JP2009203786A - 駐車場の緑化施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】舗装済駐車場の剥離、掘り起こし工事を不要にして工期短縮を図り、産業廃棄物を出さずに緑化駐車場を施工するとともに、高温下でも駐車場の緑化状態を長期に亘って保持すること。
【解決手段】舗装済駐車場の舗装を剥離しない状態のまま、該舗装面上の各駐車区画1となるところの車輪圧接相当面に車輪乗り上がり2を敷設し、該車輪乗り上がり2の周りには、それと同一の高さ(厚さ)で、シラスバルーンに珪酸アルカリ水溶液を添加・混練して得られたシラスバルーン混練物を入れた植栽用コンテナ4に改良種のイワダレソウ6を植栽した緑化資材ユニット3を敷設する駐車場の緑化施工方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、舗装済駐車場をそのまま利用し、この上に緑化した駐車区画を施工する駐車場の緑化施工方法に関するものである。
近年、ヒートアイランド現象への対策、大気汚染物質の吸収・吸着あるいは景観の向上等を目的として、屋上緑化とともに駐車場緑化が注目されている。通常、駐車場は、立体駐車場を除き、その全面がアスファルトやコンクリート等により舗装されているのが一般的であり、これを緑化するには、その舗装面の剥離や掘り起こしから始められ、整地の後、区画毎に車輪の乗り上がりを再度整備し、乗り上がり周りに草花等を植栽することで、緑化駐車場として施工される。
ところが、上記緑化工事では、舗装駐車場の剥離、掘り起こし工事が必須のため、その分の工期延長は避けられず、同工事には、多大の時間や費用を要し、さらに同工事後に出される残土や瓦礫は産業廃棄物として別途処理しなければならないといった新たな問題が生じている。また、乗り上がり回りに植栽する草花としては、一般に芝が利用されるが、この芝は、駐車場利用者の乗り降りする付近だと、頻繁に踏み付けられて生育が阻害され、また、車両下に当たるところだと、駐車直後の車両から出る高温の熱により芝が枯れる事態も生じることになる。こうなると、部分的な芝の張替え作業も必要となってくる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、剥離、掘り起こし工事を不要にして工期短縮を図り、産業廃棄物を出さずに緑化駐車場を施工することを目的とする。さらに本発明は、高温下でも耐候性を備え、踏み付けにも生育を阻害されない草花を植栽配置することで、駐車場の緑化状態を長期に亘って保持し、草花の植え替えを極力不要にすることをも目的とする。
ところで、本発明に用いられるシラスバルーンは、火山噴出物を800℃〜1000℃に焼成した発泡粒子であり、本発明者は、火山噴出物発泡粒子集塊物の特許(第2958560号)のことを知得している。本発明者は、このシラスバルーンを長年に亘り観察してきたところ、最近になって、このシラスバルーンには、これを混練物にして植栽土壌としたときに、過酷環境下での耐候性があることを発見した。そこで、このシラスバルーン混練物土壌に改良種のイワダレソウを植栽して緑化用のコンテナにすれば、このイワダレソウが、極暑下、極寒下あるいは乾燥下等の過酷条件下での生育環境にも十分対応でき、踏み付けにも強く生育も阻害されないことから、舗装済駐車場のままでその緑化施工に利用できるのではないかとの発想のもと、本発明方法を完成させた。
すなわち、本発明方法は、舗装済駐車場の舗装を剥離しない状態のまま、該舗装面上の各駐車区画となるところの車輪圧接相当面に車輪乗り上がりを敷設し、該車輪乗り上がり周りには、それと同一の高さ(厚さ)で、シラスバルーンに珪酸アルカリ水溶液を添加・混練して得られたシラスバルーン混練物を入れた植栽用コンテナに改良種のイワダレソウを植栽した緑化資材ユニットを敷設することを特徴とする駐車場の緑化施工方法である。
本発明方法によると、剥離、掘り起こし工事を不要にすることで工期短縮が図れ、産業廃棄物を出さずに既存の舗装済駐車場のままで、緑化駐車場を施工することができる。また、シラスバルーン混練物に植栽された改良種のイワダレソウが、高温下でも耐候性を備えるようになり、踏み付けにも生育が阻害されないので、駐車場の緑化状態を長期に亘って保持し、植え替えをも極力不要にすることができる。
駐車場舗装面上の各駐車区画1となるところの車輪圧接相当面には、車輪乗り上がり2が敷設される。この車輪乗り上がり2は、一般に全長3850mm,幅400mm、厚さ50mmで、本発明方法では、これを二分割、三分割(図1では三分割のものを示している。)または四分割のブロックで構成している。一枚の形状寸法は、例えば、三分割で1280mm×400mm×50mm、二分割で1920mm×400mm×50mmである。このように分割ブロックにしたのは、運搬上の破損をなくし、施工のし易さを配慮したためである。分割ブロックのうちの一枚には、端部に車両乗り上げのため斜目2aが形成されている。なお、各分割ブロックの表面には、スリップ止め加工が施され、それらの縁辺部には小さい面取り加工が施されている。
車輪乗り上がり2を構成する各分割ブロックには、高強度コンクリートが使用され、その内部には、図示は省略するが熱膨張率の低い高強度鉄筋(商品名:リバーボンクロス70)が組み込まれている。この高強度鉄筋と高強度コンクリートにより、各分割ブロックに高い耐久性能が生まれ、駐車部の長期維持が実現できる。
車輪乗り上がり2の敷設は、不陸をとった舗装面に各ブロックが水平になるように施工冶具を利用してセットする。各ブロックの配置が終了した時点で、ブロック製造時に四隅に穿孔した固定孔(図示省略)にアンカーバーを打ち込み、ブロックと舗装面との空隙をモルタル等の強度の出る充填材で充填することで位置固定され、車輪乗り上がり2の敷設作業は完了する。なお、符号8は、固定された車止めである。
他方、」緑化資材ユニット3は、植栽用コンテナ4、この植栽用コンテナ4に入れられるシラスバルーンに珪酸アルカリ水溶液を添加・混練して得られたシラスバルーン混練物土壌(以下、シラスバルーン土壌という。)5及びこれに植栽される改良種のイワダレソウ6により構成される。このイワダレソウ6は、植栽時に水遣りされている。植栽用コンテナ4は、例えば図2に示すように、縦300mm、横300mm、高さ(厚さ)50mmで、底には複数の排水孔7が形成されている。植栽用コンテナ4の高さ(厚さ)は、車輪乗り上がり2の高さ(厚さ)と同一に設定される。なお、植栽用コンテナ4の材質は、車輪の圧接による破損を防ぐため、強化プラスチックや金属製のものが好ましい。
また、改良種のイワダレソウ6は、宇都宮大学雑草科学研究センター所長の倉持仁志氏が、在来種のイワダレソウに改良を加え、種子を作らない耐寒性宿根草として開発したもので、品種登録出願番号第18591号及び第18592号として種苗登録申請中のものである。この改良種のイワダレソウは、耐暑性、耐寒性を備え、輻射熱にも十分耐えることができ、繰り返しの踏み付けにも十分生育することが実証されている。
緑化資材ユニット3は、駐車場の各車両区画1の上記車両乗り上がり2の周りに敷設される。この敷設は、緑化資材ユニット3を舗装面上に整列させて置き、その各々に底部からコンクリート用アンカーボルトを打ち込んで固定し、さらに、図示しないが連結部同士を連結することで行われる。このコンクリート用アンカーボルトにより、緑化資材ユニット3の交換が容易となる。そして、この緑化資材ユニット3の敷設工事と、上記車輪乗り上がり2の敷設工事だけで、駐車場の緑化施工は完了する。
「実施例1」イワダレソウ(改良種)の耐暑試験
平成19年7月〜9月30日までの約3ケ月間、宇都宮大学雑草科学研究センター内の温室において、所長倉持仁志氏が温室温度をヒーターにより日中は50℃に保ってイワダレソウ(改良種)の耐暑育苗試験を行った。なお、夜間はヒーター電源を切っていたため、温室内の温度は35℃〜40℃となっていた。イワダレソウは、300mm×300mm×50mm容積のコンテナに入れられたシラスバルーン土壌に植栽されたものを用いた。灌水は1回当たり4リットルで、1週間に1回行った。水の灌水の目安は、目視でシラスバルーンの底が乾燥した状態のときに行った。この過酷な温度条件でも、イワダレソウは旺盛な繁茂を示し、枯れることはなかった。なお、通常の土壌を用いて上記同様にイワダレソウの生育試験を行ったが、高温で根腐れを起こしてしまったため枯れてしまった。
「実施例2」イワダレソウ(改良種)の耐雪性試験
平成18年1月〜2月28日までの約2ケ月間、イワダレソウを市販の培養土に植栽したもの(対照区、コンテナ容積:300mm×300mm×50mm)と、イワダレソウをシラスバルーン土壌に植栽したもの(本発明区、コンテナ容積同上)を、栃木県日光市の屋外に放置し、降雪後積雪した状態で30日間後に雪を取り除いてイワダレソウの育成状態を観察したところ、対照区のイワダレソウが低温火傷で完全に枯れてしまったのに対し、本発明区のイワダレソウは全く変化がなかった。
「実施例3」イワダレソウ(改良種)の耐寒試験
平成18年1月〜2月28日までの約2ケ月間、宇都宮大学雑草科学研究センター所長の倉持仁志氏が中心となり、冬季最低温度が−23℃になる栃木県の各所(日光市、那須塩原市等数ヶ所)で、イワダレソウ(改良種)の耐寒育苗フィールド試験を行った。なお、イワダレソウは、300mm×300mm×50mm容積のコンテナに入れられたシラスバルーン土壌に植栽されたものを用いた。同期間中観察を行ったが、イワダレソウが枯れることはなかった。シラスバルーン以外の土壌での同様な試験では、土壌が凍結を起こし、イワダレソウは枯死していた。
「実施例4」シラスバルーン土壌の吸水性試験
300mm×300mm×50mm容積のコンテナに、緑化用の無機土壌(対照区1)、無機質70%と有機質30%の強化土壌(対照区2)及び無機質シラスバルーン土壌(本発明区)を入れ、室温30℃の温室にそれぞれの含水率が0になるまで放置した。各土壌の含水率は含水計により計測した。含水率0の状態でのそれぞれの重量は、対照区1で1350g、対照区2で1600g,本発明区で1000gであった。これにジョウロで水1000g給水してその後の各重量を測定したしたところ、対照区1では1350g、対象区2で1600g、本発明区で2000gとなった。この結果から分かるように、対照区1と対照区2の土壌は完全乾燥すると水を弾いて吸水しないが、本発明区の土壌では、スムーズに吸水することが判明した。つまり、無機質土壌は乾燥すると水を撥水して吸収しないという園芸業界での定説を実証する結果となったのに対し、無機質シラスバルーン土壌では優れた吸水性が実証された。
「実施例5」シラスバルーン土壌の保水能力試験(1)
テストピースとして、300mm×300mm×50mm容積のコンテナにシラスバルーン土壌を入れ、ダイカンドラの種子を蒔いて灌水し、発芽後3ケ月の状態のものに水5000gを含ませ、平成16年1月17日〜4月20日までの間で9回保水量を測定した。測定結果は表1の通り。
Figure 2009203786
「実施例6」シラスバルーン土壌の保水能力試験(2)
テストピースとして、300mm×300mm×50mm容積のコンテナにシラスバルーン土壌を入れ、これに感温吸排水性樹脂(商品名:「サーモゲル」)3gを添加した。このときの乾燥重量は1000gであった。これに水4000gを含ませ、総重量5000gとした。試験は、平成18年7月〜8月の35日間で行われ、炎天下で21日間屋外放置した。うち3日間は雨天のため、屋内移動した。その間の平均気温は29℃で、21日目で総重量が1150gになったが、保水性が確認された。
本発明方法により施工した緑化駐車場の一区画を示す平面図である。 本発明方法に使用する緑化資材ユニットの一例を示す一部破断の正面図である。
符号の説明
1 駐車区画
2 車両乗り上がり
3 緑化資材ユニット
4 植栽用コンテナ
5 シラスバルーン土壌
6 改良種のイワダレソウ
7 排水孔
8 車止め

Claims (2)

  1. 舗装済駐車場の舗装を剥離しない状態のまま、該舗装面上の各駐車区画となるところの車輪圧接相当面に車輪乗り上がりを敷設し、該車輪乗り上がり周りには、それと同一の高さ(厚さ)で、シラスバルーンに珪酸アルカリ水溶液を添加・混練して得られたシラスバルーン混練物を入れた植栽用コンテナに、改良種のイワダレソウを植栽した緑化資材ユニットを敷設することを特徴とする駐車場の緑化施工方法。
  2. 前記車輪乗り上がりは数分割のブロックにより構成され、各ブロックは、その内部に熱膨張率の低い高強度鉄筋が組み込まれた高強度コンクリートで成形されている請求項1に記載の駐車場の緑化施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152086A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Totsuka Kimiko 人工地盤の緑化方法および緑化パネル
JP2012021263A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Hayashi Bussan Hatsumei Kenkyusho:Kk 緑化駐車場あるいは車道

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