減することができる。
以上、本発明の車両用前照灯装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜3では、3個のLEDユニット1,2,3のうち、2個を基本配光用LEDユニット1,2とし、1個を集光/拡散兼用LEDユニット3とする例を示した。しかし、LEDユニットの数は、3個に限られるものではなく、2個以上の複数個であれば良い。また、集光/拡散兼用LEDユニットの数は、1個に限られるものではなく、例えば、より配光パターンの種類を増すため、2個や3個の数としても良い。さらに、基本配光用LEDユニットの数は、2個に限られるものではなく、0個でも1個でも3個以上としても良く、0個の場合は基本配光パターンとの合成ではなく、集光/拡散兼用LEDユニットのみにより集光配光パターンと拡散配光パターンを得る例であっても良い。
実施例1〜3では、配光可変レンズ4,4’,4”として、集光/拡散兼用LEDユニット3の前面を塞ぐか開くかのレンズ設定位置の切り替えにより配光パターンを切り替える例を示した。しかし、配光可変レンズとして、第1配光パターン部と第2配光パターン部を有し、集光/拡散兼用LEDユニットの前面に、第1配光パターン部を臨ませる位置と第2配光パターン部を臨ませる位置の切り替えにより配光パターンを切り替える例としても良い。
実施例1〜3では、集光/拡散兼用LEDユニット3の前面を配光可変レンズ4,4’,4”により塞いだときに集光配光パターンとし、開いたときに拡散配光パターンとする例を示した。しかし、集光/拡散兼用LEDユニットの前面を配光可変レンズにより塞いだときに拡散配光パターンとし、開いたときに集光配光パターンとする例であっても良い。
実施例1〜3では、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して配光可変レンズ4,4’,4”を構成する例を示した。しかし、配光形状を変更できるレンズであれば、配光可変レンズの具体的形状としては、凹シリンドリカルレンズ等、所望する配光パターン形状に対応する各種レンズを用いても良い。
実施例1〜3では、配光可変レンズ4,4’,4”の退避位置を集光/拡散兼用LEDユニット3の下部位置として上下回動する上下動作変換機構6の例を示した。
しかし、図10に示すように、灯具アセンブリA4において、配光可変レンズ4の退避位置を集光/拡散兼用LEDユニット3の上部位置として上下回動する上下動作変換機構6’の例としても良い(変形例1)。
また、図11に示すように、灯具アセンブリA5において、モータを用いた配光可変レンズアクチュエータ5により配光可変レンズ4が集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置で直線的に上下動する上下動作変換機構6”の例としても良い(変形例2)。
さらに、図12に示すように、灯具アセンブリA6において、ソレノイドを用いた配光可変レンズアクチュエータ5’により配光可変レンズ4が集光/拡散兼用LEDユニット3の前方位置で直線的に上下動する上下動作変換機構6”の例としても良い(変形例3)。
要するに、複数個のLEDユニットのうち、1個もしくは数個のユニットを、配光可変レンズを用いて集光配光と拡散配光を兼用する集光/拡散兼用LEDユニットとし、配光可変レンズは、集光/拡散兼用LEDユニットの前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替えるものであれば、実施例1に限られることはない。
実施例1〜3では、フロントコンビネーションランプのヘッドランプとして車両用前照灯装置を適用する例を示したが、独立して設定した車両用前照灯装置に対しても適用することができる。要するに、発光ダイオードを光源に有する複数個のLEDユニットを備えた車両用前照灯装置であれば適用できる。
実施例1の車両用前照灯装置の外観を示す斜視図である。 実施例1の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリを示す断面図である。 実施例1の車両用前照灯装置における灯具アセンブリA1の配光制御システムを示す制御ブロック図である。 従来例の車両用前照灯装置の外観を示す斜視図である。 従来例の車両用前照灯装置における灯具アセンブリの配光制御システムを示す制御ブロック図である。 従来例の車両用前照灯装置における灯具アセンブリによる集光配光と拡散配光の切り替え制御作用説明図で、(a)は配光可変レンズの左右方向の動作を示し、(b)は高速走行時の基本配光パターンと合成する集光配光パターンを示し、(c)は低中速走行時の基本配光パターンと合成する拡散配光パターンを示す。 実施例1の車両用前照灯装置における灯具アセンブリによる集光配光と拡散配光の切り替え制御作用説明図で、(a)は配光可変レンズの上下方向の動作を示し、(b)は高速走行時の基本配光パターンと合成する集光配光パターンを示し、(c)は低中速走行時の基本配光パターンと合成する拡散配光パターンを示す。 実施例2の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリを示す断面図である。 実施例3の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリを示す断面図である。 実施例1〜3の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリにおいて配光可変レンズの退避位置をLEDユニットの上部位置として上下回動する上下動作変換機構の変形例1を示す断面図である。 実施例1〜3の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリにおいてモータアクチュエータにより配光可変レンズが直線的に上下動する上下動作変換機構の変形例2を示す断面図である。 実施例1〜3の車両用前照灯装置の集光/拡散兼用LEDユニットが収められた灯具アセンブリにおいてソレノイドアクチュエータにより配光可変レンズが直線的に上下動する上下動作変換機構の変形例3を示す断面図である。
符号の説明
A1,A2,A3,A4,A5,A6 灯具アセンブリ
1,2 基本配光用LEDユニット(LEDユニット)
3 集光/拡散兼用LEDユニット(LEDユニット)
4,4’,4” 配光可変レンズ
41 主配光可変領域
42 配光遷移領域
5,5’ 配光可変レンズアクチュエータ
6,6’,6” 上下動作変換機構
64 リンク
7 ランプケーシング
8 カバーガラス
9 スペース
L,L’ レンズ基準面
11 前照灯点灯信号
12 右LED点灯回路
13 左LED点灯回路
14 車速検出手段
15 配光制御ECU
16 右アクチュエータ駆動回路
17 左アクチュエータ駆動回路

Claims (8)

  1. 発光ダイオードを光源に有する複数個のLEDユニットを備えた車両用前照灯装置において、
    前記複数個のLEDユニットのうち、1個もしくは数個のユニットを、配光可変レンズを用いて集光配光と拡散配光を兼用する集光/拡散兼用LEDユニットとし、
    前記配光可変レンズは、前記集光/拡散兼用LEDユニットの前方位置で上下方向に動かして集光配光と拡散配光を切り替えることを特徴とする車両用前照灯装置。
  2. 請求項1に記載された車両用前照灯装置において、
    前記配光可変レンズは、前記集光/拡散配光兼用LEDユニットに対するレンズ設定位置を切り替える配光可変レンズアクチュエータを有し、
    前記集光/拡散兼用LEDユニットの配光制御手段は、LEDユニットの点灯・消灯を制御するLED点灯回路と、前記配光可変レンズアクチュエータを駆動制御するアクチュエータ駆動回路により構成したことを特徴とする車両用前照灯装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された車両用前照灯装置において、
    前記配光可変レンズは、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、
    前記配光可変レンズを構成する複数のシリンドリカルレンズ要素が隣接する境界をレンズ基準面としたとき、該レンズ基準面の設定方向と、集光配光と拡散配光を切り替えるレンズ動作方向を一致させたことを特徴とする車両用前照灯装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載された車両用前照灯装置において、
    前記複数個のLEDユニットは、凸レンズを使って配光するプロジェクタ型のLEDユニットであり、1個のLEDユニットを集光/拡散兼用LEDユニットとし、残りのLEDユニットを基本配光用LEDユニットとし、
    前記基本配光用LEDユニットと、前記集光/拡散兼用LEDユニットと、前記配光可変レンズと、前記配光可変レンズアクチュエータと、前記配光可変レンズアクチュエータの動作を前記配光可変レンズの上下動作に変換する上下動作変換機構と、を有して灯具アセンブリを構成したことを特徴とする車両用前照灯装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載された車両用前照灯装置において、
    前記配光可変レンズは、レンズ動作方向に沿ったレンズ基準面を持つレンズ形状に設定したことを特徴とする車両用前照灯装置。
  6. 請求項5に記載された車両用前照灯装置において、
    前記上下動作変換機構は、前記集光/拡散兼用LEDユニットの光軸上に設定した回動中心点を中心として上下方向に回動するリンクを有し、
    前記配光可変レンズは、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、
    前記配光可変レンズを構成する各シリンドリカルレンズ要素を円弧状に形成し、円弧状のレンズ基準面を、前記回動中心点を中心とする円の円弧部分に一致する設定としたことを特徴とする車両用前照灯装置。
  7. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載された車両用前照灯装置において、
    前記配光可変レンズは、配光を切り替える主配光可変領域と、レンズ動作に伴い配光形状を徐々に変化させる配光遷移領域を持つレンズ形状に設定したことを特徴とする車両用前照灯装置。
  8. 請求項7に記載された車両用前照灯装置において、
    前記配光可変レンズは、上下方向の円筒面を持つシリンドリカルレンズ要素を車幅方向に複数連接して構成し、
    前記配光可変レンズを構成する各シリンドリカルレンズ要素の上側または下側の円筒面形状をそのまま残した部分を主配光可変領域とし、該主配光可変領域から端部に向かうにしたがって徐々に円筒面形状から平面形状に近づく形状とした部分を配光遷移領域としたことを特徴とする車両用前照灯装置。
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