JP2009204017A - 走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピンドルと遊星減速機構のキャリアとのスプライン結合を実現させることができる走行装置の提供。
【解決手段】走行モータ6の回転を減速する遊星減速機構7と、車軸を形成するスピンドル8にテーパ軸受9を介して支持され、遊星減速機構7によって回転するホイール10とを備え、遊星減速機構7が、走行モータ6のシャフト12の回転によって回転する太陽ギヤ13と、この太陽ギヤ13の回転に応じてホイール10を回転させる遊星ギヤ18と、この遊星ギヤ18の回転軸を形成する段付ピン20と、この段付ピン20を保持するキャリア21と、このキャリア21に段付ピン20を固定するボルト22とを含む走行装置において、スピンドル8とキャリア21とを結合させるスプライン結合部23と、ボルト22のテーパ軸受9に近づく方向の移動を規制する規制部材とを設けた構成にしてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、鉱山用ダンプトラック等の車両に備えられ、走行モータと、この走行モータの回転を減速する遊星減速機構とを有する走行装置に関する。
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、走行モータと、この走行モータの回転を減速する遊星減速機構と、車軸を形成するスピンドルと、このスピンドルの外側に配置され、スピンドルとスプライン結合するハブと、このハブにテーパ軸受を介して支持され、遊星減速機構によって回転するホイールとを備えている。遊星減速機構は、走行モータのシャフトによって回転する太陽ギヤと、この太陽ギヤの回転に応じてホイールを回転させる遊星ギヤと、この遊星ギヤの回転軸を形成する段付ピンと、この段付ピンを支持し、上述のハブにスプライン結合するキャリアと、このキャリアに上述の段付ピンを固定するボルトとを備えている。このような構成を有する従来の走行装置は、鉱山用ダンプトラックのタイヤの回転駆動等に活用されている。
米国特許出願公開2004/0065169号明細書
上述した従来技術において、スピンドルの強度を高めること、及び部品数の削減による製造費の節減等を考慮して、スピンドルと遊星減速機構のキャリアの双方にスプライン結合するハブを除く構成が要望されている。このようにハブを除いた構成にする場合には、スピンドルとキャリアを直接にスプライン結合させることが考えられる。しかし、このように構成したときには、段付ピンをキャリアに固定するボルトの頭部が、ホイールを支持するテーパ軸受に対向する状態となることから、段付ピン、キャリア及びボルトの部分に伝えられる振動によってボルトが弛んだ際に、ボルトの頭部がテーパ軸受に接触して、このテーパ軸受を損傷させる懸念がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、スピンドルと遊星減速機構のキャリアとのスプライン結合を実現させることができる走行装置を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係る走行装置は、走行モータと、この走行モータの回転を減速する遊星減速機構と、車軸を形成するスピンドルと、このスピンドルにテーパ軸受を介して支持され、上記遊星減速機構によって回転するホイールとを備え、上記遊星減速機構が、上記走行モータのシャフトの回転によって回転する太陽ギヤと、この太陽ギヤの回転に応じて上記ホイールを回転させる遊星ギヤと、この遊星ギヤの回転軸を形成する段付ピンと、この段付ピンを保持するキャリアと、このキャリアに上記段付ピンを固定するボルトとを含む走行装置において、上記スピンドルと上記キャリアとを結合させるスプライン結合部と、上記テーパ軸受に近づく方向の上記ボルトの移動を規制する規制部材とを設けたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、スピンドルとキャリアの双方にスプライン結合されるハブを設けることを要せずに、ホイール等の回転体の回転反力を、キャリアを介してキャリアとスピンドルとのスプライン結合部に伝えるようにして、ホイールを回転させることができるので、それまでのハブの設置スペースを、スピンドルの径寸法を大きくさせるための空間として活用でき、これによりスピンドルの径寸法を大きくして強度を高めることができるとともに、ハブを除いたことにより部品数を削減できる。また、規制部材によって段付ピンをキャリアに固定するボルトのテーパ軸受に近づく方向の移動を防止できる。これにより、ボルトの頭部とテーパ軸受との接触を防止でき、テーパ軸受の損傷を防ぐことができる。
また、本発明に係る走行装置は、上記発明において、上記スピンドルの端面及び上記キャリアに当接するとともに、上記テーパ軸受を押圧するリテーナを備え、上記規制部材が、上記ボルトの頭部と上記テーパ軸受との間に配置されるように上記リテーナに設けられ、上記テーパ軸受の開口部内径よりも大きく設定されたつば部から成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、リテーナによって遊星減速機構の内部の潤滑油の走行モータ側への漏出を低減することができるとともに、リテーナに設けたつば部によって規制部材を構成したことから、部品数の増加を抑えることができる。
また、本発明に係る走行装置は、上記発明において、上記リテーナが配置される側と反対側に位置する上記段付ピンの端面近傍に、上記太陽ギヤの回転を、上記ホイールを回転させる上記遊星ギヤの回転として伝えるギヤカップリングを設け、このギヤカップリングが、上記リテーナから離れる方向の上記段付ピンの移動を規制する別の規制部材を成すことを特徴としている。このように構成した本発明は、ボルトに弛みが生じた際、規制部材によってボルトのテーパ軸受に近づく方向の移動が規制されるが、このとき、ボルトに対する規制部材の規制力がボルトを介して段付ピンに伝えられることによって、段付ピンがリテーナから離れる方向に移動しようとした場合には、この段付ピンの移動がギヤカップリングによって規制される。したがって、段付ピンとボルトとの螺合状態を保つことができ、これによって段付ピンからのボルトの離脱を確実に防止できる。
また、本発明に係る走行装置は、上記発明において、上記規制部材が、上記ボルトに係着され、上記段付ピンからの上記ボルトの離脱を防止する抜け止めワイヤを含むことを特徴としている。このように構成した本発明は、規制部材によるテーパ軸受方向の移動の規制と、抜け止めワイヤによる段付ピンからのボルトの離脱防止の双方によって、段付ピンからのボルトの離脱を確実に防止できる。
また、本発明に係る走行装置は、上記発明において、上記スプライン係合部に上記遊星減速機構の内部の潤滑油を導く油路を設けたことを特徴としている。このように構成した本発明は、遊星減速機構の内部の潤滑油を、油路を介してスプライン結合部に導くことができるので、このスプライン結合部の良好な潤滑性を確保できる。これによって、キャリアを介してスプライン結合部に与えられる回転反力等によるスプライン結合部の損耗を防ぐことができる。
本発明は、スピンドルと遊星減速機構のキャリアとを結合させるスプライン結合部と、テーパ軸受に近づく方向の段付ピンを固定するボルトの移動を規制する規制部材とを設けたことから、従来のようにスピンドルとキャリアの双方にスプライン結合されるハブを要することなく、ホイール等の回転体の回転反力を、キャリアを介してキャリアとスピンドルとのスプライン結合部に伝えるようにして、ホイールを回転させることができるので、スピンドルの径寸法を大きくして強度を高め、より安定した構造を実現させることができる。また、従来に比べて部品数を削減でき、これによって製作費を節減できる。また、規制部材によって、テーパ軸受に近づく方向のボルトの移動を防止できる。これにより、ボルトの頭部とテーパ軸受との接触を防止でき、テーパ軸受の損傷を防ぐことができ、優れた耐久性を確保できる。
以下,本発明に係る走行装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る走行装置の一実施形態が備えられる車両の一例として挙げた鉱山用ダンプトラックを示す側面図、図2は図1に示すダンプトラックの背面図である。
本実施形態に係る走行装置は、車両例えば図1,2に示す鉱山用ダンプトラックに備えられるものである。この鉱山用ダンプトラックは、シャーシ1と、このシャーシ1上に配置され、傾動可能な荷台2と、シャーシ1の前側位置に配置される運転室3と、複数のタイヤ5とを備えている。タイヤ5は、図2に示すように、本実施形態に係る走行装置4に連結され、この走行装置4によって与えられる回転力で回転駆動するようになっている。
図3は本発明に係る走行装置の一実施形態を示す要部断面図、図4は図3のA−A断面図、図5は図3の要部拡大断面図である。
本実施形態に係る走行装置4は、図3に示すように、走行モータ6と、この走行モータ6の回転を減速する遊星減速機構7と、車軸を形成するスピンドル8と、このスピンドル8にテーパ軸受9を介して回転支持され、遊星減速機構7によって回転するホイール10とを備えている。タイヤ5にはリム11が一体に係着されており、リム11と上述のホイール10とが連結されている。
遊星減速機構7は、走行モータ6のシャフト12に連結され、シャフト12の回転に伴って回転する1段目の太陽ギヤ13と、この太陽ギヤ13に噛み合う複数の遊星ギヤ14と、内周に遊星ギヤ14が噛み合う歯部が形成されたリングギヤ15と、遊星ギヤ14それぞれの回転に伴って回転するギヤカップリング16とを含んでいる。また、ギヤカップリング16の回転に伴って回転する2段目の太陽ギヤ17と、この太陽ギヤ17と噛み合い、太陽ギヤ17の回転に応じてホイール10を回転させる複数の遊星ギヤ18とを含んでいる。さらに、遊星ギヤ18の回転軸を形成する複数の段付ピン20と、これらの段付ピン20と遊星ギヤ18間にそれぞれ介在される複数のテーパ軸受19と、段付ピン20のそれぞれを保持するキャリア21と、このキャリア21に段付ピン20のそれぞれを固定するボルト22とを含んでいる。ボルト22のそれぞれの頭部は、上述したホイール10を回転支持するテーパ軸受9に対向するように配置してある。
また、スピンドル8と遊星減速機構7のキャリア21とを結合させるスプライン結合部23を設けてある。図5に示すように、キャリア21の歯部21aは、スピンドル8の歯部8aよりもわずかに遊星減速機構7側に突出するように設けてある。
また、スピンドル8の端面及びキャリア21に当接するとともに、テーパ軸受9を押圧するリテーナ24を備えている。
本実施形態は、段付ピン20、キャリア21及びボルト22の部分に与えられる振動によるボルト22の弛みによって、テーパ軸受9に近づく方向のボルト22の移動を規制する規制部材を設けてある。
この規制部材は、例えば図5に示すように、ボルト22のそれぞれの頭部22aと、テーパ軸受9との間に位置するようにリテーナ24に設けられ、テーパ軸受9の開口部内径9aよりも大きく設定されたつば部24aから成っている。
なお、図3に示すように、上述したギヤカップリング16は、リテーナ24が配置される側と反対側に位置する段付ピン20のそれぞれの端面近傍に配置してあり、段付ピン20、キャリア21及びボルト22の部分に与えられる振動によるボルト22の弛みによって、リテーナ24から離れる方向に段付ピン20が移動する際のこの段付ピン20の移動を規制する別の規制部材を成している。このギヤカップリング16の段付ピン20のそれぞれの端面に対向する位置には、例えば、段付ピン20がこのギヤカップリング16方向へ移動して、このギヤカップリング16に接触した際のギヤカップリング16と段付ピン20の接触面積を小さくする円形穴21bを形成してある。
また、本実施形態は、図4,5に示すように、スピンドル8とキャリア21とを結合させるスプライン結合部23に、遊星減速機構7の内部の潤滑油を導く油路を設けてある。潤滑油は、遊星減速機構7の内部の例えば図3に示す潤滑油ライン30まで収容されている。
上述した潤滑油を導く油路は、例えばリテーナ24に形成してある。この油路は、リテーナ24に形成された溝部25から成っている。
また、リテーナ24には、図5に示すように、遊星減速機構7の内部の潤滑油を油路、すなわち溝部25に案内する案内部を設けてある。この案内部は、例えば傾斜面24a1を有するつば部24aから成っている。
このように構成した本実施形態は、図3に示す走行モータ6の駆動によってシャフト12が回転し、このシャフト12によって1段目の太陽ギヤ13が回転する。この太陽ギヤ13の回転によって、遊星ギヤ14のそれぞれがリングギヤ19内を回転する。これらの遊星ギヤ14の回転に伴ってギヤカップリング16が回転し、このギヤカップリング16の回転力が2段目の太陽ギヤ17に伝えられる。この太陽ギヤ17の回転によって、遊星ギヤ18のそれぞれが段付ピン20を中心に自転するとともに、ホイール10を回転させる。このホイール10の回転が、リム11を介してタイヤ5に伝えられ、タイヤ5が回転駆動し、この走行装置4が備えられる鉱山用ダンプトラックが走行する。
このような走行が行なわれる間、段付ピン20、キャリア21及びボルト22の部分に与えられる振動によって、ボルト22に弛みが生じてもリテーナ24のつば部24aによって、テーパ軸受9方向へのボルト22の移動が規制されるので、ボルト22の頭部22aがテーパ軸受9に接触しないように保持される。
また、上述の走行の間、図3に示す遊星減速機構7の内部の潤滑油が攪拌されて上方へ飛散し、必要箇所を潤滑するとともに、上方へ飛散した潤滑油が、図5に示すリテーナ24のつば部24aの傾斜面24a1に案内されて、リテーナ24に形成した溝部25に導かれ、さらにスプライン結合部23を形成するキャリア21の歯部21aに導かれる。これによって、スプライン結合部23が潤滑される。
本実施形態によれば、スピンドル8とキャリア21の双方にスプライン結合されるハブを設けることを要せずに、ホイール10等の回転反力を、キャリア21を介してキャリア21とスピンドル8とのスプライン結合部23に伝えるようにして、ホイール10を回転させることができるので、それまでのハブの設置スペースを、スピンドル8の径寸法を大きくさせるための空間として活用できる。これによりスピンドル8の径寸法を大きくして強度を高め、より安定した構造を実現させることができる。また、ハブを除いたことにより部品数を削減でき、これによって製作費を節減できる。
また、規制部材すなわちリテーナ24に設けたつば部24aによって、テーパ軸受9に近づく方向のボルト22それぞれの移動を防止できる。これにより、ボルト22の頭部22aとテーパ軸受9とが接触しないように保持でき、テーパ軸受9の損傷を防ぐことができ、優れた耐久性を確保できる。
また、シール部材を形成するリテーナ24によって、走行モータ6側への遊星減速機構7の内部の潤滑油の漏出を防ぐことができるとともに、リテーナ24に設けたつば部24aによって、テーパ軸受9に近づく方向のボルト22の移動を規制する規制部材を構成してあることから、部品数の増加を抑えることができ、製作費を安くすることに貢献する。
また、ボルト22に弛みが生じた際、規制部材すなわちリテーナ24のつば部24aによってボルト22のテーパ軸受9に近づく方向の移動が規制されるが、このとき、ボルト22の頭部22aとつば部24aの当接によるボルト22に対する規制力が、ボルト22を介して段付ピン20に伝えられることによって、段付ピン20がリテーナ24から離れる方向に移動した場合には、ギヤカップリング16が、リテーナ24から離れる方向の段付ピン20の移動を規制する別の規制部材を成すことから、段付ピン20の移動がギヤカップリング16によって規制される。したがって、段付ピン20とボルト22との螺合状態を保つことができ、これによって段付ピン20からのボルト22の離脱を確実に防止できる。なお、段付ピン20がギヤカップリング16に接触した際には、ギヤカップリング16の回転に伴って異音が発生するので、この走行装置4が備えられる鉱山用ダンプトラックの運転手に、異常が生じていることを容易に気付かせることができる。
また、本実施形態は、遊星減速機構7の内部の潤滑油を、上述したように油路すなわち溝部25を介してスプライン結合部23に導くことができるので、このスプライン結合部23の良好な潤滑性を確保できる。これによって、キャリア21を介してスプライン結合部23に与えられる回転反力と、スピンドル8とキャリア21相互間の微動とに伴うスプライン結合部23の損耗を防ぐことができ、優れた耐久性を確保できる。
また、リテーナ24に溝部25すなわち油路を形成することから、部品数の増加を抑えることができ、製作費を安くすることに貢献する。
また、リテーナ24に、潤滑油を案内する案内部、すなわち傾斜面24a1を有するつば部24aを設けたことから、傾斜面24a1を介して遊星減速機構7の内部の潤滑油を円滑、かつ確実に溝部25に導くことができ、スプライン結合部23の潤滑性の確保に貢献する。
また、遊星減速機構7の内部の潤滑油を溝部25に導く案内部を構成する傾斜面24a1を有するつば部24aは、リテーナ24の一部を形成するので部品数の増加を招くことがなく、製作費を安くすることに貢献する。また、案内部がつば部24aの傾斜面24a1であることから、構成が簡単で、リテーナ24に容易に設けることができる。
図6は本発明の別の実施形態を示す要部拡大断面図である。この別の実施形態は、テーパ軸受9に近づく方向のボルト22aのそれぞれの移動を規制する規制部材として、リテーナ24と、テーパ軸受9及びスピンドル8の端面との間に、ドーナツ形状の板部材27を設けた構成にしてある。なお、この別の実施形態では、遊星減速機構7の内部の潤滑油をスプライン結合部23に導く油路は設けていない。その他の構成は、上述した図1〜5に示した実施形態と同等である。
このように構成した別の実施形態は、上述した図1〜5に示した実施形態におけるリテーナ24に設けた溝部25、すなわち油路による効果は得られないが、規制部材すなわち板部材27によって、テーパ軸受9に近づく方向のボルト22それぞれの移動を防止できる。これにより、上述した図1〜5に示した実施形態と同様に、ボルト22の頭部22aとテーパ軸受9とが接触しないように保持でき、テーパ軸受9の損傷を防ぐことができ、優れた耐久性を確保できる。
なお、上述した図1〜5に示す実施形態におけるテーパ軸受9に近づく方向のボルト22の移動を規制する規制部材を、上述したリテーナ24に設けたつば部24aに加えて、ボルト22aのそれぞれに係着され、段付ピン20からのボルト22aの離脱を防止する抜け止めワイヤを含む構成にしてもよい。同様に、図6に示す別の実施形態において、さらに、ボルト22aのそれぞれに係着され、段付ピン20からのボルト22aの離脱を防止する抜け止めワイヤを備えた構成にしてもよい。
本発明に係る走行装置の一実施形態が備えられる車両の一例として挙げた鉱山用ダンプトラックを示す側面図である。 図1に示すダンプトラックの背面図である。 本発明に係る走行装置の一実施形態を示す要部断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 本発明の別の実施形態を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
4 走行装置
6 走行モータ
7 遊星減速機構
8 スピンドル
9 テーパ軸受
9a 開口部内径
10 ホイール
12 シャフト
13 太陽ギヤ
18 遊星ギヤ
20 段付ピン
21 キャリア
22 ボルト
22a 頭部
23 スプライン結合部
24 リテーナ
24a つば部(規制部材)
27 板部材(別の規制部材)
30 潤滑油ライン

Claims (5)

  1. 走行モータと、この走行モータの回転を減速する遊星減速機構と、車軸を形成するスピンドルと、このスピンドルにテーパ軸受を介して支持され、上記遊星減速機構によって回転するホイールとを備え、
    上記遊星減速機構が、上記走行モータのシャフトの回転によって回転する太陽ギヤと、この太陽ギヤの回転に応じて上記ホイールを回転させる遊星ギヤと、この遊星ギヤの回転軸を形成する段付ピンと、この段付ピンを保持するキャリアと、このキャリアに上記段付ピンを固定するボルトとを含む走行装置において、
    上記スピンドルと上記キャリアとを結合させるスプライン結合部と、上記テーパ軸受に近づく方向の上記ボルトの移動を規制する規制部材とを設けたことを特徴とする走行装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記スピンドルの端面及び上記キャリアに当接するとともに、上記テーパ軸受を押圧するリテーナを備え、
    上記規制部材が、上記ボルトの頭部と上記テーパ軸受との間に配置されるように上記リテーナに設けられ、上記テーパ軸受の開口部内径よりも大きく設定されたつば部から成ることを特徴とする走行装置。
  3. 上記請求項2記載の発明において、
    上記リテーナが配置される側と反対側に位置する上記段付ピンの端面近傍に、上記太陽ギヤの回転を、上記ホイールを回転させる上記遊星ギヤの回転として伝えるギヤカップリングを設け、このギヤカップリングが、上記リテーナから離れる方向の上記段付ピンの移動を規制する別の規制部材を成すことを特徴とする走行装置。
  4. 上記請求項1記載の発明において、
    上記規制部材が、上記ボルトに係着され、上記段付ピンからの上記ボルトの離脱を防止する抜け止めワイヤを含むことを特徴とする走行装置。
  5. 上記請求項1〜4のいずれか1項記載の発明において、
    上記スプライン係合部に上記遊星減速機構の内部の潤滑油を導く油路を設けたことを特徴とする走行装置。
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