JP2009204258A - ターボ冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦方向の寸法を低くできるターボ冷凍機を提供することを目的とする。
【解決手段】冷媒を圧縮するターボ圧縮機3と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器5と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁4aと、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器9と、ターボ圧縮機3へ駆動電力を供給するインバータユニット10とを備え、これらターボ圧縮機3、凝縮器5、蒸発器9およびインバータユニット10を近傍に配置して一体としたターボ冷凍機である。インバータユニット10の外形状を構成する筐体は、正面視した場合に縦寸法よりも横寸法が長い形状とされていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ冷凍機に関し、特にインバータユニットの配置に関するものである。
半導体製造工場に用いられる冷却水の冷却用として、または地域冷暖房の熱源用としてターボ冷凍機が用いられている。このターボ冷凍機には、ターボ圧縮機の回転数を可変制御できるインバータ機器を備えたインバータユニットが設けられたものがある(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2005−180267号公報 特開2006−234320号公報
インバータユニットは、発熱するインバータ機器等の内部機器を冷却するために縦方向に配置されている。すなわち、縦方向に配置することにより、空気の自然対流により下方から上方へと空気を流通させ、内部機器を冷却するようになっている。
しかし、インバータユニットを縦方向に配置すると、ターボ冷凍機の高さ寸法が高くなるので、ターボ冷凍機を構成するターボ圧縮機、凝縮器および蒸発器の近傍に配置してユニット化する際にスペース効率良く配置できないという問題がある。
また、インバータユニットを縦方向に配置せざるを得ないので、設置位置の自由度が少なくなり、ターボ圧縮機との距離が長くなってしまう。ターボ圧縮機とインバータユニットとの距離が長くなると、これらを接続する動力配線が長くなり、材料費および施工費が嵩んでしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、縦方向の寸法を低くできるターボ冷凍機を提供することを目的とする。
また、本発明は、ターボ圧縮機とインバータユニットとを接続する動力配線を短くできるターボ冷凍機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のターボ冷凍機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるターボ冷凍機は、冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記ターボ圧縮機へ駆動電力を供給するインバータユニットとを備え、これらターボ圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器およびインバータユニットを近傍に配置して一体としたターボ冷凍機において、前記インバータユニットの外形状を構成する筐体は、側面視した場合に縦寸法よりも横寸法が長い形状とされていることを特徴とする。
インバータユニットの外形状を構成する筐体を、側面視した場合に縦寸法よりも横寸法が長い形状(いわゆる「横置き」)とすることにとり、インバータユニットの縦寸法を抑えることができる。これにより、ターボ冷凍機の全高を抑えることができる。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、前記凝縮器および前記蒸発器は、それぞれが略円筒形状とされるとともに、軸線を略水平方向に延在させた状態で、互いに側方に隣り合うように配置され、前記ターボ圧縮機は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で前記凝縮器または前記蒸発器の一方の上方に配置され、前記インバータユニットは、前記凝縮器または前記蒸発器の他方の上方に配置されていることを特徴とする。
凝縮器または蒸発器の一方の上方にターボ圧縮機を配置するとともに、他方の上方にインバータユニットを配置することとしたので、軸線を略水平にして側方に隣り合って配置された凝縮器および蒸発器の上方のスペースを有効に利用することができる。特に、ターボ圧縮機の軸線を略水平方向に延在させた状態で配置するとともに、インバータユニットを横置きとしているので、縦方向の寸法を抑えることができる。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、前記ターボ圧縮機は、2台とされ、これらは、前記前記凝縮器または前記蒸発器のいずれか一方の上方の一側および他側に配置され、前記インバータユニットは、2台とされた前記ターボ圧縮機のそれぞれに対応した2台とされ、これらは、前記凝縮器または前記蒸発器の他方の上方の一側および他側に配置されていることを特徴とする。
ターボ圧縮機およびインバータユニットをそれぞれ2台としたパラレル機であっても、ターボ圧縮機およびインバータユニットを凝縮器および蒸発器の一側および他側に設けることとすれば、ターボ冷凍機の全高を大きくすることなく配置することができる。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、制御部を備えた制御盤が、前記ターボ圧縮機が位置する前記凝縮器または前記蒸発器の上方に設けられていることを特徴とする。
ターボ冷凍機の制御盤は、例えば、ターボ圧縮機の吐出圧力や、凝縮器および蒸発器の圧力および温度等のセンサ出力が入力され、インバータユニットの出力周波数や膨張弁開度を制御する制御部を備えている。この制御盤に電気的なノイズが入ることを可及的に防止するために、インバータユニットから遠ざけた方が好ましい。本発明では、ターボ圧縮機が位置する凝縮器または蒸発器の上方に制御盤を設けることとし、インバータユニットからの距離を大きくとることとした。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、前記凝縮器および前記蒸発器は、軸線を略水平方向に延在させた状態で配置された1つの円筒容器内に設けられ、前記ターボ圧縮機は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で前記円筒容器の上方に配置され、前記インバータユニットは、前記ターボ圧縮機の側方に配置されていることを特徴とする。
凝縮器および蒸発器が1つの円筒容器内に設けられた単胴式のターボ冷凍機であっても、円筒容器の上方に、軸線を略水平方向に延在させたターボ圧縮機を配置するとともに、インバータユニットをターボ圧縮機の側方に配置することで、ターボ冷凍機の全高を抑えることができる。特に、単胴式の場合には、円筒容器の径がターボ圧縮機に比べて大きくなり、ターボ圧縮機の側方のスペースが形成されることになるので、このスペースにインバータユニットを配置することで有効にスペースを利用することができる。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、前記凝縮器および前記蒸発器は、それぞれが略円筒形状とされるとともに、軸線を略水平方向に延在させた状態で、互いに側方に隣り合うように配置され、前記ターボ圧縮機は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で前記凝縮器または蒸発器の一方の上方に配置され、前記インバータユニットは、前記ターボ圧縮機の側方に配置されていることを特徴とする。
ターボ圧縮機の側方にスペースが空いている場合には、ターボ圧縮機の側方にインバータユニットを配置することにより、ターボ圧縮機の全高を抑えることができる。特に、ターボ圧縮機の外形状の径に比べて蒸発器の径が大きい場合には、ターボ圧縮機の側方に大きなスペースが形成されるので有効である。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、制御部を備えた制御盤が、前記インバータユニットが配置された前記ターボ圧縮機の側方とは反対側の他方に設けられていることを特徴とする。
ターボ冷凍機の制御盤は、例えば、ターボ圧縮機の吐出圧力や、凝縮器および蒸発器の圧力および温度等のセンサ出力が入力され、インバータユニットの出力周波数や膨張弁開度を制御する制御部を備えている。この制御盤に電気的なノイズが入ることを可及的に防止するために、インバータユニットから遠ざけた方が好ましい。本発明では、インバータユニットが配置されたターボ圧縮機の側方とは反対側の他方に制御盤を設けることとし、インバータユニットからの距離を大きくとることとした。
さらに、本発明のターボ冷凍機は、前記ターボ圧縮機の動力配線接続部と、前記インバータユニットの動力配線接続部とが、対向して配置されていることを特徴とする。
ターボ圧縮機の動力配線接続部とインバータユニットの動力配線接続部を、対向して配置することとしたので、これら接続部の間に設けられる動力配線の長さを短くすることができる。
本発明によれば、インバータユニットを横配置としたので、ターボ冷凍機の全高を低く抑えることができる。
また、ターボ圧縮機の動力配線接続部とインバータユニットの動力配線接続部を、対向して配置することとしたので、これらを近く配置することができ、動力配線の長さを短くすることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。
図1乃至図3には、本実施形態にかかるターボ冷凍機1の概略構成図が示されている。図1は平面図、図2は正面図、図3は側面図となっている。
ターボ冷凍機1は、ガス冷媒を圧縮するターボ圧縮機3と、ターボ圧縮機3で圧縮されたガス冷媒を凝縮液化させる凝縮器5と、凝縮器5において凝縮された液冷媒に対して過冷却をつけるサブクーラ7と、サブクーラ7から導かれた液冷媒を膨張させる高圧膨張弁4aと、高圧膨張弁から導かれる液冷媒を一時貯留して中間冷却を行う中間冷却器6と、中間冷却器6から導かれる液冷媒を膨張させる低圧膨張弁4bと、低圧膨張弁4bにおいて膨張させられた液冷媒を蒸発させる蒸発器9とを備えている。
さらに、ターボ冷凍機1は、ターボ圧縮機3に供給される潤滑油を貯留する潤滑油タンク8と、前記ターボ圧縮機へ駆動電力を供給するインバータユニット10と、制御部を備えた操作盤(制御盤)12を備えている。
ターボ冷凍機1は、ターボ圧縮機3、凝縮器5、サブクーラ7、中間冷却器6、高圧膨張弁4a、低圧膨張弁4b、蒸発器9、潤滑油タンク8、インバータユニット10、操作盤12といった機器が近傍に一体に配置され、ユニット化されている。
ターボ圧縮機3は、遠心羽根車を備えており、この遠心羽根車によってガス冷媒は圧縮される。ターボ圧縮機3は、インバータユニット10によって駆動される電動機11を備えており、遠心羽根車は電動機11によって増速機(図示せず)を介して回転駆動される。電動機11の回転数は、操作盤12の指令によって決定される。この操作盤12は、高圧膨張弁4aおよび低圧膨張弁4bの開度、ターボ圧縮機3のガス冷媒吸込口に設けたインレットガイドベーン(図示せず)等を制御する。
ターボ圧縮機3は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で蒸発器9の上方に配置されている(例えば図2及び図3参照)。また、図3から分かるように、ターボ圧縮機3は、ターボ冷凍機1の一側(図2では右側)に配置されている。
ターボ圧縮機3には、圧縮後の吐出冷媒を凝縮器5へと導くための吐出配管30と、蒸発器からのガス冷媒を吸い込む吸込配管32が接続されている。
吐出配管30は、図3に示されているように、ターボ圧縮機3の下部から下方を向く吐出口34に接続され、略直角に屈曲する屈曲配管36と、凝縮器側吐出配管38とを備えている。凝縮器側吐出配管38は、凝縮器5の側部に設けられ、略水平方向に側方を向くように取り付けられている。凝縮器側吐出配管38と屈曲配管36との間、及び、屈曲配管36と吐出口34との間は、それぞれ、フランジ継手40a,40bによって接続されている。
凝縮器5は、略円筒形状とされるとともに、軸線を略水平方向に延在させた状態で配置されている。凝縮器5は、軸線方向における両側に設けられた管板25によって支持されるようになっている。管板25は、支持脚29(図3参照)によって下方から支持されている。
凝縮器5の一端(図1及び図2において左端)には、冷却水ノズル15(図1及び図2参照)が設けられており、この冷却水ノズル15から導かれる冷却水によって凝縮器5内の冷媒から凝縮熱が除去される。冷却水ノズル15からさらに冷却水を分岐するように、サブクーラ用冷却水配管17が設けられている。このサブクーラ用冷却水配管17によって冷却水がサブクーラ7へも導かれるようになっている。
蒸発器9は、略円筒形状とされるとともに、軸線を略水平方向に延在させた状態で配置されている。蒸発器9は、軸線方向における両側に設けられた管板26によって支持されるようになっている。
図1に示されているように、蒸発器9と凝縮器5は、互いに隣り合うように配置されている。また、図3に示されているように、蒸発器9は、凝縮器5に対して相対的に低い位置に配置されている。したがって、ターボ圧縮機3は、相対的に低い位置に配置された蒸発器9の上方に配置されていることになる。
蒸発器9の一端(図1及び図2において左端)には、冷水ノズル13が設けられている。この冷水ノズル13から導かれた冷水を蒸発器9内に挿入された伝熱管に流通させ、蒸発器9において得られる冷熱によって伝熱管内を流れる水が冷却されることにより、冷水が得られるようになっている。得られた冷水は、空調に用いられる場合には、建物内の各居室に設置された室内機へと送られ、当該居室内の室内空調に利用される。
サブクーラ7は、図2及び図3に示されているように、凝縮器5の下方に配置されている。また、サブクーラ7には、上述したサブクーラ用冷却水配管17が接続されている。サブクーラ7には、凝縮器5から液冷媒を導く液冷媒配管19と、高圧膨張弁4aを介して中間冷却器6へと冷媒を導くサブクール液配管20が接続されている。
図1から分かるように、サブクーラ7、サブクーラ用冷却水配管17、液冷媒配管19、サブクール液配管20、高圧膨張弁4aは、凝縮器5の下方に収容されており、凝縮器5の側部によって形成されるターボ冷凍機1の側部から外側にはみ出すことがないようになっている。
中間冷却器6は、図1乃至図3に示されているように、凝縮器5の下方に配置されている。中間冷却器6には、図1に示されているように、高圧膨張弁4aによって膨張された後の冷媒を導くサブクール液配管20と、低圧膨張弁4bを介して蒸発器9へと液冷媒を導く中間冷却器用液冷媒配管22と、中間冷却器6の気相部からガス冷媒をターボ圧縮機3の中間段へと導く中間冷却器用ガス冷媒配管24(図1参照)が接続されている。
図1から分かるように、中間冷却器6、低圧膨張弁4b、中間冷却器用液冷媒配管22は、凝縮器5の下方に収容されており、凝縮器5の側部によって形成されるターボ冷凍機1の側部から外側にはみ出すことがないようになっている。
インバータユニット10は、図3に示されているように、凝縮器5の上方に配置されている。
インバータユニット10は、内部にインバータ素子等のパワー素子を備えており、内部に設けられた冷却ファン(図示せず)によって強制対流冷却されるようになっている。したがって、インバータユニット10の筐体の側面には吸気口27(図3)が設けられ、さらに、筐体の上面には排気口28(図1参照)が設けられている。
図2に示されているように、インバータユニット10の筐体は、正面視した場合に縦寸法よりも横寸法が長い形状とされている。すなわち、インバータユニット10は、従来のような縦配置と異なり、横配置とされている。
インバータユニット10と、ターボ圧縮機3の接続端子台(動力配線接続部)42との間には、電力を供給するための動力配線44が設けられている。図1に示されているように、インバータユニット10の動力配線接続部と、ターボ圧縮機3の接続端子台42とが対向して近い位置に配置されているので、動力配線44が短くて済み、取り回しが簡便なようになっている。
図3に示されているように、ターボ冷凍機1を側面視すると、インバータユニット10の上端と、ターボ圧縮機3の上端とが略同じ高さとなっている。これにより、ターボ冷凍機1の形状を直方体形状に近づけることができる。
操作盤12は、図1に示されているように、蒸発器9の上方に配置されている。また、操作盤12は、インバータユニット10から遠い位置になるように、蒸発器9の左端側でかつ外側方に位置されている。このように、操作盤12をインバータユニット10から遠ざけることにより、インバータユニット10から発生するノイズが操作盤12内に入り込まない配置とされている。したがって、インバータユニット10についても、図1に示したように、凝縮器5の外側方に位置させることが好ましい。
潤滑油タンク8は、図2に示されているように、凝縮器5の下方に位置されており、ブラケット48を介して凝縮器5に対して固定されている。
潤滑油タンク8には、ターボ圧縮機3の下部から潤滑油を排油する排油配管50と、ターボ圧縮機3の軸受や増速機へと潤滑油を供給する給油配管52(図1参照)が接続されている。排油配管50は、図3に示されているように、凝縮器5と蒸発器9との間を通過するように設けられている。
図1及び図3から分かるように、潤滑油タンク8は凝縮器5の下方に収容されており、排油配管50、給油配管52は、凝縮器5及び蒸発器9の外形状を包囲する外形領域の内側に設けられており、ターボ冷凍機1の側部から外側にはみ出すことがないようになっている。
次に、上記構成のターボ冷凍機1の動作について説明する。
図1に示すように、冷媒は、ターボ圧縮機3によって圧縮され、凝縮器5に送られる。凝縮器5へと送られた冷媒は、冷却水ノズル15から導入される冷却水によって冷却されて凝縮する。
凝縮器5において凝縮された液冷媒は、液冷媒配管19を介してサブクーラ7へと送られ、サブクーラ用冷却水配管17によって導かれた冷却水によって冷却されて過冷却が付けられる。サブクーラ7にて過冷却が付けられた液冷媒は、高圧膨張弁4aによって絞られた後に、中間冷却器6へと送られる。絞られて蒸発したガス冷媒は、中間冷却器用ガス冷媒配管24を介して中間冷却器6から圧縮機3の中間段へと送られる。一方、蒸発せずに中間冷却器6内に貯留された液冷媒は、低圧膨張弁4bによって膨張させられ、蒸発器9へと送られる。蒸発器9へと送られた冷媒は、蒸発器9において蒸発する。冷媒が蒸発する際に持ち去る熱量によって冷熱が得られる。この冷熱は、蒸発器9の伝熱管内を流れる冷水に与えられ、この冷水は冷却されることになる。冷水ノズル13から得られる冷水は、7℃程度の温度である。この冷水は、例えば、各室内機へと供給され、室内空調に用いられる。
蒸発器9において蒸発した冷媒は、吸込配管32を介してターボ圧縮機3へと戻り再び圧縮される。
本実施形態のターボ冷凍機1によれば、以下の効果を奏する。
インバータユニット10の外形状を構成する筐体を、正面視した場合に縦寸法よりも横寸法が長い形状(いわゆる「横置き」)とすることにとり、縦置きとした従来に比べて、インバータユニット10の縦寸法を抑えることができる。これにより、ターボ冷凍機の全高を抑えることができる。
また、蒸発器9の上方にターボ圧縮機3を配置するとともに、凝縮器5の上方にインバータユニット10を配置することとしたので、軸線を略水平にして側方に隣り合って配置された凝縮器5および蒸発器9の上方のスペースを有効に利用することができる。特に、ターボ圧縮機3の軸線を略水平方向に延在させた状態で配置するとともに、インバータユニット10を横置きとしているので、縦方向の寸法を抑えることができる。
また、蒸発器9の上方でかつ蒸発器9の一端側に操作盤12を設けることとし、凝縮器5の上方に設けたインバータユニット10からの距離を大きくとることとした。これにより、電気的なノイズが操作盤12に侵入することを可及的に防止することができる。
また、ターボ圧縮機3の接続端子台42とインバータユニット10の動力配線接続部を、対向して近い位置に配置することとしたので、これらの間に設けられる動力配線44の長さを短くすることができる。
なお、本実施形態では、蒸発器9の上方にターボ圧縮機3を配置し、凝縮器5の上方にインバータユニット10を配置するとともに、凝縮器5の下方にサブクーラ7、中間冷却器6及び潤滑油タンク8を配置する構成としたが、凝縮器5と蒸発器9の位置を互いに入れ替えた構成としてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図4乃至図6を用いて説明する。図4は平面図、図5は正面図、図6は側面図となっている。
本実施形態は、第1実施形態に比べて、ターボ圧縮機3が2台とされたパラレル機である点で異なる。従って、共通する構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図4に示されているように、2台のターボ圧縮機3は、蒸発器9の上方に設けられている。一方のターボ圧縮機3は蒸発器9の一側(右側)に、他方のターボ圧縮機3は蒸発器9の他側(左側)に配置されている。これらのターボ圧縮機3は、互いの吸込口32が向き合うように配置されている。
各ターボ圧縮機3には、インバータユニット10がそれぞれ設けられている。インバータユニット10は、凝縮器5の上方でかつ外側に設けられている。インバータユニット10とターボ圧縮機3は、第1実施形態と同様に、動力配線44が短くなるように、互いの接続部を近くに対向させた状態で配置されている。
操作盤12は、図4に示されているように、蒸発器9の上方でかつ外側に設けられている。さらに、操作盤12は、インバータユニット10に対して圧縮機3を挟んだ状態で配置されている。なお、操作盤の位置は、図4の符号12Bで示したように、蒸発器9の長手方向における略中央に配置しても良い。
潤滑油タンク8は、各ターボ圧縮機3に共通して設け、1台とされている。したがって、潤滑油タンク8には、各ターボ圧縮機3から排油配管が接続されているとともに、各ターボ圧縮機3に対して給油配管が設けられている。
なお、凝縮器5の下方にサブクーラ7、中間冷却器6、潤滑油タンク8を配置する点は、第1実施形態と同様である。
このように、本実施形態によれば、ターボ圧縮機3およびインバータユニット10をそれぞれ2台としたパラレル機であっても、ターボ圧縮機3およびインバータユニット10を凝縮器5および蒸発器9の一側および他側に設けることとすれば、ターボ冷凍機の全高を大きくすることなく配置することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図7及び図8を用いて説明する。
本実施形態にかかるターボ冷凍機1Bは、凝縮器および蒸発器が1つの円筒容器60内に設けられた単胴式のターボ冷凍機である。円筒容器60内には仕切板が設けられ、凝縮器と蒸発器が形成されている。円筒容器60は、軸線を略水平方向に延在させた状態で配置されている。
円筒容器60の上方には、その軸線を略水平方向に延在させた状態でターボ圧縮機62が設けられている。ターボ圧縮機62と円筒容器60内の蒸発器との間は、吸込配管64によって接続されている。
円筒容器60の上方でかつターボ圧縮機62の側方には、インバータユニット66が設けられている。
図8に示すように、ターボ圧縮機62の側方には、操作盤(制御盤)67が設けられている。操作盤67は、円筒容器60の上方側部に固定されている。また、操作盤67は、ターボ圧縮機62を挟んでインバータユニット66の反対側に設けられている。
このように、凝縮器および蒸発器が1つの円筒容器60内に設けられた単胴式のターボ冷凍機1Bであっても、円筒容器60の上方に、軸線を略水平方向に延在させたターボ圧縮機62を配置するとともに、インバータユニット66をターボ圧縮機62の側方に配置することで、ターボ冷凍機1Bの全高を抑えることができる。特に、単胴式の場合には、円筒容器60の径がターボ圧縮機62に比べて大きくなり、ターボ圧縮機62の側方のスペースが形成されることになるので、このスペースにインバータユニット66を配置することで有効にスペースを利用することができる。
また、インバータユニット66が配置されたターボ圧縮機62の側方とは反対側の他方に操作盤67を設けることとし、インバータユニット66からの距離を大きくとることとした。これにより、電気ノイズの侵入を可及的に抑えることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図9及び図10を用いて説明する。
本実施形態のターボ冷凍機1Cは、蒸発器70がターボ圧縮機74に比べて大幅に大きい径を有している。
蒸発器70は、略円筒形状とされており、軸線を略水平方向に延在した状態で下方に配置されている。
凝縮器72は、略円筒形状とされており、軸線を略水平方向に延在した状態で、蒸発器70の斜め上方に配置されている。
ターボ圧縮機74は、蒸発器70の上方に配置されている。ターボ圧縮機74と蒸発器70とは吸込配管76を介して接続されている。
ターボ圧縮機74の側方には、インバータユニット78が固定されている。
図10に示されているように、インバータユニット78と反対側となるターボ圧縮機74の他側には、操作盤(制御盤)80が配置されている。
このように、ターボ圧縮機74の側方にインバータユニット78を固定配置することにより、ターボ冷凍機1Cの全高を抑えることができる。特に、ターボ圧縮機74の径に比べて蒸発器70の径が大きい場合には、ターボ圧縮機74の側方に大きなスペースが形成されるので有効である。
また、インバータユニット78が配置されたターボ圧縮機74の側方とは反対側の他方に操作盤80を設けることとし、インバータユニット78からの距離を大きくとることとした。これにより、電気ノイズの侵入を可及的に抑えることができる。
なお、インバータユニット78と操作盤80の位置を入れ替えるように構成しても良い。
本発明の第1実施形態にかかるターボ冷凍機を示した平面図である。 本発明の第1実施形態にかかるターボ冷凍機を示した正面図である。 本発明の第1実施形態にかかるターボ冷凍機を示した側面図である。 本発明の第2実施形態にかかるターボ冷凍機を示した平面図である。 本発明の第2実施形態にかかるターボ冷凍機を示した正面図である。 本発明の第2実施形態にかかるターボ冷凍機を示した側面図である。 本発明の第3実施形態にかかるターボ冷凍機を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかるターボ冷凍機を示した側面図である。 本発明の第4実施形態にかかるターボ冷凍機を示した斜視図である。 本発明の第4実施形態にかかるターボ冷凍機を示した斜視図である。
符号の説明
1,1B,1C ターボ冷凍機
3 ターボ圧縮機
4a 高圧膨張弁
4b 低圧膨張弁
5 凝縮器
6 中間冷却器
7 サブクーラ
8 潤滑油タンク
9 蒸発器
10 インバータユニット
11 電動機
12 操作盤(制御盤)
27 吸気口
28 排気口
42 接続端子台
44 動力配線
60 円筒容器
62 ターボ圧縮機
66 インバータユニット
67 操作盤(制御盤)
70 蒸発器
72 凝縮器
74 ターボ冷凍機
78 インバータユニット
80 操作盤(制御盤)

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記ターボ圧縮機へ駆動電力を供給するインバータユニットとを備え、これらターボ圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器およびインバータユニットを近傍に配置して一体としたターボ冷凍機において、
    前記インバータユニットの外形状を構成する筐体は、正面視した場合に縦寸法よりも横寸法が長い形状とされていることを特徴とするターボ冷凍機。
  2. 前記凝縮器および前記蒸発器は、それぞれが略円筒形状とされるとともに、軸線を略水平方向に延在させた状態で、互いに側方に隣り合うように配置され、
    前記ターボ圧縮機は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で前記凝縮器または前記蒸発器の一方の上方に配置され、
    前記インバータユニットは、前記凝縮器または前記蒸発器の他方の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のターボ冷凍機。
  3. 前記ターボ圧縮機は、2台とされ、これらは、前記前記凝縮器または前記蒸発器のいずれか一方の上方の一側および他側に配置され、
    前記インバータユニットは、2台とされた前記ターボ圧縮機のそれぞれに対応した2台とされ、これらは、前記凝縮器または前記蒸発器の他方の上方の一側および他側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のターボ冷凍機。
  4. 制御部を備えた制御盤が、前記ターボ圧縮機が位置する前記凝縮器または前記蒸発器の上方に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のターボ冷凍機。
  5. 前記凝縮器および前記蒸発器は、軸線を略水平方向に延在させた状態で配置された1つの円筒容器内に設けられ、
    前記ターボ圧縮機は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で前記円筒容器の上方に配置され、
    前記インバータユニットは、前記ターボ圧縮機の側方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のターボ冷凍機。
  6. 前記凝縮器および前記蒸発器は、それぞれが略円筒形状とされるとともに、軸線を略水平方向に延在させた状態で、互いに側方に隣り合うように配置され
    前記ターボ圧縮機は、その軸線を略水平方向に延在させた状態で前記凝縮器または蒸発器の一方の上方に配置され、
    前記インバータユニットは、前記ターボ圧縮機の側方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のターボ冷凍機。
  7. 制御部を備えた制御盤が、前記インバータユニットが配置された前記ターボ圧縮機の側方とは反対側の他方に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載のターボ冷凍機。
  8. 前記ターボ圧縮機の動力配線接続部と、前記インバータユニットの動力配線接続部とが、対向して配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のターボ冷凍機。
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